やはりギア灯台の錨が部分的に見える写真。ただ写真としては今回の旅でも出色の出来。水墨画の風景に焦点の人物だけ色をつけたような風合いがある。立っている三人はニッポン人か中国人か、ちと判別が難しい。７割ニッポン人だと思う。
ギア灯台の錨（いかり）の写真。もちろん、錨の向こうにマカオの景色が見えるところがミソ。構図的に月並みな写真ではある。しかし、この錨がもともとあった船はどんな船であったのか、想像をたくましくしていくと、ある種の感慨はある。
眺望は慥かになかなかいい。ただ、この日はあいにくの曇り空で、視界も朦朧としていた。錨（いかり）は観光写真用に設置されたのだろうか。観光客は若い人たちが中心で、ニッポンのオジサンたちは、あの遥か向こうの建物群の一室で張り切りすぎて、こんなところに来ている暇と体力がないのかもしれない。
このギア灯台（東望洋、松山燈塔）、１６８５年に初点灯された中国沿岸で最古の灯台なのだとか。マカオでもっとも高い場所にある。高いといっても海抜９４メートル、大したものではない。ただ、ここへ来るまで、途中で朝のジョギングや運動に汗を流す地元の人をたくさん見かけた。
さらにギア灯台の方角に坂を上っていくと、こんな人目を惹く看板の店が。「妙姿減肥」は分かりやすい。次の「豊胸美容中心」とは豊乳美容センターといったことであろう。どうも、中国での豊乳願望というのは、商業ベースもあるのだろうが、強いようだ。しかも、針や薬、手術によらないで「増大１－２寸」とは素晴らしい効果。まさに「豊胸効果大突破」だ。それにしても脇の「光子○○脱毛儀」というマシンが気になる。光子（photon）とは質量ゼロの光の素粒子だ。そうしたものに脱毛効果があるのだろうか？
同じ公園を坂道をまた上りかけて撮った。もちろん、中央の変わった塔のような建物を撮るためだ。これをポルトガル風というのだろうか。中世のお城の塔をそこだけ盗ってきて公園に据えたようで、おもしろい。お洒落なトイレかと一周したが、別にそうでもないらしい。実は、小生もここで太極拳の見よう見真似だか単なる屈伸運動だか、なんだか分からない体操をしておいた。朝の体操なんて何年もしていない。そりゃ、少し身体を動かすだけで気持ちのいいものだ。
澳門で１泊目に宿をとったのは金龍酒店。いろいろな意味で有名なホテルだ。
朝、前回は行かなかったギア灯台へ散歩がてら行ってみようとホテルを出て、坂道を上っていくと、こじんまりした感じのいい公園で、太極拳をやっていた。大樹の向こうにリスボアが霞んで見える。
朝、前回は行かなかったギア灯台へ散歩がてら行ってみようとホテルを出て、坂道を上っていくと、こじんまりした感じのいい公園で、太極拳をやっていた。大樹の向こうにリスボアが霞んで見える。
前に来たとき、マカオから戻って、マカオ・フェリーターミナルから地下鉄の上環、上環から中環まで簡単に乗り換えられたと記憶していたので、その逆を行けばいいと、香港駅から中環、中環から上環まではスムーズに行けたのだが、どういうわけか、上環で前回来た構内通路を根気よく探せばいいものを、こっちだろうと適当な出口から地上に出てしまった。途端に、香港の街（＝写真）である。雰囲気に呑まれ、道に迷った。商店の香港人に聞くと、分からないと首をふる。旅の道を尋ねるにはかえって観光の外人がいいかと、二人づれの白人男に訊くと、ぷっと笑って、「われわれも旅行者だ」と言いながらも、あっちだろうと教えてくれた。そのあっちを１０分ぐらい歩いて、どうもおかしいと思った。そんなに遠いわけがない。止まっているタクシーから運ちゃんがどこへ行くと訊くから、「フェリーターミナル」と答えると、どう考えても最低料金の距離のはずが、いかにも高いタクシー代を吹っかけてきた。背後に「HEY！」と叫ぶ運ちゃんを無視してまた歩きだす。大きなホテルの親切そうなボーイに訊ねると、困ったような表情をし、どうもそこからは歩いていくには遠いらしい。「タクシーならば近いか」と問うと、それがいいと明るく頷いた。良いやつだ。タクシーでぐるっとまわってフェリーにたどり着いた。まったく逆の方角に歩いていたようだ。写真はその彷徨中に撮ったもの。
春分の日から３泊４日で香港・マカオへ行った。最近では、２度目だ。空港からエアポートエクスプレスで香港駅へ。今回は澳門（マカオ）へそのまま行くために上環からフェリー（ターボ・ジェット）に乗り込むことに。その途中、どこかで撮った写真。あと何日の日を「天」と書くのですな。
これも撮影の意図は明らか。一面の銀世界に犬ははしゃぐ。花の満開に雀がはしゃぐかは犬のように単純に振りまわす尻尾の指標もないので分からない。
花に来て雀の学校はじまるや 頓休
花に来て雀の学校はじまるや 頓休
