福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

住まいは人権

2019-09-01 06:00:51 | 日記
今週、ジツは、ずっと気持ちのどこかにひっかかたていたことがあります。
NTの都営住宅。
大変恥ずかしいハナシですが、
ワタシは、子育て中、NTの都営エリアに行くことを、どこか怖がっていました。
当時、コンクリート壁には、落書きも多く、そんな都営エリアに住まわれる子どもたちのハナシなどを耳にしたりしていたからだったようにも思います。

団地にも40数年の月日が流れました。
最近、退院されたかたのお宅にお弁当をお届けしています。
以前から、福祉亭をご利用されていたかたですから、心よくお引き受けしました。
お部屋は、5階ですが、ピロティがありますので、2階から横通路の部屋の並びです。
3階にもご利用者さんがおられ、ほんの時折お弁当を配達しています。
でも、5階の配達は、3階と違って、かなり上りに負担感があります。
一階段の高さが高いのです。
その階段を幾分山登りのような気持ちで、上がっていくのです。
階段は、かなり気分がめいる汚れかたをしています。
5階に上がって、お部屋を順々に通過していくと、
まるで、昭和そのもの。
部屋の玄関ドアが開きっぱなしだったり、ちょっと、小さな何かをはさんで、風の通りをよくされておられます。
もちろん、玄関にはレースの目隠しはあります。
最初の時は、階段を上がっていくうちに、ふ~ふ~して、お部屋の番号を忘れてしまいました。
うろうろして、ここかなあ??と表札を見上げました。
表札が出ているお宅とそうでないお宅があって、わかりにくいのです。
めくらめっぽうにドアを叩いたりしてしまっても、ご不在だったり。
結局、レースのお部屋のかたに、お声をかけてお弁当の届け先を伺って、やっと、お届けできました。
お届け先の玄関ドアには、「間違えて夜間、ドアを叩かないでくさい。〇〇」と大きく張り紙がしてありました。
確かに、間違えやすいです。
ドアが開いて、見慣れた笑顔があって、やっと、やれやれ。
ほっとできました。

それにしても・・
この上階に住まわれるご高齢者のみなさんのご負担を思ってしまいます。
目の前にあったスーパーは、閉店して数年そのまま。
商店街だけでは、日常の生活は成り立たないでしょう。
それと、建物全体から漂う閉塞感。
住まいは、人権・・
オリンピックとその周辺にお金をつぎ込んでしまって、足元のふつうのみなさんの住まいを放置できる感覚って、ちょっとさびしい。
都政の怠慢のような気がしてしまいますが。
オリンピックを否定はしませんが、それにしてもこの乖離、落差。
今年11月には、都営住宅の建て替え後の引っ越しも始まるようです。
順々に、新しい住まいに移られることと思いますが、このピロティ形式の号棟は、まだ、その先のようです。
人として、もっと、大事に・・肝に銘じて、福祉亭の運営にあたります。






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