ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

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茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

2015-01-18 | 被爆者、被害者、市民の声

JCO、低レベル放射性廃棄物の焼却処理開始へ

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2396456.html

TBS NEWS 2015/1/16

茨城県東海村の核燃料加工会社「JCO」は、臨界事故後に保管している低レベル放射性廃棄物の焼却処理を、今月から開始すると発表しました。
 東海村の核燃料加工会社「JCO」によりますと、臨界事故後、会社の施設内でドラム缶に入れて保管している低レベル放射性廃棄物のうち、可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を今月19日から8年かけて焼却処理を行うということです。JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され、敷地内の空間線量の調査を行ったところ平常値の範囲内だったことなどから、周辺住民の理解が得られたと説明しています。
 また、JCOは焼却処理開始後も構内の放射線を測定するなど、近隣の自治体に定期的な情報提供を行うとしています。(16日21:52)

 

臨界事故後の廃棄物を焼却処理へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/k10014722741000.html

NHK 1月16日 8時05分

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと、敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、来週にも焼却処理を始める方針を固めました。周辺住民の理解が得られたとして、臨界事故から15年余りを経て初めて焼却処理が行われます。

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡したほか周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。
事故後、「ジェー・シー・オー」は低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして今月19日にも新たに設置した炉で焼却処理を始める方針を固めました。「ジェー・シー・オー」は、核燃料加工事業の再開を断念しており、臨界事故から15年余りを経て処理が進むことになります。
焼却処理では、臨界事故前に核燃料を精製する際に使用した油類を最初に焼却したうえで、作業服など臨界事故後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。
「ジェー・シー・オー」は焼却施設には、排気用のフィルターを設け放射性物質が外部に漏れることないとしていて、来月以降、焼却処理の結果を周辺住民に報告する予定です。


(管理人より)JCOの放射性廃棄物を燃やすことのニュースが出たのと同じ日に、火災事故。 恐ろしいですね。

トラブルに慣れてはいけない!茨城県東海村核施設の年末年始の火災事故。J-PARC、東海第二発電所。

JCOの放射性廃棄物を燃やすニュースは昨年ブログ記事にしました。必見↓

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

 

可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を8年かけて焼却処理するなんて、日本はもう狂気の国。19日から燃やされるんです。

絶望しかありません。これらの廃棄物の放射能濃度の数値などが一切、記事に書かれていません。

震災がれきの焼却の際は、燃やすがれきの放射能濃度を測ったり、試験焼却でデータを出させたりはしました。排ガスの検査はインチキでしたが、灰の検査もしました。

TBSの記事には「JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い」とありますので調べると

焼却設備に係る試運転について 2015年1月16日 JCO

え~!排ガスで調べたのは、ばいじん、一酸化炭素、リン酸ミスト、ダイオキシンだけ? 燃やしたのは新品の灯油だけ?ウランを含んだ油は??

たった これだけの資料で 「JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され」たことになって、1/19から放射性廃棄物を燃やすんですか!

そもそも「コールド試運転」ってなんだ?ってことです。 このことばだけでも不親切なんですよ。 テクニカルなことに疎い市民を煙に巻く。

注として 「コールド試運転:新品溶媒による試運転」と小さい字で書いてありますが、なんのことやらわかりません。

http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/nuclear_subcommittee/004/004_002/pdf/002_006.pdf 

上の資料を見ると、「設備機能確認試験は、核物質を使用しないコールド試験と、核物質を使用するホット試験から構成される」とあります。

だとしたらコールド試験だけでなくホット試運転もしなきゃいけないのでは? 

新品溶媒というのは灯油に20%のTBP試薬を入れたもの?を指すようです。

保管溶媒というのは、ウラン廃棄物の油?だと思われます。

だとしたら 焼却設備に係る試運転について 2015年1月16日 JCO の4は、放射性物質の成分分析をしなければならないはず。

 

よくわからなくなったのでJCOのサイトを見てみました。http://www.jco.co.jp/project.php#waste   より

 

社内での各種検査・試験

11月下旬~1月中旬に社内において以下の項目の検査・試験を行い、問題がないことを確認しました。
 
(1)機器の外観・員数検査・据付寸法検査
(2)インターロック(安全装置)試験
(3)制御試験・検査(制御盤と機器の動作確認)
(4)実作動模擬試験(灯油燃焼、新品溶媒の燃焼、排ガス冷却工程の確認

保管溶媒の焼却試運転     1月19日~

ウラン廃棄物の保管管理

ウランの取扱い作業で発生した固体廃棄物を分別して、専用のドラム缶(容量200㍑)に充填し、保管施設にて保管管理しております。ウラン廃棄物の最終処分先は未だ決定しておらず、臨界事故前に発生したものも含め、2014年12月末時点で、10,093本(可燃物643本、不燃物9,450本、住友金属鉱山(株)からの保管受託分を含む)のウラン廃棄物を保管しております。

 

ホット試験というのが1/19からの試運転に当たるのかもしれませんが、よくわかりません。排ガスや排水の放射性物質の検査はどうなるのか、異常があったら運転をやめてもらえるのかどうかもわかりません。

それからJCOには燃やせないウラン廃棄物のドラム缶が1万本近くあるんですね! 

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が! にも書きましたが

やっぱり最後の最後は始末に負えない、高濃度に汚染された灰が残って、結局またドラム缶詰です 


排ガスと排水が出るということがわかります。その中には放射性物質が含まれることになるのではないでしょうか?

 

 

  


http://office-aoba01.seesaa.net/article/382469886.html   に

JCOの問題について相沢一正議員の一般質問があります。

焼却処理に適さない有機系廃棄物・リン酸トリブチル廃溶媒と出ている。焼却処理に適さないと出ている。


りん酸トリ-ノルマル‐ブチル  http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1116-76-3.html 「火気厳禁」と書いてある

オクタノール http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/111-87-5.html   「炎や高温のものから遠ざけること」 と書いてある

トリオクチルアミン http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1116-76-3.html   「火気厳禁、環境への放出を避けること」と書いてある

 

放射性物質のウランを含んでるだけでなくその他の有害物質も含んでいます。どれも環境中に出してはいけないとの記述がありました。

それなのに1/19から燃やそうというのですから、本当に恐ろしいことです。

放射性物質の問題は食べ物の被曝回避だけではありません。

放射性廃棄物の焼却の問題なのです。放射性微粒子、PMが大気中に拡散すれば、吸い込めば追加で内部被曝。複合汚染でどんなことになるかわかりません。

福島原発事故後、どさくさに紛れて燃やしちゃいけないものを何でもかんでも燃やす国になってしまったということです。

日本に住む私たちはもう大なり小なり実験台です。ε=(・д・`*)ハァ…

 痛ましい死者を出したJCO臨界事故。


 国家の犯罪 臨界事故の原因は如何に情報操作されたか!  より

1999年9月30日、茨城県東海村で臨界事故が発生した。政府の危機管理能力が麻痺している中で、村上村長は350m圏内の退避を決断、被曝量の減少に貢献した。それでも2名の作業者が亡くなり、政府発表でも667名の被曝者が確認されている。水抜きの決死隊や救助にあたった消防士の被曝もあった。夕方雨の中を帰った小中学生、高校生の低線量被曝も心配されている。
 事故を起こしたJCO東海事業所の転換試験棟と県道をはさんで反対側で働いていた大泉恵子さんは、その夜から下痢と嘔吐をくり返し、脱力、無気力感に苛まれ、入退院をくり返した。彼女は今、夫の昭一さんと共に、損害賠償と医療補償を求めて民事裁判をしている。風評被害には147億円を支払ったJCOは、健康被害には「因果関係の証明」を被害者側に要求し、0回答である。
 写真家の金瀬ゆたかさんは、今年4月、JCO正門前の桜並木で、雄しべが花弁化した櫻を撮影し、週刊金曜日(5月23日号)に発表した。大泉さんの工場の櫻も異常であった。
 日本の原子力史上最悪、最大の事故であった。その影響が村民や関係者に現れてくるのはいよいよこれからだろう。
 
 さてこの事故は、被害の規模の大きさに加えて、この事故の原因と責任を欺くことにおいて、歴史的事件となった。
 この事故はものづくりの中で発生した。だから、もし発注者(動燃)の注文が危険で違法なものであったなら、その注文を実現すべく作業したものの責任と、発注者の責任とはどちらが本質的責任であろうか。また原子力はすべてが許可制であるが、国の安全審査が無責任なデタラメであった場合、その許可どおりにものづくりした作業者・受注者と許可した行政当局とは、どちらに本質的責任があるのか。この二つの問いへの単純な結論が、当事者たちの情報操作によって完全に逆転しているのが、この臨界事故である。これは大規模な国家の犯罪と言わねばならない。

 





15年たってもJCOの体質は何も変わっていないということがこのウラン廃棄物焼却問題で明らかになりました。

そして反対住民はいるのに、「周辺住民の理解は得られた」 と嘘をつき事実の隠蔽に加担するメディアの体質も変わっていないということです。

http://blogs.yahoo.co.jp/liliumnokai/10807826.html  この反対住民のブログも、活動に関して更新が止まっていますのでよくわかりません。

http://office-aoba01.seesaa.net/   このブログも、最新情報はJCOウラン廃棄物焼却問題から離れています。

 

どうやらこの二つの反対住民は、自然エネルギー推進の脱原発市民のようです。

原発や放射能や被曝に反対するなら、放射性廃棄物の焼却に最後まで反対してほしいと私は思います。

 

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