(管理人より)
今回の北朝鮮の核実験について、実際に行われているかどうか、あるいは、水爆だったかどうかということは、市民の私には判断がつきません。
ネット上ではやっていないという論調も多く見られますが、判断がつかない以上は、念のためN95マスクをするなどの回避行動を取るしかありません。もし本当に放射性物質が流れてきたら吸い込みたくはありませんから。
注意しなければいけないのは、「福島第一原発事故で原爆の168倍の放射性物質を撒き散らして猛烈に汚染されてる国なのに北朝鮮が実験やったからって、大気中の放射性物質調査は今さらもう関係ない」という論調です。
私たちは確かにレベル7の放射能汚染国に住んでいますが、これ以上追加で放射能汚染されていいということではありません。
したがって当ブログでは、一応、市民としてネットで確認できる情報などを判断材料の一部として共有しておきます。前回の核実験の際もそうしました。
2013-02-13のブログ記事⇒ 2/13北朝鮮の核実験実施を想定したWSPEEDI-Ⅱによる放射能拡散予測を見る
日本は、東日本の汚染程度と西日本の汚染程度には相当の違いがあり、汚染はまだらではあるけれども、少しでもましな地域を残し、食料を自給する道は残されているというのに、「今さらもう関係ない」とは
なげやりで無責任な考えだと思います。
「モニタリングの中でフクイチの影響を考慮すべきだ」というのは理解できますが、「放射性物質調査をやっても無駄」とか「他国のことだけは熱心だな」と揶揄するような論調もおかしいと私は思います。
日本としては、国内も、国外からの汚染も、「追加の放射能汚染を防ぐ」「追加の被曝を防ぐ」という考え方で対応しなければ、先はありません。
北朝鮮に限らず、福島原発からの降下物に追加なんてしてほしくないということです。
昨日行われた原子力規制委員会のブリーフィングを見ました。奥歯にものが挟まったような受け答えにイライラしましたが・・・
原子力規制庁の臨時ブリーフィング(平成28年01月06日)25:30~
まとめておきます。
国外で発生する原子力関係事象に際し、放射能測定分析の充実、人体に対する影響に関する研究の強化、放射能に対応する報道、勧告、指導、その他放射能対策に係る諸問題について、関係機関の相互の連絡、調整を緊密に行うため、内閣に、放射能対策連絡会議が設置されています。
【連絡先】 内閣官房副長官補室
〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
TEL.03-5253-2111(内線82450)
原子力規制委員会 2016年01月06日 北朝鮮による核実験実施発表に対する放射能影響の観測結果について
お問い合わせ 原子力規制庁
監視情報課放射線環境対策室
電話(直通):03-5114-2126
北朝鮮による核実験に伴う当面の対応措置について 平 成 2 8 年 1 月 6 日
北朝鮮の核実験実施を想定した WSPEEDI-Ⅱによる放射能拡散予測結果はこちら
放射能影響の観測結果等(第2報)(1月6日)【PDF:2.5MB】
放射能影響の観測結果等(第1報)(1月6日)【PDF:2.6MB】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/d1/a8fe2f625e302b8be579bf4e63b2c682.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/5b/62591b6be8165812e70b2d0fc8e5621b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/3b/d98a6483f9ec4cd9fff38bd89c832d56.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/5f/7af4273c9fb262a4ec7c3ee0d62967e3.jpg)
空自が「T4」2機派遣 放射性物質を収集へ
2016.1.6 14:36 産経新聞
北朝鮮による水爆実験実施の発表を受け、航空自衛隊は6日、大気中の放射性物質を収集するため、集塵(しゅうじん)装置を取りつけたT4練習機2機を派遣した。自衛隊幹部が明らかにした。
自衛隊幹部によると、同日13時50分頃、空自の三沢基地(青森県三沢市)と百里基地(茨城県小美玉市)に配備されたT4が1機ずつ離陸した。このほか、築城基地(福岡県築上町)でもT4の発進準備が完了している。
※1/6 のブリーフィングの質疑応答で言ってましたが、この自衛隊機の派遣はWSPEEDI-Ⅱの結果が出る前だということです。今後の派遣はWSPEEDI-Ⅱの情報を防衛省に提供するそうです。
「今回の揺れ 前回の核実験と酷似」 CTBTOが指摘
シー‐ティー‐ビー‐ティー‐オー【CTBTO】 [Comprehensive Nuclear Test Ban Treaty Organization]
韓国の情報機関「水爆の可能性低い」
出席した議員らによりますと、国家情報院は、水爆であれば爆発の威力が15メガトンから50メガトンあり、仮に北朝鮮が主張するように小型化されたものだとしても50キロトンから60キロトンはあったはずなのに、今回の爆発の威力は6キロトンだったと指摘しました。また、今回の核実験によって起きた振動の波形は、北朝鮮による過去の核実験の波形と似ているということです。
こうした点から、国家情報院は、今回北朝鮮が行った核実験は実際に水爆だった可能性は低いと判断しており、引き続き、どのような爆発だったのか詳しい分析を行っているということです。
一方、国家情報院は、過去3回の核実験とは異なり、北朝鮮は中国やアメリカなどに事前通報せず、韓国を含めて各国とも実験が差し迫っている兆候はつかめなかったことを明らかにし、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記が各国に衝撃を与えるために秘密裏に準備をさせたという見方を示しました。
米国「初期段階の分析と一致しない」
そのうえで「いかなる核実験であれ、挑発的であり、目に余る国連安全保障理事会の決議違反だ」と強く非難し、北朝鮮に挑発行為をやめるよう求めるため関係国と連携して圧力を強めていく考えを示しました。
ロシアの専門家「水爆ではない」
また、ロシア軍の戦略ミサイル部隊の元幹部も、水爆ではないとの見方を示したうえで、「北朝鮮の声高の声明は、敵対する相手を威嚇したいだけだ」と述べました。
新・全国の放射能情報一覧
http://houshasen.pref.fukuoka.lg.jp/ 福岡県及び近隣県(山口県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県)に設置されたモニタリングポストの測定結果
http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~hoshano/data/funjin.pdf 福岡県保健環境研究所(太宰府市)で測定している大気浮遊じんの測定結果
島根県 環境放射線データ リアルタイム表示 http://www.houshasen-pref-shimane.jp/page/radiation/radiationMap.html
愛媛県 環境放射線測定リアルタイムデータ表示 http://www.ensc.jp/pc/main/pcbase.html
佐賀県 環境放射線測定リアルタイムデータ表示 http://www.saga-atom.jp/pc/
http://www1.kyuden.co.jp/php/nuclear/genkai/g_env_monitor.php 玄海
http://www1.kyuden.co.jp/php/nuclear/sendai/s_env_monitor.php 川内