ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

漁網に魚と一緒にポリ袋やペットボトルがかかるようなプラスチックゴミの海になってしまっている現実

2017-02-27 | 海洋汚染

 

海のごみ、刺し網漁悩ます 宗像市沖の玄界灘 [福岡県]
2017年02月26日 06時00分 =西日本新聞朝刊=

宗像市沖の玄界灘で1月から行われている刺し網漁で、漁網にビニールやペットボトルなどのごみがかかり、漁師が困惑している。海外からの漂着ごみもあるが、日常のごみが川から流入したとみられるものも多い。漁師たちは「海の環境は漁師だけでは守れない。内陸部の人たちも環境保全に関わっていることをぜひ知ってほしい」と訴える。

 1月下旬の午後5時半ごろ、刺し網漁を終えた宗像市鐘崎の権田正良さん(45)は、みっちりと卵が入ったミズガレイ、メイタガレイなど約30箱分を積んで港に戻った。魚を運搬車に移した後、大きなごみ袋を手に船を下りた。中には塩水にぬれたポリ袋やペットボトルなどが入っていた。

 刺し網漁の漁期は、今年は1月15日~3月17日。宗像市鐘崎と大島の漁船7隻が、大島沖10キロ付近の海域で操業している。水深60~70メートルの海底に高さ約2メートル、長さ2~3キロの網を立てるように張る。

 5年以上前から漁期の初めに網にごみがかかるようになり、網が倒れたり重みで破れたりする被害が出るようになった。「刺し網の漁期は2カ月間なので、残り10カ月分のごみが海底にたまっているのかもしれない」。ごみの中には韓国、台湾などの製造元表記があるものが混じり、海外からの漂着ごみとみられる。一方、ペットフードや菓子の袋には日本製のものも多く、川や海岸から流れ込んだとみられる。

 宗像漁協の中村忠彦組合長は「以前はまかないのごみを海に捨てたりしていた漁師も、最近は『ごみは持ち帰ろうや』と声を掛け合うようになり、遊漁船にも海上投棄をしないよう徹底している」と話す。その上で「はえ縄にもビニールや缶がかかることがある。漁師が自主規制しても、流れてくるごみが集まりやすい場所はある」という。

 刺し網にかかったごみは漁期の約2カ月分を港に集め、漁期終了後に漁師たちがまとめて処理場に運ぶ。昨年は軽トラック2台分あったという。宗像市水産振興課は「海の清掃を業務委託しているとみなして、漁協を通じて処分費などを出している」という。一方、海岸線に流れ着いた漂着ごみは環境課の所管になり、市民による一斉清掃などが定期的に行われている。

 「地域外で発生したごみをなぜ、人的・経済的負担をして処分しなければならないのかという問題が海ごみにはある」。玄界灘沿岸の海ごみの研究をする九州大大学院工学研究院の清野聡子准教授はそう話す。特に海中のごみは一斉清掃など組織だった回収がしづらいため、漁業者の自助努力に任されているのが現状だという。

 宗像市で3年前から開催されている「宗像国際環境100人会議」は、今年は8月に開催予定だ。主要メンバーの清野さんは「沖ノ島の世界遺産登録や、豊かな海づくり大会開催など海が注目される年。それだけに、自分は関係ないと思っている人への環境教育が一層重要になる」と話す。 

(管理人より)海のゴミ回収に関する地方のニュースをまとめておきます。こういうニュースは見逃されがちなので。漁をすると漁網にゴミが引っかかるというところまで海洋汚染は進んでいるということです。

5年以上前から漁期の初めに網にごみがかかるようになり、網が倒れたり重みで破れたりする被害が出るようになった」とありますので、時期的にその他の海外の記事とも一致しています。

6年前の津波によるゴミなども関係しているのかもしれないと思いました。海は世界中つながっており、海流でゴミはぐるぐる回ります。そのうちにプラスチックゴミは劣化し、どうしようもないマイクロプラスチックになっていくのです。

【日本語訳】The ocean is broken海が壊れています オーストラリアのヨットマンの証言~津波瓦礫

こちらは瀬戸内海の沿岸のゴミ収集の記事☟

津布田海岸で漂着物の回収作業

宇部日報:2017年2月23日

山陽小野田市快適環境づくり協議会(岡本志俊会長)、市自治会連合会(同)は22日、津布田海岸で漂着物の清掃作業を行った。88人が参加し、約350㍍の区間に落ちていた不法投棄物や漂着ごみを約1時間かけて回収。燃やせるごみは240㌔、不燃ごみは30㌔にもなった。

市域の快適な環境づくりを目指して毎年、同海岸と縄地ケ鼻海岸、焼野海岸を交代で回っている。今回は、地元の有志者、市環境課、市環境衛生センターの職員も協力した。

開始前から自主的に辺りをきれいにする姿が見られるなど、参加者たちは積極的に作業。海岸沿いを歩きながら周囲に目を凝らし、ペットボトルや発泡スチロール、流木、空き缶などを回収した。小さなプラスチックごみも逃さずに拾った。

岡本会長は「市民からよろこびの声をもらうこともあり、活動には大きな意義がある。これからも継続させて市域をきれいに保とう」と呼び掛けた。

 5年前の記事を見ると、回収したゴミの量は4トントラック2台分 あったようです。内容は空き缶、ペットボトル、プラスチックごみ、弁当殻、流木、消火器。


これらの記事の内容も表面的だと私は思います。こういったゴミの上流を止める、つまりプラスチック製造を規制する話に及んでいないからです。

ゴミの捨て方の問題や、経費の問題になってしまっているのです。清掃活動の紹介になっている。こういった記事を読むと、マナーの問題、外国からのゴミのせいにする人間すら出てくるかもしれません。

問題意識はあっても「問題の背景になっている社会の底流を知る努力が必要」なのに、原因を調べたり学習するのは後回しになってることが多いのです。

そして、自分の欲望を肥大化させることについては、まったく罪悪感がないからこんなプラスチックゴミや放射能で汚染された状態になってしまったのだと私は思います。

私たちの消費行動、そしてゴミの元を作っているメーカー=企業の問題、産業構造、エネルギーの問題、科学技術の問題にまで目を向けて欲しい。

消費行動は広告代理店によって作られるテレビCMに左右されていることを認識していますか?

飲む必要のない健康にも悪いペットボトル飲料をテレビCMに騙されて、膨大な電力消費をする自動販売機で買って、ゴミをポイ捨てするといった一連の行動から海のゴミは発生しているということを、市民一人ひとりが理解しないことには根本解決にはなりません。

 

「自分が飲みたいから買う!」⇒それでいいのかということです。






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深海の甲殻類のPCB汚染は私たち人間の暮らしの結果。電気、家電など工業製品への欲望が海を汚した

2017-02-14 | 海洋汚染

英研究 深海1万メートルにも汚染物質 甲殻類に蓄積

毎日新聞2017年2月14日 10時45分(最終更新 2月14日 16時02分)

マリアナ海溝など太平洋の水深1万メートルに達する深海で採取した甲殻類から、ポリ塩化ビフェニール(PCB)やポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDE)といった有害物質が高濃度で検出されたと、英研究チームが13日付のオンライン科学誌に発表した。

 これらの物質は電気部品の絶縁油や難燃剤などに広く使われ、分解されにくく生物に蓄積しやすい。チームは「人間活動による汚染が世界中の海に広がっていると考えられる」と警告している。 チームは太平洋北西部のマリアナ海溝と、南太平洋のケルマデック海溝の水深7000~1万メートルで調査した。(共同)

 

汚染物質、水深11キロの海溝最深部で検出 海洋研究
2017年02月14日 13:42 発信地:パリ/フランス

【2月14日 AFP】世界最深の海に生息する小型の甲殻類から、使用禁止の化学物質による汚染が検出されたとの研究結果が13日、発表された。人為的な環境汚染が地球の最果てにまで及んでいることを示す初の証拠だという。

「海の掃除人」と呼ばれるこれらの甲殻類は、水深11キロ近くでさえ、冷却剤や絶縁流体などに使われる化学物質による「桁外れの」レベルの汚染から逃れることはできないと、研究チームは述べている。

 米科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に掲載された論文によると、汚染物質は海底に沈んだプラスチック廃棄物や動物の死骸などに由来する可能性が高いという。

 論文の共同執筆者で、英ニューカッスル大学(Newcastle University)のアラン・ジェイミーソン(Alan Jamieson)氏は「深海は世界の辺境にある原始のままの領域で、人為的な影響を受けないと今なお考えられているが、これは不幸にも、真実とまるでかけ離れていることを、今回の研究は示している」と語った。

 ジェイミーソン氏と研究チームは、太平洋のマリアナ海溝(Mariana Trench)とケルマディック海溝(Kermadec Trench)から「アンフィポッド」と呼ばれる端脚類(たんきゃくるい)の海底生物を収集するために、特別製の潜水艇を使用した。

 エビに似た腐肉食性のアンフィポッドを捕獲するために、サバの身を餌にしたわなを使用した研究チームは、捕獲したアンフィポッドにみられる化学物質の痕跡を分析した。

 分析の結果、PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む高濃度の汚染物質が蓄積されていることが判明した。PCBは、がんやホルモンの混乱を引き起こすため、40年近く前に使用禁止となった。

■広範囲の生態系にとっての意味合いは?

地球の最果てにある最も近づき難い生息環境の一つで、これほど桁外れに高濃度の汚染物質が発見されたという事実は、人類が地球に対して長期にわたって計り知れない影響を及ぼしていることを、実に痛烈に示している」と、ジェイミーソン氏は述べた。

 さらに研究チームは、環境中に長期間残留するもう一つの汚染物質、PBDE(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)の痕跡を、アンフィポッドの体内で発見した。PBDEは難燃剤に使われている。

PCBとPBDEは、マリアナとケルマディック両海溝のあらゆる水深に生息する、全ての種にわたるサンプル全部に存在していた」と、研究チームは論文に記している。

 世界最深のマリアナ海溝では、サンプルで検出されたPCBの最高濃度が、中国で最も水質汚染が深刻な河川の一つである遼河(Liaohe River)から水を引く水田のカニで検出される濃度より50倍高かった。

 研究チームは、汚染物質が「世界の海洋全体にわたって、海の最深部にまで」広がっているに違いないと推察している。

 アンフィポッドを餌とする動物や、食物連鎖のさらに上位の動物などの「より広範囲の生態系にとって、これが何を意味するのかということは、まだ明らかになっていない」と、ジェイミーソン氏は声明で指摘した。(c)AFP/Mariëtte Le Roux

 

(管理人より) 

もう海が毒で汚れきっているという絶望的な証拠です。電気部品の絶縁油や難燃剤が海の底まで・・・・化学物質の行き着く先は海の底でした。
日本からの放射性物質も蓄積しているでしょう。福島原発事故を収束できない日本もですが、北朝鮮もこっそり放射性廃棄物を海に捨てているようですね☟ 

伊業者、台湾沖に放射性物質投棄 北朝鮮と取引

2017/2/14 18:31 共同通信

【ローマ、台北共同】イタリアの海運業者が北朝鮮政府と取引し、1995年以降に台湾沖周辺に放射性物質を含む多量の廃棄物を不法投棄していたことが14日までに明らかになった。台湾の政府は専門チームを立ち上げ、事実関係の調査を始めた。

 環境汚染問題を担当するイタリア下院の調査委員会が8日、同日解禁された軍情報機関の機密文書の概要を公表し、問題が明るみに出た。文書には、イタリア人のジョルジョ・コメリオ氏が95年以降に北朝鮮政府と取引し、2億2700万ドルの報酬と引き換えに、放射性物質が入った容器20万個を台湾周辺の海中に投棄したとの記録があった。

 

今回の甲殻類汚染の原因は、電気部品の絶縁油や難燃剤、プラスチック廃棄物。みな人間が作り出したもの。すべて人間の「科学技術」によるものです。人間はなんて罪深いのでしょうか。

約40年前に使用禁止になったポリ塩化ビフェニール(PCB)についてはこのブログでも記事にしてきました。

北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(2)PCB廃棄物ってどんなものか? 

1950年代から原子力発電が「夢のエネルギー」として推進され、同時にPCBを含む変圧器などの電気機器も作られていきました。つまりPCB廃棄物も、人間が「電気を使う」ために、生み出された負の遺産だと言えます。電気を消費するためにテレビや洗濯機などたくさんの電化製品もPCBを使って作られるようになっていきました。便利な家電などの工業製品を次々に欲しがる私たちの暮らしの始まりです。現在の家電にも難燃剤が含まれています。

昭和48年(1973)のTV コマーシャル をみると、洗脳が凄まじいことがわかります。このころから省エネを理由に冷蔵庫を売っていたんですね。今と同じ。

さらに、当時の公害を指摘するような映像もありました⇒ 懐かCM 5~70年代シリーズPart3

そして家電CM。これらが全部、電子廃棄物になっていたなんて・・・テレビを見ていた頃は考えもしませんでした。こうして俳優、芸人、タレント、スポーツ選手、歌手が大企業の製品を売るためCMに出まくって、企業からのあぶく銭を手にしていたのです。こうやって「大企業=ブランド=間違いない」という権威主義的な価値観が市民の中に作られていったわけです。それは今も同じ。 

60年代~70年代家電CM集

'77-80 家電CM集 vol.5 テレビ1

有害性が明らかになり、仮に新たな製品には使用されなくなったとしても、過去に作られた製品すべてを瞬時に回収できるわけではありません。回収しても、その処理は困難を極めます。PCBを使った製品は私たちの暮らしの中に長い間存在し続け、最終的にPCBや難燃剤を含むこれらの製品が捨てられた段階で、環境中に出てしまうのです。今でも日本中に産業廃棄物の溜め場があり、不法投棄などで廃車や廃家電が山積みになっていますが、それらから有毒な物質が土や水の中に染み出て、海へ流れていった結果が今回の海底の甲殻類の汚染だと考えられます。製品製造時における有害な工場排水も、薄めて流したとしても、それが最終的に海の生き物に濃縮していることをもっと深刻に考えなければならないでしょう。

廃プラスチックのゴミが、劣化して小さくなって海を汚しているということは、もうブログで書き尽くしました。☟

クジラの死体の胃の多くがプラスチックゴミでいっぱいだったという事実は人類に対する恐ろしい告発

「海の掃除人」である甲殻類は、汚染されたクジラの死体も食べていたのかもしれないと思いました。人間が海をゴミ箱にしたという結果でもあります。

さてここで、市川先生の『新公害原論』から 科学技術、公害について抜粋引用します☟

市川定夫著『新公害原論』より

新公害原論―遺伝学的視点から
新評論 

人類は文明というものを著しく発達させて科学というものをうみ出し、経験から覚えた単なる技術とは質的に異なる、科学に裏付けされた技術つまり俗にいう科学技術というものを編み出してきた。

●人類が科学技術によって作り出した、この地球上にかつて存在しなかったもの。それを我々は人工物と総称しています。たとえば化学物質であれば人工化合物といわれます。そういうものは全て、地球上にはかつてなかったわけですから、どんな生物もかつて遭遇あるいは経験したことがないものでして、だからそういうものに対しては、生物は適応を知るわけもないし、対応するすべを知らないのです。結論的に言えば、こうした人工的なものに対しては、生物は全く無防備なのです。従って、こうした人工物が生物体内に入ってきた時も、生物はそれを分解したり無毒化したり、速やかに排出したりするような機能はもち合わせていませんから、これら人工物が生物体内にどんどん蓄積され、被害が一段と大きくなります。そしてこうした現象は、物質が循環する生態系には元来見られないものなのです。ですからこうした人工物は、本来、生命系とは相容れないものと言えるのです。

●それぞれの生物種は、その進化の途上で遭遇してきた環境条件には何らかの形で適応性は持っていても、かつて遭遇したことのない環境条件に対しては適応性を獲得する機会がなかったのですから、適応できないことが多い、というより全く適応できない場合がほとんどなのです。そしてそのことこそが、公害というものがおこる理由なのです。 

いわゆる公害も、科学技術に対する短期的な経済的価値判断や、目の前の利潤追求のための技術の使用から起因しているのです。これはすべて短期的な経済合理主義に基づくもので、この地球の生態系のしくみや、そのしくみが生物の進化と適応の結果であることをまったく忘れていたのです。

われわれは、生物がその進化と適応の過程で遭遇したことがなかったものや条件を、また不可逆的なものを、環境中に出したり、つくり出したりしてはならないのである。それがこの「公害論」の結論である

 

放射性物質を生み出す核技術、低周波音を出すヒートポンプ技術や風力発電、電磁波を出す通信機器や電子機器、匂いの微粒子を出す柔軟剤など、健康被害が報告されているものは、すべて「人工物」です。「短期的な経済的価値判断や、目の前の利潤追求のための技術の使用に起因」して起きているものばかり。これが「公害」です。

市川先生の2007年のインタビュー記事より。原発事故前から警鐘を鳴らしておられたのに、今のような状況になってしまったわけです。複合汚染、多重汚染のことも指摘しておられます☟

科学技術の「発達」を考え直す必要性がある インタビュー: 市川 定夫  より 抜粋引用

80年代からは、人工化合物と人工放射線の問題を追及しました。すでに人工化合物は9万種類ともいわれ、これまでの人類が経験したことがない状況を招いています。これまで人類は、人工物に対して識別能力を持っていなかったし、そのことを知りませんでした。人工化合物と人工放射線の2つを合わされると相乗効果が発揮され、そのことが人類の種としての生存にとって非常に脅威となるものです。自然界になかったものを人間が作るべきでなかったと思っています。その象徴的なものとして、核兵器、原発、劣化ウランがあります。 

低線量放射線の問題や人工放射性核種と人工化合物との相乗効果などは、核兵器、原発などを廃絶するうえでも重要なポイントだと思います。自然界には存在しなかった、つまりあらゆる生物がかつて遭遇したことがなかったもの、適応のすべを知らない多様な人工のものが、どうして私たち人類や他の多種多様な生物に繁栄をもたらしうるのでしょうか。

 私たちは、長年にわたって、科学技術の「発達と発展」という、誤った「宗教」を信じさせられ、誤った道を辿ることを強要されていたのです。こうした事実を真剣に改めて考え直す緊急の必要性が迫っているのです。

 

 40年以上もテレビコマーシャルに乗せられて、ホイホイ家電を買って、買い換えて、電気を使って便利な暮らしを謳歌してきた、そのツケがついにまわってきました。自分で自分の首を絞めている状況に気づいていない人ばかり。環境を汚染しているのが私たちの暮らし。そうさせていたのは原子力ムラなんです。メーカーがゴミのことを考えないという無責任はずっと続いているのです。

企業が市場で競争すること自体が産業廃棄物を増やすことになる=環境を汚染する、ということは資本主義社会の中では無視されています。

科学がわからない人はテレビコマーシャルで騙され、愚かで従順な工業製品の消費者となり、科学がわかってる人も違う角度、企業側の見方で騙されるのですから。実に巧妙で悪質。一般市民が化学物質や重金属に対しての認識がないまま、今に至ったことが原因だと私は思います。だから放射能問題でも騙され続けているわけです。毒物に関する無知。

市民は自分だけじゃなくて、自分の家族も何十年も全員騙されて、間違った価値観で全員が生きてきたのだということを信じたくないし、思いたくもないから、騙されたことを認めないのです。三世代で騙されている。とくに高度経済成長期~バブルの恩恵を受けた富裕層の家族は騙されたことは認めない。自分の頑張りで豊かになったと思っています。

バブル時代に20代だったいわゆる「バブル世代」は長生きはできないだろうと思います。その頃チェルノブイリ原発事故もありました。子どもの頃からインスタント食品、合成シャンプー、合成洗剤、ケミカルナプキンを使い、化学繊維の服を着て、顔には化学物質を塗りまくり、その価値観のまま今に至っています。病気は病院と薬で治せると科学技術を盲信。 

どの時代も、その時代の中で最先端の技術というのは、豊かな人、力の強い人が独占していました。そして近代は科学を用い大企業が工業生産するようになりました。ごくごく僅かな人たちだけが「そんな技術はやりすぎだ!」と言っていたのだと思いますが、それは圧倒的多数の人の欲望を追い求める声にかき消されていきました。だからここまで来てしまったわけです。

こんな複合汚染のどうしようもない放射能汚染国になってしまい、海もあらゆる毒物で汚染されたのですから、今までと同じ価値観でやっていけると思う方がどうかしてるのです。

今の高齢者は成長期に飢餓状態だったかもしれませんが、放射性物質や化学物質に汚染されたものを食べてはいませんでした。粗食でむしろ健康食。だからその後の医療技術の発達で長生き出来ました。終身雇用で年金も満額。今は体の成長期にも毒入りの食べ物を食べ、半分病気の体で過労死するまで働かされるブラック職場。年金は消えました。

原因は、国と企業、企業の紐が付いた政治家、騙された愚かな市民です。

それでもまだ、科学技術を盲信し、擦り寄り、公害加害企業を応援して、工業製品を買い続けるのですか?

これは私自身に対する問いかけでもあります。 

 

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クジラの死体の胃の多くがプラスチックゴミでいっぱいだったという事実は人類に対する恐ろしい告発

2017-02-11 | 海洋汚染

浜辺にクジラ400頭以上打ち上げ NZ「過去最大規模」

2017年02月11日 09:37 発信地:ウェエリントン/ニュージーランド

【2月10日 AFP】(写真追加)ニュージーランド南島(South Island)のゴールデン湾(Golden Bay)にある浜辺で10日、400頭以上のゴンドウクジラが打ち上げられているのが見つかった。大半はすでに死んでいるのが確認された。地元当局は、同国で確認されたクジラの大量打ち上げとしては過去最大規模だとしている。

 現場は南島の北端にある同湾フェアウェル岬(Farewell Spit)。ニュージーランド環境保全局(DOC)のアンドルー・ラマソン(Andrew Lamason)報道官によると、夜間にゴンドウクジラ416頭が浜辺に乗り上げた。これまでに7割ほどが死んだという。

 残るクジラについては、満潮の間に沖に戻そうとボランティアらが懸命の作業を行っているが、救出できる見通しは立っていないという。ラマソン氏はラジオ・ニュージーランド(Radio New Zealand)に「これだけの数が死んでいる以上、残りのクジラも状態は悪いと考えざるを得ない」と語っている。

 同氏はこれらのクジラが打ち上げられた原因は分からないとする一方、考えられる要因の一つとして現場の地形を挙げ、「フェアウェル岬の近くには湾曲した巨大な砂洲が広がっている。湾は水深が非常に浅く、クジラがいったん入り込んでしまうとそこから出るのはとても難しい」と述べている。

 ニュージーランドでクジラが打ち上げられるのはさほど珍しくないが、同氏によると今回の大量打ち上げは記録がある中では国内史上最大のものの一つだという。(c)AFP

  

(管理人より)ニュージーランドでクジラが416頭も座礁し、7割も死んでしまっています。この記事には原因について書かれていませんが、これは「クジラの大量死」です。

食物連鎖の頂点の生き物が死ぬということは生態系が壊れるということです。こんなことは専門家でなくても、義務教育レベルでわかることです。

クジラは外敵がいないというその環境条件に適応して、弱い繁殖力で種を維持してきた生き物。クジラの数を減らすということは地球の環境を大きく変えてしまうということ。クジラの生きる舞台である海を、人間がプラスチックゴミや放射性物質や化学物質で汚し続けることの影響の大きさを考える必要があります。

ここでは「捕鯨」の問題については議論しませんが、弱い繁殖力で種を維持している大型の哺乳類が大量死しているという現実は頭に入れておく必要があります。

このニュースが流れたあと、問題の原因をうやむやにするような意見や誘導がネット上に多数見られました。「地震があるのではないか」「海水の温度か」「福島のことに関連付けるな」といった好き勝手な論調。まあ呆れました。これだけ海が汚されているというのに海洋汚染に触れないなんて驚きます。以下の3つの記事をご覧下さい。原因は明らかです。

 


死んだクジラの胃から30枚のポリ袋、ノルウェー

2017年 02月 6日 16:43 JST ロイター

[オスロ 3日 ロイター] - ノルウェーで、救助できず死んだ体長6メートルのアカボウクジラの体内から、30枚のポリ袋が見つかった。包み紙やパンの袋もあったという。

ベルゲン大学の専門家らによると、袋は腹腔内に入って消化システムを妨害し、食べ物の痕跡は見つからなかった。

動物学者のTerje Lislevand氏は「腹腔の一部に入り込んだというより、全体を占めていた。痛かっただろうと思う」と述べた。

クジラはノルウェー西岸沖で発見され、浅瀬から海上に追い戻す試みが何度か行われたがうまくいかず、先月28日殺処分にされた。今月2日に解剖され、最長2メートルを超えるポリ袋もあったという。

専門家は以前から、太平洋北部に数百万トンのプラスチックゴミが浮遊し、多数の生物の死につながっていると指摘している。

  

解剖で見つかったDVDケースの破片(写真左)。これが原因でクジラは食事ができなかった。

DVDケースがクジラを殺した 全鯨種の56%が人間のごみを食べていると判明

2015.01.13 ナショナルジオグラフィック日本版 

 2014年5月、米国のチェサピーク湾に流れ込むエリザベス川で、バージニア水族館・海洋科学センターの生物学者たちは、異常な光景を目にした。体長45フィート(13.7m)の若いイワシクジラのメスが、上流へ向かって泳いでいたのだ。

 絶滅危惧種になっているイワシクジラがふだん見つかるのは、この騒々しい沿岸域からずいぶん離れた大西洋の沖合。「そのクジラは、時期的にも場所的にも本来あるべきでない状態にありました」と、同水族館のスーザン・バルコは振り返る。

 クジラは方向感覚を失ったようだった。バルコらは、クジラが船とぶつからないよう追跡したものの、努力もむなしく数日後に死体で発見された。死体を解剖したところ、プラスチックの破片を飲み込んだために胃が裂け、食事ができない状態だったことが判明した。さらに、弱った体で船と衝突し、脊椎を損傷していたこともわかった。「長く苦しい最期だったでしょう」とバルコは言う。

 プラスチックごみを口にして命を落とす海洋生物が後を絶たない。特に、海鳥やウミガメは、ごみを餌と勘違いしやすいようだ。消化できないごみを飲み込むと胃腸が詰まり、やがて餓死に至る。海のごみが増えることは、海洋生物にとって、リスクが増えることと同義なのだ。

ごみに満ちた胃で空腹に苦しむクジラたち

 この問題に対処するため、海のごみがクジラに与える影響を明らかにする取り組みが続けられている。2014年に行われた調査では、全鯨種のうち56%において、ごみの摂取が報告されていることがわかった。いくつかの集団では、摂取率が31%に上るケースもあるという。

 カリフォルニア州にある海洋哺乳類センターの科学者フランシス・ガランドは、「ビーチに打ち上げられるクジラは、死亡したクジラのほんの一部にすぎません」と述べる。プラスチックごみの影響を特に受けやすいのがマッコウクジラだ。ガランドは、「私が解剖したマッコウクジラはどれも、胃の中から網やプラスチック片が発見されました」と言う。

ガランドが最悪のケースに遭遇したのは、2008年のことだ。カリフォルニア州北部の沿岸に、2頭のマッコウクジラが打ち上げられていた。どちらの胃の中も、漁網、ロープ、プラスチックごみでいっぱいだった。1頭の胃は破裂していた。もう1頭もやせ衰えていたことから、食べることができなかったのだろう。2頭ともに、死因はごみと断定された。

 発見されたプラスチックの種類や古さから、長年にわたり胃の中に蓄積したものであると推定された。ガランドによれば、1頭の胃からは、400ポンド(181kg)以上のごみが出てきたそうだ。「2頭は空腹に苦しみながら、ゆっくりと死んだのでしょう。大きなクジラがごみで死ぬのを見たのは、それが初めてでした」

 米国海洋大気庁(NOAA)漁業局のブレア・メースによると、海を漂うごみで命を落とすクジラやイルカが増えているそうだ。彼女の担当エリアにおいて、2002年から2013年の間にごみが原因で打ち上げられたハンドウイルカは、少なくとも35匹いるという。

 原因は、海面を漂うごみだけではない。海底で捕食することで知られるコククジラも、端脚類のような小動物と一緒に、うっかりごみを飲み込んでしまうことがあるのだ。

 2010年にシアトル近郊でコククジラが打ち上げられた。37フィート(11.3m)のオスの胃からは、20枚以上のレジ袋、小さなタオル、手術用手袋、スエットパンツ、ダクトテープ、ゴルフボールが見つかった。「人類が海洋環境に与える影響力を示す、あまりにも衝撃的な出来事だった」と、検視に立ち会った研究者は語る。

文=Isabelle Groc/訳=堀込泰三 

 

Sperm Whales Found Dead In Germany, Stomachs FULL Of Plastic And Car Parts  より 翻訳は管理人

 

ドイツで発見されたマッコウクジラの死体、胃がプラスチックと自動車部品でいっぱいに

 クジラの死は人類の海洋生物に対する無視の衝撃的な象徴である。

2016年1月、海洋野生生物にとっては浅過ぎるエリアである北海周辺の海岸で、29頭のマッコウクジラが座礁しているのが発見されました。 最近発表された解剖の詳細で、クジラたちの胃の中で見つかったものは、海洋生物学者たちを深く困惑させるものでした。

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州にあるワッデン海国立公園が出したプレスリリースによれば、座礁したクジラの多くは胃の中がプラスチックのがれきでいっぱいでした。

長さ13mの漁網、長さ70cmの車のプラスチック部品やその他のプラスチックゴミの破片など。

クジラたちがイカなどの主要な餌と間違えたのだという指摘もあります。しかしながら、それは人類が海洋生物を無視して海を過剰なプラスチックのゴミで汚してきた衝撃的で皮肉な結果でもあります。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の環境長官はこの結果を受け、以下のように述べました。

「これらの調査結果は、私たちのプラスチック志向社会の結果を示しています。生き物たちはうっかりプラスチックやプラスチックの廃棄物を摂取し、苦しみ、最悪の場合、胃がプラスチックでいっぱいになって餓死するのです。」

「クジラとイルカ保護(Whale and Dolphin Conservation)」の ニコラ・ホジキンスは声明を繰り返しました。
 

「プラスチックの大きな破片は腸を塞いで明らかな問題を引き起こしますが、餌と間違って吸い込んだものだけでなく、私たちは、もっと小さなプラスチックのかけらが、すべての種のクジラ類にとって、より慢性的な問題を引き起こす可能性があるということを見逃してはいけません。」

内臓が食べ物ではないものでいっぱいになりマッコウクジラが死んで発見されたのは、これがはじめてではありません。2011年にはギリシャのミコノス島で、まだ若いクジラの死体が浮かんでいるのが発見されています。そのクジラの胃はとても膨張しており、生物学者はクジラが巨大イカを飲み込んだと考えました。しかし、クジラの4つの胃を切開すると、約100個のプラスチックの袋と、その他のがれきの破片が見つかりました。

プラスチックが若い雄のマッコウクジラを殺したことでない点に留意する必要があります。
ナショナル・ジオグラフィックによると、クジラたちは心臓麻痺で死にました。これはイカを捜して誤って北海に泳いできた結果でした。そして浅瀬で自らの体重を支えることができませんでした。 結果として内臓が崩壊しました。

いずれにしても、クジラの胃の多くが汚染でいっぱいだったという事実は、人類に対する恐ろしい告発です。 

過去に報告されているように、陸上で廃棄されたプラスチックの80%は、最後は海洋まで到達します。そこで野生生物によって食べ尽くされるか、何年も大きなゴミの巣の中で渦巻いているかです。クジラよりも脳の小さい種である人類が、このような悲惨さの原因であるという事実は、皮肉で悲しいことです。

人間がすべての生命を尊重し、持続可能な生活の価値を学ばない限り、このような悲劇は起こり続けます。 

 

↑この海外の記事は一部誘導(下線部)が入った記事ですね。「プラスチックのせいで死んだのではない」なんて無理があります。それでもこの記事を読めば、世界中でクジラが死んで胃の中がプラスチックのごみだらけになっていることはわかります。元記事のナショナルジオグラフィックも企業側の論調が入っていますね。

元記事からどんなゴミがマッコウクジラの胃の中に入っていたか画像を引用しておきます☟ こんなに大きな異物、さぞ痛かったでしょうね・・・(泣泣泣)

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン環境大臣 Robert HabeckのInstagramに掲載された写真。漂着したマッコウクジラの体内にあったプラスチックの破片などを手にする☟

 

プラスチックのゴミを誤食してクジラが死んでいるのですから、クジラが座礁し死んだ場合、このように当局が胃の内容物を検査しなければならないと思います。

そして、日本はすべての組織の放射能や化学物質の濃度の検査も同時に行う必要があります。海をあらゆる毒性物質で汚染し続けているのですから当然のことです。

日本でもこんなにクジラが死んでいるのです。報道があったものだけでもこれだけあります。報道されていないものもあるかもしれませんし、私の記録が漏れているかもしれませんので実際はもっと多いかもしれません。 

私のクジラに関するツイート   より

2017/2/5   神津島 クジラ
2016/11/21   石川 ハナゴンドウ
2016/11/29   福島 アカボウクジラ
2016/10/25   高知 コマッコウ 
2016/9/17     茨城 ザトウクジラ
2016/6/26     北海道 クジラ
2016/4/4       天草 ザトウクジラ
2016/4/4       大磯 ミンククジラ
2016/3/4        千葉 コククジラ
2016/2/22      和歌山 ザトウクジラ
2016/2/14      静岡  マッコウクジラ
2016/1/20      徳島 マッコウクジラ
2015/10/20   網走ザトウクジラ
2015/9/28      福岡マッコウクジラ
2015/7/20      愛知マッコウクジラ
2014/10/31    静岡クジラ
2013/7/28    千葉クジラ

 

 

 

長くなるので、ここまで。

 

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プラスチック漂着ゴミは人間の欲望の残骸。プラスチックで海を汚しているのは人間

2016-08-26 | 海洋汚染

 (管理人より)今回、関東から北海道を立て続けに台風が襲いました。暴風であらゆるものが飛ばされて河川に大量のゴミが流出しています。 

台風のあとは海や川のゴミも増えます。大きな川になればなるほどゴミも膨大。 人間は土に還らないものを作り過ぎました。

人間社会のあらゆるゴミが漂着する海岸に唖然とします。その中に「人工芝」というプラスチックのゴミがありました。ゴミとなった人工芝は劣化し、マイクロプラスチックになって海に流れていくということです。そして海の動物たちの口に入ります。

写真家 クリス・ジョーダンさんが参加するMidway Journeyからいくつか動画をどうぞ。

太平洋のほぼ中心に位置するミッドウェイ島。潮流の関係であらゆるゴミが集まってくるこの島では、アホウドリの死骸の胃の中から大量のプラスチックが出てきています。

母鳥から口移しで食べ物をもらう赤ちゃんアホウドリも、小さなプラスチックゴミのかけらを飲み込み、成長途中で死んでしまう・・・・


 

 

 

 

アホウドリの親子がテグスのようなもので絡まっています。口に引っかかってしまっています。この動画の説明には「釣り糸」とあるのですが、よく見ると、どうもキラキラしたものがついたネックレスのように見えます。プラスチックのテグスで、さらにプラスチックビーズがついてるように見えるのです。留め具のようなものも見えました。もしそうだとしたら・・・日本でも趣味でビーズを使ってネックレスを作っている人は多いです。

そういったものが海に流れたら、わざとではないにしても、結果的にこういった野生動物の生死に直結してしまうということになるかもしれません。

私たちの暮らしには様々なプラスチック製品があります。子どものおもちゃ(ブロックなど)スプーンなどもプラスチック製が多い。

それらが流れ着いて、海鳥の巣の周りに・・・ ↓

 

 

使い捨てライターや小さな蓋が出るペットボトル飲料自体をまず買わないこと。これをゴミの始末の問題にすり替えないことが大事だと私は思います。

津波や台風により、ゴミが海に流れて大問題になるということは、東北大震災の際の津波で経験したはずです。生活のすべてが結果的に瓦礫・ゴミになって太平洋に流れて行きました。

私は当ブログで海のゴミについて何度も記事を書いています。

海に浮かぶゴミ、漂着するゴミは全て、人間の欲望の残骸です。

海を汚しているのは人間だということです。

 

川口由一さんの本から引用します(青文字)

環境問題で、間違ったことをしているのは人類だけであり、それ以外の他の動物は、一切間違いをしていません。ここを明確にして、人類の問い直しが必要です。自然界は完全絶妙で、なんら狂ったことなく間違いもなく誤ることもない。問い直さねばならぬのは私たち人間です。自然を守る、地球を癒す等々、それが曖昧であったならだめで、私たち人間の深い正確な問い直しが必要です。

 

自然農にいのち宿りて─目覚め・悟り・成長への道すじ
川口由一
創森社



 

【日本語訳】The ocean is broken海が壊れています オーストラリアのヨットマンの証言~津波瓦礫

【驚愕】tunami debrisで検索したら「海がゴミ箱」になったことがわかった

Synthetic Sea (合成の海~海に漂うプラスチック~)日本語字幕 海はゴミで埋め尽くされそう

海鳥は、無言で私たちに教えてくれています

分解されてなくなることのない溜まる一方の海のゴミ、マイクロプラスチック。日本は世界平均の27倍 

恐怖!歯磨き粉のつぶつぶが歯の隙間から大量に!プラスチックマイクロビーズの危険性を知る

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TED「油濁事故の毒の代償」海洋毒性学者スーザン・ショー「世の中全てが幸せなわけではありません」

2016-08-25 | 海洋汚染

私は海洋毒性学者です。メキシコ湾の現状を大いに心配しています。 特に大量に使用されている有毒な分散剤 コレキシットについてです。私は海洋汚染について、長きにわたり研究を行い、海洋生物 特に海洋哺乳類に及ぼす影響について 調べてきました。 研究の結果、海洋哺乳類は私たちが莫大な量の有害物質を 年々注いでいる食物連鎖の一番上に存在していることが分かりました。そしてその哺乳類たちは、こんな状態です。こんな悲しいスライドで 胸が痛いですが、世の中全てが幸せなわけではありません。

私の分野ではなおさらのことです。海洋哺乳類の体には 数百種類ものあらゆる有害な化合物が 蓄積されていて 深くショックを受けます。そして 世界各地の何万もの海洋哺乳類が 着実に絶滅に向かっています。彼らの約3分の1程度が30年以内に絶滅すると予測されています。

私のプロジェクトは、大西洋の北西に沿って進められています。 「アザラシ指標」と名づけました。 私たちは食物網の最上位に位置する 海洋哺乳類と魚類の体内の汚染を 経時的に調べています。これは 地域規模で行われる環境毒性調査です。 いろいろな化合物を調べていますが、最近 大きく関心を寄せているのは 難燃剤 とくに臭素系難燃剤で、これらは私たちが日常的に使用する 非常に沢山の物に含まれています。 この難燃剤は 私たちが今座っている椅子のクッションからコンピュータやテレビなどの外装にも 含まれています。

それで私たちは、この化合物がどうやって製品から最終堆積場の海にまで流れ込んだのかを追跡しています。追跡は非常に複雑な経路です。 このような製品が古くなるにつれて塵の中で濃縮されたり 捨てられて 埋立地に持ち込まれたりして 最後に廃水処理施設に到着するからです。ご存知の通り、私たちは毎年膨大な量のコンピュータやテレビを処分しています。 そしてこれらは 電子機器廃棄場に行きます。 そのすべては地表水に紛れ込み、ついに最終堆積場である 海に到達します。 私たちの研究では、ゼニガタアザラシの体から高濃度の難燃剤成分を 予想通りに検出し、報告書を作成しました。

この報告書により 私が本拠とするメイン州では神経毒性難燃剤 通称デカの使用が禁止されました。 そして去年末には全米で 段階的廃止の決定が下されました。良い面だけみれば私たちのゼニガタアザラシが 少なくとも炎上することは 当分の間ないんでしょうけれどね。

それで私は毒性学者として 私自身に非常に興味がわきました。研究室に血を寄付して 「よし やってみよう」と言いました。 その結果、113種類の異なる化合物が 私の血から検出されました。 皆さんの中で誰かが この実験に参加したならば 化合物が同様に分布した― カクテル(混合物)が検出されるでしょう。 ですが私はなぜか 沢山の難燃剤に毒されていたのです。 その程度をお見せしますと アメリカ人はヨーロッパ人に比べて 体内にある難燃剤の濃度が 10~40倍も高くなっています。 なぜですかって? 何もかもに防火処理をしており 有害化学物質の規制も甘いからです。 あろうことか私はハイエンドの1人なのです。 なんて運がいいんでしょうね。 ですが こう思いました。 火災が起きても 多分私は最後まで燃えないだろうって。

ともかく これが私たちが調査している 現在のメキシコ湾の問題です。 この国は化学物質を 適切に規制していません。 ほとんどしていないと言って良いでしょう。 産業界に振り回されっぱなしです。 今朝ジャッキー・サビッツ [海洋生物学者] は、大手石油会社と彼らのプロパガンダ、そしてどうやって私たちが彼らの嘘などに洗脳されるのかを話しました。 私たちのケースでは大手化学会社となります。 彼らは企業秘密を保つ権利を許され 成分資料を提出する義務もありません。 健康と安全に関するデータも出しません。 結果的に製品が市場に出る前に 彼らは規制を受けないのです。推定無罪の原則のようなものです。生産者側は立証責任を負いません。

私は5月に メキシコ湾に招待されました。 そこで私は分散剤が海中でどう分布するかなどの予備調査をしにそこへ行くことにしました。 今まで水の中に飛び込むような クレイジーな毒性学者はいなかった― と言われましたが、 私はやりました。 私たちは化学防護スーツ等さえつけず、油膜の中に飛び込みました。そして体調を崩しました。 2日後 ひどい咽頭炎にかかりました。 喉が燃えるかと思いました。今は治ったんですけどね。

水に潜る途中で私が見たものは、とても大きな衝撃で 今も頭の中を駆け巡っています。油滴がまき散らされているのを見たのです。 さらに潜っていくと油滴の群は ニシンのようなプランクトン食性魚類の餌で小さな生命でもある― あらゆる種類のプランクトンに くっついたりぶつかったり していました。 海中深く潜って見たものは まさに死の網だったのです。

この問題は最初 彼らの言葉を借りると 沼地と海底との トレードオフとして始まりました。 私は最初から決定に反対していて、それは今も変わりません。その決定とは沼地を保護するというものでした。 一度沼地にオイルが入ったら 取り除くことは不可能です。皆さんもご存知の通り、ごく最近まで 実際に油を回収するという対応はほとんどありませんでした。事態はますます深刻になっています

これはシナリオと その得失評価についての エクソン社のスライドです。 このケースでは 水面に油が浮いています。 マングローブ地帯に上がっていきますが、サンゴや海草に 害を与えることはありません。 ここに違うシナリオがあります。 もし油を分散させると 海草やサンゴは結構な被害を被りますが マングローブ地帯は保存できます。これはまるで眼科医に 行くみたいではありませんか? 1と2 どちらが良く見えますか?

問題はコレキシットが 私たちによって大量に放出され、あっという間に 200万ガロンに 達しつつあるということです。 プルーム(汚染物質)の問題もあります。 プルームはないとされていましたが プルームはあることが分かったのです。 独立研究者たちが見つけたのです。 そこには人体に悪影響を与える 差し迫った大きな問題があり、人の健康への影響が報告されています。 連邦政府のある当局者は それはおそらく熱中症だと言いましたが、 短い時間ではあっても そこに入ったことがある私は 熱中症ではないと言い切れます。 現場では 水の中から、大量の揮発性油と溶媒を含む コレキシットのガスが昇っていました。ですから当局者の見解は 全くの見当外れです。

BP社のショーは今だに続いているのです。 私たちの関係者はコレキシットについて 最も毒性が高い分散剤の1つだと 苦言を呈しています。 しかし まだ彼らは分散剤を使い続けています。 最も毒性の高い 9527 を 供給が途切れるまで使い続け、 今 彼らは 9500 を使っています。 9527 は 2-ブトキシエタノールを 含んだものであり、内出血を起こします。 エクソンバルディーズ号油濁事故で これを知りました。つまり私たちは 流出した石油の上に石油系溶剤を含む化合物を 散布しているのです。 支離滅裂でしょう?

この仕組みをお話しましょう 。そしてここで起きる小さなことを説明します。 それはミセルです 。ミセルは油を囲んで形成されます。 まず最初に 溶剤が油の中に割って入り、 油膜の中に 界面活性剤が入っていきます。 界面活性剤はファストフードの包装等に使われていますが、 油滴の周りを取り囲み、 微小の粒を作ります。 きれいで小さな界面活性剤が縁取ります。 ミセルについて覚えておくべきことは、この小さくて浮遊する 毒物の滴は 届けるためにあるのです。 FedEx の配達員みたいなものです。 皆さんが魚であれば、 あなたの滴が 午前に届かなければ 午後には届くでしょう。 皆さんの住所を知っているからです。

毒物学の見地からいえば、 これはとても恐ろしいことです。 コレキシットと分散された油は 結合することで 単独の場合よりも もっと強力な毒になるからです。 通常は複数の毒素への曝露量は それぞれの合計になります。 しかし分散剤は 私が説明したとおり、油膜を分解するのが仕事であり、分散剤に含まれる溶剤は これを非常に効率的にします。 そして分散剤は 私たちの体内の油膜― 皮膚から臓器に至るまでの細胞を 分解するのです。つまり分散剤は 油が体内により容易に早く 吸収されることを助けるのです。 油は何百もの炭化水素化合物や その他の化合物を含んでおり、 体のあらゆる臓器に有毒です。そのため分散剤と合わさった場合、皆さんは非常に相乗的な 複合毒性にさらされるのです。 コレキシット自体も石油系溶剤や たくさんの毒性化合物を含みます

私は毒性学者と化学者が集まる 全国組織のチャットグループの 一員なのですが、 この組織は 基本的に 製品の中に何が含まれるのか、 化学品の働きと相互作用を 解明するために活動しています。 相互作用により生まれる 副産物の大半は 元の化合物よりも毒性が高く 私たちが知らないものです。 私たちはコレキシット 9500 が ヒ素やクロムなどの重金属を含むこと― そしてヒ素はガンを引き起こすのに 十分な量であることを発見しました

これは私たちが調査する 安全データシートですが、 おかしなことに そのことに関する記載は ほとんどありません。 現在 化学会社は コレキシットに含まれる 化学品の完全リストを 公表するように求められています。 しかしなぜでしょう? 多くの成分が記載されていません。 誘導体 誘導体と書かれているのは 多数の化合物です。 ソルビタンもそう そしてさらに溶剤である 石油の蒸留物も 何百もあります。 それらは特定されていません。 なぜでしょう ?企業秘密だからです。

BP社はショーを続けており Nalco社がこれを裏で行っています。 今日に至るまで 成分は公表されておらず 毒性学者達は本当に怒り狂っています。 どのような相互作用や どのような毒素の結果をもたらすか 正確に予想することができないからです。

しかし私たちはお分かりの通り、本当に大きなリスクに直面しています。 33 箇所の野生生物保護区や 多くの野生生物や 魚や生物多様性が危機に瀕しています。

私たちは過去の油濁事故から学んでいます。 過去の事故で起こったことは 私の悪夢の一部でもあります。 今回は私の苦悩の一部を 皆さんと共有できることを ありがたく思っています。

私たちは さんご礁は 大きな影響を受けることを知っています。 これは豪州 タスマニアの海岸で 起こった事故に関して 行われた研究です。 さんご礁はご存知の通り 全ての海洋生物の 約4分の1の住処です。 そしてコレキシットと石油によって さんごの繁殖能力は ゼロになってしまいます。 石油だけなら 98% の繁殖能力です。 つまり さんごは この組み合わせの影響を 非常に受けやすい生物なのです。

ここに別のグループがいます。 水柱の中で簡単に見ることができるのですが プランクトンとその捕食者です。 ご存知の通り、小さなニシンのような魚が水柱の中を口を開けたまま往来し、 見境なく餌をとり、 同時に この茶色の有毒物質のプリンを ガツガツと食べています。 別の研究から分かっていますが、 これは非常に毒性の高い塊です。 石油とコレキシットが一緒になると 石油単体の場合よりも ずっと ずっと少量で死を起こします。

これが私たちが現時点で知っている 毒性についてのすべてです。 しかし私の悪夢はさらに続きます。 この食魚性の魚― スギやハタやブリなどの大きな魚が マグロやサメも含めて この茶色のプリンにやられてしまいます。 彼らのえらは非常に繊細で 呼吸器官がとても傷つきやすいのです。 考えてみてください。 コレキシットが膜にあたり、えらに詰まるのです。 するとこれらの魚達は 化学肺炎と呼ばれる状態になり、 この化合物を吸収しようとします。 コレキシットは体内に吸収されると 内出血を起こします。

私は肺呼吸の哺乳類をとても心配しています。 研究対象であるからだけでなく、 彼らは息をするため水面に来るたびに 揮発性の蒸気に晒され、 これを吸い込むからです。 その結果として 肺炎にかかり、 肝臓、 腎臓、 脳までが損傷を受けます。 コレキシットが 石油を体内の全ての膜に 全ての器官に 届けるのです。 そしてたくさんの不快な症状が起こります。 目や口の炎症だけではなく、 皮膚の腫瘍や病班なども起こります。

個人的な見解ですが、 私たちはまだ メキシコ湾の野生生物への 油濁の本当の影響を目にしていません。

私たちは仮説を立て始めました。 私たちは何を知っているのか、栄養カスケードに何が起こるのか、つまりある生物が死滅した時に それを捕食していた 上位の全ての生物が影響を受ける という仮説です。 私たちの仮説は シンプルな考え方ですが、 実際にはプランクトンやその捕食者の レベルまでしか理解できていません。 そして私たちは栄養カスケードの分析が 上手くできていませんでした。

これがエクソン・バルディーズ号の科学者達が 考えていた栄養カスケードです。 昆布やニシンがいなくなると それより上位の魚が死滅すると考えていました。 彼らはこの栄養カスケードの頂点に シャチがいると考えていました。 実際に起こったことは より複雑でもっと固有のものでした。 岩に張り付いている 昆布やフジツボの多くは コレキシットと油の混合により 予想通りの損害を受けました 。それらは岩に接着する力の弱い 侵入種に取って代わられました。 そこに嵐が来て 彼らを岩からはがしたのです。 そしてそれがウミガモにとって すべての食料源でした。 その結果 ご存知の通り エクソン・バルディーズ号の事故により 30万羽のウミガモが失われ いまだに戻って来ていません。

現在 私たちは 独立研究を立ち上げています。 「独立」というのは 「一人で」という意味ではありません。 ここでいう独立とは 例えば今メキシコ湾で起こっている 犯罪現場の機密のようなものに 縛られないということです。 私たちは毒性の影響を 評価しようとしていますが この研究を賢く行うためには 多くのパートナーが必要です。

何人かパートナーを紹介します デービッド・ガロ [海洋学者] も その1人ですし シルビア・アール [海洋学者] もいます。 そして皆さんの中でも 手伝ってくれる人がいることを望みます。 皆さんに問います― 私たちは知るべきでは? 私たちの知る権利は? 私たちには当然知る権利があります。 メキシコ湾で経験する損失をです。

私の望み― メキシコ湾岸での重大目標は 真実を知ることです。 どのようなものであれ 私たちに真実をつかませてください。 そこにたどり着くためには アセスメント(事前影響評価)が必要です。

皆さんと問題共有でき感謝します ありがとう。

 

  

(管理人より) 体調はよくありませんが、どうにか更新してみます(不定期)

近年、世界中で大型の哺乳類や魚などの海の生き物が海岸に打ち上げられ、大量死しています。日本でも同じです。

そこで今日は海洋毒性学者のプレゼンを紹介します。黄色の強調は管理人によるものです。

私は油の流出による環境汚染についても、ブログやツイッターでずっと発信してきました。ブログに上げられなかったものもツイッターにありますので宜しければ、ご覧下さい。 

油 流出で検索 油 タンカーで検索 クジラで検索

 

●タンカー、貨物船の事故

●沈没事故(タンクローリーや自動車や軍用機、列車が海、川、湖などに転落して、燃料の油、積荷の油が流出)

●石油タンクから水路や川の支流に流出

 

こういったいろいろな形で水や土が汚染されています。数が多いので、最近の日本周辺の海への油の流出事故だけをツイッターから拾ってみます。リンクが切れているのもありますが、出来るだけソースをつけています。こういう流出事故の続報、例えば漁業などへ、どのような影響があったかなどの報道も少ないのです。わかめ養殖に影響という続報が1つだけありましたので、並べておきます。

2015~2016年に ニュースになった油流出事故(青文字) 

2016/6/24  千葉港で曳船から油流出 海洋汚染防止法違反も視野 千葉日報

 

2016/2/1 下関沖でタンカーから油流出 - NHK山口

 

2016/1/16 東京湾でタンカー衝突 油が流出 NHK

 

わかめ養殖に影響 - NHK山口

 

2015/10/17 タンカーが衝突 関門海峡周辺に重油流出 - NHK山口

 

2015/5/16 東京湾で原油タンカーの油が流出 海保庁、拡散を防ぐ作業続ける(FNN)

 

 

このように日本の海も汚染されています。その影響を見ていきます。

ナイトNITE 独立行政法人製品評価技術基盤機構のホームページから引用。長いので回収方法についてはリンク元でご覧下さい。

流出石油の処理 -物理的回収と化学的処理-  より抜粋

油処理剤は、油膜の拡大防止に効果が期待できる一方その毒性によって環境がダメージを受けるのではないかという不安を拭い去ることができないためその使用を巡っては常に議論が戦わされることになります。

流出石油が環境に及ぼす影響  より

 

環境に与える影響

魚への影響

魚は、植物や小さなプランクトン達とは違い速い速度で移動できるため、流出油で汚染された海域から移動して逃げようとします。そのため、死滅にまで至ってしまうことは少ないです。

しかし、閉鎖性の高い内湾や養殖場などでは、逃れることが難しいため、魚の大量死に繋がり易いです。魚のエラや体表は粘液膜で覆われており油が付着しにくくなっていますが、大量の油が存在した場合やエマルジョン化した油の場合は付着しやすくなるため、エラや体表に油が付着して機能不全に陥るケースもあります。稚魚や卵は、成魚よりも油に対する抵抗性が低いことが知られています。また、死に至らなくても、漁獲対象とされている魚の場合には、身が石油臭くなるといった着臭の問題があります。石油汚染された餌や海水を取り込むことによって体内に石油成分が蓄積し、不快な味や臭いを発するようになるのです。着臭した魚は、当然、食用には適さなくなってしまうため、漁業に与える影響は大きいです。

水鳥・海獣への影響

大規模な石油流出事故が起こったとき、必ずマスコミに登場するのが、油まみれになった水鳥の映像や写真でしょう。実際、海を生活の場として利用している水鳥達は、流出した石油によって大きな被害を受けやすいのが現状です。

ナホトカ号事故の際には、事故発生から3ヶ月の間に、生体・死体併せて1311羽の水鳥が保護されましたが(環境庁1997年3月17日発表)、回復したのはわずか100羽ほどでした。エクソン・バルディーズ号事故にいたっては、10-30万羽もの水鳥が死亡したと推計されており、周辺海域一帯の水鳥達に壊滅的な被害を与えたといってもよいでしょう。

水鳥の中には、油膜の拡がった海面に好んで着水するものもいるといわれ、被害を大きくする要因となっています。水鳥の羽毛は、海に潜っても羽毛が水を含まないように、疎水性の物質でコーティングされていますが、これらは親油性であるため、流出油に触れると溶け出してしまいます。水鳥は、羽毛の間に空気を蓄えることによって、海面上での浮力を保ったり、体温を維持するのに役立たせていますが、コーティングが溶け出すと、羽毛に空気を蓄えられなくなって、これらの機能が損なわれます。その結果、遊泳や飛翔が困難になったり、体温の低下によって場合によっては凍死に至ることもあります。

また、水鳥類や海獣類(海で生活している哺乳類)は、石油で汚れた羽や体毛を口で整えようとするため、そのときに石油を摂取してしまいます。皮膚から直接浸透したり、あるいは油膜から蒸発した石油成分の蒸気を吸い込んで体内に取り込んでしまう場合もあります。体内に取り込まれた石油成分は、既に述べたような細胞毒性で内臓に損傷を与えるほか、中枢神経系にも作用して行動傷害や知覚麻痺を引き起こします。石油汚染を受けた水鳥や海獣は、それが直接の死因とはならなくても、動きが鈍くなることによって、餌が獲れなくなったり外敵から身を守れなくなったりして死んでしまうことも多いようです。

潮間帯・海岸での影響

流出油は、海上を漂流しているときよりも、海岸に押し寄せたときに被害がより一層拡大します。海中を泳いでいる魚は海面上を漂う流出油から逃げることもできますが、海辺に生息している生物達は逃げる間もなく押し寄せる流出油に飲み込まれてしまいます。海岸や浅瀬に生息する生物の多くは、移動能力が乏しいか、全くないに等しいため、流出油の影響をダイレクトに受けることになります。海岸や浅瀬に生えている海藻類あるいは海草類は、流出油の被害を受けやすいものの一つです。海藻類は、体表あるいは根・仮根から油を取り込むことによって障害を受けるほか、葉体の表面が油膜に覆われることによって光合成が阻害されたり、付着した油の重みによって脱落したり剥離したりします。海藻の配偶子は海水中で受精するため、流出事故が生殖期や成長期に重なると被害はさらに大きくなります。これは、種子植物の場合も同様で、新しい根が伸びたり、花が咲いて種子ができたりする成長期に油汚染されると、かなり深刻なダメージを受けることになります。貝類など潮間帯に生息する生物は、普段から変化の激しい環境で生きているため、石油汚染に対する抵抗性も比較的強いと言われています。しかし、種によって感受性に違いがあり、大量の流出油に曝された場合には、深刻な被害を受けることもあり得ます。また、甲殻類は、他の生物に比べて抵抗性が弱いらしく、被害例が多いことが知られています。貝類やエビ、カニなど食用となっている生物の場合、魚類と同様、死に至らなくても着臭という問題が発生します。海岸に打ち上げられた漂着油は、毒性の強い低分子成分が蒸発や溶解によって失われていくため、急性毒性は低くなっていきます。流出してから長期間経過して風化の進んだ漂着油は、一般に毒性は低いです。

食物ピラミッドに及ぼす影響

流出事故を生き残ったり、運良く直接的な被害を受けなかった生物達も、流出油によってもたらされる海洋生態系の変化を多かれ少なかれ受けることになります。

海洋生態系の食物ピラミッドの下部にはプランクトンが位置しており、ピラミッド全体は植物プランクトンの光合成によって支えられています。海面に漂う油膜は太陽の光を遮るため、植物プランクトンの光合成が阻害され、植物プランクトンが減少することは十分考えられることでしょう。一方、事故後しばらく経ってから珪藻類など特定のプランクトンが増殖したという例もあり、赤潮の発生などに結びつく可能性も指摘されています。動物プランクトンも、流出油の影響を受けて、数が増減するといわれていますが、はっきりしたことはよく分かっていません。いずれにしても、流出油によるプランクトン群集の変化が、周辺の海洋生態系に影響を与える可能性は否定できません。また、プランクトンの増減以外にも、油に弱い生物種が減少することによって、生態系の構造が変化することも考えられます。

 

人間生活に与える影響

産業に対する影響

大規模な石油流出事故が起こった場合、多かれ少なかれ、漁業に影響が出るのは避けられないことです。死滅しなかったとしても、魚介類に石油臭が着けば、商品にはならなくなります。汚染海域の養殖場では、壊滅的な被害を受けるでしょう。また、魚介類に対する実際的な被害は軽微だったとしても、周辺海域で獲れた魚介類を買い控えるといった行動が起こるのは避けられないと考えられます。

また、流出油が打ち上げられた海岸では、観光産業も大きな打撃を受けます。漁業や観光産業の他にも、火力発電所や原子力発電所など海水を大量に使用する施設では、流出油の被害が発生します。これらの施設では冷却水として大量の海水を使用しているため、取水口から取り込まれた海水に油が混じっていた場合、配水管が汚れて出力が低下したり、最悪の場合には操業を停止しなければならない事態も起こり得ます。

また、汚染海域では、油の汚染や回収作業によって、船舶の航行が制限されることが多いです。船舶交通の制限は物流や人の流れに影響を及ぼすため、流出事故の間接的な影響は汚染地域のみに留まらずより広い範囲に及ぶことがあります。

人の健康に及ぼす影響

このような経済・産業的な被害だけでなく、流出油が人の健康そのものに与える影響も無視できません。特に流出油の回収・防除作業を行う人々は、流出油と直接接するため、健康被害を受けやすいです。

石油に含まれる成分の中には、人に対する毒性が認められているものも多く、特に揮発性の高い低分子成分の中に毒性の強いものが多いことが分かっています。飽和炭化水素よりも芳香族炭化水素の方が毒性が強い傾向にあり、単環芳香族のベンゼン、トルエン、キシレンといったBTX化合物は特に強い毒性を持っています。BTX化合物やn-ヘキサンをはじめとする低分子アルカンには、中枢神経抑制作用があり、いわゆるシンナー中毒様の症状を呈します。ひどくなると頭痛、めまい、吐き気などを催し、最悪の場合、死に至ります。また、眼に対する刺激性があり、眼に触れると眼が痛くなるなどの症状が出ます。これらの低分子成分は揮発性が高いため、流出油付近の大気に蒸気として高濃度に存在していることがあり、特に流出後間もない時期は、その可能性が高いでしょう。そのため、流出油回収作業を行う人は、蒸気を吸い込んだり、蒸気が眼に触れたりしないように、可能であれば防毒マスクやゴーグルを装着するべきです。

重質な成分は、軽質成分に比べて毒性が低く、短期的にはほとんど無害だとされていますが、多環芳香族の中には発ガン性や催奇形性が強く疑われているものもあります。これらの重質成分は、蒸発や溶解によって失われることがないため、回収・除去作業で取り残された場合には長期間残留してしまう可能性が高いです。

ナホトカ号事故の際には、地元住民のほか全国から大勢のボランティアが駆けつけ回収作業に従事しました。この事故では、重油回収作業中、5人の方が亡くなられるという悲劇的な出来事が起こっていますが、そのうち4人の方は急性心不全などの心臓疾患で亡くなられており、石油成分の毒性が直接の死因ではないと考えられています。心臓病の既往歴を持っていた方もおり、おそらく、寒冷下、慣れない重労働を続けたことが一因となったのでしょう。しかし、重油回収作業に従事された方の中には、重油成分によるものと思われる症状が多数発生しています。いずれにしても、手袋、ゴーグル、マスクなど防具の着用も含め、重油回収作業を行う人々の健康管理には十分注意しなければなりません。 

 

環境中に油が流出した事故などはほとんどといっていいほど続報がありません。あっても幕引きの報道が多い。

「続報が出ない=安全」ではないということは、原発事故で思い知ったはずなのに無関心な市民ばかり。なぜなら「そういうことを気にすると住めない」という「安全バイアス」がかかってしまうから、「見て見ぬふり」ということになります。

上のプレゼン動画にもありますが、油だけでなく電子廃棄物や難燃剤といったものも海を汚す原因になっているのですね。当ブログでも何度も電子廃棄物問題や難燃剤も取り上げて書きましたが、最終的に毒性物質が海に流れていくということは指摘していませんでした。

環境中に漏れ出した有害物質はすべて海に流れて海を汚染していくということです。

フクイチから毎日垂れ流しの放射性物質、タンカーからの油の流出、マイクロプラスチック、PCB、難燃剤など有毒物質の影響で、大型の哺乳類が死ぬレベルの「死の海」になってきています。

自治体ゴミ焼却灰の最終処分場も海の近くにあることが多いです。

海の生き物が死んでも、必ず海水の温度だけが原因かとされているのもおかしな話です。海水中の汚染物質の影響について報道されることがないのはなぜでしょうか?

絶滅危惧種・カブトガニの大量死(2016/8/24) は、向かい側は石油流出事故が起きた下関。さらに周辺工場からの工業排水もあります。

震災がれきも燃やした清掃工場も近くにあります。 そういったことに全く触れない報道記事↓

<カブトガニ>曽根干潟で400匹超死ぬ 海水温上昇影響か

 

先進工業国は、人間が海に持って行っても、山に持って行っても環境を汚染してしまうモノ=ゴミを作り過ぎているのです。

いつもどこかでこういう事故が起こり続けています。先進工業国はどこかで環境を汚染しているということです。自然破壊は不可逆的。生態系は元に戻らないということを忘れてしまっているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本での石油の使われ方☟

自分の生活を変えたくないから、タンカーが事故を起こして油を流出してもだんまり。石油文明だから仕方がない? 

回収すればいい? また対策をとればいいという話にすり替えていくのですか?

 

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