ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

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ロシアのノリリスク・ニッケル ナデジダ冶金工場からの漏出事故で川が真っ赤に!金属精錬=公害

2016-09-14 | 金属製錬

 

ロシアの当局は、シベリアのDaldykan川の水がなぜ突然赤く変わってしまったのか解明しようとしています。

Crimson Tide: Residents stunned as Russian river turns red 
By Madison Park and Radina Gigova, CNN
Updated 1014 GMT (1814 HKT) September 8, 2016

クリムゾンタイド:ロシアの川が赤くなり、住民が驚く

(CNN)ノリリスクの北極の町のそばに位置するロシアの川は、火曜日に明るい赤色に変わりました。それはまるで川と言うよりも巨大な血管のように見えました。

驚いた住民は、Daldykan川で写した奇妙な状況の写真をオンラインで共有しました。
当局は、なぜ川の色が変わってしまったのか解明しようとしており、起こりうる環境影響を評価しています。

水は近くのナデジダ冶金工場から排出された「未確認の化学物質」のために赤くなっている可能性があると、ロシアの天然資源環境省は、水曜日に声明で述べています。
パイプラインが壊れた場合は、汚染物質が川に漏洩している可能性がある、と同省は付け加えました。

工場は世界最大のニッケル製造者であるノリリスク・ニッケルが所有しています。
同社は、これまでに汚染は工場からの排出によって引き起こされたという主張を否定しています。
ノリリスク・ニッケルは、検査が行われている間、そのエリアの環境状況を監視し、工場での生産を減らし続けると述べた、とロシアの国営通信社RIA Novostiが報じました。

Daldykan川が赤くなったのは初めてではないが、それ以上の詳細は提供されなかったと、住民は地元新聞Krasnewsに語りました。

「川は公共上水道に接続されておらず、事象は住民の健康に差し迫った脅威をもたらすものではない」とノリリスク市の行政は国営通信社のスプートニクに述べました。

シベリアの最北端の都市として、ノリリスクは華氏マイナスの45度を下回る寒冷で、資源豊富な地域です。
その地域は、ニッケル、銅、パラジウムの世界最大の鉱床の近くです。結果的に鉱業を引きつけています。
ノリリスクは、その激しい公害で知られています。ロシアの中で最悪であると考えられています。 

翻訳はブログ管理人です。  

ロシアの川変色、金属大手ノリリスクが漏出認める

2016年09月13日 05:42 発信地:モスクワ/ロシア

【9月13日 AFP】ロシア極北ノリリスク(Norilsk)周辺を流れる川が血のような赤色に染まった問題で、非鉄金属大手ノリリスク・ニッケル(Norilsk Nickel)は12日、川変色の原因が自社工場からの流出物だったことを認めた。

 同国の天然資源環境省は先週、同市付近を流れるダルディカン(Daldykan)川の水が真っ赤に染まっている写真が出回ったことを受けて調査を開始。地元の活動家らは、近接するナデジダ(Nadezhda)冶金(やきん)工場が変色の原因だと主張していた。

ニッケルとパラジウム生産の世界最大手であるノリリスク・ニッケルは当初、漏出事故の発生を否定していたが、12日の声明で、今月5日に降った大雨で同工場の「ろ過池」の水があふれ、川に流れ出ていたことを認めた。

 同社は声明で、「水の一時的な変色はあったものの、人体や川の動物に危険を及ぼすものではない」と主張している。

 これに対し環境活動家らは、公式調査がまだ終わっていない現段階で、環境への影響を判断するのは時期尚早だと訴えている。(c)AFP

 

 (管理人より) 翻訳は管理人です。読みにくかったら元サイトへどうぞ。

シベリアの川が真っ赤になっています。ノリリスク・ニッケルが所有するナデジダ冶金工場から排水が川に流出しているのです。

冶金(やきん)というのは、鉱石から金属を精製する技術のこと。金属製錬はこのように環境を汚染していくのです。

鉱石を高温で熱したり、アルカリや酸で溶かしたりして金属を取り出す際に、膨大な廃物=ごみが出るのです。

ノリリスクの場所をグーグルで見て絶望しました。 地図を見ただけでひどい汚染だとわかるレベル・・・ここ  このデータがいつのものかわかりませんが、赤い池もあります。

Wikipediaを見ると

「ノリリスクのコンビナートは、世界のパラジウムの35%、白金の25%、ニッケルの20%、ロジウムの20%、コバルトの10%を生産している」

「2001年10月より閉鎖都市に指定され、外国人観光客の訪問が規制されており、ロシア人訪問者も訪問許可が必要となっている」とあります。

汚染されているせいかどうかわかりませんが、恐ろしいですね。

 

製錬 Wikipedia

乾式製錬

炉を用いて鉱石を融解し、目的の金属を得る方法。
鉱石を熱して、鉱石から金属を液状にして取り出す溶融製錬、ガス状になった金属を冷却して液化・昇華させる蒸留製錬などがある。
銅・鉛・亜鉛・水銀など


湿式製錬

アルカリや酸を用いて、鉱石に含まれる目的の金属を溶解し、その溶液から金属を取り出す方法。
金・銀・白金など

この他、還元製錬、溶融塩電解などの方法がある。

 

TIMEがノリリスクを世界で最も汚染された場所のひとつに上げています。↓ 翻訳はブログ管理人です。

ナデジダニッケル製錬所のポンプは、ノリリスク近くの工業用水の池の上で煙を吐き出します。

世界で最も汚染された場所 ノリリスク 

Norilsk, Russia  Sergey Ponomarev / AP 

潜在的に影響を受ける人々の数:134000

汚染物質の種類:大気汚染 - 微粒子、二酸化硫黄、重金属、フェノール

汚染源:主にニッケルと金属鉱業および処理 

ノリリスクはシベリアの奴隷労働キャンプとして1935年に設立されました。以来その場所のほとんどの生命は劣化していきました。

世界最大の重金属製錬複合体の本拠地では、400万トンを超えるカドミウム、銅、鉛、ニッケル、ヒ素、セレン、亜鉛が、毎年大気中に放出されています。

大気サンプルは銅とニッケルの最大許容量を超え、呼吸器疾患による死亡率は全体としてロシアよりもはるかに高いのです。

「ニッケル製錬所の30マイル(48km)以内では、生きている木が一本もない」とフラー氏は述べています。「それはまさに不毛の地である」 

 

世界で7番目に汚染された都市、ロシア・ノリリスク  より抜粋転載

 

ロシアの首都モスクワから3千キロ、北極圏から北に640キロ、中央シベリア高原の北西部に位置するノリリスクは世界で7番目に大気汚染のひどい都市だ。


人口は約17万人、ニッケル生産の世界最大手であるノリリスク・ニッケルが操業する世界有数のニッケル鉱山があるほか、銅やコバルトなど種々の金属を産出する鉱山都市である。

年間のニッケルの産出量は30万トンにのぼり、ロシア国内のニッケル産出量の96%、世界の17%を占める。狭い地域での過度の鉱山操業は、深刻な大気汚染をもたらしている。年間約200万トンものガスが排出され、現在も市民たちの健康に被害を及ぼしている。 

ノリリスク市民の平均寿命は60歳とロシア他の地域に比べ約10年程低く、多くの人ががんや呼吸器疾患、うつ病を患っている。がんになるリスクは、他の国に比べて2倍にもなる。

ノリリスクには癒しとなる緑の空間がほとんどない。バスで30キロ移動し、そこからかなり歩かなければ、自然の残っている所までいけない。

  

 

 

 製錬に使った有害な溶解液でしょうか?排水が吹き出しています。

 

 

 スラグをこんなふうに捨ててるんでしょうか・・・。驚きました。恐怖ですね。

 

 

金属を製錬すれば必ず、有害な廃物が出るということを、学校教育で教えないというのは異常なことだと思います。

学校の社会科の資料集にこんな写真はありません。都合の悪いことは教えないのが工業国日本です。日本にも製錬所はたくさんあります。

 

日本の製錬所  

水銀の蒸留製錬法を応用して乾電池蛍光灯、水銀系試薬などから水銀地金を回収している日本唯一の拠点。 
  • アルミニウム製錬所
    • 2014年の、日本軽金属蒲原工場の製錬事業終了以降、日本国内でアルミニウム製錬を行っている製錬所はない。


 

三菱マテリアル・住友金属鉱山・三井金属鉱業といった企業ですね。つまり原子力ムラということです。

鉄とニッケルの合金のフェロニッケルを作る際にできるゴミ=フェロニッケルスラグも、このブログでは取り上げました。

 

「グリーン・サンド」の主成分であるシリカと酸化マグネシウムの毒性などについて調べる。

日向精錬所がヒ素やフッ素を垂れ流していたことが2000年に発覚、2008年の報道から。「循環型社会」の公害。

金属製錬所のごみ=鉱滓がどれだけ環境を汚染し、今も昔も人々を苦しめているかという公害の現実を知る。


 

「金属は必要なのだから、妥協しろ」という意見には、私は賛同しません。

このような金属製錬がある限り、自然破壊、水も空気も土も汚染され、人間も早死させられてしまうからです。

 

私のツイッターで ニッケルと検索をかけたもの こちら

ニッケルを扱う工場で労働災害が起こっています。

フィリピンのパラワン島、ミンダナオ島のニッケル鉱山・精錬工場でも環境汚染が問題になっています。

命と環境を守る方向とは完全に真逆のこと・・・・

 

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