ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

パーム油の為に奪われるオランウータンの命。ヤシ殻バイオマス発電をする日本。バイオマス発電の意味を問う

2014-09-13 | 木質バイオマスは危険

Say no to palm oil

PLEASE SHARE THE IMPORTANT INFO AND TAKE ACTION! 

Borneo and Sumatra are two of the most bio-diverse regions of the world, yet they have the longest list of endangered species. This list includes the magnificent orangutan. These two South-East Asian islands are extremely rich in life, containing around 20,000 flowering plant species, 3,000 tree species, 300,000 animal species and thousands more being discovered each year. Despite this amazing biodiversity and delicate web of species, an area the size of 300 football fields of rainforest is cleared each hour in Indonesia and Malaysia to make way for the production of one vegetable oil. That’s 6 football fields destroyed each minute. This vegetable oil is called palm oil, and is found in hundreds of the everyday products, from baked goods and confectionery, to cosmetics and cleaning agents… many of which you buy in your weekly shopping. 

Due to the massive international demand for palm oil, palm oil plantations are rapidly replacing the rainforest habitat of the critically endangered orangutan; with over 90% of their habitat already destroyed in the last 20 years. 

Orangutans are some of our closest relatives, sharing approximately 97% of their DNA with humans. Orangutan means ‘Person of the jungle’ in the Indonesian language. It is estimated that 6 to 12 of these ‘jungle people’ are killed each day for palm oil. These gentle creatures are either killed in the deforestation process, when they wonder into a palm oil plantation looking for food, or in the illegal pet trade after they’ve been captured and kept as pets in extremely poor conditions and provided with extremely poor nutrition.

Orangutans are considered as pests by the palm oil industry. In the deforestation process, workers are told that if wildlife gets in the way, they are to do whatever is necessary in order to dispose them, no matter how inhumane. Often orangutans are run over by logging machinery, beat to death, buried alive or set on fire… all in the name of palm oil.

Government data has shown that over 50,000 orangutans have already died as a result of deforestation due to palm oil in the last two decades. Experts say that if this pattern of destruction and exploitation continues, these intelligent acrobats of the jungle will be extinct in the wild within 3 to 12 years (as early as 2015). It is also thought that their jungle habitat will be completely gone within 20 years (approximately 2033).

Around 50 million tons of palm oil is produced annually; with almost all of that being non-sustainable palm oil, that replaces 12 million hectares of dense, bio-diverse rainforest. That’s the equivalent landmass of North Korea deforested each year for palm oil alone!

Palm oil is also having a shocking impact on our planet. The production of this one vegetable oil is not only responsible for polluting rivers and causing land erosion, but when the plantation workers set fire to the remaining trees, shrubs and debris to make way for the oil palms, it produces immense amount of smoke pollution that is toxic to planet earth. This has been found to be the second biggest contributor to greenhouse gas in the world.

By purchasing products that contain crude palm oil, you are helping destroy ancient, pristine rainforest, wipe out species like the orangutan, and create a large-scale ecological disaster. Think of the consequences next time you do your weekly shopping; the consequences not only for orangutans and other animals, but for us as the human race; for we cannot survive without the rainforests either. We have a choice, orangutans do not.

パーム油にノーと言おう

パーム油にノーと言おう! あなたは私たちの誰もが世界最大の環境破壊と史上最大の霊長類の虐殺行為の1つに拍車をかけているということをご存知でしたか... 

どうかこの重要な情報を共有し行動を起こして下さい!

ボルネオとスマトラは世界で最も生物多様な2つの地域ですが、これらの地域には絶滅危惧種の最長リストがあります。このリストには、雄大なオランウータンが含まれています。これらの2つの東南アジアの島々は、およそ2万種の種子植物、3千種の樹木、30万種の動物など、生命がとても豊かで、毎年さらに何千もの種が発見されています。この驚くべき生物多様性と種の繊細な仕組みにもかかわらず、一つの植物性油生産の道筋を作るため、インドネシアとマレーシアにおいて、一時間に300ものサッカー場にあたる大きさの熱帯雨林が伐採されているのです。つまり、毎分5つのサッカー場の広さの森を破壊していることになります。この植物性油はパーム油と呼ばれ、あなたが毎週買い物で購入するほとんどのもの、パン類、菓子類から化粧品や洗剤にいたるまで何百もの日常製品に含まれているのです。

パーム油の大規模な国際的な需要により、パーム油のプランテーションが、まさに絶滅の危機にあるオランウータンの熱帯雨林生息地に急速に取って代わろうとしています。;すでに過去20年間で彼らの生息地の90%以上が破壊されました。

オランウータンはDNAのおよそ97%を人間と共有し、私たちに最も近い種のひとつです。
オランウータンは、インドネシア語で「森の人」を意味します。
これらの「森の人」6~12人が、パーム油のために毎日殺されていると推定されています。穏やかな生き物である彼らは、食べ物があるかなとパーム油プランテーションに探しに入った時に、森林伐採の過程で殺されるか、あるいは違法なペットの貿易で捕まえられて、ペットとして極めて劣悪な条件で飼われ、満足な食べ物も与えられずにいるか、なのです。

オランウータンはパーム油産業によって害獣と見なされています。森林伐採過程において野生生物が邪魔になる場合には、どんなに非人道的であろうとも処分するために必要なら何でもすることになっていると、労働者は言われています。しばしばオランウータンは伐採用の機械に轢かれ、殴り殺されるか、生き埋めにされるか、火で焼かれるのです…すべてパーム油の名の下で。 

政府のデータは、過去20年でパーム油のための森林伐採の結果として、5万を超えるオランウータンがすでに死んだということを示しました。このまま破壊と搾取のこのパターンが続けば、ジャングルのこれらの知的な曲芸師達は3年から12年以内(早ければ2015年までに)に野生のものでは絶滅している、と専門家は言います。また、彼らのジャングルの生息地が20年以内に(およそ2033年までに)完全に消えてしまうと考えられています。

毎年およそ5千万トンのパーム油が製造されています; ほぼ全ての持続可能でないパーム油によって、1200万ヘクタールの密集した生物多様な熱帯雨林が取って代わられています。つまり毎年パーム油のためだけに、北朝鮮と同等の広大な土地が伐採されているのです!

パーム油はまた私たちの惑星に衝撃的な影響を及ぼしています。この一つの植物性油の製造は、河川の汚染の原因であり、土地の侵食を引き起こすばかりでなく、油用の椰子の木への道路を作るためにプランテーション労働者が残った木、潅木、その他の細かい破片に火を点けることで地球に有害な膨大な量の煙による公害を引き起こします。これが世界の温室効果ガスに2番目に大きい一因であるとわかりました。

パーム原油が含まれている製品を購入することによって、あなたは古代、自然のままの熱帯雨林を破壊し、オランウータンのような種を絶滅させ、大規模な生態学的破壊に加担することになるのです。次にあなたが毎週の買い物をする時に、結果について考えてください;オランウータンと他の動物のためだけでなく、私たち人類のために; 私たちも熱帯雨林なしで生き伸びることができないのですから。

私たちには選択肢がありますが、オランウータンにはないのです。 


(管理人より) (翻訳は管理人)

追記) この記事に出てくるヤシというのはアブラヤシのことです。アブラヤシから取れる油をパーム油といいます。ヤシ油はココヤシの実であるココナッツからとれる油です。タイトルのところを誤解を招くといけないので変更しました。

アブラヤシからとれる油がこれほど大規模に環境破壊を引き起こしているなんて驚きました。私たち人間の暮らしがオランウータンなどの生き物の命の犠牲の上に成り立っていることに深い悲しみと怒りを覚えます。

日本では、アブラヤシの廃棄物、ヤシ殻を輸入し発電までしようとしています。

日本初、ヤシ殻を燃料にしたバイオマス発電計画  より 

今回の計画では、イーレックスが太平洋セメントから譲渡を受けた火力発電設備(高知県高知市)を利用する(図1)。この設備は石炭を燃料としたもので、1997年にJFEエンジニアリングが太平洋セメントに納入したもの。最近は休眠状態になっていた。燃料を石炭からヤシ殻に変えるための工事は6月には終了し、発電を始める予定。最大出力はおよそ20MW。

燃料はアブラヤシの実の中にある種子から油を搾り取った後に残る殻だ(図2)。この殻は「パーム・カーネル・シェル」と呼ぶ。パーム・カーネル・シェルはアブラヤシの栽培が盛んなマレーシアやインドネシアなど東南アジアから輸入でき、日本でもすでに燃料として流通している。

この設備を製造し、太平洋セメントに納入したJFEエンジニアリングが今回の改造工事を受注した。JFEエンジニアリングによると、この発電設備は「循環流動層ボイラー」というボイラーで燃料を燃焼させるという。 循環流動層ボイラーとは、簡単に言えばボイラーの下方から高圧の空気を注入して燃料を上方に吹き上げながら燃焼させる方式。燃料が吹き上がって浮遊しながら燃焼するのでムラなく熱が伝わり、効率よく燃焼するという。

 さまざまな燃料が使えるという利点もある。石炭、石油、ガス、木くず、汚泥、廃プラスチック、廃タイヤなど多様な燃料を利用できる。JFEエンジニアリングによると、今回の工事では燃料を投入する部分の形状の変更と、燃料を運ぶコンベアの改造が大きな改造ポイントだとしている。燃料を燃焼させるボイラーはメンテナンスをするだけで、改造せずに流用する。

  

一見、「廃棄物の有効利用」という、誰からも否定されることがない理由を看板に据えることで、問題を分からなくしている典型的な例です。

入口を廃棄物利用、自然エネルギーにして、最終的には有毒な産業廃棄物を燃やそうという道筋も見て取れます。

自然エネルギーバイオマス発電の看板のかげには、命やすみかを奪われたオランウータンたちの犠牲があるのです。

「自然エネルギーのバイオマス発電は環境にやさしい」と、オランウータンの写真を見て果たして言えるのでしょうか?

こういった欺瞞的な環境的不正義がはびこっているように思われます。

生き物にとってどうか?土に還せるか?をもう一度問わなければなりません。

 

大分県佐伯市にも国内最大のPKSによるバイオマス発電所が作られようとしています。

佐伯にヤシ殻発電所、16年秋稼働目標

2014年08月08日読売新聞

新電力(特定規模電気事業者)の「イーレックス」(東京)は7日、大分県佐伯市にバイオマス発電所を建設すると発表した。パーム油の生産過程で生じるヤシ殻(PKS)を燃料に使い、出力は5万キロ・ワット。2016年秋の商業運転開始を目指す。資源エネルギー庁によると、PKSによるバイオマス発電所としては国内最大という。 

 発表によると、太平洋セメントの敷地内の遊休地約2万平方メートルを借り受け、発電所を建設する。投資額は約170億円。一般家庭約10万世帯分の電気を発電し、事業者向けに売電する。売り上げは年間100億円を見込んでいる。ヤシ殻はインドネシアやマレーシアから輸入する。

 大分県庁で記者会見したイーレックスの渡辺博社長は、進出理由について「太平洋セメントが保有する送電線などの設備を活用でき、燃料を輸入する港も近い」と述べた。

 他にも検索していたら出てきました。

http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx0520130605qtkc.html  より

 

パームヤシ殻で発電 炭化させバイオマス燃料に ワールドワン、省電舎 (2014年04月25日)

日本でインドネシアのパームヤシ殻(PKS)を発電燃料に使用するため、再生可能エネルギー事業を手がける省電舎(東京)とワールドワン(群馬)の現地法人は、リアウ州ドゥマイにPKS炭化工場を建設する。PKSは炭化すると発熱量が上昇し、発電に利用しやすくなる。石炭と比べ二酸化炭素(CO2)排出量も少なくバイオマス燃料として日本企業が注目している。
 工場の投資額は2億~5億円。年内に月産1万トンの生産体制を構築する計画だ。国営農園(PTPN)と提携しPKSの安定供給を図る。主に日本国内のバイオマス発電所や石炭火力発電所が取引先となるという。
 パーム油抽出後、PKSはこれまで多くが廃棄されてきた。石炭の約7割の発熱量がありバイオ発電に利用されている。炭化前のPKS発熱量は1キロ当たり約4千キロカロリーだが、乾燥や低酸素状態での加熱工程などを経て約6千キロカロリーに上がるという。
 省電舎の中村俊社長はPKSは石炭との「混焼」も可能で需要が高まるとし、「PKSは新たなバイオ燃料として潜在性が大きく、(石炭火力発電所にある)微粉炭発電設備にも使用可能だ」と強調した。
 PKSの日本国内利用は広がっている。化学品メーカーのトクヤマは自家発電燃料としてPKSに注目。2010年に石炭との混焼実証実験を開始し、12年から発電に利用している。
 PKSの利用拡大で石炭使用量を削減する。石炭価格は高騰しており燃料調達価格の安定化を目指す。トクヤマの担当者は「PKSは発電燃料に適する。今後は使用量を増やす」とした。
 CO2削減に向け、宇部興産は昨年7月、ランプン州に炭化実証実験設備を導入。年1万トンのPKSを炭化し日本への輸出も検討している。今年1月にはインドネシアで年10万トン規模のPKS炭化施設の建設に向けた調査を開始した。
 日本政府が12年7月に導入した再生可能エネルギー(風力、太陽光など5発電)の固定価格買取制度も拍車を掛けた。
発電した電気を電力会社が固定価格で買い取ってくれるため、再生可能エネ発電事業に参入し売電事業に取り組む企業が増加した。資源エネルギー庁によると、PKS発電の買い取り価格は1KW当たり24円。
 JFEエンジニアリングはインドネシアのPKSなどを利用したバイオマス発電所(49MW級)を神奈川県川崎市に建設し、15年12月の稼働開始を目指す。同社によると、買取制度導入で国内各地のバイオマス発電所建設の需要が高まっているという。
■PLNも関心
 国営電力(PLN)はPKSのバイオマス発電所建設に関心を示す。再生可能エネ発電の発電量を21年をメドに1万3千MWに増やし、発電全体に占める割合を12年比8%増の20%へ拡大させる計画を設定する。
しかし、PKSの供給体制構築や投資誘致が困難として、PLNの担当者は「政府がPKS輸出規制を実施し国内供給に回すのであれば可能だろう」と指摘している。
インドネシア・パーム油事業者連盟(GAPKI)は12年PKS生産量を600万トンと試算している。(小塩航大)

【キーワード】パームヤシ殻(PKS)

収穫されたパームヤシのパーム油(CPO)を採取し、不純物を除去した種殻がPKS。GAPKIによるとインドネシアのパーム油生産量は世界第一位(12年、2300万トン)で、マーガリンや石けんの原料になっている。12年PKS生産量は約600万トン。水分含有率が低く発熱量が豊富く、バイオマス発電燃料として注目されている。


ヤシ殻をバイオマス燃料にするという記事は、企業しか見ていないですね。

ヤシ殻を燃やしてつくられた電気も、固定買取制度により、私たちが払わされた再エネ賦課金を使って買い取られるということです。

私たちの電気代に上乗せされた再エネ賦課金が、間接的にオランウータンの命を奪っているとも言えます。

「廃棄物の有効活用」という言葉に惑わされてバイオマスは環境にやさしいとすっかり信じ込まされていますが、科学的な合理性、妥当性があるのか、生物学的な視点でも考えなければ判断を誤ると思います。

CO2地球温暖化説が誤りであることは証明されていますし、組織的にバイオマス発電をする理由にはなりません。

「地球温暖化で種が絶滅する!」と脅していた環境NPO代表がいましたが、温暖化で絶滅しているのではなく、発電や製品製造など人間の都合による環境破壊で生き物が絶滅しているのです。

これこそ典型的な国策の嘘。「倫理的でない」し「科学的でない」と思います。

ヤシ油が入った製品をわかる範囲で不買していくだけでなく、ヤシ殻を燃やすバイオマス発電自体についても考える必要があると私は思います。

廃棄物を有効利用するから、どんどん廃棄物を出していいというのはおかしい。

ヤシ殻を燃やして発電するから、熱帯雨林を伐採してパームヤシのプランテーションにしていいということにもなりません。

防府市にできるバイオマス発電所も港の近くですし、もしかするとヤシ殻を輸入するのかもしれないと思いました。

 

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