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【速報】大飯原発「再稼働差し止め」命じる 福井地裁「危険性あれば当然」 判決要旨全文

2014-05-22 | 再稼働反対

 

大飯再稼働、差し止め命じる 生存と電気代、同列許さず  朝日新聞デジタル2014年5月22日00時29分

http://digital.asahi.com/articles/ASG5P521XG5PPTIL014.html?_requesturl=articles%2FASG5P521XG5PPTIL014.htmlamp

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、住民らが関電に運転の差し止めを求めた訴訟の判決が21日、福井地裁であった。樋口英明裁判長は「大飯原発の安全技術と設備は脆弱(ぜいじゃく)なものと認めざるを得ない」と地震対策の不備を認定し、運転差し止めを命じた。関電は22日にも控訴する方針。

 2011年3月の東京電力福島第一原発の事故後、原発の運転差し止めを求めた訴訟の判決は初めて。大飯原発は13年9月に定期検査のため運転を停止し、新規制基準に基づく原子力規制委員会の再稼働に向けた審査を受けている。

 この判決が確定しない限り、基準に適合すれば大飯原発の運転は可能だ。ただ、司法判断を無視しての強行には世論の大きな反発も予想され、安倍政権の再稼働方針に対する足かせとなることは必至だ。

 福島第一原発事故を踏まえ、まず樋口裁判長は「生存を基礎とする人格権憲法上の権利であり、法分野において最高の価値を持つ」と述べ、差し止めの判断基準として「新規制基準への適否ではなく、福島事故のような事態を招く具体的な危険性があるか」を挙げた。

 そのうえで、大地震が来た時に原発の冷却機能が維持できるかどうかについて検討。05年以降、安全対策の基準となる「基準地震動」を超える大きさの地震が東日本大震災を含めて5回原発を襲ったことを指摘し、大飯原発の基準地震動を700ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)とした関電の想定を「信頼に値する根拠はない」とした。関電は、基準地震動の1・8倍にあたる1260ガルに達しない限りメルトダウンには至らないと主張したが、判決は「その規模の内陸地殻内地震は大飯原発で起きる危険がある」と退けた。

 次に、使用済み核燃料を貯蔵するプールについても、樋口裁判長は福島第一原発事故で建屋の壁が吹き飛ぶなどして、周辺住民の避難が計画されたことを指摘。「使用済み核燃料原子炉格納容器と同様に堅固な施設によって囲われてこそ初めて万全の措置と言える」と、関電の対応の不十分さを批判。「関電は、原発の稼働が電力供給の安定性につながるというが、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題とを並べた議論の当否を判断すること自体、法的には許されないと考える」と結論づけた。

 裁判は、福井県民ら計189人が原告となっていた。判決は、福島第一原発使用済み核燃料プールをめぐるトラブルで250キロ圏内の住民の避難が検討されたことを踏まえ、大飯原発から同じ距離圏内に住む原告166人について差し止め請求を認めた。(太田航) 


 http://www.news-pj.net/diary/1001  より 大飯原発運転差止請求事件判決要旨全文を掲載します

 

大飯原発3、4号機運転差止請求事件判決要旨

主文

1  被告は、別紙原告目録1記載の各原告(大飯原発から250キロメートル圏内に居住する166名)に対する関係で、福井県大飯郡おおい町大島1字吉見1-1において、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない。

2  別紙原告目録2記載の各原告(大飯原発から250キロメートル圏外に居住する23名)の請求をいずれも棄却する。

3  訴訟費用は、第2項の各原告について生じたものを同原告らの負担とし、その余を被告の負担とする。

理由

1 はじめに

 ひとたび深刻な事故が起これば多くの人の生命、身体やその生活基盤に重大な被害を及ぼす事業に関わる組織には、その被害の大きさ、程度に応じた安全性と高度の信頼性が求められて然るべきである。このことは、当然の社会的要請であるとともに、生存を基礎とする人格権が公法、私法を間わず、すべての法分野において、最高の価値を持つとされている以上、本件訴訟においてもよって立つべき解釈上の指針である。

 個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるということができる。人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。人格権は各個人に由来するものであるが、その侵害形態が多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、その差止めの要請が強く働くのは理の当然である。

2 福島原発事故について

 福島原発事故においては、15万人もの住民が避難生活を余儀なくされ、この避難の過程で少なくとも入院患者等60名がその命を失っている。家族の離散という状況や劣悪な避難生活の中でこの人数を遥かに超える人が命を縮めたことは想像に難くない。さらに、原子力委員会委員長が福島第一原発から250キロメートル圏内に居住する住民に避難を勧告する可能性を検討したのであって、チェルノブイリ事故の場合の住民の避難区域も同様の規模に及んでいる。

 年間何ミリシーベルト以上の放射線がどの程度の健康被害を及ぼすかについてはさまざまな見解があり、どの見解に立つかによってあるべき避難区域の広さも変わってくることになるが、既に20年以上にわたりこの問題に直面し続けてきたウクライナ共和国、ベラルーシ共和国は、今なお広範囲にわたって避難区域を定めている。両共和国の政府とも住民の早期の帰還を図ろうと考え、住民においても帰還の強い願いを持つことにおいて我が国となんら変わりはないはずである。それにもかかわらず、両共和国が上記の対応をとらざるを得ないという事実は、放射性物質のもたらす健康被害について楽観的な見方をした上で避難区域は最小限のもので足りるとする見解の正当性に重大な疑問を投げかけるものである。上記250キロメートルという数字は緊急時に想定された数字にしかすぎないが、だからといってこの数字が直ちに過大であると判断することはできないというべきである。

3 本件原発に求められるべき安全性

(1)  原子力発電所に求められるべき安全性

 1、2に摘示したところによれば、原子力発電所に求められるべき安全性、信頼性は極めて高度なものでなければならず、万一の場合にも放射性物質の危険から国民を守るべく万全の措置がとられなければならない。

 原子力発電所は、電気の生産という社会的には重要な機能を営むものではあるが、原子力の利用は平和目的に限られているから(原子力基本法2条)、原子力発電所の稼動は法的には電気を生み出すための一手段たる経済活動の自由(憲法22条1項)に属するものであって、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきものである。しかるところ、大きな自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広汎に奪われるという事態を招く可能性があるのは原子力発電所の事故のほかは想定し難い。かような危険を抽象的にでもはらむ経済活動は、その存在自体が憲法上容認できないというのが極論にすぎるとしても、少なくともかような事態を招く具体的危険性が万が一でもあれば、その差止めが認められるのは当然である。このことは、土地所有権に基づく妨害排除請求権や妨害予防請求権においてすら、侵害の事実や侵害の具体的危険性が認められれば、侵害者の過失の有無や請求が認容されることによって受ける侵害者の不利益の大きさという侵害者側の事情を問うことなく請求が認められていることと対比しても明らかである。

 新しい技術が潜在的に有する危険性を許さないとすれば社会の発展はなくなるから、新しい技術の有する危険性の性質やもたらす被害の大きさが明確でない場合には、その技術の実施の差止めの可否を裁判所において判断することは困難を極める。しかし、技術の危険性の性質やそのもたらす被害の大きさが判明している場合には、技術の実施に当たっては危険の性質と被害の大きさに応じた安全性が求められることになるから、この安全性が保持されているかの判断をすればよいだけであり、危険性を一定程度容認しないと社会の発展が妨げられるのではないかといった葛藤が生じることはない。原子力発電技術の危険性の本質及びそのもたらす被害の大きさは、福島原発事故を通じて十分に明らかになったといえる。本件訴訟においては、本件原発において、かような事態を招く具体的危険性が万が一でもあるのかが判断の対象とされるべきであり、福島原発事故の後において、この判断を避けることは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しいものと考えられる。

(2)  原子炉規制法に基づく審査との関係

 (1)の理は、上記のように人格権の我が国の法制における地位や条理等によって導かれるものであって、原子炉規制法をはじめとする行政法規の在り方、内容によって左右されるものではない。したがって、改正原子炉規制法に基づく新規制基準が原子力発電所の安全性に関わる問題のうちいくつかを電力会社の自主的判断に委ねていたとしても、その事項についても裁判所の判断が及ぼされるべきであるし、新規制基準の対象となっている事項に関しても新規制基準への適合性や原子力規制委員会による新規制基準への適合性の審査の適否という観点からではなく、(1)の理に基づく裁判所の判断が及ぼされるべきこととなる。

 4 原子力発電所の特性

 原子力発電技術は次のような特性を持つ。すなわち、原子力発電においてはそこで発出されるエネルギーは極めて膨大であるため、運転停止後においても電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならず、その間に何時間か電源が失われるだけで事故につながり、いったん発生した事故は時の経過に従って拡大して行くという性質を持つ。このことは、他の技術の多くが運転の停止という単純な操作によって、その被害の拡大の要因の多くが除去されるのとは異なる原子力発電に内在する本質的な危険である。

 したがって、施設の損傷に結びつき得る地震が起きた場合、速やかに運転を停止し、運転停止後も電気を利用して水によって核燃料を冷却し続け、万が一に異常が発生したときも放射性物質が発電所敷地外部に漏れ出すことのないようにしなければならず、この止める、冷やす、閉じ込めるという要請はこの3つがそろって初めて原子力発電所の安全性が保たれることとなる。仮に、止めることに失敗するとわずかな地震による損傷や故障でも破滅的な事故を招く可能性がある。福島原発事故では、止めることには成功したが、冷やすことができなかったために放射性物質が外部に放出されることになった。また、我が国においては核燃料は、五重の壁に閉じ込められているという構造によって初めてその安全性が担保されているとされ、その中でも重要な壁が堅固な構造を持つ原子炉格納容器であるとされている。しかるに、本件原発には地震の際の冷やすという機能と閉じ込めるという構造において次のような欠陥がある。

5 冷却機能の維持にっいて

(1) 1260ガルを超える地震について

 原子力発電所は地震による緊急停止後の冷却機能について外部からの交流電流によって水を循環させるという基本的なシステムをとっている。1260ガルを超える地震によってこのシステムは崩壊し、非常用設備ないし予備的手段による補完もほぼ不可能となり、メルトダウンに結びつく。この規模の地震が起きた場合には打つべき有効な手段がほとんどないことは被告において自認しているところである。

 しかるに、我が国の地震学会においてこのような規模の地震の発生を一度も予知できていないことは公知の事実である。地震は地下深くで起こる現象であるから、その発生の機序の分析は仮説や推測に依拠せざるを得ないのであって、仮説の立論や検証も実験という手法がとれない以上過去のデータに頼らざるを得ない。確かに地震は太古の昔から存在し、繰り返し発生している現象ではあるがその発生頻度は必ずしも高いものではない上に、正確な記録は近時のものに限られることからすると、頼るべき過去のデータは極めて限られたものにならざるをえない。したがって、大飯原発には1260ガルを超える地震は来ないとの確実な科学的根拠に基づく想定は本来的に不可能である。むしろ、①我が国において記録された既往最大の震度は岩手宮城内陸地震における4022ガルであり、1260ガルという数値はこれをはるかに下回るものであること、②岩手宮城内陸地震は大飯でも発生する可能性があるとされる内陸地殻内地震であること、③この地震が起きた東北地方と大飯原発の位置する北陸地方ないし隣接する近畿地方とでは地震の発生頻度において有意的な違いは認められず、若狭地方の既知の活断層に限っても陸海を問わず多数存在すること、④この既往最大という概念自体が、有史以来世界最大というものではなく近時の我が国において最大というものにすぎないことからすると、1260ガルを超える地震は大飯原発に到来する危険がある。

(2) 700ガルを超えるが1260ガルに至らない地震について

ア 被告の主張するイベントツリーについて

 被告は、700ガルを超える地震が到来した場合の事象を想定し、それに応じた対応策があると主張し、これらの事象と対策を記載したイベントツリーを策定し、これらに記載された対策を順次とっていけば、1260ガルを超える地震が来ない限り、炉心損傷には至らず、大事故に至ることはないと主張する。

 しかし、これらのイベントツリー記載の対策が真に有効な対策であるためには、第1に地震や津波のもたらす事故原因につながる事象を余すことなくとりあげること、第2にこれらの事象に対して技術的に有効な対策を講じること、第3にこれらの技術的に有効な対策を地震や津波の際に実施できるという3つがそろわなければならない。

イ イベントツリー記載の事象について

 深刻な事故においては発生した事象が新たな事象を招いたり、事象が重なって起きたりするものであるから、第1の事故原因につながる事象のすべてを取り上げること自体が極めて困難であるといえる。

ウ イベントツリー記載の対策の実効性について

 また、事象に対するイベントツリー記載の対策が技術的に有効な措置であるかどうかはさておくとしても、いったんことが起きれば、事態が深刻であればあるほど、それがもたらす混乱と焦燥の中で適切かつ迅速にこれらの措置をとることを原子力発電所の従業員に求めることはできない。特に、次の各事実に照らすとその困難性は一層明らかである。

 第1に地震はその性質上従業員が少なくなる夜間も昼間と同じ確率で起こる。突発的な危機的状況に直ちに対応できる人員がいかほどか、あるいは現場において指揮命令系統の中心となる所長が不在か否かは、実際上は、大きな意味を持つことは明らかである。

 第2に上記イベントツリーにおける対応策をとるためにはいかなる事象が起きているのかを把握できていることが前提になるが、この把握自体が極めて困難である。福島原発事故の原因について国会事故調査委員会は地震の解析にカを注ぎ、地震の到来時刻と津波の到来時刻の分析や従業員への聴取調査等を経て津波の到来前に外部電源の他にも地震によって事故と直結する損傷が生じていた疑いがある旨指摘しているものの、地震がいかなる箇所にどのような損傷をもたらしそれがいかなる事象をもたらしたかの確定には至っていない。一般的には事故が起きれば事故原因の解明、確定を行いその結果を踏まえて技術の安全性を高めていくという側面があるが、原子力発電技術においてはいったん大事故が起これば、その事故現場に立ち入ることができないため事故原因を確定できないままになってしまう可能性が極めて高く、福島原発事故においてもその原因を将来確定できるという保証はない。それと同様又はそれ以上に、原子力発電所における事故の進行中にいかなる箇所にどのような損傷が起きておりそれがいかなる事象をもたらしているのかを把握することは困難である。

 第3に、仮に、いかなる事象が起きているかを把握できたとしても、地震により外部電源が断たれると同時に多数箇所に損傷が生じるなど対処すべき事柄は極めて多いことが想定できるのに対し、全交流電源喪失から炉心損傷開始までの時間は5時間余であり、炉心損傷の開始からメルトダウンの開始に至るまでの時間も2時間もないなど残された時間は限られている。

 第4にとるべきとされる手段のうちいくつかはその性質上、緊急時にやむを得ずとる手段であって普段からの訓練や試運転にはなじまない。運転停止中の原子炉の冷却は外部電源が担い、非常事態に備えて水冷式非常用ディーゼル発電機のほか空冷式非常用発電装置、電源車が備えられているとされるが、たとえば空冷式非常用発電装置だけで実際に原子炉を冷却できるかどうかをテストするというようなことは危険すぎてできようはずがない。

 第5にとるべきとされる防御手段に係るシステム自体が地震によって破損されることも予想できる。大飯原発の何百メートルにも及ぶ非常用取水路が一部でも700ガルを超える地震によって破損されれば、非常用取水路にその機能を依存しているすべての水冷式の非常用ディーゼル発電機が稼動できなくなることが想定できるといえる。また、埋戻土部分において地震によって段差ができ、最終の冷却手段ともいうべき電源車を動かすことが不可能又は著しく困難となることも想定できる。上記に摘示したことを一例として地震によって複数の設備が同時にあるいは相前後して使えなくなったり故障したりすることは機械というものの性質上当然考えられることであって、防御のための設備が複数備えられていることは地震の際の安全性を大きく高めるものではないといえる。

 第6に実際に放射性物質が一部でも漏れればその場所には近寄ることさえできなくなる。

 第7に、大飯原発に通ずる道路は限られており施設外部からの支援も期待できない。

エ 基準地震動の信頼性について

 被告は、大飯原発の周辺の活断層の調査結果に基づき活断層の状況等を勘案した場合の地震学の理論上導かれるガル数の最大数値が700であり、そもそも、700ガルを超える地震が到来することはまず考えられないと主張する。しかし、この理論上の数値計算の正当性、正確性について論じるより、現に、全国で20箇所にも満たない原発のうち4つの原発に5回にわたり想定した地震動を超える地震が平成17年以後10年足らずの問に到来しているという事実を重視すべきは当然である。地震の想定に関しこのような誤りが重ねられてしまった理由については、今後学術的に解決すべきものであって、当裁判所が立ち入って判断する必要のない事柄である。これらの事例はいずれも地震という自然の前における人間の能力の限界を示すものというしかない。本件原発の地震想定が基本的には上記4つの原発におけるのと同様、過去における地震の記録と周辺の活断層の調査分析という手法に基づきなされたにもかかわらず、被告の本件原発の地震想定だけが信頼に値するという根拠は見い出せない。

オ 安全余裕について

 被告は本件5例の地震によって原発の安全上重要な施設に損傷が生じなかったことを前提に、原発の施設には安全余裕ないし安全裕度があり、たとえ基準地震動を超える地震が到来しても直ちに安全上重要な施設の損傷の危険性が生じることはないと主張している。

 弁論の全趣旨によると、一般的に設備の設計に当たって、様々な構造物の材質のばらつき、溶接や保守管理の良否等の不確定要素が絡むから、求められるべき基準をぎりぎり満たすのではなく同基準値の何倍かの余裕を持たせた設計がなされることが認められる。このように設計した場合でも、基準を超えれば設備の安全は確保できない。この基準を超える負荷がかかっても設備が損傷しないことも当然あるが、それは単に上記の不確定要素が比較的安定していたことを意味するにすぎないのであって、安全が確保されていたからではない。したがって、たとえ、過去において、原発施設が基準地震動を超える地震に耐えられたという事実が認められたとしても、同事実は、今後、基準地震動を超える地震が大飯原発に到来しても施設が損傷しないということをなんら根拠づけるものではない。

(3) 700ガルに至らない地震について

ア 施設損壊の危険

 本件原発においては基準地震動である700ガルを下回る地震によって外部電源が断たれ、かつ主給水ポンプが破損し主給水が断たれるおそれがあると認められる。

イ 施設損壊の影響

 外部電源は緊急停止後の冷却機能を保持するための第1の砦であり、外部電源が断たれれば非常用ディーゼル発電機に頼らざるを得なくなるのであり、その名が示すとおりこれが非常事態であることは明らかである。福島原発事故においても外部電源が健全であれば非常用ディーゼル発電機の津波による被害が事故に直結することはなかったと考えられる。主給水は冷却機能維持のための命綱であり、これが断たれた場合にはその名が示すとおり補助的な手段にすぎない補助給水設備に頼らざるを得ない。前記のとおり、原子炉の冷却機能は電気によって水を循環させることによって維持されるのであって、電気と水のいずれかが一定時間断たれれば大事故になるのは必至である。原子炉の緊急停止の際、この冷却機能の主たる役割を担うべき外部電源と主給水の双方がともに700ガルを下回る地震によっても同時に失われるおそれがある。そして、その場合には(2)で摘示したように実際にはとるのが困難であろう限られた手段が効を奏さない限り大事故となる。

ウ 補助給水設備の限界

 このことを、上記の補助給水設備についてみると次の点が指摘できる。緊急停止後において非常用ディーゼル発電機が正常に機能し、補助給水設備による蒸気発生器への給水が行われたとしても、①主蒸気逃がし弁による熱放出、②充てん系によるほう酸の添加、③余熱除去系による冷却のうち、いずれか一つに失敗しただけで、補助給水設備による蒸気発生器への給水ができないのと同様の事態に進展することが認められるのであって、補助給水設備の実効性は補助的手毅にすぎないことに伴う不安定なものといわざるを得ない。また、上記事態の回避措置として、イベントツリーも用意されてはいるが、各手順のいずれか一つに失敗しただけでも、加速度的に深刻な事態に進展し、未経験の手作業による手順が増えていき、不確実性も増していく。事態の把握の困難性や時間的な制約のなかでその実現に困難が伴うことは(2)において摘示したとおりである。

エ 被告の主張について

 被告は、主給水ポンプは安全上重要な設備ではないから基準地震動に対する耐震安全性の確認は行われていないと主張するが、主給水ポンプの役割は主給水の供給にあり、主給水によって冷却機能を維持するのが原子炉の本来の姿であって、そのことは被告も認めているところである。安全確保の上で不可欠な役割を第1次的に担う設備はこれを安全上重要な設備であるとして、それにふさわしい耐震性を求めるのが健全な社会通念であると考えられる。このような設備を安全上重要な設備ではないとするのは理解に苦しむ主張であるといわざるを得ない。

(4) 小括

 日本列島は太平洋プレート、オホーツクプレート、ユーラシアプレート及びフィリピンプレートの4つのプレートの境目に位置しており、全世界の地震の1割が狭い我が国の国土で発生する。この地震大国日本において、基準地震動を超える地震が大飯原発に到来しないというのは根拠のない楽観的見通しにしかすぎない上、基準地震動に満たない地震によっても冷却機能喪失による重大な事故が生じ得るというのであれば、そこでの危険は、万が一の危険という領域をはるかに超える現実的で切迫した危険と評価できる。このような施設のあり方は原子力発電所が有する前記の本質的な危険性についてあまりにも楽観的といわざるを得ない。

6 閉じ込めるという構造について(使用済み核燃料の危険性)

(1) 使用済み核燃料の現在の保管状況

 原子力発電所は、いったん内部で事故があったとしても放射性物質が原子力発電所敷地外部に出ることのないようにする必要があることから、その構造は堅固なものでなければならない。

 そのため、本件原発においても核燃料部分は堅固な構造をもつ原子炉格納容器の中に存する。他方、使用済み核燃料は本件原発においては原子炉格納容器の外の建屋内の使用済み核燃料プールと呼ばれる水槽内に置かれており、その本数は1000本を超えるが、使用済み核燃料プールから放射性物質が漏れたときこれが原子力発電所敷地外部に放出されることを防御する原子炉格納容器のような堅固な設備は存在しない。

(2) 使用済み核燃料の危険性

 福島原発事故においては、4号機の使用済み核燃料プールに納められた使用済み核燃料が危機的状況に陥り、この危険性ゆえに前記の避難計画が検討された。原子力委員会委員長が想定した被害想定のうち、最も重大な被害を及ぼすと想定されたのは使用済み核燃料プールからの放射能汚染であり、他の号機の使用済み核燃料プールからの汚染も考えると、強制移転を求めるべき地域が170キロメートル以遠にも生じる可能性や、住民が移転を希望する場合にこれを認めるべき地域が東京都のほぼ全域や横浜市の一部を含む250キロメートル以遠にも発生する可能性があり、これらの範囲は自然に任せておくならば、数十年は続くとされた。

(3) 被告の主張について

 被告は、使用済み核燃料は通常40度以下に保たれた水により冠水状態で貯蔵されているので冠水状態を保てばよいだけであるから堅固な施設で囲い込む必要はないとするが、以下のとおり失当である。

ア 冷却水喪失事故について

 使用済み核燃料においても破損により冷却水が失われれば被告のいう冠水状態が保てなくなるのであり、その場合の危険性は原子炉格納容器の一次冷却水の配管破断の場合と大きな違いはない。福島原発事故において原子炉格納容器のような堅固な施設に甲まれていなかったにもかかわらず4号機の使用済み核燃料プールが建屋内の水素爆発に耐えて破断等による冷却水喪失に至らなかったこと、あるいは瓦礫がなだれ込むなどによって使用済み核燃料が大きな損傷を被ることがなかったことは誠に幸運と言うしかない。使用済み核燃料も原子炉格納容器の中の炉心部分と同様に外部からの不測の事態に対して堅固な施設によって防御を固められてこそ初めて万全の措置をとられているということができる。

イ 電源喪失事故について

 本件使用済み核燃料プールにおいては全交流電源喪失から3日を経ずして冠水状態が維持できなくなる。我が国の存続に関わるほどの被害を及ぼすにもかかわらず、全交流電源喪失から3日を経ずして危機的状態に陥いる。そのようなものが、堅固な設備によって閉じ込められていないままいわばむき出しに近い状態になっているのである。

(4) 小括

 使用済み核燃料は本件原発の稼動によって日々生み出されていくものであるところ、使用済み核燃料を閉じ込めておくための堅固な設備を設けるためには膨大な費用を要するということに加え、国民の安全が何よりも優先されるべきであるとの見識に立つのではなく、深刻な事故はめったに起きないだろうという見通しのもとにかような対応が成り立っているといわざるを得ない。

7 本件原発の現在の安全性

 以上にみたように、国民の生存を基礎とする人格権を放射性物質の危険から守るという観点からみると、本件原発に係る安全技術及び設備は、万全ではないのではないかという疑いが残るというにとどまらず、むしろ、確たる根拠のない楽観的な見通しのもとに初めて成り立ち得る脆弱なものであると認めざるを得ない。

8 原告らのその余の主張について

 原告らは、地震が起きた場合において止めるという機能においても本件原発には欠陥があると主張する等さまざまな要因による危険性を主張している。しかし、これらの危険性の主張は選択的な主張と解されるので、その判断の必要はないし、環境権に基づく請求も選択的なものであるから同請求の可否についても判断する必要はない。

 原告らは、上記各諸点に加え、高レベル核廃棄物の処分先が決まっておらず、同廃棄物の危険性が極めて高い上、その危険性が消えるまでに数万年もの年月を要することからすると、この処分の問題が将来の世代に重いつけを負わせることを差止めの理由としている。幾世代にもわたる後の人々に対する我々世代の責任という道義的にはこれ以上ない重い問題について、現在の国民の法的権利に基づく差止訴訟を担当する裁判所に、この問題を判断する資格が与えられているかについては疑問があるが、7に説示したところによるとこの判断の必要もないこととなる。

9 被告のその余の主張について

 他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。

 また、被告は、原子力発電所の稼動がCO2排出削減に資するもので環境面で優れている旨主張するが、原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすさまじいものであって、福島原発事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと、環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである。

10 結論

 以上の次第であり、原告らのうち、大飯原発から250キロメートル圏内に居住する者(別紙原告目録1記載の各原告)は、本件原発の運転によって直接的にその人格権が侵害される具体的な危険があると認められるから、これらの原告らの請求を認容すべきである。

福井地方裁判所民事第2部

裁判長裁判官 樋口英明

裁判官 石田明彦

裁判官 三宅由子

 

 


ブロガー座間宮ガレイさんの【原発最大のタブー日米原子力協定スペシャル】

2013-06-23 | 再稼働反対

日米原子力協定

原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/05/02/1320751_006.pdf

 

日米原子力協定を暴け

日本が原発ゼロを目指せないのは、日米原子力協定が理由だったのか!

radiation01[1]再稼働申請11原発 プルサーマル計画とほぼ一致!地図で確認する!

radiation01[1]【原発最大のタブー日米原子力協定スペシャル】プルサーマル再稼働と原子力協定の闇を暴く

radiation01[1]原発最大のタブー 日米原子力協定スペシャル②】原発輸出と協定の闇を暴く  より転載

今回は、「日米原子力協定」と「原発輸出」の関係について書こうと思う。

現在、日本の安倍首相は、原発輸出を推し進めている。各国と原子力協定を結んでいることが報じられている。この原子力協定と原発輸出に反対する人は多いだろう。なぜ、反対する人が多かったのだろうか。答えはこうなんです。

・答え「連日報道され、人々の目に入りやすかったから」

裏を返せば、こう言えるわけです。

・答え「目に映らないものには、人々は気付けないし、批判すらできない」

それは、

「日米原子力協定」だと言えると思います。日米原子力協定について、僕は知らなかったし、これを読んで初めて知った人もいるだろうと思います。それはなぜなのか。

日米原子力協定が、目に映らないようにされてきたから

だ。驚くべき事実を紹介しよう。実際に、この協定に関わった、元外交官の遠藤哲也さんは、日米原子力協定について「空気のように存在してきた」とレポートで述べている。彼の言葉を借りれば、

・「空気のように目に見えないが、空気のように無くてはならないもの。それが日米原子力協定」
だといえるだろう。では、なぜそんなに「日米原子力協定」が重要なのだろうか。

・「原子力協定」を結ばなければ、原子力ビジネスはできない

というルールがあるからだ。(誰がこのルールを作ったかは、最後で述べようと思う)ここでちょっとあなたの洗脳を1つ解こうと思う。「原発導入」と「原子力協定」の順番について理解しておこう。

・「原発導入」より先に、「原子力協定」は結ばれる

という事実がある。現在の安倍首相の原発輸出の推進の動きももちろんこれに当てはまる。そして忘れてはいけないのは、日米原子力協定でも

1)まず、1955年に日米原子力協定というシステムが立ち上がり
2)その後、実際に原発は導入された。

ということです。そして、あなたが忘れてはいけないのは、

この「日米原子力協定」というシステムは、今日まで機能し続けている

ということです。これが、「日米原子力協定」と「原発輸出(原子力ビジネス)」の基本的な考え方なんだ。では、ここからさらに本題に入ろうと思う。

日米原子力協定は「システム」
そのシステムによって、アメリカと日本の原子力ビジネスが可能になっている

この2つは理解できたと思う。ではここからは更に深く掘っていこう。では、このシステムが具体的に現在、どのように機能しているのかについて説明しようと思う。日米原子力協定は、様々なルールを取り決めている。そんな中で、原子力ビジネスという視点で重要なのは、

濃縮ウランという燃料の売買
再処理(使用済み燃料からのプルトニウム抽出)の許可

だ。車に例えて考えてみよう。

・ガソリンがなければ車は動かない。のは当たり前だ。

つまり、

・車を売りつけて、ガソリンで儲ける

というビジネスだと理解できる。日本は、車を作る技術が凄い。だけども、ガソリンで儲けることはできない。ガソリンで儲けるのはオイルメジャーだ。原子力ビジネスにおいてもおんなじなんだ。

・原子炉を売りつけて、濃縮ウランで儲ける

というビジネスなんだ。裏返せば、こうですね。

・濃縮ウランを準備せずには、原子炉を売りつけられない。

当然これは、日本の原発輸出にも当てはまります。だけど、日本は当然濃縮ウランを準備できない。ならどうするのか。

・原子炉を売りつけ
・濃縮ウランは、フランスやアメリカにお願いする

という方法をとるわけです。そのときに、「日米原子力協定」や「日仏原子力協定」というルールが生きてくるのです。

整理しましょう。

▼アメリカからの濃縮ウランチャンネルを利用した原発輸出

・東芝・ウエスティングハウス・・・日米原子力協定に基づき技術協力・支援
・日立・GE・・・日米原子力協定・・・日米原子力協定に基づき技術協力・支援

▼フランスの濃縮ウランチャンネルを利用した原発輸出

・三菱・アレバ・・・日仏原子力協定に基づき技術協力・支援

さらにここに、「日米原子力協定」による「再処理の許可」も深く関わってきます。日本の原発輸出は、他国から遅れています。隣の韓国は今や原発輸出大国です。理由は価格の安さにくわえ、軍事的な協力だと言われています。日本はその韓国の原発に勝たなければいけないという条件があるわけです。

では、日本の原発輸出の独自性とは何でしょうか。それは、「再処理技術(プルトニウム抽出)」というオプションが在ることなのです(まだ再処理工場は稼働していませんが)。イギリスやフランスも再処理というオプションを用いて、原子力ビジネスにおいて有利な立場でやって来ました。

1)その「再処理能力」を日本は手に入れて、
2)それをオプションにつけ、
3)少しでも日本の原発を魅力的にアピールして、
4)原発を輸出したい

と願っているのです。

六ケ所の再処理工場が稼働すれば、日本は、設備容量では、世界の「15%」の再処理シェアを獲得し、世界第3位となります。この話は昨日の「日米原子力協定とプルサーマル原発再稼働の関係」と密接に関わってきます。今、プルサーマル原発を再稼働することによって、その結果原発輸出に拍車をかける、ということになります。

1)プルサーマル原発を再稼働すれば
2)プルトニウム消費計画がたてられ
3)再処理工場でのプルトニウム抽出が可能になり
4)日米原子力協定の延長(再処理の許可の延長)が可能になり
5)原発輸出(原子力ビジネス)に拍車をかけられるようになる

こういう関係であると理解して下さい。それでは最後にオマケです。

▼アメリカが、作った「原子力協定」というルール

原子力協定というルールを結ばなければいけないというルールを作ったのはアメリカです。1954年、アメリカの国内法「原子力法」が改定され、その第123条で、原子力協定を結び原子力技術援助をすることが決められました。その後、1955年に日米原子力協定が結ばれました。実にアメリカは、1954年から1955年の間に28カ国と「原子力協定」を結びました。

そのきっかけは、

・1954年の、世界初、ソ連の民生用原発の稼働

です。これを受けて、アメリカは慌てて国内法で「原子力協定」を結び、原子力ビジネスを行うことに決めたのです。そして、この「原子力協定」をベースにして、濃縮ウランの賃貸を始めたのです。それが、今日まで続いているのです。


 

 


小出裕章が語る 3号機使用済燃料プールの過酷な現実 2012/10/18

2012-10-24 | 再稼働反対

 

小出裕章が語る 3号機使用済燃料プールの過酷な現実 2012/10/18

http://photo.tepco.co.jp/date/2012/201210-j/121015-02j.html

 福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内の水中カメラによる調査状況(10月11・12日実施分)


 

4号機の危険も随分指摘されているが、私は3号機のことをずっと考えている。3号機爆発のキノコ雲を何度も繰り返し見ている。レベル7を忘れないために毎日見る。MOX燃料で、黒いキノコ雲。それなのに枝野元官房長官は「格納容器は健全に保たれている」と現場を見てもないくせにテレビで言った。私は一生忘れない。あの嘘を。この写真は3号機使用済燃料プール。当然がれきが大量に入っている。猛烈な被爆環境で誰かが犠牲になって働くしか方法がないのだと小出先生の動画を見て思った。

こんなどうしようもない、大事故を起こしておいてまだ原発を続ける、原発を動かそうとする人間がいることが信じられない。

仮に夫が原発関連企業で働いていたって、公務員だって、奥さんは「原発危険もうやめて」と子供のために言ったっていいのではないですか?

お母さんがテレビを見るのをやめて「原発もうやめて」と、一人ひとりがブログで情報発信したら、世の中が変わると思います。ちなみに私は小学生の頃、地味~に「図書係」か「新聞係」でした。まさかお母さんになってこんなブログをすることになろうとは思いませんでした。テレビが嘘ばかり報じるし、市民の声を代弁しなくなってしまったので、自分が発信するしかなかったのです。

当ブログ読者のお母さん、ブログを始めてみませんか?いきなりは無理ならツイッターからでもOK!

座間宮さんのパワーブロガーのブログのコツ! というブログがすごいです。

「パワーブロガーと呼ばれひっそりと生きている僕のブログのコツを発信します。

特に全国で情報発信したいと願っているお母さんを始めとするいそがしい初心者の人達に貢献できればと、強く願っています。」  プロフィールより

月間100万PVの座間宮さんのブログ=「ざまあみやがれい!」みたいにはなれないけど、↓ http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/

「お母さん」にも何かできるんじゃないかという気がしてきます。原発・がれきに関心を持ち始めた人がグーグルで検索した時に、お母さん達が沢山声を上げているブログが先頭に出てきたら読むかもしれないですよね。

「みんなも原発いらないってやっぱり思ってたんだ、がれきだって調べたら、悲しいけど危険廃棄物だった・・・」と気づくお母さんも出てくると思います。

検索して、御用学者や御用ジャーナリストのブログが先頭に来るのはとりあえず許せません。

 

※座間宮さんは「小出裕章さんと温泉だら飲みオフ 」→http://www.youtube.com/watch?v=2_NdJM-PTPQ&feature=share&list=UL2_NdJM-PTPQ  という脱原発有名ブロガーさんと小出先生のオフ会をされました。


子どもたちを核戦争から守れ!10.5ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前&財務省上抗議行動

2012-10-10 | 再稼働反対

http://fukusima-sokai.blogspot.jp/

柳原弁護士・森園さん(お母さん)のスピーチで、福島の子供たちが置かれている現状が語られます。そのあとの山本太郎さんの気迫のスピーチ

お母さんの訴え

「この子供に囲まれてガッツポーズをしているのが、山下俊一を福島に呼び寄せた福島県知事佐藤雄平です。この佐藤雄平が福島県の子供に被曝を強要しています・・・」↓ 画像

南相馬の市民の方

モニタリングポストが低く出ている、県は過小評価をしている。福島では高線量の中、マラソンなどの行事が反対したけれど行われている。

 

子どもたちを福島原発事故による被ばくから守るため集団疎開の即時実現を求める署名のお願い  

http://fukushima-syomei.blogspot.jp/

 

以下書き起こし転載


 

小出:小出です。

柳原:こちらふくしま集団疎開裁判の弁護団の柳原と森園和重(郡山市・子ども福島ネットワーク):森園と申します。

小出:はい、こんばんは。

柳原:今日はどうぞよろしくお願いいたします。

小出:よろしくお願いいたします。


森園:小出先生は今動画をご覧になっていられますか?

小出:いいえ、何にも見ていません。画像が流れているのですか?

森園:ええ、画像方も流していただいている方がいるんですけれど、ご覧になれるようであれば。

小出:すみません、今は見れません。

森園:
わかりました。じゃあ、電話だけで。今沢山の方々が足を止めて耳を傾けて下さっていますので、

小出:ありがとうございます

森園:
小出先生に是非是非お話を伺いたいと思っています。
先日、私の町内会で運動会がございまして、除染をしたんですが、グランドは0.25マイクロシーベルトぐらいの中で運動会が開かれて、
その周りの法面のところですね、そちらが0.8,0.7マイクロシーベルトあるという、そういう現状が郡山市にはありますが、この事についてどうお感じになりますか?

小出:
皆さんも多分ご存じだと思いますが、
1時間当たり0.6マイクロシーベルトを超えるような場所は放射線の管理区域にしなければいけません。
今おっしゃったように0.7,0.8というようなところは、放射線管理区域に本来ならなっている筈のところで、
人々はそんなところにはいてはいけないところです。

森園:はい

小出:大変残念です、そんなところに子どもたちがいる事が。

柳原:
今、世間のいろんな方が、知識人の方が、
なかなか福島の子どもの疎開避難について、きちんと声を出す方が少ないんですけれども、
小出さんはその中で、ハッキリと子どもの避難・疎開の事を口にされていると思うんですが、それはどういう気持ちからそういう態度を示されているのか、
教えていただけたら幸いです。

小出:
これも皆さんご存じだと思いますが、
放射線に被曝をするという事がどんなに  ーーピーー
そして子どもというのは放射線に対する感受性が大変高いので、
もっと??に被ばくという事は避けなければいけません。
え、今教えていただいたように、郡山・福島というところは、
日本の法律を適用するならば放射線の管理区域にしなければいけない。
つまり子どもたちはそこにいてはいけない。
子どもたちだけではなくて大人の人たちもいてはいけないというほどの汚染なのです。
何とか私は逃げて欲しいと思いますし、
多くの方々にこの現実に気がついて欲しいと思います。

柳原:
あと、私たちの裁判では相手側の郡山市は
「子どもたちは自分が危険だと思うんだったら、転居すればいい」と。
「郡山市はそれを邪魔しない」と。
「だから郡山市は子どもたちを避難させるような義務は負わないんだ」
というような事を主張しているんですが、これについてはどんな風に思われますか?

小出:
呆れた話です。郡山市も含めて、
1㎡当たりたぶん6万ベクレルあるいは10万ベクレルという位の汚染が現在あると思います。
でも日本の国の法律では、1㎡当たり4万ベクレルを超えるようなところは全て放射線の管理区域にしなければいけない
と決められているのです。
ですから、郡山市も含めて、本当であれば放射線管理区域にする。
つまり人々が住んではいけない。
今までも子どもがいてはいけないという場所にしなければいけない。
この国、あるいは自治体が法律を守るというのであれば、
即刻、自分たちも逃げなければいけないし、子どもたちも逃がさなければいけないのです。
国たるものの義務だと私は思いますけれども、「勝手に逃げたい奴は逃げろ」なんて言う事は、まさに犯罪を犯していることだと思います。

柳原:あの、皆さんからちょっと質問を1,2点聞いてもよろしいでしょうか?

小出:どうぞ

Q:
じゃ、すみません質問ですが、
最近、モニタリングポストで測っている放射線線量の線量値の正確性という事が問題になっているんですが、
放射線の測定方法についてお伺いしたいんですが、一般的に測定というのは非常に難しいと思うんですが、
私たちはどういうところに気を付けてそういうふうな情報を見ていけばいいんでしょうか?

小出:
皆さんが、最近沢山の放射線測定器をご自分で購入して測られていますね。
ただし、そういう測定器はいわゆる簡易型の測定機ですので、その表された表示の値を信用しないで欲しいと思います。
たとえば同じ場所で10台の測定器を並べれば全部違う値を示すと私は思います。
ですからみなさんが測る場合には、
この場所で測った。そして向こうへ行って測った。
その値がどっちがどれだけ高かったという、そういう相対的な問題として捉えていただいたらいいと思いますし、
そのものが沢山集まってくれば、どこが危ないか、そしてそしてどこが低いかという目安にはなると思います。

それから行政が設置しているモニタリングポストですけれども、
それはどういう場所に設置されているかという事を注意してほしのですが、
モニタリングポストをつくる時にその数字が出ることを想定してですね、
コンクリートで綺麗にしてというような場所は本当の汚染は正しく示しません。
もっと  がないような状態でモニタリングポストというのは設置するべきだと私は思います。
以上です。

森園:
はい。
ありがとうございます。それが現在郡山で、もう福島全体で行われているのが、
除染をした後にモニタリングポストを設置するという事が行われています。
そしてその線量の数値を見て、
「去年は1マイクロあったのが、今は0.4に下がってよかったね」というのが、
私たちの周りでは、その位の感覚でしか捉えられていないというのが現実です。
それについて、何か。

小出:
はい、要するに、インチキなんですね。
除染というのは本当は出来ないのです。
ある場所の汚染をどこか別のところに移すという事は出来ますけれども、
それも本当に狭い範囲に関してしかできませんし、
その場所だけ新しくモニタリングポストをつくって、そこが綺麗になったという事は、
ほとんどの場所に関しては意味のないことになってしまっています。
皆さんも分かって頂けると思いますが、
大地全体が汚れている
モニタリングポストを新しく設置する場所だけが汚れているわけじゃない訳ですから、
基本的には除染は出来ないし、汚染の場所に生きるしかないことになっています。


柳原:
最後にすみません、
今月の3日と5日に毎日新聞が福島県の県民健康調査の秘密会議のスクープをだしたんですが、
これについてなにか感想を頂けますでしょうか。

小出:
相変わらずだなと思いました。
本当に学者というような人たちがこれまでやってきているのですけれども、
自分たちの中でいいようにやって、ま、行政とともにやって、
ちゃんとしたことをみなさんに伝えなかったという事はいまだに生き伸びていることです。

柳原:すみません、最後に山本太郎さんがどうしてもひとつ聞きたい事があるというんで、

小出:
太郎さんがいらしてるんですか?
はい、こんばんは。


山本:
小出先生、お疲れ様です。尊敬してまーす。
皆さんも尊敬しているとおっしゃっています。
えっとですね、小出先生。もう根本的な事なんですけれど、
本当にこの原子力に関わってきた人たち、学者の方だったり、専門家っていう方々は、
「今、福島だったりとか、東日本でホットスポットに子どもたちが住んでいる状況というのは危ない」
という事はもう分かっているんですよね。

小出:
学問的に言うなら分かっているはずですけれども、
彼らはずっと原子力を進めてきたし、できるなら「安全だ」と言いたがっている訳で、
今日もそのように生きていると思います。

山本:
そういう方々をこちら側にというか、本当に子どもたちを守る方に付いてもらおうっていう、
なんかそういう運動みたいなものって、何か効果があると思われますか?

小出:
んー、申し訳ないけど、多分ないでしょうね。彼らは刑務所に入れるのがいいと思います。

山本:じゃもう、小出先生が本当に頼みの綱ですね、僕たちには。

小出:
いや、とんでもないです。
私なんかは本当に、力が無いままこんなことになってしまいまして、申し訳ないと思っていますが、
皆さんが学者に期待するのはたぶん間違いです。

山本:
おっしゃる通りですね、本当に。
あの、小出先生、これからも福島集団疎開裁判にお力を貸していただけますか?

小出:
はい、私も出来ることはやりますが、
私は申し訳ないけれども、裁判というものに絶望をしてきた人間ですので、
あまり裁判自身には関わりたくありませんが、
でも私が出来ることであればなにがしかの事はさせていただけると思います。

山本:ありがとうございます。

柳原:
すみません10分の予定が15分になってしまいましたが
本用に貴重なお話をありがとうございました。
あらためてお礼を申し上げます。どうも失礼いたします。ごめんください。

小出:
ありがとうございました。みなさんの活動に、本当に心からありがたく思っています。


日本で最大の活断層が目の前にある伊方原発の再稼働を止めたい

2012-07-16 | 再稼働反対

 

藤田「であの、次のその原発の再稼働の候補としてですね、愛媛県のその伊方原発というのがですね…名前が、あ…挙がっております、でしょ?」

小出「はい」

藤田「で…最近ちょっとその四国のですね、あの…こうメディア関係者の人と話をして聞いたんですが。この伊方原発というのも、まああんまり古い原発ではないけれども。かなりその、こう酷使をされていて、ですね」

小出「はい」

藤田「で…え…そういう点で、その…んー、まあ懸念…を持たれている原発…であるというふうにですね。あの…聞いたのですが。あの、ん、小出先生そういう話は聞かれて、いますでしょうか」

小出「はい。酷使されてるという意味で言えば、多分日本中のすべての原発が酷使されてきたんだと私は思い、ます。ただしえ…伊方原子力発電所というのは、」

藤田「はい」

小出「結構、立地が特殊な場所に、あります。愛媛県の佐多岬という、まあ九州に向かって突き出た半島の付け根のあたりにあるのですが」

藤田「はい」

小出「その…伊方原子力発電所の敷地のすぐ北側の海に、え……中央構造線という日本で最大の活断層が走って、います。え…『日本沈没』という、昔あの小説があってですね。この中央構造線をさかいに、え…日本が割れて沈没してくというそういう小説だったのですが。」

藤田「ええ、ええ」

小出「それがまさに目の前にある、のです。もしそれが動くようなことが起きれば、え…人工的な構造物はかなりの、被害を受けるだろうと私は思って来ましたし。え…浜岡原子力発電所が東海地震の地震の巣の、どまんなかにありますが。それと同じような危険を伊方は抱えてると思います」

藤田「ふーむ。まあそういった意味では、まあかなりその不安がある、という」

小出「はい」

藤田「ことが言えるわけ…」

小出「私はそう思います。」

藤田「ええ、ふむふむふむ」


管理人つぶやき

伊方原発の再稼働をとめるしかないです。私は、大飯原発の再稼働を止めに行った人たちと同じように伊方を止めに行きたいと思っています。体力がなくて迷惑がかかるかもしれないけど・・・心の準備をしています。私の現在の中心的な課題は廃炉とガレキ不拡散です。どうしても、この問題を、何かたくさんある問題の一つというとらえ方はできません。すべての人間の生き死にがかかっているからです。環境団体が伊方から風船とばし実験をしていました。放射能の雲に県境はありません。伊方が爆発などの事故を起こせば山口県も十分汚染地域になります。

勉強して来ようと思います↓

 

~大飯原発だけではありません~

原発再稼働とどう向き合うか 伊方原発再稼働の危機も高まる中で

日時:7月21日(土)14時~16時

場所:宇部市男女共同参画セ ンター・フォーユー第1・2講習室

講師:和田宰さん(伊方原発をとめる会事務局次長)

「原発再稼働」に向けた動きは大飯原発ばかりではありません。

伊方原発の方が隣接する県も少なく(30キロ圏には、山口県上関町しか入らない)、再稼働の危険性が高いのではないかとの話もあります。

山口県に最も近くもし事故が起こ れば瀬戸内海が汚染されてしまうという大変な事態が想定されます。

愛媛県でも様々な団体が共同して伊方原発差し止め訴訟が始まりました。その中心になっている「伊方原発をとめる会」の取り組みな どを中心に紹介していただきます。

≪山口県民主医療機関連合会≫ 

〒755-0005 山口県宇部市五十目山町15-2 ℡0836-35-9355 fax0836-35-9356

 


【緊急】4号機が今、緊急事態なのに、大飯再稼働に反対する市民を排除しようとしています!

2012-07-01 | 再稼働反対

福島第1原発4号機、使用済み燃料プールの冷却システムが故障

http://japanese.ruvr.ru/2012_06_30/fukushima-reikyaku-koshou/

30日、福島第1原発4号機で使用済み燃料プールの冷却システムが故障した。システムはポンプに異常を知らせる装置が作動したあと、すぐに自動停止した。現在、問題の原因究明が行われている。

同原発を運営する東京電力は、福島第1原発の状況はコントロール下にあり、プールの水温上昇も見られず、水への放射性物質の漏れも認められていないと保証した。

4号機でここ一月の間に冷却システムの故障事故が起きたのは今回で2度目。


ここから管理人

4号機プールが昨夜から、冷却できていません。このプールには崩壊熱を発し続ける燃料棒が1535体あり、このままでいくとプールの温度は上昇、水が蒸発し、燃料が少しでも水面から出てしまえば、燃料棒は融け、空焚きになれば大量の放射性物質が環境中に放出されることになります。6/26に4号機の上階をバンバン解体していた時の動画↓を見て、こんな振動や衝撃を与えてプールは果たして大丈夫かなと思っていました。ガラクタだらけのところで柱や壁なんて壊せば、周辺にあるコンクリートや建材や金属は飛び散り、落下するだろうし、粉じんもすごかった。そして案の定、6/30にプールの異常が伝えられた・・・・

プールには 鉄板は縦11メートル、横13・7メートル、厚さ4センチで重さ約60トンのふたが設置されていたそうですが、冷却システムにまでカバーがあったかどうかは不明。

http://d.hatena.ne.jp/rakkochan/20120620/p1

6/26に4号機の上階をバンバン解体していた時の動画

プールの水温は、装置の停止時で約31度。午後6時現在で36・6度まで上昇した。東電は、冷却できない状態が続いた場合、保安規定上の管理温度の上限の65度に達するまで、約60時間かかるとみている。http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120630/cpc1206302201000-n1.htm

 とニュースにはあり、あと60時間しかありません。しかも

原子力安全・保安院 の緊急時情報ホームページ には  4号機についての更新情報はありません!土日休んでいるのしょうか?日本のいや世界の緊急事態なのに!(呆)

最終更新情報は6/29午後2時現在の「2号機プール再起動」の報告。 福島・宮城・茨城・栃木・首都圏に知らされていません!ネット環境にない人は知らないままかもしれません!

福島県内空間線量 可搬型モニタリングポストを見ると 計測地点(20地点)すべて 「欠測」状態 → http://www.r-monitor.jp/

ツイッターで最新情報を追ってください⇒ 福島第一原発に関するツイート検索  4号機に関するツイート検索 
 
こんな状態で地震が来たらどうなるのだろう・・・  テレビは、すべての娯楽番組をやめて緊急報道すべきだと思います。
 

元スイス大使の村田光平さん は世界に知らせて下さっています。↓ 必ず読んでください。

http://akiomatsumura.com/wp-content/uploads/2012/04/corrected-Mitsuhei-Murata-Fukushima-Dai-Ichi-Cesium-137-04-03-2012.pdf

以下上より一部抜粋

最近になって、福島第一原発の使用済燃料の状況に関しより多くの情報が知られるようになりました。私の理解するところでは、使用済燃料プールにある1,535本の核燃料集合体の内304本の燃料集合体は未照射の新しいものということ。従って4号機プールには1,231本の照射された燃料集合体があり、それはおよそ3,700万キュリー(~1.4E+18ベクレル)の長命の放射能を含んでいるということになります。4号機のプールは地上約30メートルの高さに設置され、構造上のダメージを受けており、生息環境に露出されています。もし、地震、その他の出来事によってプールの水が排出された場合には、チェルノブイリ事故の時に放出されたセシウム137の総量のおよそ10倍の量の放出を伴う、破滅的な放射能火災が起きる可能性があります。

 

元スイス大使の村田光平さん 4号機核燃プール問題 外国特派員協会での英語でスピーチで警告

 「M6か7を超える地震が直撃したら、世界は究極の破局に突き進み始めることでしょう」

 Ambassador Murata makes public statement in English: Once a quake beyond magnitude 6 or 7 happens, then the world starts heading towards the ultimate catastrophe — Unit 4 a global security issue (VIDEO)
 → http://enenews.com/ambassador-murata-makes-public-statement-in-english-once-a-quake-beyond-magnitude-6-or-7-happens-then-the-world-starts-heading-towards-the-ultimate-catastrophe-unit-4-a-global-security-issue-vid

 ◇ 村田光平氏は22日、東京・有楽町の外国特派員協会で開かれた、ドイツ映画『『Hibakusha ~広島から福島まで続く原子力ビジネス~』に関する記者会見で発言に立ち、以下のように、英語で語った。

 フクシマの犠牲者の声は、事故を矮小化しようとする人々のおかげで十分に伝わっておりません。
 今日、私は問題をひとつだけ、取り上げてみたい。それは4号機の問題です。
 これは世界の安全保障に関する問題です。
 M6か7を超える地震が直撃したら、世界は究極の破局に突き進み始めることでしょう。
 専門家のロバート・アルヴァレズ氏によると、そこで放出されるセシウム137の総量はチェルノブイリの85倍に達するといいます。
 (略)
 この危険を全世界に警告することに対する、みなさんのご協力をお願いします。

 I’m Mr. Murata former Japanese ambassador to Switzerland.

 The voices of the victims are not being heard sufficiently because of the efforts of the minimizers of the accident.

 Today I want to only pick up one question, the problem of the Unit 4 reactor at Fukushima.

 I’m saying this is a global security issue.

 Because once an earthquake beyond a magnitude 6 or 7 happens, then the world starts heading towards the ultimate catastrophe.

 According to the expert Robert Alvarez, the amount of cesium-137 is 85 times more than Chernobyl.

 [Garbled Speech], but there’s not the sense of crisis.

 I would like to ask your cooperation to alert the whole world to this danger.

 

政府は一体何をしているのでしょうか?

まったく収束も何にもしていない、地球上の生き物を滅ぼしかねない状況で、他の原発を動かそうとするなんてなんて愚かなのでしょうか!

今、大飯原発前では、全国から集まった人たちが、日本国憲法25条の生存権をかけて、再稼働に雨の中を濡れながら徹夜で反対しています。

ゲート前の警察官は、説得行動する若者たちに対しまるでロボットのように「道路を占拠することは違法です」と繰り返した。

福島の事故によって証明されている危険な原発を再稼働することは、日本国憲法25条の生存権に反するのではないですか?

非暴力である限り、直接行動は市民の権利です。

夜中に「ここからは関電敷地」と書いた看板を途中、関係者が持ってきて3つ立てました。一晩中再稼働反対の説得は続きました。

朝になって、関電所長室のコバタという人物に要望書を手渡すところまできました。http://www.ustream.tv/channel/iwj-oita1

6/29に官邸前に集まった人たちの中からも応援に行く人が増えています。現地には車も含めて集まっています。

IWJの岩上さんも現地に向っています。https://twitter.com/iwakamiyasumi  私はできるかぎりブログとツイッターで拡散します!

 

 【重要】「大飯原発へのアクセスは一本道、トンネルが崩落したらアクセスすらできない」証拠地図


今でも致死レベルの放射線が出ていてどこが収束か!再稼働なんて狂気の沙汰「起ちなはれ!」

2012-06-28 | 再稼働反対

福島第一1号機、建屋内で過去最大の線量計測

東京電力は27日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋地下で、建屋内では過去最大の放射線量となる毎時1万300ミリ・シーベルトを計測したと発表した。 作業員の年間被曝(ひばく)限度である50ミリ・シーベルトにわずか約20秒で達し、約6分で嘔吐(おうと)などの急性症状が出る。廃炉に向け、建屋地下では汚染水の漏えい場所の特定や修復が必要だが、東電は「作業員が入れるレベルではなく、ロボットを使った難しい作業になる」と話す。 計測は、配管が通る1階の貫通口から内視鏡と線量計を入れて実施。地下階には、格納容器下部の「圧力抑制室」があるが、カメラでは損傷は確認できなかった。汚染水の深さは約5メートルで、線量は地下階に入った段階で約30倍の毎時625ミリ・シーベルトにはね上がり、汚染水の水面近くで最高を記録した。2、3号機の建屋地下階の10倍以上の線量になる。東電は「1号機は炉心損傷が最も深刻で、放射性物質が地下に多く流れ込んだ」と分析する。

2012年6月27日23時03分 読売新聞)

福島第1原発1号機、圧力抑制室周辺で毎時10シーベルト  2012/6/27 20:26  日本経済新聞

 東京電力は27日、福島第1原子力発電所1号機の格納容器下部にある圧力抑制室を収めた「トーラス室」にたまった汚染水の放射線量を測定したところ、最大で毎時10シーベルト超だったと発表した。格納容器内では2号機で毎時73シーベルトと高い数値を測定しているが、格納容器の外での実測値として過去最大レベルという。

 東電は原子炉に注水した水が格納容器からトーラス室を経由して、流出しているとみている。今回の放射線量の測定は、損傷場所の特定などに役立てるつもりだが、毎時10シーベルトは人が1時間いると高い確率で死亡する放射線量。廃炉作業が極めて難航することが改めて浮き彫りになった。

 放射線量は汚染水近くの空気中で毎時19.5ミリシーベルト~4520ミリシーベルトで、水面のすぐ真上になると毎時10.3シーベルトに達した。その後、水中では底部に近づくにつれて徐々に値は下がったが、ある地点を境に桁違いな数値に跳ね上がった。東電はこの数値について「線量計が故障したとみられる」と説明した。

 工業用内視鏡で汚染水の深さが5メートル超であることを確認した。底面などにさびのような堆積物があったが、汚染水の漏洩箇所は特定できなかった。水中が濁っており、60センチメートル先までしか内視鏡で見通せなかった。


 

上のニュースソースは本当に汚い。JCOの事故のときに大内さんが浴びた放射線量より多いにもかかわらず、なぜか、ミリ・シーベルト単位で出す。ここまできてもまだ小さく見せたいのかと呆れる。しかも、高線量を機械の故障とも受け取られない書き方。高い場合は故障。低い場合は故障じゃないって、都合が良すぎませんか?

低い線量のときには必ず出てくる飛行機とかレントゲンとかの図が、高線量のときは出てこないのはなぜでしょうか?収束もできない、がれきや、一般ごみの始末もできない状態で再稼働なんて、ふざけるな!と言いたい。

 

 

 

  「起ちなはれ!」 砂田明(1970年6月)

もし ヒトが今でも 万物の霊長やというのやったら
こんなむごたらしい毒だらけの世の中
ひっくり返さな あきまへん

なにが文明や。

蝶やトンボやホウタルや シジミやタニシやガンやツバメや 
ドジョウやメダカやゲンゴローやイモリや
数も知れん生き物ころしておいて

首はすわらん 目は見えん 耳は聞こえん
口きけん 味は分からん 手でもてん 足で歩けん
そんな そんな嬰児(ややこ)を産ませておいて

大腸菌かて住めん海にしてしもて
なにが高度成長や。なにが百年に一度の万博や。

貧乏がなんどす。え?
思いだしなはれ。
知らん人には教えてあげなはれ
お芋の葉あ食べてきたかて 生きて来たやおへんか。

そのかわりに青い空にはまぶいお陽いさん。せみしぐれの樹陰は風の涼しゅうて
あの緑の草いきれと綺麗な川と池と海と
そうや昭和20年敗戦の夏 芦屋の浜で、
ちっちゃい鯛やらフグやら手でとれた
そんな中で、なあ、人間はぎょうさんの生類といっしょに
生きておったんやて
教えてあげなはれ。思い出さんかい。

起ちなはれ。戦いなはれ。
公害戦争や。水俣戦争やでえ。
戦争のきらいなわしらのやる戦争や。
人間、最後の戦争や。
正念場や。勝たなあかん。勝ち抜かな。

負けたら・・・・・・? 負けたらやてえ
負けたら一巻のおわりや。生殺毒の地獄や。
数もしれんほどぎょうさん、お仲間の生類ころした霊長はんはな、
そのかわりに
ビニールやらギッチョギッチョした油やら、エントツやらクルマやら
テレビやら
数も知れんほどぎょうさんのガラクタのこして
この地球から
消えてしまうだけのハナシや。


福島第一原発4号機のようす(動画)見てください

2012-06-26 | 再稼働反対

 

福島第一原発ライブカメラ JNN TBS アーカイブ

4号機が危ういことはずいぶん指摘されていますが、現在どういう状態なのか、ツイッターなどで最新情報を得てないと、わからないので怖いです。ライブカメラ動画では建屋の上部(5階の柱)を壊しています)。遠くなので見えにくいですが、ものすごい量の粉塵のようなものが撒き散らされています。もちろん粉塵に人工放射性物質がついていないはずもなく、吸わないように最大限の努力が必要だと思います。風向きは海ではなく首都圏~大阪でした。本日も西日本に向いています。

作業中に建屋が傾いたりしないか心配です。4号機の建屋の上部にある使用済み燃料プールには、福島第一原発で最も多い燃料1535体が保管されています。
福島第一原子力発電所4号機における耐震安全性評価の経済産業省原子力安全・保安院への報告について|プレスリリース|東京電力  

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1205832_1834.html  より画像

2012年6月25日、東京電力は「福島第一原子力発電所4号機における耐震安全性評価」を経済産業省原子力安全・保安院へ報告したことを発表した。

この報告書で、福島第一原発4号機建屋の外壁が先月に比べ更に傾いていることを明らかとした。

 

http://www.47news.jp/47topics/e/230909.php  より

 東京電力福島第1原発の廃炉計画を検討する政府・東電中長期対策会議が25日開かれ、使用済み燃料を保管する第1原発の共用プールから12月ごろに燃料の取り出しを始め、2013年11月までに半数を終える方針を決めた。今後1~4号機の燃料プールから取り出す燃料を収めるスペースを確保する狙い。

 対策会議によると、共用プールに収容されている燃料集合体約6千体のうち約3千体を取り出す。燃料は「キャスク」と呼ばれる専用容器に入れ、さらに外側をコンクリート製容器で覆い第1原発の敷地内で保管。キャスクは燃料集合体を37~69体収められる3種類のタイプがあり、計50個用意する。

 汚染水対策として準備中の「多核種除去設備(ALPS)」については3系統のうち1系統は今年8月中に運用を始め、残り2系統も9月中に始めるとした。

 また4号機の原子炉建屋の壁面に水素爆発でできたとみられる膨らみが見つかった問題で、詳細調査の結果、最大で4・6センチ外側に膨らんでいる場所があった。これまでは最大で約3センチとしていた。

 (2012年6月25日、共同通信)

以下ツイッターで見つけた少し前の画像です。プールは むき出しですね。作業員さんの安全と、地震が来ないことをひたすら祈ります。

 

 

 

 


ドイツから日本へ脱原発のシュプレヒコール「ダメダメ原発!」

2012-06-26 | 再稼働反対

だめだめ原発 やめよう原発 あかーん原発

だめだめ六ヶ所 やめよう六ヶ所 あかーん六ヶ所

脱原発 にっぽん脱原発 希望にっぽん!

 

ドイツのみなさん、ありがとうございます。さすが、脱原発を果たした国ですね。そういえば、山本太郎さんが言ってました。

「ドイツの国会議員に聞いた。ドイツは脱原発と言っているけど、たぶん完全ではないと。市民一人一人の監視が弱まったとき、原子力村は息を吹き返す。瓦礫問題にしても、今、大丈夫だったとしても、この後は分からない状況。しっかり監視し、声をあげていかないといけない。」

普通の市民が声を上げるためには、最新の情報の共有が何より大事です。日常の生活に追いまくられて、あっというまに情勢についていけなくなっている方が結構います。ツイッターで最新情報を確認しながら、批判的にテレビ・新聞をみるのはいいと思います。どうかぜひ、ツイッターを始めてください。ブログよりは簡単です。

ツイッターはツイッターをしていない人には見れないと勘違いしている人がいます。

していなくても、注目の人のツイッターのページをパソコンのお気に入りに入れておけば、いつでも最新を見ることができますよ。

ちなみに私、oldblue管理人 のツイッターのページはこちら⇒https://twitter.com/#!/oldblue2012

講師として来ていただいた方は

小出裕章さん(ご本人のつぶやきではなく、語録)https://twitter.com/#!/koidehiroaki 小出さん情報 https://twitter.com/#!/koide_info

木下黄太さん https://twitter.com/#!/KinositaKouta

紀藤正樹さん https://twitter.com/#!/masaki_kito

他にも脱原発医師、脱原発ジャーナリスト、脱原発技術者、などチェックされてみてはいかがでしょうか?

ず~っと見てたら、よ~し私もツイッターのアカウントを取ってつぶやくぞ~という気持ちがわいてきますよ。テクニックは後回し。いいなと思ったのをリツイートしていけばあら簡単。画像も、動画も貼れますよ。

 


ロサンゼルス日本総領事館前で行われた大飯原発再稼働抗議集会

2012-06-24 | 再稼働反対

6月22日(金)午後3時よりロサンゼルス日本総領事館前で行われた大飯原発再稼働抗議集会。

ロサンゼルスで活動を続ける米国人団体とともに現地で暮らす日本人が参加。野­田総理大臣に当てた再稼働抗議の手紙を日本総領事館に手渡した。

抗議集会には50人程が参加した。ロサンゼルスからおよそ100㌔程南には、電力会社南カリフォルニアエジ­ソンが運営するSan Onofre原発がある。

この原発は今年1月に配管に欠陥が見つかり、現在2号機、3号機の稼働を停止しているが、安全対策がとれたとして電力会社が再稼働に向けて準備を­進めている。

日本とロサンゼルスを結ぶ共通の課題「原発再稼働」について、およそ50人が総領事館前で訴えた。 


大気の流れに国境はない。福島第一原発から流れ出た放射性物質はアメリカ西海岸にも到達している。「原発事故はもういやだ」と思う市民が国境を越えてつながり行動するしかない。

動画の最後でダイインをしている様子が流れます。


【命にかかわる問題】昨日の官邸前 大飯原発の再稼働反対デモに40000人超え【来週も集合】

2012-06-23 | 再稼働反対

6/22(金)官邸前の再稼働反対デモに4万人を超える市民が集まりました。ユースト合計視聴者数8万人を超えました。私もIWJでリアルタイムで見てました。岩上安身さんのツイッターによると

「IWJのch5は、リアルタイムで視聴者数1万人。今、Ustreamで世界1位。Ustのトップページにも載らないし、国内視聴数ランキングにもなぜか反映されていない。残念な話。」

だそうです。ユーストですらそうなら、テレビはもっとひどいだろうと、私はNHKにこのデモを伝えるようにメールをしました。「再稼働反対!」の声を聴きながら。結局NHKは報道しなかったそうです。恐ろしい国だと思いました。ツイッターをしない人との最新情報の共有ができなくなってしまった国。地方には、NHKと自治体広報がメイン情報源という人はまだまだ多い。このデモもツイッターの呼びかけがきっかけ。どんどん人数が増えている。来週はもっとすごいことになるでしょう。

官邸が無視すればするほど民意との差は開き、市民の声は大きく熱くなる。

ツイッターより⇒『こちらでは報道しない理由については分かりませんが、報道した方がよいというお客様のご意見は上に伝えさせて頂きます』という返答。どんどん電話しよう! NHK:0570-066-066

NHKは本当にひどい。見る価値を完全に失った。紅白も、大河ドラマも色あせた。命にかかわる問題をきちんと報道しないメディアは全く価値なし。

6/22(金)報道ステーションです。消される前にご覧ください。動画が消された時のためにツイッターから引用しておきます。↓

寺島「日本が原子力発電の技術を確保した上で、どれ位の原子力エネルギーを使うか考えないと」

古舘「失礼ですが、私の考えは違っていて、これだけの事故を原発で起こしておいて、国外への売り込みも含めて、日本はどうするのか考えないといけないと思うんです。」

報ステ、ぶらさがり取材「官邸前で大規模のデモが行われていますが?」→枝野大臣「・・・・。」(無言で立ち去る)→細野大臣「ちょっと急いでますので...」だって。官邸前に集まった4万人以上の国民に対して一言のコメントもできない大臣たち。政治家としていいはずがない。

ここまで

私は、官邸前に普通の市民が再稼働反対の意思を持って集まり、大きな声をあげているのを無視する政治家はおかしいと思う。官邸前の場所も放射能で相当汚染されている。そこに、赤ちゃんを抱いたお母さんがいて再稼働に反対していた。いてもたってもいられなかったからだ。憲法25条生存権を脅かされているからだ。赤ちゃん連れはツイッター参加でも…と思ったけれど、それはそのお母さんが判断することなのだ。私も今、もし赤ちゃんを育てていたら連れてデモに行っていたと思う。自分の心の声に突き動かされていたと思う。

「原発事故はもう嫌だ」という国民の怒りの声を無視する日本。日本は 放射能汚染 レベル7の国! 人口密度や核種から、健康被害はチェルノブイリを超える可能性が指摘されている。放射能という火の粉が降りかかり、住む家が燃えているのが福島・東北・首都圏。目に見えない火は確実に人々を蝕んでいく。恐ろしい現実から目を背けさせるのがテレビのバラエティ番組、スポーツ。

「原発反対運動だけではない」という人がいまだにいるが、放射能で死んでしまえば経済も芸術も文化も全部なくなるわけです。日本だけでなく世界の問題です。地球の問題です。

今、どんなことにも優先してやらなければならないのが放射性物質の問題。これから先ずっと、選挙の毎回の争点にならなければおかしい。私は、どんなに立派なその他の政策を公約として並べていても、放射性物質の危険性を少しでも過小評価したり、原発問題はたくさんある社会問題の一つに過ぎないというスタンスの候補者には絶対に投票しない。

 

追記 報道ステーションを見られたドクターのツイッターでの感想です。引用します。私は激しく同感しました。太字は私の強調です

このドクターのプロフィール

医師/元厚生技官/東大医学部卒/米国医師取得/日本外科学会・日本消化器外科学会(指導医・専門医)日本消化器病学会・日本肝臓学会(専門医)消化器がん治療機構(暫定教育医兼がん治療医)日本化学療法学会抗菌化学療法認定医インフェクションコントロールドクター(ICD制度協議会)緩和ケア研修修了医☆日本の子供の健康を祈ります

http://www.twitlonger.com/show/i1anis

先日 報道ステーションで古舘氏が再稼働反対デモ行進を報道しましたが その後は被災地の美談で終わりました。肉親や生活の場を失い悲しみを堪え不便や不安に耐え、ひたすら健気に希望を紡いで生きようとする被災者や被害者を拡大して伝えようとします。

全くの嘘はあるまいと思いますが現場で起きていることを全て伝えているとは思えないのです。マスメディアが伝えないのは東電の悪質さだけではありません。被害を受けた人々の姿さえ正確には伝えていないと私は思います。

被災地では全ての人々が慎ましく助け合って生きているとは思えません。天災であれ人災であれ過酷な災害が人々を優しくさせ絆を強めるなどということは殆ど根拠の無いことです。被災地では孤独死が相次いでいます。自分さえ精一杯暮らしているというのに他人を救えるはずがありません。

東電や政府の対応の遅れが状況の悪化に拍車をかけています。強い者や声の大きい者が勝ち 不平不満の声さえ あげられない究極の弱者達が怒りの感情や抵抗力を喪失して自ら進んで絶望的な不利益を受け入れていくことをどうして無いと言えるでしょうか。

飯舘村の若者たちが被曝者であるにもかかわらず仕事が無い為に作業員になって行きます。マスメディアは利権と支配の構造を揺るがす本質的な事実は伝えはしません。それどころか、禁欲的で控え目で怒りを抑えて前向きに生きる理想的な被害者像を作品化します。

時には殉職した自治体職員や高濃度放射能汚染とピンハネに怯えて働く原発労働者を持ち上げて さりげなく自己犠牲を要求することさえあります。この風潮は非常に危険なモノです。戦争を煽りたて窮地に陥った挙げ句に、若者たちをおだてあげ 志願しろとたきつけ特攻隊に駆り立てた構造と全く変わっていません。

福島原発事故の状態は極めて深刻だと思います。美談を積み重ねても 作業する人間が不足するのは時間の問題です。未曾有の大事件の東電の責任(共犯を含めて)を明らかにしなければ、被災地の不幸は続き 経済弱者が作業員になる構造は変わりません。

 http://tl.gd/i1anis · Reply

 


【拡散】Women's "Die-In" against the Restart of Ooi Nuke Plant 福島の母等70人ダイイン、魂の叫び

2012-06-19 | 再稼働反対

 

※ダイ‐イン【die-in】犠牲者に擬して大地に横たわり抗議の表明をする示威行為。1960年代に核軍備に反対して米国の市民グループが始めた。

2012年6月7日に、福島県からの10名を含む約70名の女性が首相官邸前で大飯原発再稼働に抗議するダイ・インを行った。ダイ・インの前に福島からの10名の女性は内閣府を訪れ内閣総理大臣野田佳彦宛の要求書を提出した。

抜粋、文字おこし

汚染されたところに生きるということはとてもつらいです。私は生きる希望を失いました。でもつらいですっていうことを皆さんに伝えること、それで今生きようとしています。みなさんにこういう思いはしてほしくないです。

●東京電力福島第一原発事故の責任はだれがとったんでしょうか?だれがとりましたか?だれもとれてないと思います。「私の責任において原発を稼働させる」という野田総理の言葉を聞いたとき、私は本当に「この人は別の世界に住んでいるんだ」と思いました。一体何を言っているのか全く理解できませんでした。再稼働なんて本当にあり得ないんですよ。こらえきれない思いを押し殺して一生懸命語っている人の気持ちを心でしっかり受け止めて総理に伝えてください。

●子どもを、できるだけ安全な食事で育てたい思いまして有機農業を始めました。でも、畑も田んぼもすべて汚染されました。毎日食事の支度をしながら子どもたちに何ベクレルそういう野菜を食べさせることに非常に迷いがあります。将来何か影響が出るんじゃないかと。わかりますか!この気持。みなさんは、どのくらいフクシマにいらっしゃいましたか?どのくらい何マイクロシーベルトの空気を吸いましたか?野田さんは何回いらしたんですか?何時間過ごしたんですか?私たちは毎日毎日そこで、ヘリコプターが飛ぶたびにまた原発で何かあったんじゃないかって、畑仕事しながら本当に毎日不安でしょうがないんです。こういう状態なんですよ。フクシマの人間は。全くわかってないと思います。わかってないから大飯原発動かすなんて言えるんです。(そうですその通り)どうしてわかろうとしないんですか?フクシマを見に来ないんですか?野田首相はこの国のリーダーだそうですが、私は絶対に人間的に許せません。間違っていると思います。どうぞこのことをお伝え願いたいと思います。しっかり伝えてくださいお願いします。

●私は、もうあれから、子どものことが頭にありますから、音楽が聴けません。ずっと聴けません。精神的にも肉体的にも常に緊張した状態でいます。私自身は6月の下旬辺りから、次から次にいろんな症状が現れました。それはチェルノブイリの村々の人々と全く同じ症状があらわれています。わきの下が2日間も痛いときは気持ちも悪いです。私たちは放射線が高い時決定的な被爆をすでにしてるんです!その上に、内部被ばくを毎日させられているんです!ですから大飯原発の再稼働は絶対にしてはならないものです。準備がなくてやるということは罪があるんです。その上に事故がおこったら罪を重ねていくことなんです。フクシマが示しているんです!そのことを伝えてください。

●今、福島の女性たちのお話を聴いてすごいと思われませんでしたか?福島の女性たちはこの1年人類創生から勉強しなおしたんです。すべてを学びなおしたんです。どれほどにんげんが愚かかということを学びなおしたんです。いつもいつも争いが絶えず、その中で最悪のウランというものを掘り出し、それを私たちが使いだしてしまったということです。そのことを科学者以上にみなさん、学んでいるんですよ。私たちは命がけです。本当です。嘘だと思っていらっしゃるかもしれないんですがもう命がけで伺っています。

続きは追記します


【速報】郡山市内小学校のホットスポットの一端。もはや学校は教育施設ではありません。

2012-05-09 | 再稼働反対

http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html

福島集団疎開裁判のサイトより引用。

ブログ管理人

郡山市内小学校のホットスポットの測定結果がついに公表されました。

国の基準、年間20ミリシーベルトでもあり得ない数字なのに、学校で年間87ミリシーベルトという測定結果が出ていることに、驚き涙が出てきます。しかも内部被ばくは入っていない数字です。

もはやこれらの学校は教育施設ではありません。犯罪です。このような場所に子どもをおいていてはいけないと思います。戦争中、戦地に子供を送りだした教師と同じです。犯罪に加担していると思います。「危険を伝えること」=「むやみに怖がらせること」ではありません。教師は車の前に飛び出そうとする子供に、火の手があがる家にいる子供に、逃げろと伝えるのと同じように、危険を伝えなければならないはずです。

「福島は情報が遮断されている」とはいえ、教師なら、ネット環境にない人はいないはずです。ネットで情報を集めればわかること。それをしないのは、預かった子どもの命に対する怠慢、不勉強以外の何物でもありません。強烈な公務員の同調圧力があるのかもしれませんが、良心があるのなら、予防原則で動くべきです。

福島県以外の方にも想像してほしい。わが子の通う学校のクラスで、何人も治らない重い病気にかかる子がでてきたら、どうしますか?

子どもたちに3.8μSv/hの被曝を容認する機関は、世界のどこにもないのです。

大人のみなさん、「他にもすることがある」と言い訳をしながら、この実態に目をつぶり、何のアクションも起こさずに、対岸の火事として人生を生きることができますか?

どうか最後に引用したキエフの子どもたちの動画までご覧ください。


 郡山市内小学校のホットスポット調査結果

1、測定器では測定できなかった測定不能(毎時9.999マイクロシーベルト以上)

これに該当する小学校は以下の5校。この地点は年間に換算すると、87.6ミリシーベルトです。


2、測定値が6~9.999マイクロシーベルト/時
これに該当する小学校は以下です。この地点は年間に換算すると、52.56~87.6ミリシーベルトです。

 


3、測定値が(3にほぼ近いものも含む)~6マイクロシーベルト/時 

これに該当する小学校は以下です。この地点は年間に換算すると、26.28~52.56ミリシーベルトです。

  
 
 
 

4、問題点

①.教育委員会の測定方法の指示の仕方
本年1月23日、教育委員会が市内各小中学校にホットスポットの測定を依頼した文書によれば、次のようになっています。
「下記の場所で、線量が高いと思われる箇所を各校で1箇所選定し、放射線量を調査票により報告願います。

① 中庭
② 雨水箏の排水口
③ 側溝
④ 体育館裏
⑤ プールののり面
⑥ 生け垣
⑦ 樹木等の密集地帯
⑧ その他(上記以外で線量が高いと思われる場所) 」

ホットスポットは1mちがうだけでも値が大きく違ってくることはよく知られた事実です。しかし、今回の測定は、各学校の判断で、「線量が高いと思われる箇所を各校で1箇所選定し」ろと指示するだけで、それ以上、具体的な指示は何もありません。各学校はどうやって、「線量が高いと思われる箇所」を見つけ出すのでしょうか。実際も、測定値は各回で次のようなバラツキが発生しています。

 

大島小学校で、同じ体育館の裏でも、値が、  0.827(1/25) 6.311(2/22)
と8倍も開きがあることは、本年2月に仙台高等裁判所に提出した神戸大学の山内知也教授の意見書5頁で、
2月19日のX小の体育館裏で、西側の中央(番号31)と西側の端(番号32)とでは、 0.59(番号31)  6.24(番号32)
と10倍以上も開きがあることからも示されています。
また、今回の郡山市の測定ではX小の体育館裏の3回の測定値は、0.9~1.4であり、山内教授が見つけたホットスポットの測定に失敗しています。
この意味で、今回、高い線量が見つかった地点は、現実のホットスポットの一端にすぎないもので、まだ知られざるホットスポットが学校敷地内に数多く存在する可能性があります。

②. 測定不能となった地点の再測定の不実施
このような極めて高い線量(年に換算して87.6ミリシーベルト)の場所については、測定範囲の広い新たな測定器で再測定を行う必要がありますが、1月25日以後も、単に「測定不能」としか記載していないことから、再測定を行った痕跡は見当たりません。

③.屋外活動制限解除(3月23日発表)との関係
教育委員会は、本年3月23日に、「体育などの屋外活動は1日1時間以内、部活動は1日2時間以内とした」屋外活動制限を新学期から解除すると発表しました。
このときの解除の理由として、校庭の空間線量が平均して0.2マイクロシーベルト/時以下に低減したことを挙げています。
しかし、このとき、教育委員会は、既に2ヶ月間、市内の小中学校のホットスポットの測定を実施していて、極めて不十分ではあれ、年に換算して87.6ミリシーベルト以上の測定不能の小学校だけでも5校ある結果に象徴されるように、大変危険な現状を把握していたにもかかわらず、ホットスポット問題の対策を何ひとつ講じないまま、なぜ屋外活動制限解除に踏み切ることができたのか、その理由が分かりません。
現実の子どもたちは、決して、「平均して、 0.2マイクロシーベルト/時以下」の被ばくするわけではありません。知らない間にホットスポットに近づいていたら、知らない間に大量に被ばくします。
ホットスポット問題が解決しない限り、少なくとも屋外活動制限解除は即刻、撤回すべきです。

5、疎開裁判に与える影響
昨年12月、福島地裁郡山支部は、避難を求める申立を却下しましたが、その理由の1つとして、郡山市が、
「校庭の表土除去や,児童生徒の屋外活動の制限など,債権者らを含む児童生徒が債務者の設置する小中学校等において受ける放射線量の低減化に向けた措置をとっていること及び債務者におけるこれらの措置は一定の効果をあげていることは,上記認定事実のとおりである。」(20頁)
ことを挙げました。
しかし、今回のホットスポットの情報は、校庭の表土除去だけでは「放射線量の低減化に向けた措置」が機能せず、学校内のホットスポット問題は何ひとつ解決しておらず、学校の敷地内は依然、極めて危険な状態にあること、にもかかわらず新学期から「児童生徒の屋外活動の制限」を撤廃したことは、申立を却下する理由の柱が2つ失われたことを意味します。この大変重大な事態を、今後、仙台高裁に主張・立証する予定です。

6、専門家の見解
今回のホットスポットの情報について、専門家のコメントは入手次第、発表します。

7、参考情報
週刊東洋経済の特集記事
郡山市が小中学校内の「ホットスポット」除染に連休明けから着手。運動会開催前には終わらず(1)
郡山市が小中学校内の「ホットスポット」除染に連休明けから着手。運動会開催前には終わらず(2)

新聞記事など
毎日新聞
東日本大震災:郡山集団疎開申請支援団体、放射線量値の証拠提出へ 仙台高裁抗告審で /福島
日本経済新聞
郡山の小学校などホットスポット 毎時20マイクロシーベルトも
東京新聞
郡山の学校に「ホットスポット」 情報公開で判明
ベスト&ワースト
【速報】情報隠ぺい?福島県郡山市の学校内ホットスポットが情報公開請求で判明!最大毎時20.4マイクロシーベルト!  

 米国ナショナル科学アカデミー(National Academy of Science)の報告書

http://www.iangoddard.com/journal.htm

イアン・ゴダード氏の動画より 

米国ナショナル科学アカデミーは、年間20ミリシーベルトの被曝は、ガンを引き起こすだけでなく、最初に女性と子供が犠牲になると主張している。

新旧の結果から、日本の年間20ミリシーベルトの被曝許容量は安全ではないと結論する。

アーニー・ガンダーセンさんもこの動画を取り上げています。

BIERレポートは、被曝量と発ガン率は比例関係にあり、これ以下は安全という閾値はないと述べている。1シーベルトで発ガン率は10%、10ミリシーベルトで0.1%だ­。
日本政府は、年間20ミリシーベルトの汚染地域の住民を帰そうとしているが、500人に1人がガンになる可能性がある。
BIERレポートの数字は年齢を考慮していない。年寄りはガンになる前に死ぬかも知れない。若者は細胞分裂が活発だし、より長く生きるから、ガンになる率も高い。
若い女性は、全体の5倍もガンになりやすい。福島では、毎年100人に1人がガンになる。5年間なら5人だ。
BIERレポートはガンに関する報告だけだから、他の被害を加えればもっとひどくなる。
飲み込んだり、吸い込んだりするパーティクルについても述べていない。
政府やIAEAは測定が難しいから測らないと言っているが、データは全く逆のことが起きていることを示している。

低線量被曝でも発がんリスク―米科学アカデミーが「放射線に、安全な量はない」と結論―

キエフ病院の子供たち  - 原発事故のもたらしたもの