テレビで「Breezy(愛のそよ風)」というクリント・イーストウッドが監督した1973年の映画を観た。最近、見た映画の中では最高の映画。ウィリアム・ホールデンが初老の不動産セールスマン役で主演したが、やはり渋い。なかなかに渋い。相手役のケイ・レンツという若い女優もあの時代(ヒッピーの時代)のアメリカ女性をうまく演じて、全体に、文字通り、そよ風(breezy)が吹いているような雰囲気があり、どこか『卒業』(1967年)をほうふつさせる。特に、エンディングが爽やかで、皮肉を含みながらも希望を持たせるところはイーストウッドらしさが出ていた。YouTubeでも視聴できるようだ。
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