ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

結局、口永良部島の新岳火口付近に設置されていた大事な地震計7台が全滅し欠測中。検知力低下に注意。

2015-06-09 | 火山噴火

(管理人より)

気象庁のHPで観測点配置図というページがありますが、この観測点は気象庁設置だけのものなので、その他の研究機関が設置したものは入っていません。

以下の表は2015/6/2に更新されています。

わかりにくいので故障して障害が出ている観測機は赤線を引きました。

気象庁の観測点で障害となっているのは5箇所。そのうち火口付近の地震計は全部障害により欠測です。

6/7に発表された観測点配置図と比べてみます。こちらの地図には、気象庁だけでなく京都大学などそのほかの機関の観測点も入っています。

6/7 気象庁が口永良部島 観測点配置図をようやく発表。火口地点9箇所で障害。検知力が低下していた事実!   より

わかりやすいように、気象庁の観測点(障害)には緑色で囲みました。↓

 

以上より、結局、火口付近に設置されていた9箇所10台の観測機が故障してるということです。

 

気象庁の地震計が3台、火口カメラが1台、GNSSが1台 障害

京都大学の地震計4台 障害 

産業技術総合研究所のGNSSが1台 障害  


観測機器について 浅間山の例から引用


地震計  火山体やその周辺に発生する火山性地震、火山性微動等を観測するための機器です。

また、その観測された地震波形から、地震が発生した時間、場所、規模等を決定し、火山活動の状態を監視しています。


GNSS

GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般を示す呼称です。 


気象庁のHPの中の 各種の火山観測 というページには

 

「震動観測は、地震計により火山及びその周辺で発生する微小な火山性地震や火山性微動をとらえるものです。空振観測は、噴火等に伴う空気の振動を観測するものです。天候不良等により遠望カメラで火山の状況を監視できない場合でも、地震記録や空振記録等により、噴火発生とその規模をいち早く検知することができます。気象庁では、火山近傍に地震計・空振計等の観測施設を整備しその観測データを火山監視・情報センターへデータをリアルタイムに伝送し、火山性地震や火山性微動、空振の発生状況を監視することにより、火山活動の評価を行っています。」


と書いてあります。

火山活動解説資料(口永良部島) の2014年8月の資料

口永良部島の火山活動解説資料(平成 26 年8月)

 2014年8月の資料の2pに

「3日の噴火により、火口周辺の観測点が障害 となったため、火口から約 2.3km 離れた新岳北東山麓観測点で計数しており、火山性地震や火山性微動の検知力が低下していることに注意する必要があります。

と書いてあります。


2014年8月の噴火時点で、検知力の低下に注意と認識しておきながら、観測機を復旧、あるいは少しでも火口に近いところに増設しようとしなかったのでしょうか?

気象庁のHPにはリアルタイムデータで火山活動の評価をしていると書いてあるのに、検知力が低下したデータでは正しく評価が出来てるとは言えないのではないでしょうか?


今回の口永良部島噴火の件では、NHKニュースだけ見ていては、「直前の前兆はなかった」⇒だけど「避難はうまくいった」というように誘導されてしまうということがわかりました。

ネットニュースの記事を注意深く読んで初めて分かることでした。

NHKはタイミングを見て、出す情報の内容を削除していたのです。テレビニュースだけ、あるいは動画だけ見ていては気づかないでしょう。

そして、インターネット環境にない人や、関心を持って調べない人は、観測点配置図や解説資料も知らないままになってしまうということもわかりました。

参考↓

 

口永良部島・新岳火口付近に気象台が設置していた観測機は、昨年8月の噴火でほぼ全滅していた事実。



火山の噴火といった日本に住む全ての人の命に関係する重要な情報が、

全ての人に平等にわかりやすく届けられていないと感じました。


観測点を持っているその他の研究機関はどう伝えたのでしょうか?


防災科学技術研究所

http://www.bosai.go.jp/saigai/2015/pdf/20150529_02.pdf

http://www.bosai.go.jp/saigai/2015/pdf/20150529_01.pdf

 

産業科学技術研究所

口永良部島火山の噴火に関する情報[2015年5月29日]活断層・火山研究部門

更新:2015年6月4日(開設:2015年5月29日

 

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6/7 気象庁が口永良部島 観測点配置図をようやく発表。火口地点9箇所で障害。検知力が低下していた事実!

2015-06-07 | 火山噴火

火山活動解説資料 平成 27 年6月7日 14 時 00 分発表  口永良部島の火山活動解説資料  福岡管区気象台 火山監視・情報センター 鹿児島地方気象台  より

この火山活動解説資料は福岡管区気象台ホームページ気象庁 ホームページでも閲覧することができます。

 


(管理人より)

口永良部島の観測機器についてブログ記事に書き続けていましたが

口永良部島5/29の噴火前に地震計、空振計、傾斜計、監視カメラ、GPSなどの観測機器はどうなっていたのか?

口永良部島・新岳火口付近に気象台が設置していた観測機は、昨年8月の噴火でほぼ全滅していた事実。

 

5/29の口永良部島 新岳噴火から9日目にようやく、観測点に関して資料が出されました。 

なんと、9箇所も観測機器が障害となっていました!  火口地点に✖印が9箇所あります。

✖印が 地震計が7箇所、火口カメラ1箇所、GNSS2箇所 でしょうか? ニュースでも「10台」と言っていました。そのニュースも消されていました。

この観測データの公表は気象庁のHPに、このPDFが置いてあるだけで、NHKニュースでは火口付近の観測点については報じていません。

どの場所にどういう観測機が何箇所という詳細なニュースはありませんでした。

停電で観測機が復旧したというニュースがありましたが、結局火口付近以外の観測機のことだったわけです。

しかも以下のニュースはNHK鹿児島、地方のニュースの扱いなので気づかない人もいるかもしれません。

ネットをしない人には結局、観測機器がどうなってるか全体がわからないままでしょう。果たして新聞が報じるでしょうか?

資料自体が「口永良部島 観測機器について」というタイトルではないため、わかりにくいと思われます。

 

観測データ分析し公表へ

鹿児島県の口永良部島では火山ガスに含まれる二酸化硫黄の量が多い状態で、依然として活発な火山活動が続いています。
気象庁は、上空から行った火口付近の地面の温度の観測結果などを詳しく分析し、7日公表することにしています。
先月29日に爆発的な噴火が起きた口永良部島の新岳では噴火直後の観測で、火山ガスに含まれる二酸化硫黄の量が1日あたり3800トンと非常に多い状態となっていました。
気象庁などが、6日、観測を行った結果二酸化硫黄の量は1日あたり1200トンと噴火直後に比べて減っているものの依然として多い状態で、活発な火山活動が続いているということです。
また、6日の観測ではヘリコプターで上空から火口付近の噴煙の様子を確認したほか、特殊なカメラを使って地面の温度の計測も行いました。
新岳では、先月29日の噴火前にも火口付近の地面の温度の上昇が確認されていて、気象庁は、得られた観測データを詳しく分析し7日午後、公表することにしています。

06月07日 07時52分

 

このPDF資料の中の後ろの方の7P目の下の方に以下の文章があります。

去年8月の噴火以降 検知力が低下していると書いてあります

 

 

火山噴火の予知に必要な③⑦の火山性微動について検知できていない?

昨年8月の噴火で故障後に、火口付近の観測機が復旧出来る状態は一切なかったのでしょうか?

観測機は国民のいのちを守るために税金で設置しているのですから、市民が関心を持つことは重要と思います。


 

 

その他の資料 抜粋

 

 

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口永良部島5/29の噴火前に地震計、空振計、傾斜計、監視カメラ、GPSなどの観測機器はどうなっていたのか?

2015-06-04 | 火山噴火

 ※画像で取り込んだ記事がパソコンで見えない場合はソースの方でご確認ください。

 

5/31 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150531/k10010098571000.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日めになってようやく、昨年8月に観測機器が壊れて使えなくなっていたことがニュース記事になりました。

 

6/1 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150601/k10010099561000.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6/1 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150601/k10010099621000.html

 

 

 

 

 

 

 

 


↑火山の噴火で火山灰が積もるのに、太陽光パネルは役に立つのでしょうか?

 

6/2 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150602/k10010100271000.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6/2 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150602/k10010100551000.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6/3 これまでの「まとめ」のような記事が出される  http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_0601.html

ここで初めて、予兆に関する文章が出る。 「”直前”には」として、強調しているところに、不自然さを感じます。☟

抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、火砕流が発生したあとの避難指示でした 

  

6/4 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150604/k10010102621000.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6/4 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150604/k10010103061000.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(管理人より)

口永良部島の観測機器についてのニュースなどを時系列にまとめてみました。記事の間のコメントなどは管理人によるもの。

噴火後のニュースの時系列の中で読み取れるのは

 

昨年8月の噴火で、地震計やカメラなど10台の観測機が壊れて使えない状態だった

太陽光パネルのついた地震計を新たに1台設置

地震計、空振計、傾斜計、監視カメラ、GPS の観測機器があった

 

ということです。現時点の観測機器それぞれの正確な数は不明です。

ニュース記事を総合すると、地震計(8)  GPS(6)  空振計(2)  傾斜計(1) となりますが、最初の数字と合いません。

 

気象庁の観測機器の数やリアルタイムデータ等も、市民誰もが確認できるようにして欲しいと思います。

落雷などで停電が起きると、こういう最新技術の観測機器も役に立たないということがわかります。バッテリーも持ちません。

いかにも太陽光パネルが役に立つと言わんばかりに導入されましたが火山灰のことはどうするのでしょうか。

警戒レベル5のときに上陸して観測機器の復旧作業をするのであれば、

昨年8月の噴火後の警戒レベルが低くなったときに、もっときちんと、観測機器の修復や整備や、非常用の外部電源の対応をしておくべきではなかったのでしょうか。

 

 

追記 西日本新聞6/5の記事

「地震計などの観測機器も計8台中7台が復旧」と書いてありますが「など」と書かれているので、何が何台あって、そのうち何台が復旧したかわかりません

 

 

口永良部島、電源復旧 噴火から1週間 [鹿児島県]

2015年06月04日(最終更新 2015年06月05日 00時12分)

口永良部(くちのえらぶ)島(鹿児島県屋久島町)の噴火災害は5日、発生から1週間を迎える。避難の長期化を見据え町は仮設住宅の建設も決めた。全島で発生していた停電は4日、大部分が復旧した。

 全島避難した住民は82世帯118人。うち47世帯73人(4日現在)が屋久島の避難所3カ所で避難生活を送る。町は公営住宅23戸を確保しており、6日にも避難住民の入居を始める。足りない分は仮設住宅の建設を国と県に要請する。被災した全島民に災害見舞金を支給することも決めた。

 4日午後には、九州電力の社員らが島に渡り、2日から続く停電の復旧作業を実施。全160戸のうち140戸で電気が回復し、地震計などの観測機器も計8台中7台が復旧した。また、上空からヘリで調査した国土交通省の職員が向江浜地区で1カ所、小規模な土石流の発生を確認した。気象庁は4日、最高の5(避難)としている噴火警戒レベルについて「現在は引き下げる状況ではない」との見解を示した。

=2015/06/05付 西日本新聞朝刊=

 

 

 



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口永良部島・新岳火口付近に気象台が設置していた観測機は、昨年8月の噴火でほぼ全滅していた事実。

2015-05-30 | 火山噴火

地元中学生撮影:新岳、爆発的噴火の瞬間 「カメラに納まんない」

 

(管理人より)

口永良部島の新岳は2014年8月3日に墳石を伴う噴火が起き、警戒レベル3になっていました。

昨日のNHK(5月29日 12時07分)の報道でも以下のように報じています。(当ブログから抜粋)

口永良部島噴火で考える発電所の問題。原発も地熱もメガソーラーも無理。噴火警戒レベル5    より

NHK(5月29日 12時07分)の報道の一部

約80世帯 130人余りが居住 

口永良部島は鹿児島県の屋久島の西北西、およそ15キロにある周囲の長さが50キロほどの島で、およそ80世帯、130人余りが住んでいます。 

新岳では昭和8年から9年にかけて断続的に噴火が発生し、住民8人が亡くなるなど大きな被害が出ました。また、昭和41年の噴火では噴煙が火口から5000メートルの高さまで上がったほか、直径1メートルほどの大きな噴石が火口の北北東3キロにまで飛びました。 

その後、昭和55年以降、噴火は起きていませんでしたが、去年8月に34年ぶりに噴火が発生し、山頂の火口から数百メートルの範囲に大きな噴石が飛んだほか、低温の火砕流の痕跡などが確認されました。 

3月と4月に行われた気象庁の現地観測では、火口の西側付近の温度が上昇する異常が見られました。また、3月24日以降は、夜間に高温のガスなどが噴煙や雲に映って赤く見える「火映現象」が観測されました。 

去年8月の噴火のあとも時折、火山性地震が発生し、ことし1月24日には一時的に増加したほか、今月23日には震度3の揺れを観測する地震が起きていました。 

また、去年12月ごろから島の一部が僅かに膨張していることを示す地殻変動が続いていたということです。 

火山噴火予知連絡会は、ことし2月、「口永良部島では、今後、火山活動がさらに高まり、マグマ噴火に至る可能性を示す変化も見られる」などという検討結果をまとめていました。

 

 

NHK(5月29日 12時07分)の記事は、NHK(5月29日 21時21分)の記事 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150529/k10010095251000.html のURLと同じで、記事内容もまったく同じなのですが、なぜか記事のタイトルが一部変えられ、さらに、上の部分が前記事からごっそり削除されています。

NHK(5月29日 12時07分)の記事にはあったのに、NHK(5月29日 21時21分)の記事には抜け落ちているのです。ご面倒かもしれませんが見比べてみてください。

「約80世帯 130人余りが居住」以下の文章がありません。

NHK(5月29日 12時07分)の記事

NHK(5月29日 21時21分)の記事

NHKが記事を更新した時に、どうやら消したようです。 

 

昨年8月の新岳の噴火について西日本新聞には以下のような報道がなされていました。  

見捨てられた火山島 検証「口永良部噴火」

=8月の噴火後を検証 2014年12月9日付・西日本新聞朝刊=

 黄土色の山肌に転がる無数の岩と、山頂から絶えず上がる噴煙が、約3キロ離れた本村港からくっきり見える。「緑の火山島」と防波堤の案内板がうたう鹿児島県屋久島町の口永良部島(くちのえらぶじま)。一面に木々が生い茂っていたという新岳を今、想像するのは難しい。

口永良部島で爆発的噴火(動画付き)

 「海岸線までずーっと木が枯れとるでしょうが。火砕サージ(火山ガスや灰がまじった火砕流の一種)が通った跡よ。元に戻るのに数十年かかる」。島でただ一人の町職員、川東久志さん(54)がつぶやいた。

 8月3日午後0時半前、島の真ん中にある新岳が34年ぶりに噴火した。現在も噴火警戒レベル3(入山規制)。火口から半径2キロは立ち入り禁止のまま。気象庁が24時間監視する全国47火山のうち、警戒レベル3が出されているのは他に、9月27日の噴火で戦後最悪の被害が出た御嶽山(おんたけさん)=長野、岐阜県=と、年に千回以上噴火する桜島(鹿児島県)だけだ。

 屋久島から北西に約12キロ。136人(11月末現在)しかいない島で、火山は最大の観光資源だった。「一歩違えば、ここは御嶽山より先に全国に注目されたかもしれなかったんですよ」。民宿を営む貴船森さん(42)はこう話す。

 規制が一切ない警戒レベル1(平常)から突然、噴石を伴う噴火があったのは日曜日。土曜日の正午前に噴いた御嶽山とほぼ同じ状況だ。死者57人行方不明者6人の御嶽山に対し、口永良部島は負傷者ゼロ。その背景には、台風の接近で島へのフェリーが欠航し、新岳に登る予定だった観光客が来なかったという偶然があった。

   ◆    ◆

 「本当なら、あの時間は山頂で昼ご飯を食べていたはずです」。鹿児島県屋久島町口永良部島(くちのえらぶじま)。噴火当日、東京の高校生12人と新岳に登る予定だった民宿経営の貴船森さんは、フェリーが来なかったことで九死に一生を得た。

 8月3日午後0時24分。新岳火口から約2・2キロの集落にある民宿の庭にいた。バリバリバリバリ-。山を見ると空に上がった煙が斜面を駆け下りてきた。

 「あっ火砕流!」。宿には地域活性化を研究中の大学生グループが滞在中だった。「おまえらすぐ出てこい」。軽ワゴン車に家族や学生10人がぎゅうぎゅう詰めで坂を下った。バックミラーに灰色の煙が迫る。途中、走って逃げる数人を見かけたが、車に乗せる余裕はなかった。煙は坂をまっすぐ下っていった。「煙に巻かれた人は亡くなったと思っていましたよ」

 島には警察官も消防士も医師もいない。住民を守るのは貴船さんも所属する消防団だけだ。

 火口から約1・5キロ地点では、噴火予測に使う地震観測機の設置工事中だった。死亡したと思っていた作業員から電話が鳴った。「助けてくれ」。山に向かうと、灰まみれの5人がいた。前後の区別もつかず目だけが真っ赤。視界がなくなり、横一列で手をつなぎ一歩ずつ逃げてきたという。「おれ、生きていますよね」。作業員はうつろな表情で何度も繰り返した。

 工事現場の数百メートル先には、数十センチ大の噴石がいくつも転がっていた。

   ◆    ◆

 11月15日。島には福岡管区気象台の職員2人の姿があった。火山ガスの放出量などを計測するため、チャーターした漁船で山の風下側を何度も往復する。「こうして地道にやるしかないんです」と職員は話した。

 気象台が火口付近に設置していた観測機は、噴火でほぼ全滅。安全上の理由から代替機を設置できず、観測は月に1度の麓からの調査に頼る。気象台も噴火の前兆現象を把握するのは困難と認める。

 噴火から4カ月がたつ今も、島は非常事態にある。コンクリート製造工場が立ち入り禁止区域に入り、島の経済を担う公共工事も観光客も止まったまま。小中学校では教員の車を校舎脇に止め、すぐに子どもを避難させられる態勢を取る。11月14日に実施した噴火後初の避難訓練では、避難場所を従来より新岳から遠くに変更した。

 「火山観測の態勢を見直す」「災害に強いまちづくり」。衆院選の各政党の公約には力強い言葉が並ぶ。安倍晋三首相は公示前、長野県北部地震の被災地を訪れた。だが、新岳噴火後、島を視察した国会議員はゼロ。有権者が100人ほどの島には選挙中に候補者が来る予定もない。「見捨てられとるんよと港のそばに住む松本章さん(70)。

 火山噴火予知連絡会は11月末、火山の観測強化を求める提言を出した。国も対策に乗り出したが、動きはあくまで御嶽山(おんたけさん)の災害を受けたものだ。「犠牲者が出んと国は動かん。口永良部で噴いたことを政治家は知っとるんやろうか」。島民の視線は冷めている。

 

 

火口付近の観測機がその際の噴火で全滅しています。 

そしてNHKでは「直前の兆候はなし」の報道がありました。

 

ツイッターでも流れました https://twitter.com/nhk_seikatsu/status/604126707755319296

 

つまり、昨年8月に噴火があって観測機が全滅し、代替機も設置できてないところに今回の爆発的噴火。それでも、その後の月一度の調査で温度の上昇や火映現象、火山性地震など観測しています。

観測機が全滅してなかったら、あるいは代替機が迅速に設置されていたら、もっと早く直前の兆候を掴めて、もっと早く避難できていたのではないかと思われます。

NHKの報道だけ見てたら、「直前に噴火の兆候がない」ことしかわかりません。観測機が全滅して、代替機もなかったことや、その前の月に予兆があったことも視聴者にはわかりません。

しかも「観測機がない」ということが抜け落ちて、「直前の兆候が確認できない」こととの関連性が書かれていないために、

「観測機はあり、そのデータとしては兆候が確認できなかった」というふうに誤解釈も可能です。

実際のところは「観測機がないためにデータが確認できなかった」というわけです。

このようなNHKの欺瞞的な報道、許されることでしょうか?

御嶽山の教訓がまたしても生かされていなかったことになります。


 なのに産経新聞は、いかにも「教訓が生かせた」というような論調で報じています☟ 

口永良部島噴火 生きた教訓 防災マップ詳細に見直し 教諭の車を校舎脇に駐車

その記事の中にもこういう記述が☟

ただ昨年8月の噴火以降、専門家の間では対応強化の必要性を感じていた。口永良部島の元ガイドで樹木医の荒田洋一さん(59)は先月同島を訪問、「硫化水素の臭いが漂い、いつ大きな噴火があってもおかしくないと感じた。もっと早い時期に全島避難すべきで、大きな人的被害がなかったのは偶然にしかすぎない」と警鐘を鳴らした。


り体制側に近い新聞というのは、こういった災害が起こった際に、「対応はよかった、うまくいった」という論調になるものだなあとあらためて確認できました。

災害が起きたとき、行政対応のミスなどを隠して自画自賛するような報道がこれからも、どんどん増えることだけは間違いないと思います。

 

火山大国 活発化 口永良部島噴火 「震災影響」 「関連薄い」

2015年5月30日 07時02分 東京新聞

二十九日、鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)・新岳(しんだけ)(六二六メートル)で爆発的噴火が起き、気象庁は噴火警戒レベルを最も高い5(避難)に引き上げた。九州では桜島も活動が活発で今月二十一日爆発的な噴火が続き、阿蘇山も火口に近づけない状態だ。関東の箱根山や東北の蔵王山でも群発地震が起きている。これらの火山の活発化には東日本大震災の影響があると指摘する専門家もいる。 (永井理)

 火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授は「東日本大震災の影響で日本の火山活動が活発化している可能性も考えられる」と話す。世界的にも、スマトラ沖地震(二〇〇四年)では、数年以内にタラン火山(インドネシア)とバレン島(インド)、ムラピ火山(インドネシア)などが噴火。一九六〇年のチリ地震では二日後にプジェウエ火山(チリ)が噴火した。

 巨大地震で地下のマグマにかかる圧力が変化することがきっかけとされる。大震災の影響を間近に受けた蔵王山や吾妻山など東北の火山は説明しやすいが、九州など遠くの火山に対して実際にどんな影響があるのかはっきりしない。

 「むしろ日本全体の地下の動きが活発な時期に入り、火山噴火も東日本大震災もその現れだという可能性もある。貞観(じょうがん)地震(八六九年)の前後に似ている」と藤井氏は分析する。

 貞観地震の五年前には富士山と阿蘇山が噴火し、九年後に関東で大地震が起こるなど、二十年あまりの間に全国で大地震や噴火が相次いで起きている。「震災の影響なら数年たてば落ち着く。全体的な活発化ならまだ数十年は注意が必要だろう」という。

 一方、九州の火山に詳しい石原和弘・京都大名誉教授は「口永良部島は二〇〇〇年ごろから噴火してもおかしくない時期に入ってきていた」と指摘する。「桜島も阿蘇山も二〇一一年に噴火した新燃岳(しんもえだけ)も、噴火のエネルギーがたまる時期だった。共通した理由があるわけではない」という意見だ。

 専門家の間でもとらえ方は異なる。現在の観測技術や理論では、関連を示すのも完全に否定するのも難しい状況だという。

◆全島137人避難

 鹿児島県屋久島町の口永良部島・新岳の爆発的噴火で、避難指示を受けた住民ら百三十七人全員が二十九日夕までに、船やヘリコプターで十キロ余り離れた屋久島への避難を終えた。気象庁は、引き続き爆発的噴火が起きる恐れがあるとして注意を呼び掛けた。

 屋久島町役場などによると、火口から約四キロの番屋ケ峰の高台にある避難所に集まっていた住民ら百二十五人は町営フェリー「太陽」で口永良部島西部の本村港を出港し、午後五時半ごろ、屋久島・宮之浦港に到着した。

 口永良部島の中心部から遠い湯向(ゆむぎ)地区の六人は海上保安庁のヘリで屋久島に避難した。熱風を吸い込んで気道熱傷を負った男性(72)と避難所で体調不良を訴えた男性(82)は県のヘリで屋久島の病院に搬送された。自分の漁船で避難した人もいた。

(東京新聞)

この東京新聞の記事もおかしいです。

「関連を示すのも完全に否定するのも難しい」と専門家の話を引用しているのにタイトルで 「関連薄い」と書くのはおかしい。

タイトルしか読まなかったら誤解を与えると思います。そこを狙ってるのか?

メディアを信用なんかもうしてないけど、そこまでおかしなことをせんといて欲しいとつくづく思います。

ε=(・д・`*)ハァ…


 

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口永良部島噴火で考える発電所の問題。原発も地熱もメガソーラーも無理。噴火警戒レベル5

2015-05-29 | 火山噴火

 噴火の動画は気象庁提供 

 

 

鹿児島・口永良部島で爆発的噴火 海岸まで火砕流

5月29日 12時07分 NHK

29日午前、鹿児島県の口永良部島の新岳で爆発的な噴火が発生し、噴煙が9000メートル以上の高さまで上がったほか、火砕流が新岳の南西側から北西側にかけての海岸まで到達したのが確認されました。気象庁は、今後も爆発力が強い噴火や規模の大きな噴火が発生する可能性があるとして、口永良部島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル5に引き上げて厳重な警戒を呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、29日午前9時59分ごろ、口永良部島の新岳で爆発的な噴火が起き、噴煙が火口から9000メートル以上の高さまで上がり、火口の周辺に噴石が飛散しているのが確認されました。

噴火は現在も続き、映像では火口から噴煙が上がっているのが確認できます。また、噴火に伴って火砕流が発生し、新岳の南西側から、北西側の向江浜地区にかけての海岸まで到達したのが確認されました。

気象庁によりますと、火砕流の到達が確認された地域の大部分は、去年8月の噴火のあと、立ち入りが規制されている場所に当たり、向江浜地区の北側にある前田地区には火砕流は到達していないことを現地にいた職員が確認したということです。

気象庁は、午前10時7分に口永良部島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル3の「入山規制」から最も高いレベル5の「避難」に引き上げ、住民に対して自治体の避難等の指示に従って厳重な警戒を呼びかけています。気象庁が噴火警報を発表したのは、平成19年12月に噴火警戒レベルが導入されてから今回が初めてです。

気象庁は、今後も爆発力が強い噴火や規模の大きな噴火が発生する可能性があり、火砕流の到達が予想される地域では自治体の指示に従って島の外へ避難をするなど、厳重に警戒するよう呼びかけています。

予知連会長「去年より規模大きい」

今回の噴火について、東京大学名誉教授で火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は「最初に爆発的な噴火で噴煙が立ち上がり、すぐに噴煙の根元から火砕流が発生して海岸に向かって流れたのが見えた。マグマ水蒸気爆発が起きて一部の噴煙が崩れ、火砕流が西側の海岸に向かって流れたという状況だと思う。去年8月2日に起きた噴火と似ているが、もう少し規模が大きいと思う。この1回の噴火でだけで終わるのか噴火が継続するのか、注意して見ていく必要がある」と話しています。

マグマが直接関与と考えられる

鹿児島県の口永良部島に詳しい火山学が専門の京都大学の石原和弘名誉教授は、「映像からは黒い噴煙が勢いよく上がっているのが確認でき、噴火直後の噴煙の幅も少なくとも2キロ程度はあるように見える。去年の口永良部島の噴火と比べてはるかに規模が大きく、昭和41年や昭和6年の噴火に匹敵するとみられる。噴煙の色や規模から、今回の噴火はマグマが直接関与していると考えられる。住民の方は山からできるだけ離れ、自治体からの指示に従って行動して欲しい」と話しています。

約80世帯 130人余りが居住

口永良部島は鹿児島県の屋久島の西北西、およそ15キロにある周囲の長さが50キロほどの島で、およそ80世帯、130人余りが住んでいます。

新岳では昭和8年から9年にかけて断続的に噴火が発生し、住民8人が亡くなるなど大きな被害が出ました。また、昭和41年の噴火では噴煙が火口から5000メートルの高さまで上がったほか、直径1メートルほどの大きな噴石が火口の北北東3キロにまで飛びました。

その後、昭和55年以降、噴火は起きていませんでしたが、去年8月に34年ぶりに噴火が発生し、山頂の火口から数百メートルの範囲に大きな噴石が飛んだほか、低温の火砕流の痕跡などが確認されました。

3月と4月に行われた気象庁の現地観測では、火口の西側付近の温度が上昇する異常が見られました。また、3月24日以降は、夜間に高温のガスなどが噴煙や雲に映って赤く見える「火映現象」が観測されました。

去年8月の噴火のあとも時折、火山性地震が発生し、ことし1月24日には一時的に増加したほか、今月23日には震度3の揺れを観測する地震が起きていました。

また、去年12月ごろから島の一部が僅かに膨張していることを示す地殻変動が続いていたということです。

火山噴火予知連絡会は、ことし2月、「口永良部島では、今後、火山活動がさらに高まり、マグマ噴火に至る可能性を示す変化も見られる」などという検討結果をまとめていました。

 

 報道発表資料 平成27 年5月29日気象庁   5月29日に発生した口永良部島 (くちのえらぶ じ ま) の爆発的噴火について  より

 火山名 口永良部島 降灰予報(詳細)平成27年5月29日午前11:00 気象庁地震火山部発表

 

 (管理人より) 鹿児島県口永良部島で爆発的噴火が起きました。桜島も活発に噴火してますし、「ああ、火山列島に住んでいるのだ」と実感すると同時に、自然災害への恐怖も感じています。

「住めば都」的な発想で火山周辺地域に住んでいる人は、ある意味慣れてしまい火山と共存しているのかもしれませんが、噴火警戒レベル5となれば話は別です。

火砕流は命を奪い、火山灰、噴石がいかに危険なものかということは、御嶽山の噴火で思い知らされたところです。

ブログにも書きました☟

御嶽山噴火で考える発電所の問題。火山の力を知る。八丁原地熱発電所、勝間和代氏の色紙。

にもかかわらず、再生可能エネルギーの利権者たちによって、地熱発電擁護の論調がずっと続いています。

大手メディアもSNSも、再エネの利権市民(=脱原発を標榜する市民)や再エネ御用専門家らによって地熱発電の大応援がなされている状況に絶望しています。

それはまるで再エネの補助金を山分けしているようにしか見えません。

これだけの活火山の国で、原発も地熱発電も太陽光発電に国費をこれ以上注ぎ込むのは即刻やめてほしいと思います。

川内原発1号機再稼働は7月下旬 九州電力、2号機は9月

熊本でもメガソーラーの上にも阿蘇山からの火山灰が積もっています。☟

阿蘇山からの火山灰が積もる熊本のメガソーラー☟

口永良部島も箱根山も温泉があります。当たり前ですが日本中、「火山あるところに温泉あり」です。

箱根山の火山の状況を見て、「危険を避けて温泉に行かない」という市民の判断に対し、「風評被害」という言葉が使われました。これはもう原発と同じだと思いました。

どれだけの規模の噴火が起きるか、気象庁も今回の口永良部島噴火も予測できてなかったわけで、それは風評ではありません。

原発事故以降、温泉のあるところに地熱発電所を新設しようという動きが活発になりました。国策というお墨付きを得て、もうやりたい放題。

固定価格買取制度等の事業環境の変化で一気に加速しています。

別府の地熱発電所の状況を見て驚きました。国策だ!文句言うな!と言わんばかりの看板。

原発推進企業の神戸製鋼が儲かる別府の地熱発電所☟

地熱発電所を作っても温泉の湯量に変化はないという主張で地熱発電を正当化しようとする利権者の人々。地熱発電所が自然破壊や公害の元になるという認識はありません。

地熱を熱利用のためならともかく、発電のための資源という考え方にはまったく賛同できません。

 

地熱発電が環境に与える影響

 地熱発電が環境に及ぼす主な影響として,次の諸点が考えられる。 

 1)温泉の枯渇:  汲み上げによって温泉資源が減少または枯渇する 
 2)崖崩れ:    汲み上げまたは不用水の還元(地中への戻し)によって変化する 
 3)地震:     汲み上げまたは不用水の還元に伴って地震が誘発される 
 4)地下水の汚染: 不用水の還元によって毒性の物質が他の地下水を汚染する 
 5)大気汚染:   毒性のある気化性物質によって大気が汚染される 
 6)表層土の汚染: 毒性のある気化性物質,固形物質によって大地が汚染される 
 7)景観の悪化:  人工構築物および白煙によって景観が損ねられる 

 これらを引き起こす要因は,主として, (1)熱水の汲み上げ,(2)不用水の還元,(3)熱水,蒸気に含まれる毒性,(4)施設構築自体の4つである。

 

地熱推進派が言う「事実誤認も温泉にとっては迷惑な風評被害」という論法は、福島原発事故後の原発推進派が言う「風評被害」と同じなのです。

国策の嘘をゴリ押しするときに「風評被害」というキーワードが出てきますね。

原子力ムラ=再エネムラという利権構造が、地熱発電所建設を通しても見えてきます。

脱原発で有名なエンジニアも各地の講演会でなぜか地熱を推進しています。そしてなんと風力発電に反対する有名な医師までも地熱を推進しています。

しがらみか何かあるのでしょうか。わかりません。

地下深くをいじくって環境影響があるのかどうか、また地震や火山噴火を誘発するのかどうか不明にもかかわらず、イケイケどんどんで進めているなんて、驚きます。

では、一体どういう人間たちが実際に進めているのか、見ていきます。

超党派地熱発電普及推進議員連盟 http://park19.wakwak.com/~motoo/130129.html  より

自民党、民主党、公明党、維新の党(川田氏がみんなの党から維新の党に変わったため)の議員たち



さらにこの議員たちは地熱利用現地調査のためとしてアイスランドに視察に行っています。

出光興産、三井石油も同行  地熱ムラ御一行ですね。

ほかの再エネと一緒で税金使って外国に視察に行っても都合がいいことしか見てきてませんね(笑) 

http://www.meti.go.jp/press/2011/02/20120224002/20120224002-2.pdf  より

 


地熱発電という再生可能エネルギーを石油企業、原子力企業と一緒に進めているのは、

自民・民主・公明・維新といった原発推進政党だということがわかりますね。

族議員を作って、やってることが原子力ムラと同じ。

しかも原発も再稼働しようとしています。 

地熱発電が脱原発につながってると思ってる市民はもういい加減目を覚まして欲しいです。 

 

私は大分県の八丁原地熱発電所にも行き筋湯温泉にも行きましたので、私に「風評被害」という指摘は当たりません。 

地熱発電所の中の轟音が恐ろしいと思ったのは事実。さらにかなり離れたところにも音が聞こえてきたのも事実。

別府の新しい地熱発電所で周辺住民が騒音で困っているのも事実。

地熱発電所の新設は不要だと思います。

私の地熱発電に関するツイートをご覧下さい。最近のニュースも入っています。 

今日はとりあえずここまで。

安易に地熱発電を推進する利権市民がいるので、自然と温泉を愛する一人の市民として、また続きを書きたいと思います。

 

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