ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

海上の森メガソーラー問題(5)開発業者「フジ建設」違法性認識。市の勧告無視して建設。売電は続く

2016-03-31 | メガソーラー自然破壊


瀬戸市、指名見合わせ 「海上の森」隣接地の発電施設業者

2016年3月15日 中日新聞

愛知万博会場跡地の「海上の森」(瀬戸市)に隣接する民有林が無許可で伐採され、太陽光発電施設が建設された問題で、瀬戸市は十四日、名古屋市守山区の建設会社「フジ建設」を当面、公共工事など市の発注業務で指名を見合わせると発表した。大村秀章知事は、同日の定例会見で、次々と法令違反が明らかになる同社の行為、体質を指摘し、「見る限り、確信犯。悪質だ」と批判した。

 森林法や砂防法などに基づく県への許可申請や届け出を怠ったほか、ついには県教委に無届けで室町時代の遺跡「大平窯跡」を壊していたことも明らかになった。

 大村知事は「悪意を持ってやっている。悪質だ。厳正に対処しなくてはならない」と述べたが、「法令で与えられた権限でどこまで対処できるか。現時点で予断、予見を持って申し上げるのは控えたい」と言及は避けた。

 県は造成地を二・三ヘクタールと確定。今後は週内をめどに行政指導し、水害や土砂災害を防ぐための水路整備など許認可を出すために本来必要な対応を求める。無許可での開発行為は、一部法令に懲役や罰金の罰則規定もあるが、県の各担当者は「行政指導に従う意向を示しており、現時点では罰則の適用は考えていない」と口をそろえる。

 一方、瀬戸市は二〇一三年七月に市条例に基づき建設計画の中止を勧告したのに、フジ建設は開発を進め、市土地利用調整条例に違反したとして、十一日付で、指名の見合わせを決定。期間は未定。今後の対応や県の行政指導などを踏まえ、あらためて指名停止に踏み切るかどうかを判断する。

 フジ建設は一四、一五年度に、市の指名入札で、主要な市道の清掃業務をそれぞれ約一千万円で請け負った。

 県建設部も公共工事の指名停止要領で「業務に関し不正または不誠実な行為をし、工事などの契約の相手方として不適当であると認められるとき」は指名停止すると規定。しかし「内部基準で今のところ該当せず、指名停止の予定はない」(建設総務課)という。

 フジ建設は十四日、本紙の取材に「今後も行政機関の指導や是正勧告などがございましたら、誠実に対応してまいります」と書面で回答を寄せた。 (赤川肇、堀井聡子) 

 

業者、違法性認識か 瀬戸発電施設、計画書に規制掲載

2016年3月16日 中日新聞

愛知万博会場跡地の「海上の森」(瀬戸市)に隣接する民有林が無許可で伐採され、太陽光発電施設が建設された問題で、開発した名古屋市守山区の建設会社「フジ建設」が計画段階で法規制を認識していた疑いがあることが、本紙の取材で分かった。

フジ建設と施工請負業者が瀬戸市土地利用調整条例に基づき市に提出した計画概要書を本紙は入手した。

市が中止勧告する約五カ月前の二〇一三年一月二十八日付。「土地利用規制」の項目に「地域森林計画対象民有林、砂防指定地、埋蔵文化財包蔵地」と記載されている。少なくとも森林法、砂防法、文化財保護法の規制をフジ建設側が既に認識していたことになる。

さらに、概要書に添付された土地利用計画図には、砂防法や森林法に基づく県の許可を得るために必要な調整池や沈砂池も明示されている。

フジ建設の担当者は十五日、本紙の取材に「概要書の作成や提出は施工請負業者に一任していたので、内容を把握していなかった」と釈明した。

フジ建設は市から中止勧告を受けた後、県への許可申請や届け出をせずに造成。開発面積を当初計画の五・一ヘクタールから二・三ヘクタールに縮小したが、利用計画図に書き込んだ調整池や沈砂池を設けず、包蔵地に指定されていた室町時代の遺跡「大平窯跡」を壊していた。

 これまでの取材に対し、当初計画を縮小して開発したことに触れ「(既に平地になっていた)資材置き場に発電施設を設置すれば、大規模な伐採や土地の開発をせずに済むため、法的には問題ないと考えた」、包蔵地については「認識していなかった」と書面で回答していた。(赤川肇) 

 

 

「勧告無視できるのか」 瀬戸発電施設、瀬戸市に業者質問

2016年3月17日 中日新聞

愛知万博会場跡地の「海上の森」(瀬戸市)に隣接する民有林が無許可で伐採され、太陽光発電施設が建設された問題で、建設計画の中止を勧告した瀬戸市に対し、開発業者側が「勧告を無視できるのか」と聞いていた。無許可開発を示唆したとも受け取れるが、この発言があった日を最後に没交渉となり、市も放置していた。本紙の取材で分かった。

 名古屋市守山区の建設会社「フジ建設」は二〇一三年一月、五・一ヘクタールの開発を伴う発電施設の建設計画を市に提出。市は土地利用調整条例に基づき同年七月、「万博の理念を継承する地域。大規模な伐採や形状の変更を伴う開発は認められない」と中止を勧告した。

 市の内部文書によると、同社側は中止勧告に「どんな法律を根拠にしているのか」「市と好んでけんかをするつもりはない」などと述べ、その後も計画地の利用をめぐり市と複数回交渉していた。

 最後の交渉は中止勧告から一年後の一四年七月。同社の代理人らが市役所を訪れ、「中止勧告は財産権の侵害に当たる可能性があるのではないか。中止勧告を無視して事業を進めることができるのかどうか」などと質問。市側は中止勧告の法的位置づけについて「行政指導のお願いレベル」と答えていた。

 その後、同社は森林法や砂防法、文化財保護法などで必要な県への許可申請や届け出を一切しないまま土地を開発し、二・三ヘクタールの造成地で発電している。

 市都市計画課の担当者は十六日、取材に「最後の交渉は、同社側が『話を持ち帰って検討してみる』と終わったので、また連絡があると認識していた」と説明。ただ、結果的に無許可開発を防げず、「対応が妥当だったかどうか分析する」と話した。 (赤川肇)

 

「再生エネ制度見直しを」 海上の森問題で瀬戸市議会

2016年3月23日 中日新聞

愛知万博会場跡地の「海上(かいしょ)の森」(愛知県瀬戸市)に隣接する民有林が無許可で伐採され、太陽光発電施設が建設された問題で、瀬戸市議会は22日、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)の見直しを求める意見書を国に出すことを決めた。今回発覚したように、発電施設の設置手続きに不備があった場合、FITの事業者認定を取り消せるよう求める。

本紙の取材では、意見書の提出には市議会各会派が賛成の意向を示しており、23日の市議会本会議で意見書案が可決される見込み。

FITは、2015年4月以降に事業者認定を受ける際、関係法令で必要な手続きをしているかどうかの報告が義務化されているが、今回の問題の建設会社「フジ建設」(名古屋市守山区)はこれ以前の15年2月に稼働したとされる。

意見書案は「関係法令が守られないままでも売電事業が続けられている。(FITの趣旨である)再エネ促進に、住民の理解が得られない」と指摘し、義務化前の認定もさかのぼって規制対象とするようFITの改正を要望する。

今回の問題でフジ建設は、瀬戸市の条例に基づき、建設の中止勧告に従わなかった上、森林法や砂防法などの関係法令で必要とされている県への許可申請や届け出もせず、2・3ヘクタールの造成地に発電施設を設置。文化財保護法の保護対象になっている室町時代の窯跡の一部も破壊したとされる。 

 

(管理人より)

中日新聞の記事まとめです。業者も行政も・・・・自然破壊に加担してますよね

 


【続報】三菱日立パワーシステムズ日立工場の爆発。倉庫には重油などの危険物が保管されていた

2016-03-31 | 事故

工場のドラム缶爆発 現場検証

NHK茨城

30日、日立市の工場でドラム缶が爆破した事故を受けて、31日朝から警察と消防は合同で現場検証を行い、詳しい原因を調べています。

30日午後6時半過ぎ、日立市幸町にある火力発電所のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」の敷地内にある危険物を保管している倉庫の外に置かれていたドラム缶が爆発、周辺にドラム缶のふたや建物の屋根の一部が散乱しました。
この事故を受けて、警察と消防は合同で31日午前9時半から合わせておよそ40人の態勢で現場検証を行っていて、爆発したドラム缶や周辺に飛び散っているドラム缶に入っていたとみられる液体について詳しく調べています。
また、工場周辺の建物などへ被害の状況についても、住民などに話を聞きながら確認を進めていました。
工場の近くにある歯科医院で働いていて、車に液体が飛び散る被害のあった20代の女性は「大きな爆発音のあと、外に出ると液体が車についていました。予想もしていなかったことなので、驚いています」と話していました。
警察と消防は、引き続き、午後も現場検証を行い、爆発の詳しい原因を調べることにしています。

03月31日 11時58分

 

 

 

工場で廃油入りドラム缶爆発、数メートル飛ぶ

TBS (30日22:40)

茨城県日立市の工場でドラム缶が爆発する事故があり、警察が原因を調べています。

30日午後6時半すぎ、日立市にある火力発電用のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」の倉庫近くで、廃油が入ったドラム缶2本が爆発しました。

警察によりますと、爆発でドラム缶1本のふたが飛び、もう1本はドラム缶ごと数メートル飛んだということです。けが人はいませんでした。

この工場の倉庫には重油などの危険物が保管されていて、警察が爆発の原因を調べています。

 読売新聞2016.3.31

 

 

(管理人より) きのう日立市で爆発事故がありました。☟

三菱日立パワーシステムズ日立工場で爆発。真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた 

その続報です。ドラム缶の中身が何か言わないですね。住民の目撃証言だと10mの火柱が立ったようですが、倉庫のスレートの屋根に穴があいています。

外のドラム缶が爆発した場合、後ろの倉庫の屋根が、ああいった穴のあき方になるのかどうか、私にはわかりません。

工場の倉庫には重油など」の危険物が保管されていたと記事には書いてあります。「など」ってなんでしょうね。

危険だからそのドラム缶を倉庫内に保管していたのでしょうが、なぜ倉庫の外にもおいていたのかもわかりません。

外のドラム缶にも危険物が入っていたのだとしたら、燃えて周囲に飛び散っていますから対処しなければならないと思います。

きのうの報道では「金属を加工する際に使う使用済みの廃油」と伝えられていました。

 

https://www.mhps.com/news/20160331.html

沿革

2014年2月 三菱重工業株式会社、株式会社日立製作所が出資して設立
2014年10月 バブコック日立株式会社と合併


日立工場


爆発現場の工場の正確な位置がわかりません。地元の人はわかると思いますが・・・

おそらく現場はここでしょうね グーグルストリートビュー

 

 

衛星画像でもこれ以上は見えません。



事故のあった工場に限らず、工業生産では廃物が必ず出ます。それをドラム缶に詰めて保管していたのでしょうが、その廃物が何であるかが報じられることはまずありません。


ドラム缶の中身はいったいなんでしょうか。 廃物なので環境にいいはずはありません。

 

劣化ウランも日立製作所にはあるようです。どこの倉庫かわかりませんが・・・

 


茨城県ではこういったことも行われていますので、心配して当然だと思います。ドラム缶の中身を情報公開すべきです。

 

1/19のJCOウラン廃棄物焼却処理をメディアはどう報じたのか?「ウラン」という言葉も封印するNHKに驚愕!

東海村JCO臨界事故「被曝治療83日間の記録」動画と書き起こし。ウラン廃棄物は燃やしてはいけない

茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

 


3/17洞爺湖へのアスファルト乳剤流出事故。安全データシートに「飲み込むと有害のおそれ」

2016-03-30 | 事故

洞爺湖に接着剤流入 回収続く

NHK 北海道

胆振の洞爺湖町で17日、道路の舗装に使われる接着剤が積んでいた車から漏れ出し、一部が洞爺湖に流れ込みました。
室蘭建設管理部が回収作業を続けています。
室蘭建設管理部によりますと、17日午前10時半過ぎ、洞爺湖町洞爺湖温泉町で、道道の舗装工事中に、アスファルトを接着するための乳剤と呼ばれる接着剤が積んでいた車のタンクのバルブから漏れているのが見つかりました。
乳剤はおよそ1000リットル漏れ出し、このうち500から600リットルが雨水などが流れる排水管を通じて洞爺湖に流れ出ました。
一時、周辺の水が茶色く濁りましたが、広がりを防ぐフェンスを設置したうえでバキューム車などで濁った水を吸い出す作業を夜通し行いました。
乳剤は直接飲み込んだりした場合は人体に有害なおそれがありますが、劇物には指定されていないということです。
18日午前中には湖は濁りがない状態に戻っているということですが、建設管理部が排水管の清掃作業などを続けています。

03月18日 12時31分

(管理人より)

3/17の洞爺湖へのアスファルト乳剤流出事故です。 NHK北海道ローカルニュースなので報道当日、記事を見逃してました。キャッシュ画像を貼っておきます。

洞爺湖(とうやこ)は、北海道虻田郡洞爺湖町と有珠郡壮瞥町にまたがる湖。二級河川長流川水系に属する。周辺が支笏洞爺国立公園に指定されており、洞爺湖有珠山ジオパークとして「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に登録されている。また、「日本百景」「新日本旅行地100選」「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選定されている。 Wikipedia より

そんな貴重な湖に、アスファルト乳剤を500~600リットルも漏らすなんて本当に恐ろしいと思います。 閉鎖水系なのに化学物質を流出させるなんて・・・・

日本中で、化学物質や油を積んだタンクローリーなどが横転して、積載物を漏洩させています。このブログでは、できる限り記録してきました。


参考記事

山梨県富士河口湖町トレーラー横転事故(3)タンクコンテナに亀裂?CIMCは中国製

山梨県富士河口湖町トレーラー横転事故(2)タンクコンテナ積載車に形状がそっくり。

山梨県富士河口湖町でトレーラーがスリップで横転し透明液体がジャージャー漏れてる映像。中身を報じず。

頻発するタンクローリー事故。危険物を運ぶ車がひとたび事故を起こせば、必ず環境中に毒物を撒き散らす。

箱根町トレーラー転落で流出のPTMGメーカーはインビスタ。元はデュポン。親会社は米の公害加害企業コーク。

箱根町トレーラー転落でPTMGが流出した須雲川⇒早川 河口に向かって生物への影響はどうなのか?

箱根町トレーラー転落で須雲川に流出したポリエーテルグリコールについて安全データシートを確認する

【問い合わせ】箱根町須雲川に流出した化学物質とアユについて 「ドラム缶80本は全て壊れた」県環境保全課

箱根でトレーラーが転落、化学物質1万6000リットルが流出か?須雲川ではアユ数十匹が死ぬ。

飯舘村で産廃トラックが横転。積み荷の火力発電所の産業廃棄物の汚泥8トンが田んぼに流出。

四万十川支流に重油が流出した事実に関するニュースソース


今回はなぜそんなことになったのでしょうか? 道路の舗装工事をしていたことはわかりますが、どこの建設会社がこんなことをしたのか書いてません。

環境犯罪なのに呆れますね。 ε=(・д・`*)ハァ… 元ニュース動画がもう削除されて見れないので、どういう状況だったか、わかりません。

ネット検索しても出ませんでした。アスファルト乳剤協会 という業界団体もありますので、報道しなかったのかもしれません。わかりません。

 

アスファルト乳剤について調べておきます。 

 

舗装工事に利用される乳剤について。

PK-3
上層路盤と基層アスファルトの間に塗布される乳剤です。プライムコートともいい、石とアスファルトを密着させる接着剤と考えてもいいと思います。
舗装構成内では、必ず利用する材料で道路工事に限らずアスファルト関連工事全般にて必需品となります。

アスファルト乳剤とは?

乳剤の顕微鏡写真

乳剤の顕微鏡写真

アスファルトは一般的には加熱し液状にして使用されますが、常温で取り扱えるように工夫したものをアスファルト乳剤(または単に乳剤)といいます。アスファルト乳剤は乳化剤を含む水中にアスファルトを微粒子状に分散させ、見かけの粘性を大幅に低下させること(乳化)によって機械的に作られます。散布や混合などに使用されたアスファルト乳剤は、アスファルトと水に分離すること(分解)で粘結性が生じ強度が発現します。色は褐色を呈しており、分解後は黒色になります。現在、アスファルト乳剤は主として舗装の表面処理、安定処理、タックコートなどに使用されていますが、その他にも緑化、水利、防水、鉄道の軌道材料などとして各分野で用いられています。



どこのメーカーの商品が使われたかわかりませんが、とりあえず PK3という商品の安全データシート をどうぞ。

「飲み込むと有害のおそれ」と書いてありますね。人間が飲み込まなくても、湖の魚が飲み込んで、それを食べたらどうなんでしょうね・・・

 

PK3 安全データシート

 
 
追記 この件に関するニュースは ほとんど流れていません。
 
 朝日新聞北海道版(聞蔵)2016/3/19 洞爺湖に工事の乳剤流出 /北海道

 こちらが読めなかったので

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Date/201603/1.html  というサイトを見ました

2016年3月17日 北海道洞爺湖町で道路の補修工事中、乳剤と呼ばれるアスファルト接着剤がタンクのバルブが十分に閉まっていなかったために漏れ、600ℓほどが洞爺湖に流出

 

タンクのバルブの閉め忘れでしょうか?  だとしたら人災です。

 



三菱日立パワーシステムズ日立工場で爆発。真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた

2016-03-30 | 事故

工場で爆発 けが人情報なし

NHK茨城

30日午後7時前、茨城県日立市にある工場で爆発があり、周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。
警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、今のところけが人の情報はないということです。

30日午後6時45分頃、日立市幸町にある火力発電用のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」で爆発がありました。
この会社によりますと、ガソリンなどの危険物をドラム缶で保管している倉庫付近で爆発があったということで、工場周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。
また消防によりますと、爆発したのは危険物が置かれている倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本だということです。
ドラム缶の中には金属を加工する際に使う使用済みの廃油が入っていて、倉庫の外壁の一部が損傷しているということです。
警察と消防で現在、詳しい状況の確認を急いでいますが、工場の従業員や周辺の住民にけがはないということです。
NHKが上空から撮影した日立市の日立製作所の工場の敷地周辺の映像では消防車などが集まっている様子が確認できますが、大量の炎や煙が上がっている様子は確認できません。
道路に面した工場の敷地内にはドラム缶のような容器が置かれ、消防士が集まって状況を確認しています。
工場の脇にあるレストランの店員は「炎が一瞬上がったのが見え、そのあと2回大きな爆発音がした。
下から突き上げられる衝撃があり、花火が打ち上がるようなものすごく大きな音だった。煙のようなものが見えたという人もいた」と話していました。
別の男性は「ドーンという今まで聞いたことがない大きな音が聞こえ、工場に近づくとシンナーのような臭いがした。道路には50センチほどの丸い鉄板や屋根の一部のようなものが飛散していた。70年間、ここに住んでいるが、このようなことは初めてだ」と話していました。
爆発があった工場を運営する三菱日立パワーシステムズは三菱重工業と日立製作所が出資して平成26年に設立した会社です。
会社によりますと、爆発があった日立工場は火力発電所で使われるタービンやモーターなどの機械を製造し、工場の広さは40万平方メートル、従業員の数はおよそ2500人だということです。

03月30日 20時25分

 

消防「ドラム缶中身は廃油」

NHK茨城

日立市消防本部によりますと、爆発したのは、工場の敷地内にある危険物が置かれている倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本が爆発したと言うことです。
ドラム缶の中には、金属を加工する際に使う使用済みの廃油が入っていて、倉庫の外壁の一部が爆発で損傷しているということです。
また、午後8時現在、けが人の情報はないと言うことです。

03月30日 20時16分

 

「爆発音」周辺住民は

NHK茨城

爆発あった工場の近くに住む70歳の女性は、「自宅にいたらドーンという大きな爆発音が数回聞こえた。驚いて外を見ると、真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた。その直後から油のような鼻につく臭いがした。こんなことは初めてで何が起きたか不安です」と話していました。
また、日立市弁天町に住む女性は、「地震のような揺れとともに、ドスンと1回大きな音がして家に車が衝突したかと思った。そのうち、サイレンの音が聞こえてきて工場の方面に出てみたら、焦げ臭いにおいがした。暗くてよく見えなかったが、ヘルメットをかぶった人が道路を掃除していた」と話しています。

03月30日 20時29分 

「爆発音」周辺住民は

▽爆発があった工場の近くの歯科医院に勤める20代の女性は、「仕事をしていたら雷が落ちたかのような大きな音がして、縦揺れを感じた。窓の外に真っ赤な炎が一瞬見えた。外に出てみたら、油のようなものが車の上に飛び散っていた。どんなものなのかわからないので不安です」と話していました。
▽爆発あった工場の近くに住む70歳の女性は、「自宅にいたらドーンという大きな爆発音が数回聞こえた。驚いて外を見ると、真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた。その直後から油のような鼻につく臭いがした。こんなことは初めてで何が起きたか不安です」と話していました。
▽日立市弁天町に住む女性は、「地震のような揺れとともに、ドスンと1回大きな音がして家に車が衝突したかと思った。そのうち、サイレンの音が聞こえてきて工場の方面に出てみたら、焦げ臭いにおいがした。暗くてよく見えなかったが、ヘルメットをかぶった人が道路を掃除していた」と話しています。

03月30日 21時04分 更新

 

茨城・日立市の工場で爆発 けが人の情報なし

30日午後7時前、茨城県日立市にある工場で爆発があり、周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、今のところけが人の情報はないということです。

30日午後6時45分ごろ、日立市幸町にある火力発電用のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」で爆発がありました。
この会社によりますと、ガソリンなどの危険物をドラム缶で保管している倉庫の付近で爆発があったということで、工場周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。
また、消防によりますと、爆発したのは危険物が置かれている倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本だということです。
ドラム缶の中には、金属を加工する際に使う使用済みの廃油が入っていて、倉庫の外壁の一部が損傷しているということです。
警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、工場の従業員や周辺の住民にけがはないということです。
工場の脇にあるレストランの店員は、「炎が一瞬上がったのが見え、そのあと2回大きな爆発音がした。下から突き上げられる衝撃があり、花火が打ち上がるようなものすごく大きな音だった。煙のようなものが見えたという人もいた」と話していました。
また、別の男性は「ドーンという今まで聞いたことがない大きな音が聞こえ、工場に近づくとシンナーのようなにおいがした。道路には、50センチほどの丸い鉄板や屋根の一部のようなものが飛散していた。70年間、ここに住んでいるが、このようなことは始めてだ」と話していました。

 

動画から

記者

爆発を見たという地元の方によりますと、爆発があったのは、白いあかりがたかれているあたりで、2.3回大きな爆発音がして、そのあと何かが崩れるような音がしたということです。

工場の周りの生垣には青い粘り気のある液体がこびりついています。

また道路や駐車車両には爆発に伴ったススが飛び散っています。現在特別な匂いはありませんが、爆発直後には強い油の匂いがしたということです。

 

 

 

(管理人より) 

NHKニュースまとめ。21:15頃 NHKのWEB記事に動画がつきました。

NHK茨城の動画と、NHK NEWS WEB の動画が違っていました。

 

追記3/31  NHK NEWS WEB の動画が更新され、周辺住民の声の内容が編集され、文字がついています。

きのうの動画にあった記者のレポートは削除されていました。

 

 

 

 

NHK茨城の動画のなかの住民の方の話

火柱というか火が見えて、ガスのような臭い匂い」と証言されています。

それだけ炎が上がっていたのに、一枚も画像や、動画がありません。 なんか不自然ですね。18:45頃爆発がおきてニュース映像になるまで3時間もかかっています。

後から出てくるかどうかわかりませんが・・・

出てきたら追記しときます。


2016.03.30 日立製作所で爆発事故発生2


 

  

 

ツイッターより  https://twitter.com/moka_piii/status/715110627165888515

 

 

三菱日立パワーシステムズ 会社紹介映像(フルバージョン)

 

 三菱日立パワーシステムズ

http://www.mhps.com/products/category/pressure_vessel.html

火力発電、地熱発電もやってますが、原発の圧力容器作ってる会社です。原子力ムラです。


高知県土佐清水市大岐メガソーラー中止。JFEエンジニアリングが地区内外で起きた反対運動を受けて判断

2016-03-30 | 大岐メガソーラー問題

高知県土佐清水市大岐メガソーラー中止 地元理解得られず

2016年03月25日08時11分  高知新聞

高知県土佐清水市大岐地区の民有地の山林に大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を計画していたJFEエンジニアリング(東京都)は3月24日までに、「地元の理解が得られない」などとして、計画中止を地区の住民や土佐清水市の担当者らに電話で通知した。2015年6月に計画が表面化して以降、地区内外で起きた反対運動を受けて判断した。

【写真1】美しい砂浜が広がる大岐の浜。写真右手の山を切り開く形で、メガソーラー計画が持ち上がっていた(土佐清水市大岐)

 

高知県土佐清水市の以布利地区が大岐メガソーラー反対

2016年02月16日08時11分 高知新聞

 高知県土佐清水市以布利地区(川上裕敏区長、239世帯)は14日、2016年度の通常総会を開き、隣接する大岐地区の民有地にJFEエンジニアリング(東京都)が計画している大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、建設反対を決めた。土佐清水市内の各種団体による反対の意思表示は2015年11月の大岐地区、2016年1月の以布利共同大敷組合に続き3件目。

 以布利漁民センターで開かれた総会には、成立に必要な過半数(120世帯)を上回る174世帯が出席した。出席者らによると地元の飲食店経営、中嶋豊さん(45)が「この土地で暮らし育まれる子どもたちのために、美しい自然を残したい」として、メガソーラー建設の賛否を問う動議を提出。質疑はなく、拍手多数で計画反対を決めた。

 中嶋さんは「漁業者だけでなく、市民の問題として考えてくれた熱意ある拍手にほっとした。計画中止まで活動を続けたい」。川上区長は「直接の地元ではないが、住民は自然環境が壊される脅威を感じていて、当然の流れ。さまざまな形で大岐地区を応援したい」と話している。

 

高知県土佐清水市の以布利大敷組合が大岐メガソーラー反対を決議

2016年01月18日08時16分  高知新聞

高知県土佐清水市以布利沿岸で定置網漁を行っている以布利共同大敷組合(中平義久組合長)は17日、2015年度通常総会を開き、JFEエンジニアリング(東京都)が大岐地区内の民有地の山林(約25ヘクタール)に計画している大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設について、反対を決議した。 

 

高知県土佐清水市の大岐メガソーラーで地区投票「反対」大多数

2015年11月09日08時16分

 高知県土佐清水市の大岐地区(近藤敏彦区長、155世帯)は8日、大岐福祉センターで臨時総会を開き、JFEエンジニアリング(横浜市)が地区内の民有地の山林(約22ヘクタール)に計画している大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設への賛否を問う投票で、「反対」が80票と「賛成」の6票を大きく上回った。

 開会の時点で、臨時総会成立に必要な全世帯の過半数を上回る計116世帯(実出席77世帯、委任状39世帯)が出席した。近隣地区の住民や漁業関係者らも傍聴した。

 地元で反対署名を集めている「土佐清水の豊かな自然を未来につなぐ会」の山田浩一さん(58)が、メガソーラー計画への賛否を問う議案を提出。大規模な森林伐採による土砂流出、除草剤散布による海洋汚染▽約5万枚のパネルによる景観破壊▽パネルの撤去責任を事業者や地権者が負わない―などが予想されるとした。

 住民で計画地の地権者「オーシャン四国」の岡田充弘社長が「(JFEは)海を汚さない信頼できる会社であり、問題は全部クリアできる」と発言したが、他の住民からは「面積が広過ぎる。地権者だけの問題でない」「開発すれば地形が変わり影響が大きい」「大岐の手つかずの自然を守りたい」など、計画反対の意見が相次いだ。

 約1時間半の議論の後、計画への賛否を問う無記名投票が行われ、反対80世帯、賛成6世帯、白紙1世帯と、反対票が、出席世帯の過半数を大きく上回った。近藤区長は取材に対し「圧倒的な反対で、地区の意思は完全に示された。区長として結果に従い行動する」と話している。

 「土佐清水の豊かな自然を未来につなぐ会」の山田さんは「結果に喜んでいる。この動きが周辺地区や漁協に波及してほしい。計画が中止になるまで活動を続ける」と話した。岡田社長は「ノーコメント」とした。

 臨時総会は計画に反対する住民有志が中心になり、地区規約に基づき、開会請求に必要な全世帯の3分の1を上回る81世帯の署名を集めて開かれた。

 JFEは当初、2015年度内のメガソーラー(出力約13メガワット)着工と2018年度中の稼働を目指していたが、これまでの取材に「住民の理解が得られるまで着工スケジュールは未定」(JFE総務部広報室)としている。 

 

 (管理人より) この事案に関しては、地権者が同意撤回をさらに撤回するといったことがあったため、どうなるかと思っていましたが、ほんとうに中止になってよかったと思います。

ブログ読者の方にも、ご協力頂きました。ありがとうございます。言い続けてよかったです。

ここは、今後の為に、どうして中止にできたのか、経過をきちんと確認しておく必要があると思います。

組合と地元の自治会が反対すれば、こういった迷惑事業は止まるということです。

今、ご近所にメガソーラー計画が持ち上がって悩んでる市民のみなさんの参考になると思います。

ブログ記事で振り返っておきます。

 

2015/6/13  高知県土佐清水市緑が丘のメガソーラーの為に削られた山から泥が海に流出。大岐の浜にも建設計画。

2015/6/22  土佐清水市の大岐メガソーラーで地権者が同意書撤回へ(高知新聞6/22) 漁業や環境に影響がないはずがない

2015/11/6  高知県土佐清水市の大岐メガソーラー「同意撤回はただの茶番だった」と憤る住民。

 

高知県が2016/3/28 に 「太陽光発電施設の設置・運営等に関する ガイドライン」を出しています。


新潟県が100ベクレル/kg未満の放射性汚泥を東電に引き渡しても、結局セメントで拡散することになってしまう

2016-03-30 | 指定廃棄物

東電「放射性汚泥、引き取る」 100ベクレル未満、再利用も視野 新潟

2016.3.29 07:06  産経ニュース

東京電力新潟本社の木村公一代表は28日、福島第1原発事故の影響で発生した放射性物質を含む汚泥のうち濃度の低いものを引き取る考えを県に伝えた。県は全ての汚泥を引き取り、集中管理するよう引き続き求める構えだ。

 汚泥の保管量は2月時点で計約7万5千トン。福島事故で飛散した放射性セシウムが阿賀野川上流の山肌などに付着し、雨に流されて県内の工業用水の浄水場などに蓄積した汚泥を県や市町村、水道企業団が保管している。県は平成24年12月から10回にわたり、東電に引き取りを要請してきた。

 放射性物質に汚染された廃棄物は、国の基準では1キロ当たりの濃度が100ベクレル未満なら再利用できる。木村代表は「100ベクレル未満の汚泥を引き取り、再利用も視野に最大限対処したい」と回答した。道路の路盤材などに約4万7000トンの再利用が可能としている。

 県放射能対策課の涌井正之課長は「保管中の仮置き場の周辺住民は不安を抱えている。いつまでに引き取るかを具体的に明らかにしてほしい」としている。

 

 

東京電力が放射性物質含む汚泥の引き取りへ (新潟県)

 福島第一原発の事故のあと、県内で放射性物質を含む汚泥がたまり続けている問題で、東京電力は県に対し、汚泥を引き取る意向を示した。一方で、「汚泥を引き取るには課題が山積している」として、具体的な引き取りの時期などについては明言しなかった。

 県内では、福島第一原発事故のあと、放射性物質を含む汚泥が浄水場などにたまり続けている。泉田知事は、国が再利用を認める低い濃度であっても、汚泥は各自治体が処分するのではなく、原発を管理する東京電力が引き取るべきだと主張してきた。
 こうした中、東京電力は28日、県に対して、「汚泥は再利用できるレベルで、当社で道路の舗装材などで処理できる」と回答し、引き取る意向を初めて示した。一方で、「汚泥の保管場所や具体的な再利用方法など、課題は山積している」として、引き取りの具体的な時期や方法などについては明言しなかった。
 県が一時保管している汚泥は現在、およそ4万7000トンにのぼっていて、東京電力は今後、再処理や引き取り方法について検討を重ねていくという。
[ 3/28 20:25 テレビ新潟]

 

東電が放射性物質含む汚泥の引き取りを県に説明

UX新潟テレビ21 2016.03.28

ニュース動画文字起こし

東京電力は県に対し、今日回答書を提出しました。県内には放射性物質を含んだ汚泥が7万7000トン保管されています。

県はこのうち国が処理しない8000ベクレル/kg以下のものについて引取りを求めてきました。 

回答書によりますと、県が保管する汚泥を東電が独自に測定したところ、ほとんどが30ベクレル/kg程度、再利用が可能とされる100ベクレル/kgを下回っていて、これらの引き取りと路盤材やセメント材としての再利用を検討するとしています。

「クリアランスレベル以下のものにつきましては、流通が可能であるということでございますので、その方向で関係箇所がご理解をたまわれるよう動いておるところでございます。」

これに対し、県は「東電が責任を持つという意思表示」と捉える一方で、今後も100ベクレル/kg以上汚泥の引取りも含めた具体的な内容の提示を待つ考えです。

 

 

新潟県のHP

東京電力に対して放射性物質を含む汚泥等の引取りを要請しました。2016/3/17

東京電力(株)から県の放射性物質を含む汚泥の引取り要請に対する回答がありました。 2016/3/28


(管理人より) 新潟県だけが東電に放射性物質を含む汚泥をひきとってもらえるなんて驚きました。なぜでしょうか?

それまで東電は、原発事故で漏れ出た放射性物質は無主物だと主張していたくせに、なんともおかしな話です。

福島原発事故で東日本にばらまかれた膨大な放射性物質。その処理について、この5年どの県でもすったもんだしているわけです。

震災がれきは放射性物質をかぶって汚染され、その広域処理が大問題となりました。(新潟県は、泉田知事が当初がれき受け入れに反対しているようでしたが結局最後は自治体まかせになりました。)

そして東日本各県の8000ベクレル/kg超の焼却灰や浄水土、下水汚泥などの指定廃棄物。どの県でも最終処分場や保管場所で大揉めに揉めて、もうどうしようもないことになってしまい時間ばかりが経過しています。

5県(宮城県・茨城県・栃木県・群馬県・千葉県)における取組み

ところが指定廃棄物サイトには、5県(宮城県・茨城県・栃木県・群馬県・千葉県)と岩手県しか取り組みのまとめが出ていません。

新潟県にも放射性物質は降ったのになぜかここには入っていません。それは廃棄物の量がこの5県よりは少ないからでしょうか?廃棄物の内容としては「浄水土」(上水、工水)にあたりますので指定廃棄物です。

上記事にこう書いてあります。

●福島事故で飛散した放射性セシウムが阿賀野川上流の山肌などに付着し、雨に流されて県内の工業用水の浄水場などに蓄積した汚泥を県や市町村、水道企業団が保管している。

●(新潟)県内では、福島第一原発事故のあと、放射性物質を含む汚泥が浄水場などにたまり続けている。

 

県内には放射性物質を含んだ汚泥が7万7000トンあり、「100ベクレル/kg以下の汚泥4万7000トンの再利用が可能」と書いてありますので

100ベクレル/kg以下の汚泥が4万7000トンだとすると、残りの3万トンは どの程度の放射能汚染があるのでしょうか?


一方、環境省の指定廃棄物の処理サイトを見ると 

指定廃棄物の数量(平成27年12月31日時点)

 


この表には新潟県も出ていますが、上水の浄水土しか出ていないようです。約1000トンが8000ベクレル/kg超の指定廃棄物となっています。

新潟県のHPを見てみます。

浄水場汚泥に関する情報  に原発事故後の経緯が並べられています。

事故直後のリンクより 青文字抜粋転載

・新潟市が6月1日に、浄水場の汚泥を検査したところ19,377ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されました。
・県が確認のため6月2日に、上記浄水場の汚泥を検査したところ、検体により
21,000ベクレル/kg、33,000ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されました。
・その後、新潟市が6月6日に、上記浄水場の汚泥について2回目の検査をしたところ
45,544ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されました。


十分、高濃度の指定廃棄物が溜まっています!


浄水場汚泥の放射性物質検査結果及び浄水場の立入調査結果について

ということは計算上は 8000ベクレル/kg超の指定廃棄物、約2万~4.5万ベクレル/kgの浄水土(上水)を含む1000トンが新潟県に保管されているということになりますね。

100ベクレル以下/kgの浄水土=放射性汚泥を東電に引き渡しても、これだけ高濃度の放射性汚泥が、まだ新潟県内に残っているということです。

しかも、100ベクレル以下/kgの放射性汚泥は東電が路盤材やセメント材にすると言っているので、結局は、環境中に放射性物質を薄めてばらまくことに同意したことと同じなんです。

県は「全ての汚泥を引き取り、集中管理するよう」要請しても、東電がそうすると言ってない以上は、再利用されて拡散されてしまいます。

あたかも、4万7000トンの放射性汚泥を東電に引き取らせて厄介払いをしたように見えますが、東電に集中管理として保管させたわけではないので、「責任を東電にとらせた」とは言い難いと私は思います。

むしろ責任のなすりあいで、放射性汚泥を薄めて使ってしまおうというふうに見えます。東電が独自に測定して30ベクレル/kgというのも怪しいとしか言いようがありません。

市民に「東電に引き取らせました!」とテレビで報道させてアピールしています。

100ベクレル/kg~8000ベクレル/kg、8000ベクレル/kg超の指定廃棄物も、合わせてまだ3万トンも県内にあるというのに・・・・

このような怪しげな適当な取引で、柏崎刈羽原発の再稼働をされてはたまらないと思います。

 

新潟県HP 汚泥に含まれる 放射性物質の調査結果について  を見ると、最新のものでも放射性セシウムは検出され続けています。

 

 


  


 

放射性物質は集中管理が原則なので、私は放射性廃棄物は福島第一原発の東電の敷地内で再利用せず保管するべきという考えです。

しかし、どの県もNIMBYが極まって、県内の最終処分場すら決まらない状態です。結局、減衰を待って、いろんなものと薄めて再拡散していくようなことにされてしまうのではないかと暗澹たる気持ちです。

ほんとうは福島県の東電の敷地内に無人エリアを確保し指定廃棄物の集中管理保管施設を造るべきなのです。

 

放射性物質はこんなに、遠くまで運ばれてばらまかれたのですから。新潟の山奥にも流れていますから、高濃度の放射性汚泥が出て当然なんです。

 

 


 



さいたま市のごみ焼却施設で作業員死亡。バグフィルターから落ちてきた大量の灰で生き埋め 

2016-03-29 | ゴミ焼却炉

 
 
ごみ処理施設で作業員死亡、大量の灰で生き埋め 

TBS News 2016/3/21

さいたま市のごみ処理施設で、作業員の男性が突然落ちてきた大量の灰で生き埋めとなり、死亡しました。 

21日午前、さいたま市見沼区のごみ処理施設で、作業員の男性2人が焼却炉の煙を浄化する高さ6メートルの装置の中で清掃作業を行っていたところ、突然、大量の灰が 落下しました。 

この事故で東京・葛飾区の会社員、佐藤和男さん(60)が生き埋めとなり、病院に運ばれましたが死亡しました。落ちてきた灰は浄化装置に設置されたフィルターに溜まっていたとみられるということです。 

警察は業務上過失致死の疑いも視野に調べています。(21日23:28) 

 

焼却場で労災事故 作業員死亡

03月22日 06時32分 NHK首都圏

21日午前、さいたま市にあるゴミ焼却場で、煙を排出する装置の清掃などをしていた60歳の男性作業員が、落ちてきた灰の下敷きになり、死亡しました。

21日午前10時ごろ、さいたま市見沼区膝子にあるゴミ焼却場、「さいたま市東部環境センター」で、作業員2人が煙を排出する装置の清掃をしていたところ、突然、装置の中にたまっていた灰が落ち、1人が下敷きになりました。
下敷きになったのは、東京・葛飾区の佐藤和男さん(60)で、病院に運ばれましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと、この装置は高さおよそ6メートル、幅およそ3メートルで、焼却場から出る煙の有害物質を取り除く「バグフィルター」と呼ばれる布が天井に付いていて、落ちてきた灰はその部分にたまっていたとみられるということです。
佐藤さんたちは、21日午前8時半から装置の汚れを落とす作業などをしていたということで、警察は、事故の詳しい状況や原因を調べています。

 
 
  
 
(管理人より) このブログではずっと警告しているのですが、また焼却炉で痛ましい死亡事故がおきました。私は当日出かけていてこの事故のニュースに気づきませんでした。ニュース元は削除されていましたのでキャッシュ画像を貼っておきました。
バグフィルターの灰をかぶって労働者が亡くなった事故。この記事を書きながら涙が止まりませんが、きちんと記録したいと思います。
 
 
 
 
死亡事故は1週間前のことなのに、何も市のHPに出ていません。

東部環境センター 維持管理の状況に関する情報

廃棄物処理施設は、周辺環境の保全を目的に施設を適正に維持管理する義務が課せられています(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)。

さいたま市東部環境センターでは、法律等に基づき廃棄物の処理量や焼却炉内の温度などの運転状況の確認(維持管理の記録)、施設から周辺環境へ排出される排出ガスや排出水などの詳細分析(環境分析結果)を行っています。

 

【最新】維持管理の記録(平成28年1月)(PDF形式:41KB)  より

 

バグフィルターはろ布表面に堆積した飛灰自体をろ材として、粒子を捕捉してゆきます。 ろ布表面の堆積量が増えて飛灰の厚みが増して来ると、排気の通りが悪くなってきますので、 捕捉した煤塵を払い落として、ろ過機能を回復させます。上の報告書に「稼働時常時機械除去」と書いてあります。バグフィルターは灰が溜まってくるので機械で振動させて灰を払い落としますが、目詰まりした場合、清掃作業を人力でやっていたのかもしれません。

命懸けの大変危険な作業です。 つい先日も富山の産業廃棄物焼却炉でも、850度の焼却灰をかぶって二人が亡くなりました。

 

富山の産廃焼却炉の事故で850度の灰と熱風をかぶって作業員死亡!全身やけどによる熱傷性ショック

【続報】富山の産廃焼却炉死亡事故。重体の男性が死亡。この事故で亡くなったのは2人目

 

みなさんが、何も考えずポイポイ出したゴミは燃やされて灰になっていきます。そしてその灰により、人の命が奪われているのです。

こういった死亡事故が起きても、単なる労災事故で片付けようという人間のご都合的心理が噴出すると思います。安全管理の問題にしてしまおうと。そうすれば「ごみを燃やす社会」を維持できますからね。

罪悪感なしに、ゴミを捨てたい市民。 認知的不協和で、今回の事故を無視する人が続出でしょうね。事故が報道された日に、NHK首都圏のこの事故の記事をツイッターで一人しか、たった一人しかツイートしていませんでした。

 

埼玉県のゴミ焼却灰ですから、福島原発事故由来の放射性物質も灰の中に含まれています。

平成27年度焼却施設における放射能等測定結果

今月はこのデータでしょうか?

 

バグフィルター 交換 で画像検索してみました。この事故現場の写真ではありませんが、バグフィルターの下はこういった凄まじい状況です。 参考イメージとして貼っておきます。

 

  

 

 震災がれきを燃やしていた門司の清掃工場でも死亡事故が起きています。 

震災がれきを燃やしていた新門司焼却工場で焼却灰の中に作業員が転落死亡!

焼却炉の作業は命懸けです

門司署が、新門司焼却工場作業員の死因は窒息死と発表

 

「ごみを燃やす社会」の危険性を知ってほしいと管理人は強く願います。

ごみを燃やす社会―ごみ焼却はなぜ危険か
山本節子
築地書館

 

 


福島県の野生イノシシの革製品、ネームホルダーから赤ちゃん用の靴まで試作されている事実。補助金の事業

2016-03-29 | イノシシ問題


福島ダイハツ販売が職員用のイノシシ革製品を採用

福島民友 2016年03月28日 20時48分

福島ダイハツ販売(青木信幸社長)は地域貢献の一環で、職員のネームホルダーに伊達市農林業振興公社(佐藤真也代表理事)のイノシシ革製品を採用する。28日に同市霊山総合支所で引き渡し式が行われた。

 同公社は有害獣として捕獲されるイノシシを地域資源として活用。さまざまな商品を開発している。同社は、当たっても車両を傷つけない利点に着目し、イノシシ革のネームホルダーを採用することにした。

 式では、佐藤代表理事がダイハツロゴ入りネームホルダー200個を青木社長に手渡した。青木社長は「ダイハツはラブローカル活動を展開している。(ネームホルダーで)福島から明るく元気な情報を発信していきたい」と述べた。同社の菅野晃常務が同行した。

 

(管理人より) 福島県のイノシシが高濃度に放射能汚染されてしまっていることがわかっていながら、このような取り組みがなされ、まるで明るいニュースのように報じられるこの国。

福島県のイノシシの放射能濃度を厚生労働省のサイトで確認しました。 

  

イノシシ肉はほぼ100ベクレル/kg以上です。野生のイノシシは汚染キノコや汚染ミミズを食べているので当然と言えます。チェルノブイリ事故後のドイツの森でもイノシシが放射能汚染されました。

実は2015年12月にも同じ伊達市農林業振興公社のイノシシ革活用のニュースがNHKでありました。ツイートでは少し拡散したのですがブログではとり上げていなかったのでこの機会に記録しておきます。 

 

捕獲イノシシで毛皮を活用 福島県 

NHK 2015年12月09日 21時12分 

農作物の被害を防ぐために捕獲したイノシシの皮を、キーホルダーなどに加工して活用する取り組みが 伊達市で始まり、9日、本格的な事業展開に向けた勉強会が開かれました。 
伊達市では、農作物の被害を防ぐために捕獲されるイノシシが年間1500頭近くいますが、摂取制限で 食用にはできないため皮をキーホルダーなどに加工して観光施設などで販売する事業をことし3月から試験的に行っています。 
9日は、事業の本格展開に向けて地元の猟友会や観光施設の代表などを集めた勉強会が開かれ、はじめに、 実際に加工を行っている市の農林業振興公社の作業場を見学しました。 
今の試験的な事業では、イノシシの皮は業者になめしてもらい、地域の住民や障害者施設の人が公社の職員の指導を受けて加工していて、作業場では住民たちが革を編むなどして製作にあたっていました。 
このあとの会議で参加者たちは、イノシシの皮で財布や名刺入れなど、およそ50種類の商品をそろえブランド化を図っている岡山県の事例を参考に、伊達市でも今後、年間200万円の売り上げを目指して事業を進めることを確認していました。 
伊達市農林業振興公社の梅津善幸事務局長は「魅力ある商品を作って積極的に販売先を広げていきたい」と話していました。 

 
 
 

伊達ケーブルテレビでも 平成26年12月19日に放送しています 


この中で伊達市農林業公社の担当者は「イノシシ革はNDだった」と言っていましたが、革だけのデータは農林水産省のHPや厚生労働省のHPにあるのでしょうか? 

毛皮自体が放射性物質だらけの野山で泥だらけになっているわけですから、木で言うところの樹皮と同じだと思います。それをなめした革がNDだから使うというのはどうなのでしょうか?

毛皮表面についた放射性物質はなめす工程で他に移動したということではないかと考えられます。なめすのは業者に出すということなので、その業者の地域に移動することになります。

NHKの報道では、イノシシの革で赤ちゃん用の靴まで作っていました。

食用でなければいいのかということです。どうしてこのようなことが行われるかというと、税金が投入されているからです。

こちらをご覧下さい☟

地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)事業一覧 福島県伊達市 平成27年2月25日  より

平成 26 年度 事務事業マネジメントシート  より





657万円 


相馬市では捕獲されたイノシシは、2016年4月から専用焼却炉で焼却される予定です。それまでも燃やしていました。伊達市やその他の地域ではどうなのでしょうか。

放射能汚染地域ではイノシシを駆除して、食べられないからと焼却していたのです。猛烈に放射能汚染されたイノシシは焼却すれば放射能を環境中に再拡散することになります。

焼却灰に放射能は濃縮し、放射性PMも煙突から出ることはわかっています。風下周辺地域は追加汚染、追加被曝の可能性。

日本はこれから汚染イノシシがさらに深刻な問題となってくるでしょう。

「農作物に被害⇒イノシシやシカを駆除」という大義名分で、いま日本中でイノシシやシカを殺してジビエで食べさせることが国策で進められています。

参考記事☟

学校とメディアは猛省すべき(2)危険をおかしてまで学校給食で「ジビエ料理」を食べさせてはいけない。


6次産業化と再エネがセットでジビエをすすめているのです。

「再生可能エネルギーによる乱開発⇒野生動物の住処や餌場が奪われる⇒山を降りてきた動物を殺してジビエで食べる」という流れが見て取れます。

こんなことが行われていいとは私は思いません。

 

 

 

福島県相馬市にイノシシ専用焼却施設が稼働。イノシシを殺し燃やし続けるレベル7の日本

【汚染イノシシ問題】近くのゴミ焼却施設に運べば駆除を奨励する市から1頭当たり2万円の報償金(福島)

福島県の野生イノシシの革製品、ネームホルダーから赤ちゃん用の靴まで試作されている事実。補助金の事業

学校とメディアは猛省すべき(2)危険をおかしてまで学校給食で「ジビエ料理」を食べさせてはいけない。


食品産業廃棄物を肥料化する会社から萩市の豪雨被災地にバーク使用の肥料500トンの寄付。樹皮の産地は?

2016-03-28 | CLT バイオマス 木

被災農地に肥料寄付で感謝状

NHK山口 3月18日 18時51分

平成25年の記録的な豪雨で被災した萩市東部の農地の復興に向けて堆肥およそ500トンを寄付した広島市の肥料会社に18日、萩市から感謝状が贈られました。
平成25年7月に山口県北部を襲った記録的な豪雨で萩市東部では、河川の氾濫などにより田んぼや畑に土砂が流れ込む被害を受けました。
その後、広島市の肥料を製造する会社からおよそ500トンの有機肥料が寄付され、農地の復興に貢献したとして18日、萩市役所で野村興兒市長から島谷経夫社長に感謝状が贈られました。
野村市長は、「水害を受けた当時は農業を辞めようという人がたくさんいたと思うが、肥料の寄付のおかげで多くの農家が助けられました。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べました。
これに対して、島谷社長は「来年度も堆肥の寄付を申し出ており、今後も引き続き農家の支援を行いたい」と応えていました。
寄付された肥料は、被災した田万川、須佐、むつみ地区のあわせて16.54ヘクタールの農地に整備が終わった去年3月から10月にかけて投入されたということです。
島谷社長は、「水害を見て農家がだめになるのではと思い支援を申し出ました。復興も進んでいるということでこれから農家の方にもっと発展していってほしい」と話していました。

 

(管理人より)

このNHK山口のこのニュースを見逃していましたが、ブログ読者の方から教えていただきました。キャッシュの画像をソースとして貼っておきます。

記事の中に「広島市の肥料を製造する会社」とありますが、企業名は書いてありません。

「島谷経夫社長」で検索したら

久米産業株式会社 広島市中区幟町10番5号 代表取締役 島谷 経夫 (082)221-6087  と出てきました。

久米産業株式会社・久米肥料株式会社という形でHPにあります。

久米産業株式会社は、食品産業廃棄物の収集・運搬及び中間処理業。久米肥料株式会社は、有機質肥料の製造・販売業。

代表取締役は同じです。つまり食品産業廃棄物を肥料にする会社なのです。

HPに 「樹皮や籾殻などの処理にお困りの方 有機質肥料再生の副資材として活用します」 と書いてあります。(下画像 赤囲み)

そのバナーをクリックすると 以下のページになります。




以下は私が2014年に書いた過去記事です☟

琵琶湖汚染木材チップ問題テレビ報道と放射能汚染地域の樹皮(バーク)について 

汚染バークは日本中に!ペレット乾燥の燃料、バーク堆肥、石炭火力の混焼?農地改良材?

【再エネ公害】汚染木質チップ撒き散らしてどこが再生可能?国策「バイオマス」自然エネルギーを検証する

 

この中に 「関東森林管理局」の資料というのがあり、それを見ると、最も放射能汚染の激しい福島県のバークが流通していることがわかります。

平成25年度国有林材の安定供給システム販売(第1回)公募結果

福島だけでなく東北の汚染木があらゆる形態で加工製品化されもう止めようがないほど流通しているんですね。滋賀県琵琶湖に放置された汚染木屑の問題も、結局、最後はうやむやにされました。


2012年に群馬県の放射能汚染ほだ木を1万6000本、おがくず業者が買い取る。おがくずの行方は?

汚染木くず問題(3)汚染木くずが持ち込まれた前橋市でも木質バイオマス発電事業が次々展開

汚染木くず問題(2)汚染木くずの中間処理問題で前橋市長に公開質問とヒヤリング~市民オンブズマン群馬

汚染木くず問題(1)滋賀~栃木・山梨・鹿児島・茨城・千葉に運搬していた事実。NHKはなぜか千葉を報じず


そういったことから考えて、この広島の企業が作った肥料が、どこの県の樹皮を使ったものか、その樹皮が放射能汚染されているかいないかは、実際のところわかりません。

放射能検査してみなければ不明です。

「寄付された肥料は、被災した田万川、須佐、むつみ地区のあわせて16.54ヘクタールの農地に整備が終わった去年3月から10月にかけて投入された」

と記事にありますので、寄付された肥料はもう、畑に混ぜ込まれているでしょうね。

こうやって作っています☟

http://www.eco-kume.co.jp/index.html 

 

 

 

 

 

ひと袋20kgで330円。500トン=500000kg 

500トンですから 25000袋で825万円・・・原価はもっと安いはずですけど・・・・ 

寄付をするということはただということです。 

このようなことが、山口県で実際に行われているということを、ブログ記事に記録しておきます。

 

 

 

 


大分地裁 竹内裁判長「パネルは豊かな自然環境と調和しない異質なもの」太陽光パネル撤去命令

2016-03-26 | メガソーラー自然破壊

 

 

「別荘地の景観利益侵害」太陽光パネル撤去命じる判決

2016年03月25日 読売新聞

大分県由布市湯布院町の別荘地で、住人の男性が自宅敷地内に太陽光パネルを設置して景観が損なわれたとして、住民21人と別荘地の管理会社が、男性にパネルの撤去と慰謝料を求めた訴訟の判決が24日、大分地裁であった。竹内浩史裁判長は「住民らの景観利益が侵害された」と認め、一部を除くパネルの撤去と慰謝料の支払いを命じた。 

 判決によると、男性は2013年、約1700平方メートルの自宅敷地の大部分にパネルを設置。九州電力と売電契約を結んだ。

 原告側は、男性が土地購入時に景観を損なう行為を禁じた管理規程を承諾したとして、パネルの撤去を求めた。男性側は「パネルはメガソーラーとは違って小規模で、規程に設置の差し止めを請求できる定めはない」と主張していた。

 竹内裁判長は、住民らに景観利益があると認めたうえで、「パネルは豊かな自然環境と調和しない異質なもの」と指摘。管理規程に反し、景観利益も侵害しているとして、屋根部分を除く庭のパネルの撤去と、住民16人に設置日から1日200~100円の慰謝料などの支払いを命じた。 

 

 (管理人より)

「パネルは豊かな自然環境と調和しない異質なもの」という当たり前の判決が出ました。 

私は大分県の温泉が好きで、よく訪れていますが、行くたびに大小のソーラーパネルが増えていて非常に残念な気持ちになります。

山の中、別荘地、温泉地域にもいきなりメガソーラーが出てきます。私は大分県の良さを、相当目減りさせていると強く感じます。

地元の温泉旅館がこういったメガソーラーや、地熱バイナリー発電などの再生可能エネルギーに取り組んでいる場合もあり、本当にがっかりします。

こんな発電所に囲まれた温泉に保養に行きたいと思う人はいません。

塚原高原にもメガソーラー建設問題があり、建設計画のある現場も見に行きました。

参考記事↓

東京新聞の誤誘導記事!企業がやろうが地元住民がやろうがメガソーラーはそれ自体が自然破壊 

 

大分県の山の中にはこういうところもあるのです↓ (上の記事とは関係ありません)

 

 

 

 

 


電力小売自由化問題(5)スイッチングはスマートメーター設置、スマートグリッド社会の構築を加速化させる

2016-03-24 | 電力小売自由化問題

(教えて!電力自由化:6)スマートメーターって?

2016年3月5日05時00分 朝日新聞

都内の戸建てに住む4人家族の電気使用量は午前5時、一気に8倍に跳ね上がった。「起床して暖房やテレビを使い始めたためです」と東京電力の担当者。ウェブ画面が映すのは、この家族の2日前の電気使用量を30分ごとに刻んだ棒グラフ。家族全員が外出した午前8時から、使用量は再びゼロ近くに落ち着いた。

 4月からの電力小売り全面自由化に向けて、大手電力会社は通信機能を備えたデジタル式の電力計「スマートメーター」への切り替えを急いでいる。検針員が毎月1回、使用量を目で確認してきたアナログ式の旧型と違い、自動で計測して電力会社に30分おきに送信する。交換は原則無料だ。

 電気の使い方がグラフなどで目に「見える」ようになり、ライフスタイルに合った料金プランと組み合わせて節約の工夫がしやすくなる。夜間料金が割安なプランを選んで、食洗機や炊飯器を夜のうちに使っておく、といった具合だ。

 事前に選んだ最大電気量で決まっていた基本料金の選択肢も増える。東電は1月、過去1年間に実際に使った最大電気量で基本料金が変わる「スマート契約」を発表した。お盆や正月など電気を多く使いそうなときは家電を使う時間をずらすなど、対策次第で基本料金も減らせるようになる。

 照明や冷暖房などの家電を制御する住宅用エネルギー管理システム「HEMS(ヘムス)」と連携させれば、さらに省エネが楽になる。HEMSが時間帯別の電力料金メニューに沿って、電気が高いときはクーラーの設定温度を上げたり、安いときに電気自動車や蓄電池を充電したりと自動制御してくれるためだ。

 全国の電力計約7800万台のうち、スマートメーターに替わったのは1月末時点で約1300万台弱。すべて置き換わるのは2024年度末になる見通しだ。電力会社を変える家庭を優先的に作業しているが、一部で遅れも出ている。設置が間に合わなくても、電力会社を変えることはできる。

 ただ、電気使用量は生活ぶりを映し出すだけに、情報が流出すれば被害も大きい。情報セキュリティ大学院大学の湯浅墾道(はるみち)教授(情報法)は「何時ごろ留守がちか、いつ就寝するか、といった行動パターンが筒抜けになり、空き巣やストーカーに悪用される危険性がある。情報の利用や管理のルール整備を急ぐべきだ」と指摘する。政府はサイバー攻撃による情報漏洩(ろうえい)や大規模停電を防ぐため、メーターのセキュリティー対策の指針をまとめる方針だ。 (村山祐介) 

(管理人より)

4月1日からの電力自由化まであと一週間となりました。東京電力管内では、東電の下請け業者が各戸のポストにチラシを入れただけの通知で、黙っていたらいつの間にか留守の間にスマートメーターに切り替えられているという状況になっているようです。電力会社は、新電力への切り替えを「スイッチング」と呼び、市民にさりげなくスマートメーターを”強制”してきています。

さすがに、その強引な手法自体に不信感を抱いた市民が、スマートメータの設置の件について調べ、SNSなどで発信し、スマートメーターを拒否した体験を報告している例もありました。 

ネット上には電力自由化について様々な解釈をつけ市民が混乱するような形で、実にいろんなバリエーションで情報がばら撒まかれており、うまいこと騙すのだな~と感心します(苦笑)

NHKやその他のメディアも、電力自由化について恥ずかしいほど持ち上げています。ほとんどがスマートメーターの宣伝になっています。

ところがツイッターの中には、「スマートメーターは電力自由化に関係なし」という言い方で、新電力切り替えをすすめるツイートがありました。

この一文だけとってみると、スマートメーター自体と電力自由化がまるで無関係の事柄かのような誤解を与えますし、プライバシーと電磁波問題も解決するかのような誤解も与えています。これは明らかな間違いです。

私にはこのツイートは、スマートメーターに拒否反応を示す一部の市民に対する、新電力切り替えへの誘導のようにみえます。

スマートメーターは電力自由化にとって不可欠です。しかもスマートメーター導入の行き着く先はスマートグリッド社会だということを言わずに、「関係なし」だなんて何故言うのか全く疑問です。

しかも以下の動画の内容(小林正夫議員質問)がその根拠として示されていますが、さらにおかしな話です。 

2016/03/14 参議院予算委員会 質疑者:小林正夫議員 28:45~あたり

電力ガス事業部長 「スマートメーター切り替えが必要かというお尋ねでございますが、ご指摘の通り、スマートメーターが設置されておらずとも契約先の切り替えは可能でございます」

 

「スマートメーターが電力自由化と関係ない」のだとしたら、国も電力会社もスマートメーター設置をすすめ、各電力小売会社もそれぞれにスマートメーター設置をすすめるはずはありません。

資源エネルギー庁 電力会社を切り替えるには に「スマートメーターへの交換が必要」と書いてあるのにおかしな話です。

 

電力会社も国も、スマートグリッド社会をつくるためにスマートメーターの設置を段階的に増やし、最終的に2020年までに全て取り替えていく方針です。

エネルギー基本計画 平成 22 年 6 月

 

現時点ではスマートグリッド社会への準備移行段階なので、「スイッチングはアナログメーターでも対応可」と言っているだけであって、ゆくゆくはスマートメーターを強制してくるのです。

「今のところ」はアナログメーターでも対応できると言ってるだけの話で、スイッチング=新電力への切り替えをするということは、今後スマートメーターを優先的に設置されていくということです。 

ではなぜこのようなこと「スマートメーターが設置されておらずとも契約先の切り替えは可能」なんてことをわざわざ国会の答弁で官僚に言わせているのでしょうか?

上の朝日新聞記事にも少しだけ書いてありますが、結局、切り替え申込者が一気に増えて対応できず、作業に遅れが出ているからでした。

 

東京電力が大失態、スマートメーターの設置に大幅な遅れ 2016年03月04日 より 抜粋転載 青文字 

実はスマートメーターの設置が大幅に遅れた背景に、東京電力のずさんな工事管理があった。経済産業省に報告した内容を見ると、あきれるばかりだ。第1に管内45カ所の支社のうち10支社で、工事を依頼した会社が協力会社とのあいだで契約を結んでいなかった。そのために作業員の不足が発生した。第2に残り35カ所の支社でも、工事会社の作業員が大量に離散する事態を招いていた。

 45支社全体では、2015年12月末の時点で650人の作業員を確保したはずだった。しかし契約の未締結で90人が減少したうえに、作業員の離散や他の工事との兼務などで2月末までに251人が減少した。結局のところ341人の作業員が不足して、予定の半分も確保できなかったことになる。東京電力は緊急にバックアップの工事会社と新たに契約を締結するなどして作業員を増やして、3月以降の設置工事を進める方針だ。それでも計画の遅れを完全に取り戻す状態にはならない。 

 

設置工事を先延ばしし、なんとか凌ぐために東電は以下のような報告を3/3にしたわけです。

スマートメーター設置に係る状況等の報告について 2016年3月3日 東京電力株式会社 

電気事業法第106条第3項の規定に基づく報告徴収に対する報告について(本文)(PDF 116KB)PDF

従来の電力量計とスマートメーター(PDF 307KB)PDF

 

小売事業者様へのお願い内容(PDF 262KB)PDF 

 

東京電力の4月の検針日は地区によって分かれていて、最も早い地区で4月4日(月)、最も遅い地区では4月28日(木)になる。もし検針日に合わせて契約変更日を遅らせると、ほぼ1カ月分は東京電力の電気料金が適用される。

 

つまり、新電力への切り替えはスマートメーターが必要と打ち出しているにも関わらず、申込者のスマートメーター設置工事が遅れていて、従来のアナログメーターで対応せざるを得ない状況になってしまい、切り替え日と検針日を合わせることによってどうにか対応しようとしているのです。

切り替える場合、スマートメーターが必要になる」という新電力の説明と食い違うため、「スマートメーターが設置されておらずとも契約先の切り替えは可能」という苦し紛れの答弁になったと思われます。

 

 

 

そこに便乗する形で、電磁波に懸念を抱く少数のスマートメーター拒否市民に対し、新電力への切り替えをさせるために、「スマートメーターは電力自由化に関係なし」という言葉でもっておかしな誘導が行われたと私は見ています。

スマートメーターが設置されておらずとも契約先の切り替えは可能」という文章と、「スマートメーターは電力自由化に関係なし」という文章とでは、まったく意味が違うのに・・・・取り違える方もおかしいのですが・・・・

市民を混乱させる迷惑で無責任なツイートだと私は思います。

 

従来のアナログメーターのままにして、新電力に切り替えたらどうなるでしょうか?現時点で契約自体はアナログメーターで出来るけれど、新電力で契約してしまった場合、スマートメーターをその後拒否し続けることが果たして可能なのかどうかわかりません。近い将来または優先的にスマートメーターへの交換を迫られ、さらに偽エコ機器も導入させられてしまうのではないだろうかと懸念します。

検針に関しては、電力取引等監視委員会のHPに以下のような記述があります。


新電力をガス会社に切り替え契約した場合は、将来的にエネファームを設置させられる可能性も出てきます。

電磁波を避けて、アナログメーターをキープしたのに、今度はエネファーム・・・・恐ろしい・・・結局エコ機器を押し付けられることになれば意味がありません。

一刻も早くスマートグリッド社会にするために、電力自由化と再エネとスマートメーターはセットで国策化しています。

この記事を見ると、スマートグリッドが原子力ムラにつながっていることがよくわかります。「託送業務システムはその開発のほとんどを三菱電機が東電から請け負っている」と書いてあります。

 

「電力自由化」誤請求もあり得る見切り発車の不安  より抜粋転載 青文字

東電管内では合計2700万世帯の切り替え工事が必要で、20年度末までに全て終える予定だ。だが、それと並行して、自由化に伴って東京ガスやソフトバンクグループなどの新規参入企業へ契約を変える(スイッチング)世帯には、4月までに優先的にスマートメーターへの切り替え工事を行うことになっている。このスイッチング工事が4月までに終わらない可能性が高まっているのだ。

 実際のところ、スイッチングの切り替え工事が間に合わなくても電気が止まるわけではなく、電力使用量の計測も従来のメーターで代用はできる。だが、新規参入企業にとって影響は大きい。スマートメーターは30分単位で電力使用量を電力会社に通信して送る機能がある。電力会社は送られてきた電力使用量を基に、法律で義務付けられている電力の需要と供給の30分単位での一致を実現させるのだが、スマートメーターが設置されていなければ、当然だがそれができなくなる。

 この背景には電気はためられないという性質がある。そのため、電力は常に需要と供給を一致(バランス)させなくてはならないわけだ。もし、バランスできなかった場合、東電などの電力会社から不足量の電力を急きょ買ったり、超過分を売ったりして、バランスさせる仕組みになっている。このときの料金が「インバランス料金」といわれるもので、新規参入企業が負わなければならないコストだ。

 「スマートメーターが付いていなければ、需要と供給の一致ができないし、どのくらいのインバランス料金が発生するか想定もできない」と、4月に参入する新規参入企業幹部は予期せぬリスクに戦々恐々としている。
 実際にそうした事態になった場合は、暫定的に1カ月間の総電力使用量から30分単位での需要量と供給量を算出し、インバランス料金をはじき出す、名ばかりの需給一致で乗り切ることになっている。だが、そもそも自由化の目玉であるスマートメーターがなく、インバランス料金の計算ができない自由化市場は、想定していた市場の姿とは程遠い。

1月末までに東電管内でスイッチングを申し込んだ3万3000世帯のうち、スマートメーターに切り替えられた世帯は6100世帯。切り替え率はわずか18.4%にとどまっている。日々、スイッチングをする世帯は増えており、2月12日には東電管内で9万世帯に達し、2週間で2.7倍に跳ね上がった。

 「予想以上にスイッチングする世帯が多く、メーターの製造も逼迫していると聞く。本当に間に合うのか」 前出の業者が話すように、現場の危機感は高まるばかりだ。

誤請求もあり得る 完成度70点未満の 巨大システムが稼働

 もう一つのリスクは、東電が開発を進めてきた大規模システムが、完成度が低いまま4月を迎え、誤請求の恐れなど請求業務に支障があることだ。
あるシステム関係者は「バグの改修が追い付いていない。何点かと聞かれれば70点に満たないし、合格点を与えられる状況ではない」と打ち明ける。

 このシステムは「託送業務システム」と呼ばれ、東電から新規参入企業へスイッチングした顧客の情報を認識し、新規参入企業から電気料金を請求するための情報を管理する。そんな肝心要となるシステムが、70点に満たない完成度で3月1日に動きだすのだ。

 前出のシステム関係者によれば、コンピューターシステムの不具合を示す「バグ」は、テスト終了予定の2月下旬になっても出続けている状況だ。
 「消費者にとっては、契約を切り替えたはずが、東電から請求書が届いたり、隣の家の電気料金を請求されたりする可能性が残る」(前出のシステム関係者)という。
 それだけではない。「想定数以上のスイッチング申し込みが来れば、システム障害を起こす恐れもある」(同)という。

 

恐ろしいですね こんなシステム障害⇒誤請求の危険もあるのに、スイッチングをすすめるなんて呆れますね!

 

スマートグリッド社会はハイテク工業製品を増やし、電波を飛ばす電力大浪費社会であり、電子廃棄物社会。節電のためにという大義名分ですすめられている電力自由化と再エネとスマートメーターですが、実際は真逆という大きな嘘。

新電力と契約するということは、スマートグリッド社会を作るのに貢献したことになり、原発=再エネムラに利益を誘導することにもつながってしまうのです。

「電力会社と縁を切る」といさましく言いながら市民が選んだ電力小売業者は、結局、原子力ムラとしっかりと繋がっているわけです。

電気工学的に、稼働する全部の発電所の電気はごちゃまぜになり、原発の電気を他の電気とを分けることなど不可能なのに・・・

私達にはあたかも選択の自由が与えられているように見せかけて、実はどの会社を選んでも原子力ムラが美味しいというように、電力自由化自体がトリックの一部なのです。

電気を「選んでる」のではなくて「選ばされている」だけ。スイッチングはスマートメーター設置を前倒しし、スマートグリッド社会の構築を加速化させるものなのです。

http://www.tepco.co.jp/kyoukyusya/pdf/important_announcement_smart_meter.pdf



東京ガスは「うちの電力」と言うそうですが、実際に問い合わせると、東京電力では東京ガスを提携先の委託窓口と案内しています。

「東電と縁を切る」ことになどなっていないのです。そこに気づかせないようにするために、大量のエコ機器、省エネ家電、次世代車の宣伝による刷り込みが凄まじい。

この新商品に買い換えれば電気代が安くなるというトリックで、社会全体として資源を浪費し、原子力ムラが利益を得ていることに気づかせない。

市民が電力を選んだ気になって、節電した気になって、スマートグリッド社会を強制され、電磁波被曝させられ、エコ機器を買わされ、原子力ムラに儲けさせる。

エコ機器による再エネ公害が増え、電子廃棄物が増え、環境汚染はますます加速化していく近未来。

受益者は原子力ムラで、結果的に市民が明らかな加害者となっていくのです。

この仕組みは、「弱者の損失と強者の利益」のトリックによって、実にうまく出来上がっているなと思います。どうせ電力自由化に伴う組織、新電力も天下り先になるのでしょう。

 

さあ、気づいた方はスマートメーターを拒否、スマートグリッド自体を拒否していきましょう。そしてその世論を大きくしていくしかありません。

計量法第16条により「有効期限(10年)による交換」の義務があるので、その前に交換が発生しますが、それまでは既存メーターが使えるということです。

「既存メーターの交換」は、同じ機種の新品に交換してもらえばいいのであり、新機種のスマートメーターにしなければならないという法的な根拠はありません。

スマートメーターに交換すべき法的義務はないのです。よって、スマートメーター拒否は可能だということです。 

最後に重要な点を指摘します。

「電磁波を避けるためにアナログメーターを使い続けたいので、新電力の契約もできるようにしてほしい」といった市民の運動は無意味です。

自分だけの話にすり替わっています。電磁波健康被害者の方は特にこういう運動に飲み込まれないようご注意ください。

自宅だけどうにかアナログメーターにしたとしても、一方で周りや社会全体が電磁波に満ちた状況になることを許すということですから、まったく本質的な解決になっていません。

「スマートメーターは拒否するけど、新電力切り替えはしたい」といったご都合な運動の論理はすでに破綻しています。スマートグリッド社会の「暮らしの中に危険な電磁波を増やす」という本質的な問題からずれてしまっているからです。 

国策として再エネ、エコ機器とスマートメーター、スマートグリッドと電力自由化をセットで強制してきている以上、スマートメーターを拒否するなら、スマートグリッド社会ごと拒否しない運動はありえません。

電磁波の放射線を避けるためなら、新電力の切り替えはやめてスマートメーターを拒否し、アナログメーターを使い続け、電波を増やすスマートグリッド自体に真正面から反対することが重要です。

 

このようにスマートグリッドには原発も入っているのですから↓ スマートグリッドは原発を温存延命するためのしくみなのです。 

 

これを頑張って読みましょう。 第1回 座長は 柏木孝夫氏ですよ! こうやって、一般市民が知らないところでず~っと話し合って決めてるんですよ!

スマートメーター制度検討会

平成22年5月26日 第1回 第1回議事要旨 第1回議事録PDFファイル 第1回配布資料
平成22年7月1日 第2回 第2回議事要旨 第2回議事録PDFファイル 第2回配布資料
平成22年7月22日 第3回 第3回議事要旨 第3回議事録PDFファイル 第3回配布資料
平成22年8月31日 第4回 第4回議事要旨 第4回議事録PDFファイル 第4回配布資料
平成22年10月4日 第5回 第5回議事要旨 第5回議事録PDFファイル 第5回配布資料
平成22年10月15日 第6回 第6回議事要旨 第6回議事録PDFファイル 第6回配布資料
※次世代送配電システム制度検討会第1ワーキンググループ(WG1)(第5回)合同会合
平成22年11月19日 第7回 第7回議事要旨 第7回議事録 第7回配布資料
平成22年12月16日 第8回 第8回議事要旨 第8回議事録 第8回配布資料
平成23年2月3日 第9回 第9回議事要旨 第9回議事録 第9回配布資料
平成23年2月17日 第10回   第10回議事録  
平成23年2月28日 報告書
平成24年3月12日 第11回   第11回議事録 第11回配布資料
平成25年9月11日 第12回 第12回議事要旨 第12回議事録 第12回配布資料
平成25年11月26日 第13回 第13回議事要旨 第13回議事録 第13回配布資料
平成26年3月17日 第14回 第14回議事要旨 第14回議事録 第14回配布資料
平成26年12月9日 第15回 第15回議事要旨 第15回議事録 第15回配布資料


スマートメーターの導入促進に伴う課題と対応 (案) 第13回スマートメーター制度検討会 資料3 平成25年11月26日 電力・ガス事業部  より

スマートメーターの導入を望まない需要家への対応は今後検討と書いてある。対応を想定しているということ。

 

スマートメーター制度検討会における 検討結果と今後の対応 平成26年6月23日 スマートメーター制度検討会 座長 林 泰弘

 

 

2014年に中国電力に問い合せましたが、中途半端な回答でした。

 Q「スマートメーターは拒否できますか?」

A「中国電力はスマートメーターの運用時期がまだ決まっていないので、決まれば電気利用者に案内を出す。その時に個別に問い合わせをしてもらう形。答えられるのはここまで。」

 

 


低周波音公害 汐見文隆医師「この人たちは嘘を言ってるんじゃない」公害は外因性の疾患、原因は外にある

2016-03-22 | 低周波音公害

(管理人より) 低周波音被害者の立場に寄り添い、医師の立場で低周波音被害の研究を続けられた汐見医師が亡くなりました。

汐見医師を追悼し、今日はあらためて情報を共有したいと思います。私は汐見医師のように、常に被害を受ける市民の立場に立ち、原発も低周波音もNO!、公害NO!と言うのがまっとうな医師だと思います。

放射性物質、化学物質、電磁波、低周波音などそれぞれに被害者が存在しますが、「公害」という切り口で、どの現実も直視していくことがまともな世の中を作るきっかけになると私は考えます。

 

低周波音公害と現在医療~汐見文隆~


汐見文隆医師

1924年京都市に生まれる。
1947年京都帝国大学医学部卒業。
1959年和歌山赤十字病院第一内科部長。
1965年和歌山市内で内科医院開業(~2002年)。
1995年第4回田尻賞受賞

 

低周波音症候群―「聞こえない騒音」の被害を問う
汐見 文隆 

アットワークス

 

低周波音被害の恐怖―エコキュートと風車
 
アットワークス

 

原発を拒み続けた和歌山の記録

 

寿郎社


この国に明るい未来はあるのか? より 全文転載させていただきます。  PDFで8ページ分なのでぜひご覧ください。 下線強調は管理人


この国に明るい未来はあるのか ?          2011年 10月 29日 汐見 文隆 (医師 )


‐ 利根川進 マサチューセッツ工科大学 (MIT)教 授

日本の国は官僚が運営 しているが、その多 くは、科学を理解 しない文科系人間だ。科学技術なしに語れない21世紀に、文系出身者による変な行政がはびこっている。MITの経済学部や社会科学の学生が生物学を必須科目として習 っているように、 日本も科学のことがわか る文科系人間を育 ててほしいですね。 一‐2005年 1月 4日毎日新聞 ―

我が国で唯一のノーベル医学生理学賞を授賞された利根川教授と紹介されていますが、 日本人が授賞していたのは自然科学系でも物理学、化学部門であって、 生物や人間にちなむ生命や健康の部 門については、利根川教授一人だけであったというのです。 しかも日本人とは言ってもアメ リカの大学教授であってみれば、日本の大学教育がいかに医学生理部門をなおざりにしているかということです。日本人の生命や健康 は、 この国ではまるでチリやアクタのような扱いを受けているということが、 3.11の東日本大震災によって明 白にな りました。


原発に対する長年の冷酷な対応

想定外 とされる巨大地震 、巨大津波に加 えて、想定外 ?と される 3.11東 京 電力福島第一原子力発電所 の空前の原発事故 によって、人間への被害を軽視 し無視 し続ける官僚主導のこの国の政治体制の欠陥が明らかにな りました。安全だと偽 って、 この世界一の地震大国に、安全性の欠落した原発をせっせ と建設 し続けた誤 りは、その問題点を根本的に問わない限り、 この国に前途はあ りません。

東京大学教授が中心になって推 し進められてきた この国の原発が、亡国の未来を教えています。民衆を不幸に落とし入れた推進者は全員切腹というのが昔から この国の習わしでしたが、そんな責任を取る者もなく、原発の研究がその危険性を明 らかにするところまで到達 していなかったのだ という弁明すらありました。

京都大学原子炉実験所 は京都ではな く、大阪府の南のはずれ 、和歌山市に近い熊取にあります 。東京電力の巨大原発群が東京都 にな く、福 島県にあるのと同 じ理屈のようです。 しか し、熊取の原子炉実験所 には「 熊取六人衆 」と呼ばれる、 原発反対の専門家が複数いま した。現在定年間近の2人が残っておられますが、 助教のまま、つまり万年助手です。教授 に出世することはなか ったのです。

地震国で危険な原発 を推進するのは誤りです。それを主張 された学者 が万年助 手 で、その誤 りを理解できなか った学者が教授になって幅を利かせて先導 しているというこの国の現実 は、 どう考 えても話 しがあべこべです 。危険を理解できない教授陣こそ、万年助手であって当然です。 こんな逆支配体制では、この国が良くなるはずはあ りません。

1970年 代 に和歌山県で も原発建設問題が登場 しま した。県下で も人口の少ない中紀か ら南紀に掛けて、次々と候補地が登場 しま した。関西電力が主導 し、 当時の和歌山県知事以下、和歌山県当局 が尻押 ししま した。 それ は危険ではないか と言 うのが我 々、当時の県下の公害族 の感覚で したが、 原発 に対する知識 もほとんどあ りません。その時、中紀の御坊市 で講演会が開かれ ました。なん と講演 に来 られ たのは東京大学教授 で した。

当時、そんな遠 くの 田舎 まで東京の大先生に講演 に来ていただ くという経験 もな く、遠路来ていただ くにはどれだけの謝礼が必要なのだ ろうかと、貧 しい住民運動族 は驚 きま した。 勿論講演 は「原発推進 」であったようで、伝 え聞いて公害反対住民達 は悔 しい思 いを した もので した。当然巨額 の謝札 は関電 か らなので し ょう。

他方では、熊取 か ら講演に きていただけるという情 報 が入 ってお りま した。謝 礼は要 らないというのです。要 らない と言われてもそんなわけに もい きませんから、せ めて交通費だけでも受 け取 ってくださいということでしたが、何分近距離ですから交通費 といっても知れています。それにチ ョッピ リ色付けしただけが当時の講師方への謝礼で したが、それに係わりな く何人も講演 に来 ていただ きま した。 こうして住民達は原発反対の正しさを学 習 させ ていただい たのです。

しか し、徳川御三家以来の伝統の残 る和歌 山県 では、県 政を司る知事周辺の権 力者 を「えらいさん」と呼び、その力は絶大で したから、住民 に抵抗する力はありません。

「もうアカン」と思われた時、 1979年 3月のス リーマイル島の原発事故 です。それで県の推進 はビタ ッと止 まりました。 しか し、そのほとぼりが冷めるのを待 って、県はまた動 き出しま した。いくら予算を使 ったのか知 りませんが、県の担当の関係各部局で検討して推進 の結論 をまとめるというのです。今度こそはダメだと覚悟 しました。

1986年 4月 、まさに県 の結果が発表されようとした直前、チェルノブイ リ 原発 の大爆発事故が起こりました。県 当局の検討結果は行方不明、使 った税金 はまったくのムダとな りま した。住民運動 の勝利 とい った大げさな ものではな く、 まさに「 神 の助 け 」というほかあ りません。 数年前 、テ レビを見ていましたら、 日本の地図が写 し出 され、全国の原発の位置が示 されま した。 この島国の海岸線の殆 どに原発か記 されてい ま した。

ところが唯一 、紀伊半島の部分が空白なのです。その時、本当に誇 りに思いました。

東日本大震災の次には、南海地震 、それも東海 、東南海の連動 した巨大地震の 予測が報道されています。当然 、紀伊水道を空前の巨大津波が掛け昇 る ことでし ょう。その時そこに原発 がないということは、せめてもの救いです。 昨年関西電力 は「紀伊半島 に原発を 」 と言 い始 めました。 1970年 代 の原発 の予定地を所有 したまま、 まだチャン と温存 していたのです。その費用は長年、 私達 の電気代 か ら出 し続 けられてい たのです。

さすがに 3.11事 故以後 、その話は表に出な くな っています 。関西 の住民はフクシマ とは無関係 と思 ってい ますが、決してそんなことはないのです 。

昨日の東京電力は、いつ明日の関西電力 にならないとは言えないのです 。

いま関西電力の原発は福井県下に集中しています。それも、断層の情報 に包 まれた地域です。そこに大事故 が発生すれ ば、関西の水源である琵琶湖が汚染する 恐れが大 きいのです。京都 、大阪 はどうなるのか。「和歌山県人 は琵琶湖 の水 を 飲んでいないから助か った 」では済 まない国家的な重大問題です。


低周波音被害に対する対応

フクシマの原発事故 はいつ収束するのか、 まだその被害の総額 も定 かにはなっておりませんが、 この国の今後を大 き く左右することになるで し ょう。 しか し、 国や経済界の対応 を見てい ます と、そんなことには素知 らぬ顔 を しています。 長年国家財政 のひどい赤字 が続 く中、人口の減少、老人の増加、そ して若年者の減少 と、暗い未来が約束されてい ます。そ こヘ フクシマの事故 の保証 が如何程 になるか、何年掛 かるかも定 かではあ りません。

もしそ こへ さらに他 の原発事故 が追加 された ら、 この国が もつのか どうか不安 にな ります。 では どうすれば良いのでしょうか。その時 、 これまで完全無視 されて きた この 国の低周波音被害 が念頭に浮かびます。 原発事故 の被害 に比べて低周波音 の国民被害 は まだ小さな ものです 。 このまま放置 し続 けれは どん どん大 きくなる とは思います が、それでも知 れた ものです。 しかし、原発事故 は天災ではない、人災だ と言 っても、天災 (想 定外 ?)の役 割 も2・ 3割程 はあるで しょう。

ところが、低周波音被害の責任 は被害者 には全 くありません。 これ まで人類 が経験 した ことがなか った人工的な長時間 の低周波 音発生機器の誕生によ り、 40年 ほ ど前 か ら次第 に発 生 して きた人類未知の外因性疾患 です。新 しい疾患の出現は 自業 自得 ともい えます。 しかも、 日本語 の特異性か ら、母音や「虫の声 」な ど外 国人 が右脳 で処理 して 切 り捨 てる雑音 を、左脳 (言 語脳 )で 処理 して真剣に 対応するようにな ってい る 日本人 では、 この長期間・長時間の人工的 な低周 波音環境 という人類未知 の経験 に対 して、左脳 に受け入れて しまう確率 が高 いのです 。

低周波音被害 は 日本人特 有 の被害 と言 って もよいほ どです。 それを未知の疾患 だか ら、外国には稀だか らとい って、無視 し続 けて よいので し ょうか。 100%外 因性である低周波音被害 こそ、国の正 しい対応 のモデル と して真正面か ら取 り組み、 100%間 違 ってい る この国の対応 を改 め る ことが、 原発の対応 を改 め るモデルになるのではないか と考 え ます。 では、国は どこで 100%の 間違いを犯 したの で し ょうか。

夏季 に低周波音被害者 に集 まっていただいて集会 を開いたかつての経験 です。 途 中被害者 が冷房 が苦 しいか ら止 めて くれ といい だ しま した。快適 な冷 房 のはず ですが仕方 あ りませんか ら、冷房 を止 めて もらい ま した。実 は気 が付 きませんで したが、既 に会場 が苦 しくて こっそ り逃 げ出 していた被害者 もいたので した。 しか し、私 を含 めて低周波音被害者以外の者は、快適ではあ っても、苦 しくもなんともあ りません。その当時は十分理解 出来 ませんで したが、冷房機器 の稼働 音 こそが、低周波音の長時間の連続音 だ ったのです。

この低周波音 に対 す る感覚 (聴覚 )の 相違 こそ、被害者 と健常者 とを分 け隔 て る基本的な相違点 です。

我 々は 自分 の感覚 で ものを判断す ることが正 しい と教 え られています 。 ところが五感の中で聴覚 だけは、言語 とい う高次の知覚 に対応す るため、それを左脳 に 集約するというように進化 したのです。従 って、低周波音 に対す る聴覚 を 自分の 普通人 の聴覚 で理解 しようとす る と、低周波音被害者 の異常 に鋭敏な知覚 を理解 で きな くな ります。低周波音被害者 を理解 しようとす る良心的 な音響学者 や音楽 家達 も、 自分の感覚 で思索す るのが正 しい と思 い込 んでい ますか ら、 どうして も 理解 す ることがで きないようです。

低周波音被害の理解には「 自分 の感覚 を放棄す る」 とい う日頃の思索 の根源 を 改 めない限 りだめです。それを、文科系の人達 を始 め、物理学的 、化学的な原因から結果を追求 しようとする工学系 の人達 も、わかろうとしないのです 。 こんな程度 の低周波音では、聞 こえないか、少 な くとも苦 しい ことはない というのが、工学者 たちのス トレー トな感覚 です。

その結果 、「大 げ さだ 」、「神経 質 だ 」か ら、「嫌 が らせだ」「 賠償金が 目当てでは 」 と言 う考 え方 しか出てこな いのです。その被害者が神経質 か どうかというのは、当然医学 、心理学 の領域ですか ら、専門外 の工学者が診断すべ き問題 ではあ りません。医師法違反 では ?

その専門領域 を逸脱 した論理 をその まま是認 して、環境省は低周波音被害者 を 「苦情者 」と決 めつ けて今日に到 っております。 医学 は自然科学 の中で、結果から原因 を追求する領域です。 まず最初 の間診 で 訴えを聞 き取 り、それを基本 に して原因を思索 します 。 もしそ こに医師 の個人的 な感覚や思索 を導入すれば誤診の もとにな ります 。

「痛い、痛い 」。「 あなたが い くら痛い、痛い と言 って も、私 は痛 くないぞ 」では医者 は落第 です。十分思索 を重ねた後 、 どう しても原因論 に到達で きない後 に初めて、「 誤診では 」とか、 「仮病ではないか 」とか考えることになります。それ を専門外 の工学者が、始 め から「神経質 だ 」 と決めつけるな ど、あ ってはな らないことです。

しか し、それに この国の官僚 (環 境省 )が 飛 び付 いてい るのですか ら、「科学 を理解 しない文科系人間だ」 と利根川教授がお っしや る通 りです。そして、反省することな く訳 のわからない「低周波音 による心 身に係 る苦情 に関す る参照値 」 (平 成 16年 6月 22日 )な る もの を後生大事 に守 り続 けてい るのです 。 これはまさに 100%の 国家犯罪 です。影響 は小 さくとも、原発問題以上 の明白な犯罪行為 です 。それをいつ まで守 り続 けているのですか。 低周 波音被 害問題 をモデルに、 この国 を根本的に改善すべ き時です。


法層界 ・その他 では

原 因か ら結 果 を追求す るだけの工学者や、科学の ことがわか らない官僚 が悪 い と言 って も、 この国の今 日の惨状 はそれだけではあ りません。純粋の文科系であ る法律 関係者 が強力 にそれ を支 えているのです。 最近 にな って、冤罪 の多 さが次第 に明 らかにな りつつあ ります 。 [殺人者 =死刑 ]と い うのですが、本 当に犯人だ ったのか、実 は冤罪 であ って 真犯人 は別人 であ った として も、死刑実施 によ リー件落着 です。それが この国の 法曹界 の長年 の隠 され た歴史 ではなか ったか とい う疑 いを抱 きます。その裏で、 真犯人 は ヌ クヌ クと余生 を全 うしてい る とい う許 しがた き事態 が結構予想 され る のです。検察 の結論 の 99%が 裁判 で是認 されている と聞けば、 さもあ りなん と 思わないわ けにはい きません。

最近 の足利事件 では、間違 った DNA判 定を厳守 して有罪 を押 し通 しま した。 何人 も殺 した とされ ま したが、結局一人 だけの犯罪立証では死刑判決 にはな り得 ず 、幸 い に も菅家利和 さんは現在 も生存 していましたが、 17年半 もの長 きにわ た り獄舎 に繋 がれ てお られ ま した。 詳 しい こ とは知 りませんが、当然「現場検証 」が行われ たはずです。原告が知 らない現場 な る ものに連 れて行 かれ た際の証言が正 しか ったな どとい うことは、 信 じられない ことです。 どう して「 この陳述 はおか しいなあ 」 とい うこ とにな ら なか ったので し ょうか。

基本 に、文系 と理系 との感覚 の相違 が存在す る と思わな いわ けにはい きません。一審 、三審 、そ して最高裁。すべて 日は節穴 同然 です。 その結果本 当の真犯人 は、何人 も殺 しなが ら検察の追求を受 け る ことな く生 き延 び ることにな りま した。正義 を国が破壊 しているのです。 低周波音被害者 が裁判 や公害等調整委員会の裁定で救済 され た とい う例 を聞い た覚 えは まずあ りません。耐 え られない苦痛 に対する相手側や世間の信 じられな い無理解 に対 し、苦悩 す る低周波音被害者は、 自殺以外 に残 され た唯一 の対策 と して、解決 を法曹界 に求 める しかない と考 えて も、庶民 には慣 れ ない行為 です。

そ こで経済 に余裕がある人であれば、弁護士 に助 けを求 め よ うとします。で も、 それで うま く行 った例 もあま り知 りません。 弁護士 も純粋 の文科系の人間です。気 の毒 な被害者 を助 け よ うとされ る人道的 な人 た ち も多いので しょうが、低周波音被害像 を正 しく理解 す るのには大 きな困 難 があ ります。それは、 自分 の主観 を全面放棄 して被害者 の訴 えを全面的 に受け 入れ る とい うことの困難です、それは弁護士 の 日頃 の行為 とは完全 に異質 です。

用意 され た陳述書 を拝見 しま して も、 さて この被害 は本 当に低周波音被害なの か どうか、私 が拝見 して も首 を捻 らざるを得 ないものが多 い ようです。それでは 裁判官が「 成程 こんな被害があるのだ 」と納得 出来 るはず はあ りません。 低周波音被害 は まだ確認 されていない疾患 ですか ら、音源 だけを指摘 して も、 「 わか りま した 」とはな りません。 ま して原因 (低周 波音 測定値 )を 示 して も、 国が インチキな参照値で切 り捨ててい るのですか ら通 用す るわ けがあ りません。 そ こで原 因か ら結果を求めるのではな く、結果 か ら原 因 に結 び付 けてい く手法 を 陳述 で も取 る しかあ りません。

あ くまで個人の被害 ですか ら、その個人の被害 を時 間系列 に従 って細か く記述 します。同居者 があれば、その個人個人 を独立 して把握 しなければな りません。 同 じ低周波音環境 に生活 してい るのだか ら同 じ被害の はず だ と、その他省略 ある いは混 同は許 されないのです。 この同 じ生活環境で被 害 が個人個人異な る とい う のが低周波音被害の特徴 です。それは右脳受容 が左脳受容 に切 り変わ るのに、時 間的 に も量的 に も大 きな個人差があ るためです。 もし記述 内容 が同一 な ら、低周 波音被害 ではないのではないか と判断す るのが妥 当なのです 。

騒音 は低周波音被害 に対 して、マ スキ ングす る作用 があ ります。騒音 があると 低周波音被害が楽 にな ります。低周波音被害者 は ラジオ、 テ レビな どの音 で苦 し さを紛 らわせてい ます。窓を開めた ら外 か らの騒音 が低下 しますか ら苦 しくな り ます。音 が うるさければ防音すればよい と考 えが ちですが逆効果 です。 防音工事 を音源側に要求 したケー スもよ くあ ります が、無意味 です。 ち っとも 楽 にな らないでないか と再要求すれば、 こんなにや ってや ったのにまだ文句 をい うか、嫌 が らせに違いない と、両者 の関係 は更 に悪化 す るだけです。 こう した低周波音被害の特殊性 と、騒音被害 では考 え られ ない被害の厳 しさを 十分認識 して、対応 を進 めていただ きたいのです。


低周波音被害 の多様 な諸症状に対 して、医療機関を受診 されるのは当然のことです 。結果 か ら原 因を求 める医療 の領域の登場 です。 しか し、本 当に申 し訳 ない ことですが、それで正解 とな った例 も少ない ようで す。何故 で し ょうか ? 医学 の基本では、すべ ての疾患 は二大別 され ます。

(1)外 因性疾患 原因が身体外 にある

(2)内 因性疾患 原因が身体内にある

低周波音被害 は外因性疾患の典型 です。原因を明 らかに してそれを無 くせば、 病気 は治癒 します 。原因 をその ままに して対症療法をい くらや って も、効果がな い とい うのがその原則 です。

音源が停止すれば被害がな くな る。あるいは音源の 影響 しない遠 くへ逃 げ出せば被害 がない とい うのは、誰に も理解 され る外因性 の 証明です。 しか し、それがなかなか通用 しません。 低周波音被害者 の原 因 を明 らかにす るものは、間診以外 にあ りません。その個 人差 や特異性 を、なん として も医師 に伝 えることが必要です。低周波音被害を知 ってい る医師 はむ しろ少ないですか ら、執拗に理解 を求める必要があ ります。

ところが多忙 な医療界 では、間診の軽視 ・簡略化の傾向が指摘 されてい ます。 それでは、医師が低周波音被害を理解で きるはずはあ りません。 CT、 MRI等 、高度 の性能 を持 った高価な医療機器が どんどん医療機 関に購 入 され、内因性疾患の診断 に威力を発揮 しています。それは不十分な問診でも誤診を防止し、正 しい診断 に導 いてくれます。その ことが問診軽視に拍車 をかけていると思うのは、考え過 ぎで しょうか。

他 方低周波音被害 については、原因の客観的証明は低周波音の測定です。その 測定器 は普通 の騒音測定 器 よ りは高価ですが、一般の医療機器のことを思えば、 知れたものです。 しか し、普通 の医療機関はまず所有 してい ません。 しか もそれ は医療機関内で測定 され るのではな く、患者の生活現場、つ ま り往診でなければ 測定できませんから、なおさら医療現場から遠のきます。従 って、患者 の被害が 機械 の測定値 で数値的 に証明 され る機会 も少ないのです。

こうして低周波音被害は空想の世界に送 り込 まれかねません。何としても現実の世界に舞い戻らせねばな らないのです。

 

 


【続報】富山の産廃焼却炉死亡事故。重体の男性が死亡。この事故で亡くなったのは2人目

2016-03-16 | ゴミ焼却炉

産廃処理施設事故、重体男性死亡、これで2人死亡

2016/03/16 18:47 現在 KNBニュース

14日、富山市の産業廃棄物を処理する施設で作業員が高温の粉じんをかぶり、全身やけどを負った事故で、意識不明の重体だった男性が16日夕方、死亡しました。
この事故で亡くなったのは2人目です。

死亡したのは、富山市上大久保の小林智弘さん(40)です。

富山西警察署によりますと、この事故は14日午前9時20分ごろ富山市婦中町吉谷の産業廃棄物処理会社、富山環境整備の焼却施設で、作業をしていた男性社員3人が焼却炉から落ちてきた高温の粉じんをかぶり、小林さんと富山市婦中町ミサゴ谷の平野正範さん(37)が全身やけどを負ったものです。

2人は意識不明の重体で病院に運ばれましたが、15日、平野さんが死亡し、16日午後4時20分ごろ、小林さんも死亡が確認されました。
もうひとりは、足に軽いやけどを負っています。

3人は、事故当時、焼却炉に詰まった粉じんの確認作業をしていて、炉の中の温度はおよそ850度だったということです。

 

(管理人より) 前回記事 

富山の産廃焼却炉の事故で850度の灰と熱風をかぶって作業員死亡!全身やけどによる熱傷性ショック

ついに、二人とも亡くなってしまいました。

産廃火災などのニュースが流れる場合、「けが人はありません」とテロップで大きく報じるのに、死亡者が出た場合でも、全国ニュースでたいして取り上げられません。

何なんでしょうか?この国は。産廃企業の安全対策の問題にすり替え、幕引きしようというのが見え見えなんです。

 

富山環境整備は、3/10に警察から「地域安全推進モデル」を指定されています。その5日後に社員が2人死亡しました。

CSRとしてこういう活動をやっても、こんな労災事故が起きるわけです。

http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20160310/CK2016031002000036.html

 

私は、企業の責任もあるでしょうが、そもそも産廃を生み出す社会構造が問題だと考えます。

 

3/11にも、神奈川県で産業廃棄物処理会社で火災事故がありました。これもほとんど報じられていません。

けが人無しの場合はこういった形で3/11の記事が5日後も残っている☟このNHK記事には画像なし 

産廃処理会社の火災ほぼ消火
03月11日 18時55分  NHK 首都圏 NEWS WEB

11日夕方、相模原市の産業廃棄物の処理会社で火災がありましたが、火はほぼ消し止められたということです。
けが人はないということです。

11日午後5時50分ごろ、相模原市緑区橋本台にある産業廃棄物の処理会社の「三友プラントサービス」廃棄物などの保管場所で、爆発音がしたという通報が相次いで消防や警察に寄せられました。
消防が消火作業に当たった結果、火はおよそ20分後にほぼ消し止められたということです。
けが人はないということです。
会社によりますと、現場は、工場に隣接する産業廃棄物の保管場所だということです。
現場近くの自動車販売店の男性は作業所のほうから『ドーン』という音が1回聞こえて、ショールームのガラスが揺れる衝撃があった。工場の敷地から火が出ているのが見えたがすぐに消防が来て消火に当たっていた。店のガラスが割れるなどの被害はなく、火はだんだんと収まっているように見える」と話していました。
現場はJR横浜線の橋本駅から南におよそ1キロの住宅や工場がある地域です。
警察と消防は、詳しい火災の原因について調べることにしています。 

 

ツイッターから画像 https://twitter.com/kai250r/status/708215893466021888 

人口密集地にある産廃処理企業は、周囲を高い塀で囲って、何が行われているか全くわかりません。煙突もあって燃やしています。 

〒252-0132 神奈川県相模原市緑区橋本台1丁目8−21

                                                               火災が起きる前☟






2016.03.14 第一工場 第一保管場での火災について(第二報)
2016.03.11 第一工場 第一保管場での出火についてお詫びとご報告(第一報)

大阪大学RIセンター豊中分館の実習棟配管から放射能漏れ。土壌汚染セシウム137 約6000Bq/kg!

2016-03-16 | 放射能汚染

 

大阪大で放射能漏えい=セシウムなどで土壌汚染―規制庁
時事通信 3月15日(火)16時42分配信

原子力規制庁は15日、大阪府豊中市の大阪大施設内で放射性物質が漏えいし、土壌が汚染されていたと発表した。
ガンマ線を出すセシウム137やマンガン54が含まれる水が配管から漏れたのが原因とみられ、同庁は「環境への影響はないと考えられる」と話している。

 

原子力規制委員会 国立大学法人大阪大学の放射性同位元素等取扱事業所における放射性同位元素の管理区域外への漏えいについて報告を受理  平成28年03月15日

国立大学法人大阪大学からの報告の概要【PDF : 50KB】


 (管理人より) 原発以外の核施設からも、度々放射能漏洩が起きているということは、このブログでもお知らせしてきましたが、またこんな人口密集地でおきました。

それも、2015年の12月に起きたのを今頃報告するなんて遅すぎだと思います。

時事通信の報道には、大阪大学のどこで、どの程度汚染されていたのかの数値なども書かれておらず、「環境への影響はない」と結んでいます。

大阪大学のラジオアイソトープ総合センターのRI排水管が割れて、土壌を放射能汚染しているのです。

そのレベルも、セシウム137が数ベクレル/gということは、数千ベクレル/kgということです。

大阪は震災がれき焼却問題の際に大騒ぎになり、100ベクレル/kg以下ならということで放射性廃棄物を清掃工場で焼却した経緯がありますが、

人口密集地の大阪大学で、数千ベクレル/kgの土壌汚染が起こったことは、何も言わないんでしょうか?

大阪大学 ラジオアイソトープ総合センターは、RIセンター豊中分館RIセンター吹田本館 の二つあります。

このHPには今回の放射能漏れに関するお知らせはありません。

大阪大学のHPにありました 

2016年3月15日 (火) 放射性物質の漏えいについて(第1報)

2016年3月16日 (水) 放射性物質の漏えいについて(第2報)

放射性物質の漏えいについて(第2報)

2016年3月16日(水)

本件に関して、本日(3/16) 精密測定を行った結果、
配管亀裂部直近の土壌における濃度は以下の通りでした。

 セシウム137   6.6  ± 0.5  Bq/g
 マンガン54    0.25 ± 0.03 Bq/g 

いずれも下限濃度(10 Bq/g)以下でした。

 

ということは セシウム137 約6000 Bq/kg 


この件に関して、原子力規制委員会に聞いてみました。(以下紫文字) 


今回の放射能漏れが起きたのは RIセンター豊中分館の実習棟の貯留槽。学生が実験器具などを洗った排液が通る排水管に割れが確認された。

この実験器具を洗った排液は分析し、基準値以下を確認して、通常は下水にどんどん流している。

今回、土壌汚染が確認されたのは地中の土であり、表層ではない。これらの汚染土壌は、剥ぎ取ってドラム缶詰めにする予定。

土壌検査については、大学が年に一回行っており、昨年は今回のような土壌汚染はなかった。

下水に流せるレベルの廃水なので、規制委員会は問題ないという認識である。今回の件に関する詳細は後日、規制委員会のHPにアップする。


地図 http://www.rirc.osaka-u.ac.jp/toyonaka/access.html 

隣は、市立豊中病院

 

 

地中の配管から排液が漏れていて、それがどんどん土に染み込んで、土壌の放射能濃度が数千ベクレル/kgになってしまったということでしょう。

さらに言うと、大阪の下水道には、このように日常的にRIセンターの実習棟からの排液が流れこみ、下水汚泥に放射性物質が濃縮しているということです。

 

大阪府はなぜか下水汚泥の放射能濃度の検査を一回しか行っていません。

大阪府流域下水処理場における放射能等測定結果について 下水汚泥焼却灰等の放射性物質濃度(平成23年5月頃から7月14日(木曜日)まで)

 

豊中市の焼却下水汚泥は 17ベクレル/kg となっています。 

原発事故前から「薄める」という認識で、RI実験などは行われてきていたということです。

放射性液体廃棄物について

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-02-03

 

 

 

 今回の放射能漏れと関係があるかどうか不明ですが、放射性有機廃液焼却装置というページが吹田本館のHPにありました。

ということは吹田では、放射性液体廃棄物を燃やしてるということでしょうか? 装置のカタログ

ほとんどの人は知らずに生活してるのですよね・・・・

知ってても大丈夫って思ってるのでしょうね。

 

 


 


富山の産廃焼却炉の事故で850度の灰と熱風をかぶって作業員死亡!全身やけどによる熱傷性ショック

2016-03-15 | ゴミ焼却炉

産廃処理施設で社員2人重体

03月14日 22時51分 NHK富山

富山市の産業廃棄物の処理施設で、処理の途中に排出される高熱の粉じんや熱風を社員3人が誤って浴び、このうち2人が全身にやけどをして意識不明の重体になっています。
14日午前9時半ごろ、富山市婦中町でリサイクル事業などを行っている「富山環境整備」の産業廃棄物処理施設で、焼却炉の排出口が詰まる不具合を確認しようとした男性社員3人が、排出口から吹き出してきた高熱の粉じんや熱風を誤って浴びました。
3人はすぐに病院に運ばれましたが、この会社の社員で富山市婦中町鶚谷の平野正範さん(37)と、富山市上大久保の小林智弘さん(40)の2人が、全身にやけどをして意識不明の重体です。
また、33歳の男性も足に軽いやけどをしました。
警察によりますと、この施設は24時間稼働で発電もしていて、3人は、施設が稼働している中で、14日午前8時ごろから点検作業を行っていたということです。
また、事故当時、焼却炉内は約850度に達していたということで、粉じんもそれに近い温度だったとみられるということです。
警察は、会社から話を聞くとともに15日午前9時半から消防と現場検証を行い、当時の状況や事故の詳しい原因などを調べることにしています。

03月14日 22時51分

 

<産廃施設>高熱の灰が落下、2人重体…富山

03月14日 19:38 毎日新聞

14日午前9時20分ごろ、富山市婦中町吉谷の産業廃棄物処理会社「富山環境整備」の焼却施設内で、落下してきた高熱の灰が作業員3人にかかり、うち2人が全身やけどで意識不明の重体となった。富山県警富山西署が事故原因を調べている。

 同署によると、重体となったのは、いずれも同社社員の平野正範さん(37)=同市婦中町鶚(みさご)谷=と、小林智弘さん(40)=同市上大久保。別の男性社員(33)も足に軽いやけどを負った。

 3人は同日午前8時ごろから、焼却施設内で産業廃棄物の焼却作業に従事。焼却炉の様子を点検していたところ炉内から高熱の灰が落下し、3人にかかったという。【大東祐紀】

 

富山産廃事故で重体の1人死亡 焼却施設で高温粉じん
2016/3/15 08:13  共同通信

富山市の産業廃棄物処理会社「富山環境整備」の焼却施設で14日、社員3人が高温の粉じんをかぶった事故で、意識不明の重体だった平野正範さん(37)=同市婦中町=が15日未明に死亡した。

富山西署によると、同僚の小林智弘さん(40)=富山市上大久保=は重体。もう1人の男性は軽傷を負っている。

事故は14日午前に発生。3人は産業廃棄物の焼却作業中で、焼却炉上部にたまっていた粉じんと熱風が降りかかったという。同署などが実況見分して原因を調べる。

 

 

産廃事故 大量の粉じん確認

NHK富山 03月15日 19時46分

富山市の産業廃棄物の処理施設で、社員3人が焼却炉の排出口から吹き出した高熱の粉じんや熱風を浴び、1人が死亡、1人が意識不明の重体になった事故で、現場検証の結果、排出口の下に大量の粉じんが落ちているのが確認されました。警察と消防では引き続き、粉じんなどが吹き出した原因などを調べています。
この事故は14日、富山市婦中町の富山環境整備の産業廃棄物処理施設で、焼却炉の排出口が詰まる不具合を確認しようとした男性社員3人が、排出口から吹き出してきた高熱の粉じんや熱風を誤って浴びたものです。
この事故で、富山市婦中町鶚谷の平野正範さん(37)が全身にやけどをして15日未明に死亡したほか、富山市上大久保の小林智弘さん(40)が意識不明の重体となり、33歳の男性も足に軽いやけどをしました。
15日、警察と消防が現場検証を行った結果、排出口の下に設置されている受け皿に、大量の粉じんが落ちていたということです。
会社によりますと、排出口が詰まる不具合は13日夜にほかの社員が点検して見つけ、平野さんたちに引き継いだということです。
また、こうした不具合は数年前にも1回あり、その時も今回と同じように社員が点検したということです。
大量の粉じんが落ちた原因は分かっていないということで、警察と消防では、16日も引き続き社員に話を聞くなどして、事故の原因や安全管理のあり方などを調べることにしています。
今回の事故を受けて、富山環境整備は「いかなる原因であれ深く反省し二度とこのような事故が起こらないよう、安全対策を徹底していきます」とコメントしています。

 

 

富山市産廃処理会社 高熱の粉じん浴び男性1人死亡
(2016年03月15日 11時47分) 富山チューリップテレビ

14日富山市の産業廃棄物処理施設で産業廃棄物の焼却作業をしていた男性3人が焼却炉から落ちてきた高熱の粉じんを浴びました。
この事故で、1人が死亡、1人が意識不明の重体です。

14日午前9時20分ごろ、富山市婦中町吉谷(よしたに)の産業廃棄物処理会社富山環境整備の焼却施設で、作業をしていた男性社員3人が焼却炉から落ちてきた高熱の粉じんを浴びました。

 3人は病院に運ばれましたが、このうち、富山市婦中町の平野正範(ひらの・まさのり)さん(37)が全身やけどによる熱傷性ショックで死亡、富山市上大久保(かみおおくぼ)の小林智弘(こばやし・ともひろ)さん(40)が全身やけどで意識不明の重体となっています。 また、33歳の男性が足に軽いやけどをしました。

 警察によりますと3人は午前8時から産業廃棄物を燃やした熱で発電する施設内で作業を行っていて、焼却炉に粉じんが詰まったため炉のある建物に入ったとみられています。

 焼却炉内の温度は850度に達するということです。
 警察と消防は15日朝から実況見分を行い、事故の原因を調べています。


(管理人より) 富山県の産業廃棄物焼却施設で、大変痛ましい死亡事故が置きました。

焼却炉というものがいかに危険なものであるか、そしてその作業がいかに命懸けであるかということをこのブログではずっと伝えてきましたが、またこのような労災事故で尊い命が失われてしまいました。 

焼却炉の作業は命懸けです

作業員死亡事故が起きた東京都の新江東清掃工場の放射能汚染を考える。

震災がれきを燃やしていた新門司焼却工場で焼却灰の中に作業員が転落死亡!

岐阜県 ごみ焼却施設で大爆発!小学生が社会見学で行く場所ではないということ。 

 

私は胸が張り裂ける思いです。

焼却炉の850度の有毒な灰をかぶって、平野正範さん(37)が全身やけどによる熱傷性ショックで死亡したことを、市民が誰もコメント付きでツイートしてないことに私は絶望を感じます。完全に他人事としてニュースが流れているだけなのです。毎日新聞は「灰」、それ以外は「粉じん」と伝えています。何が燃やされていたのかに関してどの社も無視しています。恐ろしいことです。

人が亡くなったのにテレビの全国ニュースにもなっていないようです。動画で検索しても出てきませんでした。

そもそも焼却灰は”毒の塊”です。さらに全身やけどによる熱傷性ショックで死亡ということは、肺の中まで焼けてほぼ即死であったろうと思われます。

こういった現場作業員の労災死亡事故のことを確率論で考える人間ばかりだから、原発のあるこんな腐った世の中を変えられないのです。

産業廃棄物というのは、「便利」と「享楽」を求める私たちの欲望の残骸です。どんなに奇麗事を言う人でも、皆ゴミを出します。どんなに立派なこと、難しいことを言っても、自分のゴミの始末もできない。

金持ちも貧乏人も、原発推進派も反対派も、右から左までご都合ばっかりです。始末は他人に押し付けて「必要なもの」「経済効果」と正当化して買い続け、捨て続けます。「自分は関係ない」「仕方ない」と平気でゴミを捨てる市民。 

原発社会は、「ごみを燃やす社会」と表裏一体だということをわからない市民。ゴミ発電の危険性と欺瞞性についても理解できない、理解しようともしない市民。

この焼却施設では、発電した電力は自家消費しているようですが、売電しているところもあります。

自治体によるゴミ発電などの売電代金が電力小売業者の倒産によって33億円もドブ銭になったのは、つい先日のこと。それもこの国ではたいしてフォーカスされていません。あっという間にニュースが消えて行きました。

電力化、電力小売自由化のマイナスイメージになることは、メディアはとっとと削除していきます。

ごみを燃やすということは、その製品を作るのに使った資源も無駄にし、同時に環境も汚染するということです。しかも今回はその売電代金すら消えました。

技術立国は、このように現場労働者の犠牲者の上に成り立つもの。それを認めるということは、自分以外の誰かを踏みつぶし続けるということに他なりません。

労災事故は安全管理や品質管理の問題だけでは決してありません。工業生産国の本質的、構造的な問題なのです。

事故が起きたのは、山の中のこんなに大きい産廃処理施設です。 普段の生活では気づくことはありませんが、日本にはこのような場所がどこにでもあります。富山だけではありません。

グーグル衛星画像  

 

 

 

富山環境整備  発電併用焼却施設(リバースパワー)  より引用抜粋 青文字

■取扱産業廃棄物
汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残渣、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類、感染性産業廃棄物
■処理の内容
焼却はロータリーキルン方式で行われ、一次燃焼・二次燃焼で完全燃焼後の廃熱を利用して発電し、冷却・脱硝・集塵することで大気汚染の主な原因となる排ガス中のダイオキシン類や窒素酸化物などの有害物質を除去します。
■処理能力
144t/日(24時間稼働)
■特徴
他の産業廃棄物中間施設から発生する可燃物や残渣のほか、可燃性の汚泥、廃油、動植物性残渣なども混合して焼却します。
●廃棄物の焼却で得られた廃熱を利用して最大約2,000kwhの発電を行い、得られた電力は焼却施設をはじめとする自社施設に供給し、また、地域の防犯抑止設備等の電力源としても利用しています。
●同一敷地内に最終処分場が整備されており、焼却後の副産物は速やかに適正に処理されるため、マニフェスト伝票のE票の早期返却が可能です。
●持ち込まれた廃棄物が施設内で完全に処理されるため、廃棄物の処理処分の透明性が高い施設です。


このようなごみを燃やす社会が、産廃=原発体制を根底から支えているという事実。

個人として何ができるか、まずは、逃げ出さずに考えること、事実を共有することから始まると私は思います。