ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

【除染土再利用問題】「公園」や「森林」という表現をこそっと削除する環境省。そんな国に未来はない

2017-03-29 | 除染廃棄物


除染廃棄物利用先に緑地も 造成時の基準まとめる
3月27日 15時23分
福島県内の除染で出た廃棄物の再生利用を検討している環境省は、利用先として新たに公園などの緑地を加え、廃棄物を埋め立てて造成する際の基準をまとめました。
政府は、福島県内の除染で出た、最大で東京ドーム18杯分の土などの廃棄物を中間貯蔵施設に搬入したうえで、30年以内に福島県外で最終処分する方針ですが、そのめどはたっていません。

最終処分する廃棄物を減らすため、環境省は、放射性物質の濃度が低いものは道路や防潮堤の盛り土などの建設資材として再生利用することにしていますが、これに新たに公園などの緑地を加えたうえで、廃棄物を埋め立てて造成する際の基準をまとめました。

それによりますと、造成工事に多くの作業員があたることや、完成した緑地を散歩などで住民が使うことを想定した結果、利用する廃棄物は、含まれる放射性物質の濃度が1キロ当たり4000ベクレルを下回ったものとするとしています。
そのうえで、津波や大雨などの災害で廃棄物が流出したり、土から放射性物質を吸い上げた木が火災で燃えたりして放射性物質が拡散しないよう、最大で1メートル以上の厚さの土で表面を覆うよう求めるとしています。

ただ、緑地への再生利用には地元の住民や自治体などからの反発も予想され、環境省は今後、再生利用への理解を求める方法を検討する部会を新たに設けることにしています。

 

 (管理人より)この件に関しておそらくネット上の反応をチェックしたのでしょう。ツイッターやフェイスブックで、この件に関する私のブログ記事も、その他の記事もかなり拡散していました。

毎日新聞も続報を出しました。☟ 

 

汚染土 「公園」表現避ける 再利用で環境省公開会合
毎日新聞2017年3月27日 23時26分(最終更新 3月28日 02時31分)

東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土を公園の造成に再利用することを検討していた環境省は27日、「公園」の表現を避け「緑地」の造成に使う案を公開の会合で示した。環境省は取材に対し「緑地に公園も含まれる」と説明したが、公園という表現を避けた理由については明らかにしなかった。

27日に開いた同省の「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」で関連資料を配布した。資料によると、「多量の再生資材を活用した」土地造成として、土を取った跡などのくぼ地に汚染土を埋める案を提示。造成地の利用形態を「農地、住宅地、工業用地、空港用地、緑地、等」と列記した上で「管理主体が明確になっている公共工事等で、人為的な形質変更が想定されない」として、緑地での利用を想定するとした。

 汚染土の再利用を巡って環境省は昨年6月、防潮堤や道路の盛り土などに使う方針を決めたが、その後、くぼ地に汚染土を埋めて土地を造成することを新たに発案。先月24日の非公開会合「放射線影響安全性評価検討ワーキンググループ」では造成地の利用方法を「緑地公園」や「森林」と表現していた。

 環境省の神谷洋一参事官は「ワーキンググループの時と考え方は同じ。表現だけの問題」としたが、「公園」や「森林」の表現を削除した理由については明確に答えなかった。【日野行介】

 

 「公園」や「森林」という言葉を引っ込めました。

「表現だけの問題」って環境省もズルイですね!

こうやって文系のエリートと呼ばれる人は、言葉を操って市民を騙そうとするんです。記録しておきます。




4000~7000ベクレル/kgの除染土を子どもの遊び場にもなる緑地公園への再利用を検討する環境省

2017-03-26 | 除染廃棄物

除染作業で出た汚染土などの仮置き場に積み上がる無数のフレコンバッグ=福島県富岡町で、本社ヘリから森田剛史撮影

 

環境省 緑地公園造成に汚染土…非公開会合で検討

毎日新聞2017年3月26日 07時30分(最終更新 3月26日 10時18分)

東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土をくぼ地の埋め立てに再利用し、造成した土地を公園などとして使う案を環境省が検討していることが分かった。同省は先月、放射線の専門家を集めた非公開会合でこの再利用案を協議しており、27日の公開会合で提示する方針だ。しかし、既に明らかにされている防潮堤などへの再利用と異なり、子供らの遊び場にもなる公園への再利用は議論を呼びそうだ。

汚染土を巡って環境省は昨年6月、1キロ当たりの放射性セシウム濃度8000ベクレルを上限に管理しながら、道路の盛り土など公共工事に再利用する方針を決定。関係者によると、環境省は新たに、工事用に土を取った跡などのくぼ地に汚染土を埋めて土地を造成する再利用法を発案した。造成後は農地や住宅地だと私有地となり管理と言えないため、自治体などが管理する緑地公園や森林とする方向で検討。放射線を遮蔽(しゃへい)するため数十センチ~1メートル程度の覆土を想定し、植栽も行う。

 先月24日には非公開会合「放射線影響安全性評価検討ワーキンググループ」を開催。造成工事や造成後に地震や豪雨に遭った際の復旧作業での被ばくについて検討した。この中で日本原子力研究開発機構の担当者は、一般人の年間被ばく線量限度である1ミリシーベルト相当として汚染土の放射能濃度を4000~7000ベクレルと設定した試算結果を示した。

 試算結果について委員から異論は出なかったが、試算で考慮していない保全作業員の内部被ばくや造成後の森林で育った木材の使用などについて意見が続出。「『考慮したが小さい』と書いた方が安心感が増す」「『他の制度で考慮している』と書いた方がいい」など、表現の修正意見が相次いだという。こうした意見を受け、環境省は検討案を修正。27日に開く「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」の公開会合で提示するとみられる。【日野行介】

 3/26(日) 7:30 更新されて追記されています

◇選択肢の一つ…汚染土の再利用を担当する環境省の神谷洋一参事官の話

 管理可能な中でいろんな選択肢がある方が望ましいと思っている。

 ◇地下水汚染も…熊本一規・明治学院大教授(環境政策)の話

 埋めれば地下水汚染の危険性が高まる。公園にしても誰も利用せず、森林なら根から放射性物質を吸収する。環境を守る意識を感じない。環境省は汚染土減らししか考えていないのでは。

 

(管理人より)

ついに緑地公園や森林に、除染で出た放射能汚染土(4000~7000ベクレル/kg)を埋める狂気の事業を環境省がすすめると言い出しました。もうこの国は終わり。土が汚染され、放射性物質が地下水に入り、水源も汚染される亡国の道です。そんなことも知らずに公園や森に行く子どもも出てくることでしょう。日本は破滅に向けて、また一つ大きな階段をのぼったのです。

私は、この5年、ほぼ毎日のように、土や水や空気を毒物で汚してはいけないと根拠を示してブログを書き、ツイートもし続けてきました。古いフォロワーさんはご存知のことと思います。 リアル運動もしました。けっして自己顕示欲ではありません。しかし、結局こういう事態になってしまいました。本当に無念で仕方ありません。

今後、日本のどの自治体の緑地公園に利用されるかもわかりません。かつて滋賀県が例の汚染木屑の搬出先を隠蔽したように、除染土の行き先も隠蔽されるでしょう。
ブログをかきながら、いま、キーボードに絶望の涙が落ちました。

しかし、力を振り絞って記録しておきます。

今回も、非公開のWG(ワーキンググループ)でこそこそ決めているようです。

誰でも見れる資料から引用しておきます☟

除去土壌等の再生利用に係る放射線影響に関する安全性評価検討ワーキンググループ 関係資料

中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会(検討会)における除去土壌の再生利用に係る基本的考え方の議論に向け、検討会の下に本ワーキンググループを設け、除去土壌の再生利用における追加被ばく線量の基準等について検討を行いました。

 

除去土壌等の再生利用に係る放射線影響 に関する安全性評価検討 - 検討状況の取りまとめ案 平成28年 6月

 

今後、造成が必要な公共工事などでも埋め立てで使うかもしれませんね。今回の「緑地公園や森林」というのは以下のパターンにも近いのかと思われます。

もちろん、上の毎日新聞の報道記事を読む限りでは、地震や豪雨で流出の想定もされているようです。

怪しげな事業が行われることがわかったら、どこの土が何に使われるか情報公開請求したらいいかもしれません。

以下の資料には「地下水移行」と書いてあります。つまり、国は汚染土の再利用により、地下水が汚染されることをはっきりと認めているわけです。

 

 「緑地公園や森林」が災害(ここでは津波と火災)にあった場合はどうなるかも想定されています。

「火災により発生したプルームからの被曝」と書いてあります。津波で流されて海にまで流出する場合も想定されています。

放射能汚染地域で山林火災などが発生した場合も、同じことが言えるのですが、こういった火災で発生したプルームの被曝影響について、メディアが報道することは皆無です。 

 

内部被曝も外部被曝も両方、想定されていますね。報道などでは「外部被曝」しか言及しないことがほとんどですが、このように国は当然、内部被曝についてもわかってるわけです。 

 

 

 

もし、8000ベクレル/kgの汚染土を再利用で使うとしたら、それが100ベクレル/kgになるまでかかる年数は2019年に埋めたとして188年と書いてあります。 

188年後には、ブログ読者さんも私も、今生きている人たちも、みんな死んでいます。しかもこれはセシウムだけの話です。

 

 

こんな無責任なことを考えたのは、誰かということです。確信犯の御用学者がズラリ☟

私はこんな人たちは優秀とは思いませんし、良心が有るとは思えません。この人たちも188年後には死んでいます。

ここで、もう一度、しっかり市民が認識するために言っておきます。

日本はレベル7を超える放射能汚染国です。セシウムしか測ってませんが、それ以上に危険な放射性物質、ウランやストロンチウムが大量に存在する国なのです。

被曝線量の想定計算なんて、実質、無意味なのです。ヤブロコフ博士もそう言われています。☟

【再掲】2012/12/14 ヤブロコフ博士東京講演会低線量被曝の健康影響(文字おこし)  より青文字

「 それから福島の後、どういった放射線核種が放出されているか見てください。ヨウ素やセシウム以外にどれだけたくさんの放射線核種が放出されたか、これは非常に強力なものですが、こうした放射線核種については取り上げられていないのです。ですから原子力推進論者たちが、内部被曝や外部被曝の影響を考慮するとかいっても、このセシウム以外の放射線核種について取り上げていないのに、どうやって内部被曝を考慮することができるのかわかりません。」 


ドラム缶100本燃えた三和油化工業の火災。環境安全報告書2016に「特定有害廃油」と書いてある

2017-03-18 | 産廃火災

 



稲敷で工場火災 1人死亡
03月17日 20時48分 NHK茨城

17日正午ごろ、茨城県稲敷市の工業団地にある廃油のリサイクル工場で火災があり、廃油の入ったドラム缶およそ100本が燃えたとみられ、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
警察は火災の後、連絡が取れなくなっている男性従業員の可能性があるとみて、身元の確認を急いでいます。
17日正午ごろ、茨城県稲敷市釜井の工業団地にある「三和油化工業」茨城工場の従業員から、「油が燃えていて手がつけられない」と消防に通報がありました。
火はおよそ4時間半後に消し止められましたが、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
警察によりますと火災の後、この工場に勤める40代の男性従業員と連絡が取れなくなっているということで、遺体はこの男性の可能性があるとみて身元の確認を急いでいます。
また、従業員2人が顔にやけどを負って病院に搬送されたということです。
警察によりますと、廃油を入れたドラム缶が保管されている工場の敷地内にある倉庫で、ドラム缶およそ100本が燃えたとみられるということで、当時これらのドラム缶を倉庫に運び込む作業をしていたということです。
警察は18日、消防と合同で現場検証を行って火災の原因を詳しく調べることにしています。
この火災で稲敷市は一時、工場周辺の4つの地区の749世帯1931人に避難指示を出しましたが、これらはすべて、午後4時40分に解除されました。
この工場がある筑波東部工業団地には、電子部品や金属製品の製造を手がける企業などあわせて10社の工場が立ち並んでいますが、ほかの工場への延焼などはありませんでした。

火災現場の周辺にいた人「薬品のようなにおい」 

 

  

(管理人より)

きのうのブログ記事では、三和油化グループのHPに掲載されていたものを貼り付けましたが、結局、茨城工場で何を扱っているのか、よくわかりませんでした。他の工場で扱っているものも含まれていましたので追記しておきます。リチウムイオン電池の廃物の取り扱いは愛知県の石根工場のようです。

そこで三和油化グループの環境安全報告書2016 という資料を見ていきます。茨城工場だけを拾ってみます。

 

 

 

グーグルストリートビューで見ると、茨城工場の敷地内には、倉庫の外にもたくさんのドラム缶が並んでいます。今回は倉庫の中のドラム缶が燃えたわけですがその中に何が入っていたのか、何が燃えたのか。PCB廃棄物が、ここにあったのか、倉庫内に保管されていたかどうかも実際にはよくわかりません。

燃えたのは、引火性廃油、特定有害廃油でしょうか。「トリクロロエチレン」と書いてあります。とりあえず、ひとつだけ安全データシートを見てみます。

 トリクロロエチレンの安全データシート  には火災によって「毒性のガスを発生するおそれ」と書いてあります。

火災現場の周辺にいた人によると「薬品みたいな匂い」がしたそうです。「油の匂い」という人もいました。(NHKのニュース動画)

吸い込んでしまったということです。その他のものとごちゃまぜに燃焼しているので、未知の化合物ができているのではないでしょうか?

上の赤い囲みには、今、豊洲市場問題で大騒ぎになっている「ベンゼン」もあります。


 

昨日の毎日新聞のWEB記事では「トルエン」という報道がありました。

今まで報道上に出てきたのは「シンナー」「アルコール」「トルエン」これだけです。

この資料には労災事故の記載もありました。毎年労災事故が発生しています。今回の火災ではついに1人の労働者が亡くなりました。

これだけの大気汚染、労災事故が起こっているのに、 CSRのページには太陽光パネルが掲載されており、グリーンウォッシュがわかりやすい構図となっています。

2013年には千葉県でもエバークリーンという廃油リサイクル工場で大爆発火災事故が起き、2人亡くなっています。

廃油精製工場で爆発、2人死亡16人負傷 千葉・野田 2013/11/16付 日経新聞

この時は爆風の影響で近くの小学校のガラスが割れるなど、大騒ぎになりました。

廃油リサイクル工場が危険だという認識を持たなければなりません。結局、工場の支店長が業務上過失致死傷罪の容疑で書類送検されました。

今回はどうなるのでしょうか・・・

 

NHKの報道ではドラム缶100本、ANNは200本。倍も違います。どちらが本当でしょうね。ε=(・д・`*)ハァ… 

 追記 NHKが、百数十本と報道しました


茨城の廃油リサイクル工場の火災。三和油化工業と消防は市民に何が燃えたのか情報開示を!

2017-03-17 | 産廃火災

(管理人より)

茨城の廃油リサイクル工場の爆発火災事故。今日は、ずっと追いかけていましたが、メディアの腐れっぷりに驚きます。

まず動画をご覧下さい。恐怖です。必見☟

工場火災 焼け跡から1人の遺体 従業員か 茨城 NHKニュース 2017年3月17日18時47分

 

焼け跡から男性遺体・・・従業員か 茨城の工場火災(17/03/17)

廃油のリサイクル工場で火事があり、従業員とみられる男性が死亡しました。 消防などによりますと、17日正午ごろ、茨城県稲敷市にある廃油のリサイクル工場で火事があり、アルコールとシンナーが保管されたドラム缶約200本が焼けました。爆発を何度も繰り返し、ドラム缶がぶっ飛んでいました☟

 

これだけのドラム缶が燃えたにも関わらず、実際に何が燃えたのか、全部を言いません。「アルコールとシンナーが入ったドラム缶が燃えている」としか出てないのです。それも最初は「複数のドラム缶」等と過小に報じられました。報道のヘリが何台も飛んでいますから、膨大な数のドラム缶が燃えているのはわかるはずなのに。

三和油化工業のHPには PCB廃棄物の収集運搬と書いてあります。それが燃えたかどうかわかるはずなのに消防が言わないなんて異常です。

三和油化工業はいろんな廃棄物を扱っています。リチウムイオン電池を作るときの廃物もあります。

「リチウムイオン二次電池には、電解液と呼ばれる可燃性の溶剤と、フッ素を含む電解質の混合物が封入されており、電池や電解液の製造工程で一部が廃棄物として排出されています。

この廃棄物は燃焼により有毒なフッ化水素酸ガスを発生させるため、環境への影響と処理コストが大きな課題となっていました。」

と書いてあります。

3/18 追記 このリチウムイオン電池の廃物は茨城工場ではなく石根工場で扱っているようです。

 廃シンナーもあります。 

茨城県稲敷市釜井の工場はサンワリューツー株式会社 直前3年間の産業廃棄物の受入量、運搬量 を見ると、

特定有害廃油、引火性廃油、PCB汚染物と書いてあります。どれがドラム缶に入っていたかわかりませんが、明らかに危険な廃棄物です。それなのにどうして、メディアは何も言わないのでしょうか?

 

 見てください。こんなに黒煙が出ています。有害な産廃を野焼きしたのと同じです。報道ヘリの人も吸い込んでいるのではないかと思います。


アスクル倉庫が燃え続けた時も、群馬のソーラーパネルを乗せた廃プラスチックの産廃倉庫が燃えた時も、そして今回、茨城の廃油のリサイクル工場でドラム缶が大爆発した時も、具体的にこういうものがこれだけ燃えて有毒な煙が出たという報告がありませんでした。消防はそれを何故しないのでしょうか。

地元の市民も情報開示請求してください!

消防は市民に情報開示せよ!

企業からはこれだけ。大気汚染に関するコメントなし。 

http://www.sanwayuka.co.jp/news/detail/?id=47





エチオピア首都でごみ山が崩落、46人死亡。首都のゴミが50年以上集められゴミ捨て場が満杯

2017-03-15 | プラスチック問題

廃棄場でごみ山が崩落、少なくとも46人死亡 エチオピア Landslide at Ethiopia garbage dump kills dozens

 

廃棄場でごみ山が崩落、少なくとも46人死亡 エチオピア

AFPBB News 3/13(月) 8:55配信

【3月13日 AFP】エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)の郊外にあるごみ廃棄場で12日、ごみの山の大規模な崩落があり、少なくとも46人が死亡した。敷地内で不法に生活している住民は、付近でのバイオガス工場建設に向けた地ならしが崩落の原因になったと話している。

 現場は30ヘクタールに及ぶ国内最大のごみ廃棄場。その中にできていた最も大きなごみの山の一部が崩れ、不法住民の小屋数十軒が押しつぶされた。アディスアベバ市の広報局長は、これまでに女性32人、男性14人の計46人が死亡し、子どもも数人含まれると明らかにした。犠牲者の多くはごみをあさって生計を立てていた人だった。

 負傷者も数十人に上っているほか、崩壊したごみ山の下にはまだ人が閉じ込められているとみられている。掘っ立て小屋を失った不法住民は「大きな音がして外に出ると、竜巻のようなものがすごい勢いで向かってきた。家族を集めて逃げ出した」と語った。

 別の不法住民は、崩落は「3分間」続いたと話した。付近には300人余りが住んでいたもようだという。地元住民の話では、ごみ山の上に約50軒の小屋が建てられ、1軒に7人ほどが暮らしていた。 不法住民の一人は、ごみ山の上に建設中の新たなバイオガス工場用の地ならしによって山の中腹が圧迫され、崩壊を招いたと語った。(c)AFPBB News

 

 

エチオピア ごみ山崩れ 食べ物探していた人など46人死亡
3月13日 4時59分 NHK

アフリカ東部のエチオピアにある、ごみ集積場で、巨大なごみの山が崩れ、食べ物などを探していた女性や、子どもなど少なくとも46人が死亡しました。
エチオピアの首都アディスアベバの郊外にあるごみ集積場で11日、巨大なごみの山の一部が崩れました。

地元のメディアなどによりますと、この事故で少なくとも46人の死亡が確認されたほか、近くの家などが押しつぶされ、多くの人の行方がわからなくなっているということです。犠牲になった人の多くは、ごみ集積場で食べ物のほか、鉄くずなど換金できるものを探していた貧しい女性や、子どもだったということです。

この集積場にはアディスアベバに住む、およそ300万人分のごみが集められていて、ごみを拾って生活の糧にしてる人たちが毎日500人ほど通ってきているということです。エチオピアはアフリカの中でも高い経済成長を続けていますが、慢性的な食糧不足も続いていて、1人当たりの国民総所得はおよそ7万円と、最貧国の水準にとどまっています。

  

エチオピアで「ごみ山」崩落 46人死亡、行方不明多数
2017年3月13日18時41分 朝日新聞

エチオピアの首都アディスアベバ郊外のごみ廃棄場で11日、ごみ山の一部が崩れ、少なくとも46人が死亡した。多数が行方不明になっており、犠牲者はさらに増える可能性がある。AP通信などが報じた。生活のため、ごみの中から売れるものを拾っていた人や、ごみ山の中に住んでいた人たちが巻き込まれたとみられる。犠牲者のほとんどが、女性や子どもという。原因は明らかになっていない。

 アディスアベバでは、毎年30万トンのごみが出され、そのほとんどが事故の起きた「コシェ廃棄場」に運ばれていた。約500人がここでごみを拾っており、過去にも小さな「山崩れ」で数人が犠牲になっていたという。2010年ごろからスペースの不足が指摘されており、いったんは集積がストップしていた。だが、新たに作られた別の廃棄場が住民たちの反対で稼働できず、再びコシェにごみが運び込まれていたという。

  

 

エチオピア首都でごみの山崩落、46人死亡
TBS系(JNN) 3/13(月) 10:13配信
 エチオピアの首都アディスアベバの郊外にあるごみ廃棄場で11日夜、積み上げられたごみの山が崩落し、少なくとも46人が死亡しました。37人が救出されましたが、行方不明者は多数いて、死者はさらに増えるおそれがあります。

 廃棄場では、ごみを集めて生活する貧しい人々が小屋を作って住んでいて、こうした小屋が崩落に巻き込まれ、多数の死者が出たとみられています。

 崩落の原因は分かっていませんが、廃棄場は、アディスアベバのごみが50年以上にわたって集められ、満杯になっていました。しかし、地元住民によると、近年は止められていたごみの廃棄が、ここ数か月の間に再開されたということです。(13日09:15)
最終更新:3/13(月) 14:24

 

 (管理人より)

エチオピアの巨大なゴミ山が崩落し、たくさんの女性や子供が巻き込まれて亡くなるという痛ましい事故が起きました。プラスチックゴミのくすぶる有毒な煙に覆われる巨大なゴミ山に驚かされます。このブログではフィリピンのスモーキーマウンテンやモルディブのゴミ島、ティラフシなど取り上げてきましたが、このゴミ山も深刻な状況を呈しています。

首都アディスアベバの郊外にあるこのゴミ捨て場「コシェ廃棄場」は、50年以上にわたって300万人分のゴミが集められ満杯。過去にも崩落で犠牲者が出ており、2010年に集積はストップ。

エチオピアのごみ事情を伝えている協力隊の人のブログ(2013年のもの)より 引用青文字

●日本のようなゴミ焼却施設はなく、ゴミの種類によって単純に燃やし、その後、埋め立てる場合や燃やさずに単純に埋め立てる場合、また、一部PETボトルやプラスチックバッグ、金属等は、市場や工場へ再使用(RecycleではなくReuse)する為、集めている
●悪臭
●アディスアベバ市(人口約340万人、2008年)のゴミは、全てアヤルテナという地域にあるゴミ処理場1カ所に集められている
●集める方法としては、市の各地域に設置されている大きなゴミ箱(8m3。ゲンダと呼ばれる)に、各家庭ゴミが集められ、この大きなゴミ箱ごと、定期的にトラックで回収していく
●処理場は稼働し始めてから48年が経過している。別の場所で建設中のゴミ回収・処理施設(4カ所)が完成したら閉鎖する
●エチオピアのゴミ処理関連の問題点として、産業廃棄物を処理する施設(技術)がないこと、政府からの適切な予算や資材配分、訓練の実施が不十分なこと、道端や川にゴミが多く捨てられている現状や社会におけるゴミ問題の認知度の低さ

この著者が現地で見たよりも、現在は状況が悪化しているのかもしれません。動画を見るとプラスチックゴミ袋が散乱しています。

コシェ廃棄場ではゴミの中から食べ物や換金できるものを探し、生活している人が500人も。ゴミ山に建てられた粗末な小屋はゴミの崩落で押しつぶされました。今回の犠牲者の多くも、そういったゴミを集めて生計を立てていた人たちです。雑多なゴミが堆積し、下の方は有毒な泥化しているようですが家を建てられるような地盤、場所ではありません。にも関わらずやむを得ずゴミ山に家を建てて生活していたのでしょう。粗末な小屋は日本の戦後焼け野原に建てられたバラックのようなイメージ。動画を見ると家具を運び出している人もいました。

フィリピンのスモーキーマウンテンでも2000年にゴミ山の大規模な崩落が起きて500人が生き埋めになり、亡くなっています。その崩落事故について、スモーキーマウンテンで人道支援を継続されている山田征さんの著書の中から、引用します。

フィリピン政府はすべての遺体を探していないようです。恐ろしいことだと思います。事故後もゴミはまた溢れかえったそうです。

エチオピアもそうなるのではないかと懸念します。動画をよく見ると、ゴミ山の裾野にはBSアンテナのある家がたくさんあります。少なくともゴミ山の中の小屋よりは文化的な暮らしがそこにあるとわかります。 AFPBBだけが、バイオガス工場を作るための地ならしがゴミ山崩落の原因ではないかと報じていますが、このバイオガスで発電をしようとしていたのでしょうか?

だとすると新エネルギーによって、弱い人たちが犠牲になったとも言えるかもしれません。

状況は続報がないのでよくわかりませんが、征さんのこの本はゴミ問題を考える上で、とても参考になります。

 

山田さんのひとりNGO―「ニライカナイ・ユー通信」
山田征
現代書館

 

 

追記

エチオピアでごみの山が崩落、死者46人
2017.03.13 Mon posted at 09:21 JST

ナイロビ(CNN) アフリカ東部エチオピアの首都アディスアベバ郊外のごみ処分場で12日、廃棄物の山が崩落した。同国の閣僚によると、少なくとも46人が死亡した。
同閣僚によると、政府はこの地域に住む人々の移転や、廃棄物をエネルギー源とする発電所の建設を進めているところだった。
現場では行方不明者の捜索が続いているという。
中国・広東省の深セン市でも昨年1月、同じようにごみの山が崩れ、58人の死者が出た。

 

(管理人より)続報で死者が65人と報じられています。CNNによると、バイオガス発電所を作ろうとしていたようです。

 




 

 

 


琵琶湖に生息するワカサギからマイクロプラスチックが検出され、火消しのニュースが流れる日本

2017-03-09 | プラスチック問題

 

びわ湖の魚から微小プラ検出

2017年 03月08日 18時35分 NHK関西


生態系への影響が懸念されている小さなプラスチックごみ「マイクロプラスチック」について、京都大学のグループがびわ湖に生息する魚を調べたところ、体内からマイクロプラスチックが検出されました。湖の魚での検出は国内では初めてで、グループでは、生態系への影響がないか詳しく調べることにしています。
「マイクロプラスチック」は大きさが5ミリ以下のプラスチックごみで、分解されず水中を漂い続け、表面に有害物質が付着しやすいことから、生態系への影響が懸念されています。
京都大学大学院の田中周平准教授のグループが、びわ湖に生息するワカサギ31匹を調べたところ、このうちの9匹で体内から平均1.1個のマイクロプラスチックが検出されたということです。
湖の魚から検出されたのは国内では初めてです。
グループによりますと、海では東京湾のカタクチイワシなどで見つかっていて、今回はそれに比べると微量だということです。
田中准教授は、「検出されたマイクロプラスチックは数も少なく、人間が食べても問題はないが、魚の生態系には影響が出る可能性があるので、どういった魚が取り込みやすいのかなどを調べる必要がある」と話しています。
グループでは今後、滋賀県とともにびわ湖の生態系に影響がないか、詳しく調べることにしています。
また、滋賀県の三日月知事は「マイクロプラスチック自体には毒性がなく、これまで県が行った調査の結果魚や水に含まれる化学物質の濃度はきわめて低い濃度であることから、びわ湖に差し迫った危機はないと考えていますが、県として生態系に関する課題の有無をいち早く把握するため、研究者などと連携して、最新の知見、情報の収集を行っていきます」とコメントしています。 

(管理人より)

問題提起しておいて「今は大丈夫」とするパターンのニュースがまた出ました。前回の琵琶湖のマイクロプラスチック問題に関するNHKニュースも納得がいかないものでした☟

琵琶湖で日本近海の2.7倍のマイクロプラスチック検出。プラスチック汚染問題は人間の自業自得。

の記事についているNHKのニュース動画の中で、研究室でワカサギの内臓を取り出し、水の中に入れてマイクロプラスチックを調べている様子を見ることができます。 

つまりワカサギを内臓ごとそのまま天ぷらなどで食べたら、人間の体内にもマイクロプラスチックが移行するということです。10匹食べたら10個のマイクロプラスチックを飲み込んだことになります。最終的に体外に排泄されても、体内に滞在中に、マイクロプラスチックに付着した毒性物質が血中に入って全身に回ってしまうのではないでしょうか?

 

京都大学のおかしな「火消し」発言☟ 

田中准教授「検出されたマイクロプラスチックは数も少なく、人間が食べても問題はないが、魚の生態系には影響が出る可能性があるので、どういった魚が取り込みやすいのかなどを調べる必要がある」

☟「そんなに心配ないかな」と動画ではコメント。そんなに問題ない」となぜ言えるのでしょうか?

「そんなに」って、「かな」って何でしょうか。

 

滋賀県知事のおかしな発言☟ 

滋賀県の三日月知事「マイクロプラスチック自体には毒性がなく、これまで県が行った調査の結果魚や水に含まれる化学物質の濃度はきわめて低い濃度であることから、びわ湖に差し迫った危機はないと考えています」

マイクロプラスチックは、PCBなどの有害物質を吸着する性質があることがわかっていますから「毒性がない」と言うのはおかしい☟

プラスチック自体の有害性も指摘されています。 http://codenameo5.blog.fc2.com/blog-entry-702.html?sp

 

マイクロプラスチックには毒性化学物質が付着しているのは明らかなのに、大学教員と県知事で「火消し」し、問題ないという方向に誘導するNHK記事。

国や企業の方しか見ていないということです。琵琶湖がプラスチック汚染されているということになったら困るので、こうやって火消しをするのです。

琵琶湖の環境と市民の健康被害のことを考えたら、これ以上悪いものが増えないように、使い捨てプラスチックの使用を琵琶湖周辺でやめるしか手はありません。
命と環境を守るということを第一に考えたら諦めるしかありません。

家庭から排出される有害化学物質のトップは合成洗剤や柔軟剤です。

少なくとも琵琶湖の周りの住民が、もっと合成洗剤や柔軟剤やマイクロプラスチックの危険性の勉強をして不買し、使わず、琵琶湖に流さないようにする。プラスチックの袋、ペットボトル、釣り糸、そしてマイクロビーズ入りの歯磨きなどの商品も不買の対象にする。旅館やホテルで旅行客にも徹底する。自治体がそれを施策にする。

それしか改善の道はないのですが、 観光客が減ったり、お土産や商品が売れなくなったりするのは困るから、そういう施策をやらないというわけです。

日本は工業国=プラスチック製造企業、メーカーだらけの国なので、企業に都合の悪いことは報じないというわけです。

だから、こういう火消しのニュースがNHKで流れるのです。

記事をよく読まない人は、問題はあっても今は大丈夫なんだ~と騙されるでしょう。

騙されたつけは全部、次世代へ。

今すぐ腹をくくるしかないのに。

マイクロプラスチックは琵琶湖周辺住民だけの話ではありませんよ。

もうあなたの体内にも、魚を通じてマイクロプラスチックがあるかもしれません。


【胃の中の画像あり】クジラのお腹がゴミ箱に!胃の中にあったプラスチックの袋の量は異常!

2017-03-09 | プラスチック問題

  

ノルウェー入り江に迷い込んだ病気のクジラ、胃の中はまるでゴミ箱。大量のプラスチックを発見
鐙麻樹 | 北欧ノルウェー在住 ジャーナリスト&写真家
2/3(金) 7:22

Christoph Noever, University of Bergen


クジラの胃の中から見つかった大量のプラスチックごみに、ノルウェーの人々が衝撃を受けている。28日、ノルウェー南西部ソトラの入り江に1頭のアカボウクジラが迷い込んだ。地元の消防機関はクジラを救おうとしたが、不調に見えたクジラを病気と判断し、止むを得ず殺処分をすることに。

ノルウェーでは珍しい種類のクジラだったため、地元のベルゲン大学の海洋生物学者たちは、博物館での展示物として保存するために、クジラを解剖。

結果、2020キログラムのクジラの胃の中から、30以上のプラスチックの袋、大量のマイクロプラスチック(5ミリメートル以下のプラスチック)が見つかった。

 Christoph Noever, University of Bergen

人間が海洋に投棄したプラスチック廃棄物が、生物に与えるダメージを目の当たりにし、ノルウェーでは悲しい事実として大きく報道されている。

Christoph Noever, University of Bergen


ノルウェー国営放送局NRKに対して、ベルゲン大学の海洋生物学者リスレヴァンド氏は、「胃の中はプラスチックで満杯になっていました。とても悲しいことです」とコメント。

5人のスタッフが6時間かけて調査した結果、プラスチックの中にはパンの袋やチョコレートの紙などがあり、世界中からのゴミが集まっていたという。クジラはプラスチックを食糧として勘違いして食べたとリスレヴァンド氏は考えており、結果、栄養不足に。海岸に迷い込むまでの数日間は、苦しんでいただろうとされている。

現場に居合わせたベルゲン大学の生物研究者Christoph Noever氏は、クジラの胃の中で発見された廃棄物の写真を提供してくれた。

「このクジラの胃の中にあったプラスチックの袋の量は異常です。正直、クジラのお腹の中を見ているというよりも、ゴミ箱を開けているような気分になりました。私たち人間が、海をどれだけ汚染しているかという悲しい例です」と、メールで回答。

Christoph Noever, University of Bergen



同氏によると、ノルウェーでは、通常はクジラの胃の中までをチェックするということは普通ではない。たまたま今回が希少なアカボウクジラで、博物館で骨格を展示しようということにならなければ、プラスチックごみは見つかることはなかっただろうとしている。


Christoph Noever, University of Bergen


国連環境計画によると、海洋に投棄されているプラスチックごみは、毎年800万トンあまり。The World Economic Forumの2016年1月の発表レポートによると、2050年には海で泳いでいるものは、魚よりもプラスチックのほうが多くなるだろうとされている。


Christoph Noever, University of Bergen


ノルウェーの環境団体や環境大臣は、今回の出来事を受け入れがたいとして批判。ヘルゲセン環境大臣は、中国やインドネシアなどのアジアを中心とした、各国との取り組みが重要と強調。

一方、環境政策に最も先進的な「緑の環境党」や環境団体からは、「ノルウェーもプラスチックごみを大量に出していながら、政府は“ほかのだれかが問題をいずれ解決してくれるだろう”と、問題から目を背けている」と批判。

いずれにせよ、1人や1か国だけでは解決できないため、全世界でこの問題をもっと意識するべきだと議論されている。

Text: Asaki Abumi

 

 (管理人より) クジラの死体の胃の多くがプラスチックゴミでいっぱいだったという事実は人類に対する恐ろしい告発 

という記事にも書きましたが、その衝撃的な写真が出ましたので全文を転載します。今までプラゴミを飲み込んだクジラの胃の中の写真はありませんでしたが、ようやくベルゲン大学が出してくれました。

日本に住む人も、こういう写真をきちっと目を背けずに見る必要があると思います。全世界の問題なのですから。

ノルウェーは国営放送がこういった事態を報道したにも関わらず、日本では沿岸に打ち上げられたクジラの胃の内容物についての報道はいっさいありません。報道はマイクロプラスチックどまり。次の記事にしますが、日本はプラスチック製造のメーカーだらけの国なので、都合の悪いことは報じないのでしょうね。

何度もしつこく言っていますが、プラスチックゴミの問題の本質は、ゴミ捨てマナーやリサイクルではありません。

環境中に出てマイクロ化したらもう取り返しがつきませんので、プラスチックゴミになるものを製造してはいけないということです。究極はプラスチックに対して諦めるしかないんです。

私たちができることは、まずプラスチックボトルの不買運動で、ビニールの袋を使わない暮らしを徹底することです。

 

ビニールの袋を常にレジで断る

ペットボトル飲料や調味料をできるだけ買わない

プラスチックボトル入り液体の消耗品を買わない

 

私が最近思うのは、外に置いてあるプラスチック製品をまずやめるということです。外は紫外線で劣化するので壊れやすいからです。壊れたらマイクロプラスチックになる。 

例えばプランターやガーデンチェア、バケツなど。それから洗濯バサミや物干し類。こういうものはプラスチック製を購入してはいけない。

100均のお店に行くと、プラスチック製品が山のようにあります。文房具も多い。安いのでつい買ってしまいます。反省しています。

粗品のクリアファイルなんかも多すぎる。粗品のメガネケースもありすぎる。

これは私の反省なのですが、洗濯に「タブトラッグス」というプラスチックのバケツを使っていましたが、持ち手が壊れて、裂けて、結局プラゴミです。もう買うのはやめました。

とにかく、たとえ一個でもプラスチックゴミになるものを買わない、もらわないことを頑張る。

私は最近、もう着れなくなった服を解体して、つぎ合わせて買い物袋を作っています。

使い捨てのスプーン類ももらわない。プラスチックゴミがさらに包装までされている現実☟

 

最近は爪楊枝や綿棒すらプラスチックで包装されています。あのゴミもマイクロプラスチックになりやすい。

肩書きのない普通の市民であっても、やれることはたくさんあります。

小さな事柄の積み重ねだと思います。

一人ひとりが「自分で気づいて」(⇒ここ大事)考えて、改めることができたとき、世の中が変わると思います。

 根っこにある生きる姿勢の問題です。 


千葉県松戸市内の年間の孤独死の人数が急増。過去13年で倍以上に。年間218人は異常事態

2017-03-04 | 放射能汚染

松戸、孤独死急増218人 昨年40歳以上、男性が7割 千葉
産経新聞 2017/3/4(土) 7:55配信

松戸市は、昨年1年間に自室内で誰にもみとられずに死亡した、市内の40歳以上の孤独死は218人で、一昨年より40人増加したと発表した。40歳以上の統計を取り始めた平成23年は133人で、27年に178人になり、昨年急増した。

 218人の内訳は男性が151人と7割近くを占め、女性は67人。年齢別では40代27人▽50代28人▽60代44人▽70代55人▽80代55人▽90歳以上8人、不明1人-となっている。男性は60代の38人、女性は80代の27人が最多だった。

 13年春、市内常盤平団地で、死後3年たった男性=死亡当時(69)=の白骨遺体が見つかり、市が15年から孤独死の統計をまとめるようになった。

 当初は孤独死は高齢者の問題とされていたことから50代以上の孤独死統計だったが、中年層にも少なくないことが分かり、23年からは40代を加えた。孤独死の調査・公表は全国自治体でも極めて珍しいという。

 常盤平団地の中沢卓実自治会長(83)は「孤独死をなくす努力が追いついていない。30代以下の若年層についても気になる。多くが男性で、地域社会との関わりが薄い男性への対策が急務だ」と話す。市は新年度から料理教室やサークル活動への男性の参加を図り、孤独死の原因とされる地域社会での孤立の防止を進める。

 

 

昨年の孤独死189人 20~40代も20人 松戸市、過去最多 「異常事態」の声も
2014年4月17日 10:47 千葉日報

孤独死問題に取り組んでいる松戸市の常盤平団地自治会は16日、記者会見を開き、昨年1年間に市内で189人が孤独死したと発表した。データがある2003年以降で過去最多。20~40代も20人いた。50代の男性が発見されるまで210日かかった事例もあり、依然として深刻な事態であることが明らかになった。市が調査したデータを同会が公表した。

 市は「自宅で誰にも看取られず亡くなった一人暮らしの人」と孤独死を定義。各自治会や松戸・松戸東警察署などからの情報提供を基に調査した。人数は病死だけでなく自殺者も含まれる。12年までのデータは市が2警察署に調査を依頼してまとめていたが、昨年から市独自で調べることにした。20~40代のデータは今回初めて公表した。

 市によると、昨年に市内で孤独死した人数は50歳以上で169人、20~40歳代が20人の計189人。これまでの最多だった10年の155人を上回った。男女別では男性が138人、女性が51人。年齢層では75~79歳が最も多かった。発見までに30日以上かかった人が13人いた。

 長年にわたり孤独死問題に取り組んでいる同自治会の中沢卓実会長は「年間189人も孤独死しているのは異常事態。しかも年々増えており、働き盛りの20~40代の人が20人もいる。痛ましい限り」とコメント。市の取り組みの現状について「『見守りが大事』という理念だけでなく、もっと具体的な対策を打たないといけない」と指摘した。 

 

(管理人より) 千葉日報が 孤独死13年で倍増 191人「詳しく解明を」 松戸市内 2017年3月2日 と報じました。有料なのでその先は読んでいないのでわかりませんが、産経新聞と2014年の千葉日報の記事を引用して、ホットスポットの松戸市における孤独死の現実を見ていきます。

 

平成15年(2003年)90人 松戸市内年齢階層別孤独死人数状況(16年)

平成16年(2004年)95人 平成16年松戸市年齢階層別孤独死人数状況

平成17年(2005年)102人

平成18年(2006年)72人

平成19年(2007年)101人

平成20年(2008年)111人

平成21年(2009年)110人

平成22年(2010年)155人

平成23年(2011年)133人・・・・松戸市が40歳以上の統計を取り始めた   ※福島原発事故が起きた年

平成24年(2012年)149人 

平成25年(2013年)189人・・・・20~40歳代が20人

平成27年(2015年)178人

平成28年(2016年)218人

 

平成24年のデータはこちらから 


平成26年(2014年)のデータが見つからなかったのですが、管理人が2003~2016年までグラフにしました。

松戸市内年別孤独死人数


http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat01/pdf1401/1.pdf  より

松戸市は汚染状況重点調査地域です。

 



http://www.minnanods.net/soil/pref17_colored/chiba.html  より



若者がなくなっているのは松戸市だけではありません。☟

東京23区だけで238人 20~30代の「孤独死」なぜ増えた (日刊ゲンダイ)2017年1月27日  より

「孤独死」といえば、独居老人というイメージが強いが、近年、20~30代の若者が自宅でひっそり亡くなり、発見されずに放置されるケースが増えているという。

 都監察医務院のデータによると、15年に23区内で孤独死した20~30代は計238人。男性が8割近くを占めている。13年は246人14年は260人と、ここ数年は250人前後で“高止まり”している。

 

以上引用した報道記事の中には、放射能汚染への言及は当然、皆無です。

残念ですが、「見守り」によってどうにかできるレベルを超えていくと思われます。

それが、チェルノブイリになってしまった日本の現実なのです。

 



モルディブのゴミ問題。魚の骨や椰子の殻だったらゴミの処分は簡単だったのに

2017-03-03 | プラスチック問題

'Toxic bomb' ticks on Maldives rubbish island

 

 

 

労働者がティラフシ(モルディヴ諸島のゴミだけの島)にあるくすぶったゴミの中で、金属スクラップを探しています。(写真:ハニ・アミル/Flickr)

Garbage in Paradise: Inside the Maldives’ Trash-Only Island
Thilafushi, the Maldives’ garbage dump, has been called a ‘toxic bomb in the ocean.’

MAY 27, 2012· 2 MIN READ A six-time grantee of the National Geographic Expeditions Council, Jon writes about all things ocean.

ナショナル・ジオグラフィック・エクスペディション・カウンシルの6回の受賞者であるJonは、海についてあらゆることを書いています。

パラダイスの中のゴミ:モルディブのゴミだけの島の内側
モルディブのゴミ捨て場であるティラフシは、”海の毒の爆弾”と呼ばれている

私たちが毎日生み出しているゴミに関しては、世界中、大概、大まかには「去る者は日々に疎し(目に見えないものは忘れられる)」であります。 私たちがリサイクルについてどんなに熱心であっても、常に各自1枚または2枚のゴミ袋を毎週いっぱいにしているという責任は重く、そしてそれは縁石の上に置くとパッと魔法のように消えるのです。

ティラフシは、旅行客の宿泊施設を提供する100の島々からのすべてのゴミを貯蔵する場所です。

アメリカ合衆国、カナダ、ロシアまたはドイツなどの超大国では、通常、ゴミの埋め立て地は視界から隠されます(目に見えないものは忘れられる)、しかしモルディヴのような小さな島嶼国では、島全体がゴミ捨て場に変わっていったのです。

モルディブのゴミ島の名前はティラフシです。 マレのある主要な島からちょうど4マイル離れたところにあり、一日中、そこから立ちのぼる濃い黒い煙が特徴となっています。ゴミだけの島に到着するには、刑務所島(悪党と常習的違反者の収容所)とアパート島(人口の拡大を続けるため)を通過します。

マレでは、最近、大統領クーデターによって10万人以上の人々が1平方マイル半の中に押し込まれて生活させられています。インド洋の中心にある島の窮屈なスペースにもかかわらず、彼らは自動車やスクーター、アパート、ショッピングモール、市場、官公庁など現代的な生活ぶりです。近くには空港島が小型船の浮かぶタクシーで結ばれています。

この生活全てがたくさんのゴミを生み出すのです。ゴミを海の底に沈めるのではなく(その習慣がそれほど昔のものではないと思いますが)現在では、すべてゴミはティラフシに船で運ばれます。そして今日、ティラフシは完全にゴミで覆い尽くされているのです。悲しいことに、ゴミ島とは別の1,200の素晴らしいモルディブの島々を、有毒な霧が覆っているのです。

しかし、これは国のごみを保管するために1992年に作られた偽の島です。 現在、毎日300〜400トンのゴミを受け入れています。地元住民にも当然責任がありますが、昨年訪れた旅行客数は85万人で、旅行客はそれぞれ1日に7ポンド以上のごみを生み出しているのです。(モルディブの人が生み出すゴミの5倍)。 リゾート島のいくつかは、リサイクルに重点を置いており、プラスチックの使用を減らし、廃棄物からエネルギーへの工場を建設していますが、それはほんの一握りです。

重大な懸念の1つは、水銀、鉛、またはアスベストなどの有害物質が海に漏れた場合、それが海洋環境に劇的な影響を及ぼし、最終的に食物連鎖に入ることです。 当初、ゴミは島に埋められました。現在、ゴミは燃やされています。 厄介な煙によって、特に西から風が吹いている場合、マレの住民は頭痛や咳が起こります。 ブルーピース(地元の問題の監視を30年続けている環境グループ)は、このゴミの島を「海の有毒な爆弾」と呼んでいます。

50年前、島で生み出されるゴミが魚の骨や椰子の殻だった時、ゴミを処分することは簡単でした。 ゴミを海に投げる。そのような日々は遠い昔。 私がモルディブで訪れたすべての島には、1つの海岸線または別の海岸線を覆っているゴミの堆積があります。これは私が初めて訪れた時ー2004年の津波の直後ーに最も顕著でしたーなぜなら島を洗い流した大きな波が至る所にゴミを運んでいたからです。

19世紀にモルディブの海面水位が8インチ上昇し、全国の土地の80%が海抜3フィート以下になったため、そこにゴミを置くというのは多くの問題の1つに過ぎません。

モルディブ当局は、ティラフシからの毒性を減らすために取り組んでいると述べています。 提案された法律は焼却されるゴミの種類を有機物のみに制限しています。 もう一つの解決策は、リサイクル可能な廃棄物、主に鉄とプラスチックを中国、マレーシア、近隣のインドに輸出することです。

モルディブの2大輸出品がじきに魚と・・そしてゴミになるということを意味します。 

 (翻訳は管理人)

  

(管理人より)

ナショジオ受賞者の書いたモルディブのゴミに関する論考ですが、重要な部分を黄色で強調しておきました。

50年前、島のゴミが魚の骨や椰子の殻だった時はゴミを海に投げればいいので簡単だったということです。島民は島の自給自足に近い暮らしの中で、ゴミを自然の循環の中で始末してきたわけですから。ところが、外から来た旅行客が出すゴミは雑多。自然の循環の中では始末できないゴミ、つまりペットボトルや電子廃棄物、プラスチック製品などを持ち込んでくる。それだけでなく、島民の暮らしもそういった様式に変えられていけば、ゴミはもう溢れるしかなくなります。

とくに、津波に関しては311を思い出さなければなりません。たくさんのものが津波で流されて「がれき」になりました。思い出の品物もゴミになってしまいました。

私たちは現在、たくさんのモノに囲まれて暮らしていますが、結局、津波が来て流されたら全部ゴミになってしまうのです。それが海を汚しているのです。

モルディブだけでなく、日本も海に囲まれた島国。津波が来れば流れてしまうということです。一度海に流れてしまえば、すべてを回収することは不可能です。マイクロプラスチックになって永遠に海流で海を回り続け、海の生物を殺す可能性があるのです。

そう考えると、プラスチックのない暮らしをするしかありません。プラスチック製品の不買。

それなのに、この上の論考は、最後にゴミを輸出することが、まるで解決策かのように書いてあり、実に対症療法的。ゴミをとりあえず他国に押し付けるというのは日本もやっています。倫理的な解決とは到底言えません。リサイクル自体が環境汚染するということも書いてありません。

海抜の問題に触れて、ゴミ問題を過小評価している感じもします。ナショジオ受賞者ですから温暖化論者かもしれません。「廃棄物からエネルギー」といったことも言っているので誘導もありますね。

「海のプラゴミを燃やしてエネルギーに変えろ」という論調を持ち出す人間が必ずいます。

プラゴミを燃やせば有害なPM2.5が発生しますので、結局、汚染する場所が「海」から「空」に変わったに過ぎません。

根本的な解決にはならないことは明らかです。工業的リサイクルは環境汚染です。

大量生産、大量消費、大量廃棄、大量リサイクル、なんてなんの解決にもなってません。おかしいと気づかないほうがおかしい。

技術で技術が生み出した問題を解決できてはいません。

 

プラスチックゴミ⇒マイクロプラスチック⇒海⇒食物連鎖へ、環境汚染

ペットボトル⇒フリース⇒マイクロプラスチック⇒海⇒食物連鎖へ、環境汚染

電子廃棄物⇒希少金属を取り出し⇒残りはどうしようもない廃物、環境汚染


もう事実上、詰んでるんです。

ゴミ出しのマナーの問題ではありません。メーカーが責任を取ろうとはしないということは原発事故の例でも明らかです。

私たちは、ペットボトルやプラスチック製品の不買をやり、メーカーを減らし、プラスチック製造の上流を止め、産業構造を市民の叡智で変えるしか助かる道はないのです。

この下の画像は全部日本です。欲望の残骸です。

お茶をやかんで沸かして水筒に入れる。それすらめんどうくさいと言ってやらない。遺伝子組み換えコーンシロップの入った飲み物を石油を浪費して作るペットボトルで飲むようにテレビCMで洗脳されている。だからこうなったんです。

ゴミ問題について考える力が弱かったり、意志が弱かったり、情報が足りなかったりする人ばかりだから、ペットボトルの消費が止まらない。本当はそんなものを開発したメーカー技術者や国に責任がある。つくらなければ、消費者は買えないのだから。それにつきる。

それで職を失う人は転職してください。エンジニアがメーカーにしがみついてゴミを作るからこうなったのです。環境を汚染しない仕事をしてください。さらなる環境汚染にならないような後始末を考え、作った人がしてください。

企業で働くエンジニアや定年退職者=企業OBは、工業生産や工業的リサイクルがエントロピーを増大させるということを知っていても、それを無知な市民に伝えることはありません。
守秘義務があるので黙っているのです。
自然科学全般、工業生産についての知識のない市民は、こういう自分の周りにいる「専門家」の言う「リサイクル=エコ」を丸呑みしています。

学校教育の中でも教えません。教員養成課程でも「工業的リサイクル自体が環境汚染」だということは習いませんので、教員も知りません。

このブログを読んでくださっている、少ない読者様、ひとりでもいいのでどうか伝えてください。

「目に見えないものは忘れられる」と自分の出したゴミを忘れたツケは、いずれ自分、次世代に返ってくることを。

 

 

 

 


世界的なリゾートの光と影。モルディブのティラフシ島はゴミの島。旅行客が土に還らないゴミを出す

2017-03-02 | プラスチック問題

ゴミ問題を書いてもブログのアクセス数は伸びず、拡散もされませんが、発信は大事と思い、連投します。

Lost in Paradise: Thilafushi

 

 

Paradise trashed: The beautiful island in the Maldives that's been reduced to a pile of rubbish 

毎年75万人の観光客が真っ白なビーチに集まってきますが-この人気産業はかなりな値段をつけています。外国人流入による絶えることのないゴミの流れ、政府はこれをうまく処理しようと努力していたとき、彼らの出した答えは、この島々の1つをゴミ捨て場に変えることでした。現在、最終的に1日につき330トンの廃棄物を捨てて燃やすという習慣に彼らがようやく終止符を打ったので、 Live で既に起きている被害を見ていきます。

野焼きから噴き出す刺激臭の雲、有毒な煙、汚物の山は、ペットボトルや包装容器および消費者の出す廃物でできています... それは、私たちが連想するインド洋に位置する典型的な楽園の休日の目的地であるモルディブの、白い砂浜、透き通った海と優しく揺れるヤシの木といったものとは程遠いものです。

99,000平方メートルの広さの200の有人島のうち、99は専用のリゾートです。 
 
Thilafushi - or Rubbish Island - in the Maldives. The country dumps upwards of 330 tons of rubbish on the island every day, a figure attributed largely to the tourist industry on which the chain of atolls relies

 モルディブのティラフシ島 ― またはゴミ島。同国はこの島に毎日少なくとも330トンのゴミを投棄します。そのゴミは主に環礁の島々が依存している観光産業に起因しています。

 
Smoke rising from refuse on Thilafushi. Attention has been turned on the environmental damage; large amounts of asbestos, lead and other toxic metals have been dumped into the lagoon

ティラフシのゴミから立ち上る煙。 大量のアスベスト、鉛その他の有毒金属の環礁への投棄などの環境破壊に注目が集まっています。

毎年、国内人口の2倍以上にあたる75万人の観光客が訪れています。これらのうち10万人以上はイギリスからの旅行客です。

首都マレはロンドンよりも4倍も人口密度が高く、周囲の土地はまったく囲まれていません。 これらの事実を考えると、モルディブに廃棄物処理問題があることは驚くことではありません。しかし「これはゴミを処理するやり方ではない」と環境運動家は言います。あなたがここで見ているものは、新婚旅行客が決して見ることのないモルディヴの眺めです。 

マレの西4キロメートルが国のゴミ捨て場であるティラフシ、ごみの島だということは明らかになりました。

20年前、珊瑚礁の上につくられたこの島は、自然の豊かな美しいエリアは言うまでもありませんが、地球で最も貧しい国でさえ恥じ入らせるほどの悪臭を放つ目障りなものとなっています。 

Toxic: In this picture from 2009, a Bangladeshi immigrant works to keep rubbish burning on Thilafushi Island, sending soot and carbon dioxide billowing into the air

有毒:2009年のこの写真では、バングラデシュの移民がティラフシ島で、煤煙と二酸化炭素を大気中に放出しながらゴミを燃やし続ける仕事をしています。 

 
Overflowing: Another of the immigrant workers stands in front of a heap of smouldering refuse

 溢れている:移民者の労働者の一人は、くすぶっているゴミの山の前に立っています

Desperation: Dump workers scavenge on Rubbish Island as they brave filthy conditions to scrape together a living

決死:生計を立てるために不潔な状況に立ち向かって、ゴミ捨て場の労働者はゴミの島でゴミをあさっています。

 

ゴミの山が崩れると海の中に落ちます。そして地上の空気は、ほこりとハエでいっぱいです。

同国はこの島に毎日少なくとも330トンのゴミを投棄します。そのゴミは主に環礁の島々が依存している観光産業に起因しています。

各々の訪問客は、1日あたり3.5kgのゴミを生み出します。

現在、モルディヴ政府は、海に直接、不法投棄するゴミの船の数が急増し、貨物を荷下ろすために7時間以上も待つ状態になったため、島へのゴミの投棄を遅ればせながら禁止しました。

貨物船は現在、代わりにゴミをインドに運んでいます。

ティラフシにも移住者がいます。その多くは不潔な状況で働くバングラデシュ出身の労働者です。

しかしその環境破壊には多くの注目が向けられました;大量のアスベスト、鉛と他の有毒な金属は、環礁に投棄されていました。

人生の休日を楽しむ観光客はカクテルを飲んで顔を背けるのが好きなようです。ちょっと驚きますが。

 
Running out of space: Rubbish is heaped right to the very edges of the harbour and smoke rises in the distance

スペースから逃げる:ゴミは港の端に積み上げられ、煙が遠くで立ち上っている 

Three-quarters of a million tourists visit the Maldives every year - more than double the domestic population. Of these, over 100,000 travel from the UK

 毎年、国内人口の2倍以上にあたる75万人の観光客が訪れています。これらのうち10万人以上はイギリスからの旅行客です。

 
Hidden cost: The island nation enjoys a highly valuable tourism industry, but each visitor generates 3.5kg of waste every day

隠された犠牲:この島国は非常に貴重な観光業に恵まれているが、訪問者はそれぞれ毎日3.5kgのごみを発生させます 

 

(管理人より)バブル期に旅行代理店がモルディヴを「最後の楽園」として大宣伝してたのを思い出します。今も新婚旅行やダイビングで訪れている人も多いのではないでしょうか。

このブログではずっとゴミの事を書いていますが、モルディヴがまさかこんな「ゴミの楽園」になっているとは思いませんでした。私自身は行ったことはないけれど、ショックで眠れませんでした。完全に野焼き状態ですね。これはもう環境汚染。公害です。電子廃棄物を燃やすアフリカのガーナや、フィリピンのスモーキーマウンテンと同じ。毒物の検査をしなければならないレベル。

考えてみれば、小さな島であればあるほど、ゴミの問題を徹底して対策しなければ、その場所は持続可能ではなくなります。ペットボトルなどの土に還らないゴミを持ち込んでは行けない場所なのです。そこを観光地にしているのですから、こうなるのも目に見えていたわけです。モルディヴだけでなく「島」には、ゴミを出さない覚悟がなければ行ってはいけないとすら思います。小さな島にリゾートに出かけて、そこにゴミを残して帰ることの罪深さ、深刻さを知らなければなりません。

離島へ離島へと、ゴミが押し付けられているということも、こういう事例を見るとよくわかりますね。

日本でも豊島を産廃だらけにしていました。

実は地球全体で見れば、現在、アジアの端っこの日本列島が「核のゴミ島」にされているのが実感できる話です。

そして旅行代理店というのは、企業利益のためにいいことしか言わないというのも、よくわかる事例です。やっぱりキャッチコピーに騙されたらダメですね。

 

モルディブ共和国  より

インド洋にある島国。インドとスリランカの南西に位置する。

主産業は漁業と観光業。観光部門がGDPの約3分の1を占めており、最大の外貨獲得源でもある。リゾート島は85 - 100もあるといわれる。2001年7月、政府は20年間で工業化促進を目指す「2020ビジョン」を発表。各島は、その機能が特定されていることが多く、空港の島・ごみの島・囚人の島・観光の島など特化している場合が多い。

人口を上回る数の観光客が訪れており1999年には43万人を超えた。またそれに伴い観光業は雇用も生み出しており1999年にはモルディブの就業人口の14%を占めている。
基本的に1つの島に1つのホテルが存在する形式でホテルによって滞在する島を選択することになる。各島への移動はドーニーと呼ばれる木製のボートが使用されるが高速艇(いわゆるモーターボート)や水上機も使用される。外国人は特別に許可された場合を除いて観光が許可されている島以外には入ることができない。


こんな小さい島なのに、モルディブ政府が工業化を目指すと言っています。工業化でもっともっと海や島を汚すことになるということがわからないのでしょうか?

日本もそうして汚れていったのに・・・・

 

ゴミの島見学 ティラフシを訪れた方のサイトです。写真をお借りします。

「ペットボトルはインドなどに売りに出しているそうですが実際は売価が高すぎ、また運賃なども含めるとコストがかかりすぎ、買い手がつかない」とのこと。

ゴミはバングラデシュ人労働者が燃やしており(一月の給料は約60~80$)ハエが大量発生するので殺虫剤を散布しています。