ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

【京大病院火災】事実に基づいた報道・伝達を要求しましょう。琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬

2016-07-16 | 事故

http://www.sting-wl.com/yagasakikatsuma23.html  より転載させていただきます。以下

京大放射性物質炎上事故等に際して

琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬
京都大学医学部附属病院で放射線管理区域内が炎上する火災事故が起こりました。今後のことも含めてこのような事故の際に市民として注意すべきことを整理しました。

―京大放射性物質炎上事故等に際して一般的注意事項の考察―
<目 次>
1.基本的注意
2.空間線量と被曝ベクレル数
3.微粒子の性質
4.放射線の危険を隠す傾向
5.事故が発生した時の危険の告知
6.被害は住民の自己責任で良いのか
7.警戒は内部被曝
8.声を上げないと何も変化しない


1.基本的注意

(1)事故が起こった時にまず基本的な注意事項として、煙を吸わない、煙に当たらないことが大切です。また、野次馬になるな!ということです。外部被曝よりむしろ内部被曝の方が避けなければならないものです。放射性物質が炎上すると通常は酸化されてかつ微粒子の状態になります。多くの場合、微粒子は不溶性です。不溶性の放射性微粒子を吸い込むことは大変危険です。近隣の住人は、在宅する場合は外気を室内に入れない注意が必要です。子どもの外遊びは止めて室内にいるようにしましょう。外に干した洗濯物は取り入れる。

(2)事故後、高線量の場所に近寄らないことです。燃えたすすが残っているような場所ではすすが些細なことで剥離したり、すすの中の放射性微粒子が空中へと飛び出す状況が続いています。すす、あるいはその中の放射性微粒子を吸い込むことが危険です。すすなどを身体に被らないようにすることが大切です。関係者で掃除をする等の仕事をされる場合は、マスクをし、防護服(ビニールカッパなどでも応用が利く)を着ましょう。ガンマ線の外部被曝はどうしようもありませんが、内部被曝を最大限防護するようにマスクをしましょう。高性能のマスクが有効です。

煙の当たった床や壁、天井あらゆるところからすすや煙の残渣を徹底的に排除しましょう。付着させることによる除去方法が最安全。その後他の方法により除去を完全なものにしましょう。

(3)事故後に市民が、やむなく近寄らなければならない時は、マスクをしましょう。その危険がある場所は事故現場からせいぜい1km以内というようなものでしょう。1km以内にいる人は、雨がしっかり降るまでは、洗濯物を屋外に出さないようにする必要もあるかもしれません。一雨来ればその後は普段通りに。ただし雨には打たれない方が良い。

ここで1kmというのはごく小規模の放射性物質炎上火災の時で、ほとんど無風状態に近い状態でのことです。エイヤッと評価したものです。

(4)それより遠くにいる人は普段と同じ生活で構わないでしょう。洗濯その他も普段通りに。

(5)火事が起こったその時に運悪く風下にいて吸い込んだ可能性のある人は、確率の高い症状は眼に炎症や違和感が出たり鼻血が出たりする症状(急性症状)が出るかもしれません。血球数のチェックなどの血液検査を受けておいた方が良いかもしれません。ただしその人が将来がんになっても「がんの原因は火事で放射性物質の煙を吸ったことだ」と断定することは決してできません。だから逆に「安全だ」という嘘がまかり通るのです。検査では被曝が有ったという確認ができます。この確認は何かの時に役に立ちます。あるいは内部被曝は無かったと安心できるでしょう。

2.空間線量と被曝ベクレル数

例えば、周辺で空間線量を測定して、例えば0.5μSv/hであったとしましょう。その時その場所に居る一人当たりの身体を貫く放射線量として8万ベクレルほどの放射線があります。空間線量はその場の放射線量の測定ですが、燃え上がった放射性物質の総ベクレル数ではありません。また、空間線量測定は外部被曝の測定ですが、内部被曝の方を主として警戒して避ける手段が必要です。外部被曝の軽減は空間線量の低い場所を選ぶことで達成できます。すなわち、野次馬となり現場を見に行くようなことは止めた方が良い、ということです。

3.微粒子の性質

微粒子の空気中での運動は1秒間に1mm程度しか落下しないことが特徴です(物理的にはストークスの法則と呼ばれます)。微粒子の直径が小さいほどゆっくり落下します。

無風の状態では周囲1㎞程度の範囲では1昼夜経過すると空気中に微粒子が漂っているのがようやく治まるでしょう。

微風でも風が吹いていると相当遠くまで飛びます。風速毎秒4m、微粒子が火事で噴き上げられた高さは20mを仮定すると、直径8μmの微粒子で5㎞、直径2μmの微粒子で80㎞、直径1μmならば300kmに及びます(微風が一様に吹いていると仮定)。風下の住人は1昼夜は警戒時間帯と考えていいでしょう。

4.放射線の危険を隠す傾向

日本では「100ミリシーベルト以下では健康被害は認められていない」という趣旨などの数々の研究事実に明確に反する悪質な過小評価が小中高校の副教材「放射線読本」に書かれている状況です。「原子力緊急事態宣言」が5年経っても解除されず、チェルノブイリの経験にも逆行して、住民を20mSv/年間の高線量で被曝させっぱなしにするという残虐な状況が続いています。環境にも、キロ当たり8000ベクレルの除染後の汚染土壌を公共事業に使用しなさいと、環境省が強制し、放射性物質の政府による拡散が続いている状況です。チェルノブイリでは実に多面的な疾患が住民を苛んできましたが、IAEA、ICRP等は甲状腺がんのみを放射能の影響とし、健康被害が記録上無かったことにしております。日本で多量発生の甲状腺がんさえ「原発事故とは関係が認められない」と認めていません。科学的には明瞭に放射線が起因と認められるのです。

被曝の危険が逆に100%安全にされているのが日本です。

5.事故が発生した時の危険の告知

むしろこのような事故が起きたとき、「煙を吸い込むな」、「マスクをしろ」、「室内に外気を入れるな」、等の危険を避ける方法を呼びかけることが必要です。放射能が放出された直後が防護としても大切です。時間が経てば空気中に浮いている放射性微粒子も少なくなり汚染濃度も軽くなります。より集中した防護は事故直後が大切なのです。最小限の警告として、マスクをしろ、室内に外気を入れるな、程度の警告は必須です。少なくとも野次馬がたかる状態を放置するなどもってのほかです。また、市民もその程度の自己防衛の知識を持つべきです。

当事者は可能な限り速やかに事実を公表すべきです。放射能に関しては、核種、科学的状態、物理的状態その状態(固形、液体、気体?)、分量(どれほどどん状態で残存するか、減損した分の状態、燃えた者の量)、酸化した場合の化合物名、溶性か不溶性か、等です。

危険なことが生じているのに、それを危険と言わない当事者や報道自体の方がよほど、「どうかしている」と思いませんか?

大雨で、川が氾濫する危険には「如何に早く、如何に徹底して」危険を周知徹底させるかが行政や報道陣の責務と位置付けられるのに、放射能汚染に関しては全く逆のマナーが要求されます。「放射能の襲来のお知らせよりパニックを防ぐ方が優先される」というけったいな報道統制が優先されます。危険より安全論が大切にされます。どうしてなのでしょう?

6.被害は住民の自己責任で良いのか

住民に安全と思いこませ、防護の行動を阻止する。そして背後に健康被害を起こしても全く自己責任と言われて唯々諾々としている市民の姿があるとすればぞっとします。それだけ放射能被害については神経質に徹底して原子力ムラの自己防護(隠蔽)原理が働いているのです。

ICRPの防護3原則の第一は「正当化」というものです。「原子力発電などの行為が正当化できるのは公益(発電)がリスク(放射能で人ががんや白血病や急性症状等で死ぬこと)よりも大きければその行為は正当化できる」というものです。産業の営利行為と命・健康等の人格権を天秤に掛けるという功利主義(人間を大切にするよりも利潤が大切)という原理を世界の原子力マフィアが各国に押し付けているのが実態です。その上に乗っかって、被害隠しが徹底的全面的に世界大戦後ずっとなされてきました。それが原子力ムラの体制で支配力そのものです。

福島県の元双葉町長の井戸川克隆さんが「正確な情報を市民に伝えず余分の被曝をさせた」と政府などを相手取って訴訟しています。双葉町民が高線量沿いに避難させられたのは、あの大被曝をもたらした福一事故直後のことなのです。事故が起きたときに危険があれば即刻市民に警告するのは当事者と報道陣の重要な責務です。ことが終わってからでは市民生命が守れない事象なのです。

とにかく被害者はいつでも市民なのですから。疫学調査で放射能起因のがん死が増加しているとわかった時には、もうその市民はこの世にいないのですから。この悔しさを制度化しているのが、国際原子力ムラ:核戦争・原発推進機関なのです。その不当性は現場で指摘しなければなりません。

日本の人口動態調査によれば2011年以降の減少ぶりは異常です。難病患者数の増加ぶりは2011年以降急増しています(矢ヶ崎克馬:進行する健康被害※3)。また、都内の病院新患者数も激増しています(渡辺悦司ら:放射線被曝の争点(緑風出版、2016))。これらが3.11事故による放射能放出と関連があることを恐れます。予防医学的観点から住民の健康防護策が緊急の必要と考えます。

7.警戒は内部被曝

火災などの場合、外部被曝よりも内部被曝をより警戒しなければなりません。放射性物質が酸化されたエアロゾールを吸い込んで内部被曝した場合、危険です。放射性物質の酸化物は微粒子を形成し、多くの場合、不溶性です。不溶性微粒子の周囲の被曝は高濃度の電離を起こし分子を切断いたします。異常DNAも作り出します。健康被害(発がんその他)は吸い込んだ量に依存することは間違いありませんが、少量だから安全ということはできません。

室内で測った空間線量も外部被曝だけを測定しております。総線量が少ないから大丈夫という論は外部被曝だけを想定しており、内部被曝の危険とは別の事象と思った方が良いのです。身体に着ける線量計で内部被曝は測定できないのです。

外部被曝はガンマ線だけと大雑把に考えても良いものです。内部被曝はアルファ線、ベータ線、ガンマ線すべてが被曝に関与し、微粒子周辺に高濃度被曝を与えるものですから危険なのです。ICRPでさえ発がんは「たった一つの細胞のDNA異常から出発する」としています。外部被曝より内供被曝の方が異常DNAを形成する上でより危険な被曝状況を作り出します。

8.声を上げないと何も変化しない

放射能公害に対しては、市民が力を合わせて、放射能汚染状況と住民被害の予防を「放射能公害」として政府に認めさせ、政府と加害企業の責任を明確にしなければなりません。予防医学的に全国住民の健康診断と治療を政府責任で行うことを要求しましょう。

事実に基づいた報道・伝達を要求しましょう。

個別の放射能事故等に関しては、住民の健康を保護する観点から、事実に基づく告知が必要と考えます。

※1https://twitter.com/en_716/status/748807934394572800
※2http://crmskyoto.exblog.jp/25759221/
※2http://www.sankei.com/west/news/160701/wst1607010075-n1.html
※2http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/info/pdf/20160704_01.pdf
※3http://okinawahinansha.wix.com/houshanou-kougai#!topics-1/zdwdo 

 

 

 


京大病院RI実験室火災についての報告書 トリチウムが入ったガラス容器150本が不明。約30本は割れている 

2016-07-16 | 事故

 

(管理人より)体調不良のためお休みしていましたが、2016/7/1に京大病院のRI実験室で火災が起きましたので、ツイッターで書ききれないことをブログに少しまとめておきます。

京大病院火災の詳細な情報が小出しにされています。7/1に火災が起きて報告書を京大病院のHPに上げたのが7/13。

 

京都大学医学部附属病院地区における火災について 火災の概要  

京大病院が7/11に原子力規制委員会に出した報告書 

※原子力規制委員会のHPには、この報告書はアップされていません。

 

京大病院のHPにアップされている報告書のPDFは、印刷したものをPDFにしたものですので、開いても当然検索がききません。画像も拡大してみても上のように不鮮明。

このように不親切な画像ですが、実験室の中が火災により燃えてグチャグチャになっていることがわかります。

実験室の天井まで焼け落ちている状態で、わざわざ「燃焼の激しい箇所」と書くのもよくわかりません。実験室中、燃えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


報告書の文を読むと、バイアル瓶が割れたのは、どうやら30本程度で、50本は蓋がしまっていない状態。つまり中身の放射性物質H-3を含む試料が出たということ。

冷蔵庫中のバイアル瓶150本は不明。

インジウムIn-111も、トリチウムH-3も、バイアル瓶から出ています。


●放射性物質が入っていたガラス容器(バイアル瓶)が破損していたということは、放射性物質が環境中に飛散したということ。 

●バイアル瓶の蓋は一般にゴムあるいはプラスチック製なので、火災の熱で加熱されれば強度が低下する。 

バイアル瓶自体も加熱され、放射性物質が含まれる溶液が膨張あるいは沸騰し、バイアル瓶内部の圧力上昇で、強度が低下した蓋を突き破って、放射性物質が含まれる溶液が飛散した可能性がある。

●環境中に飛散した放射性物質の量は、火災前に実験室内に存在していた量から火災後に実験室内に残存していた量を引くことでしか、推定できない。

●火災前に存在していた量自体が、正確には確認できない。

火災後に実験室内に残存していた量も正確には確認できない。


In-111の半減期は、2.805日(約3日) http://www.nmp.co.jp/member/inter/pdf/T_In-DTPA.pdf#search='%E5%8D%8A%E6%B8%9B%E6%9C%9F+In111'

H-3の半減期は、12.32年(約12年) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%87%8D%E6%B0%B4%E7%B4%A0

 

 

バイアル瓶から出た試料が燃えていないという証拠がありません。にも関わらず、「熱による影響が大きくない」と言い切れるのでしょうか?

「管理区域外で汚染は全く検出されなかった」という記述がありますが、バイアル瓶から出た試料が燃えていたとすれば、煙が流れた場所をすべて検査すべきと思われます。

煙が流れた場所にある、植物(雑草、植え込み)のオートラジオグラフィー、土壌などゲルマニウム半導体検出器で詳しく検査しなければならないのではないでしょうか?

京都大学の学生ですら、今回の火災事故のことを「放射能汚染事故」だと知らないようです。キャンパス内を歩き回るのに・・・無責任なことだと思います。

放射性物質は、どんなに微量であっても生物の生存をおびやかす非常に危険な物質です。

火災事故を起こした大学は、わからない市民に嘘をつくことは許されません。

 

 

こんなに煙が吹き出し、周囲に流れています。

 

 


 

 

 

 


自衛隊のタンクローリー横転で軽油100リットル流出するも、NHK、日テレは「漏れず」

2016-04-20 | 事故

災害派遣向かう自衛隊のタンクローリー横転

日本テレビ系(NNN) 4月19日(火)14時15分配信
 19日昼前、栃木県矢板市の高速道路で、熊本地震の災害派遣に向かっていた自衛隊のタンクローリーが横転する事故があった。

 警察によると、19日午前11時50分頃、栃木県矢板市の東北自動車道で「タンクローリーが横転している」と通報が入った。横転したのは、熊本県で起きた地震で北海道・真駒内駐屯地から災害派遣されていた陸上自衛隊のタンクローリーで、矢板北パーキングエリアに入ろうとしたところ横転したという。

 タンクローリーには隊員2人が乗っており、助手席に座っていた隊員が腕を打撲するなどの軽傷。積んでいた油は漏れていないという。警察は事故の詳しい原因を調べている。

 

 

災害派遣の自衛隊タンクローリー車 栃木県内で横転
4月19日 18時21分  NHK

19日正午前、栃木県矢板市の東北自動車道のパーキングエリアに入るための道路で、相次ぐ地震で被災した熊本県に軽油を届けようと向かっていた自衛隊のタンクローリー車が横転し、乗っていた隊員1人が軽いけがをしました。
19日午前11時45分ごろ、矢板市下太田にある東北自動車道上り線の矢板北パーキングエリアに入るための道路で、自衛隊のタンクローリー車が左側のガードレールにぶつかったあと横転し、道を塞ぎました。
警察によりますと、この事故で、乗っていた自衛隊員2人のうち助手席の男性が手や首に軽いけがをしたほか、パーキングエリアに入るための道路が、6時間余りにわたって通れなくなりました。
タンクローリー車は、相次ぐ地震で被災した熊本県に車の燃料などとして軽油を届けるため、17日夕方に北海道の真駒内駐屯地を出発し、20日に到着する予定だったということです。軽油は、およそ5キロリットル積まれていましたが、事故で漏れ出すことはありませんでした。
タンクローリー車を運転していた自衛隊員の男性は「休憩する予定だったパーキングエリアを通り過ぎそうになり、慌ててハンドルを切ってしまった」と話しているということで、警察が事故の原因を調べています。

 

 

熊本へ向かう陸自タンクローリー横転、軽油流出

2016年04月19日 21時55分 読売新聞

19日午前11時50分頃、栃木県矢板市下太田の東北自動車道上り線の矢板北パーキングエリア入り口で、災害派遣で北海道から熊本県に向かう陸上自衛隊北部方面隊のタンクローリー車が、ガードレールに衝突して横転し、軽油約100リットルが流出した。

 同乗していた3等陸曹(20)が首などに軽傷を負った。

 陸自真駒内駐屯地によると、タンクローリー車は給水やがれき除去などにあたるため、約20台の車両とともに17日夜、同駐屯地を出発した。運転していた1等陸曹(47)は「パーキングエリアに入るとき、ハンドルの操作を誤った」と話しているという。

 

 (管理人より) ほぼ時系列にまとめました。 局によって内容がこんなに違うということがわかります↓

 

日テレ   積んでいた油は漏れていないという。 ※「漏れず」というテロップで放送

NHK     軽油は、およそ5キロリットル積まれていましたが、事故で漏れ出すことはありませんでした。

読売新聞  軽油約100リットルが流出した。

毎日新聞  軽油が漏れ出した 

時事通信      軽油が路上に一部流出したが、救援物資として積んでいた軽油約6キロリットルは無事だった。 

産経BIZ   積んでいた軽油約6000リットルのうち、約40リットルが漏れ出した

下野新聞  軽油が漏れ出しているもよう


 

タンクローリー横転事故で、軽油が流出したにも関わらず、漏れなしというテレビの第一報。今回は特に自衛隊の災害救援の車ですからより隠蔽されていますね。

ヘリから撮した動画では、あきらかにタンクの周りに、油を吸い取らせたと思われる吸着剤のようなものが撒かれてあったのに「油は漏れず」と報道。

テレビでこれだけ見た人はもれなかったと思うでしょう。テレビを見る人が一番数が多いのですから。

NHKの報道では、向かい側のPAエリアから望遠で映像を撮っており、流出が疑われる画像をいっさい撮してません。 

今までも、タンクローリー横転事故で中身が漏出、河川に油が流出といったようなニュースは、常に隠蔽の匂いがしてましたが、今回のは露骨ですね。ため息しか出ません。

100リットルが流出というのも本当かどうか・・・・

どういう場所かというと↓ 

矢板北パーキングエリア入り口 グーグル衛星地図

中川からは少し距離があります。

メディアというのはこうやって堂々と嘘をつくということです。今は、大震災の直後ですから頭に入れておかなければならないことです。

 

 追記  

自衛隊タンクローリー横転 熊本救援に向かう途中

毎日新聞2016年4月19日 14時14分(最終更新 4月19日 17時02分)

19日午前11時50分ごろ、栃木県矢板市太田の東北自動車道上り線矢板北パーキングエリア入り口付近で、熊本県を中心とした地震災害の救援に向かっていた自衛隊のタンクローリーが横転した。栃木県警高速隊によると、助手席の男性隊員が首や手に軽いけがをしたという。

 現場周辺に軽油が漏れ出したため一部の車線を規制したが、通行止めはしていない。タンクローリーは北海道から九州の被災地へ向かう途中だったといい、県警は事故原因を調べている。

 

災害派遣の陸自車両横転=1人軽傷、熊本への途中―栃木
時事通信 4月19日(火)16時30分配信

19日午前11時45分ごろ、栃木県矢板市の東北自動車道上り線矢板北パーキングエリア(PA)入り口付近で、熊本地震の災害派遣で同県に向かっていた陸上自衛隊真駒内駐屯地(札幌市)の自衛隊車両が横転した。男性隊員が2人乗っており、助手席の隊員が腕や首に打撲を負い軽傷。

 運転していた隊員は栃木県警高速隊に対し、「PAに入ろうとしたら横転した」と話しており、栃木県警が事故の詳しい原因を調べている。車両の燃料の軽油が路上に一部流出したが、救援物資として積んでいた軽油約6キロリットルは無事だった。 

 

【熊本地震】被災地へ向かう自衛隊タンクローリー横転 栃木・矢板
2016.4.19 14:15  産経

19日午前11時50分ごろ、栃木県矢板市下太田の東北自動車道上りの矢板北パーキングエリア(PA)の入口で、熊本地震への災害派遣に向かっていた陸上自衛隊北海道真駒内(まこまない)駐屯地のタンクローリーが横転した。運転していた男性自衛官(47)にけがはなかったが、同乗の男性自衛官(20)が軽傷を負った。積んでいた軽油約6000リットルのうち、約40リットルが漏れ出したが、火事にはならなかった。

 栃木県警高速隊によると、タンクローリーはPAに入ろうとした際に横転したとみられ、高速隊が事故原因を調べている。タンクローリーは17日夕方に同駐屯地を出発し、宮城県の多賀城駐屯地を経由、20日夜に熊本に到着する予定だった。 同PAの高橋光浩店長は「店内にいたので音は聞こえなかったが、駐車場にいたトラックの運転手からガーンというようなすごい音がしたと聞いた」と話した。

 

災害派遣の自衛隊タンクローリーが東北道で横転

下野新聞 4月19日 18:06

県警高速隊によると、19日午前11時45分ごろ、東北自動車道上り、矢板市下太田の矢板北パーキングエリア入り口付近で、災害派遣に向かう自衛隊のタンクローリー車が横転。同乗者の男性1人が腕などに軽いけがをし、運転者にけがはなかった。軽油が漏れ出しているもよう。

 同隊によると、タンクローリーがPA入り口付近のガードレールに衝突し横転した。

  



三井化学の油吸着シートの箱が二箱画像に写っています。

読売新聞の画像を見るとこの吸着シートが何枚も使ってありますから、油は流出したということです。

http://jp.mitsuichem.com/service/pdf/tafnel_oilblotter.pdf?1461129813055 より


【続報】三菱日立パワーシステムズ日立工場の爆発。倉庫には重油などの危険物が保管されていた

2016-03-31 | 事故

工場のドラム缶爆発 現場検証

NHK茨城

30日、日立市の工場でドラム缶が爆破した事故を受けて、31日朝から警察と消防は合同で現場検証を行い、詳しい原因を調べています。

30日午後6時半過ぎ、日立市幸町にある火力発電所のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」の敷地内にある危険物を保管している倉庫の外に置かれていたドラム缶が爆発、周辺にドラム缶のふたや建物の屋根の一部が散乱しました。
この事故を受けて、警察と消防は合同で31日午前9時半から合わせておよそ40人の態勢で現場検証を行っていて、爆発したドラム缶や周辺に飛び散っているドラム缶に入っていたとみられる液体について詳しく調べています。
また、工場周辺の建物などへ被害の状況についても、住民などに話を聞きながら確認を進めていました。
工場の近くにある歯科医院で働いていて、車に液体が飛び散る被害のあった20代の女性は「大きな爆発音のあと、外に出ると液体が車についていました。予想もしていなかったことなので、驚いています」と話していました。
警察と消防は、引き続き、午後も現場検証を行い、爆発の詳しい原因を調べることにしています。

03月31日 11時58分

 

 

 

工場で廃油入りドラム缶爆発、数メートル飛ぶ

TBS (30日22:40)

茨城県日立市の工場でドラム缶が爆発する事故があり、警察が原因を調べています。

30日午後6時半すぎ、日立市にある火力発電用のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」の倉庫近くで、廃油が入ったドラム缶2本が爆発しました。

警察によりますと、爆発でドラム缶1本のふたが飛び、もう1本はドラム缶ごと数メートル飛んだということです。けが人はいませんでした。

この工場の倉庫には重油などの危険物が保管されていて、警察が爆発の原因を調べています。

 読売新聞2016.3.31

 

 

(管理人より) きのう日立市で爆発事故がありました。☟

三菱日立パワーシステムズ日立工場で爆発。真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた 

その続報です。ドラム缶の中身が何か言わないですね。住民の目撃証言だと10mの火柱が立ったようですが、倉庫のスレートの屋根に穴があいています。

外のドラム缶が爆発した場合、後ろの倉庫の屋根が、ああいった穴のあき方になるのかどうか、私にはわかりません。

工場の倉庫には重油など」の危険物が保管されていたと記事には書いてあります。「など」ってなんでしょうね。

危険だからそのドラム缶を倉庫内に保管していたのでしょうが、なぜ倉庫の外にもおいていたのかもわかりません。

外のドラム缶にも危険物が入っていたのだとしたら、燃えて周囲に飛び散っていますから対処しなければならないと思います。

きのうの報道では「金属を加工する際に使う使用済みの廃油」と伝えられていました。

 

https://www.mhps.com/news/20160331.html

沿革

2014年2月 三菱重工業株式会社、株式会社日立製作所が出資して設立
2014年10月 バブコック日立株式会社と合併


日立工場


爆発現場の工場の正確な位置がわかりません。地元の人はわかると思いますが・・・

おそらく現場はここでしょうね グーグルストリートビュー

 

 

衛星画像でもこれ以上は見えません。



事故のあった工場に限らず、工業生産では廃物が必ず出ます。それをドラム缶に詰めて保管していたのでしょうが、その廃物が何であるかが報じられることはまずありません。


ドラム缶の中身はいったいなんでしょうか。 廃物なので環境にいいはずはありません。

 

劣化ウランも日立製作所にはあるようです。どこの倉庫かわかりませんが・・・

 


茨城県ではこういったことも行われていますので、心配して当然だと思います。ドラム缶の中身を情報公開すべきです。

 

1/19のJCOウラン廃棄物焼却処理をメディアはどう報じたのか?「ウラン」という言葉も封印するNHKに驚愕!

東海村JCO臨界事故「被曝治療83日間の記録」動画と書き起こし。ウラン廃棄物は燃やしてはいけない

茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

 


3/17洞爺湖へのアスファルト乳剤流出事故。安全データシートに「飲み込むと有害のおそれ」

2016-03-30 | 事故

洞爺湖に接着剤流入 回収続く

NHK 北海道

胆振の洞爺湖町で17日、道路の舗装に使われる接着剤が積んでいた車から漏れ出し、一部が洞爺湖に流れ込みました。
室蘭建設管理部が回収作業を続けています。
室蘭建設管理部によりますと、17日午前10時半過ぎ、洞爺湖町洞爺湖温泉町で、道道の舗装工事中に、アスファルトを接着するための乳剤と呼ばれる接着剤が積んでいた車のタンクのバルブから漏れているのが見つかりました。
乳剤はおよそ1000リットル漏れ出し、このうち500から600リットルが雨水などが流れる排水管を通じて洞爺湖に流れ出ました。
一時、周辺の水が茶色く濁りましたが、広がりを防ぐフェンスを設置したうえでバキューム車などで濁った水を吸い出す作業を夜通し行いました。
乳剤は直接飲み込んだりした場合は人体に有害なおそれがありますが、劇物には指定されていないということです。
18日午前中には湖は濁りがない状態に戻っているということですが、建設管理部が排水管の清掃作業などを続けています。

03月18日 12時31分

(管理人より)

3/17の洞爺湖へのアスファルト乳剤流出事故です。 NHK北海道ローカルニュースなので報道当日、記事を見逃してました。キャッシュ画像を貼っておきます。

洞爺湖(とうやこ)は、北海道虻田郡洞爺湖町と有珠郡壮瞥町にまたがる湖。二級河川長流川水系に属する。周辺が支笏洞爺国立公園に指定されており、洞爺湖有珠山ジオパークとして「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に登録されている。また、「日本百景」「新日本旅行地100選」「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選定されている。 Wikipedia より

そんな貴重な湖に、アスファルト乳剤を500~600リットルも漏らすなんて本当に恐ろしいと思います。 閉鎖水系なのに化学物質を流出させるなんて・・・・

日本中で、化学物質や油を積んだタンクローリーなどが横転して、積載物を漏洩させています。このブログでは、できる限り記録してきました。


参考記事

山梨県富士河口湖町トレーラー横転事故(3)タンクコンテナに亀裂?CIMCは中国製

山梨県富士河口湖町トレーラー横転事故(2)タンクコンテナ積載車に形状がそっくり。

山梨県富士河口湖町でトレーラーがスリップで横転し透明液体がジャージャー漏れてる映像。中身を報じず。

頻発するタンクローリー事故。危険物を運ぶ車がひとたび事故を起こせば、必ず環境中に毒物を撒き散らす。

箱根町トレーラー転落で流出のPTMGメーカーはインビスタ。元はデュポン。親会社は米の公害加害企業コーク。

箱根町トレーラー転落でPTMGが流出した須雲川⇒早川 河口に向かって生物への影響はどうなのか?

箱根町トレーラー転落で須雲川に流出したポリエーテルグリコールについて安全データシートを確認する

【問い合わせ】箱根町須雲川に流出した化学物質とアユについて 「ドラム缶80本は全て壊れた」県環境保全課

箱根でトレーラーが転落、化学物質1万6000リットルが流出か?須雲川ではアユ数十匹が死ぬ。

飯舘村で産廃トラックが横転。積み荷の火力発電所の産業廃棄物の汚泥8トンが田んぼに流出。

四万十川支流に重油が流出した事実に関するニュースソース


今回はなぜそんなことになったのでしょうか? 道路の舗装工事をしていたことはわかりますが、どこの建設会社がこんなことをしたのか書いてません。

環境犯罪なのに呆れますね。 ε=(・д・`*)ハァ… 元ニュース動画がもう削除されて見れないので、どういう状況だったか、わかりません。

ネット検索しても出ませんでした。アスファルト乳剤協会 という業界団体もありますので、報道しなかったのかもしれません。わかりません。

 

アスファルト乳剤について調べておきます。 

 

舗装工事に利用される乳剤について。

PK-3
上層路盤と基層アスファルトの間に塗布される乳剤です。プライムコートともいい、石とアスファルトを密着させる接着剤と考えてもいいと思います。
舗装構成内では、必ず利用する材料で道路工事に限らずアスファルト関連工事全般にて必需品となります。

アスファルト乳剤とは?

乳剤の顕微鏡写真

乳剤の顕微鏡写真

アスファルトは一般的には加熱し液状にして使用されますが、常温で取り扱えるように工夫したものをアスファルト乳剤(または単に乳剤)といいます。アスファルト乳剤は乳化剤を含む水中にアスファルトを微粒子状に分散させ、見かけの粘性を大幅に低下させること(乳化)によって機械的に作られます。散布や混合などに使用されたアスファルト乳剤は、アスファルトと水に分離すること(分解)で粘結性が生じ強度が発現します。色は褐色を呈しており、分解後は黒色になります。現在、アスファルト乳剤は主として舗装の表面処理、安定処理、タックコートなどに使用されていますが、その他にも緑化、水利、防水、鉄道の軌道材料などとして各分野で用いられています。



どこのメーカーの商品が使われたかわかりませんが、とりあえず PK3という商品の安全データシート をどうぞ。

「飲み込むと有害のおそれ」と書いてありますね。人間が飲み込まなくても、湖の魚が飲み込んで、それを食べたらどうなんでしょうね・・・

 

PK3 安全データシート

 
 
追記 この件に関するニュースは ほとんど流れていません。
 
 朝日新聞北海道版(聞蔵)2016/3/19 洞爺湖に工事の乳剤流出 /北海道

 こちらが読めなかったので

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Date/201603/1.html  というサイトを見ました

2016年3月17日 北海道洞爺湖町で道路の補修工事中、乳剤と呼ばれるアスファルト接着剤がタンクのバルブが十分に閉まっていなかったために漏れ、600ℓほどが洞爺湖に流出

 

タンクのバルブの閉め忘れでしょうか?  だとしたら人災です。

 



三菱日立パワーシステムズ日立工場で爆発。真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた

2016-03-30 | 事故

工場で爆発 けが人情報なし

NHK茨城

30日午後7時前、茨城県日立市にある工場で爆発があり、周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。
警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、今のところけが人の情報はないということです。

30日午後6時45分頃、日立市幸町にある火力発電用のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」で爆発がありました。
この会社によりますと、ガソリンなどの危険物をドラム缶で保管している倉庫付近で爆発があったということで、工場周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。
また消防によりますと、爆発したのは危険物が置かれている倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本だということです。
ドラム缶の中には金属を加工する際に使う使用済みの廃油が入っていて、倉庫の外壁の一部が損傷しているということです。
警察と消防で現在、詳しい状況の確認を急いでいますが、工場の従業員や周辺の住民にけがはないということです。
NHKが上空から撮影した日立市の日立製作所の工場の敷地周辺の映像では消防車などが集まっている様子が確認できますが、大量の炎や煙が上がっている様子は確認できません。
道路に面した工場の敷地内にはドラム缶のような容器が置かれ、消防士が集まって状況を確認しています。
工場の脇にあるレストランの店員は「炎が一瞬上がったのが見え、そのあと2回大きな爆発音がした。
下から突き上げられる衝撃があり、花火が打ち上がるようなものすごく大きな音だった。煙のようなものが見えたという人もいた」と話していました。
別の男性は「ドーンという今まで聞いたことがない大きな音が聞こえ、工場に近づくとシンナーのような臭いがした。道路には50センチほどの丸い鉄板や屋根の一部のようなものが飛散していた。70年間、ここに住んでいるが、このようなことは初めてだ」と話していました。
爆発があった工場を運営する三菱日立パワーシステムズは三菱重工業と日立製作所が出資して平成26年に設立した会社です。
会社によりますと、爆発があった日立工場は火力発電所で使われるタービンやモーターなどの機械を製造し、工場の広さは40万平方メートル、従業員の数はおよそ2500人だということです。

03月30日 20時25分

 

消防「ドラム缶中身は廃油」

NHK茨城

日立市消防本部によりますと、爆発したのは、工場の敷地内にある危険物が置かれている倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本が爆発したと言うことです。
ドラム缶の中には、金属を加工する際に使う使用済みの廃油が入っていて、倉庫の外壁の一部が爆発で損傷しているということです。
また、午後8時現在、けが人の情報はないと言うことです。

03月30日 20時16分

 

「爆発音」周辺住民は

NHK茨城

爆発あった工場の近くに住む70歳の女性は、「自宅にいたらドーンという大きな爆発音が数回聞こえた。驚いて外を見ると、真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた。その直後から油のような鼻につく臭いがした。こんなことは初めてで何が起きたか不安です」と話していました。
また、日立市弁天町に住む女性は、「地震のような揺れとともに、ドスンと1回大きな音がして家に車が衝突したかと思った。そのうち、サイレンの音が聞こえてきて工場の方面に出てみたら、焦げ臭いにおいがした。暗くてよく見えなかったが、ヘルメットをかぶった人が道路を掃除していた」と話しています。

03月30日 20時29分 

「爆発音」周辺住民は

▽爆発があった工場の近くの歯科医院に勤める20代の女性は、「仕事をしていたら雷が落ちたかのような大きな音がして、縦揺れを感じた。窓の外に真っ赤な炎が一瞬見えた。外に出てみたら、油のようなものが車の上に飛び散っていた。どんなものなのかわからないので不安です」と話していました。
▽爆発あった工場の近くに住む70歳の女性は、「自宅にいたらドーンという大きな爆発音が数回聞こえた。驚いて外を見ると、真っ赤な火が高さ10メートルほどまで上がっていた。その直後から油のような鼻につく臭いがした。こんなことは初めてで何が起きたか不安です」と話していました。
▽日立市弁天町に住む女性は、「地震のような揺れとともに、ドスンと1回大きな音がして家に車が衝突したかと思った。そのうち、サイレンの音が聞こえてきて工場の方面に出てみたら、焦げ臭いにおいがした。暗くてよく見えなかったが、ヘルメットをかぶった人が道路を掃除していた」と話しています。

03月30日 21時04分 更新

 

茨城・日立市の工場で爆発 けが人の情報なし

30日午後7時前、茨城県日立市にある工場で爆発があり、周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、今のところけが人の情報はないということです。

30日午後6時45分ごろ、日立市幸町にある火力発電用のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」で爆発がありました。
この会社によりますと、ガソリンなどの危険物をドラム缶で保管している倉庫の付近で爆発があったということで、工場周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。
また、消防によりますと、爆発したのは危険物が置かれている倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本だということです。
ドラム缶の中には、金属を加工する際に使う使用済みの廃油が入っていて、倉庫の外壁の一部が損傷しているということです。
警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、工場の従業員や周辺の住民にけがはないということです。
工場の脇にあるレストランの店員は、「炎が一瞬上がったのが見え、そのあと2回大きな爆発音がした。下から突き上げられる衝撃があり、花火が打ち上がるようなものすごく大きな音だった。煙のようなものが見えたという人もいた」と話していました。
また、別の男性は「ドーンという今まで聞いたことがない大きな音が聞こえ、工場に近づくとシンナーのようなにおいがした。道路には、50センチほどの丸い鉄板や屋根の一部のようなものが飛散していた。70年間、ここに住んでいるが、このようなことは始めてだ」と話していました。

 

動画から

記者

爆発を見たという地元の方によりますと、爆発があったのは、白いあかりがたかれているあたりで、2.3回大きな爆発音がして、そのあと何かが崩れるような音がしたということです。

工場の周りの生垣には青い粘り気のある液体がこびりついています。

また道路や駐車車両には爆発に伴ったススが飛び散っています。現在特別な匂いはありませんが、爆発直後には強い油の匂いがしたということです。

 

 

 

(管理人より) 

NHKニュースまとめ。21:15頃 NHKのWEB記事に動画がつきました。

NHK茨城の動画と、NHK NEWS WEB の動画が違っていました。

 

追記3/31  NHK NEWS WEB の動画が更新され、周辺住民の声の内容が編集され、文字がついています。

きのうの動画にあった記者のレポートは削除されていました。

 

 

 

 

NHK茨城の動画のなかの住民の方の話

火柱というか火が見えて、ガスのような臭い匂い」と証言されています。

それだけ炎が上がっていたのに、一枚も画像や、動画がありません。 なんか不自然ですね。18:45頃爆発がおきてニュース映像になるまで3時間もかかっています。

後から出てくるかどうかわかりませんが・・・

出てきたら追記しときます。


2016.03.30 日立製作所で爆発事故発生2


 

  

 

ツイッターより  https://twitter.com/moka_piii/status/715110627165888515

 

 

三菱日立パワーシステムズ 会社紹介映像(フルバージョン)

 

 三菱日立パワーシステムズ

http://www.mhps.com/products/category/pressure_vessel.html

火力発電、地熱発電もやってますが、原発の圧力容器作ってる会社です。原子力ムラです。


名古屋メッキ工場の爆発火災事故。NHKが第一報の市民の声を削除。「化学薬品の匂い」「臭かった」

2016-02-14 | 事故

「爆発音あった」一時騒然 名古屋メッキ工場全焼(16/02/14)

 

14日正午すぎ、名古屋市のメッキ工場で3階建ての建物が全焼する火事がありました。

 火事があったのは名古屋市東区の「清水鍍金(しみずめっき)」で、「工場から黒い煙が出て、爆発音があった」と通行人の男性から119番通報がありました。この火事で、鉄筋3階建て約650平方メートルが全焼しましたが、けが人はいませんでした。現場は住宅や店舗が密集する地域で、周辺は一時、騒然となりました。出火当時、工場内に人はいなかったということで、警察と消防が出火原因を調べています。

 

 

メッキ工場が全焼する火事 黒煙が激しく立ち上る 名古屋市

02/14 18:58 FNN

14日午後、愛知・名古屋市のメッキ工場で火事があり、一時、黒煙が激しく立ち上った。
火は、およそ2時間後にほぼ消し止められたが、鉄筋3階建ての工場およそ650平方メートルが全焼した。
この火事で、隣のマンションに住む男性が救助されたが、けがはなかった。 (東海テレビ) 

 

メッキ工場で火事 住民が一時避難 名古屋

2月14日 15時05分
 
14日正午過ぎ、名古屋市にあるメッキ工場で火事があり、一時大量の煙が周囲に広がり、付近の住民が自主的に避難しました。警察によりますと、けが人や逃げ遅れた人はいないということです。
14日午後0時15分ごろ、名古屋市東区にある「清水鍍金」のメッキ工場から火が出ているとの通報が消防にありました。工場は大量の煙を出して燃え、隣の3階建ての工場の事務所にも燃え移りました。消防車27台が出て消火にあたった結果、火は午後3時半過ぎに消し止められましたが、広さ650平方メートルの工場が全焼しました。
この火事で、煙が一時周辺の市街地に広がり、付近の住民が自主的に避難しました。また、消防は敷地内にあるこの会社の共同住宅にいた男性社員1人を救助したということです。警察によりますと、けが人や逃げ遅れた人はいないということです。また、この工場はふだんはナットなどの自動車関連部品にメッキを施す作業をしているということですが、14日は休みでした。
警察が火災の原因を調べています。現場は名古屋駅から北東におよそ7キロの市街地で、工場の周りには住宅やマンション、店舗などが密集しています。 
 
 
※このNHKニュースの第一報の記事の文の中にあった市民の声が編集で消されています。
 
証拠☟ 第一報☟



 

 

 

 

(管理人より) 名古屋の人口密集地にあるメッキ工場で爆発火災事故がありました。
 
メッキ工場には六価クロムなどの有害物質がありますが、どうなったのでしょうか?大量の黒い煙が周辺に流れています。どの報道も煙の有害性について触れていません。 
 
子どもも煙を吸い込んでいます。
 
なんと、 NHKに至っては、ネットの記事を編集して、市民の心配の声を削除しています。
 
 
メッキ工場の隣に住む女性
「火災報知機のベルが聞こえたので工場を見たら窓から黒い煙が出ていた。大事なものだけ車に詰め込んで避難してきた。家に火が燃え移ったり爆発したりしたら心配だ」

近くに住む男性
「黒い煙が工場の窓から吹き出たあと炎が見えた。プラスチックが燃えたような臭いがあたりに充満して臭かった。この近くは住宅が密集するので心配だ」

NHK東海NEWSWEB のローカル扱いのニュース動画では、3人の市民の映像が入っていました。

「匂いは化学薬品か何か、そんなような臭い匂い。立ち込めてましたね」

 
化学薬品、プラスチックのような匂い、の原因は建材が燃えたせいか、工場の中の何が燃えたせいかわかりません。
周辺住民が煙を吸い込んだと言う事実があるだけです。
 
ローカルと全国ニュースの内容も記事が微妙に違います。 消防車は結局11台⇒27台になってました。
 
 
私はいわゆる工場周辺地域に住んでいるのでわかるのですが、工場で火災が起きた場合、念のためということで消防の広報車が出て、注意のアナウンス(窓を閉めてくださいなど)をしてまわることがあります。
 
この度は2時間半は燃えていたようですが、そういう広報車での注意はあったのでしょうか? 近隣住民でないとわかりません。
 
そらまめくんを確認したところ、なんと、名古屋の測定局のデータがありません。理由は分かりませんが、欠測でしょうか?
県庁や、名古屋城や名古屋ドームなどあるのに、名古屋市地域のデータがすっぽりありません。
煙は西区の方に流れていってましたが、これではわかりませんね。
 
 
 
 
  
 
メッキ工場って、ほんと危険なんです。 
1か月前の事故でも埼玉のメッキ工場で2人亡くなってます。
 
参考 

DOWAハイテック工場でタンク破裂事故!二人有毒ガス吸引死亡。ソーラーパネル電極に使う銀粉生産。

北九州のアルミめっき工場で爆発炎上。溶けたアルミが漏れ出し、水と反応して水蒸気爆発か?

尼崎の下水処理水から基準値の7倍のシアン化合物が検出。水質事故なのに自治体HPに記載なし。 尼崎のメッキ工場が川を汚したニュース

 

技術立国という大義名分で、日本中で鉱物、電気を使って金属加工やメッキをしているんですね。今回は自動車部品のナットのメッキ工場。

そしてこれも工業生産ですから、当然、廃熱、廃物が出ます。汚染廃水を出して金属加工し、それらが工業製品のパーツやインフラになっていくというのが、今の日本の社会です。 

ここにも先進工業国の光と影の、「影の部分」を見ることができます。

 

工場の労災事故、火災事故で亡くなる人もいます。 有毒物質に暴露される職場環境で長年働き、病気になっても何も認めてもらえない労働者は山のようにいるのです。

裁判などで認定される人はごくわずか。 ほとんどの人は泣き寝入りです。社員ではなくて下請けの場合も多い。

原発労働者も同じ。

こういった視点を持つことなしに、「自分が被曝したくないから被曝回避、原発反対」「労働者にはお金をあげればいいでしょ」という市民に原発などなくせはしないと私は思います。

私が言ってるのは「分断」なんかではありません。

 

その意味がわからない人は、もう心が腐ってるんです。

そういう人で成り立つ社会だから、工業製品を作り続け、産廃を出し続け、原発体制を支え、原発が温存されるんです。

だから絶望なんです。

 

 

 


山梨県富士河口湖町トレーラー横転事故(2)タンクコンテナ積載車に形状がそっくり。

2016-01-30 | 事故

 

(管理人より) 

昨日の山梨でのトレーラー?事故についてですが、形状から見てタンクコンテナ積載車ではないかと思います。

NHKのニュース動画は非常にうつりが悪かったのですが、TBSが車両をはっきりと撮影してますので、確認できました。

 

 

NHKは車体をこんなに小さくしか撮さないなんて異常ですね。 かろうじて車体の後部に緑色のバッテンみたいなのと、枠が見えます。

 

しかし事故車両には前後とも「危険」のマークは見えませんね。

車体にJOTの文字があります。JOTのタンクコンテナ積載車ですね。

参考画像

JOT 日本石油輸送株式会社

JOTの化学品輸送

http://www.jot.co.jp/service/pdf/chemicals/isotank_3.pdf  より マンホール部分

 

そっくりですね。

もしこのタンクコンテナだとしたら積載されるものは、この中のどれかではないかと思われます。透明な液体はどれかということです。

ジャージャー流れたのがどれなのかわかりません。

 

どこからどこへ、何を運ぶかを書かないNHKニュース・・・・・

枠が付いてるのは、鉄道の貨物のためだと思われます

トップリフターという機械を使ってコンテナ車に積み込みます。

甲府駅についたものを国道137号を通ってどこかへ運んでいたのではないかと・・・

もう続報が出ることはないでしょう・・・・

管理人は、環境中に何かが流出するような、こういった事故が起きて欲しくないと日々祈っています。

 

環境問題とは,人為的な原因,現状では主に工業生産を中心とした人間社会の仕組みに起因して,大気・水循環等が阻害され,

生態系を含む物質循環が滞り,あるいは工業起源の物質によって環境が汚染され,その結果として人間の生存環境が悪化すること。

 

 

追記 続報がありましたが、やっぱり、何が流れたのか一切書いていません。

 

参考↓

 

頻発するタンクローリー事故。危険物を運ぶ車がひとたび事故を起こせば、必ず環境中に毒物を撒き散らす。

箱根町トレーラー転落で流出のPTMGメーカーはインビスタ。元はデュポン。親会社は米の公害加害企業コーク。

箱根町トレーラー転落でPTMGが流出した須雲川⇒早川 河口に向かって生物への影響はどうなのか?

箱根町トレーラー転落で須雲川に流出したポリエーテルグリコールについて安全データシートを確認する

【問い合わせ】箱根町須雲川に流出した化学物質とアユについて 「ドラム缶80本は全て壊れた」県環境保全課

箱根でトレーラーが転落、化学物質1万6000リットルが流出か?須雲川ではアユ数十匹が死ぬ。

飯舘村で産廃トラックが横転。積み荷の火力発電所の産業廃棄物の汚泥8トンが田んぼに流出。

四万十川支流に重油が流出した事実に関するニュースソース

 


山梨県富士河口湖町でトレーラーがスリップで横転し透明液体がジャージャー漏れてる映像。中身を報じず。

2016-01-30 | 事故
 

 

 

 

NHK 1月30日 18時30分
 
30日朝、山梨県富士河口湖町の国道で大型トレーラーが横転するなど車3台が絡む事故があり、大型トレーラーの運転手が骨を折るなど、2人がけがをしました。事故当時現場付近は雨が降っていて、路面がぬれていたということで、警察は大型トレーラーがスリップして横転したとみて当時の状況を調べています。
30日午前8時ごろ、山梨県富士河口湖町河口の国道137号線で、大型トレーラーが対向車線にはみ出して横転し、乗用車2台と衝突しました。
警察によりますと、この事故で、大型トレーラーを運転していた山梨県富士川町の50歳の男性が顔や足の骨を折る大けがをしたほか、乗用車を運転していた山梨県富士吉田市の35歳の男性が顔に軽いけがをしました。
現場は峠を通る片側1車線の直線道路です。警察によりますと、事故当時、現場付近は雨が降っていて路面がぬれていたということで、警察は大型トレーラーがスリップして横転したとみて、当時の状況を詳しく調べています。
この事故の影響で、国道137号線は現場付近の上下線でおよそ3時間半にわたって通行止めになりました。
 
※動画がついていたのに 画像にさし変わっていました
 
 
  

NHK山梨 (動画有り)

30日朝、富士河口湖町の国道で、大型トレーラーが横転するなど、車3台が絡む事故があり、男性3人がけがをしました。
事故当時、路面は雨や雪でぬれていたということで、警察は大型トレーラーがスリップして横転したとみて、当時の状況を調べています。
30日午前8時ごろ、富士河口湖町河口の国道137号線で、大型トレーラーが対向車線にはみ出して横転し、乗用車と正面衝突したほか、後ろを走っていた車が乗用車に追突しました。
警察によりますと、この事故で、男性3人がけがをして病院に運ばれ、このうち1人は軽いけがだということです。
ほかの2人も意識ははっきりしているということです。
現場は峠を通る片側1車線の直線道路で、警察によりますと、事故当時、雨や雪で路面はぬれていたということで、警察は大型トレーラーがスリップして横転したとみて、詳しく調べています。
この事故の影響で、国道137号線は笛吹市御坂町と富士河口湖町河口の間の上下線で、午前8時半から通行止めになっています。

01月30日 12時09分

  



(管理人より) 今回の山梨の事故は、 全国ニュースと山梨のローカルニュースの二つで取り上げていますが、記事についている動画の中身が違いました。

全国ニュースの記事についていた動画は、テレビニュースでも流れたのでしょう、YOUTUBEにもアップされています。

トレーラーとの記載がありますが、ひっくり返っている車体を見ると、タンクローリーに見えます。

タンクリローリー 画像 

ISOタンク積載型コンテナ車 画像

全国ニュースの動画では、なんと、タンクの蓋と思われるものが空いていて、ジャージャー音を出して、中から透明の液体が漏れていました。

これです。

 

積荷が何であるか、記事には一切書かれていません。

網目みたいなものや枠がタンクの近くにありますが、タンクを守る仕様となっているそうです。

もし積荷が毒物や危険物などの運搬車輌ならトラックの正面には、プレートをつけることになっていますから、ついてるはずなのにない・・・

さらに路面をみると雪道になっているのにチェーンも装着していなかったのでしょうか?タイヤにはついていません。

ああいった大型車はスタッドレスはないようですので、大きな待避所でチェーン装着が普通だそうです。

NHKの報道も、積荷が危険物でないなら、ニュースでその旨伝えればいいものを、結局通行止めのお知らせと解除のお知らせだけだったのです。↓

 

現場付近の137線付近の地図  を見ると、河口湖に近いので、何かが漏れたという報道を避けたかったのかと推測します。

タンクの中身が水だったらいいなと思っていますが・・・・・

確認してないのでわかりません。

このように、事故自体は報道されてはいても、「何が環境中に漏れ出したか」という、肝心な事柄が含まれていないニュースを、メディアは平気で流すのだということがよ~くわかる事例でした。

その他のメディアも横並びでした。


追記 

2012年 トラック50メートル下に転落 山梨の中央道、運転の男性死亡

29日午前6時ごろ、山梨県都留市川棚の中央自動車道下り線で、大型トラックがガード­レールを突き破って約50メートル下の川に転落した。運転手の男性は午前8時20分ご­ろ現場で死亡が確認された。

 

2010年にタンクローリーが湖の中に転落しています

山梨県富士河口湖町精進の国道358号線で、大型タンクローリーが右カーブを曲がり切れず、国道から約10メートル下の精進湖に転落。

 

ネットのニュースは古くなると消されてしまうことが多いので、個人がブログに保存しておくのは大事ですね。山梨県でこんなに悲惨な事故が起きていたなんて・・・

 

<参考>

危険物、毒物の輸送時の表示について 

 

ある一定以上の量の危険物や毒物などを運ぶ場合は危険物や毒物を積んでいる旨のマークを前後に表示しています。
※指定数量未満の危険物については、運搬容器の基準などの定めがありますが「危」マークは特に表示する必要はありません。


1)危険物
「危」マーク
 強い酸化性があるもの、燃えやすいもの、自然に発火するもの、
 水と接触して発火するものを輸送しているときのマークです。 

2)毒物および劇物
「毒」マーク
 毒物および劇物には以下のようなものがあります。
 (塩素、ニトロベンゼン、発酵硫酸、黄リンなど)

3)高圧ガス
「高圧ガス」マーク
 高圧ガスには以下のようなものがあります。
 (酸素ガス、水素ガス、プロパンガスなど)


危険物の種類

 

    • 第1類
      ・名称   : 酸化性固体
      ・性状   : 固体
      ・一般的性状: それ自身は燃焼しないが、他の物質を酸化させる酸素を多量に含んだ固体。  マッチ、花火などの材料。
      ・物質例  : 塩素酸カリウム、過マンガン酸カリウムなど
    • 第2類
      ・名称   : 可燃性固体
      ・性状   : 固体
      ・一般的性状: 火災によって着火しやすい固体。比較的低温で引火しやすく燃焼速度が速い。 マッチの原料。
      ・物質例  : イオウ、鉄粉、赤リンなど
    • 第3類
      ・名称   : 自然発火性部室、禁水性物質
      ・性状   : 固体、液体
      ・一般的性状: 空気に曝されると自然には発火したり、水と接触して発火し可燃性ガスを発生する。
      ・物質例  : カリウム、ナトリウム、黄リンなど
    • 第4類
      ・名称   : 引火性液体
      ・性状   : 液体
      ・一般的性状: 20℃で液体(または40℃で液状になる)で引火性のあるもの
      ・物質例  : ガソリン、灯油、軽油、重油など
    • 第5類
      ・名称   : 自己反応性物質
      ・性状   : 固体、液体
      ・一般的性状: 加熱などにより多量の発熱、爆発するもの。ダイナマイト。セルロイド。
      ・物質例  : 過酸化ベンゾイル、ピクリン酸、TNTなど
    • 第6類
      ・名称   : 酸化性液体
      ・性状   : 液体
      ・一般的性状: それ自身は燃焼しないが、他の加熱性の燃焼を促進する性質を有する液体。  漂白剤。
      ・物質例  : 過酸化水素、硝酸、過塩素酸など



運搬する際の規定

1)タンクの材質は、鋼板、アルミニウム板、ブリキ板、ガラス等。(陶器は×)
2)タンクの厚さは3.2㎜以上の鋼板
3)タンクの容量は30.000L以下とし、内部には4.000L以下毎に厚さ3.2㎜以上の鋼板などで仕切る。
4)間仕切られた部分は、容量2.000L以上のタンク室にはマンホールと安全装置、
 厚さ1.6㎜以上の鋼板などで防波板を設置する。
5)タンクのマンホールや注入口の蓋は、厚さ3.2㎜以上の鋼板で造る。
6)車両前後の見やすい個所に(0.3m~)0.4m四方の地が黒色で黄色の反射塗料で「危」に標識を設ける。
7)タンクの見やすい個所に危険物の類、品名、最大数量を表示する。

  

 

参考↓

 

頻発するタンクローリー事故。危険物を運ぶ車がひとたび事故を起こせば、必ず環境中に毒物を撒き散らす。

箱根町トレーラー転落で流出のPTMGメーカーはインビスタ。元はデュポン。親会社は米の公害加害企業コーク。

箱根町トレーラー転落でPTMGが流出した須雲川⇒早川 河口に向かって生物への影響はどうなのか?

箱根町トレーラー転落で須雲川に流出したポリエーテルグリコールについて安全データシートを確認する

【問い合わせ】箱根町須雲川に流出した化学物質とアユについて 「ドラム缶80本は全て壊れた」県環境保全課

箱根でトレーラーが転落、化学物質1万6000リットルが流出か?須雲川ではアユ数十匹が死ぬ。

飯舘村で産廃トラックが横転。積み荷の火力発電所の産業廃棄物の汚泥8トンが田んぼに流出。

四万十川支流に重油が流出した事実に関するニュースソース

 

 


飯舘村で産廃トラックが横転。積み荷の火力発電所の産業廃棄物の汚泥8トンが田んぼに流出。

2016-01-23 | 事故

飯舘村でトラックが積み荷の汚泥ごと田んぼ横転 県が現地調査(福島16/01/19)

FNNLocal

18日の大雪では、事故も相次いだ。
福島・飯舘村の国道では、積み荷の汚泥ごと、トラックが田んぼに横転した。
福島県は現地調査を行い、今のところ、環境への影響は確認されていない。
事故現場を訪れた福島県の担当者は、汚泥の流出量や、周辺環境への影響を確認した。
18日、飯舘村二枚橋の国道399号線で、雪でスリップしたトラックが横転し、積み荷­の汚泥8トンが田んぼに流出した。
流出した汚泥は、南相馬市にある東北電力原町火力発電所の排水処理施設から出た産業廃­棄物で、福島市の最終処分場まで運ぶ途中だった。
県相双地方振興局の清野 弘副部長は「水路などへの流出、拡大拡散はしていないというところを確認しました。特­に有害なものは含まれてはいないということ」と話した。
現地調査を行った福島県によると、周辺の水路や河川などへの流出は確認されず、汚泥は­全て回収されたという。

 

 

 

車横倒しで産業廃棄物が流出 - NHK福島(リンク切れ)

 

 

 

産廃汚泥運搬のトラックが雪でスリップ、田んぼに横転・転落

福島民友新聞 1月19日(火)8時39分配信

18日午前11時ごろ、飯舘村の国道399号で、東北電力原町火力発電所(南相馬市)から出た産業廃棄物の汚泥を運搬していた相双環境整備センター(同市)の大型トラックが雪でスリップし、道路脇の田んぼに横転、転落した。荷台に積まれていた汚泥約8トンのうち、一部が田んぼに流出した。運転手の男性にけがはなかった。
 県によると、汚泥には重金属など廃棄物処理法上の有害物質は含まれていないが、周辺環境への影響は不明という。県は同センターに汚泥の回収を指導するとともに、環境への影響を調査する。
 汚泥は、発電で出る排ガスを浄化処理する工程で生じるもので、大型トラックは同発電所から福島市の最終処分場へ運搬していた。県は、運搬方法に問題はなかったとしている。

 

汚泥積んだトラック横転 飯舘

 18日午前11時ごろ、飯舘村二枚橋の399号国道で、産業廃棄物の汚泥約8トンを積んだ南相馬市の産業廃棄物収集運搬業者・相双環境整備センターのトラックが雪でスリップし、国道脇の水田に横転した。けが人はなかった。県相双地方振興局は19日、水田に流出した汚泥の量や環境影響の有無などを調べる。 
 県によると、汚泥は南相馬市の東北電力原町火力発電所の排水処理施設から排出され、福島市の最終処分場まで運搬中だった。汚泥に放射性物質は含まれていないという。 

福島民報  2016/01/19 09:00

 

舘村でトラック横転 田んぼに汚泥流出

福島中央テレビ  2016年1月19日 19:39

きのう中通りを中心に降った大雪の影響で、飯舘村で産業廃棄物を運んでいたトラックが横転する事故があった。
運んでいたのは火力発電所から出た汚泥で、「硫酸カルシウム」という物質が含まれていた。
環境への影響はないのだろうか。
*記者リポート
「雪道でスリップしたトラックはそのまま左側に横転し、汚泥が田んぼに流出したといいます」
雪が積もる田んぼに横転した10トントラック。
現場にはブルーシートが被せられていた。
現場は飯舘村二枚橋の国道399号で、南相馬市にある東北電力の原町火力発電所で出た産業廃棄物およそ8トンを福島市飯坂町にある最終処分場に運ぶ途中で事故が起きた。
トラックの荷台からは灰色の汚泥が水田に流出。
これは原町火力発電所で石炭を燃やして発生した煙を処理する際に出たもので、「硫酸カルシウム」が含まれているという。
環境への影響はないのか。
専門家に話を聞いた。
*福島大学共生システム理工学類・猪俣慎二教授
「(硫酸カルシウムとは)石膏の主成分になる物質。水にはほとんど解けないが、特に有毒とかそういうものではない。カルシウムイオンと一緒にくっついているので、特に硫酸イオンが外に出ていくものでもない、安全とは言い切れないが、特に有毒というわけではない」
県でも、流出した汚泥は有害物質ではなく放射性物質も含まれず、今回の事故では、幸い環境への影響はないとみている。
ただ、この国道は、除染廃棄物を運ぶトラックを含め、復興関連の車両が行き交う道路で安全対策が求められる。
*県相双地方振興局県民環境部・清野弘副部長
「運搬事業者から報告を受けて、原因と再発防止の対応を確認したい」
県や東北電力では、汚泥の回収とトラックの撤去を急ぐとともに再発防止策を検討している。

 


(管理人より)

福島県で産廃トラックが横転し、産業廃棄物汚泥が田んぼに流出したニュースのまとめです。 いくつか続報も含めてすべてローカルニュースで、地元テレビの「大丈夫だった」という方向への誘導が凄まじいです。

田んぼにぶちまけられたのは原町火力発電所の汚泥なんですが、いったいどういう汚泥なのか、地元の福島中央テレビとNHKだけは汚泥の成分まで報じています。

原町火力発電所というのは、当ブログでも木質バイオマス関連などで取り上げている、福島県の石炭火力発電所です。

【参考】  【問い合わせ】南相馬市の原町火力発電所でも福島県内の木質バイオマスを年間6万トン燃やす事実

 

今回の汚泥について

 

NHK⇒  燃料の石炭を燃やした際の排気ガスに含まれる有害物質を処理したあとに残る「硫酸カルシウム」を含んでいる

福島民友⇒ 重金属など廃棄物処理法上の有害物質は含まれていないが、周辺環境への影響は不明。 発電で出る排ガスを浄化処理する工程で生じるもの

福島民報⇒ 発電所の排水処理施設から排出。汚泥に放射性物質は含まれていない

FNN⇒ 発電所の排水処理施設から出た産業廃­棄物。特­に有害なものは含まれてはいない

福島中央テレビ⇒ 原町火力発電所で石炭を燃やして発生した煙を処理する際に出たもので、「硫酸カルシウム」が含まれている。流出した汚泥は有害物質ではなく放射性物質も含まれず、今回の事故では、幸い環境への影響はない

 

と各社が報じています。 

東北電力のHPのお知らせ欄には、今回の件についてのお知らせは何もアップされていません。

東北電力株式会社 原町火力発電所 0244-24-1614 

〒975-0021
福島県南相馬市原町区金沢字大船迫54


さらに福島県庁HPの産業廃棄物課のページにもアップされていません。

〒960-8670福島県福島市杉妻町2-16

  • Tel:024-521-7264(産業廃棄物適正処理等担当)
  • Tel:024-521-7259(不法投棄担当)

Fax:024-521-7984

お問い合わせはこちらから

要するに、テレビで、適当に幕引きしたので「市民は誰も突っ込んでは来ない」と思われているのです。  

この県職員の適当な返事 ↓

「特に有害なのは含まれてはいないと思う」    思う!?  


 

人類史上最悪の毒物である放射性物質が撒き散らされた福島県。それすら「風評」という県ですから、その他の物質など気にならないのかもしれませんが、公務員としてこのような態度は疑問です。

追加で、産廃ぶちまけて環境汚染していいことにはなりませんから。

第一、そんなにすぐに判断できるものでしょうか? 拡散してないかどうかは、いろんな場所の土壌検査などをした後の話ではないのでしょうか?

雪に染み込んだ汚泥は、雪が溶けたら地下水や土壌に染み込んで拡散していくと考えられます。

相双地方振興局にも、この件に関するものはアップされていません。 

 
 
 
一応、硫酸カルシウム   の安全データシートのリンクをはっておきます。
 
 
 
 
 

福島大学教授 「安全とは言い切れないが、特に有毒ではない」


この微妙な言い回し。「大丈夫と思いたい」市民は、安全バイアスでもっていかれるでしょうね。そもそも安全なら、雪の中、重機で取り除く必要ないのではないでしょうか?

少なくとも、このこの汚泥がぶちまけられた田んぼの土壌にも、福島第一原発由来の、膨大な放射性物質が含まれており、そういった放射性物質と、硫酸カルシウムが複合した場合の危険性の評価などされていません。

あの雪の中で8トンの汚泥がすべて回収されたというのも疑問です。

 

石炭火力発電所では、石炭を燃やした石炭灰が出るだけでなく、排ガスを処理する際に汚泥が出て、それが、産業廃棄物として最終処分場に送られているということをまず市民は知らなければならないと思います。

原町火力発電所は三菱重工、東芝のプラント。 

https://www.mhi.co.jp/products/category/flue_gas_desulfurization.html

 

火力発電でも、産廃は出るということです。 だからこそ火力発電でバックアップしなければならないような余分な電源(原発・自然エネ)はますます不要だということがわかります。


原町火力がこれかどうかはわかりませんが、「中和排棄」と書いてあります。 結局、煙の処理で汚泥のごみが出るわけです。

参考  燃焼排ガスの脱硫プロセスについて 

 

 

 ただし注意しなければならないのは、こういう馬鹿げた論調です。

「発電技術はどの技術も一長一短あるから、多様な電源開発が必要」

多様にすればそれだけ、始末に負えない産業廃棄物が増えて、様々な資源を浪費するだけです。国全体としての省エネになりません。


9/3に宇部興産ケミカル工場で火災事故があったばかりなのに9/5に宇部興産でぼや。 

2015-09-05 | 事故

(管理人より)

爆発事故やプラントの火災事故が相次いでいることが分かっていても、相変わらず無関心、または陰謀論で解釈して、結局は自分と切り離して考えている人が実に多いということを実感しています。

気にしてもどうしようもないから気にしないという人もいるでしょう。

 

9/3宇部興産の火災事故があり、SNSで発信しましたがネットで検索するとほぼ知られていないレベル。

これは日本中のコンビナート付近に住む人全部の問題でもあるのですが、自分の家の近くのプラントには何も起きないと考えているのでしょう。

実は本日9/5 12時頃に 宇部興産工場内でぼやがありました。既に鎮火していますが消防車13台出動しています。

9/3に宇部ケミカル工場で火災事故があったばかりなのに・・・  

こういう「ぼや」レベルの事故は、一切表に出ません。

私は今日 12:18にサイレンを聞き、宇部興産敷地内に消防車2台が入っていく様子を実際に目撃したためにわかったのであり、出かけていたら気付かないところでした。

消防局の音声案内が「宇部市小串でコンビ火災」だったので、消防局に電話確認すると、宇部興産のぼやだとわかりました。

消防庁では火災の焼損程度を「全焼」から「ぼや」まで4段階に分けて次のように定めています。


・全焼…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の70%以上のもの、またはこれ未満であっても残存部分に補修を加えて再使用できないものをいいます。

・半焼…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の20%以上のもので、全焼に該当しないものをいいます。

・部分焼け…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の20%未満のもので、ぼやに該当しないものをいいます。

ぼや…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の10%未満であり、焼損床面積が1平方メートル未満のもの、または収容物のみ焼損したものをいいます。


小さい事故が何回も起きるうちに大事故につながるという統計があります。↓

プラントがある企業で働く人、全員が気をつけて欲しいと思います。

それでも事故が起きてしまったら、規模の大小にかかわらず、迅速に情報を公開して欲しいと思います。

宇部興産に電話しましたが、今日は土曜日だったせいか、まったくわからない人が電話口に出ました。

土日に火災等、事故が起きたらと思うと、恐ろしくなりました。

周辺住民としては、これから事故が起きないように祈るしかありません。

 

 

ハインリッヒの法則 

ハインリッヒの法則 (ハインリッヒのほうそく、Heinrich's law) は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。「ハインリッヒの災害トライアングル定理」または「傷害四角錐」とも呼ばれる。

法則名はこの法則を導き出したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒHerbert William Heinrich)(1886年 - 1962年)に由来している。彼がアメリカの損害保険会社にて技術・調査部の副部長をしていた1929年11月19日に出版された論文が法則の初出である。

彼は、ある工場で発生した労働災害5000件余を統計学的に調べ、計算し、以下のような法則を導いた。「災害」について現れた数値は「1:29:300」であった。その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した(危うく大惨事になる)傷害のない災害が起きていたことになる。

更に、幾千件もの「不安全行動」と「不安全状態」が存在しており、そのうち予防可能であるものは「労働災害全体の98%を占める」こと、「不安全行動は不安全状態の約9倍の頻度で出現している」ことを約75,000例の分析で明らかにしている(詳細はドミノ理論参照)。なお、ハインリッヒは「災害」を事故と事故を起こさせ得る可能性のある予想外で抑制されない事象と定義している。

上記の法則から、

  • 事故(アクシデント)を防げば災害はなくせる。
  • 不安全行動と不安全状態をなくせば、事故も災害もなくせる(職場の環境面の安全点検整備、特に、労働者の適正な採用、研修、監督、それらの経営者の責任をも言及している)。

という教訓を導き出した。 この法則は、日本の国鉄(現・JRグループ)にも影響を与え、「330運動」と称する運動が国鉄時代に存在した(現在同じように現場において実行されているかは公表されていない)。

 

 

安全講習会をやったとか、防災訓練をやったという出来事は大きく取り上げて、実際に起きた事故は、ニュースとして取り上げないメディアに疑問を感じます。


http://ubenippo.co.jp/police/%E7%88%86%E7%99%BA%E7%81%AB%E7%81%BD%E5%8F%97%E3%81%91%E3%80%81%E5%B1%B1%E9%99%BD%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%94%B0%E3%81%A7%E5%AE%89%E5%85%A8%E8%AC%9B%E7%BF%92%E4%BC%9A/


 

 

9/3に安全講習をうけて、9/3と9/5に宇部興産で火事が起きています。宇部市の化学工場と書いてあるので↑、宇部興産の人も講習にいたと思われます。

講習受けても、このように連続で事故は起きるということです。

小さい事故も大きい事故も起きて欲しくないと心から思います。

 

追記 9/13  第2報が出てました

http://www.ube-ind.co.jp/japanese/index_news/index_news_74.htm

 

宇部ケミカル工場内 ジオール工場の火災事故について(第2報)

2015年9月11日

9月3日 18時20分頃、弊社宇部ケミカル工場(山口県宇部市)構内ジオール工場で火災を発生させ、近隣住民の皆様をはじめとする関係先の方々に多大なご心配とご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。

火災発生後、当該設備での生産を停止しておりましたが、このたび9月10日に関係機関の了承を得て、生産再開の準備を開始いたしましたのでご報告いたします。

9月11日 午前10時現在で判明しております内容につきましては、下記のとおりです。

1. 発生場所
宇部興産株式会社 宇部ケミカル工場
ジオール工場 2階
2. 発生日時
9月3日(木)18時20分頃
3. 発生経緯
18時20分頃 水素漏洩による火災を発見
18時33分 消防に連絡
19時48分 消火を確認
20時30分 鎮火宣言
4. 発生の原因
生産設備には、機器が正常に動作しているかどうかを把握するための各種計器を取り付けておりますが、
そのうち圧力計の1つについて、計器本体を配管に取り付ける部品が損傷して隙間ができ、
漏れ出した微量の水素ガスに静電気で着火して圧力計を焼損したものです。
5. 有毒ガス・
    有害物質の漏洩
有毒ガス、有毒物質の漏洩等はございません。
 
6. 被害状況
負傷者、環境異常、その他工場および近隣への影響等はございませんでした。
7. 製品供給への影響
製品供給への影響はございません。
8. 再発防止への対策
今回損傷した機器の点検整備方法を改善しました。
また宇部ケミカル工場内の同様の機器について点検を行い、
同様の危険性のあるものについては部品交換などの対策を行ないます。
お問い合わせ先
〒105‐8449  東京都港区芝浦一丁目2番1号 シーバンスN館
宇部興産株式会社 経営管理室 IR広報部
TEL:03-5419-6110

〒755-8633  山口県宇部市大字小串1978-96 
宇部興産株式会社 宇部渉外部
TEL:0836-31-2111
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事 

 

【問い合わせ】9/3宇部興産ケミカル工場火災事故。可燃性液体1,6ヘキサンジオールと水素が漏洩し着火。 

宇部興産の工場火災事故を報じたのは宇部日報のみ。プラント事故の危険と企業城下町の「意図的な無視」

 

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四万十川支流に重油が流出した事実に関するニュースソース

2015-08-20 | 事故

 

四万十支流に重油流出で町調査 (キャッシュ)

NHK高知 08月18日 12時33分

四万十川の支流に県の施設にある農業用タンクから大量の重油が流出し、四万十町は、重油による影響が出ていないか、18日朝から調査を行っています。

四万十町にある県立農業担い手育成センターでは、17日、センター内にある農業用タンクの配管が壊れ、およそ1900リットルの重油が四万十川の支流の黒石川や東又川に流出したことが確認されました。
四万十町では、18日朝から重油による影響が出ていないか、調査を始め、四万十川に重油が流れ出さないよう設置したフェンスや油を吸着するマットなどを職員が見回っています。
このうち四万十川の近くに設置されたフェンスの付近では、職員が川の中に入り、川の水を採取して水質に影響がないか調査していました。
県や町によりますと、これまでのところ四万十川の支流の黒石川や東又川のほか、周辺の田んぼの水路で重油の流出が確認されていますが魚などへの影響は、出ていないということです。
四万十町四万十川対策室の岡英祐室長は、「米の収穫に向けて水が必要となる時期で、これ以上流出が広がらないよう対策を進め、清流・四万十川を守っていきたい」と話しています。

 

支流とは 本流に流れ込む川のこと。http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/112632/m0u/

東又川は四万十川に流れ込む支流。

 

重油流出は工事で配管破損か (キャッシュ)

四万十川の支流に県の施設にある農業用タンクから大量の重油が流出した問題で、この施設が排水溝を作る工事を行った際に誤って地中に設置されていたタンクの配管を破損し、重油の流出を招いた可能性が高いことがわかりました。
四万十町にある県立農業担い手育成センターでは、17日、センター内にある農業用タンクの配管が壊れ、およそ1900リットルの重油が四万十川の支流の黒石川や東又川などに流出したことが確認されました。
センターが配管が壊れた原因を調べたところ、排水溝を作る工事で建設用の機械を使って地面を掘り起こした際に地中およそ50センチに埋められた配管の一部を破損した可能性が高いことがわかりました。
センターでは、重油がしみこんだ土を別の場所に移動させて流れ出ないよう保管するとともに今後、こうした事態が起きないよう工事の手順などを見直すなど再発防止に努めるとしています。
県立農業担い手育成センターの内原裕保次長は「関係者や地域の皆様にご迷惑をおかけし大変申し訳なく思っています。重油の流出が拡大しないよう対策を続けていきたい」と話しています。
四万十町によりますと、今回の重油の流出で、これまでのところ魚などへの影響は、確認されていないということです。

08月18日 18時42分

 

<重油流出>県の施設から1900リットル 四万十川支流 /高知

毎日新聞 08月19日 15:00

県は17日、県立農業担い手育成センター(四万十町黒石)から重油約1900リットルが四万十川支流・黒石川に流出したと発表した。飲み水や魚などへの影響は確認されていない。

 県によると、重油タンクと農業用ハウスの加温機をつなぐ地中の給油管の継ぎ手が外れていた。原因を調べているが「施工不良が考えられる」という。

 タンクは今年2月に完成し、今月13日に初めて重油を入れ満タンにした。給油バルブを開けた15日午後1時から漏れた可能性がある。17日午前8時20分から、タンクの重油を燃料とする別の機械を使い蒸気で土壌消毒していたところ約20分で停止し異常に気付いた。県や四万十町は下流の東又川にオイルフェンスを設置するなど拡散を防止している。【上野宏人】

 

高知県でハウス用タンク配管破損し四万十支流に重油流出

2015年08月18日08時33分  高知新聞
 17日午前9時ごろ、高知県高岡郡四万十町黒石の「高知県立農業担い手育成センター」の職員が、敷地内の重油タンク(容量1・9キロリットル)が空になり、重油が排水路を通って近くの四万十川支流・黒石川に流出しているのを見つけた。重油は約3キロ下流の東又川まで到達し、消防などがオイルフェンスや吸着マットを使って流出域の拡大防止に努めている。 

 高知県立農業担い手育成センターによると、タンクは施設内の園芸用ハウスのボイラーに重油を供給するために2015年2月に設置。8月13日に初めて容量いっぱいに給油し、15日に職員が供給用のバルブを開けたという。 

 17日、職員らがタンクとボイラーをつなぐ鉄製配管(直径2・5センチ)を確認したところ、深さ約30センチの土中で管が破損し重油が漏れていた。重油は排水路に流れ込み、黒石川に達したとみられる。 

 四万十町によると重油は、下流の東又川や川から引いた用水路にも流れ込んでいるが、17日夕現在、魚が浮くなどの被害や飲み水へ影響は確認されていないという。 

 高知県立農業担い手育成センターの石本周平所長は「タンクが完成した後の周辺工事で配管が破損した可能性がある。土中に中和剤を使うなどして重油がこれ以上川に流出しないよう対処する」としている。四万十町は18日以降に農業被害などを調査する。四万十川上流淡水漁協の池田十三生組合長は「アユ漁が最盛期で本流に流れ込んでくると、成育への影響が心配だ」と話していた。

  【写真】ハウスへの配管が破損して重油が漏れたタンク(高知県高岡郡四万十町の高知県立農業担い手育成センター)

 

 

高知サンサンテレビ  

 

RKC高知放送 

日テレニュース(8/18 9:53 高知放送)


 

 追記

四万十支流 重油漏れ1週間   NHK高知

四万十川の支流に、県の施設にある農業用タンクから重油が流出した問題から、24日で1週間になります。
これまでの県の水質検査で異常は確認されていないということです。
四万十町にある県立農業担い手育成センターでは、今月17日、センター内にある農業用タンクの配管が壊れ、およそ1900リットルの重油が四万十川の支流の黒石川や東又川に流出しました。
四万十町などでは、台風による大雨で農業用タンク周辺から重油が流れ出ないようにシートを張るなどの対策を行っているほか、県が周辺の8カ所の井戸水の水質検査を行ったところ、これまでににごりや異臭は確認されず、川の魚や周辺の農作物への影響も見つかっていないということです。
県立農業担い手育成センターの石本周平所長は「周辺住民など、多くの方に迷惑をかけ大変申し訳ありません。今後も周辺の水質への影響について検査を続けていきたい」と話していました。

08月24日 18時56分

 

石本周平所長の 「河川を通じて下流の方にも流れておりますので」という言葉が抜け落ちているWEB記事。 ニュース動画のテロップにも抜け落ちている事実。

 

 


中国メディア 「まるで爆薬庫」天津の現場倉庫に全部で40種類余りの危険物3000トンが保管されていた

2015-08-19 | 事故

天津爆発 現場の倉庫に危険物3000トン

8月18日 17時01分 NHK
 
中国の天津で起きた大規模な爆発で、現場となった倉庫には毒物のシアン化ナトリウムに加え、爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムなど、合わせて3000トンに上る危険物が保管されていたことが分かりました。地元メディアは、捜査当局が倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保したと伝えています。
中国の天津港近くにある倉庫とその周辺で12日深夜に起きた大規模な爆発では、18日までに114人の死亡が確認されています。
これまでに現場の倉庫には、およそ700トンに上る毒物のシアン化ナトリウムが保管されていたことが分かっていますが、中国メディアは公安省の幹部の話として、現場の倉庫には、これに加え爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウム800トン、硝酸カリウム500トンなど、全部で40種類余りの危険物、3000トンが保管されていたと伝えています。
また、天津の地元メディアは18日、捜査当局が発生直後の13日に、倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保していたと伝えました。
中国メディアは、身柄を確保された中に地元の公安局の元局長の息子が含まれているとも指摘しており、大惨事の背景に危険物のずさんな管理を見逃した行政と企業との癒着があったのではないかという見方が広がっています。

中国メディア 「まるで“爆薬庫”」

倉庫に保管されていたことが新たに明らかになった硝酸アンモニウムは、肥料や爆薬の原料になる危険物です。また、硝酸カリウムは、花火や爆竹などを作るために使われることがあるということです。
すでに保管が確認されていたシアン化ナトリウムも、金属のメッキ加工など工業分野で広く使われていますが、水に溶けやすく、酸と反応すると有毒で引火しやすい青酸ガスが発生する性質を持っています。
中国メディアはこの会社の倉庫について、「まるで“爆薬庫”のようだ」と伝えています。

 

中国・天津 神経ガスの成分、爆発現場付近で検出

産経新聞 8月19日(水)11時21分配信

【北京=矢板明夫】中国・天津での大規模爆発で、国営中央テレビ(CCTV)は17日夜、現場に出動した消防幹部の話として、爆発の起きた付近の大気から化学兵器のひとつ、神経ガスの成分が検出されたと伝えた。

 検出された神経ガスの詳細は明らかでない。現場の倉庫には、猛毒のシアン化ナトリウムが約700トン保管されていたことを当局が確認。報道では成分が周辺の下水道から検出されるなど、環境への放出が確実とみられ、防護装備を備えた中国軍の化学専門部隊が投入されていた。

 香港紙、文匯報(電子版)によると、北京公安消防総隊の幹部は、「シアン化ナトリウムと神経ガスの2種類の有毒な気体が前日に続き検知されている。指標としては最高の値だ」と語った。

 CCTVは、北京化工大学の化学専門家の話として、神経性ガスを一定濃度で吸い込むと、呼吸困難や心臓停止が起こり、死に至る場合もあると伝えた。

 検出された神経性ガスは、爆発が起きた倉庫に保管された化学物質が熱、または水に反応した際に発生したものとみられる。CCTVは、「倉庫に保管された危険な化学製品の種類と量はともに想像を超えており、全容を把握できていない。予想できない危険はまだ沢山ある」としている。




天津倉庫爆発 汚染物質、日本到達の可能性も 研究チームが画像分析

2015.8.18 08:00 産経新聞

山形大と東北大の研究チームが米航空宇宙局(NASA)の人工衛星MODISが撮影した画像を解析したところ、中国天津市で12日深夜に起きた大規模爆発で有害物質を含んだ汚染物質の放出が16日時点も続いている様子がわかった。日本に微小粒子状物質(PM2・5)などの大気汚染物質として風に運ばれ、到達する可能性もあるとしている。

 分析したのは山形大理学部の柳沢文孝、東北大東北アジア研究センターの工藤純一の両教授。柳沢教授は中国から流れてくるPM2・5による樹氷汚染の影響などを研究している。

 12日の衛星画像=写真(上)=では天津市付近の上空に汚染物質はほとんど確認できないが、13日=同(中)=には天津付近の港湾から渤海湾に向かって汚染物質(画面中央の黄色部分)が噴き出している様子がわかる。その後、汚染物質は朝鮮半島付近まで広がり、低気圧から伸びる前線に押される形で渤海湾から日本海方面に移動。16日=同(下)=には再び濃くなり、煙が引き続き放出されていることがうかがえるという。

 柳沢教授は「黄砂が日本に流れる春や秋と違い、今は太平洋高気圧が阻んでるが、前線に沿って日本に汚染物質が流れてくる可能性もある。大気で薄まるため、健康被害が出るような汚染物質が日本に到達するとは考えにくい。ただ、正確な汚染物質がわからず、観察していく必要がある」と話している。(杉浦美香)

 13日から16日にかけて、天津の爆発事故現場付近から拡散する汚染物質(黄色い部分)。人工衛星MODISの画像(東北大の工藤純一教授提供)

 

 

(管理人より) 大爆発が起き、化学物質が3000トンもばらまかれた天津市と日本の距離は、地図を見ると考えているよりもはるかに近いことが分かります。

日本では今もフクイチから放射能ダダ漏れ。風が吹き黄砂のように日本に化学物質が到達すれば化学物質と放射性物質の複合汚染になってしまうのではないでしょうか。

中国からの有害なPM2.5で大気が汚染され、日本で被曝している私たちにとっては、追加的な体へのダメージは避けられません。

相変わらず「大気で薄まるため」と学者に言わせているようですが、用心にこしたことはありません。

雨に濡れないように、外出時はできるだけマスクするほか市民に出来ることはないように思います。

日本政府は大本営発表してたようですが☟・・・・あとは個人の判断だと思います。空にばらまかれた毒物はもはやどうしようもないのですから。

中国政府も大本営⇒ 「神経ガス検出」を否定=中国天津市 

もう有毒な煙は流れてしまった後ですが、確認のため衛星画像を上げておきます。

http://www.citylab.com/weather/2015/08/satellites-spot-the-tianjin-explosions-foul-brown-cloud/401303/  より

NASA人工衛星テラ

 

NASA人工衛星アクア

 

 

気象衛星ひまわり8号

 

NASAの衛星写真 

 

 天津大爆発について、いろいろなこと(テロや核爆発?)がネットでは言われていますが、当ブログでは、現時点ではこれ以上の考察はしません。

 

 


中国アセチレン工場爆発火災の続報。事故翌日の8/6の工場北側のアスベストは高濃度だった事実。

2015-08-17 | 事故

アセチレンガスのボンベの中にアスベスト使用。爆発した100本のうち8割に含まれ、100m先まで石綿飛散!

山口県山陽小野田市 中国アセチレン工場で爆発炎上 溶接などに使われるアセチレンガスを製造

中国アセチレン工場爆発火災 地元紙 時系列まとめ(8/5~8/8)

 

8/5に起きた中国アセチレン工場爆発火災について当ブログでは記録してきましたが、もう完全に幕引きされています。以下のような爆発時の動画がYOUTUBEにアップされています。

かなり近い位置から撮影されていますが、アスベストなどの破片が周囲に飛散する様子がよくわかります。民家の近さにも改めて驚かされます。

これを見ると、今回の事故はもっともっと報道されなければいけないレベルの日本のNBC災害だったことがわかります。

 

 

これだけの規模の爆発事故にも関わらず、中国アセチレンはHPに、事故4日後の8/9になって以下の短いお詫び文書。

 

 NHKもローカル扱い。NHK山口に8/13に出されたニュース。あっという間に削除されましたのでキャッシュの画像のみです。☟

 

 

 

そして、8/14の宇部日報記事。数値が出ていますが、サンプリングの少なさが指摘されていません。

はり事故翌日の8/6はアスベストが高濃度という数値の結果が出ています。

事故当日はアスベスト濃度の基準値を超えていた可能性もあります。

その時に吸い込んでしまった人もいると思われます。本当はそこを言わなければいけないはずのメディア、行政、企業が何も言わずに幕引きした現実にことばもありません。

NBC災害だという認識がないのでしょう。 

 

 

地元紙は、むしろ宇部市の方が数値が高いという印象を与える記事の書き方ですね。

毒物のクリソタイルが少なくとも総量で120kgは現場周辺に飛び散ったわけですから、相当な量です。

消えてなくなるわけでないので、舞い上がったものを少しずつ肺に取り込むことになるわけです。


山口新聞 8/8 の記事は こちら  

山口新聞 8/14 の記事は こちら  工場から1.5km離れた国道190号線でもアスベストが見つかったと書いてあります

 

山口県HPに検査結果が出ています。HPには8日後に結果だけ発表されたことになります。

中国アセチレン(株)小野田工場の火災に係る周辺大気環境等の調査結果について平成27年 (2015年) 8月 13日

大気環境中アスベスト濃度等の調査結果について

 

山陽小野田市のHPには、爆発事故に関するお知らせが見当たりません。 8/5(事故) ~8/13(県のHPにはお知らせが出た)をみてもありません。

8/15の広報には世界スカウトジャンボリーに関する話題はあっても、アセチレン工場爆発事故に関するお知らせはありません。

http://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/uploaded/attachment/23062.pdf ⇒この内容に驚かされます。

マイナンバー、再エネ、プレミアム商品券の宣伝、防災に関しては自然災害にしか注意を喚起していません。



8/5にあれだけのガス爆発事故があったのに、その2日後の8/7に 3000発の花火大会をやってしまう。

大気が複合汚染になるというのに・・・

ε=(・д・`*)ハァ…

市民もエンタメのことしか頭にないということなのかもしれません。


 

 


ロケット産業の天津市の大爆発事故。危険物倉庫には爆薬・毒薬など20種類。NBC災害の凄まじさ。

2015-08-16 | 事故

(管理人より) お盆の期間中、出かけているあいだに中国の天津市で大爆発事故がありました。関連ツイートは旅先でもしていたのですが、自宅に戻りましたのでブログでまとめたいと思います。

 

 

爆発事故当初は、中国当局が、なかなか詳細を明らかにしていませんでしたが少しずつわかってきました。事故現場の恐ろしい画像はネット上にたくさん出ています。⇒こちら

最新の情報では爆発による死者はこれまでに112人。 (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150816-00000025-jij_afp-int)

昨日の段階でのニュースを引用します。

15日、中国・天津での爆発事故現場周辺で、化学物質を調べる武装警察官ら(ロイター)

死者104人に、化学物質汚染も懸念…天津爆発

2015年08月15日 23時55分 読売新聞

北京=竹腰雅彦】中国天津市で12日深夜に起きた爆発事故は15日になっても完全には鎮火せず、小規模な爆発や発火が続いた。現場周辺の住民に一時避難指示が出るなどの混乱も起きている。爆発した倉庫に保管されていた大量の化学物質の一部は周囲に飛散したとみられ、大気や水が汚染されることへの懸念も強まっている。

市政府によると15日、事故による死者は104人に達した。

 爆発した「瑞海国際物流有限公司」の倉庫は仕分け用で、中国紙・新京報によると、爆薬の原料となる硝酸カリウムや、水に触れると可燃性ガスが発生する炭化カルシウムなど16種類の取り扱いがあった。事故当時、具体的にどんな物質が保管されていたかは不明だが、中国紙・南方都市報は、河北省の化学企業が、倉庫に猛毒のシアン化ナトリウム700トンを保管していたと報じた。

 

爆発したのは、天津東疆保税港区 「瑞海国際物流有限公司の危険物倉庫」 だということがわかりました。

天津爆炸企业“瑞海物流”是个什么公司?纵深 より

同社の公式ウェブサイトによると、同社倉庫業務で取り扱われている商品は以下のとおり。 

第2類:圧縮ガス及び液化ガス(アルゴンガス、圧縮天然ガスなど)
第3類:引火性液体(エチルメチルケトン、酢酸エチルなど)
第4類:引火性固形物、自然発火物及び水反応可燃性物質(イオウ、ニトロセルロース、カーバイド、カルシウムシリコン合金など)
第5類:酸化剤及び勇気過酸化物(硝酸カリウム、硝酸ナトリウムなど)
第6類:毒物(シアン化ナトリウム、トルエンジイソシアネートなど)
第8、9類:腐蝕物、その他(ギ酸、リン酸、メタンスルホン酸、苛性ソーダ、硫化ソーダなど)


こんなにたくさんの種類の化学物質が環境中に漏洩しています。   全部調べたいけど、とりあえず有名毒物のシアン化ナトリウムから

シアン化ナトリウム

別名 青酸ナトリウム 化学的および生理的性質はシアン化カリウム(青酸カリ)に類似する。 毒物及び劇物取締法で毒物に指定されている。

経口致死量は成人の場合 200~300 mg/人 と推定されている。

 

西日本新聞(紙面)は硝酸ナトリウムや硝酸カリウムは爆弾の材料などに使われる物質で大爆発に繋がった可能性もある」と伝えています。


  より

天津市はロケット産業化基地の開発区だったということがわかります。

 「宇宙技術の平和利用の開発において世界クラスのレベル」と書いてあります。

 

私は「宇宙開発は軍事技術だ」とずっと主張してきました。それを理解した上で推進する確信犯のような人もたくさんいます。

ついにロケット産業の町でこのような大爆発事故が起き、毒物が環境中にばらまかれてしまいました。

 

ロケット打ち上げや花火を、さもいいニュースのように日本のメディアは毎回報じています。

市民に対して宇宙開発やロケット打ち上げに夢を見させるのです。実際は軍事技術。

「~の平和利用」という胡散臭い言葉に騙されてはいけません。

 

シアン化合物、拡散の恐れ=住民避難、指揮所も移動-爆発の死者100人超・天津

時事通信 2015/08/15-23:43

 【北京時事】中国天津市の危険物集積地で起きた大規模爆発で、市当局は15日、現場に強い毒性を持つシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)をはじめとする化学物質が保管されていた可能性があると発表した。新華社電によると、住民の避難所となっている付近の小学校では、風向きが変わり有害物質が拡散する恐れがあるとして住民らがバスで避難。残留している危険物の処理が大きな問題となっている。死者は104人に達した。

天津市は同日、風向きの変化を受け、指揮所や作業に当たる消防隊員らを風上に移動させた。
 市当局によると、集積地を運営する物流企業関係者の話や税関データから、現場には爆薬の原料にもなる硝酸カリウムを含む約20種類の物質があった可能性があるという。
 周辺には大量の危険物が残されているとみられる。科技日報(電子版)は現場の消防専門家の話として、シアン化ナトリウムが見つかり、多くは包装が破れた状態だと伝えた。メーカーは土壌を含め回収・処理するため専門家を派遣。観測データからは広範囲の漏えいは起きていないという。

現場には軍の化学防護部隊が入り、防護服にマスクを着けた隊員がサンプル採取などの活動を続けた。中国メディアによると、シアン化合物の解毒剤220人分を持った専門家も現地に派遣された。
 中国紙・新京報(電子版)は15日、現場の警察関係者らの話として、爆発地点から3キロ以内に避難指示が出たと伝えた。同紙によると、爆発現場で残された有害物質の処理が行われるためという。一方、市当局は住民に対する組織的な避難の指示を否定、混乱が続いている。
 現場では同日昼、爆発から約60時間ぶりにコンテナの中にいた男性が救出され、病院に運ばれた。習近平国家主席は「重要指示」を出し、最近、生産現場での事故が相次いでいると指摘。「血の教訓は極めて深刻であり、必ず心に刻まなければならない」と述べ、安全対策の徹底を訴えた。(2015/08/15-23:43)


 

 

こういった画像もツイッターにありました。https://twitter.com/sun_koubun/status/631833814948409344より

中国「核生化」救急隊出動。 核兵器、生物兵器、化学兵器の略。

人民解放軍のNBC(核・生物兵器・化学兵器)部隊が投入されています。つまり、NBC災害ということです。

このブログやツイッターでも何度も言ってきました。上の画像も防護服、防毒マスクを装着しています。

 


http://www.osaka-pgmc.com/hosp/researches/nbc/  より

NBC災害とは核(nuclear)、生物(biological)、化学物質(chemical)による特殊災害のことを言います。この中には事故からテロリズム、事件まで幅広い事象が含まれます。


山陽小野田市のアセチレン爆発火災も、天津大爆発事故もNBC災害です。その言葉自体もニュースに出てこないのが不思議です。

私たちは、いつの間にかNBC災害に巻き込まれ、被害者にも加害者にもなってしまう可能性があるということです。

もうNBC災害を超えてCBRNE災害になっていると思います。


化学 (chemical)
生物 (biological)
放射性物質 (radiological)
核 (nuclear)
爆発物 (explosive) 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000102-jijp-int.view-000 より、天津爆発事故の凄まじさ


 


日本もまさにこの状態です。 

核 (nuclear) 福島原発事故 

放射性物質 (radiological) 放射性廃棄物の焼却やリサイクル 

化学 (chemical) プラントや産廃処理場の爆発で毒性物質漏洩


CBRNE災害は他国のことじゃなくて日本でも全部起きていることです。

国と企業が、その事故を過小評価しているだけです。そして市民が大本営発表を信じているだけです。


8/14西日本新聞の1面の紙面構成をご覧下さい。 天津爆発事故と下関の花火大会が同じ紙面にある異様さ。不謹慎さすら感じます。

しかも花火大会の方の画像が大きいです。 花火を喜ぶメンタリティは、市民の火薬に対する危険という認識を低下させていると思います。

 

花火大会を考える。花火=火薬。重金属は空気中に飛散。花火工場では世界中で爆発事故が起きている事実。




 

山陽小野田市のアセチレン爆発火災も2日後に近くで花火大会をしていました。

山陽小野田市で8/5にあれだけのガス爆発事故があったのに、その2日後8/7に3000発の花火大会をやっています。

公害原因物質のアスベストが飛散していたことが周辺に知らされた日に、花火大会とは・・・・私には理解できません。

見に来ている人の多さ↓  どんなに恐ろしい爆発事故が起きても、毒物が出ても親子で花火を楽しめる神経・・・

原発事故があったというのに、まだ大本営発表を信じているんですね・・・

明日、続報をアップします。

 

ubenippo.co.jp/local/%E3%81%8