goo blog サービス終了のお知らせ 

ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

太平洋マテリアル小野田工場で火災。空高く黒鉛を上げて燃えるベルトコンベヤー。

2015-05-03 | 被爆者、被害者、市民の声

 

工場でベルトコンベヤー燃える火事 山口< 2015年5月2日 0:00 >  

1日夕方、山口・山陽小野田市にあるセメント関連の材料を作る工場で、全長約135メートルのベルトコンベヤーが燃える火事があった。約3時間後に消し止められ、ケガ人はいなかった。

 火事があったのは山陽小野田市にある太平洋マテリアル小野田工場。1日午後4時10分頃、石炭を運ぶ全長約135メートルのベルトコンベヤーから出火したもので、周辺に、水と反応する石灰類があったため、慎重な消火活動が続けられ、約3時間後の午後7時15分に鎮火した。

 この火事によるケガ人はなく、有毒ガスの発生などもなかった。 警察と消防では今後、現場検証を行って、出火の原因を調べることにしている。 

 

太平洋マテリアル小野田工場で現場検証(山口県)

山陽小野田市にある太平洋マテリアル小野田工場で起きた火災で、2日、警察と消防が現場検証を行った。この火事は1日午後4時過ぎ、生石灰などの原材料を受け入れ口から貯蔵用サイロへと運ぶベルトコンベアから出火したもので、全長およそ135メートルのベルトコンベアなどが焼けた。ケガ人をした人はいなかった。太平洋マテリアルによると、火災のあった1日にベルトコンベアを使って運んだのは発火性の無い原材料で、出火当時、運搬作業は終わっていたという。
[ 5/2 18:31 山口放送]

 



太平洋マテリアル小野田工場で火災(宇部日報5/2)

 

激しく吹き出した黒鉛は空高く上った。現場が市街地周辺だったこともあり、工場周辺の道路にはたくさんの人が集まって不安そうに様子を見守っていた。

宇部・山陽小野田消防局は消防車両11台を出動させた。 

 

 


 

 (管理人より)

昨年、山陽小野田市の火力発電所でもベルトコンベア火災が起きました。

時系列に

中国電力新小野田火力発電所で火災。被災地域の木質系廃棄物、東北の木のチップを受け入れている可能性。 

新小野田火力発電所火災は16時間も燃え続けたのに、翌日午後にしか報道しなかったNHK。そしてすぐ削除!

中国電力、新小野田火力発電所の火災事故の続報、防府にバイオマス・石炭混焼発電所建設計画

中国電力新小野田発電所火災 続報 「復旧見込みについて」 原因はいまだ分からず。新日鉄の煙と比較する。

中国電力新小野田発電所火災 続報 11月下旬に運転全面再開 原因は現在も究明中。

新小野田火力発電所の火災原因発表、11月再稼働へ 原因はコンベアローラーの回転不良⇒発熱⇒石炭粉着火

 

そして今回も山陽小野田市の太平洋マテリアルでベルトコンベア火災です。今回の報道を見るとベルトコンベアで、石灰石を運んでいたのか石炭を運んでいたのかわかりません。

何が燃えたのかもわかりません。有毒ガスの発生がなかったと何故言い切れるのかもわかりません。

消防車は11台も出てますから相当な火災事故です。ツイッターにもリアルタイムで見た人が撮した画像も流れていませんでした。

主に日テレ系がニュースを流していて、NHKニュースには出てない不思議。

ベルトコンベア火災はこれからも起きる可能性があると思います。

太平洋マテリアル株式会社 は太平洋セメントの100%子会社。

こういう物を作っています。⇒https://www.taiheiyo-m.co.jp/products/

セメント関連の材料を作る工場。どんな廃棄物が混ぜ込まれていたかどうかは不明。

山陽小野田市は「セメント町」という町名もあるガチガチの企業城下町。「セメント町」は旧・小野田セメントに由来。

火災があっても何も言わない市民が周りに住んでいるということです。

不安は訴えても、最終的には黙る。

HPにも何も出ていません。https://www.taiheiyo-m.co.jp/company/news/

 

 

沿革 http://www.taiheiyo-cement.co.jp/company/history.html  より

2001年(平成13年) エコセメント販売開始
都市ごみ焼却灰の資源化事業(灰水洗システム)を開始

2001年からエコセメントを作っています。

関東のエコセメント工場周辺では裁判が起きています。

エコセメント工場(東京都日ノ出町)差し止め請求裁判のお知らせ より

●エコセメントとは?
東京・三多摩地区の住民400万人ゴミ焼却施設(日の出のごみ処分場)から発生する焼却残さ(焼却残灰と飛灰を含む)や下水汚泥などを主原料として作られるセメント類似のものをです。

●エコセメント裁判について
東京高裁では以下のような争点で裁判が行われています。

1) 多摩地域のほぼ全域から毎日エコセメント製造施設に持ち込まれる焼却残さ(主灰及び飛灰、飛灰固化物)は著しく放射能汚染されており、 宮古、釜石地域の一般廃棄物焼却残さに比しても著しく高い。

2) エコセメント製造施設の操業時には、放射性物質の一部は煙突から排出されて周辺地域を汚染し、一部は、下水道を通じて日々大量に多摩川に流出し、さらには東京湾の汚染を高めている。

3 )施設周辺地域の空間線量率及び表層土壌の放射性セシウム濃度は明らかにエコセメント製造施設からの放射性セシウムの放出(煙道)の影響を受けて汚染されており、それによる周辺地域の住民は低線量被曝リスクに曝されているが、そのリスクは有意に高い。

4) 上記明白な汚染事実に対して、事業者側は「放射性セシウムの放出」の事実を全面的に否定しているが、それは、測定方法の欠陥に由来する。

5 )エコセメント製造施設からの高濃度の放射性セシウムを含む排水は、全量下水道放流されているが、その放流水を処理している八王子水再生センターには、放射性セシウムの処理能力がなく、流入する放射性セシウムの96%を無処理のまま多摩川に日々排出している。

6) 東京都内には、3.11福島原発事故の直後には、大量の放射性ヨウ素131が流入しており、その放射能は放射性セシウムの10倍以上に達していた。その、 152日後(半減期8日で計算して52万分の1に希釈されている)の下水道放流水にも放射性ヨウ素131が有意に検出されている。放射性ヨウ素による被爆 リスクは初期被爆が決定的に重要なので、それによる健康被害が、今後発生する蓋然性が高い。

7 )エコセメント製造施設は、バグフィルタを二重に装備しているにも拘わらず、毎日、焼成系からだけでも、19kgの粉じんを周辺にまき散らしている。



 

エコセメント製造施設は、バグフィルタを二重に装備しているにも拘わらず、

毎日、焼成系からだけでも、19kgの粉じんを周辺にまき散らしている。 

 

政府からセメント協会に対して、放射性物質が含まれている脱水汚泥等を安定的に受け入れるよう要請されています。 (H23年6月28日付け)

http://www.jcassoc.or.jp/cement/4pdf/110728.pdf

放射性物質が検出された下水汚泥、浄水発生土のセメント原料の利用について

  セメントを生コンクリートや地盤改良材として利用する場合には、生コンクリートや土壌と混練する段階まで管理されていることから、少なくともセメントが2倍以上に希釈されることを考慮し、セメントの段階ではクリアランスレベルの2倍の濃度まで許容されることとなる。ただし、セメントとして袋詰めで一般に販売される場合には、販売店に引き渡される前に、セメントの段階でクリアランスレベル以下とすることが必要である。
セメント各社は、脱水汚泥等の放射能濃度の管理や希釈度合いをコントロールし、セメントを利用して製造される生コンクリート等が安定的にクリアランスレベル以下とすることにより、今後とも脱水汚泥等を安定的に受け入れるようお願いしたい。

  別添2では、セメントのユーザー団体(124団体)ならびに下水道管理者(都県ならびに市の24自治体)に、上記(1)の内容を満たしているセメントを利用して差し支えない旨の周知が行われています。

  なお、クリアランスレベルについては「セシウム134とセシウム137の放射能濃度の和が100Bq/kgである」ことが明記されています。

  セメント協会の会員社ではこの要請を受け、放射性物質が検出された下水汚泥、浄水発生土の使用について慎重に検討し、セメントの放射能濃度が政府より示された要件を満足することを確認して、下水汚泥、浄水発生土の使用を順次、再開しております。

 

 


太平洋マテリアルではどうなのでしょうか?

 

 


中国でのごみ処理施設反対運動を知る。NHKは「セメント会社がゴミ焼却場を作ること」を報じない。

2015-04-13 | 被爆者、被害者、市民の声

中国のゴミ処理施設 反対住民と警察が衝突

4月8日 15時58分 NHK 

中国で、ゴミ処理施設の建設に反対する住民が政府の施設を取り囲むなどして警察と衝突し、地元政府が計画の撤回に追い込まれ、深刻化する環境汚染に対する住民の強い不満がうかがえます。

衝突が起きたのは、中国南部、広東省の羅定市で、住民によりますと、6日から7日にかけ、ゴミ処理施設の建設に反対する大勢の住民が建設予定地の工場や地元政府の施設に押しかけました。

住民は、警備にあたっていた警官隊と衝突し、子どもを含む数人がけがをしたり拘束されたりしたということです。

また、インターネット上には、参加者が工場の施設の一部や警察の車両を壊す様子とみられる写真や動画が投稿されています。

こうした状況に対して、地元政府は8日声明を出し、ゴミ処理施設の計画を撤回する決定をしたと明らかにするとともに、住民に対して過激な抗議活動をしないよう呼びかけました。

中国では、ゴミ処理施設ができれば周辺の大気や水の汚染がさらに悪化するとして、各地で大規模な抗議活動が相次いでいて、深刻化する環境汚染に対する住民の強い不満がうかがえます。

 

 (管理人より) 中国でのごみ処理施設反対運動はすごいですね!!とりあえずNHKニュースでも報じてはいますけど、なぜか画像はなし。「ネット上にある」と言ってるくせに載せてないなんて変ですね。

「住民の不満」などと、住民運動を見下したNHKの記述にも呆れます。

早速、中国事情にも廃棄物問題にも詳しいジャーナリストの山本節子さんがブログに取り上げてくださいましたので、こちらを是非どうぞ!

 

中国でごみ焼却炉計画に住民が大抗議 

中国の焼却炉「暴動」続き 

 

山本節子さんのブログ記事の中の中国語のニュースソースから、ブログ風の谷読者の方に翻訳をしていただきました。感謝です!訳文のみ掲載します。

 

广东反垃圾焚烧厂升级:万人围攻警局 中小学罢课(图)

2015-04-07 14:51:03 

広東ごみ焼却場建設反対運動がエスカレート 数万人が警察を包囲し小中学校は休校(写真)

広東省雲浮羅定市朗塘村の数万の住民が、華潤セメントがゴミ焼却場を建設することに不満を訴えた。すぐに一連の抗議行動となった。デモ隊が派出所に攻め入り、役所を包囲し、破壊し、幾台もの警察車両をひっくり返した。

また警官と衝突、現在数十人がけがをし、20名以上が逮捕された。目下、双方は対峙しており、現地の小中学校は全面休校となっている。村民たちは、役所がごみ焼却場の建設を中止するまで抗議行動を続けると宣言している。

すべての武装警察官が出動

 

朗塘鎮の村民の話によると、役所は公示も環境評価も行われていない状況下で、華潤セメントの傘下であるセメント工場とごみ焼却場建設の契約を結んでおり、計画によると、この焼却場は今年の末には完成する。「これは民意をまったく顧みず、村で人口の密集する地域に大型の生活廃棄物の焼却場を建設するということだ。」

村民によると、一度建設されてしまえば毎日300トン以上の工業廃棄物、生活廃棄物が焼却され、必ず村に毒ガスによる重篤な汚染をもたらすという。

現在、村人たちはネットで呼びかけ、清明節の際、デモ行進を行い、「子孫の代の健康を引き換えにすることはできない、農作業を一時停止し、華潤セメントが羅定を出ていくよう行動しよう!」と訴えた.

村民たちはこの呼びかけに呼応し、街頭に集まってきた。5000人近い村人が「ごみ焼却場建設反対」と書かれた横断幕を掲げ、各村から役所及び華潤セメント工場の抗議へと集合したが、

武装公安、特別警察部隊計500人以上が鎮圧のため唐辛子水、催涙弾を使用し、警棒でデモ隊を殴り、子供や老人までが見逃されることなく、数十名の村民がけがで入院し、20名を超える人が逮捕された。

憤怒した村民の抗議行動はエスカレートし、ほぼ全員の村人が道を塞ぎ、セメント工場を包囲し、役所を包囲した。

甚だしきに至っては、朗塘村の派出所といくつもの警務室に攻め入り、中を破壊し、幾台もの警察車両を打ちこわし、ひっくり返した。他の村民はセメント工場の正門に放火した。

村の幼稚園及び小中学校は昨日午後より休校し、声援を送っている。当局は周囲の地域から大量の武装警官と公安を送り、雲浮市の高速道路出入り口にバリケードを設置し、現地に入るマスコミにも厳しく取り調べを行い、進入を許さない状況だ。

当局は建設工事を暫時中止 村人はカネの受け取りを拒否

昨日夕方の発表によると、羅定市役所は、ごみ焼却場の建設を一時停止することに同意したが、村民はこの回答には満足していない。村民たちは、雲浮と羅定、両方の役所は二年前に朗塘にセメント工場ができる時、住民の同意を得ることをしなかった。今またその歴史が繰り返されそうとしている。「我々が要求しているのは中止することだ、一時中止することではない。

一時中止にすれば、若者が全員いなくなるのを待って、またこの建設工事が持ち上がる。そうなれば阻止することもできなくなるのではないか?」

また村人は、現在、華潤セメント工場が既に朗塘村に重篤な汚染をもたらし、その灰が空を覆い、騒音公害も起きていることに

「我々は絶対に悪臭に満ちた毒のごみで我々の子孫に害をもたらしてはならない」という。

  


 

ニュースソースを見ると、「セメント会社」がゴミ焼却場を建設すると書いてあります。それなのにNHKのニュースは「セメント会社」とは一言も書いていません!

海外のニュースをNHKのフィルターを通し歪めて日本に伝えているということです。

中国でセメント会社が人口密集地域にゴミ焼却場を作るということを知られたくないということでしょう。

同時にセメント焼成が廃棄物焼却と同じ危険な焼却行為であることも、日本の国民に知られたくないのだということがわかります。

震災がれき問題の際に、PM2.5を中国の大気汚染ということにすり替えて、大キャンペーンをしたのもそのため。

セメントキルンも焼却炉ですから、日本のセメント工場でも様々な廃棄物を一緒に燃やしてPM2.5の発生源となっています。

つまり、国としてはそこを最も知られたくないわけです。

今後、放射性物質を含むあらゆる廃棄物を、循環型社会推進という大義名分のもと、リサイクルと称してセメントに混ぜ込んで燃やしてしまおうという国の目論見のじゃまになるニュースだということです。

中国の反対運動を見て、日本で焼却炉やセメント焼成に対する反対運動が起きて欲しくないわけです。

NHKはいかにも住民が過激で悪いように報じていますが、ニュースソースを訳すと、警察もひどい。住民を暴力で弾圧しています。

 

まあ、国民性はさし引いたとしても、これだけの反対運動が起きるほどのことを、日本ではあちこちで進められているという現実に、もういい加減気づかなければなりません。

自治体などのゴミ焼却炉、産廃処理施設のゴミ焼却炉、下水汚泥の焼却炉、あらゆるプラント内の焼却炉、それにいま大推進されているのがバイオマス発電所、火力発電所です。

すべての焼却施設はPM2.5の発生源です。原発事故後は、大なり小なり放射性物質を含むゴミが燃やされています。

 

セメント焼成がいかに危険かわかる論文を引用しておきます。抜粋翻訳

The Health Effects of Waste Incinerators 4 th Report of the British Society for Ecological Medicine Second Edition June 2008 Moderators: Dr Jeremy Thompson and Dr Honor Anthony

廃棄物焼却炉の健康影響
英国生態医学学会 第4回報告 第2版 2008年6月

監修 ジェレミー・トンプソン博士 オナー・アンソニー博士

10-2  放射能

a) 焼却炉との関連性

英国では30以上の焼却場で放射性廃棄物を焼却する。ほとんどの国はこれをあまりにも有害であるとみなしている。米国で焼却されている放射性廃棄物の大半は、アルファ線かベータ線を放出するものである。これらのタイプの放射線はその透過力が小さい(細胞内ではアルファ粒子は数ミリメートル、ベータ粒子は数センチメートル)ため、体外ではあまり危険ではない、とはいえベータ線は皮膚を通過しうる。

焼却された場合、この比較的安全な物質は、非常に危険で不吉な汚染物質に変わる。焼却の間、数十億の放射性微粒子が形成され大気に放出されることになる。これらは不運なときにたまたま風下にいた人間により吸引され、肺と循環器を通り、細胞に入り込む可能性がある。体内に入ると、それは放射線を放出し続ける。アルファ線は非常に透過力が小さいが、多大な破壊力がある。アルファ線とベータ線のどちらも、体内の周辺細胞にとっては極めて破壊力があり発ガン性がある。放出された数十億の放射性微粒子のひとつひとつが大変現実的な危険性を表す。この物質には安全な閾値があるはずがない。この焼却方針からのリスクは明白である。

放射線は体内と体外では際だって異なるのだが、安全基準は奇妙にもこれらの違いをまったくつけていない。たとえば、ベラルは、前立腺ガンは、原子力産業に従事する労働者においてはより高いことを発見した。外部被爆に関して相関関係はなかったが、内部被曝に関しては非常に有意な相関関係があった。動物実験は、これをずっとより明確にしており、0.01ミリグレイの90を注射されたネズミは、その量がバックグランド放射線より200倍低いものであったのに、病理学上の損傷を持ったことが発見された。 より懸念されるのは、次世代以後に渡る影響もまた実証されたという事実である。 ストロンチウム90を注射された雄から二世代目のネズミは、致命的な遺伝子損傷を持ち、染色体損傷が遺伝子を通じて放射線を浴びたネズミの子孫に受け継がれたことを実証した。

多くの人々は、害を引き起こすにはいかに微少な放射能があればよいかを知れば驚くだろう。チェルノブイリ事故後に羊のストロンチウム90が検査され、その限界値は肉1キログラムについてあまりに小さくて見ることができないほどの、0,00000000019グラムであった。しかし、様々な規制は、同様に微少な量の放射性物質を含む数十億の微粒子が焼却炉から大気中に放出されるのを許可している。

これとは対照的に、自然バックグラウンドの放射能は、せいぜい小さな害しかない。たとえば、アバディーンは、自然バックグラウンドの放射線のレベルが2倍になったが、白血病やガンのリスクは全く増大しなかった。

b) 他の焼却場との関連

放射性物質を放出する焼却場周辺での白血病およびガンの発症の増大は、十分な文献がある。シースケール(*英国セラフィールド再処理施設の近くの村)公衆衛生調査は、子どもたちが他の場所におけるよりも白血病にかかる見込みが10倍、ガンになる見込みが3倍高いことを発見した。ドイツのKrummel およびGoesthact原子力施設から5キロ圏内に住む子どもたちにおける白血病の発症は、ドイツ全体よりもずっと高い。 重要なことには、白血病の最初の発症は、Krummer原発が稼働し始めて5年たってやっと現れた。ダウンレイ(Dounreay。スコットランド。1955~1994)発電所では、子どもの白血病は6倍増加し、またオルダーマストン(Aldermaston。イングランド南東部の村。英国の核兵器計画および核軍縮運動の象徴。)でも五歳未満の子どもに白血病が増大した。

白血病発症率の急上昇は、1980年代の米国マサチューセッツにおいてピルグリム原発に隣接する5つの町でも認められた。それは、その10年前、燃料棒に不具合があったための放射能放出事故に関連があると考えられた。「気象学的データは、ピルグリム原発放射能漏れで被曝した可能性が高い個人は、被曝の可能性が最も低い人たちと比べ、ほぼ4倍白血病のリスクが高いことを示した。」 

世界中の136の原発を調査した17の公式報告書に対する最近のメタ分析は、この問題をグローバルな視点で捉えた。研究者たちは、9歳未満の子どもたちにおける白血病の死亡率で21%、25歳未満においては同10%の上昇を発見した。 研究者たちは、これらの発電所からのこれまでの放出は余りに低く、スタンダード基準(単一あるいは間欠的な高レベル放射能に基づくもの)を用いては、白血病の説明ができないことに留意した。 これについて考えられる説明は内部被曝であり、それにおいては体内に取り入れられた微細な放射線量が十分ガンや白血病を引き起こすというものであろう。

このことは、放射性物質を焼却し環境中に放出する危険性についての強い警告とみなされれるべきである。ここで述べた証拠の重みは、大気中の放射能は有力な発ガン物質であり、また極めて有害となりそうであることを強く示唆する。 大気放出を許すことがそもそも無謀であるが、これを他の発ガン物質が様々に合わさったものに結合させることは無思慮である。

10.3  汚染物質の拡散

米国科学アカデミーの一組織で、米国連邦政府への勧告機関として設立された米国学術研究会議は、焼却炉により影響を受けるのは、労働者や地域住民の健康だけではないと結論づけた。より遠くに住む住民たちもまた、焼却炉の汚染物質に暴露していそうであると報告した。

米国学術研究会議は次のように発表した。「ダイオキシン、フロン、水銀のような残留性のある大気汚染物質は、広範な地域に―発生源である地元地域や国よりもずっと遠くに―拡散する可能性がある。焼却炉施設により汚染された食物は、焼却施設近辺の、あるいはそれから遠く離れた住民により消費されるだろう。

それゆえ、食料生産地での汚染物質の堆積が、食料市場への輸送によって遠く離れた地域の住民のいくらかの暴露という結果になる可能性もある。しかしながら遠距離の住民は、汚染物質の長距離移動、および焼却炉施設から遠い離れた場所での低レベル汚染物質の広範な堆積を通じて、(*発生現地の住民より)もっと暴露する見込みがある。」

米国学術研究会議はその後、あらゆる焼却炉から発生する負荷の増大は、現地のレベルを超えた慎重な熟慮に値するとの見解を発表した。これは、英国での現在の焼却炉推進政策と明らかに関係がある。重要な点は、有害な微粒子が微細であればあるほど、一般にはより有害な化学物質をもち発ガン物質が付着しており、最も遠くに伝わるという点である。

大抵の化学汚染物質は、親油性があり、それゆえ降下後に降雨により簡単に流されることはない。それらの物質が作物に突けば、食物連鎖に入っていき、そこで生物濃縮する。今日英国の食物における大抵のダイオキシンは、旧式な焼却炉から飛んできたことはすでに認められている。食物連鎖に入ることができるすべての化学物質は、遅かれ早かれ胎児や授乳中の幼児において最高の濃縮度に達することになるだろう。

大気中への汚染物質の放出が目に見えずとも悲劇的結果になることの顕著な最近の一例が、カナダ最北部の極地地帯の、Nunavut(* weblio: 1999年に創設され、唯一イヌイットによって治められる北カナダの北極領土)において見られてる。この地に住むイヌイットの母親たちは、南に住むカナダ人と比べてその母乳中のダイオキシンのレベルが2倍である、それも300マイル以内にダイオキシンの発生源が皆無であるにも関わらずにだ。

ニューヨークのクウィーンズ・カレッジの自然体系の生物学のセンターの、コモナー博士とそのチームは、コンピュータプログラムにより、北米における4,400のダイオキシン源からの放出を追跡した。この研究システムは、有害物質放出のデータと気象学的記録を結合させた。Nunavutにおける汚染の主要要素のうちには、米国の3つの自治体焼却炉があった。

 10.4 セメントキルン

このレポートは主として焼却炉に関するものであるが、焼却炉とセメントキルンを比較することは有益である。どちらも同種の有害な排出物を生産し、このレポートの多くが両方に関係するものである。セメントキルンは石灰岩地質、シェール、粘土をセメントに変える。セメントキルンは、必要な高温を生む出すため大量の燃料を要し、このためタイヤや、ゴミ焼却による燃料、ケムフューエル(化学燃料)や2次液体燃料(SLF)やリサイクル液体燃料(RLF)といった幾つかの呼び名がある工業上廃棄物、および有害廃棄物などの、非従来型の燃料を利用することになる。

しかしながら、有害廃棄物焼却炉のそれと比べて、セメントキルンの大気汚染とプラニング管理はかなり弱い。セメントキルンは、焼却炉に似て大量の有害廃棄物を生む。タイヤの焼却はダイオキシンと亜鉛を伴う排出物を生みだし、石油コークスの焼却は、バナディウムとニッケルを生む。水銀とヒ素の放出は、それらが気化するため制御できない。ダイオキシ類によるリスクは、大抵のセメントキルンがそれらを除去するのに必要な活性炭を持たないため、(焼却と比べ)かなり大きい。

PM2.5の微粒子のリスクは非常に深刻である。焼却炉から放出されるすべての微粒子の重さの限界値は、一立方メートルにつき10mgである。しかしながらセメントキルンは、1立方メートルにつき30~50mg放出することを許可されている。これは、それ自体過剰であるが、セメントキルンからの放出物の重量は、焼却炉からのそれよりも、最大で5倍大きくなる可能性がある。それゆえ、一部のセメントキルンには、通常の稼働状態にある焼却炉のそれよりも20倍過剰な微粒子と他の有毒物質の放出を生む可能性がある。さらに悪いことには、それらは焼却炉よりも貧弱な軽減装置を持ち、大抵は金属とダイオキシンの放出を減少するのに必要な活性炭を持たない。

その電気集塵機は、爆発の危険性により一酸化炭素のレベルが増大した場合、停止される必要がある。このとき、放出が緩和されなくなる。これはあるセメントキルン工場で1年に400回生じたことがある。これらの事態で放出される微粒子の量は莫大であり、測定可能な最高レベルで、1立方メートルにつき20,000mgに達する。最近の研究は、PM2.5の微粒子の些細な増大が、心臓血管系と脳血管系の死亡率を増大させるものであることを実証した、それゆえ、このレベルの放出を許可することは、ほとんど無責任である。

信じられないことには、PM2.5の微粒子は、定期的に測定されない。英国における一つのセメントキルン工場での登録慈善団体による独立検査モニタリングは、平均して15分の測定を用いて、継続的に微粒子レベルを記録してきた。彼らは微粒子が極端に上昇するのを発見したが、それは普通は夜間にピーク値になり、時には1週間に数回発生し、PM10以下の微粒子が1立方メートルにつき4500マイクログラム以上のレベルに達し、PM2.5以下の粒子が1立方メートル170マイクログラム以上に達するような状況であった。

微粒子に関する現在の科学知識では、これらのレベルは、心臓血管系の死亡を引き起こすと予想されているため、その発見は、すべてのセメントキルン周辺で独立機関によるモニタリングが緊急に必要であることを明示している。

このモニタリングは、現在のモニタリングと規制システムにおける主要な欠陥を露呈させた。有害な廃棄物の熱処理は常に極めて危険な活動であり、それゆえ入手可能なまさに最善の技術が用いられる必要がある。セメントキルンは、有害な廃棄物を安上がりに焼却するために効果的に使われつつある。悲しいことに、有害廃棄物は概して最も規制が少なく最も安い処分方法、つまり実際には最大の健康リスクと最大の環境被害を生み出す方法に行き着いてしまう。

セメントキルンの技術は、実質的には20世紀の初め以来ずっと変わらないままである。セメントキルンは効率と有害廃棄物の破壊を改善するため、最小限の程度で改造や追加改造され得るのみである。環境のための特別調査委員会は、10年以上前にセメントキルンの安全性についての調査を勧告したがこれはずっと無視されている。なぜなのか?

セメントキルンはそれゆえ、きわめて深刻な健康影響の結果を生む可能性がある。信じられないことには、これらのセメントキルンの一部には、住民の健康に大きな影響を与えると予想される町中心部に立地しているものがある。 それらがそもそも許されているという事実が驚きである。というのは、その最大の影響は不可避的に人間社会の最も脆弱な構成メンバーに、そして特に出生前の胎児に及ぼされるからである。

 

セメントは私たちの暮らしに必要なものだけれど、作るのにこれだけのリスクがあるということは日本では知られていません。

しかも、福島原発事故以降は、セメント企業が震災がれきなどの有害廃棄物をどんどん受け入れています。

 

このようにゴミ焼却というのは中国では市民がこういった抗議を展開するほどの危険な行為なのです。☟

 





 

焦点がずれているメディアの報道に注意!東京都足立区のごみ処理施設火災をスルーした記事ばかりの異常さ。

2015-04-06 | 被爆者、被害者、市民の声

消火活動中の消防ホースが直撃、通行人が重傷

消防車ホース外れ金属ジョイント直撃 頭蓋骨を骨折(15/04/06)

東京消防庁の消防車のホース外れ、男性が頭蓋骨骨折の重傷(15/04/06)

 

火災現場でポンプ車のホース外れ直撃、男性重傷

2015年04月06日 13時24分 読売新聞

 6日午前0時20分頃、東京都足立区谷在家のごみ処理工場で起きた火災に出動した東京消防庁のポンプ車のホースが外れ、車との接続部分の金具が近所の男性会社員(35)を直撃。 男性は、頭蓋骨や右足を骨折する重傷を負った。

運転していた消防士長(58)が、消火作業中、ホースがつながっていることに気付かず、ポンプ車を発進させたのが原因とみられ、警視庁西新井署は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で消防士長らから事情を聞いている。 東京消防庁は「今後は安全管理を徹底したい」とコメントした。

 

消火活動中ホース外れ男性重傷

04月06日 13時52分 NHK

6日未明、東京・足立区で起きた火事の現場で、東京消防庁のポンプ車が、別のポンプ車にホースをつないだまま発進したため、ホースが外れて近くにいた男性を直撃し、男性は頭や足の骨を折る大けがをしました。

東京消防庁によりますと、6日午前0時20分頃、足立区谷在家にあるゴミの処理施設でゴミや配管が焼ける火事があり、ポンプ車など16台が出動しました。

火はおよそ1時間後に消し止められましたが、ポンプ車を運転していた西新井消防署上沼田出張所の58歳の隊員が、別のポンプ車にホースがつながった状態のまま、近くの消火栓から水を取ろうとポンプ車を発進させたため、ホースの結合部分が根元から折れてすぐそばにいた近所の35歳の男性を直撃し、男性は頭や足の骨を折る大けがをしました。

警視庁は運転していた隊員から事情を聴いていますが、隊員は「ホースがつながっていることに気付かなかった」と話しているということです。東京消防庁の鈴木浩永参事は「消防活動において一般の方にけがをさせる事故を起こしたことは誠に申し訳なく、安全管理を徹底します」とコメントしています。

 


(管理人より) 

本日の足立区ゴミ処理工場の火災の報道の仕方が、読売、NHK、FNNなど、すべて同じ内容でした。ごみ処理施設の火災の問題をスルーして、ポンプ車の事故の方だけを、ことさら大きく報じています。

まず報じるべきは、夜中に起きた火災の件です。どういった施設で、どういったものが燃えたのか、なぜ、ごみ処理工場で火事が起きたかであり、そういった重要事項が抜け落ちている報道に疑問を感じます。

ポンプ車で男性が大怪我をしたことがメインのニュースになってしまっています。

ゴミ処理工場火災自体を取り上げず、「火事現場での見物は慎むべき」こういう世論に持っていこうとするための報道としか言いようがありません。

男性の大怪我も重大とは思いますが、消防隊員の人的ミスの問題です。消防車も火事が起きなければその場にいなかったわけですから、火事にも当然フォーカスし、報道しなければ不自然です。

東京都足立区という放射性汚染地域に立地しているゴミ処理工場が火災になれば、燃えたゴミによっては放射性PMなどが周囲に拡散する可能性があります。

記者たちに放射能汚染地域のゴミ処理工場は危険施設だという認識がないのでしょうか。その部分が完全にスルーされています。たった1枚近隣住民提供の画像があっただけで、ほぼ火災の現場映像もなく過小に扱われています。

住宅密集地に16台もポンプ車や消防車などが出動するほどの火災で、1時間も燃えて続けていたのに、おかしな話です。そもそも放射能以前に、ダイオキシンなどを含む有害なガスが煙とともに周辺に漏れ出なかったのかなど伝えることはあるはずなのに、まったく驚きます。このような報道を見るにつけ、メディアってどこまで腐っていくんだろう、どこまで市民をバカにするんだろうと感じます。

今後は、何か起きても、目くらましでごまかしたような、ピントをずらされたこんな変なニュースばかりになっていくのだろうと暗澹たる気持ちです。 

ニュース記事内には出ていませんが、火事になったゴミ処理工場は、東武清掃(株)リサイクルセンター。

 地図

http://www.tobu-seisou.co.jp/index.php?id=9

廃プラスチック類、紙くず、繊維くず、金属くず、木くずの破砕処理をしている産廃中間業者です。

こういったものに引火して燃えた可能性がありますが、よくわかりません。


この会社は汚泥なども扱っています。主要取引先 http://www.tobu-seisou.co.jp/index.php?id=78

 

新日鉄の火災事故では、私はGOOからブログ記事の停止を食らいました。火災事故に関して周辺住民の不安や批判の声など世間に知られたくない事項なのだということがその時わかりました。

私は、ブログやツイッターで、様々な工場での火災のニュースを取り上げていますが、その報じ方というのは「火災が起きた⇒けが人なし」といったニュースがほとんどで、

どんなものが燃えたかの詳細、原因は何か、煙は有毒ではないか、煙はどう流れたかなどという情報はほとんどありません。

http://twilog.org/oldblue2012/search?word=%E7%81%AB%E7%81%BD%E3%80%80%E7%81%AB%E4%BA%8B&ao=o

さっと報じて幕引きを図りたいのだなと感じます。周辺市民ではなく火災を起こした企業の方しか見ていないメディア・・・

このような住宅密集地での火災については、どこで、どのようなものが燃えたのか、有毒ガスは出なかったのかなど、きちんと市民に向けて報道してほしいと心から思います。

 

 

 

 

 


1万7千リットルものシャンプーの原液が宇治川に流出!生態系に影響がないはずがない!水を汚すな!

2015-03-30 | 被爆者、被害者、市民の声

工場から流出したシャンプーの原液の影響で発生した泡が流れ込む宇治川=28日午前(京都市上下水道局提供)


 

工場から流出したシャンプーの原液が流れ込んて泡だらけになった下水処理場=28日午前(京都市上下水道局提供)

 

シャンプー流出、下水処理場が一面の泡に 工場の配管破損 京都

http://www.sankei.com/west/news/150328/wst1503280073-n1.html

産経新聞 2015.3.28 23:32

京都市は28日、同市伏見区の化学工場からシャンプーの原液が漏れ、近くにある下水処理場で大量の泡が発生したと発表した。泡は下水処理場から宇治川へ流出したが、有害物質は含まれておらず環境に影響はなかったという。

 上下水道局によると、27日午後10時15分ごろ、化学工場内の配管が破損してシャンプーの原液約1万7千リットルが下水道へ流出。約1時間半後に修復した。この影響で28日未明ごろから下水処理場で泡が発生し、宇治川へも流出した

 下水処理場では、宇治川への放流口にオイルマットを設置。今後、詳しい水質検査を行う。


 

下水処理場からの排水に発生した泡(28日午後、京都市伏見区の宇治川で)=京都市提供

シャンプー原液1万7千リットル流出、排水に泡

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150329-OYT1T50042.html?from=tw 

読売新聞 2015年03月29日 14時19分

京都市上下水道局は28日、伏見区の化学薬品製造会社「新日本理化」京都工場で配管が破損し、シャンプーの原液約1万7000リットルが下水道に流出したと発表した。

 住民への健康被害は確認されていないという。

 発表では、27日午後11時45分頃、社員が配管の破損に気づき、約3時間後、市に通報した。原液は工場から下水道へ流れ出たが、下水処理場で浄化処理された。処理場で水質検査を行ったところ、有害物質などは確認されなかったという。

 28日午前、処理場から宇治川への排水に泡が出ているのが確認されたため、同局は泡が流れ出ないようにオイルマットを張った。

 

 

工場からシャンプー流出、大量の泡 京都・伏見の宇治川

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150328000139

京都新聞  2015年03月28日 21時12分

28日午前3時ごろ、京都市伏見区葭島矢倉町の新日本理化京都工場からシャンプーの原液約1万7千リットルが下水道に流入したと同工場が市に通報した。市伏見水環境保全センターの処理能力を超え、宇治川への放流水に大量の泡が発生した。市によると、工場の配管破損が原因とみられ、オイルフェンスを設置して流出を抑えた。毒性はないという。


京都宇川のシャンプー原液流出について、三社が報じていますが、地元紙の京都新聞は、なぜか写真を載せておらず、一応報じたといった程度です。

なにか事故が起きると、地元紙は「たいしたことない」という報じ方しかしないというのは、福島原発事故でも明らかですが、このような直接水源を汚染するような事案でも、企業の責任を追求するメディアがいないということに心底絶望します。

産経新聞は企業名を明らかにしていませんが、「宇治川に流出した」と書いています。つまり水源に入ったということです。

原因企業は   伏見区の化学薬品製造会社「新日本理化」京都工場

流出したもの  シャンプーの原液 17000リットル


シャンプーの原液は生物学的毒性を持つ合成界面活性剤。

 

 

両性界面活性剤 http://www.live-science.com/bekkan/intro/shurui.html

 

水に溶けたとき、アルカリ性領域では陰イオン界面活性剤の性質を、酸性領域では陽イオン界面活性剤の性質を示す界面活性剤です。洗浄性や起泡性を高める補助剤として広く使用されています。

 


HPを見ると配管だらけの工場。☟ 配管が破損したらアウト。

 

 

宇治川⇒淀川⇒枚方の水道取水口⇒大阪の水道 となり、大阪府民の口に入るということです。

報道記事では「毒性はない」とか「健康被害はない」とか、住民に不安を与えないように必死ですが、生態系に影響が有ることは明らかです。魚やその他の水生生物が死んでないかどうか調べたのでしょうか。


環境汚染 合成洗剤

恐怖の実態 合成界面活性剤 人体への悪影響!

合成洗剤が引き起こす人体への悪影響 マウスの実験


脱原発市民の中に、放射性物質だけを危険視して、その他のことは気にしない人がいます。もちろん、放射性物質がその他の毒性物質より桁違いに毒性が高いことは確かですが、環境問題を考えるとき

放射性物質「よりまし」だから、合成洗剤に目をつぶれというのはまことにご都合な考え方で、「目に見えるだけまし」とか「放射能汚染水よりまし」などといったおかしな論調が必ず出てきます。

命と環境を守るという点から、「水を汚染するものはどっちも悪い」という判断がどうしてできないのか理解に苦しみます。

このような環境汚染の原因を作った企業の責任を追及しなければいけないと思います。

「自分も合成シャンプー使いたいから黙っとこう」というずるい市民の感覚が、こういう環境汚染を許すことにつながるのです。

市民にできることは合成洗剤、合成シャンプーの不買です。CMに乗せられて買わないということが大切です。

「持続可能ではない」商品を作るメーカーは淘汰されなければならないと私は考えます。


以下自治体の対応☟ (HPに写真なし)


京都市上下水道局  http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000180630.html

【緊急情報】伏見水環境保全センターにおける放流水からの泡の発生及びその対応について

伏見区内の化学工場において,配管が破損し,液剤が下水道に流入したことに伴い,伏見水環境保全センターからの放流水に泡が発生し,これに対する処置を行いましたので,お知らせします。

1 判明日時

  平成27年3月28日土曜日 午前3時頃  (工場からの通報により判明) 

2 発生状況

  伏見区内の化学工場(京都市伏見区葭島矢倉町)内の配管が破損し,液剤(シャンプーの原液)17,000リットルが下水道へ流入したことに伴い,伏見水環境保全センターからの放流水に泡が発生した。

3 対応

  伏見水環境保全センターから宇治川への放流口に防護用のオイルマットを設置し,泡の流出を抑える処置を行った。

4 その他

  上下水道局において,放流水の簡易水質検査の結果,有害物質や重金属等の流出はなく,水処理にも影響がないことを確認した。今後,詳細な水質検査を実施するとともに,引き続き監視を継続する。

  なお,液剤の流出防止の処置が完了し,当該工場から流出していないことを確認している。

お問い合わせ先

京都市 上下水道局下水道部施設課

電話:075-672-7832

ファックス:075-682-2715


 

最後に市川定夫先生の『新・環境学Ⅲ 現代の科学技術批判』 p73より

 

洗剤メーカー、家電メーカー、スーパーなどの小売店のいずれもが、環境よりも常に営利を重視しているのである。

民放やマスメディもまた、環境問題を大きく報道しながら、その一方で、広告収入をより重視していることが多い。

私がある民放の環境問題をテーマにした番組に出演したとき、

ディレクターから「合成洗剤だけは触れないで欲しい」と言われたことがある。

その番組のスポンサーが大手洗剤メーカーであったからである。

このように、合成洗剤がいぜんとして洗剤の主流を占め、環境破壊を続けている背景、いやその根強い源には、

環境よりも営利を優先する現代社会の経済優先主義がいまなお存在し続けているからである。

それがなお続く限り、合成洗剤問題もとうてい解決しないのである。

 



 水を汚したら終わりということがわかる図

 

合成界面活性剤とは

合成界面活性剤とは水と油を混ぜ合わせる乳化作用のある成分のことをいいます。

この性質を利用して、油を含む汚れを落とすという目的の製品に多く含まれています。シャンプー、ボディシャンプー、リンス、トリートメント、整髪料、シェービングクリーム、洗顔用品、洗剤、殺虫剤など本当に様々な日用品に使用されています。

汚れを落としやすくするという面ではとても効果的なものなのですが、肌に対しては多くの問題をかかえています。

合成界面活性剤は経皮毒とも深い関係があります。

合成界面活性剤は、皮膚のバリア機能を持つ皮膜の機能を弱めてしまいます。バリア機能が弱まった肌には経皮毒性の性質を持つような有害な化学物質が皮膚を通して入りやすくしてしまいます。

また合成界面活性剤と溶解剤をあわせて使用すると皮膚の角質層が溶かされてしまいます。こういう悪循環によって、さらに経皮毒の影響を大きく受けることになってしまうのです。

最近ではこういった合成界面活性剤を使用していないことをうたっている無添加製品も増えていますので、気になる方はそういったものを利用するのもよいでしょう。
 
 

経皮吸収率の違い

陰部42に驚く(☉_☉) 

足の裏(0.14) 足首(0.42) 腕外側(0.83) 背中(1.7) 頭皮(3.5) わき(3.6) 額(6.5) ほほ(13) 陰部(42)

立ってシャワー浴びながら合成シャンプーしたら全身から吸収してしまうということ。

※補足

界面活性剤は、乳化作用のあるものは全てです。「合成」がつくと化学合成で、石けんも界面活性剤です。


【驚愕】温泉・観光の湯布院で203ミリりゅう弾砲や機関銃の射撃訓練が行われるなんて有り得ない!【恐怖】

2015-03-01 | 被爆者、被害者、市民の声

2015年2月26日、大分県由布市の湯布院町の中心部にある陸上自衛隊湯布院駐屯地­内で実施された203ミリりゅう弾砲の空砲での射撃訓練の映像。

この日、11時から12時の間で機関銃その他も含めた空砲による射撃演習がこの場所で­実施された。

同じ湯布院町内にある日出生台(ひじゅうだい)演習場を使わないで、あえて湯布院駐屯­地で実施した理由について、自衛隊は「米軍の演習で日出生台が使えないため」と説明し­た。

過去9回、日出生台で行われた米軍訓練の際に、同様のことはなかったし、湯布院駐屯地­で、創立記念行事以外で、空砲射撃訓練が実施されたのは過去、ほとんど例がない。


 


(管理人より)

私の大好きな温泉の街、湯布院でこんなことが起きています 温泉客もこんな音を聞いたら恐怖を感じると思います。まったく何しに温泉に来たかわからなくなります。

そういえば、去年、湯布院を訪れた際に、早朝、川沿いを散歩していたら、自衛隊員が観光客が落としたゴミを拾っていました。そうやって市民や街に協力してるアピールをしていました。

そのときは、どうしてゴミを拾っているのだろうと思いましたが、こういうことだったんですね。

観光地のど真ん中に駐屯地があるのも嫌だなあといつも思いながら通るのですが、こんな演習をするなんて日本は恐ろしい国になってしまいました。

もう絶望でいっぱいです。

 

http://www.jca.apc.org/~uratchan/localnet/lonets.html  より 転載

 

2015年3月の日出生台での米軍実弾訓練(公表されている概要)

○期間:3月2日から13日までの12日間
    予備日を除く実質の実弾砲撃訓練は10日間
    滞在は2月23日~3月20日まで

○実施部隊:沖縄駐留の第12海兵連隊第3大隊=ニール・オーウェンズ中佐=の約200人

○使用武器:155ミリりゅう弾砲6門。小火器(小銃や機関銃)。
○車両:  約60台の予定。

・2/23(月)先発隊 到着
・2/24(火)本隊  到着 
・2/25(水)本隊  到着

・3/18(水)本隊  出発 
・3/19(木)本隊  出発
・3/20(金)後発隊 出発

 

 

 <現在進行している米軍訓練で、気にかかったこと>

【今まで一度もなかった事態がすでにこれだけ起きています】

・米軍調査隊の日程が、米軍が大分入りしてしまうまで明かされなかった。

・「日出生台で訓練ができない」として、自衛隊の203ミリりゅう弾砲の砲撃と、機関銃等の空砲射撃が、ゆふいん盆地の真ん中にある湯布院駐屯地で実施された。
 空砲と言っても、音の大きさや振動は実弾と変わらない。

・米軍演習開始前の事前説明会(ブリーフィング)がどうやら開催されない模様。
 過去9回は必ず、演習開始前に、地元代表者、行政、マスコミを対象に、説明会が開催されていたが、

 今回は、米軍到着から演習開始までの日程が詰まっていることを理由に、
 ブリーフィングをしないと防衛局は発表。昨年末の米軍調査隊の情報が出なかったことに対する批判を受けて、

 防衛局は「米軍訓練に関する情報はこれまで通り出す」と説明したが、
 やはり懸念したとおり、これまでは行われていたブリーフィングが行われないという、情報の公開後退の懸念が現実化。(10回目にして初めての事態)

・過去9回は、2月に行われていた米軍演習が、初めて3月に入ってから行われるということで、
 観光地である湯布院や九重では、観光に対する影響を懸念する声も・・・。

・同じく、3月に米軍演習が行われることで、大分県や地元の自治体でも、3月議会が始まり、

 行政関係者、議員などが米軍訓練に対して、これまでのように注意を払うことができなくなる懸念。

・米海兵隊員200人が参加のはずであったが、実際は30人ほど少ないらしい。

・防衛局から、米軍が今回使用する車両は60両と公表されていたのに、実際には31台しか来てない。 

 


別府市HP 十文字原演習場・日出生台演習場の使用予定について、陸上自衛隊(別府駐屯地)より情報提供

https://www.city.beppu.oita.jp/03gyosei/zaikatsu/ensyujyo/pdf/yotei1.pdf  より

大音響を発する訓練!  終日が5日連続!

 


 

九州は大分県。湯布院町の北部にある西日本最大の軍事演習場、「日出生台(ひじゅうだ­い)演習場」。

 1899年に接収され、その後、120年余り、日本の軍事を支える場として使用されて­きた。1995年、沖縄で起きた、忌まわしい少女の暴行事件をきっかけに爆発した長年­の沖縄の米軍基地負担への怒り。日米両政府は、その怒りを逆に利用して、1997年、­沖縄で行われていた、基地問題の象徴とされた「県道104号線越え実弾砲撃訓練」を、­北海道矢臼別、宮城県王城原、山梨県北富士、静岡県東富士、大分県日出生台の5ヶ所に­移転した。

 日出生台では、1999年以来、毎年2月に米軍の訓練が実施され、当初の国の約束を次­々と破り、年々、なし崩し的な拡大をしてきている。

このスピーチは、2004年6月に­亡くなられた、大分県中津の作家、松下竜一さんが、2001年2月3日、病弱の体をお­して中津からかけつけて、

日出生台演習場のゲート前でおこなった渾身のスピーチ。


(中略)

 

はっきり反対の声を上げよう。なぜなら反対の声を上げない、反対の意思を表明しない者は、

自ずから賛成の中に数えられているんだと。

これは常にそうなんですね。

反対の声をはっきり表明したものが反対であって、

いくら心の中で反対だと思っていても、

黙っている者、

意思表明しない者、

そして私は中立だと言ってる者、

そういう者は全て、自動的に賛成の中に組み込まれてるんです。

私は黙っていることによって、日出生台の海兵隊演習に賛成というふうに数えこまれるのは

まっぴらでありますから、ここに来続けたいと思います。


レーダー基地周辺の自治体が配る「アメ」に注意!給食費無料でも命や健康の代わりにはなりません。

2015-02-28 | 被爆者、被害者、市民の声

  

学校給食や修学旅行、4月から全部無料にする町

読売新聞 2月27日(金)14時57分配信 

 京都府伊根町は27日、小中学生全員の給食や修学旅行にかかる費用、実験器材などの経費を新年度から所得制限なしで全額負担すると発表した。 

 保護者の負担は年10万円前後減る見込みで、子育て世代の定住化を促す狙いだ。同様の無償化は、山梨県の早川町や丹波山村などで行われている程度とみられ、文部科学省によると、こうした取り組みは珍しいという。 

 伊根町の人口は町制が施行された1954年がピークで約7700人いたが、今年1月末は約2300人に減少。基幹産業の漁業や農業の衰退が原因で、小中学生も62年のピーク時の1706人から、今月26日現在では、小学校2校、中学校1校の計99人になった。 

 町では4月以降、全小中学生を対象に、修学旅行費や給食費のほか、理科の実験に使う器材やテスト用紙などの費用を町が全額賄うという。新年度と2014年度補正の各予算案に関連経費計約700万円を盛り込む。 

 保護者の負担は、筆記用具や制服、体操服など、個人所有の道具類や衣類だけになる予定。同省児童生徒課は「所得制限を設けずに修学旅行や教材にかかる費用も無償とするのはあまり聞いたことがない」としている。

 

(管理人より)

上の読売新聞の記事、いやらしいですね。京都府伊根町がどんな場所にあるかひとつも書いていません。いかにも「少子化対策がんばってる自治体」といった印象操作丸出しの悪質記事です。

伊根町はここです。☟ 米軍のXバンドレーダーが配備された京丹後市経ヶ岬に隣接する自治体なのです!


 

Xバンド・レーダー基地 「熱を発生する特性がある」電波を大出力で飛ばす在日米軍施設が京都に!

TPY-2レーダー(「Xバンド・レーダー」) について 平成25年4月 防 衛 省 

米軍Xバンドレーダー基地の運用は開始され、周辺住民からも低周波音の苦情が出ています。京都新聞の報道を時系列でみていくと

 

「想定外」に住民怒り 京都・京丹後の米軍レーダー騒音で説明会

 【 2015年01月21日 23時15分 】 京都新聞

 ミサイル防衛用レーダーを備える米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)に設置された発電機の騒音で住民の生活に支障が出ている問題で、防衛省は21日夜、地元の袖志区の要望を受けた説明会を袖志農民研修所で開催。同省は「騒音の不快感は低周波で想定外だった。関西電力の電源を引き入れる」と答え、対応の遅さに住民は激しく反発した。

 騒音問題は、昨年10月21日未明にレーダー本体が基地に搬入され、発電機(6基)が数日後に24時間稼働したのに伴って発生している。

 袖志区の大下教夫区長によると、同区は京丹後市から騒音計を借りて12月初めから連日、測定。騒音は気象状況や場所で伝わる度合いが異なるが、区内平均は65~80デシベルで不快感や不眠など区民の生活に支障が出ているという。

 この日の説明会で、近畿中部防衛局の桝賀政浩企画部長が騒音の現状と防止対策を説明。「関西電力の電源を引き込むことを検討しており、今月中にも交渉に入る」ことや、消音装置を2月末までに設置することなどを伝え、謝罪した。しかし、「想定外」の発言に、住民は「騒音は最初から分かっていることで、あまりに不誠実。騒音が発生して90日間苦しんできた。これから1カ月、2カ月も我慢できない」と声を荒げた。

 防衛省は、基地整備工事の着工前説明会で騒音を懸念する住民に「騒音対策は万全に行う」と約束していた。昨年12月に開かれた住民と米軍らの協議の場「安全・安心対策協議会」では、同11月に米軍が騒音防止用コンテナや吸音パネルを設けたが効果がみられず、同省は12月初旬に追加の吸音パネルを設置したと伝えていた。

  

米軍基地から低周波騒音 京都・京丹後、住民ら不調訴え

【 2015年02月21日 03時00分 】京都新聞

Xバンドレーダーが配備された米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)の周辺で、低周波が環境省の定める参照値(80ヘルツ帯で41デシベル)を14・2~33・5デシベル上回っていたことが、京都新聞社が実施した計測で分かった。防衛省が実施した騒音の環境調査でも、「大きく卓越した周波数成分」がみられるといい、基地に設置された発電機が低周波騒音の発生源であることを認めた米軍は20日までに、発電機6台のうち3台の稼働を停止した。

 計測は今月9、10日、低周波音レベル計を使って袖志地区と尾和地区の計8地点で実施。12・5~80ヘルツを中心周波数とする3分の1オクターブ分析を行い、1分間の平均値を調べた。北海道大工学研究院の松井利仁教授(環境衛生学)が分析したところ、基地近くの3地点で80ヘルツ帯に発電機の低周波音の可能性が高い数値が計測された。

 環境省の参照値は41デシベルだが、基地西隣の九品寺では74・5デシベルに達し、基地近くの国道178号沿いで70・3デシベル、基地から約350メートル離れた屋外で55・2デシベルを記録した。

 環境省は低周波に関して健康を維持する目安となる環境基準や規制基準を定めていないが、松井教授によると、参照値を30デシベル超えると、多くの人が圧迫や不快と感じるレベルという。

 米軍基地で発電機が稼働した昨年秋以降、近隣の袖志地区などの住民から「騒音でよく眠れない」などの苦情が出ている。

 近畿中部防衛局によると、同防衛局が2月に入って業者に計測を委託した結果、「90ヘルツ付近の低周波に大きく卓越した周波数成分がみられる」との結果が出たといい、業者が現在、データを分析しているという。

 米軍は19日、基地で稼働している発電機6台のうち3台に防音マフラーを取り付けた。残り3台については設置が完了する3月上旬まで稼働を停止する方針。 

 


低周波騒音で3人に1人不調 京都・京丹後の米軍基地周辺

【 2015年02月21日 16時16分 】京都新聞

米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)近くの袖志地区で、昨年秋に基地の発電機が稼働して以降、騒音によって3人に1人は「よく眠れない」「いらいらする」などの不調を訴えていることが20日、京都新聞社のアンケート調査で分かった。防衛省は発電機稼働に伴う低周波音が原因である可能性を認めており、抜本的な対策が急務だ。

 アンケートは9、10日に袖志地区(83世帯)で実施した。基地に近い西側と最も離れた東側の計61世帯を訪問し、聞き取り形式で行った。不在を除く43世帯43人から回答を得た。

 「屋内で音を感じる」とした33人のうち15人が何らかの症状を自覚し、「よく眠れない」との回答が11人で最も多かった。「いらいらする」は9人、「頭痛や耳鳴りがする」(重複回答)も2人いた。

 騒音を感じる時間帯は7割が「決まっていない」とし、住民は昼夜を問わず継続的に音に悩まされていたことが判明。また、5人に1人が「夜(午後6~12時)」「深夜・明け方(午前0~6時)」と答え、生活音が少なくなると低周波音が気になる住民も一定いることが明らかになった。

 漁師の増田英和さん(70)は「聞こえた瞬間にやる気が出なくなる。1日でも早く音を止めてほしい」と訴えた。

 米軍は昨年11月に騒音防止用コンテナや吸音パネルを設けたが効果は薄く、近畿中部防衛局は1月下旬に住民説明会を開き、「想定外だった」と騒音発生を謝罪している。

 袖志地区の大下教夫区長(65)は「10年、20年後も村を存続させるためには(基地建設の容認を)せざるえないと、みんな懸命に協力したのだが。今は信用できなくなった」と語っていた。

 20日までに発電機3台に防音マフラーが設置され、残り3台の稼働はマフラー設置まで停止した。大下区長は音はかなり小さくなったと感じているが消えてはいない、とする。「6台が稼働した時に騒音がどうなるか分からず、不安はある」と話している。

 


米軍基地低周波騒音、対策で一定緩和 京都・京丹後

【 2015年02月25日 22時50分 】京都新聞

Xバンドレーダーを配備する米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)周辺で80ヘルツ帯の低周波が環境省の参照値(41デシベル)を大幅に超えていた問題で、米軍が発生源とみている発電機の半数を停止し、稼働している3台に防音マフラーを設置する対策を取って以降、数値が12・8~21・9デシベル下がったことが、北海道大工学研究院の松井利仁教授(環境衛生学)の計測で25日までに分かった。不眠などの不調を訴えていた民家では参照値を下回った。

 松井教授が22、23日、基地周辺で3分の1オクターブバンドレベルなどを計測し、防音対策を始めた19日前に京都新聞社が同じ地点で調べた数値と比較した。

 最も大きい低周波が記録されていた基地西隣の九品寺では74・5デシベルが61・7デシベルになり、基地近くの国道178号沿いでは48・4デシベルで21・9デシベル下がった。また、基地から約350メートル離れた地点では55・2デシベルが39・4デシベルになり、参照値をわずかに下回った。

 米軍は、稼働する発電機6台のうち3台に防音マフラーを取り付け、残り3台は設置が完了する3月上旬まで稼働を停止すると近畿中部防衛局に伝えている。

 松井教授は「マフラーの効果で屋内では窓を閉めると気にならないレベルになった。ただ、6台全てが稼働するとさらに3デシベルほど上がるので参照値を超える民家が出てくる」と指摘。追加の騒音対策として、どの家からも発電機が見えないように発電機の周囲にコンクリート製の遮音壁を設置することを提案する。

 24日に基地に入り、設置状況を確かめた袖志地区の大下教夫区長(65)は「頭や体に響く不快さはなくなり、夜中に酒の力を借りなくても寝付けるようになった。音自体は消えていないので米軍は引き続き対策を講じてほしい」とし、尾和地区の永美安幸区長(65)は「音はかなり軽減されたとはいえ、窓を開ける夏場が心配」と話す。

 基地から出る騒音で地元住民の3人に1人が「よく眠れない」「いらいらする」といった不調を自覚していることが京都新聞社のアンケートで判明している。同防衛局は発電機稼働で生じる低周波が原因とみて、関西電力から電源を引き込む方針を示している。


これを見ると、完全にXバンドレーダー周辺地域は低周波音の公害ですね。風力発電の巨大風車が作られた周辺地域と同じような状況になっています。

つまり、Xバンドレーダーは公害施設であり、有事の際は、「米国向け弾道ミサイルの迎撃」のための「最前線」になる可能性もある危険な施設で、「攻撃の対象」になるということです。

こういう危険施設、迷惑施設を受け入れる自治体などには、タクシー通学代、給食費、修学旅行費、ミルク代無料化、補助金でごみ焼却場 、などいろんな種類の「アメ」が用意されます。

与那国島にも自衛隊レーダー基地が作られています。 ⇒ http://twilog.org/oldblue2012/search?word=%E4%B8%8E%E9%82%A3%E5%9B%BD&ao=a  より

 

陸自部隊配備、町有地賃貸料を歳入に計上 与那国町

2014年06月12日 八重山毎日新聞

給食費無料化の財源に ごみ焼却場には防衛省補助

 与那国町は12日に開会する6月定例町議会(前西原武三議長)で、陸上自衛隊沿岸監視部隊の与那国配備に伴う町有地の年間賃貸料約1500万円を歳入に組み入れ小中学生の給食費と幼稚園のミルク費の無料化に必要な費用に充てることを盛り込んだ本年度の一般会計補正予算案を上程する。同予算案では、防衛省の補助金を使ったごみ焼却場整備に伴う基本設計の業務委託費など約2100万円も計上している。 

 町が同部隊配備に伴う歳入を町予算に計上するのは初めて。 

 議会事務局や町教委によると、同町の児童生徒数は123人で1年間の給食費は約670万円、幼稚園児は38人で1年間のミルク費は約35万円。6月からの無料化を予定している。 

 昨夏の与那国町長選挙で給食費の無償化を公約に掲げていた外間守吉町長は「ようやく給食費の無償化を実現することができる。子育て世代の負担を軽減することで若者が住みやすい環境を整えていきたい」と話した。 

 町まちづくり課によると、ごみ焼却場の整備は、総事業費10億円以上を見込む。事業費の3分の2は国、3分の1を町が負担する。町負担額が3億を上回る見通しとなっていることから、外間町長は「町の負担軽減のためにも、補助率について国と調整している」と述べた。 

 町は本年度中に実施設計を完了させ、2015年度着工、同年度中の稼働を目指している。町が同部隊配備に伴って国に貸している町有地は21万4462平方㍍。1平方㍍あたり賃貸料は70円。町と沖縄防衛局は昨年6月に仮契約を行い、3月末に正式に賃貸契約を交わしている。

 

日本中に迷惑施設をゴリ押しするために「給食費無料」などのアメを配りまくる国と自治体。ε=(・д・`*)ハァ…

基地用地の地権者らは、防衛省から)個別でプレッシャーをかけられ、賃貸借契約を結ばされたそうです。

「給食費無料」を恩着せがましくアピールする自治体は、「逆になにか迷惑施設が来るんじゃないか?怪しい!」と考えたほうがいい状況になってきました。

原因は日米安保条約、日米地位協定。

東日本大震災直後の2011年6月末に日米合同で行われた日米共同演習「ヤマサクラ61」をみると・・・もう絶望的・・日本は戦争する国に変えられています。

 

 

 

 

 


バレンタインデーに浮かれる日本 チョコレートの原料カカオ生産現場の過酷な児童労働について知る

2015-02-14 | 被爆者、被害者、市民の声

再掲 カカオ農園で搾取子どもたち

 

 

(管理人より)

テレビやCMのあおりを受けて、バレンタインデーは小中高生の間でも騒がしい年中行事になっている実態があります。

大人は大人で、デパ地下や通販でブランドチョコを買って義理チョコで配るなど、見栄や賄賂の匂いがするおかしなイベントと化しています。

そういう広告代理店のつくりだした商業ベースに乗っかる家族に限って、チョコレートの原料がどういう現場で生産されているかなど考えもしないわけです。

カカオの実がチョコレートになることを知らない、 チョコレートを食べたことも見たこともない少年たちがカカオを収穫しているという重い事実。

2008年(?)にこの上のドキュメンタリー映像を安倍晋三氏がスタジオで見て番組内でコメントを語っている動画がありました。5:47 あたりhttp://youtu.be/BfB3ZTL3RTw

首相になってやっていることを考えれば、このコメントがいかに偽善であるかということは明らかです。

 


今日の読売新聞のカカオに関する記事にも、見事なまでにカカオ生産現場の児童労働のことはスルー。

これだけでもこの新聞社の立ち位置がわかります。さすが原発推進企業だけありますね。

中国などで需要増…チョコ原料のカカオが高騰

2015年02月14日 09時57分 読売新聞

チョコレートの原料に使われるカカオの価格が世界的に高騰し、バレンタイン商戦に影響している。

 中国など新興国の需要増が背景にある。一方、カカオの主要生産地・西アフリカの農家は、生産が需要に追いつかない悩みを抱えている。

 「今年の『キス』は安くない」。米紙ニューヨーク・タイムズは11日、バレンタインデーを前に、米大手チョコメーカー・ハーシーの人気商品「キス」に引っかけてチョコの値上がりを報じた。バレンタイン商戦にわく東京・三越銀座店によると、ブランドチョコの約3割が値上がりしたり内容量が減ったりしているという。

 原料のカカオの市場価格は、2005年は1トン当たり1500ドル前後だったが、昨年は約2倍の3000ドルを突破し、高止まりしている。スイスの大手チョコメーカーは昨年11月、「20年までにカカオ不足になる恐れがある」と発表した。

 最大の要因は、新興国の需要急増だ。英国の市場調査会社「ユーロ・モニター・インターナショナル」によると、09年からの5年間で、チョコ消費量はインドで3・6倍、中国で1・8倍に増加した。同社は「(経済発展に伴い)中所得者層が増え、今までチョコを食べなかった人が食べるようになったから」と分析する。

 西アフリカはカカオ生産で世界の7割を占める。中でもガーナ産は品質が良いとされ、日本はカカオ輸入の7~8割をガーナに依存する。中国は10年前からガーナでカカオを直接買い付けるようになり、その量は年々増えているとされる。

 こうした需要に対し、ガーナなど西アフリカの生産国では、土地が痩せてきてカカオの実りが悪くなるなど、効率よく生産量を増やせない地域があるという。カカオをあきらめ、別の作物栽培を始める人も少なくない。カカオ農家が高齢化し、若手後継者が育たない事情もある。

 ガーナのカカオ生産量は、10~11年度の100万トンから14~15年度は85万トンに落ち込む見通しだ。首都アクラ郊外でカカオを栽培するコビ・アマルテさん(31)の収穫量は年間約600キロ。父親が栽培していた約20年前の半分で、「あまりもうからない」とこぼした。

 ガーナ政府は需要増を受け、従来の3倍の収穫量が見込める「ハイブリッドカカオ」を品種改良で開発。農家に従来種からの切り替えを呼びかけている。苗木50万本の無料配布も始めた。だが、苗木から育てると収穫まで時間がかかるため、切り替えに消極的な農家が多い。生産体制の強化は容易ではないのが実情だ。(ヨハネスブルク支局 上杉洋司、国際部 広瀬誠)

 

時間がある方はこちらもどうぞ。 the dark side of chocolate チョコレートの影

http://www.thedarksideofchocolate.org/

 

これを見ると、不買しかないなと思います。http://d.nestle.jp/

 

私は以前は、フェアトレードのチョコレートだったらいいかなと思っていた時期がありましたが、最近はその仕組みについても調べなければと感じています。

チョコレートの児童労働をやめようという人の中に、自然エネルギー推進の人々がいるからです。

それだけでも矛盾なんですけどね。このへんの追求はまた後で・・・


1/19のJCOウラン廃棄物焼却処理をメディアはどう報じたのか?「ウラン」という言葉も封印するNHKに驚愕!

2015-01-20 | 被爆者、被害者、市民の声

JCOウラン廃棄物焼却処理が1/19に始まりましたが、メディアが1/19前後で、この件についてどう伝えたか(ネットのみ)、つっこみながら時系列で証拠を保存しておきます。

報じたのがNHKとTBSと東京新聞だけというのも、まあ恐ろしい話です。 各種のスピンで ツイッターもバラバラ。 


臨界事故後の廃棄物を焼却処理へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/k10014722741000.html

1月16日 8時05分 NHK NEWSWEB

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと、敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、来週にも焼却処理を始める方針を固めました。周辺住民の理解が得られたとして、臨界事故から15年余りを経て初めて焼却処理が行われます。

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡したほか周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。

事故後、「ジェー・シー・オー」は低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして今月19日にも新たに設置した炉で焼却処理を始める方針を固めました。「ジェー・シー・オー」は、核燃料加工事業の再開を断念しており、臨界事故から15年余りを経て処理が進むことになります。

焼却処理では、臨界事故前に核燃料を精製する際に使用した油類を最初に焼却したうえで、作業服など臨界事故後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。

「ジェー・シー・オー」は焼却施設には、排気用のフィルターを設け放射性物質が外部に漏れることないとしていて、来月以降、焼却処理の結果を周辺住民に報告する予定です。

焼却処理するものを「低レベル放射性廃棄物など」、「油類」と、ぼやかして記事に記載。ウランという言葉を使っていません。

周辺住民の理解が得られた」を強調。フィルターについて「外部に漏れない」と強調。

 

JCO、低レベル放射性廃棄物の焼却処理開始へ

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2396456.html

TBS NEWSi(1月16日21:52) 

茨城県東海村の核燃料加工会社「JCO」は、臨界事故後に保管している低レベル放射性廃棄物の焼却処理を、今月から開始すると発表しました。

 東海村の核燃料加工会社「JCO」によりますと、臨界事故後、会社の施設内でドラム缶に入れて保管している低レベル放射性廃棄物のうち、可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を今月19日から8年かけて焼却処理を行うということです。JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され、敷地内の空間線量の調査を行ったところ平常値の範囲内だったことなどから、周辺住民の理解が得られたと説明しています。

 また、JCOは焼却処理開始後も構内の放射線を測定するなど、近隣の自治体に定期的な情報提供を行うとしています。(16日21:52)

 

TBSは、焼却処理するものを「可燃性のウラン廃棄物」と報道しています。「周辺住民の理解」と「情報提供」は強調しています。



低レベル廃棄物の焼却処理開始 NHK茨城のニュース

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074774121.html?t=1421659511919

01月19日 18時12分

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、周辺住民の理解が得られたとして、事故から15年余りを経て、19日から焼却処理を始めました。 

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し作業員2人が死亡したほか、周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。

「ジェー・シー・オー」では、臨界事故のあと、低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして、19日から新たに設置した炉で焼却処理を始めました。

作業は午前11時から始まり、臨界事故の前、核燃料を精製する際に使用した油類およそ100リットルの焼却が行われ、トラブルはなかったということです。

今後は、油類の処理を終えたあと、作業服など臨界事故の後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。

東海村の70代の男性は「事故後の処理を進める必要もあり、焼却処理はしかたがないと感じているが、安全に安全を重ねて進めて欲しい」と話してました。

「ジェー・シー・オー」では、3月上旬、焼却処理の結果について周辺住民に報告することにしています。

01月19日 18時12分

焼却当日のNHK茨城のニュースです。まず文章だけのニュースがアップされました。ニュース動画は後から夜になって差し込んできました。

1/19の夜に見た動画と、1/20朝見た動画と中身の映像が違っていました。

ニュース用にもともと2本作ったのか、夜、編集し直して、映像内容を差し替えたかだと思います。当ブログの1/19記事にそのときの画像を追記してます。

その動画には、焼却処理するウラン廃棄物の管理をしている建屋内部の映像がありました。

建屋内の膨大な数の黄色い放射性廃棄物のドラム缶が映し出されていましたが、1/20に見たらそのえぐい映像部分がそっくり抜け落ちている

 

1/19の動画には市民の意見として、一人だけ男性が話している映像がありましたが(真ん中の男性)、1/20の動画をみると、なぜかインタビューされてるのが3人に増えていました。

動画に取り上げられた、3人の市民の意見を文字起こししておきます。

「まったくの納得じゃないんですけど、まあこれも、いつまでもね心配はありますけど会社としての後処理の責任はあるんでしょうから、ある程度はやっぱり、焼却方法しかなければ、それでやらざるを得ないのかなっていうのはありますね」

 

「安全に対してまたその安全、そのまたその安全というのを追求しながら仕事を進めていく、だから今度の処理もそうですね」

「2年、3年、5年、10年という長いスパンをね、そういう緊張感を持った仕事をしていただきたいなという、もう二度と事故を起こさないと」


これだけで、「周辺の理解が得られた」ということにしてしまうわけですね。まあ、なんとも恐ろしい国ですね。


臨界事故の焼却処理を始める NHK首都圏NEWSWEB

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150119/4792791.html

01月19日 19時38分 

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと、敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて周辺住民の理解が得られたとして、事故から15年あまりを経て19日から焼却処理を始めました。 

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡したほか周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。

「ジェー・シー・オー」では、臨界事故のあと、低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして、19日から新たに設置した炉で焼却処理を始めました。

作業は午前11時から始まり、臨界事故の前、核燃料を精製する際に使用した油類およそ100リットルの焼却が行われ、トラブルはなかったということです。

今後は、油類の処理を終えたあと作業服など臨界事故のあとに出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。

東海村の70代の男性は「事故後の処理を進める必要もあり、焼却処理はしかたがないと感じているが、安全に安全を重ねて進めて欲しい」と話してました。

「ジェー・シー・オー」は、3月上旬に焼却処理の結果を周辺住民に報告することにしています。

01月19日 19時38分

 

さて次は焼却処理開始という同じ内容の1/19分のネットニュースです。NHKは茨城県用と首都圏用の二つの記事がありました。

文章は、NHK茨城ニュースのそっくり使い回しなんですが、タイトルが違うことに注意!

茨城用 タイトル ⇒低レベル廃棄物の焼却処理開始

首都圏用 タイトル ⇒臨界事故の焼却処理を始める

まずどちらの記事にも、「ウラン廃棄物」という記載がありません。とんでもない不誠実な記事と言えます。

しかも首都圏用動画には、いっさい、ドラム缶の映像もなければ、市民が意見を言っている映像もないのです。焼却施設の建屋のみ!

さらっと流しとこうという意図が見え見えですね! 首都圏住民に騒がれたら困るからです。

8年かけドラム缶700本分 低放射性廃棄物や油類の焼却始める

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20150120/CK2015012002000172.html?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed

東京新聞 2015年1月20日 

 一九九九年に臨界事故を起こした核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO、東海村)は十九日、事故後から施設に保管してきた油類や低レベル放射性廃棄物の焼却を始めた。焼却が終われば、一部の解体作業が行われているウラン加工設備の全面撤去が可能となる。

 JCOによると、焼却するのは二百リットル入りドラム缶約五百本の油と、約二百本分のウランを含む低レベル放射性物質。同社は昨年八月、専用の焼却炉を設置。油類を五年かけて、その後の三年間で低レベル放射性廃棄物を焼却する。

 近隣住民に対しては定期的に説明会を実施する予定で、大気中の放射線量をホームページや施設周辺に設置したモニターで既に表示している。

 金属製タンクなど不燃性の低レベル放射性廃棄物約一万本分は、最終処分場が決まるまで敷地内に保管を続けるという 。 

1/20の東京新聞は、「ウラン」と書いている点は評価できるものの、焼却することで設備の撤去が進むというふうに誤誘導しています。

脱原発市民(とくに自然エネルギーを推進する市民)は東京新聞を持ち上げることが多いですが、こういう記述を見ると呆れます。

記事の中に放射性物質の焼却に対する批判的な論調はありません。

 

ネットニュースというのは文字なのでこうして、動画も含めてじっくり検証することが可能です。

しかしテレビで垂れ流されるニュースというのは、一瞬の映像とテロップ、アナウンサーの喋りだけで、あっという間に流れていきます。

一回聞いただけではNHKがこんな重要なニュースを欺瞞的に報じているということに気が付くことができません。

「NHKニュースでちゃんと焼却処理するって言ってたよ」で終りでしょう。

メディア側も一応「報じた」という既成事実にはなります。

さらにNHKはあっという間にリンクが切れてしまいます。キャッシュまでなくなるので画像で残しておきます。

 

どんなに重大で悲惨な事故が起きても、まだ加害企業やNHKというメディアを信じて、「大丈夫」と思い込む市民。

考えさせないように仕向けるメディアと考えることを拒絶する市民は、もはや共同正犯ではないかと私は思います。

このJCOの看板を見てください。「住友金属鉱山」 ここがすべての大元です。

 

放射線管理区域 http://urx2.nu/goCL  こんな看板が必要な施設ってことです。

 

 

肩が激痛なのでこのへんで終わります。 それではまた。ε=(・д・`*)ハァ…

 

関連記事

 

1/19のJCOウラン廃棄物焼却処理をメディアはどう報じたのか?「ウラン」という言葉も封印するNHKに驚愕!

東海村JCO臨界事故「被曝治療83日間の記録」動画と書き起こし。ウラン廃棄物は燃やしてはいけない

茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

トラブルに慣れてはいけない!茨城県東海村核施設の年末年始の火災事故。J-PARC、東海第二発電所。

茨城県の核施設トラブル状況の市民への発信はわかりにくく、茨城県自治体のツイッターは意味なし!

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

またまた日本原子力開発機構の事故!那珂核融合実験施設で火事。核燃料サイクル工学研究所で放射能漏れ。

日本原子力研究開発機構 大洗町研究開発センター材料試験炉JMTRで放射能汚染水漏れ 

 

東海村JCO臨界事故「被曝治療83日間の記録」動画と書き起こし。ウラン廃棄物は燃やしてはいけない

2015-01-19 | 被爆者、被害者、市民の声

NHKスペシャル 被曝治療83日間の記録 〜東海村臨界事故〜 (2001年)

(全文書き起こし)

東京大学附属病院救急部集中治療室。1年半前、ここで世界でも前例のない治療が行われました。およそ30年にわたり救急医療に携わってきた前川和彦さんです。

前川医師はそのときはじめて大量の放射線を浴びた被曝患者と出会いました。 

ニュース 「株式会社JCO東海発電所の被曝並びに事故につきまして3名が被曝をして・・・」 

東海村の核燃料加工施設で起きた臨界事故では、二人が大量の放射線を浴びて亡くなりました。

日本の原子力施設の事故ではじめての犠牲者となった大内久さん。浴びた放射線は、一般の人の年間許容量のおよそ2万倍にも達していました。

大内さんの治療を行った医療チームです。最新の医療技術をすべて投入し、未知の治療にのぞみました。 

しかし放射線被曝のすさまじさに圧倒された日々でした。 

前川医師「一言でいうと、我々の医療者としての奢りをみじんにも砕いてくれたと言ってもいいんじゃないかと思います」

看護師「長く長く続けさせていくってことは、大内さんにとっては苦痛だったんじゃないかなとかって・・」 

看護師「別にありがとうって感謝されなくてもいいし、すごく怒ってくれてもいいから、どっちかの答えを大内さんからもらいたいです」 

83日間にわたる大内さんの治療記録です。「その死を無駄にしないで欲しい」 

家族の願いからはじめて明らかにされました。そこには医療チームの苦悩と、最後まで回復を祈り続けた家族の思いが克明に記されています。治療記録と証言でたどる大内さんの83日間です。

東大病院 事故発生当日  

その日、救急医療が専門の前川医師のもとに事故発生の一報が届いたのは昼過ぎでした。

前川医師「東海村で何か起こったらしいということを聞いたもんですから、テレビを見まして、それで初めて東海村で何か大変なことが起こったということを知りました。最初ちょっとやっぱり、大変なことかなということをうかがわせたのは、放医研に運び込まれた時に、テレビのニュースなんか見ますと、放医研の人たちが完全に防護服を着て、防護マスクをして、搬入されてるっていうところを見たものですから、ひょっとするとかなりの汚染があるのかなということは疑いました」 

大量の放射線を浴びた大内さんは、最新の治療を受けるため東大病院に移されました。被曝医療の専門家グループで中心的な役割を果たしていた前川医師が医療チームのリーダーになりました。 

前川医師「大内さんが浴びられたと推定される線量っていうのは、これはもう致死的であるということは誰の目でも明らかだったと思います。とは言え、その時点で目の前にいらっしゃる大内さんは非常にお元気ですし、どこから見ても高線量の被曝をされたっていう印象はないぐらいのお元気な方ですから、できるだけのことはやろうと・・」 

初めて受け入れる被曝患者は看護師たちの想像とは全く違っていました。 

看護師「先生が下から上に連れてきてICUの中で会ったんですけど、そのまま個室にストレッチャーで普通の入院患者さんみたいに入ってきて、1日で一気に日焼けをしちゃったぐらいの赤さを帯びてて、手がすごい腫れてて、そっちが痛いっていうふうに言ってて・・」

看護師 「死なずに済むというか、退院できる状態になるんじゃないかなってその時は思いました・・」 

最も多くの放射線を浴びた大内さんの右手です。この時は少し赤く腫れているだけでした。 

事故当日、大内さんは会社のマニュアルにしたがって放射性物質を扱う作業を進めていました。バケツをつかってウランを濃縮する作業でした。臨界が起きる可能性については、まったく知らされていませんでした。同僚は、バケツでウラン溶液をそそぎ、大内さんは、ロートを右手でささえていました。 

7杯目のウラン溶液が注がれたとき、突然、青い光が走りました。核分裂が連続する臨界が起きたのです。 

放射線が大内さんの細胞の染色体を直撃しました。

染色体はすべての遺伝情報が収められた人体の設計図です。 それぞれ番号が決まっていて、順番に並べる事が出来ます。 しかし、放射線に直撃された大内さんの染色体は並べることもできませんでした。断ち切られ、別の染色体とくっついているものもありました。 染色体が破壊されたことは、今後新しい細胞が作られないことを意味します。

被曝した瞬間、大内さんの体は設計図を失ってしまったのです。 

平井久丸医師 「染色体がそういうダメージを被ってますから、そこから推測されることは、おそらく肝臓の細胞あるいは腸の粘膜の細胞、そういったものがすべてダメージを受けていて、おそらく、その細胞は再生はできないんではないか・・・」 

染色体が破壊されたことによって、最初に異常が現れたのは、血液の細胞でした。中でも、体を守る働きをする白血球が急激に減少していました。

ウィルスや細菌に感染しやすい、きわめて危険な状態でした。感染を防ぐため大内さんは無菌室に移されました。

白血球の数は健康な人の10分の1にまで減少していました。前川医師たち医療チームは、治療方針を検討しました。

唯一の治療法は、白血球をつくる細胞を移植することでした。移植を行うためには大内さんと白血球の型が合う人が必要でした。

一致したのは、大内さんの妹でした。この血液成分を分離する装置を使ってただちに妹から採血が行われました。

その中から白血球をつくる細胞が取り出されました。採血には二日間、合わせて9時間あまりかかりました。

妹の細胞が大内さんに移植されました。今後の病状は妹の細胞が大内さんの体内で白血球を作り出すかどうかにかかっていました。結果が出るのは10日後でした。 

この頃、大内さんは面会に訪れた家族や看護師たちと会話を交わせる状態でした。

看護師「どういういきさつで結婚されたんですか?高校の時からの知り合いで結構長く7年ぐらいの付き合いがあって結婚したっていうふうに聞いていて、へ~すごいラブラブな大恋愛で結婚したんですねってそういう話をしました」 

前川医師は大内さんの病状や治療について毎日欠かさず家族に説明していました。説明が行われた応接室です。今後予想される病状の悪化についても率直に伝えました。

前川医師「家族の方々には、すくなくとも毎日毎日看ていただいて、真実を受け入れていただくという努力はしました。決してきれいごとではなくて、やっぱりすごい放射線による障害ですので、見た目にもやっぱり大きな変化が起こりますから、それはそれなりに真実として受け入れていただくように、毎日毎日看ていただいてました・・」

放射線障害は、体の表面にも現れました。1週間を過ぎた頃から、治療用のテープをはがした跡が消えなくなりました。 

看護師「最初は普通にテープを使っていたんですけど、テープを貼ったところが、全部そのまま、テープをはがすときに皮膚がくっついてとれてしまうっていうのが、どんどんひどくなって最終的にはテープは一箇所も使えなくなりました。」 

健康なとき皮膚の細胞はさかんに分裂して新しいものに置き換わります。しかし放射線をあびた大内さんの皮膚では新しい細胞ができなくなりました。古い皮膚は剥がれ落ちていきました。

皮膚に走る激痛、感染とのたたかい、肺には水がたまり、呼吸が困難になり始めていました。 

看護記録に記された大内さんの言葉です。 「もう嫌だ」 「家に帰る!」 「やめてくれ」 「おふくろ」 

呼吸を助けるため、器官に管を入れて、人工呼吸器をつけることが検討されました。それは家族と言葉を交わせなくなることを意味していました。

面会に訪れた奥さんに、大内さんは語りかけました。 

看護師「大内さんたぶんその頃は、すごいいろいろ体のだるさとかがでてきて、お話するのも多分、力が要る、そういう感じだったと思うんですね。それでもなんかこう、ちょっと優しい口調で少し笑いながら、奥さんに「愛してるよ」とおっしゃってて、そういうのが伝わってくると、私たちは辛い、ですよね・・私たちは確かにわからないといっても、大内さんがこれから状態が悪くなるっていうのは、想像ができることでしたし、もちろん大内さんも少しは知っていたと思うんですよ、悪くなるであろうということを、その中で、家族にそういうことを伝えたっていうことが、大内さんがどんな気持ちで奥さんにその一言を言ったんだろうと思うと、微笑ましいと思いながらも、なんて言えばいいんでしょう、大内さんの伝えたかったことが、その一言に込められていたんだな・・・と思います・・」

翌日、大内さんは呼吸困難になりました。その直後、挿管=器官に管を入れる処置、が行われました。

大内さんの無言の戦いが始まりました。

被曝11日目

家族は、毎日面会に訪れていました。奥さんと息子、両親、兄弟が大内さんとの面会を待っていた部屋です。 

看護師長「なにか用事があって入った時に、ここで一生懸命鶴を折っておられて、それが印象的ですね。」

大内さんの家族が折った鶴です。 1つでもいいからベッドの近くに置いてあげたいと家族は希望しました。しかし感染を防ぐために無菌室に入れることはできませんでした。家族は鶴を折り続けました。

被曝18日目

妹から移植された白血球を作る細胞が根付いているかどうか血液の検査が行われました。細胞の中に光る赤い2つの点。女性の染色体であることを示しています。大内さんの血液の中で妹の細胞が息づいていました。

前川医師 「みんなほっとしたと思います。その局面では。まず最初の難関、まあそれで一時期にしろ突破できたかなということで、僕自身もこれで白血球が増えてくれれば、がんばれるなというのは思いましたね」 

白血球をつくる細胞の移植が成功したのは、被曝治療では初めてでした。白血球は、順調に増え健康なときと同じ値まで回復しました。

大石さんは、言葉は語れなくても、家族の呼びかけに体全体で応えていました。しかし1週間後、血液の細胞に微妙な変化があることがわかりました。

大内さんの体内に根付いたばかりの妹の細胞の染色体です。その一部に異常が発見されました 

染色体に傷がついていました。これも放射線が原因ではないかと医療チームは考えました。大内さんの体を貫いた放射線によって体内の物質が変化し、自ら放射線を発するようになっていました。 その放射線が妹の染色体を傷つけたのではないかとみられました。

医師 「血液の病気で、骨髄移植を受ける、あるいは末梢血幹細胞移植を受けるという患者さんはたくさんいらっしゃいますが、そういう患者さんで新たに根付いた細胞にそういう異常が見つかったことは、まったくないんですね。ですから我々にとってある意味で衝撃でもありますし、放射線被曝の怖さでもありますし、その理由が何かということが随分議論にはなりました。もちろん証拠が何もありませんので結論は出てませんけどね・・・」

被曝27日目

病状の悪化は、血液と皮膚だけにとどまりませんでした。大内さんの腸の内視鏡映像です。死んだ粘膜が白く変色して、垂れ下がっています。

大量の下痢も始まりました。放射線の被曝では、腸など消化管の障害から死に至るケースが多いとされます。

前川医師がもっとも恐れていた事態でした。家族の同意を得て、臨床試験中の薬も投与しました。

しかし、下痢の量は日に日にふえ、1日3リットルを超えました。

下痢が始まって3週間後、腸の中で出血が始まりました。 粘膜がはがれたところから、染み出した血液が溢れていました。大内さんの輸血の記録です。青いシール一枚が輸血一回分です。

半日で10回以上行われた日もありました。 

前川医師「こうした高い線量の被曝をされた患者さんの治療で、科学的な根拠を作るのはほとんど不可能なもんですから、いいだろうと思われる治療、我々が持てる薬すべて投入してましたので、今から思っても、消化管出血に対しては打つ手はなかなかなかっただろうと思いますね・・・」 

大内さんは、重症患者用のベッドに移されました。55度の角度まで傾くベッドです。体の循環をよくし、皮膚に負担を与えないためでした。状態がさらに悪化していました。

当時の治療の様子です。皮膚が失われたところから、血液や体の水分が染み出していました。 体のほとんどを、ガーゼで覆わなければならなくなっていました。 

看護師「毎日毎日染み出しがすごくって、もうほんとに半日かかるぐらいなんですね。午前中いっぱいとか たくさんの先生に囲まれて皮膚の処置をするんですけど、それがすごく痛いみたいで、そのときは完全に薬をたくさん使って眠らせるようにはするんですけど、みてるだけで、すごく痛々しかったですね」 

看護師「目もすごく乾燥するし、出血しやすくなるし、けっこう目から出血していて、血の涙が流れているような感じです・・・」

ガーゼで覆われた大石さんの体です。あびた放射線の量が多いところから、障害が全身に広がっていきました。

皮膚や腸から1日、10リットル前後の水分が失われていました。同じ量の水分を常に補給しなければなりませんでした。

水分の染み出しを防ぐために、皮膚の移植を行うことになりました。人の皮膚を試験菅で培養してつくった、培養皮膚です。やけどの最新の治療法である培養皮膚の移植が毎日のように行われました。 

前川医師「もうご本人の皮膚がなくなっているもんですから、少しガーゼでこすって出血する層を出して、そこにのせるというかたちのものですから、 それほど大掛かりなものではないもので、入手でき次第、皮膚移植をどんどんやっていきました。しかし、残念ながらせっかく頂いて植えた皮膚は、全身状態も関係しているのかもしれませんけれども、つくということはありませんでした。」 

被曝から一ヶ月後の大内さんの右手です。放射線によって染色体が破壊され細胞は次々と失われていました。 

 

治療方針を検討する会議では医師たちの発言が少なくなっていました。方針を決定していたのは常に前川医師でした。

白血球を作る細胞の移植が成功したあとは、治療の成果が見えない日々が続いていました。 

研修医 「助かる見込みが非常に低いということが客観的に誰の目にも明らかだった。ただし誰もあまりそれは公に口には出しませんでしたけど、やはりみんな誰しもがそう感じてたと思います。ただ、それを誰かが言い出すと全体の士気といいますか、結局自分たちがやってること、その大内さんに積極的に介入していくということに対して、一度疑問を持ってしまうと、一度誰かが疑問をもってしまって、それがみんなに伝わってしまうと、自分らは一体何をやってるんだと、誰のために何のためになってんだということになってしまいますから、それが少し怖かったのかもしれないですね」

看護師「ひどくなってからは、本当に、ここにいる人はなんなんだろうって、誰なんだろうとかじゃなくてなんなんだろうっていうぐらいにひどい状態なんですね。本当に、体がある、それも綺麗な体じゃなくて、ぼろぼろになった体がある。それで機械が周りについている・・・っていうような状態で、それで私たちはそういう体を相手に、次から次にその体を維持するために、かわきそうな角膜を維持するためにとか、はげてきそうな皮膚を覆うためにとか、そういう処置がどんどん続いていくので、自分は何のためにやってるんだろうっていうのばっかりだったんですね。だから自分は別に角膜を守りたいわけじゃないし、大内さんを守るためにやってるんだって思わないと耐えられないケアばっかりでした。」 

治療が始まって2ヶ月が経とうとしていました。大量の出血と繰り返される輸血。大内さんの心臓は、体全体に血液を送り出すために激しく打ち続けていました。

心拍数は1分間に120以上。マラソンをしているときと同じぐらいの負担がかかっていました。 

被曝59日目

この日、前川医師はいつも通り午前7時ごろ回診を始めました。その直後、モニターを見た前川医師が大内さんの病室に駆け込みました。

心臓が突然停止したのです。 

前川医師「これはまずいってことで、急いで大内さんの治療室、部屋に入って、そこまで行きますとすぐに心臓、心肺蘇生って言うんですけども、心臓マッサージをはじめるんですが・・・」  

大内さんの心臓は、いったん動き始めたものの再び停止、再開と停止を3度繰り返しました。分刻みで心臓マッサージと強心剤の投与が行われました。 

前川医師「何が起こったんだろうということもちょっとわからなかったですし、心臓もどってくれっていうことを念じて、マッサージをしたりみんなの手配をしたりして、全員集合したんですけど・・」 

1時間ほどして、大内さんの心臓は自らの力で、再び鼓動を始めました。 

看護師「やっぱり戻った時は、ほっとしました・・・本当にその時は何も考えられなくて 一生懸命戻って欲しいってと思うことばっかりだったんで・・・戻った瞬間は大内さんが戻ってくれたと思ってほっとしました」

しかし、心臓が一時的に止まったことによって、脳、腎臓など全身の臓器が深刻な影響を受けました。大内さんの症状が急速に悪化していきました。

大内さんは家族の呼びかけにも応えなくなりました。機械と薬に支えられて生きていました。 

前川医師「自分自身はもちろん長い経過の中でとくに終わりの方にいたっては、もう治療やめたほうがいいんじゃないかなと思ったと思います。 しかしなんといっても大内さんの場合、ご家族の方々が最後の最後まで希望を捨てられなかったというのが、私たちを支えてくれた一番大きな原動力となったと思います・・・」

面会に訪れた家族の言葉です。

母は息子の名前を呼びかけました・・  「頑張ってね」

父は耳元で語りかけました・・     「最後まで頑張るんだ」 

被曝65日目

大内さんの血液の中で新たな事態がおきていました。アメーバのように広がるのが免疫細胞です。体に進入した細菌やウィルスなどを退治します。それが異常をきたし、正常な白血球などに襲いかかっていました。輸血と血液を増やす薬の投与が繰り返されました。 

前川医師「白血球がどんどん下がってくる、最後はほとんどゼロに近い状態まで戻ってしまったんですね。そんなこともあって、もう打つ手がない、最後はほんとに打つ手がないなっていう閉塞状態って言いますかね、なんとも言いようのない気持ちですよね。前にも進めない、後ろにも下がれない、かといって何かいい方法、解決策があるわけでもないっていう、まったく手詰まりの閉塞状態っていうのが正直な気持ちでしたね・・」 

異常をきたした免疫細胞は、妹の細胞がつくりだした白血球まで攻撃していました。

被曝81日目の夜、前川医師は大内さんの家族全員を呼びました。「今度、心臓が止まっても、もう蘇生措置はしない方がいいと思う」、前川医師は説明しました。 

前川医師「その時にはもう何もしないでください、ということはおっしゃいましたので、それで関係する医療スタッフには徹底して、心臓がとまっても、今度はもう心肺蘇生をしないということになりました・・・」 

家族は言葉すくなに部屋を後にしました。

その翌日、奥さんは大内さんに語りかけました。「2000年は越してほしい・・」

家族は待機室で鶴を折り続けていました。その数は1万羽に達しようとしていました。 

被曝83日目

奥さんは息子を連れて、大内さんの元を訪れました。この日初めて顔のガーゼを外して面会しました。 

小学生の息子が父親に呼びかけました。 「お父さん、がんばって」 

看護師「そのときだけ奥さんが泣かれて、私の見る限りでは・・奥さんがそのときだけ泣いちゃって、たぶん泣いてるのも、我慢しながら泣いてるんですよね・・我慢しないで!と思っていた・・・」 

その日の夜、大内さんは息を引きとりました。 大内さん、家族、そして医療チームの83日間にわたるたたかいは終わりました。

人間の体を内側から壊していく放射線被曝。放射線の影響は大内さんの体の隅々にまでおよんでいました。

大内さんの筋肉の細胞です。放射線の影響をもっとも受けにくいとされています。

しかし、多量の放射線をあびて、筋肉の繊維はほとんど失われていました。その中で1つだけ、筋肉がきれいに残っていた臓器がありました。心臓でした。心臓の筋肉だけは、放射線に破壊されていませんでした。 

医師「・・どうしてなのか・・もちろん違いはあるわけですけれども、心臓が大丈夫でほかの筋肉だけがやられていく、いろいろ文献を調べても今のところよくわかりません。放射線の影響なのか、薬剤、いろんな治療の影響なのかもいろいろ議論をしましたけれども、両方の意見がありまして、私もまだ結論はでていない。ただ事実としてはそういうことがありますので今後の医療のひとつの考えるべき点かなというふうには思っております・・・」 

体中の細胞が壊される中で、大内さんの心臓は生き続けていました。

医師や看護婦たちが懸命に大内さんの治療を続けてきた救急部集中治療室。その日々は医療チームのひとりひとりに今も大きな問いかけを残しています。 

前川医師「今回のことで感じるのは、やっぱり、人間の作ったものは、一歩間違うととんでもないことになるなと、そのとんでもないこともほんとに我々一介の医師がなんともしようがないと、たとえどんな最新の技術や機器を持ってしても、とってもとっても太刀打ちできない破滅的な影響をもたらすんだなということは実感しました・・・」 

大内さんとの出会いは、前川医師にとって大きな転機になりました。

この春、前川医師は定年を迎え、病院を去りました。これからは被曝治療の体制づくりに取り組もうと決意しています。 

「逝ってしまった人たちは戻ってくることはありません。逝ってしまった人たちに今度はありません。」

前川医師の元に届いた大内さんの奥さんからの手紙です。 

「とても悲観的な考えなのかもしれませんが、原子力というものにどうしてもかかわらなければならない環境にある以上、また同じような事故が起きるのではないでしょうか。しょせん人間のすることだから、という不信感は消えません。それならば原子力に携わる人たちが、自分たち自身を守ることができないのならば、むしろ主人たちが命を削りながら教えていった医療の分野でこそ、同じような不幸な犠牲者を今度こそ救ってあげられるよう祈ってやみません・・・」 


 

(管理人より)

※この動画の中に心臓の筋肉に関するところがありますが、これは、大内さんが外部被曝で高線量を浴びたせいではないかと私は思います。内部被曝なら心臓に放射性物質が蓄積し内側から細胞を破壊することになります。心筋梗塞など突然死の報告がチェルノブイリ事故の際もなされています。

 


低レベル廃棄物の焼却処理開始

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074774121.html?t=1421659511919

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、周辺住民の理解が得られたとして、事故から15年余りを経て、19日から焼却処理を始めました。

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し作業員2人が死亡したほか、周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。
「ジェー・シー・オー」では、臨界事故のあと、低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして、19日から新たに設置した炉で焼却処理を始めました。
作業は午前11時から始まり、臨界事故の前、核燃料を精製する際に使用した油類およそ100リットルの焼却が行われ、トラブルはなかったということです。
今後は、油類の処理を終えたあと、作業服など臨界事故の後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。
東海村の70代の男性は「事故後の処理を進める必要もあり、焼却処理はしかたがないと感じているが、安全に安全を重ねて進めて欲しい」と話してました。
「ジェー・シー・オー」では、3月上旬、焼却処理の結果について周辺住民に報告することにしています。

01月19日 18時12分

(管理人より)

ついにウラン廃棄物が燃やされてしまいました。このNHKの記事。「仕方がない」という意見を市民の声として取り上げています。

しかも記事本文中に「ウラン廃棄物」と書いていません。「低レベル放射性廃棄物」としか書いてありません。このあたりももう異常だと思います。

今日から燃やして、焼却処理の結果報告が3月とかふざけてるのかと思います。

茨城県HP、東海村HP、JCOのHPも、茨城新聞も、今日のウラン廃棄物の焼却開始のお知らせは出ていませんでした。

私は震災がれき焼却に反対した市民は、この狂った事実をどう考えているのかと思います。 

JCO 東海事業所 放射線監視状況

モニタリングポスト設置地点

 小学校が近くに

 

 

関連記事

 

1/19のJCOウラン廃棄物焼却処理をメディアはどう報じたのか?「ウラン」という言葉も封印するNHKに驚愕!

東海村JCO臨界事故「被曝治療83日間の記録」動画と書き起こし。ウラン廃棄物は燃やしてはいけない

茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

トラブルに慣れてはいけない!茨城県東海村核施設の年末年始の火災事故。J-PARC、東海第二発電所。

茨城県の核施設トラブル状況の市民への発信はわかりにくく、茨城県自治体のツイッターは意味なし!

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

またまた日本原子力開発機構の事故!那珂核融合実験施設で火事。核燃料サイクル工学研究所で放射能漏れ。

日本原子力研究開発機構 大洗町研究開発センター材料試験炉JMTRで放射能汚染水漏れ 

 

茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

2015-01-18 | 被爆者、被害者、市民の声

JCO、低レベル放射性廃棄物の焼却処理開始へ

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2396456.html

TBS NEWS 2015/1/16

茨城県東海村の核燃料加工会社「JCO」は、臨界事故後に保管している低レベル放射性廃棄物の焼却処理を、今月から開始すると発表しました。
 東海村の核燃料加工会社「JCO」によりますと、臨界事故後、会社の施設内でドラム缶に入れて保管している低レベル放射性廃棄物のうち、可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を今月19日から8年かけて焼却処理を行うということです。JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され、敷地内の空間線量の調査を行ったところ平常値の範囲内だったことなどから、周辺住民の理解が得られたと説明しています。
 また、JCOは焼却処理開始後も構内の放射線を測定するなど、近隣の自治体に定期的な情報提供を行うとしています。(16日21:52)

 

臨界事故後の廃棄物を焼却処理へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/k10014722741000.html

NHK 1月16日 8時05分

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと、敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、来週にも焼却処理を始める方針を固めました。周辺住民の理解が得られたとして、臨界事故から15年余りを経て初めて焼却処理が行われます。

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡したほか周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。
事故後、「ジェー・シー・オー」は低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして今月19日にも新たに設置した炉で焼却処理を始める方針を固めました。「ジェー・シー・オー」は、核燃料加工事業の再開を断念しており、臨界事故から15年余りを経て処理が進むことになります。
焼却処理では、臨界事故前に核燃料を精製する際に使用した油類を最初に焼却したうえで、作業服など臨界事故後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。
「ジェー・シー・オー」は焼却施設には、排気用のフィルターを設け放射性物質が外部に漏れることないとしていて、来月以降、焼却処理の結果を周辺住民に報告する予定です。


(管理人より)JCOの放射性廃棄物を燃やすことのニュースが出たのと同じ日に、火災事故。 恐ろしいですね。

トラブルに慣れてはいけない!茨城県東海村核施設の年末年始の火災事故。J-PARC、東海第二発電所。

JCOの放射性廃棄物を燃やすニュースは昨年ブログ記事にしました。必見↓

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

 

可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を8年かけて焼却処理するなんて、日本はもう狂気の国。19日から燃やされるんです。

絶望しかありません。これらの廃棄物の放射能濃度の数値などが一切、記事に書かれていません。

震災がれきの焼却の際は、燃やすがれきの放射能濃度を測ったり、試験焼却でデータを出させたりはしました。排ガスの検査はインチキでしたが、灰の検査もしました。

TBSの記事には「JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い」とありますので調べると

焼却設備に係る試運転について 2015年1月16日 JCO

え~!排ガスで調べたのは、ばいじん、一酸化炭素、リン酸ミスト、ダイオキシンだけ? 燃やしたのは新品の灯油だけ?ウランを含んだ油は??

たった これだけの資料で 「JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され」たことになって、1/19から放射性廃棄物を燃やすんですか!

そもそも「コールド試運転」ってなんだ?ってことです。 このことばだけでも不親切なんですよ。 テクニカルなことに疎い市民を煙に巻く。

注として 「コールド試運転:新品溶媒による試運転」と小さい字で書いてありますが、なんのことやらわかりません。

http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/nuclear_subcommittee/004/004_002/pdf/002_006.pdf 

上の資料を見ると、「設備機能確認試験は、核物質を使用しないコールド試験と、核物質を使用するホット試験から構成される」とあります。

だとしたらコールド試験だけでなくホット試運転もしなきゃいけないのでは? 

新品溶媒というのは灯油に20%のTBP試薬を入れたもの?を指すようです。

保管溶媒というのは、ウラン廃棄物の油?だと思われます。

だとしたら 焼却設備に係る試運転について 2015年1月16日 JCO の4は、放射性物質の成分分析をしなければならないはず。

 

よくわからなくなったのでJCOのサイトを見てみました。http://www.jco.co.jp/project.php#waste   より

 

社内での各種検査・試験

11月下旬~1月中旬に社内において以下の項目の検査・試験を行い、問題がないことを確認しました。
 
(1)機器の外観・員数検査・据付寸法検査
(2)インターロック(安全装置)試験
(3)制御試験・検査(制御盤と機器の動作確認)
(4)実作動模擬試験(灯油燃焼、新品溶媒の燃焼、排ガス冷却工程の確認

保管溶媒の焼却試運転     1月19日~

ウラン廃棄物の保管管理

ウランの取扱い作業で発生した固体廃棄物を分別して、専用のドラム缶(容量200㍑)に充填し、保管施設にて保管管理しております。ウラン廃棄物の最終処分先は未だ決定しておらず、臨界事故前に発生したものも含め、2014年12月末時点で、10,093本(可燃物643本、不燃物9,450本、住友金属鉱山(株)からの保管受託分を含む)のウラン廃棄物を保管しております。

 

ホット試験というのが1/19からの試運転に当たるのかもしれませんが、よくわかりません。排ガスや排水の放射性物質の検査はどうなるのか、異常があったら運転をやめてもらえるのかどうかもわかりません。

それからJCOには燃やせないウラン廃棄物のドラム缶が1万本近くあるんですね! 

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が! にも書きましたが

やっぱり最後の最後は始末に負えない、高濃度に汚染された灰が残って、結局またドラム缶詰です 


排ガスと排水が出るということがわかります。その中には放射性物質が含まれることになるのではないでしょうか?

 

 

  


http://office-aoba01.seesaa.net/article/382469886.html   に

JCOの問題について相沢一正議員の一般質問があります。

焼却処理に適さない有機系廃棄物・リン酸トリブチル廃溶媒と出ている。焼却処理に適さないと出ている。


りん酸トリ-ノルマル‐ブチル  http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1116-76-3.html 「火気厳禁」と書いてある

オクタノール http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/111-87-5.html   「炎や高温のものから遠ざけること」 と書いてある

トリオクチルアミン http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1116-76-3.html   「火気厳禁、環境への放出を避けること」と書いてある

 

放射性物質のウランを含んでるだけでなくその他の有害物質も含んでいます。どれも環境中に出してはいけないとの記述がありました。

それなのに1/19から燃やそうというのですから、本当に恐ろしいことです。

放射性物質の問題は食べ物の被曝回避だけではありません。

放射性廃棄物の焼却の問題なのです。放射性微粒子、PMが大気中に拡散すれば、吸い込めば追加で内部被曝。複合汚染でどんなことになるかわかりません。

福島原発事故後、どさくさに紛れて燃やしちゃいけないものを何でもかんでも燃やす国になってしまったということです。

日本に住む私たちはもう大なり小なり実験台です。ε=(・д・`*)ハァ…

 痛ましい死者を出したJCO臨界事故。


 国家の犯罪 臨界事故の原因は如何に情報操作されたか!  より

1999年9月30日、茨城県東海村で臨界事故が発生した。政府の危機管理能力が麻痺している中で、村上村長は350m圏内の退避を決断、被曝量の減少に貢献した。それでも2名の作業者が亡くなり、政府発表でも667名の被曝者が確認されている。水抜きの決死隊や救助にあたった消防士の被曝もあった。夕方雨の中を帰った小中学生、高校生の低線量被曝も心配されている。
 事故を起こしたJCO東海事業所の転換試験棟と県道をはさんで反対側で働いていた大泉恵子さんは、その夜から下痢と嘔吐をくり返し、脱力、無気力感に苛まれ、入退院をくり返した。彼女は今、夫の昭一さんと共に、損害賠償と医療補償を求めて民事裁判をしている。風評被害には147億円を支払ったJCOは、健康被害には「因果関係の証明」を被害者側に要求し、0回答である。
 写真家の金瀬ゆたかさんは、今年4月、JCO正門前の桜並木で、雄しべが花弁化した櫻を撮影し、週刊金曜日(5月23日号)に発表した。大泉さんの工場の櫻も異常であった。
 日本の原子力史上最悪、最大の事故であった。その影響が村民や関係者に現れてくるのはいよいよこれからだろう。
 
 さてこの事故は、被害の規模の大きさに加えて、この事故の原因と責任を欺くことにおいて、歴史的事件となった。
 この事故はものづくりの中で発生した。だから、もし発注者(動燃)の注文が危険で違法なものであったなら、その注文を実現すべく作業したものの責任と、発注者の責任とはどちらが本質的責任であろうか。また原子力はすべてが許可制であるが、国の安全審査が無責任なデタラメであった場合、その許可どおりにものづくりした作業者・受注者と許可した行政当局とは、どちらに本質的責任があるのか。この二つの問いへの単純な結論が、当事者たちの情報操作によって完全に逆転しているのが、この臨界事故である。これは大規模な国家の犯罪と言わねばならない。

 





15年たってもJCOの体質は何も変わっていないということがこのウラン廃棄物焼却問題で明らかになりました。

そして反対住民はいるのに、「周辺住民の理解は得られた」 と嘘をつき事実の隠蔽に加担するメディアの体質も変わっていないということです。

http://blogs.yahoo.co.jp/liliumnokai/10807826.html  この反対住民のブログも、活動に関して更新が止まっていますのでよくわかりません。

http://office-aoba01.seesaa.net/   このブログも、最新情報はJCOウラン廃棄物焼却問題から離れています。

 

どうやらこの二つの反対住民は、自然エネルギー推進の脱原発市民のようです。

原発や放射能や被曝に反対するなら、放射性廃棄物の焼却に最後まで反対してほしいと私は思います。

 

関連記事

 

1/19のJCOウラン廃棄物焼却処理をメディアはどう報じたのか?「ウラン」という言葉も封印するNHKに驚愕!

東海村JCO臨界事故「被曝治療83日間の記録」動画と書き起こし。ウラン廃棄物は燃やしてはいけない

茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

トラブルに慣れてはいけない!茨城県東海村核施設の年末年始の火災事故。J-PARC、東海第二発電所。

茨城県の核施設トラブル状況の市民への発信はわかりにくく、茨城県自治体のツイッターは意味なし!

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

またまた日本原子力開発機構の事故!那珂核融合実験施設で火事。核燃料サイクル工学研究所で放射能漏れ。

日本原子力研究開発機構 大洗町研究開発センター材料試験炉JMTRで放射能汚染水漏れ 

 

 

 


科学技術信仰を子どもに刷り込む!玩具メーカーと企業の戦略。国策プロパガンダでリカちゃんやレゴまでも!

2015-01-14 | 被爆者、被害者、市民の声

サンチャイルドビッグサイエンスという月刊の子ども向け科学絵本があります。この月刊絵本自体は非常にいい写真絵本なのですが、2010年2月号を見て驚きました。

福島原発事故前から自然エネルギー推進運動は行われていましたが、こういう形で子どもに刷り込んでたんですね。

 

 

 

 監修は 財団法人 新エネルギー財団 です。この組織の賛助会員を見てみますと、完全に原子力ムラ=再エネムラ企業が勢ぞろい 

http://www.nef.or.jp/introduction/annnai/p09.html

 

石油資源等
コスモ石油株式会社
JX日鉱日石エネルギー株式会社
一般財団法人石炭エネルギーセンター
  石油資源開発株式会社
国際石油開発帝石株式会社
     
ボーリング・調査等
アジア航測株式会社
イー・アンド・イーソリユーションズ株式会社
いであ株式会社
出光大分地熱株式会社
伊藤忠テクノソリューシヨンズ株式会社
奥会津地熱株式会社
株式会社開発設計コンサルタント
川崎地質株式会社
株式会社建設技術研究所
JX日鉱日石探開株式会社
株式会社シーテック
株式会社JPハイテック
株式会社JPビジネスサービス
ジオテクノス株式会社
新日鉄住金エンジニアリング株式会社
株式会社地球科学総合研究所
地熱エンジニアリング株式会社
地熱技術開発株式会社
  中央開発株式会社
中電技術コンサルタント株式会社
帝石削井工業株式会社
株式会社東亜利根ボーリング
東電設計株式会社
株式会社東北開発コンサルタント
東北緑化環境保全株式会社
西日本技術開発株式会社
株式会社ニチボー
株式会社日さく
一般社団法人日本動力協会
株式会社ニュージェック
株式会社物理計測コンサルタント
北電技術コンサルタント株式会社
北電総合設計株式会社
みずほ情報総研株式会社
三菱マテリアルテクノ株式会社
八千代エンジニヤリング株式会社

     
建設・土木等
株式会社奥村組
鹿島建設株式会社
株式会社熊谷組
五洋建設株式会社
佐藤工業株式会社
清水建設株式会社
積水化学工業株式会社
大成建設株式会社
株式会社大東設計コンサルタント
  株式会社竹中工務店
東急建設株式会社
飛島建設株式会社
日本工営株式会社
株式会社安藤・間
前田建設工業株式会社
三井住友建設株式会社
三菱地所ホーム株式会社
     
繊維・化学等
株式会社カネカ
東レ株式会社
  三菱化学株式会社
三菱瓦斯化学株式会社
     
鉄 鋼
株式会社神戸製鋼所
JFEスチール株式会社
松尾橋梁株式会社
  日本重化学工業株式会社
株式会社日本製鋼所
新日鐵住金株式会社
 
鉱業・非鉄金属等
日鉄鉱業株式会社
三井金属鉱業株式会社
  三菱マテリアル株式会社
     
機械・電機・造船等
株式会社IHI
エコパワー株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティファシリティーズ
株式会社エヌ・ティ・ティデータアイ
株式会社荏原製作所
オーエムソーラー株式会社
川崎重工業株式会社
京セラ株式会社
株式会社栗本鉄工所
株式会社サニックスエナジー
株式会社サンジュニア
三洋電機株式会社
株式会社サンワハウス
株式会社GSユアサ
シャープ株式会社
ゼファー株式会社
ソーラーフロンティア株式会社
創造ホールディングス株式会社
株式会社タクマ
田中水力株式会社
株式会社デンソー
  株式会社東芝
トヨタ自動車株式会社
長州産業株式会社
那須電機鉄工株式会社
日揮株式会社
日本電気株式会社
日本風力開発株式会社
株式会社日立製作所
日立造船株式会社
日野自動車株式会社
富士電機株式会社
パナソニック株式会社
パナソニック株式会社(エコソリューションズ社)
マツダ株式会社
三井造船株式会社
三菱重工業株式会社
三菱電機株式会社
株式会社明電舎
矢崎エナジーシステム株式会社
株式会社ユーラスエナジーホールディングス
株式会社ライジングコーポレーション
     
商 社
岩谷産業株式会社
住友商事株式会社
  三菱商事株式会社
     
金 融
株式会社商工組合中央金庫
株式会社三菱東京UFJ銀行
  株式会社三井住友銀行
株式会社リそな銀行
     
電 力
沖縄電力株式会社
関西電力株式会社
九州電力株式会社
四国電力株式会社
中国電力株式会社
中部電力株式会社
  電源開発株式会社
東京電力株式会社
東京発電株式会社
東北電力株式会社
北陸電力株式会社
北海道電力株式会社
     
ガ ス
大阪瓦斯株式会社
東京瓦斯株式会社
  東邦ガス株式会社
西部ガス株式会社
     
市町村
北海道弟子屈町  

 

本文中の「先生・おうちの方へ」というページ内の解説も、新エネルギー財団の監修で、原発推進企業、つまり産業界の方を向いた解説となっています。エネルギー供給技術についての基礎知識のない大人は、なんの疑問も持たず、その解説を信じて子どもに教えるでしょう。

新エネルギーの問題点や危険性、廃棄物問題などはどこにも書かれていません。都合が悪いことを書かないというのは原子力ムラのやり方そのもの。

 

さらにこんなのもあります。レゴという有名なデンマークのおもちゃメーカーのプラスチック製のブロックがありますが、さすが新エネが進んでる国だけあってこんな限定バージョンまでありました。

限定なのでプレミアが付いて高くなってるそうです

デンマークの風力発電機メーカーVestas社とレゴ社がコラボレーションして生まれたセット。Vestas社の社員でないと購入ができないセットだそうです。

 

さらに日本でも リカちゃんハウスがパナホームとコラボレーション 6500円!

 

 

 電気を熱に変えるオール電化の暮らしを進めています。IH調理器、ヒートポンプのドラム式洗濯機、デジタルテレビなどなど。別売りの小物もあるという商魂逞しさ。

日本おもちゃ大賞?なんじゃそれ? 権威付けに必死ですね。エデュケーショナル・トイ部門優秀賞!  教育的玩具って!!!

 

男の子にも女の子にも国策の新エネルギーをすり込んで、考える力を奪っています。

風車で電気を作って、スマートハウスに住むのが未来の新しくてあこがれの素敵な暮らし!こういう流れに持っていきたいのだと思われます。

実際はこういうこと 

ソーラーパネルだらけのスマートシティ。本当にこんな暮らしが正しいのかどうか考えなければなりません。 

 

「科学技術信仰」は子どもから大人まで浸透しているのです。学校でも刷り込まれてきました。

 

科学技術って役に立つね!

未来の科学技術ってすごいね!

宇宙って夢がある!

科学の進歩は大切だね!

科学の恩恵で私たちの暮らしはあるんだね!

科学の進歩の為には税金を使って当然だね!

たとえ失敗しても技術開発し続け諦めないこと!

 

そうすると、市民に考える力はなくなりますので、科学者は偉い!と御用学者を盲信していくことになります。携帯電話や地デジや太陽電池などの普及の経緯を見たらわかります。

規制緩和し、制度を作って一人一個、一家に一台とか新技術による工業製品を買わせるのは、膨大な利権がらみの怪しい構造だということです。

その根っこに「科学技術」があります。

メーカーで特許を持っている人が威張り散らす理由はそこにあります。

 

海外に負けるな!

科学技術開発(発電、移動、通信、宇宙、医療、化学など)

特許⇒技術利権の「金」  

企業・官僚・御用学者・政治家で ~ムラを作る (規制緩和し根拠法を作って国策化)

工業製品の大量生産販売⇒「金」

国策科学技術開発に税金投入

 

科学技術に望むのは「夢」の話じゃなくて、いま現実に緊急に命を脅かすもの、つまり放射性物質や低周波、電磁波の問題を最大限「適正」にできる技術のこと。

「ごまかし」じゃなくて「適正」。

低周波や電磁波、放射性物質による健康被害が出ない技術でなければ倫理的とは言えません。

それが無理な技術ならその技術は人間を不幸にする技術です。国策化して商品製造し、売る為に宣伝してはいけないと思います。

それがエントロピーを増やすことだからです。

科学者や技術者に「倫理」を求めたいと思います。

科学に無知な市民を騙さないで欲しいと心から願います。

 

 

 


山田征さんからのお便り(2) 今こそ脱「自然エネルギー」いつまで?いくらまで?払い続ける付加金

2015-01-06 | 被爆者、被害者、市民の声

 

 

今こそ脱「自然エネルギー」

いつまで?いくらまで?払い続ける付加金 

●新規の発電設備の認定受付を停止

今月(10月)に入ってたて続けに、九州電力、北海道電力他いくつもの電力会社各社が、10kw以上の太陽光発電他全量売電対象となる「再生可能エネルギー」による新規の発電設備の認定受付を一時停止する、と発表しました。

 その理由は、「再生可能エネルギー特別措置法案」つまり、全ての電気利用者が、これらの設備で発電した電気全てを20年間買い取らされ続ける、という制度がスタートしたことで勢いづいた個人も含めた様々な企業や事業者、自治体、生協団体等が、この事業に参入しようと認定申し込みをしました。

その数は政府や電力会社の予想をはるかに超えた膨大なものになり、それをそのまま受け入れてしまうと、電気利用者の必要に応じて、多くもなく少なくもない状態を火力で出力調整しながら送り出している「電気の安定供給」そのものに支障が起きる恐れがある、というものです。

 

●気ままな発電に左右される火力

前号で、風力や太陽光発電は「電気を使う側の都合」ではなく「おひさまや風の都合」で発電したりやめてしまったりするので、電力会社はその不規則な発電状況を「スマートメーター」を通してリアルタイムに知る必要があります、と書きました。

 もし、風力や太陽光発電設備がなければ、火力発電だけでシンプルに出力調整していればいいのですが、きままな発電しか出来ない風力や太陽光が増えることで、そちらの調整をさらにきめ細かくやらなければならず、非常に複雑な操作が加わってしまうことは避けがたい事実であります。

今回の受付停止に対してすぐに、「電力会社は原発回帰のつもりか」といった批判記事が出ましたが、これはこのような動かしがたい電気の仕組みに対しての認識不足によります。

 

●電力会社が取り組む自然エネルギー

 現に各電力会社は「自然エネルギー反対」どころか、どの会社も早い段階からこぞって大型風車やメガソーラー発電建設に取り組んでいます。それを電気利用者は2年以上も月々買い取らされているのですが、彼らは企業名を変えて事業を行っています。いま現在も全国各地で電力会社持ちの建設事業はたくさん実施されています。

「電力会社=自然エネルギー反対」は大きな誤りです。調べてみればすぐ分かることです。

月刊『日経エコロジー』の先月号に「膨らむ認定・九電は接続保留・国民負担は47兆円の試算」というタイトルの記事がありました。

これが今回の受付停止につながっていることを知りましたが、一体私たちはどれくらいの負担を強いられるのでしょうか?

 

●増え続ける負担

先月末、私は愛媛県鬼北町にある大きな酒屋さんで話をしました。その時、そのお店のデンキの検針票を見せてもらいました。大きな冷蔵庫などがあり、月々約7万数千円分弱の電気代でしたが、なんと付加金は約3千円となっていました。

この先このお店で使う電気の量は特に変化はないわけですが、外での風力や太陽光他の発電設備が増えれば増える程、このお店の負担もスライドして増え続け、ひと月1万円になってしまうかもしれません。

 

●外国企業にも支払われ続ける

また、ソーラーパネル事業はアメリカのGE、ゴールドマンサックス、中国の国営電力会社の上海電力やスカイソーラー、カナダの電力会社ほか海外企業もたくさん参入しています。

それらの企業が得る数十億円、数百億円もの事業益は全て日本の電気利用者が、自分の使った電気代の他に、「いつまで」の期限無しで、負担し続けます。

私たちはもっともっと具体的な仕組みと事実を知る努力をしなければいけないのでは、と思います。

※前号の予告では「余った電気」について書く予定でしたが、九電の認定停止問題を先にお知らせしました。 2014年 11月1日 市民活動のひろば より

 


(管理人より) 前記事に続き山田征さんの再エネ買取中断の見方について書かれた記事を二つ、文字起こししました。

山田征さんからのお便り(1)今こそ脱「自然エネルギー」  きちんと知りたいスマートメーター

上の記事でも系統安定化の件に触れていますが、経産省の資料に図があります。https://www.env.go.jp/council/06earth/y0613-11/ref01-2.pdf

 

 

 

私たち市民が、送配電の仕組み、電気に関する基礎知識がないために、原子力ムラ=再エネムラ、マスコミによって自然エネルギーを餌に騙されてしまっていることがよくわかります。

山田征さんが上記事で

彼らは企業名を変えて事業を行っています。いま現在も全国各地で電力会社持ちの建設事業はたくさん実施されています。「電力会社=自然エネルギー反対」は大きな誤りです。調べてみればすぐ分かることです。」と言われていますので調べてみました。

電事連のサイトより http://www.fepc.or.jp/environment/new_energy/megasolar/index.html

2020年度までに全国約30地点(電力会社10社合計)で約14万kWの太陽光発電設備を設置する「メガソーラー発電」計画を公表


この中から 平成26年12月1日 中国電力株式会社 宇部太陽光発電所の営業運転開始について

 

 

http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2013fy/E002502.pdf より

「電力会社≠自然エネルギー反対」ですね。

関連会社の名前でメガソーラーを全国につくりまくっていますね。新設なので多業種にわたって儲かるということです。ゼネコン公共工事と同じです。


http://www.fepc.or.jp/environment/new_energy/dounyu/index.html  風力発電も電力会社は推進しています。

中西日本における風力発電導入拡大に向けた取り組みについて (中部 北陸 関西 中国 四国 九州 電力株式会社)

 

電力会社は、自然エネ反対どころか太陽光、風力発電をどんどん増やしても原発やめるつもりはないということですね。

生協や市民や地方議員の自然エネルギーの認識が不足していると思われます。どうか少しでもこのことを市民同士で共有して下さい。原発をなくすためには自然エネ推進しても意味がないということを。

自然エネ普及の語り部たちは、残念なことに自分に都合の悪いことは市民に伝えていないのです。

「系統安定化」のしくみを市民に知らせるべきなのに、市民は「小規模分散化!」「ショウキボブンサンカ!」と刷り込まれている現実に絶望します。

 

 

 


山田征さんからのお便り(1)今こそ脱「自然エネルギー」  きちんと知りたいスマートメーター

2015-01-05 | 被爆者、被害者、市民の声

2014年 山梨日日新聞掲載 http://www.sannichi.co.jp/article/2014/10/24/00012970

 

山田征さんからのお便り  今こそ脱「自然エネルギー」

きちんと知りたいスマートメーター

●「スマートメーターが必要な理由」

私が東京電力によって電気を切られてしまったのは、2011年10月3日の朝でした。早いものでそれから2年11ヶ月以上になります。切られてから10ヶ月ほど経った頃のことでした。その電気を切る作業をして行った本人が訪ねてきました。ノックで出てみますと

「山田さん、電気無しでご不便はないですか?そろそろ点けませんか・・」と言うのです。

「私が不払いしている計12円の付加金、払わなくてもつけてくれますか?」と言いますと

「いえ、それをお支払いいただいた上で・・・」

「そうですか。私は払う気はありませんけど、つけてはもらいたいです」と言いながら「それもですが、いま政府が全部の家屋に取り付けることにしたスマートメーターのことを聞きたいのですが・・」

「あ、あれはですね、あれをつけると省エネできるようになるんですよ」

「いや、そうじゃないでしょう?本当の目的は省エネではなくて、太陽光や風力発電が増えるから要るんじゃないですか?そのついでに全部の家屋につけるんでしょ?」

と言いますと、しばしの沈黙の後に

「その通りです。山田さんだから言っちゃいますけれど・・」何故要るのかわかりやすく話してくれました。

「ご存知かもしれませんが、私共(電力会社)の方ではご利用の皆様のご使用に合わせて電気を作り出しています。(つまり多くもなく少なくもなくということです)それを100とします」と、彼は両手の指で4cm幅位の線を横に引きました。

「ところがおひさまの条件がよくてソーラーパネルがしっかり発電しますと、その100が120、130と上がってしまいます。そうすると電気のオーバーヒートが起きて大変なことになってしまいますから、急いでその分、火力発電の出力を落とします。落ちたと思ったら、今度はパネルの上に雲がかかってきました。するとパネルの発電は落ちてしまい、100が80、70に下がってしまいます。そうなると電圧が足りず停電が起きかねません。そうなっては大変ですから、急いで火力発電の出力を上げて100に戻します。その操作はソーラーパネルの変電設備に取り付けてあるスマートメーターからのリアルタイムの情報でやるわけです。ソーラーパネルはあっちこっちに点在してますから、これからはますますスマートメーターなしにはやっていけないんですよ」というわけでした。

 もし太陽光や風力発電が無ければ私たち人間社会の電気は、私たちの使用状況に合わせて火力できめ細やかに出力の上げ下げをしていればいいのですが、「人の都合」ではなく、「おひさまや風の都合」で発電する風車やソーラーパネルが増え続けていくことで、その気ままな発電状況をリアルタイムで電力会社に送り続けることの出来る「スマートメーター」は「不可欠品」である、ということです。

 

●政府の意図は「スマートグリッド社会」?

というわけで、特にソーラーパネルを乗せていない全ての家屋にとって「スマートメーター」は全くの不用品なのですが、それを強制的に取り付けようとしている政府の側には全く別の意図があります。

それは前の自公政権時の終わりの方の福田政権、麻生政権あたりから経済産業省内部で柏木孝夫、山地憲治、飯田哲也、他の外部の識者達と企画検討を始めた、日本全体を「スマートグリッド化」社会にする為に、この「スマートメーター」は必要不可欠品であるわけです。

 ちなみに2008年~2009年にかけての麻生政権時、すでに「2020年までにメガソーラー設置を2800万kwにする」という目標値をあげています。その計画はその直後の民主党政権に引き継がれ、今はまた元の自公政権の元で、本来の計画以上の成果を上げながら「スマートグリッド社会」の下地づくりが進んでいます。

2011年3月11日の東日本大震災は、この計画にとって最大級の追い風となりました。

 次回は個人がソーラーパネルで発電し、余った電気は本当に役に立っているのか、消えてはいないのかについてです。(9月13日)

 

 

 

 

【 関連記事】 

山田征さんの自然エネルギー学習会、自然エネルギーの是非を問うイベントで共感の声!東京新聞に記事掲載!

家庭に潜む電磁波の危険性をまず知る。スマートメーターが導入されるとさらに危険が追加されてしまう

【危険を隠蔽】スマートメーター全家庭に。電力10社 2024年度末に大幅前倒し!国民の無知につけこむ。

1日中、電波を出しまくり被曝を強要する危険な電気検針器=スマートメーターが日本に導入されてしまう!

市民発電所はどこへいくのか スマートメーター編  スマートグリッド社会は要らないよ!

 

追記

経産省の資料に図があります。https://www.env.go.jp/council/06earth/y0613-11/ref01-2.pdf

この図を見ると、このまま自然エネルギーを増やすと制御不能になることが分かっているのに、どんどん国費を投入していることに驚きます。

 

 

 

 

 


ザポリージャ原子力発電所の6号機が緊急停止!今月2回目。

2014-12-30 | 被爆者、被害者、市民の声

 ヨーロッパ最大の原子力発電所ザポリージャは、ウクライナ南東部、ドニェプル川岸にある。


http://rt.com/news/218199-ukraine-nuclear-reactor-shut/

Emergency shutdown at Ukraine’s largest nuclear power plant

Published time: December 28, 2014 14:31 
Edited time: December 29, 2014 03:48

One of the reactors at the Zaporizhia Nuclear Power Plant was automatically shut down after a glitch. This was the second halt in operations in recent weeks at the plant in Ukraine’s southeast, which covers at least one fifth of the country’s power needs.

“Unit 6 at Zaporizhzhya NPP was disconnected from the network by the automatic system that prevents damage to the generator. The reactor is running at 40 percent of nominal power,” the plant’s official website says stressing that radiation at the facility is equal to the natural background, which is 8-12 microroentgen/hour.

This accident took place on Sunday morning at 05:59 am local time (03:59 GMT). Causes are still being investigated, while the Energy Ministry hopes to restart the unit in the coming days. The remaining five reactors continue to generate an estimated 4,530 MW.

Late on Sunday, the problem had been fixed and the power plant’s sixth power block had been plugged back into the network, the plant said on its website.

"Unit №6 was plugged back in after an error was corrected...At this moment all six power blocks are working,” the statement said.

The previous incident at Zaporizhia NPP happened on November 28, but the fact went public five days later, when Ukraine’s Prime Minister Arseny Yatsenyuk revealed it during the first session of his new cabinet.

At that time the shutdown was caused by a short circuit. As a result, Unit 3 was switched off and put into maintenance to resume operations on December 5. 

 

ウクライナ最大の原子力発電所、緊急停止 

ザポリージャ原子力発電所の原子炉の一基が故障し、自動的に停止した。ウクライナ南東部にあり、少なくとも国の電力需要の1/5を供給する原発において、ここ数週間でこれは二度目の運用停止である。

“ザポリージャ原発の第6号機は発電機の損傷を防ぐため自動装置により系統から切断された。原子炉は出力の40パーセントで稼働している”、と発電所の公式ウェブサイトは述べ、施設の放射能は自然バックグラウンドである8-12マイクロレントゲン/時に等しい、と強調している。

この事故は、日曜の朝、現地時間05:59(03:59 GMT)に起きた。原因は依然調査中だが、エネルギー省は数日中に再稼働すると見込んでいる。残り5基の原子炉は、推計4,530 MWで発電を継続している。

日曜遅くに問題は解決し、原発の第6号機は系統に再接続されたと、発電所のウエブサイトは述べ、

"6号機の発電停止は、故障の修理が終わり、再接続された...現時点では、6基すべてが稼働中である”、と報告された。

前回のザポリージャ原発の事故は11月28日に起きたが、アルセニー・ヤツェニュク首相が新閣僚の最初の会議の場で明らかにして、事実が公表されたのは5日後だった。

その時の停止はショートカットが原因だった。結果的に、3号機は切り離され、12月5日に運用開始されるまで保守体制にあった。

 

Zaporizhia is the largest nuclear power plant not only in Ukraine, but also in Europe and also the fifth largest NPP in the world. It is on the bank of the Kakhovka water reservoir on the Dnieper River, some 200 kilometers from the rebel Donetsk region.

Ukraine’s four nuclear power plants constitute a huge part of the country's energy system. Fifteen nuclear reactors produce at least 50 percent (over 13 megawatt) of all electric power in Ukraine. Zaporizhia NPP alone produces up to 22 percent of all electricity generated in the country.

Two Zaporizhia NPP reactors are to be decommissioned for complete overhaul in February 2015 having operated for 30 years. Unit 1 will be out for maintenance for 129 days.

The new accident at Zaporizhia NPP might deteriorate the catastrophic energy shortage Ukraine is currently witnessing, as its fossil power plants have run out of coal.

ザポリージャはウクライナ最大の原子力発電所であるばかりでなく、ヨーロッパでも最大で、世界では5番目に大きい原子力発電所である。反政府派のドネツク地域から約200キロ、ドニエプル川のカホフカ貯水池岸にある。

ウクライナの4つの原子力発電所は、ウクライナ電源供給の重要な部分を占めている。15基の原子炉が、ウクライナの全電力の少なくとも50%(13メガワット以上)を発電している。ザポリージャ原発だけでも、ウクライナで発電されている全電力の22%を占める。

ザポリージャ原発の原子炉2基は30年稼働してきたので、2015年2月に全面点検の為、停止される予定である。1号機は、保守作業の為、129日にわたり停止する。

ザポリージャ原発での新事故は、ウクライナの火力発電所が石炭を使い果たしつつある中、ウクライナが現在味わっている悲惨なエネルギー不足を更に激化させかねない。


National energy company Ukrenergo has launched emergency power cuts all over the country to help sustain energy. Consumers are experiencing blackouts that last for hours every day. Ukrainian enterprises are forced to limit their energy consumption and to switch to night production.

Kiev authorities have been refusing to buy coal from the Donetsk and Lugansk regions, as they don’t want “to sponsor” the rebels, and instead turned to other countries. Those attempts were unsuccessful due to general inability to pay or the fact that the supplied coal didn’t fit Ukraine’s energy production.

On Saturday, the Russian president’s spokesman said Russia will supply coal and electricity to Ukraine without prepayment.

国営エネルギー企業ウクレネルゴは、エネルギー維持の為、全国的に緊急停電を始めた。需要家は、毎日最後の4時間、停電を味わっている。ウクライナ企業はエネルギー消費の制限や、夜間操業への切り換えを強いられている。

キエフ当局は、反対派を“支援する”のをいやがり、ドネツクとルガンスク地域からの石炭購入を拒否し、他の国々に頼っている。こうした取り組みは、支払い能力の欠如や外国産石炭はウクライナの発電施設に合っていないという事実があるため、上手くいってはいなかった。

土曜日、ロシア大統領広報官は、ロシアはウクライナに前払い無しで石炭と電力を提供する、と述べた。

 

Throughout 2014 Zaporizhzhya NPP came into the spotlight of world media on several occasions. In May, Ukrainian police prevented a group of armed men, reportedly from the Right Sector neo-Nazi paramilitary group, from entering Europe's largest nuclear power plant.

Then the news came that Kiev had signed a new deal with America’s leading nuclear fuel producer, Westinghouse Electric Company, instead of the Russian TVEL company that has been supplying fuel rods to Ukraine for years. This was done despite the fact that using US fuel rods was banned in 2012 due to dangerous incompatibility.

In August, Greenpeace expressed concern that Zaporizhia NPP is vulnerable to ‘direct bombardment’ in Ukraine if caught in the conflict.

 

2014年は終始、ザポリージャ原発は世界中のマスコミから何度も脚光を浴びた。5月、ウクライナ警察は、右派セクターのネオナチ準軍事的組織とされる武装集団がヨーロッパ最大の原子力発電所に侵入するのを防いだ。

更にキエフが、長年ウクライナに燃料棒を供給してきたロシアのTVEL社ではなく、アメリカの主要核燃料製造会社、ウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニーと新契約を結んだというニュースが流れた。2012年、不適合ゆえの危険性からアメリカ製燃料棒の使用が禁止されているという事実にもかかわらず、使用は行われていた。

8月、紛争にまきこまれた場合、ウクライナのザポリージャ原発は”直接爆撃”に対して脆弱であるという懸念を、グリーンピースが表明した。

 



(管理人より)

年末に、千葉で中性子線源の放射性物質が紛失したり 、ウクライナの原発がまた緊急停止したり、綱渡り的な危険な出来事が続いています。

前回は3号機で「レベル0」ってことになったわけですが、同じ原発の今度は6号機。

前回⇒ ウクライナのザポリージャ原子力発電所の事故報道。日本のメディアは報じない。IAEAもコメント無しって!?

http://urx2.nu/fJft  より

 

原発事故というのは新しいとか古いではないということは、チェルノブイリ原発事故でわかってるはずなのですが、

ザポリージャの中でも一番新しい6号機が緊急停止になったということは、そのほかも・・・

早速、ザポリージャ原発では、そういう不安を打ち消そうと躍起になってるように見えます。 参考⇒(http://www.npp.zp.ua/news#news-1327 12/29)

こういった事実に目を伏せて、面白おかしくテレビを見て過ごすという人生を選んだ人にも、場合によっては容赦なく目に見えない毒物の被害が及びます。

それが環境を汚染するということです。

今年一年間を振り返ってみて、おかしな市民運動=人工芝運動というのはこういった緊急情報をまったく市民に伝えないということがはっきりわかった1年でした。

 

市民運動の中で、イメージを植え付け、誤誘導している市民や有名人にどうか注意してください。

市民運動で「行動しよう」という掛け声がかけられていますが、

「行動」を起こす前に「その「行動」が本当に原発をなくすことにつながっている内容かどうか調べて考えてください。

 

現在、私、両肩が五十肩で体調さらに悪化してますので、来年、頻繁に更新できるかどうかわかりませんが、ツイッターツイログで追っかけてみていただけたら幸いです。

私はなんの肩書きもない市民です。有名人でもなんでもありませんが、この一年間、そんな私のブログを見ていただき、本当にありがとうございます。

市民ブロガーとして、市民の目線で、原発をなくし、生き延びる方法を考察していきたいと思います。

 


ザポリージャ原発のサイトからプレスリリースが 12/28に 2回出されています。

http://www.npp.zp.ua/news#news-1327

 

Энергоблок № 6 Запорожской АЭС отключен от сети  28.12.2014

28 декабря 2014 года в 05 часов 59 минут энергоблок №6 Запорожской АЭС отключен от сети действием защиты от внутренних повреждений генератора. Реакторная установка находится на 40% мощности. Причины срабатывания защиты выясняются.

В настоящий момент в работе находятся 5 энергоблоков суммарной мощностью 4530 МВт.

Радиационный фон на промплощадке и в санитарно-защитной зоне (территория вокруг АЭС радиусом 2,5 км) – 8-12 микрорентген в час, что соответствует природному радиационному фону в месте расположения Запорожской АЭС. 

ザポリージャ6号機の電源停止

2014年12月28日5時59分、ザポリージャ原子力発電所の6号機が発電機内部の損傷に対して防御するため送電網から切断された。原子炉プラントは40%の出力である。緊急停止の原因は調査した。現在、4530メガワットの合計容量を持つ5基がある。サイトと緩衝地帯(原子力発電所半径2.5kmのあたりの地域)の放射線バックグラウンドは、1時間あたり8〜12マイクロレントゲン、ザポリージャ原子力発電所の位置での自然放射線バックグラウンドに対応している。


Энергоблок № 6 Запорожской АЭС подключен к сети 28.12.2014

28 декабря 2014 года в 22 часа 35 минут энергоблок №6 Запорожской АЭС после устранения неисправности подключен к сети. Ведется набор мощности.
В настоящий момент в работе находятся 6 энергоблоков. 
Радиационный фон на промплощадке и в санитарно-защитной зоне (территория вокруг АЭС радиусом 2,5 км) – 8-12 микрорентген в час, что соответствует природному радиационному фону в месте расположения Запорожской АЭС.

ザポリージャ原子力発電所の6号機は系統に接続されている 2014年12月28日

2014年12月28日22時間35分、故障後のザポリージャ原子力発電所の6号機は系統に接続され、発電中である。
現時点では、6基である。
サイトと緩衝地帯(原子力発電所半径2.5kmのあたりの地域)の放射線バックグラウンドは1時間あたり8〜12マイクロレントゲン、ザポリージャ原子力発電所の位置での自然放射線の背景に対応している。


青森県八戸市にも産廃不法投棄が!約15年も放置。水銀、鉛、ダイオキシン、1,4-ジオキサン等の有害物質

2014-12-26 | 被爆者、被害者、市民の声

 

 

産廃野積み問題で八戸市が県の対応批判
デーリー東北 2014/12/23 11:00

 八戸市櫛引地区の産廃野積み問題で、青森県が行政代執行による撤去を行わない方針を示したことを受け、小林眞市長は22日、取材に対して「影響が出てからでは遅く、代執行の要件を満たさないとの判断は納得できない」と、引き続き、早期の全量撤去を県に求める意向を示した。調査で産廃の総量が、従来の発表から大幅に増加したことも問題視。市議会各会派も、県への反発を強めている。

H26.10.17(金)『デーリー東北』26面



(管理人より)

このブログでお知らせしている宮崎県産廃投棄問題。青森県八戸市にもありました。市が不法投棄と認識しているところが違いますが、全国どこでもあるなあと驚きました。

グーグルマップで見てみます。

 

 

八戸市櫛引地区の産業廃棄物不適正保管事案に係る地下水の分析結果について

1.概要

原因者:(株)三協リサイクル処理センター(代表取締役 角濱俊美)
場 所: 八戸市大字櫛引字永森26-4他
廃棄物の種類・量:燃え殻及び汚泥、約17,000トン

(18,000t-1,528t=17,171t)
※(4)参照
高さ 約6.7メートル
面積 約3,686平方メートル


2.経緯
(1)平成7年頃から、産業廃棄物処理業者である(株)三協リサイクル処理センターが、同社事業場内に産業廃棄物を保管するようになり、平成11年4月頃から保管量が急増してきたため改善を指導してきた。
(2)平成13年、改善が進まなくなったことから廃棄物処理法に基づく改善命令を発出したが履行されず、平成14年、改善命令違反を理由に産業廃棄物処理業及び産業廃棄物処理施設の許可を取り消した。
(3)平成15年、同社及び同社代表取締役個人に対し廃棄物処理法に基づく措置命令により廃棄物の撤去を命じたが履行されなかった。
(4)同年、現場内産業廃棄物の排出事業者に対し産業廃棄物の撤去を要請し、平成19年までに11社により1,528トンの廃棄物が撤去された。また、残存する廃棄物の飛散防止対策として、排出事業者の負担でキャッピング(シート掛け)が実施された。
(5)平成15年から環境影響調査のため周辺の水質調査を毎年実施しており、結果については、環境基準を満たしていた。
(6)平成24年7月6日の調査において、別図②´の井戸で採水した結果、総水銀及びダイオキシン類が環境基準を超えて検出されたが、その後の再調査の結果については環境基準を満たしていた。
(7)公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団の専門家から、検出された②´の井戸は地下水に懸濁物質が含まれているため、周辺環境への影響をモニタリング評価するには適切でない旨の助言があったことから、新たな観測井戸を設置するまでの間、湧水(下流側)で調査を実施した。結果については環境基準を満たしていた。
(8)(7)の助言を受けて、井戸②´の隣に井戸②を設置し、今年度の調査を実施した。

 


 平成27年度八戸市重点要望事項と県の処理方針(全体版) [822KB PDF

 総水銀 ダイオキシンのほかに 1,4-ジオキサン 鉛も検出されたんですね

下流には農地が広がっており、地下水及び土壌の汚染の拡大が危惧されています。

1,4-ジオキサンは、PRTR法第1種指定化学物質 で、国際がん研究機関 (IARC) によりグループ2B(ヒトに対する発癌性が疑われる)に分類されている物質です。

http://www.nihs.go.jp/ICSC/icssj-c/icss0041c.html

 

産廃業者が、燃え殻や汚泥を約17,000トン不法投棄し、有害物質の水銀、ダイオキシン、1,4-ジオキサン、鉛、カドミウムが溶け出し、周辺の土から検出されてるということです。

この燃え殻や汚泥はいったいどこからもってきたのでしょうか?どこの焼却場か、製錬工場か、何かの製造工場か、報道や市の資料を見てもわかりません。

情報公開請求したらわかると思います。

責任の所在はどうなるのでしょうか?産廃業者、市、県で責任のなすり合い。そうこうする間に毒物は拡散していきます。

いずれにしても、ごみ焼却や、工業生産によって生まれたどうしようもない産業廃棄物は、こうして環境に野ざらしにされ、土や水、空気を徐々に汚染していくということです。

このまま放置されていればいずれ地下水に入り、人間の口に入ることになるでしょう。

これが工業生産の影の部分(必ず廃物が出る)であることを、きちんと子どもに教えていかなければならないと、私は思います。

学校では教えないからです。


 

今回はE歳のおじサンBA―春から夏場はほぼウミネコブログ より 現地の写真と動画を転載させていただきました。

櫛引の産廃野積み現場に行ってきたH26.12.25その2より

産廃野積み現場C.H26.12. 25(木)