ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

朝日新聞に風力発電の提灯記事!日本野鳥の会は原発推進団体から助成金を得て自然エネルギー推進中。

2014-07-31 | 再生可能エネルギー

2014年7月26日付の朝日新聞に「風力発電の誤解を解く」という記事が掲載されました。

その内容を見て驚きました。解決不能の本質的な問題を抱える風力発電事業を、どうにか推進するための口実が並べ立ててあります。ここにきて商業新聞をつかってやったプロパガンダで明らかな御用記事です。風力発電協会の人間の欺瞞に満ちた説明を記事に仕立てたものです。ソースもありません。これでも、何も知らない人にはそれなりに洗脳効果もあるかもしれません。ISEPなどの環境NPOの論調と全く同じです。

なんだかバカバカしいので小さく載せておきます。

現在、安岡洋上風力発電反対運動など、日本中で住民の反対運動がおこり、その問題点を隠すことができなくなってきています。にも関わらず朝日新聞の記事には呆れるばかり。 

風力発電所をめぐり中部電力子会社に県警が反対住民の情報漏らす!自然エネも原発と同じ。

2014年7月24日に警察が風力発電反対住民の情報を漏らすというスクープ記事を掲載したのは朝日新聞です。市民の権利を守るという立場での記事の直後に、今回の風力発電ちょうちん記事。朝日新聞は完全に自己撞着に陥っていることに気づいていないのでしょうか? バランスとってるつもりなんでしょうか?

ちょうちん記事より一部引用。


風力事業者と自然保護派で見解が食い違うことも多かったが、雪解けの兆しもある。日本野鳥の会日本自然保護協会などは4月、生物多様性や地域社会との共存を前提に、自然エネルギーの導入促進を求める共同声明を発表した。「生物にとって最大の脅威は地球温暖化」という考えが浸透し、対話が進むようになった表れとみられている。 

これはこのこの事を言っています↓

2014 年 4 月 25 日 持続可能な自然エネルギーの導入促進に対する共同声明  

1.原子力発電所の早期廃止、再生可能な自然エネルギーの導入促進は喫緊の課題である

2.自然エネルギーの推進は、生物多様性及び地域社会と共存する形で行われること

3.自然エネルギーへの理解と継続的な普及のため、当初からの地域社会の参加による透明性のある、合意形成プロセスや環境アセスメントが例外なく実施されること。

驚きましたね! 反対してないんですね~ しかも、自然エネルギーが原発廃止とセットのような言い回しも欺瞞に満ちています。アセスメントをやればしていいという論調なんですね。風車が生き物と共存できないことはこのブログでもさんざん書いてきました。

公益財団法人 日本自然保護協会
公益財団法人 日本野鳥の会
公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン

この声明は超有名な3つの自然保護団体が出したわけですが、ひとつずつ見ていくことにしました。

まず、日本野鳥の会。

日本野鳥の会は原発推進の日本財団から膨大な助成金をもらっています。

https://nippon.zaidan.info/dantai/428392/dantai_info.htm

日本野鳥の会は原発推進の三井物産環境基金からも助成金もらっています。
 
 
日本野鳥の会は地球環境基金(国が主)からも助成金をもらっています。
 
HPから法人特別会員一覧を見てみますと http://www.wbsj.org/join/join-and-changes/corporate-special-member/#a
 
会費は年間10万円。 
 
 中国電力 東京電力 電源開発 三井 三菱 住友  原子力ムラがズラリ   
 
 
さらに理事を見ていくと http://www.wbsj.org/about-us/summary/officer/
 
三菱地所 =自然エネルギー促進    http://www.mec.co.jp/j/csr/environment/lowcarbon/index.html
霞会館  =産業人材研修センター  http://www.azb.or.jp/outline_02.html
 
会長 柳生博は親子で、なんと自然破壊のリニアを推進中!  http://www.pref.yamanashi.jp/linear-kt/linear-fc/koramu-yagyuu.html 
 
【追記】2015/4/22   上のリンク(山梨県のHPに山梨県/リニアファンクラブによせて(柳生博・柳生真吾) )というページがあったのですが、なんと削除されています。
 
そこにアップされていた文がこちらにありましたのでコピペさせてもらいました。☟青文字
 
 
〈柳生博さん〉

子供のころ、一人旅で山梨に来たことがあるんですよ。 そのときにカブトムシやらセミなんかで遊んだんだけど、これが記憶に残ってましてね。

大人になっても、その八ヶ岳の魅力に惹かれ、中央道が開通しない前から週2回は、国道を利用して現地を訪れていました。その苦労があるから中央道が開通したときの感激は忘れません。

リニア試乗で真っ先に思ったのは、リニアが営業線になったときには、中央道開通時の何百倍もの感動があるのだろうと実にわくわくした気分でしたね。

試乗する前夜、クラブの若者とリニアの話をしたところ、夜更けまで目を輝かしてリニアの議論が続きました。今の若もののすばらしい一面を見た思いです。

さて試乗当日、 本体は流線型で、薄い青色と白、まるで川の中を泳ぐ魚のようです。
以前から速い、速い、と聞いていましたが、想像以上のものでしたね。
こんな速さで走って大丈夫なの?というぐらいでしたが、中に乗っていても静かでした。
これが実現されれば東京―大阪が1時間で行けるっていうのもうなずけます。

いま僕は仕事で東京に行くときは車を使っているんだけど、そのときはリニアに乗ることになるんじゃないかな。
 
地球上の貴重な自然を訪ねて世界中を旅行していますが、環境問題がじつに切実なものになっているということです。そして海外でよく日本の自然がすばらしく守られているのはなぜかと聞かれます。そのときには、日本の里山のすばらしさを紹介しています。

 リニアは里山の景観を壊さず、これらの問題を一挙に解決する交通手段だと試乗して確信しました。

また、世界を旅しますと国の発展には人、物の移動がいかに大事か身にしみて感じています。
ですからリニアがさらにシベリヤ、シルクロードを走れたらなんとすばらしいことかとわくわくしてしまいます。
しかも、コストの問題さえ解決すればすぐにでも実用化できるという話でした。

日本の若者がこのリニアを世界各地で敷設していくことができれば、なんと日本の未来にまた若者の将来に希望がわいてくることでしょう。

一緒になって、リニア早期実現の世論喚起に取り組みましょう。

〈柳生真吾さん〉

柳生真吾さんコラム

リニアの試乗ではトンネルが多く、窓から見える風景が短時間だったのですが、どの風景も自然がいっぱいです。
この自然と向き合う小さな窓を透して、自分の楽しみをみつけられるきっかけとなります。

リニアの旅は早さの中の自然です。 それは美しい日本の里山の発見でもあるのです。

東海道新幹線よりも大自然を満喫できるかもしれません。

八ヶ岳にリニアの駅ができたら真っ先に、八ヶ岳倶楽部を訪れてください。
自信を持って八ヶ岳での生活を通して発見したことやすてきな里山暮らしをお話しできますよ。

一番大事なこと! それはリニアには森の精霊が応援していること!!
 
 
 
 
 
 
 
 
つまり、自然を守るという公的な立ち位置で真逆のことをしてるということです。
 
市民はテレビのイメージに騙されてるということです。 柳生博はNHKで生き物の番組やってて息子もNHKの趣味の園芸の番組で自然派アピール。
 
原発推進企業(=再エネ推進企業)や国から助成金を貰えば、エネルギー国策に逆らうことはできなくなります。
組織の中にも原子力ムラの人がいます。 
 
一般市民の皆さん、テレビを見ているだけでは絶対にわからないこの仕組み。どうか伝えてください。
鳥、生き物、人、自然を守る視点ではなく、企業、産業、国を守るということですね。
 
いかにも、自然保護をやってるという既成事実を作りながら、自然破壊の自然エネルギー国策に、結局手を貸している実態を、もっともっと周知しなければならないと思います。
 
原発推進企業のCSRとして一緒に活動し、グリーンウオッシュの片棒を担いでいるのです。
 
自然エネルギーは原発体制を補完していることがここでも見て取れます。
 
原発推進企業からお金をもらっているのに、HPにこんな画像って矛盾してますね。まやかしですね。↓
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



ブラック企業ワタミの発電事業 市民風車でグリーンウォッシュ!風車は日立。生活クラブとつながっていた!

2014-07-30 | 再生可能エネルギー

ワタミ、北海道にメガソーラー 60億円投資 

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ14H7R_U4A710C1TJ1000/

2014/7/15 日経新聞 

ワタミは2015年12月、北海道むかわ町に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する。出力は1万9000キロワットで、メガソーラーの建設は近隣の厚真町に続き2例目となる。投資額は約60億円。周辺を山林として整備して自治体と結びつきを強め、居酒屋などで扱う野菜や魚介の調達も増やす。

 ワタミは、太陽光発電の企画・保守を手がける市民ソーラーシステム(札幌市)と共同出資する特定目的会社(SPC)を通じて運営する。同社がむかわ町で100ヘクタールの山林を取得し、35ヘクタールにメガソーラーを設置する。投資額の大半は銀行借り入れでまかなう予定だ。

 年間発電量は約2000万キロワット時。北海道電力が買い取り、SPCは約9億円の収入を得る見込み。残りの65ヘクタールは山林として整備し、将来は間伐材を使ったバイオマス発電所の設置も検討する。地域との関係強化で、食材の調達拡大にもつなげる。

 グループの発電事業としては、秋田県で出力2000キロワットの風車3機が運転中で、厚真町では出力1万5000キロワットのメガソーラーが14年12月に運転開始予定だ。むかわ町のメガソーラー設置により、グループの使用電力量の3割に当たる再生可能エネルギーを発電することになる。

(管理人より) 

自社の従業員に対し「365日24時間死ぬまで働け」と過労自殺に追い込んだ会社、ブラック企業として超有名な居酒屋和民のワタミグループの会長は渡邉美樹氏。

渡邉氏は2011年の東京都知事選で候補者として原発反対を訴えました。http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/10/kiji/K20110410000599340.html

にもかかわらず2013年参議院議員選挙で原発推進自民党の公認候補として立候補、当選。http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news/20130722-OYT1T00579.htm

さらに、渡邉氏は2014年1月に原発?についての見解を、Facebookで述べています。 https://www.facebook.com/watanabemiki.official/posts/229063323884610?stream_ref=10

つまり自民党渡邉氏の「原発反対」というのは真っ赤な嘘で、実態は自然エネルギー利権者ということがよくわかりますね。

さて、そんな会長率いるワタミが自然エネルギーを推進というのですからいかに自然エネルギーが怪しいかということです。

原子力推進の自民党に方向を変えてもらおうなんて論調がありますが無理筋。原発を温存させるために利権をひたすら増やしておきたいだけなのですから。

上のニュース記事を見てもわかるように、ソーラーも風車もバイオマスも、まあ、やりたい放題ですね。しかも「市民」と名前を利用していかにも市民に寄り添ってる感を演出。

「山林として整備」と繰り返しているところも、怪しさがあります。メガソーラーの為に周辺の木を伐採し、バイオマスで燃やそうとしてるかもしれません。

もう「市民」の名を語らないで欲しいです!実態は企業なのに!

共同出資するという株式会社市民ソーラーシステムのHPを見てみました http://css-holdings.com/companyprofile/index.html

あ、どこかで見たことある名前がありますね!鈴木亨氏は元生活クラブ職員でNPO北海道グリーンファンド理事長。その鈴木氏が取締役って

つながってきましたね!

 

 http://css-holdings.com/project/index.html   より

今建設中の生活クラブのメガソーラーも手がけていますね 

ちょっと復習

生活クラブは東電から太陽光発電普及の助成金をもらっていた事実。生活クラブSOLARは欺瞞だらけ。その1

東電と国が生活クラブや環境NPOに助成金をばらまいたのは、自然エネで原発を補完するためだった!その2

建設中の生活クラブメガソーラー(群馬)を画像で見る。フェンスに3重有刺鉄線。えぐり取られた山裾。その3

生活クラブ群馬組合員の生活クラブ群馬への質問状と回答。自然エネ反対の声が大きくなっています!その4

生活クラブ群馬Q&A 1~6 生活クラブは情報公開していません。組合員のみの限定公開ってなぜ?? その5  ⇒鈴木亨氏のことが出てきます。必見!

 

さらに鈴木氏といえば風車。 株式会社市民風力発電の代表取締役 http://www.cwp.co.jp/company/index.html でもあります。

風車でも当然つながっています。

ワタミの夢風車「風民 ふーみん」http://www.watami.co.jp/eco/kankyo/pdf/houkokusho/201210/2012csr-p12-p16.pdf 

ナセル外側には大概メーカー名が書いてありますけど、ワタミの風車は「WATAMI」の文字。宣伝ですね。ここでもブラックさを払拭するため「エコ感」を全力アピール。

この風車はどこのメーカーかといいますと、日立・富士重工と書いてあります。

 

原発産業=軍需産業の日立製作所・富士重工 でしたね グリーンウオッシュは明らかです。

自然エネルギーが、原発体制を補完して、さらに 軍需産業を儲けさせ、戦争につながる道筋だということがわかると思います。

日立製作所・富士重工は、軍需産業上位20社に入っています。

防衛省 http://www.mod.go.jp/epco/gaikyou/chapter2-6/chapter2-6.html   より

11 装備施設本部における主要調達品目

 

 

http://www.nippon-shacho.com/search/result.html?did=260&page=1  より

日本の社長というインタビューでは、ワタミの会長は防風林に風車を建てる正当性?を語っていました。

抜粋転載します。

 

ワタミの風車の2号基では防風林と防風林の間の土地を確保しましたが、登記上「防風林」と登録されているだけで、実際には1本の樹木もない見渡す限りの砂浜。それでも、森林法の規制により、防風林と登記されている場所には風車の建設が認可されません。こんなバカげたことがこの国で起きているという事実は、もっと知られるべきだと思います。

・・・・風力発電においても同じです。「風力発電の買取価格をいくらにしろ」と言うのではなく、環境活動が経済活動であることを証明して、他の企業を啓発したいですね。

防風林に樹木がないというのは、理由は分かりませんが、かつてはそこに樹木があったのかもしれません。枯れたのかもしれません。その場所が何らかの防災上必要な場所だったから防風林と登記されていた可能性もあります。

そもそも災害を防ぐための防風林の場所に、火災の原因になる風車を建てる方が異常です。ヨーロッパでも日本でも、風車に雷が落ちて火災が起き、1基約5億円もする風車が何基も燃え落ちています。

こちらをどうぞ↓

【驚愕】世界の風車事故を調べて驚いた!世界中で合計1485件の事故が発生。146人の死亡者。 

 

「環境活動が経済活動である」=本音です。グリーンウオッシュ宣言したみたいなもんですが・・・

「市民」を強調しながら、実際は企業の利益のためにはなんでもするというワタミの姿勢が見て取れますね。

ワタミのHPもしっかりグリーンウオッシュされています。

http://www.watami-ecof.co.jp/kankyo/jigyo.html

土地転がしならぬ、電気を転がして金を儲けたい人間が雨後の筍のように出てきてるということです。放射能汚染国なのに呆れるばかり。


原発事故⇒市民が再エネに騙される⇒原子力産業=再エネ産業=軍需産業儲かる⇒原発温存⇒戦争


 








激甚な公害の上に成り立つ蓄電池。あのちゃんの漫画でエコ詐欺師たちに騙されないように勉強しよう!

2014-07-27 | 再生可能エネルギー

今日はまず、あのちゃんの新作漫画からどうぞ!市民発電所はどこへいくのか 上級編 蓄電池について

http://distopiaanochan.blog.fc2.com/blog-entry-119.html

 

 

 

ドンキホーテあのちゃんがN100マスクで登場してることに注目。放射能の危険性を理解した上で、原発をなくすために、再エネあるところに、あのちゃん今日も行く・・・

3M スリーエム 8233 N100 防塵マスク 世界最高水準(99.9%以上の捕集効率)1枚 放射能物質対応
 
3M(スリーエム)

(管理人より)

311東北大震災を経験して、私ものび太くんみたいに「蓄電池があったらいいな~」という短絡的な思考に陥りました。蓄電池なんて個人がもっていいのかというところまで考えが及んでいなかったためです。首都圏を中心に「計画停電」で脅されて、「やっぱり蓄電池は必要」という認識になってる人が多いので、なんの疑いも持たないのでしょうね。

しかし、調べていくと蓄電池は貴重な鉱物資源を使った工業製品で、寿命があり、リサイクルも大変な危険物。便利かもしれないけれど必要以上に個人が購入し日本中で増やしまくっていいものではありませんでした。

まあ、どこまでもうまいことやられていますね。メーカーとグルになった電力会社、そしてエコ詐欺師たちに。

上から時系列に 蓄電池関連の過去のブログ記事。

 

採掘・製錬時に放射性物質を撒き散らすレアメタル・レアアースは自然エネルギーにも使われている事実   蓄電池にもレアメタル!

蓄電池が私たちの暮らしの中に入り込めば、電力会社に暮らしの根幹を握られてしまうことになります。    蓄電池に予算300億円!

再エネのためにレドックスフロー蓄電池が開発されている。ついに「劣化ウラン」を使ったものまでも!?    原子力ムラの恐怖の蓄電池!

太陽光発電の利用拡大は、鉛汚染の増加を引き起こす可能性~中国・インド。日本は?           セシウム・鉛複合汚染の恐怖!

東芝、ブルガリアに原発納入へ 原発メーカー東芝は再エネが増えても原発やめる気ありません。       東芝も売る気マンマン蓄電池!

太陽光パネルが増えると消防士が感電・有毒ガス等の危険に晒される。東京消防庁はリスクを過小評価。   蓄電池も火災で有毒ガス! 


再エネが国策化されると、ソーラーパネルの行き着くところは蓄電池とスマートメーターですので、テレビでCMガンガンやり始めたというわけ。

シャープは吉永小百合さんをCMに。パネルのCMもしてましたね。サユリストの世代は皆お金に余裕が有る世代。新しいもの好き。現金でサクっとお買い上げでしょうね。

吉永小百合さんは、自然エネ推進の広告塔ですからね。⇒http://janfre.com/friends/

イメージ図でコマーシャル。短いセリフで騙すのがポイント。「創エネ」だけじゃない、「蓄エネ」がふつうの時代へ。 というコピーで購買意欲を煽る。

「50年の信頼と実績」 というのも、なんのことやらわかりません。会社のことか、蓄電池が50年持つのかと誤解を与える紛らわしさ。

 

結局、夜間電力=原発の電力 を蓄電池にためさせるところに目的があります。HPを見るとそのように書いてあります。

原発を温存するための追加設備=蓄電池を、パネル売りつけたあとに、あと出しです。

このページは面白いですね。クラウドHEMSとかさらに追加で余計なものを別売りで買わなきゃいけなくなるということがわかりますね。

リンク先を見てもらえばわかりますが

スマホで操作とか、まさに要らん機能ですね!

http://www.sharp.co.jp/e_solution/battery/index.html

エアコンもテレビもリモコンに支配されてます。我が家はエアコンのリモコンが壊れたのでメーカーに電話したら生産中止。もうお手上げです。

そういうふうにたった一個のリモコン、スマホに振り回されてしまう。アホらしいです。もう便利でも何でもありません。蓄電池を買うとパワコンもモニタも増えてややこしい上に、工業製品が追加で必要ということで資源の浪費も甚だしい。個人の蓄電のためにどんだけ工業製品作るのかと思います。

「普通」に乗り遅れるな!と言わんばかりにCMに煽られて買うのは、「○○ちゃんも買ったから私も買って~」という小学生の心理となんら変わらないのです。

 

ソーラーパネルと蓄電池を買うということは、原発をなくす方向ではなく、温存させる方向だということに気づくことが大切です。

最後に http://oilpeak.exblog.jp/11017632/  より

リチウムは世界各地の塩湖、干上がった湖の塩から採集される。世界最大の埋蔵量はボリビア・チリなど。それも有限。その上リチウムを採集した残りは捨てる。鉱山の宿命。

激甚な公害の上に成り立つ蓄電池。

 


Synthetic Sea (合成の海 ~海に漂うプラスチック~)日本語字幕 海はゴミで埋め尽くされそう

2014-07-26 | 大事なこと

Synthetic Sea (合成の海 ~海に漂うプラスチック~)日本語字幕 

合成の海 ~海に漂うプラスチック~

制作:アルガリタ海洋研究所 ビル・マクドナルド

魚を追って海中をしなやかに泳ぐイルカの群れ 魚は無数の動物プランクトンを捕食する

このプランクトンの群れにプラスチック片が混入し――魚や鳥が誤食する事態が生じている

石油由来のプラスチックは分解されず 海に留まる 徐々に壊れて小さな粒になり やがて生き物に食べられるか 海岸に漂着する

この深刻な問題を研究しているのが アルガリタ海洋研究所のチャールズ・ムーア

調査船の船長として 太平洋の様々なエリアを見てきました 海岸に漂着したプラスチック片の 増加には驚くばかりです

海はゴミで埋め尽くされそうです

ゴミの量を把握するため マンタ網でサンプルを集め――プランクトンとプラスチック片の 質量を比較しました

調査海域 北太平洋環流 適当な間隔で網を100km引き ラボでサンプルを分析しました

得られたプラスチック片と 動物プランクトンの重さを比べると プラスチック6パウンドあたり プランクトンは1パウンド

つまりプラスチックの重量は 天然プランクトンの6倍です ただ還流だから蓄積はする

ゴミの濃度は中央太平洋還流の中心で 高くなる傾向があります 

驚いたのは採取箇所すべてで プラスチック片がみつかったこと 汚染されてない場所がないのです 

魚や鳥が誤食したプラスチックによる ホルモン撹乱作用については まだ研究されていません

ミッドウェー環礁国立自然保護区 コアホウドリとクロアシアホウドリは 使用済みのプラ片を

コアホウドリはライターやケミカルライト 大型の片を飲み込みます ディエリ保護官

親鳥がヒナに餌を与えるとき ヒナが十分な栄養をとらずに

プラスチックで空腹を満たせば 死んでしまいます これはボトルキャップ シャンプーか何かのでしょう ほらここにも こっちは配線プラグかな 

今日は海洋調査船アルギータで 昨日の大嵐の後の海水を採取します

サンガブリエル川の河口から 汚染プルームが伸びています プルームの影響と流れ込む漂着物を調査します

こっちもほぼプラスチックだね 小さなプラスチック片ばかりだ これをプランクトンだと思って食べてしまうんだ

調査で27,000片以上を採取したところ 黄褐色のものはわずか83片

黄褐色でも大きな破片は多いのに 小さいものが少ないということは 鳥などがオキアミと見間違えて 食べてしまうのでしょう

左がプランクトン 右がプラスチック 色と形がポイントです 

楕円のレジンペレットは魚卵に見え 多種の鳥が好んで食べます

プラスチック材料を誤食する鳥は70種以上 誤食した鳥を調べたところ 組織から高濃度のPCBが検出されました 

プラスチックが汚染を運ぶ媒体なのです

日本の科学者による最近の研究では プラスチック製品の中間材料として 出荷されるレジンペレットが DDEPCBなど疎水性の汚染物質を 吸着することがわかりました 

ペレット表面の汚染物質の濃縮倍率は 海中の百万倍との報告です

レジンペレットはPCBDDEなどの 汚染物質を吸着し 海中の百万倍の倍率で濃縮する

ムーアは海を「スープ」に例える ダシは徐々に濃縮され 合成粒子のレジンペレットを具に煮詰まってゆく

ビル・マクドナルド制作/撮影

www.algalita.org

 


 

 

 

 

 

 


http://mainichi.jp/feature/news/20140707k0000e040115000c.html

 http://www.afpbb.com/articles/-/3019312

 

 

(管理人より)

プラスチック製品をポイ捨てして海を汚し、そして、原発事故を起こして、放射能汚染水を海に流し汚す。海沿いに化学工場などを作り、化学物質汚染水を流し汚す。

大津波が来て、人々の暮らしの品々がすべて廃棄物になって海に流れて海を汚す。

みんな海を汚すつもりなどまったくなくて、普通に真面目に暮らしていただけなのだけど、その暮らしの中で使ってるプラスチックが公害、自然破壊の元凶なのだ。

プラスチックは土に還ることはない。

 

 


岩手県大槌町、吉里吉里海岸の砂浜の砂の検査はされていない?!

2014-07-26 | 放射能汚染

 

海の日:岩手・宮城の海水浴場 海開きが7割できず

http://mainichi.jp/select/news/20140720k0000m040083000c.html

毎日新聞 2014年07月19日 22時26分(最終更新 07月19日 22時41分)

◇砂浜消滅や防潮堤の復旧工事中で

 21日に東日本大震災後4度目の「海の日」を迎える岩手、宮城両県内では、いまだに7割以上の海水浴場が閉鎖中だ。津波による砂浜の消滅や防潮堤の復旧工事で立ち入り禁止になっているためで、海開きは「早くても5年後」と見込む自治体もある。

 海水浴場が27カ所ある宮城県内で、この夏に利用できるのは5カ所のみだ。「砂浜は地盤沈下し、消波ブロックも打ち上げられたままの状態」(女川町)などが理由という。

 岩手県では北部の7海水浴場は利用可能だが、陸前高田市や大船渡市など南部では復旧工事の車両が2018年度まで往来するため海開きができない。大船渡市の担当者は「内陸部の市町からも問い合わせがあるが、海開きまでは時間がかかる。工事が終わっても砂浜が再生するかどうか」と話す。

 陸前高田市立高田小5年の松田由希菜さん(10)は、2年生だった11年7月、景勝地・高田松原で海水浴をしている夢を見て、その絵を描いた。作文には「海と砂浜を思い出した」と書いた。だが、3年後の今は「海で泳ぎたいとは思わない。海の記憶は薄れたし、もう浜は消えたんだという感覚が当たり前のように心の中でできちゃって」という。

 精神科医で京都大非常勤講師の片田珠美さんは「プールと異なり、潮の流れがあって、生き物も見つかる海では探求心を深められる。学ぶことが多い」と、海水浴の経験は子どもたちの成長にプラスになると指摘する。

 陸前高田市の小学校などではプールも津波で壊れたまま。近隣校の施設を借りており、水泳の授業も震災前のように行うことができない。【根本太一】

 

海開き:吉里吉里海岸で4年ぶり 震災後初 岩手・大槌町

http://mainichi.jp/select/news/20140726k0000e040158000c.html

毎日新聞 2014年07月26日 11時27分(最終更新 07月26日 15時39分)

岩手県大槌町の吉里吉里海岸海水浴場で26日、東日本大震災後で初めての海開きが行われ、海水浴を楽しむ人たちの声が4年ぶりに響いた。

 震災前は、ひと夏で2万人以上が訪れていたが、震災の津波で浜にがれきが漂着するなど大被害を受けた。全国から集ったボランティアらの清掃活動などにより、再開にこぎ着けた。同町の中学1年、芳賀勝さん(13)は「震災後、水遊びができなくなっていたので、この日を待っていた」と笑顔を見せた。

 同海岸では防潮堤工事が行われており、泳げるのは幅約130メートル、岸から約50メートルの区域と、海岸全体の3分の1。工事が本格化する来夏以降は進捗(しんちょく)状況により浜を開放できるか判断するという。【佐々木順一】

  

(管理人より) 海開きできないとしながらも結局しています。上二つの記事も、いっさい海や砂の汚染に触れていません。工事が理由で海開きできないということになっています。

子供たちは危険性がわからないのですから、子供が楽しそうに海遊びする写真が安全性を示すものではありません。

大槌町のHPより

2013/7/1 吉里吉里海岸の水質検査 検出下限値は書かれていません。  

2013/7/24 吉里吉里海岸の水質検査 放射性物質や化学物質の検査はありません。

大槌町のHPで検索をかけてもこの2つ以外出てこない不思議・・・・

 

平成26年7月定例記者会見 町長発言  より転載

吉里吉里海岸海水浴場の開設について

吉里吉里海岸海水浴場」について、震災後初めてとなる今シーズンの開設が決まりましたので、概要をご報告いたします。

 吉里吉里海岸海水浴場につきましては、震災前から多くの町民に親しまれてきた海水浴場でしたが、震災以降、砂浜や海中のガレキといった支障物の撤去が進まず、地盤沈下や津波による砂浜の消失、シャワーやトイレといった海水浴施設の未整備など、海水浴場としての開設が困難な状況が続いておりました。
 一方、これまでも地元を中心に海水浴場開設の強い要望が寄せられており、昨年度は海水浴場付近の海中ガレキの撤去も完了したこともあり、安全が確認された一部の区域に限定されますが、今回の海水浴場の開設に至ったところであります。
 開設期間は、平成26年7月26日(土)から8月10日(日)までの16日間、時間は午前8時30分から午後3時までを予定しております。
 開設にあたっては、あらかじめダイバーによる海中支障物の目視調査を実施しており、安全が確認された岸から50メートル、横幅130メートルの範囲をブイやロープなどで目印を表示したうえで遊泳を案内することとしております。
 設備などにつきましては、簡易トイレと手洗い場を海水浴場内に設置するとともに、復興まちづくり大槌株式会社に協力いただき、来場者向け駐車場とシャワー設備を「ホワイトベース大槌」に用意いたします。
 また、駐車場は、大槌町農村広場グラウンドにも準備し、ホワイトベースと合わせておよそ100台の駐車区画を確保しております。
 期間中、現地には監視員を配置し、安全・安心な海水浴を楽しんでいただけるよう努めるほか、週末限定となりますが、盛岡ライフセービングクラブからの申し出により、複数名のライフセーバーが会場に常駐することにしています。
 また、災害など万が一に備えての避難経路を設定し、現地でのわかりやすい表示と避難誘導の徹底を図ることとしております。
 なお、先日、県から公表されましたとおり、海水浴場としての水質検査結果は「水質A」と判定されておりますとともに、海水の放射性物質濃度と砂浜の空間放射線量率の測定結果につきましても、いずれも安全値であることを確認しております。
 海水浴場開設に関連しての主な日程ですが、安全祈願の神事を7月24日(木)午前10時から現地で執り行いますとともに、地域の皆様が主体となって、26日には「砂の芸術祭」「スタンドアップ・パドルサーフイン体験会」「シーカヤック体験会」が予定されているほか、8月2日には「ビーチバレー大会」などのイベントが開催されると伺っております。
 ぜひ大勢の方にご来場いただき、海水浴もイベントも大いに楽しんでいただければと思います。
 吉里吉里海岸は、震災後も地元の自治会を中心に地域の方々が清掃活動に積極的に参加されるなど、地域の皆さまに愛され、親しまれてきた海岸です。今回、こうして海水浴場を開設できることで、大槌の子供たちが地元の海に親しみ、地域の豊かな自然を感じる機会になることを期待しますとともに、町内外からお越しになられる皆様にあらためて海の魅力を感じていただき、安全に、楽しく海水浴をお楽しみいただければと強く願っております。
 

 

岩手県HP 海水浴場の水質調査について

水浴場の放射性物質に関する指針について(環境省)平 成 2 4 年 6 月 8 日

水浴場の水質等調査結果について


岩手県も大槌町も砂の検査はしていないということです。

吉里吉里海岸

所在地:岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里
電話番号:0193-42-2111(大槌町役場)

 

時系列に写真などで見ていきます。

巨大津波三陸沿岸被災地の今・大槌町 より 大槌町・吉里吉里地区 311直後でしょうか。

岩手県大槌町 吉里吉里海岸の瓦礫置場の線量報告 2012/04/29 

吉里吉里海岸 放射線量測定 番外編 ~海岸清掃と行政の問題に付いて  より 2012年10月29日

 

 

吉里吉里漁港 平成25年7月9日現在 (Wordファイル 4.0MB)

 


砂をふるいにかける大変な作業なども地元の人々やボランティアさんの手で行われていたようです。しかし、その砂浜のすぐ隣には2012年10月までは少なくとも震災がれき置き場が存在していました。

放射性物質や化学物質に汚染された震災がれきが波に洗われ、海水に染み出していました。

私は、掃除をされた人たちの体調や、砂浜の砂の汚染、海水の化学物質などの汚染がどうなったのか気になっています。

人間の目で見て取り除けないレベルのサイズの粒子の汚染が危険なのです。

海水も、砂浜も汚染というものは均一ではありません。濃淡があるので環境省のような被曝の計算は無意味です。

ヤブロコフ博士の動画を見て欲しいと思います。http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/c/ee9ef2f2b7a3ae84607658a0ea926ace

「それぞれの放射線核種の影響は時間と空間において均質ではない」ヤブロコフ博士


口や目に入る量がわずかでも核種によっては強いダメージを与えるものもあります。

それをサンプリング検査でGOサイン出すという行政の対応は、私はありえないと思います。








風力発電所をめぐり中部電力子会社に県警が反対住民の情報漏らす!自然エネも原発と同じ。

2014-07-24 | 再生可能エネルギー

 

県警、反対住民の情報漏らす 発電所巡り中部電子会社に

http://digital.asahi.com/articles/ASG7R4G3MG7ROIPE01H.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG7R4G3MG7ROIPE01H

朝日新聞デジタル 2014年7月24日05時53分 

 岐阜県大垣市での風力発電施設建設をめぐり、同県警大垣署が事業者の中部電力子会社「シーテック」(名古屋市)に、反対住民の過去の活動や関係のない市民運動家、法律事務所の実名を挙げ、連携を警戒するよう助言したうえ、学歴または病歴、年齢など計6人の個人情報を漏らしていた。朝日新聞が入手した同社の内部文書でわかった。地方公務員法(守秘義務)違反にあたる可能性もある。 

 シーテックは大垣市上石津町と同県関ケ原町に16基、最大出力4万8千キロワットの風力発電施設の建設を計画。低周波による健康被害などを心配した上石津町の上鍛治屋地区(46戸)は2月、測量に伴う同社の立ち入り反対を決めた。 

 朝日新聞が入手したのは、同社地域対応グループと大垣署警備課長らとの協議内容をまとめた「議事録」で、2013年8月7日、14年2月4日、5月26日、6月30日の4回分。 

 最初の13年8月7日付によると、中部電岐阜支店から「大垣署が事業概要の情報を必要としている」と連絡があり、同グループ長らが署を訪れた。同署警備課は、一部の反対住民を「自然に手を入れる行為自体に反対する人物」とし、大垣市在住でダム反対などの運動家・近藤ゆり子さん(65)や、妻が共産党市議の弁護士らが所属する同市内の法律事務所「ぎふコラボ」との連携を心配していることを示した。 

 「大々的な市民運動へ展開すると事業も進まない」「平穏な大垣市を維持したい」などとして、今後の情報交換を依頼。その際、近藤さんについて、年齢や最終学歴などを伝えた。その後も「ぎふコラボ」事務局長の名前を教え、「病気で、次の行動が取りにくい」(5月26日付)などと教えていた。 

 シーテックの加藤広・地域対応グループ長は議事録の作成を認め、警察情報について「いろんなことを知っていた方が良い」、大垣署の牧村康弘副署長は「ノーコメント。治安のため情報を集め、共有することはある」と話した。(編集委員・伊藤智章、渋井玄人)

 

県警情報流出、中部電の子会社が謝罪 「議事録」認める

http://www.asahi.com/articles/ASG7S3K08G7SOIPE00J.html

朝日新聞デジタル 2014年7月24日13時59分 

岐阜県大垣市での風力発電施設建設をめぐる反対派住民らの動向について、事業者の中部電力子会社「シーテック」(名古屋市)が県警大垣署と情報交換していた問題で、同社は24日、「関係する住民のみなさまに申し訳なく思う」と謝罪した。 

 同社秘書・広報担当課の小川十永(みつなが)課長は取材に対し、大垣署から得た反対派住民らの個人情報を記した「議事録」を作成していたことを正式に認めた。個人情報を大垣署から聞いたことについて「通常の情報収集活動で、いろいろな話を警察から聞く。法令違反をしているとの認識は社としてない」と述べた。 

 議事録に個人情報を記載したことについては「取捨選択せずに記録に残してしまった。悪意はなかった。議事録が外部に出たことについて社内で調査を進めている」と話した。(渋井玄人)

 

(管理人より) 風力発電建設でやってることは原発建設とそっくりですね。推進側は市民を潰すのに必死です。

謝罪と書いてあるのに「議事録に残してしまった」と言ってるだけで、事実上、謝罪ではありません。悪いと思ってないのです。

自然エネルギーを推進する市民の中には、「小規模にして自宅に設置」などとDIY感覚で語ったり、すべてを「電力会社の陰謀工作」などと言う陰謀論にどっぷり浸かった狂信者がいますが、自然エネ推進は原発推進と何も変わらない。やり口が同じです。グリーンウオッシュされてるので余計にタチが悪いと思います。 

 

北海道)根室の風力発電計画中止 電源開発「採算低い」

http://digital.asahi.com/articles/ASG7J5GV2G7JIIPE01D.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG7J5GV2G7JIIPE01D

2014年7月17日03時00分 朝日新聞デジタル

 

 

太平洋に面した根室市のフレシマ地区で風力発電計画を進めていた電源開発(東京)は16日、「収益性が低いと判断した」として計画の中止を発表した。「野鳥の楽園」といわれる同市での計画には自然保護団体が反対の声を上げていたが、同社は「今回の判断とは無関係」としている。 

 計画では、最大で15基の風車を建設し、3万4500キロワットの発電を目指していた。周辺は絶滅危惧種のオオワシやオジロワシの飛来地であるため、「風車の羽根との衝突が避けられない」として、日本野鳥の会や市民団体が計画中止を求めていた。 

 16日、電源開発の飯沢雅人環境エネルギー事業部長らが根室市役所を訪れ、計画の中止を伝えた。記者会見で飯沢部長は「電力の自由化で競争も激しくなり、事業評価のハードルが上がった。投資効率のよいものに絞り進めていく」と中止の理由を述べた。根室市以外でも、同様の理由で中止する風力発電計画があるという。自然保護団体の反対については「判断の材料にはしていない」と述べた。 

 市側には発電所建設による税収増への期待もあったが、長谷川俊輔市長は「突然の中止に驚いている。経営上の問題とのことで、その判断を尊重したい」とのコメントを発表した。 

 計画に反対していた「根室の自然環境とエネルギー問題を考える会」の山本純郎会長は「まずはよかったが、今後、風のよい所を探せばまた同じ問題が出る。自然環境を考え計画を立ててほしい」と話している。

 

電源開発を調べてみても、「再エネが原発体制を補完する利権構造」だということがわかります。

HPのトップページの写真に風力発電や水力、火力など持ってきています。なぜか原発だけはありません。せこいですね。青空と緑の中にある風車の写真使ってます。

http://www.jpower.co.jp/index.html

 

ですが、バリバリの原発推進です。大間原発作ってるところですから http://www.jpower.co.jp/bs/field/gensiryoku/index.html

http://www.jpower.co.jp/news_release/pdf/news140620-2.pdf

http://www.jpower.co.jp/news_release/2014/06/news140620.html より 

 

電源開発の飯沢雅人環境エネルギー事業部長は、自然保護団体の反対については「判断の材料にはしていない」と述べています。

原子力ムラが自然エネルギーをやってるわけですから、自然保護団体や市民の意見を聞く態度など持ってるはずがありません。

「自然」エネルギーなのに、自然保護団体の意見を判断の材料にしないのが、国策再生可能エネルギー事業の実態です。

自然エネルギーを言葉のイメージだけで推進している市民や、「企業の風車はダメだけど市民ならいいよね」「風車はダメだけどパネルはいいよね」「小さい風車ならいいよね」などという市民は、原発なくそうと何かしら頑張ってるのかもしれないけど、原発なくすことにつながりません。原子力ムラを儲けさせるだけです。

原発を応援することになる自然エネルギーシステムについて言及しない、脱原発の有名人、政治家、環境NPO、生協、政党、議員に、この矛盾を突きつけてください。

本気で原発なくしたいなら。


市から海水浴場の汚染調査を委託されているNPOの母体が日本財団から助成金を受けている事実。

2014-07-24 | 放射能汚染

福島県海開きのニュースで「砂」の放射能汚染度の数値が発表されない不思議。「砂浜」の砂の汚染度は??

2011年に4400ベクレル/kgの汚染があった永崎海岸。3年たって砂浜の汚染度はどうなったか?

↑昨日の記事の続きです。

2013年の海開きのことを書いた個人の方のブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/kyomutekisonzairon/66544950.html) に砂浜の砂の汚染度のデータが残っていました。

しかし、なんと 四倉海岸における放射能に関する調査結果報告書⇒ いわき市HPリンク切れ!いわき市が削除してしまっています。

NPO法人いわき環境研究室が実施した2013年度分(3月実施)がこちら↓

このように昨年も?メッシュ状に調査していたというわけです。当時は誰もがいわき市HP上で確認できましたが、今はもう比較しようがありません。

昨年は四倉海岸では最大で3167ベクレル/kgが出ています!1000ベクレル/kg 超も見られます。

こういうのを2014年の今年もやってるのかどうかすらわかりません。

どうかお近くの方はいわき市に電話でご確認ください。なぜ、今年は砂浜の砂の汚染度を公開しないのかと。どなたか情報公開請求してみてください。

いわき市 商工観光部 観光交流課 施設係 

電話: 0246-22-7480  ファクス:0246-22-7581
メールでのお問い合わせはこちら


NPO法人いわき環境研究室は、いわき地域環境科学会と「強い協力関係がある」と書かれています。 http://www.essid.org/npo_setsuritsu.html 

http://www.essid.org/npo_setsuritsu.html より

「いわき環境研究室」は,本年8月に新設した組織である。本組織は,既存の組織である「いわき地域環境科学会」(以下「科学会」という)(昭和63年5月設立)の会員が中心となり,これまでの科学会の活動成果の発展的展開を図ると同時に,新たに地域環境の改善に寄与するような本研究室独自のテーマを掘り起こす調査・研究とそれらの成果を基に政策提言をも行っていく。

http://www4.ocn.ne.jp/~iwaki-kk/link.html  より

いわき地域環境科学会のリンクの説明に 「当NPO法人の母体となる任意団体」  と書いてあります。

NPO法人いわき環境研究室

役員 理事長(橋本孝一),副理事長(大平恭二),理事(松崎和敬,引地宏,和田佳代子),監事(江尻勝紀,佐藤烈)

http://www.essid.org/jpg/field66/NPO-chart.gif

  

 

いわき地域環境科学会いわきの海岸環境復元プロジェクトは日本財団の助成で行われています。

日本財団は原発推進団体です。⇒http://urx.nu/ao3x 

原子力推進事業に膨大な助成金を出しています。⇒ https://nippon.zaidan.info/dantai/000147/dantai_info.htm

https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1982/00359/mokuji.htm

http://nippon.zaidan.info/kinenkan/history30/1/1333.html より 原子力船むつにも5億円!

 

さらに見ていきます。NPO法人いわき環境研究室の2012年度の活動報告 を見ますと

原発推進団体から助成金をもらう環境団体が母体のNPOが再生可能エネルギーを大推進してることがわかります。あいおいニッセイ同和損害保険=三井住友系(原発推進)から寄付ももらっています。


原発推進企業、原発推進団体と助成金で結びついた環境団体を母体とする環境NPOが、自治体いわき市の受託事業で海水浴場の砂浜の砂の汚染度調査をし、再生可能エネルギーも推進してるということです。

東電の定例会見で、データの公表や測定箇所も東電といわき市と相談して決めると言っているのです。

結局全部原子力ムラとつながっているということ。ズブズブ。

ここでも再生可能エネルギーが原発を補完していることがわかります。いま多くの普通の脱原発市民が洗脳されている「原発VS再エネ」なんて偽物の対立軸です。

放射能汚染を過小評価(調査報告を読むとわかる)、さらにデータの隠蔽、メディアが正確に報道しない、再生可能エネルギーの普及に至るまで、この原発事故後の一連の流れは、全部、原発事故を起こした張本人が取り仕切っているということが、いわき市海水浴場の砂浜の砂問題でも明らかです。

一見、市民も含まれる環境団体ですが、調査を自治体に委託され、税金が流れ、さらに原発推進団体から助成金をもらっている事実は事実。これは誰もがネットで確認できることです。


【おかしなこと】

●2013年は砂浜の砂の汚染を調査し(いろんな深さで)数値データがいわき市のHPにあった。

●2013年は放射能汚染の数値データがいわき市のHPにPDFで掲載されていたのに、それがいつのまにか削除されて見ることができなくなっている。

●2014年は調査対象がなぜか海底の砂だけになっていて、測定地点も減らされている。

●2014年に海開きを報じたニュースに、砂に関する放射能汚染の具体的な数値データがない。

 

もし、放射能汚染を過小評価したい立場だったとしたら、

 

海底の砂を測定していれば一応、調査したことにはなるので(嘘にならない嘘)それを市のHPにPDFでアップしておけばいい。

わかりにくいので市民の目に付かないし、昨年の汚染のデータを削除しておけば、比較することもできない。測定地点を減らしたことも気づく市民も、突っ込む市民もいないだろう。

 

と考えると思うのです。

こういうのを「環境的不正義」というのではないかと私は思います。


2013年にヤブロコフ博士が来日されて、日本にチェルノブイリの教訓を伝えてくださいました。それを噛み締めたいと思います。

http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/c2ddc3b148e8f37b1b4ea74152d1cc22  より

教訓その1「放射線の状況というものは安全です」という当局の公の宣言を決して信用してはいけない。」

教訓その2「空気・水・食料品に関して政府から独立した形で放射能をモニタリングするシステム、体制を確立しなければいけない。」 

教訓その3「体内の放射線核種ということに関して、つまり内部被曝に関して政府から独立したモニタリングを確立しなければいけない。」


 


2011年に4400ベクレル/kgの汚染があった永崎海岸。3年たって砂浜の汚染度はどうなったか?

2014-07-24 | 放射能汚染

 永崎海岸環境の復元プロジェクトから~いわきの海岸砂浜の放射線調査~(2011年)より

福島県海開きのニュースで「砂」の放射能汚染度の数値が発表されない不思議。「砂浜」の砂の汚染度は?? 

昨日はいわき市の海開きについて記事を書きました。1日でツイッターで120、フェイスブックで20拡散しました。ありがとうございます。

海水浴場のモニタリング結果というのは東電HPといわき市HPにそれぞれあって、ややわかりにくいですがネット上で見ることができます。

2014/7/22(月)の東電の定例会見でおしどりマコさんが海水浴場について質問されており、東電のモニタリングで海水の測定箇所の数が昨年よりも減らされていることがわかりました。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/156038  39:40~ 海水浴場測定箇所についての質問

昨年は測定箇所が10箇所だったのが今年は2箇所。東電によると、測定場所の選定、データの公表などもいわき市と相談して決めているということです。

確かに東電HPで公表しているデータを見ると、昨年は海水浴シーズンが終わってから追加でストロンチウムを測定していますが、今年の海開きではなぜか測定していません。見てください↓

四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果 平成25年11月12日東京電力株式会社  より 

四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果 平成26年7月22日東京電力株式会社  より 

 


 いわき市のHPをみても、昨年の海水浴場の砂などの汚染データ等を削除してしまっているようです。何度検索しても出てきません。HPに最終的な来場者の人数しか残していないというズルさ・・・・いわき市の方の海水・海底砂の測定は「NPO法人いわき環境研究室」が委託されていますが

今年の測定が4月は5箇所の測定だったのに5月にはなぜか3箇所に減らされています。

02 H2604いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 218.8KB)

04 H2605いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 236.8KB)

まあ、市民が黙ってたら市役所はこういうずるいことをこっそりするんですね。似たようなPDFをいちいち開いて確認するなんて作業を市民はやりたくありませんから。 NPO法人いわき環境研究室 を見てみると

とありますから、今年も海岸全域のデータはある可能性があります。なぜ全部公開しないのでしょうか。

このNPOは「いわき地域環境科学会」と連携して調査活動をしているようです。

2011年の調査がこちら↓  砂浜の砂の放射能濃度が記載されていました。

永崎海岸環境の復元プロジェクトから~いわきの海岸砂浜の放射線調査~  より

 

 その当時の朝日新聞で、永崎海岸で最大で4400ベクレル/kgの砂があったと報じています。グラフにはなぜかあらわれていません。おかしいですね。上下を切捨てて平均化したのでしょうか。こういう場合はグラフだけでなく数値でも公表すべきです。勿来海岸にも強烈に高い値があったかもしれません。

四倉海岸も高いです。市民は汚染の最大値を知っておきたいと思うのですが、なぜ数値全部を公表しないのか訳がわかりません。

いわき市沿岸砂浜などの放射線量調査(中間報告)いわき地域環境科学会(平成23年12月1日)より

 2011年9月26日付け福島民友新聞にて、福島第1原発より排出された高濃度放射能汚染水が4月13日、
いわき市の沿岸まで南下したとのシミュレーションに係る記事が掲載された。(右図参照) 尚、いわき市沿岸での
海水中の放射能濃度は約1000Bq/kgであった。 これより、いわき市の海岸砂浜が海水により汚染された結果、
海水が影響する砂浜、特に下層部の放射線量が高くなっている測定値が得られたとの考えに至った。

2011年に 約1000Bq/kgという高濃度の汚染水がいわき市の海岸に接岸し、砂浜を汚染したことは事実。最大4400ベクレル/kgの汚染が 砂浜の砂にあったということです。

3年たって汚染はどうなったか、2014年度の砂浜の汚染度を測定していないのかしているかどうかも不明で(ネットで確認できない)そして、公開しないまま海開きするいわき市。

この調査を委託された団体の目的が、

「当会では、いわき市沿岸の砂浜における放射能汚染の実態を調査するとともに、そのメカニズム解明を通して、一日も早く安全な海岸環境へ復帰することを目指す」

ですから、もはや科学会ではありません。砂浜の汚染度を調べた結果、市民に全て公表し、安全な海岸に復帰することは無理だと判断しなければならないはずです。どこにホットスポットがあるかわからないから海開きをしてはいけないと言わなければおかしいはずです。まったく市民の命と環境を守る方向になっていません。

測定に関わったのは、東電、いわき市、いわき地域環境科学会、NPO法人いわき環境研究室です。

なぜそのようなことになったのか?

次回に続く

 


福島県海開きのニュースで「砂」の放射能汚染度の数値が発表されない不思議。「砂浜」の砂の汚染度は??

2014-07-22 | 放射能汚染

<海開き>うれしい! いわきの2海水浴場で /福島

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20140721ddlk07040080000c.html

2014年7月21日(月)11:43

 夏の訪れを告げる海開きが20日、いわき市の勿来、四倉の両海水浴場であった。市内10カ所の海水浴場はすべて放射性物質が検出限界値(1リットル当たり1ベクレル)未満だったが、津波対策の防波堤工事の影響で昨年と同じ両海水浴場だけの海開きとなった。来年も両海水浴場のみとなる見通し。

 市内最大の約300メートルの砂浜を持つ勿来海水浴場では、家族連れや若者ら約30人が今年最初の海水浴を楽しんだ=写真。母親や妹と震災後初めての海水浴にやってきた同市好間町の小学1年、船山幸之介君(6)は、波際を走り回りながら、「プールも楽しいけど海も楽しい」と喜んでいた。

 市や県によると、市内の海水浴場のほとんどで防波堤工事などが終わる2016年まで閉鎖が続く。さらに、大規模な防波堤の建造で砂浜が狭まったり、震災による地盤沈下で砂浜が消失している場所もあり、市観光交流課は「市内の海水浴場は震災前と同じ状況には戻らないだろう」と残念がる。【栗田慎一】


待望の海開き いわき・勿来海水浴場、四倉海水浴場

http://www.minyu-net.com/news/news/0721/news5.html

 いわき市の勿来、四倉の両海水浴場が20日、海開きした。同市には10カ所の海水浴場があるが、ほかは津波被害の復旧工事などで再開を見送った。

 勿来海水浴場で行われた海開き式では、勿来工高のフラチームが華麗なフラを披露した。震災犠牲者に黙とうをささげ、神事でシーズン中の無事故を祈った後、地元の観光をPRするサンシャインガイドいわきの鈴木真奈美さんが海開きを宣言した。清水敏男市長らがテープカットした。

 両海水浴場とも開設期間は8月17日までの午前9時から午後4時まで。空間放射線量を毎日測定、場内に掲示する。

(2014年7月21日 福島民友ニュース)


(管理人より)

花火の記事を書きましたので、海水浴のことも書いておこうと思います。

今年も全国で海開きのニュースが出ましたが、福島県でも2箇所の海水浴場の海開き。報道の中で、福島の地方紙も毎日新聞も、放射能濃度の具体的な数値を出していません。

ニュースの中では空間放射線量や海水の放射性物質濃度について少し触れているだけ。 砂浜の砂や砂浜沿いの海水の汚染が問題なのに、報道では思い切りスルーされています。

これではニュースを見た人が「問題なし」と判断してしまうと思います。果たしてそのような判断が適切かどうか、まず、いわき市のHPで調べてみます。

いわきの海開きについて  より 

「※勿来及び四倉海水浴場において、小さなお子様が砂遊びできるサンドパークを開設します。なお、監視塔において、スコップやバケツなどの砂遊びセットを無料で貸出します。」

http://www.city.iwaki.fukushima.jp/mimiyori/018034.html  より

毎回調べてて思うのですが、役所のHPは数字をそのまま載せずにPDFにしてずら~っと並べてわかりにくくしてるとしか思えません。不親切なのか内容を隠したいのか・・・

放射性物質の測定は、体に付着する可能性が大きい「砂浜」の砂と「海底」の砂の両方すべきだと思います。

一番下の行に「砂」とありますが、「海底」の砂か「砂浜」の砂かわかりません。

しかも「設定なし」って!!!

海開きに、暑いのにゆるキャラ呼んだり、砂遊びセットとか用意するよりも、砂浜の砂の汚染を測定するほうが大事です。

実際、私は昔、海水浴に行き、ひっくり返って頭を海底にツッコミ、海底の砂が耳の穴に入り込んだ経験があります。半年ぐらいずっと耳の中から砂が出てきました。子供は砂浜で、首だけ出して砂に埋められたりして顔中、体中、砂だらけで遊びます。砂まみれです。 なので、砂浜の砂も、海底の砂も放射能汚染されてたらまずいわけです。

砂は耳にも鼻にも口にも目にも入るのです。海水も何度も飲み込みます。

直近2回の海底砂の測定結果を見てみます。

08 H260630いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 138.7KB)  より

 

10 H260707いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 138.4KB) より

 

 

こんなに高い数値・・・食物の基準が100ベクレル/kgだから感覚が麻痺してしまうのでしょうか。 

海底の砂は波で打ち上げられて砂浜の砂になるわけですが、昨年2013年にちだいさんが勿来海水浴場の砂浜の砂を測定されていましたので転載します。

昨年は、砂浜の砂が 55ベクレル/kg 汚染されていたのですね・・・・今年は汚染水も追加で漏れていると考えると・・・ 

http://ameblo.jp/c-dai/entry-11634453081.html  より

 

福島県放射能測定マップより

http://fukushima-radioactivity.jp/else-mapdetail.php?category_cd=3&genre_cd1=7&point_no=3014  より

勿来海水浴場(南)の測定値 浜砂(土壌)(浜)の測定値 (測定機器:Ge半導体検出器)

2011年06月07日の砂浜の汚染は なんと、セシウム合算1104ベクレル/kg でした。

 

 

http://www.remnet.jp/lecture/forum/07_02.html   より内部被曝について

せめて砂浜の砂の放射能汚染度を2箇所でなく、なるべく多く10箇所以上測定すべきです。

そしてその具体的なデータを新聞や市のHPに発表した上で、海水浴に行くかどうか判断できるようになっていればまだいいのですが・・・

きちんと数字を確認すれば海水浴に行かない人もいると思います。

検査も広い海水浴場のたった3箇所。砂浜の砂の検査をしてない。

そういうことを知らずに「ニュースで大丈夫って言ってたよ、行こう行こう!」となってしまう人がいるのだと思います。

そもそも「いわき市海水浴安全対策会議」って誰がやってるんでしょうか?責任の所在が曖昧だと思います。誰が「泳いでいい」って決めたかわからない。

そういった状況で、海水浴に行くのはもはやリスクしかありません。


スモーキーマウンテンで生活する女の子 マニカちゃん

2014-07-21 | 大事なこと

 

 

2年後

 

 

 


(管理人より) 

フィリピンのスモーキーマウンテンに住むマニカちゃん(12歳)の暮らしと生き様にあなたは何を感じますか?

日本では 1億8000万円分の食べ物が捨てられています。

私は、日本に住む人たちがひとりひとり、廃棄物の問題に対して真剣に向き合って初めて自然エネルギーの欺瞞が見えてきて、原発をなくすことができるのではないかという気がしています。

裏を返せば、廃棄物問題に目を背けたら、もう原発の問題は解決しないということです。

1億8000万円分の『コンビニ弁当』が毎日棄てられている!【贅沢大国・日本】

コンビニ弁当が捨てられている。それも1億8000万円分もである。コンビニからでる廃棄は弁当に換算して、平均30個。それをコンビニ最大手のセブン-イレブンの店舗数1万2000点に直すと、36万食。金額にしてほぼ1億8000万円となる。ということは、それだけのお金額が毎日捨てられているのである。

 


花火大会を考える。花火=火薬。重金属は空気中に飛散。花火工場では世界中で爆発事故が起きている事実。

2014-07-21 | PM2.5

 

 

また今年も花火大会が近づいてきました。昨年も放射能汚染地域の花火大会の際にゲリラ豪雨があり、放射性物質や重金属などを捕捉した危険な雨に若者がずぶ濡れになるという事態がありました。

昨年の記事↓

フクイチ3号機が不穏当な時ですら花火に浮かれる日本中の人々、まさにパラレルワールド!

エンタメのために命を懸ける?レベル7の日本の現実です。私は311後は環境が汚染される花火大会はやめるべきだと主張してきましたが、まあ一切広がりません。

理由は3つ。一つは庶民の楽しみ。二つ目は地元経済。三つ目は伝統文化?放射能を懸念する人々も花火に関してはほぼ無視。 重金属と放射能の複合汚染がより症状を悪化させることは、バンダジェフスキー博士も指摘しておられたのに・・・・ 

福島原発事故後は放射性物質のダストが舞っているわけですから、花火を上空で爆発させると重金属との複合汚染になるので環境に良くないことは明白です。 

花火の環境工学より引用

重金属汚染

リチウム(赤色)、ナトリウム(黄色)、銅(青緑色)など、金属イオンと炎色反応の色の関係を、中学校の理科第1分野や高校の化学の授業で学んだ記憶があるだろう。花火の色は、この炎色反応を利用して表現されている。火薬の中に、色火剤と呼ばれる金属化合物が入っているのである。

では、色を出した後、それらの金属元素はどうなるのだろうか?

消えてなくなるわけがない。もし花火でそんな変化が起こっていたならば、ドルトン(Dalton John:原子説の提唱者。1766~1844)もびっくり。ノーベル賞どころの騒ぎではない。

入っていた金属元素は、何らかの化合物として空気中に飛散することになる。そして、いずれは降下し、地表面や水面に沈着する。あるいは、雨で洗い流されて地上に到達する。その中には、銅(青緑色)やストロンチウム(深赤色)といった重金属も含まれる。土壌や水系の重金属汚染が懸念される。

二酸化硫黄 

花火は酸化剤、可燃剤、そして前述の色火剤からなるが、このうち可燃剤には、硫黄が用いられることもある。硫黄が燃えれば、当然、二酸化硫黄が発生する。二酸化硫黄は無色で刺激性の強い気体であり、気管支炎や喘息を引き起こす空気中の濃度が0.012%以上になると人体に害があるともいわれる。また、酸性雨の原因物質の一つとしても有名である。

そのため、二酸化硫黄の排出量は大気汚染防止法によって厳しく規制されている。施設ごとの量規制、工場全体での総量規制、あるいは燃料使用基準など、様々な規制が存在する。

しかし、花火は工場ではない。従って、規制は適用されない。どれだけ排出しても、大気汚染防止法には引っかからないのである。黒色火薬の場合、全重量の10数%は硫黄だというのに……。 

二酸化窒素

ものが空気中で燃えるときには、必ず、空気中の窒素と酸素が反応して、二酸化窒素が発生する。花火とて例外ではない。

二酸化窒素も刺激性の気体であり、鼻や喉を刺激するほか、呼吸器系統への慢性的な作用、気管支や肺機能への影響などが指摘されている。世界保健機関によれば、空気中の濃度がわずか0.5ppmでも、人体に対する強い影響があるとのことである。また、水に溶けると硝酸になるため、二酸化窒素は、酸性雨の原因物質でもある。

例えば自動車は、排気ガスを三元触媒と呼ばれる触媒に通すことによって、発生した二酸化窒素を分解している。だが、上空で炸裂した花火の排出ガスを、触媒に通せるはずがない。二酸化窒素は、そのまま空気中に放出されてしまう。

浮遊粒子状物質 

花火の後には、多量の煙が残る。煙は、ススなどの微粒子からなる。粒が小さいために風で巻き上げられやすく、空気中を長時間にわたって浮遊する。こういった粒子は呼吸器系に入り込みやすく、気道や肺胞への沈着を起こして、呼吸器疾患の原因となる。

大気汚染防止法は浮遊粒子状物質についても規制を定めているが、やはり花火には適用されない。 

  

にもかかわらず、ネット上の花火の環境影響について懸念するQ&Aは、「影響はない」とする答えばかりです。まさに「火消し」。

「少しだからいい」「年に一回だからたいしたことはない」「気にしすぎ」「重金属は環境中にもある」など、原発と同じようなパターンで「危険隠し」が行われています。

重金属や放射性物質はたとえ低濃度であっても食物連鎖で濃縮していき、食物連鎖の頂点にいる生物に高濃度に蓄積するということを誤魔化すのに必死です。

やっぱり産総研で「花火の安全化」など税金を使って研究されていました。

http://rrpdb.db.aist.go.jp/RRPDB/system/Koukai.Top   で「花火」と検索すると

http://rrpdb.db.aist.go.jp/RRPDB/system/Koukai.List   こんなに出てきます。しかも産総研は花火を「化学産業」と位置づけています。

こうなると原発と同じで、危険性は過小評価され、品質管理すれば問題ないというような安全神話が生まれると思うのです。

茨城大学教育学部理科教育教室、化学研究室 の作った花火の科学に関するパワーポイントに、驚くようなスライドがありました。 こちら⇒花火の科学  より当ブログ内に抜粋転載

将来学校の先生になる学生さんが作ったと思われるパワーポイント。教材研究して丁寧に作られてるのですが以下のスライドは「火薬の平和利用」という言葉を付け加えてるところが私は正直納得いかなかったです。

 

 

 

火薬の平和利用って、なんか似てますね、核の平和利用と。火薬=武器のプロパガンダにつながる気がして仕方ありません。

「たまや~」とか楽しんでる場合じゃないと私は思います。ついでに個人的には、運動会の時の早朝の花火もやめてほしいと思っています。

花火=火薬。こちらをご覧ください。 

欧州重大災害危険委員会MAHBの事故データベースMARS  より

「2000年5月13日 花火貯蔵倉庫で火災が発生して3回爆発した。事故原因は不明であるが、消防隊員4名を含め18名が死亡し946名が負傷した。その他3名が行方不明になり、民家400軒が破壊された。花火材料に含まれる重金属が環境影響を与えたと考えられる。」

とありますが、これはオランダ・オーファーアイセル州エンスヘーデで起きた花火倉庫の爆発事故です。

http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CA0000254.html 

損害は8900万ドルにおよび、過去25年において西ヨーロッパで起きた産業事故の最大規模とも言われる事故と言われているようです。

動画を探してみました。この爆発事故をバラエテイ番組で紹介するなんて、まったく日本のテレビ番組は不謹慎です。恥ずかしい。

 

 

 

他にも世界中で花火爆発事故が起きています。フィリピン☟(日本と台湾の動画は消されました)

 

 

放射能汚染国家になっってしまった国、日本で重金属を撒き散らす花火を、エンタメのためにするのはもうやめたほうがいいと私は考えます。多重複合汚染になるからです。

私の子供は喘息でしたので、花火をほとんどさせていません。喘息の小学生が花火の煙を吸い込んだ途端に「ヒュー」と発作が出たということを、実際に知人から聞いて知っていたからです。

作る人も上げる人も命懸けの花火。産地不明のものを買い食いしながら、そして重金属を吸いながら炎色反応を見るのが花火大会。大気汚染防止法には適用されない。

今年もまた近づいています。当日はそらまめくんでPMなどをチェックしてみようと思います。


【愕然】5号機配管はサビサビ!いつ大穴が空いてぶち壊れてもおかしくない!こんな配管いつまでもつの?

2014-07-19 | フクイチ

 

福島第一原発5号機の配管で水漏れ

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20140719-00000035-nnn-soci

日本テレビ系(NNN) 7月19日(土)17時10分配信

 福島第一原発5号機で、使用済み燃料プールにつながる配管から水漏れが見つかった。5号機では、今月の初めにも別の配管で水漏れが見つかっていた。

 水漏れが見つかったのは、5号機の使用済み燃料プールの水を海水で冷やした後で、プールに戻す配管。19日午前1時半頃、2か所の弁の周辺で、計100リットルの水たまりが見つかった。東京電力が原因の特定を進めているが、プールの温度などに影響は見られないという。

 5号機では、今月6日にも、別の配管で水漏れが見つかり、一時、プールの冷却を止めるトラブルがあったばかり。


(管理人より)

5,6号機がかわりばんこに冷やされて綱渡り状態だということは前の記事で書きました。↓

フクイチ5,6号機が綱渡り状態。冷却停止なら爆発やメルトダウンもありうるのに追加の報道がない恐怖。

5号機の配管がまた水漏れです。写真がアップされたのを見て愕然としました。これに大穴が空いて壊れて冷却できなくなったら・・・・メルトダウン。

これについて「サビサビだ!」というのは、もはや「王様は裸だ!」というのと同じノリですね。

こんな錆だらけの配管が永遠にもつと思うんでしょうか?もはや恐怖しかありません。

http://photo.tepco.co.jp/date/2014/201407-j/140719-01j.html

福島第一原子力発電所5号機原子炉建屋5階オペレーティングフロアにおける水溜りの発見について(続報)

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2014/1239306_5851.html 

平成26年7月19日
東京電力株式会社

 本日(7月19日)お知らせした、5号機原子炉建屋5階オペレーティングフロアにおける水溜りの発見についての続報です。

 当該弁2箇所(A系およびB系)の水溜りについて、放射能分析結果は以下の通りです。

 (A系:水溜り深さ約9cm)
 ・コバルト-60  2.1×10^0  Bq/cm3
 ・マンガン-54   7.3×10^-2 Bq/cm3
 (B系:水溜まり深さ約18cm)
 ・コバルト-60    3.4×10^0 Bq/cm3
 ・マンガン-54    7.3×10^-2 Bq/cm3

 このコバルト-60の放射能濃度レベルは、使用済燃料プールにおける濃度と同程度となっております。

 また、当該弁からの漏えいの有無を確認するため、弁ボックス内の水の汲み上げを完了し、現在、状況を確認中です。

 なお、5号機については、既にお知らせしているとおり、残留熱除去系による原子炉停止時冷却運転(炉心冷却)と非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を交互に実施しており、現在は、炉心冷却を行っております。

 本日(7月19日)午前5時現在の使用済燃料プールの温度は25.2℃で、65℃(運転上の制限)に達するには、8日程度(0.192℃/h)余裕があります。

 今後、非常時熱負荷運転による使用済燃料プールの冷却再開を7月20日までに予定しております。以 上


ふくいちプラントパラメータモニタの綱渡りは続く!

http://fukuichi.mods.jp/?p=3%2C4%2C9&fname=p56_1.csv&cnt=120&update=%E6%9B%B4%E6%96%B0

 


マレーシア航空機MH17便 撃墜。搭乗者298人全員死亡。墜落現場 画像 動画 まとめ

2014-07-18 | 戦争 

 

連日ガザでの悲惨な戦争の実態が伝えられる中、ついに、ウクライナ東部の空域で民間の航空機が撃墜されました。マレーシア航空機MH17便です。7/17の夜中にツイッターで知り、墜落現場画像などネットで情報を収集しましたが、よくわからないこともあります。ネット上では様々な憶測、考察が語られていますが、とりあえずざっと海外の報道から動画をアップしておきます。

マレーシア航空機に搭乗し亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。


 

 【写真特集】ウクライナのマレーシア機墜落現場 画像 34枚

http://www.afpbb.com/articles/-/3020890

リンク先には!のマークの画像があり、閲覧注意を促しています。!のついた画像はご遺体などのショッキングな画像ですのでご注意ください。

 

マレーシア航空、墜落したアムステルダム発777-200の搭乗者数と国籍を発表

http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/mycom_1010108.html

2014年7月18日(金)16:49(マイナビニュース)

マレーシア航空は、7月17日に運航していたアムステルダム発クアラルンプール行きの777-200がウクライナ東部に墜落した件について、搭乗者数とその国籍を発表した。

座席を使用しない幼児3人も含めて搭乗者数は283人・乗員15人であり、298人全員が死亡したとみられている。なお、機体は整備記録上、異常はなかったと発表されている。

搭乗者国籍
オランダ: 154人
マレーシア: 45人(うち、乗員15人・幼児2人)
オーストラリア: 27人
インドネシア: 12人(うち、幼児1人)
イギリス: 9人
ドイツ: 4人
ベルギー: 4人
フィリピン: 3人
カナダ: 1人
国籍未確認: 41人
合計: 298人


ウクライナで墜落のマレーシア航空機、エイズ会議出席者らが搭乗

http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2014/07/130533.php

[メルボルン 18日 ロイター] - オーストラリア政府は18日、ウクライナ東部で墜落したマレーシア航空機MH17便に、豪メルボルンで開催される国際エイズ会議の出席者らが搭乗していたと発表した。

ビショップ豪外相は記者団に対し、「国際エイズ会議の出席者の多くが搭乗していた」と述べ、MH17便はマレーシアのクアラルンプールに到着後、オーストラリアのパース行きのフライトに接続する予定だったと語った。

同会議を主催する国際エイズ学会(IAS)は声明で、過去にIAS会長を務めたオランダ人のユップ・ラング氏が搭乗者に含まれていたとの情報を受けたとし、正しい情報であれば、HIV・エイズ研究界は非常に重要な人物を失ったと指摘した。

国連合同エイズ計画(UNAIDS)のシディベ事務局長はツイッターで、乗客の多くは同会議に向かっていたと明らかにした。同会議は20日から1週間にわたり行われる。ビル・クリントン元米大統領も講演する見通し。

マレーシア機のブラックボックス回収

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140718-00000185-jij-int

【キエフ時事】インタファクス通信によると、ウクライナ国家非常事態局は18日、東部ドネツク州で撃墜されたとみられるマレーシア航空機のブラックボックス二つを回収した。州当局者が明らかにした。フライトレコーダーとボイスレコーダーの二つを指しているとみられる。


http://coresugo.com/saisin/

 


 http://live.reuters.com/Event/World_News

 

  ⇒閲覧注意 ショッキングな画像です。


がれき撤去で放射能飛散コメ汚染の報道についての考察(2)放射性粉塵4兆ベクレル撤去作業の画像なし?

2014-07-16 | フクイチ

 

50キロ先、住宅地にも粉じん 福島第一原発がれき撤去

http://digital.asahi.com/articles/ASG7H5SVWG7HUUPI00C.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG7H5SVWG7HUUPI00C    2014年7月16日07時33分

東京電力が昨年8月に福島第一原発で実施したがれき撤去作業で放射性の粉じんが20キロ以上離れた避難区域外の水田に飛散した可能性が指摘されている問題で、この時の放射性の粉じんがさらに50キロ付近まで飛んでいた可能性が高いことが京大研究グループの調査で分かった。今後も実施していくがれき撤去作業による汚染が広範囲に及ぶ恐れを示すものだ。 

調査したのは、京大大学院医学研究科の小泉昭夫教授(環境衛生)ら5人。住民の被曝(ひばく)量を予測するために2012年9月以降、福島県内の住宅地の3地点に空気捕集装置を置いて大気中の粉じんを集め、1週間ごとに放射性セシウム濃度を測定してきた。 

 このうち原発から北西48キロの相馬市で集めた昨年8月15~22日分から、他の時期の6倍を超す1立方メートルあたり1・28ミリベクレルの放射能を検出。北北西27キロの南相馬市では20~30倍だった。西南西22キロの川内村では変化がほぼなかった。 

 小泉教授らは①原発の北西や北北西で放射能濃度が上がり、西南西で変化がほぼないことは当時の風速や風向きによる放射性物質の拡散予測に一致する②大気中から集めた粉じんの粒子は比較的大きく、第一原発のような放射性物質が密集する所に長くあるうちに大きくなったと推測される――などから第一原発でこの時期に行ったがれき撤去で飛散してきたとみている。 

 さらに南相馬市の地点では昨年5、6月にも1度ずつ粉じんのセシウム濃度が急上昇した期間があり、この間にも撤去作業で飛んだ可能性があると分析。小泉教授らは今年3月、「第一原発のがれきが汚染源とも考えられる」とする報告書を環境省に提出していた。 

 東電は昨年8月19日に第一原発3号機で大規模ながれき撤去を実施。20キロ以上離れた南相馬市の水田で収穫されたコメから基準超のセシウムが検出され、農林水産省から飛散防止を要請されていたことが14日の朝日新聞報道で発覚した。東電は記者会見で撤去作業との関係は不明としつつ、「ご迷惑をかけた」と謝罪。当時の放出量はふだんの1万倍以上にのぼり、4時間で最大4兆ベクレル(試算)だったと発表した。 

 東電は今月下旬に1号機を覆うカバーを解体し、大規模ながれき撤去に入る方針だ。飛散防止剤を多くまくとしているが効果は不透明で、詳細な作業日程や放射線量の公表を求める声が出ている。(青木美希)

(管理人より)

住宅地までプルームが流れ、放射性浮遊塵が飛散していましたね。2012年9月から京大がエアサンプラーで大気浮遊塵を引いて測定してたんですね。できるだけリアルタイムに近い形で早く国民にデータを公開するべきだと思います。 

「2013年5、6月にも1度ずつ粉じんのセシウム濃度が急上昇」と上記事にありましたし、結局4兆ベクレルもの追加汚染をした3号機のがれき撤去が、私たちを汚染水漏れ報道で目くらまししながらどう進められていったのか、報道されていたのかを、東電の報道発表資料を時系列で2012年5月から振り返ってみることにしました。リンクの山になるかもしれませんがどうかお許しを。


2013年の東京電力の「報道関係各位一斉メール」  

2013年5月 5/4 3号機原子炉建屋上部ガレキ撤去工事における高線量ガレキの発見   約540mSv/hの高線量率ガレキ

           5/18 3号機原子炉建屋上部において、ガレキ撤去作業に使用していた無人重機の制御に使用している油が漏えい

2013年6月  6/29 生コン車の汚染 それ以外はほぼ汚染水漏れのこと 

2013年7月  7/10 7/11 3号機原子炉建屋上部において、ガレキ撤去作業に使用していた無人重機の油圧カッターから作動油が漏えい

                 7/18 3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認  

      

                  ※湯気問題で公表された画像ですが、この7月の段階で3号機の屋上にあった、グニャグニャの大きめの鉄骨はすでになくなっていることが分かります。

             ※補足で湯気問題の動画を2本あげときます。東電の尾野氏も言ってますが、7月にはかなりがれきは撤去されているようです。

          出たばかりの湯気にも放射性物質は含まれていますから、それらががれき類にも付着した可能性もあります。高濃度汚染の湯気とその周辺のダスト。

         「3号機の屋上のがれきの線量というのはもともと非常に高いということが分かっておりまして、がれきなどがだいぶのけられてきて

          ここの線量というのを初めて測ったものですから、比較できるものが存在してない」https://www.youtube.com/watch?v=1AOyRDBLBfY

     

2013年8月 8/23   免震重要棟前に設置されている連続ダストモニタの高高警報 

             <3号機原子炉建屋上部〔原子炉上西南西側(下方向)〕>

              ・8月22日午前11時35分から午後0時5分(採取時刻)

                セシウム134:1.2×10-3[Bq/cm3

                セシウム137:2.6×10-3[Bq/cm3

      8/20   免震重要棟前に設置されている連続ダストモニタの高高警報

              <1、2号機開閉所東側>

               ・午前11時30分から午前11時50分(採取時刻)

               セシウム134:4.6×10-6[Bq/cm3] 

               セシウム137:8.6×10-6[Bq/cm3

             <モニタリングポスト-2>

             ・午前11時58分から午後0時28分(採取時刻)

               セシウム134:3.1×10-7[Bq/cm3] 

               セシウム137:4.2×10-7[Bq/cm3

      8/19   免震重要棟前に設置されている連続ダストモニタの高高警報

                        <1,2号機開閉所東側>

                       ・午後0時48分から午後1時08分:

              セシウム134:3.2×10^-5[Bq/cm3]
              セシウム137:7.2×10^-5[Bq/cm3]

                       ・午後1時50分から午後2時10分:

              セシウム134:8.0×10^-6[Bq/cm3]
              セシウム137:2.1×10^-5[Bq/cm3]

             モニタリングポスト-2

             ・午後7時55分から午後8時25分

             セシウム134:3.1×10^-7[Bq/cm3]
             セシウム137:4.5×10^-7[Bq/cm3]

      8/12 免震重要棟前に設置してある連続ダストモニタで、放射能濃度が高いことを示す警報が発生  身体汚染が確認された10名は、頭部・顔面が最大19Bq/cm2で汚染

参考  南相馬の玄米に放射性物質が直接付着:その2「3号機の汚染ダスト」  おしどりマコさんのレポート

2012年9月 9/13 9/15 9/16 9/18  3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)より、湯気

2013年10月11日にガレキ撤去作業を完了

 


報道関係各位一斉メール には、先日からの報道を裏付けるものが残っていますね。

そもそも3号機のがれきははじめはこうでした。大中小のぐにゃぐにゃの鉄骨、コンクリートのがらなど、どう考えても動かせば埃がしそうです。強烈に線量の高い場所。

 

がれきの撤去を画像で見るために、さらに 福島第一原子力発電所 3号機の現状 より画像 を時系列に抜粋してみていくことにします。

2013年2月からがれき撤去作業を行ってますね。

参考 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130206_03-j.pdf

参考 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130422_10-j.pdf

 

 


参考 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130527_03-j.pdf

 


大量の放射性浮遊塵を飛散させた7、8、9月のがれき撤去作業の画像が何故かありません!!

連続ダストモニタの警報が鳴りまくっていた8月がないのはおかしい。記録してないはずないですから公表してないということでしょう。

ぐにゃぐにゃの鉄骨やコンクリートがらを撤去している時の粉塵の出具合などが確認できません。この段階で浮遊塵が飛散すれば風に乗って飛んで行き、田んぼの稲穂に付着するでしょう。

次の更新が10月のがれき撤去完了時点。もう稲刈りです。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_131016_06-j.pdf

 

 


東電は除染すると書いています。(赤囲い)機械を使った除染作業でも埃は舞うと思われます。

2012年2月ぐらいから継続的に粉塵は漂っていたと思いますが、8月の撤去作業が一番埃が多く出たのではないかと思われます。

ビル解体現場でもがたくさん出ますので、3号機で出ないはずがありません。



参考  これは福島第一原発ではありませんが↓ がれきを撤去するときはこんなに埃が出たのではないかと思いましたので参考イメージとしてアップしておきます。

私はこれを見て、今後放射性物質を含んだコンクリートを使ったビルやマンションが解体されるときはまた放射性物質が飛散するんだな~とぞっとしました。



がれき撤去で放射能20キロ飛散、コメ汚染の報道についての考察(1) 農水産大臣は原子力規制庁の言いなり

2014-07-16 | フクイチ

7/14付朝日新聞が、フクイチ3号機がれき撤去で放射能再拡散しコメが汚染というニュースを連発で流しました。そのあと、農水大臣の会見報道がありましたが、この問題はまず昨年のできごとでもあり、情報精査力や科学の知識がない市民は何重にも戸惑い、錯誤に誘導するニュースだと思いましたので、自分なりに調べてみます。

がれき撤去で飛散、コメ汚染 福島第一の20キロ先

http://www.asahi.com/articles/ASG7F4JF9G7FUUPI005.html  青木美希 2014年7月14日07時22分 朝日新聞デジタル

 

東京電力福島第一原発で昨夏に実施した大規模ながれき撤去作業で放射性物質が飛散して、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性を農林水産省が指摘し、東電に防止策を要請していたことが分かった。福島県は「他の要因は考えられず、がれき撤去の可能性が限りなく高い」としている。東電は要請を受けて撤去作業を凍結してきたが、広範囲に飛散した可能性を公表しないまま近く再開しようとしている。

 原発から20キロ以上離れた南相馬市の避難区域外の水田14カ所と、20キロ圏の避難区域内の5カ所で昨秋に収穫されたコメから基準値(1キロあたり100ベクレル)超のセシウムが検出された。農水省が調べたところ、放射性物質は8月中旬に出始めた穂などに局所的に付着。事故当時に飛散した放射性物質を土壌から吸い上げたのなら均一的に検出されるため、穂が収穫された9月末までの間に新たに飛んできたものと分析した。

 この間の8月19日、東電が第一原発3号機の大型がれきをクレーン車で撤去する際、がれきの下敷きになっていた放射性の粉じんが飛散し、別の場所にいた作業員2人が被曝(ひばく)して頭部から最大1平方センチあたり13ベクレルが検出された。この時、風下の北北西方面の5カ所の測定点(原発から2・8~8・3キロ)でも空間線量が上昇し、福島県はがれき撤去による飛散が原因と推定していた。

 農水省は①コメからセシウムが検出された南相馬市はさらに風下にあたり、8月19日のSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の計算では3時間で達する②基準超が複数検出されたのは同市だけ③前年度は同地域のコメから基準超は検出されていない――などの理由から、8月19日のがれき撤去で飛散した可能性があると判断。今年3月に東電に再発防止を要請した。東電は「どこまで飛散したか把握していないが、防止対策に取り組みながら近く作業を再開する」としている。

 東電は3号機のがれき撤去を終えたが、高線量のがれきが残る1号機は手つかずで、建屋を覆ったカバーを近く解体する方針だ。「最も早く作業が進む方法だが、放出量は増える」とし、飛散防止剤の散布を増やして対応するという。それでも天候や風向き次第でどこまで飛散するかは不透明だ。村山武彦東工大教授(リスク管理論)は「飛散の可能性を情報提供するのが大前提だ」と指摘する。(青木美希)

 

 

 

さらに朝日新聞

がれき撤去で20キロ飛散の恐れ、説明せず 国や東電

http://digital.asahi.com/articles/ASG7F51M7G7FUUPI009.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG7F51M7G7FUUPI009

青木美希 2014年7月14日09時30分

福島第一原発事故から2年以上たった昨年8月のがれき撤去作業で、住民が暮らす20キロ以上離れた地域まで放射性物質が飛散した可能性を知りながら、国や東京電力は公表してこなかった。今後も新たに飛散する恐れがあるのに、東電は詳細な作業日程の公開など十分な対策をとらないまま作業を進める構えだ。 

福島県南相馬市で昨秋に収穫されたコメから基準超のセシウムが検出されたことを受け、農林水産省は今年2月、地元の農業関係者の会合で「現時点で原因は不明」と説明していた。3月に東電に対してがれき撤去で飛散した可能性を指摘し、防止策を要請した後も地元には説明していない。 

 農水省穀物課は当初からがれき撤去で飛散した可能性があるとみて、1月に原子力規制庁に相談3月に気象庁気象研究所に問い合わせ「20キロ程度は飛散し得る」と回答を得ていた。がれき撤去による飛散の可能性を地元に説明していない理由について、同省の担当者は「原因がはっきりした後で説明するつもりだった」と取材に語った。 

 国は南相馬市の作付け制限を今春に緩めてほぼ全域でできるようにしたが、地元には「基準超のセシウムが検出された原因が不明のままなのに時期尚早」との疑問もあり、作付け農家は昨年の約160戸から半減。ある農家は「自分で原因を調べてきたが分からなかった。3年前の事故ではなく、がれきの撤去で新たに飛んできた可能性があるとは信じがたい。情報がほしい」と取材に語った。市農政課は「農水省ががれき処理が原因とみて東電に要請したこと自体、知らなかった」としている。 

■東電、抜本対策なく再開方針 

 東電は抜本対策をとらないまま撤去を再開する方針だ。近く予定するのが1号機建屋カバーの解体。1号機は放射性物質の飛散を抑えるため2011年10月にカバーで覆った。がれきを撤去するにはカバーの解体が必要で、その際、3号機よりも多くの放射性物質が飛散する恐れがある。 

 東電は昨年8月19日の3号機のがれき撤去で放射性物質が飛散したことを受け、より危険性の高い1号機での作業を半年以上凍結して飛散防止策を練ってきた。カバーごとコンテナで覆って撤去作業をする抜本対策も検討したが、見送った。工期の遅れやコスト増を避けたとみられる。飛散防止剤をより多くまくなど応急対策をまとめたが、効果は不透明だ。 

 国は今年4月に田村市で20キロ圏内の避難区域を解除し、次に川内村で解除を目指す。今年から帰還困難区域以外での作付けを認めたため、避難区域内の水田に通い始めた農家もある。 

 第一原発で働く40代作業員は「避難区域解除で住民が戻り始めたので、東電は飛散問題を起こさないようにピリピリしている」と明かす。さらに「作業日程や線量の変化を細かく公表すべきだ。コンテナを設置してカバーごと覆えば安全だが、数百億円かかる。国が費用を出し、第三者が安全対策を管理することも必要だ」と指摘する。(青木美希) 

毎日新聞 

<福島第1>放出量は最大4兆ベクレル がれき撤去で東電http://mainichi.jp/select/news/20140715k0000m040129000c.html

7月14日(月)22時38分配信 毎日新聞

東京電力福島第1原発で昨年8月のがれき撤去時に放射性物質が飛散し、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性がある問題で、東電は14日、同原発からの放射性セシウムの総放出量を最大4兆ベクレルと試算していたことを明らかにした。しかし「かなり大づかみな計算」として公表せず、市にも伝えていなかった。

東電によると、敷地内や同県双葉、浪江町のモニタリングポストで実測した空間放射線量の上昇度合い、気象データを基に放出量を試算。がれき撤去で放出されたのは1時間当たり1000億~1兆ベクレルで、放出時間は計4時間と推定した。4兆ベクレルは、事故後の福島第1原発から1日に放出される放射性セシウムの1万倍以上に上る。

 南相馬市には、セシウムが最大で1平方センチ当たり0・04ベクレルが沈着したと見積もった。東電は「極めて微量な放射性物質が南相馬まで到達した可能性は否定できない」と説明しつつも、同市のコメから基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えるセシウムが検出されたこととの因果関係については「事故直後の放射性物質によるものかもしれず、断定できない」としている。

 東電は農水省の要請で、この試算を実施。4月に農水省に結果を伝え、6月には県にも情報提供したという。【岡田英】

フジテレビニュース

放射性物質検出米問題 林農水相、対応に問題なかったとの認識

7月15日(火)12時29分配信

 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00272592.html

福島・南相馬市で収穫された米から、基準値を超える放射性物質が検出され、東京電力が福島第1原発で行った、がれき撤去作業が原因となった可能性があることについて、農林水産省が地元に説明していなかった問題で、林農水相は、対応に問題はなかったとする認識を示した。
林農林水産相は「原子力規制庁からは、がれき撤去による飛散との関係を含めて、現段階では原因は不明という回答が、農林水産省の事務方に対してあった」と述べ、外部からの付着で汚染した可能性はあったものの、原因は不明だったとしたうえで、農水省の対応に問題はなかったとする認識を示した。
今後の対応については、福島県と原子力規制庁と連携して原因究明を進め、要請があれば、地元への説明を行いたいとしている。 

最終更新:7月15日(火)12時29分  

Fuji News Network

 


(管理人より)

一連の報道の流れから、フクイチのがれきを動かす作業で膨大な量の放射性物質が飛散し、二次汚染、追加被爆につながるということを、どうにかうやむやにしたい国と東電の対応が見て取れます。これは今後、フクイチ周辺のがれき撤去、全国でがれきなどの放射性廃棄物を処理する際、認めると都合が悪い内容だからではないでしょうか。

放射性粉塵が飛散して土や水や作物を汚染しているということはどうしても隠したいということでしょう。

さらにコメの汚染は、「食べて応援」の最大の邪魔になるため、原子力規制庁が圧力をかけて農水大臣に原因不明・対応問題なしと言わせ、フジテレビがそこを強調して報道。「原因不明」なのに「対応に問題なし」とは意味不明。無責任過ぎます。呆れます。

環境的不正義とはまさにこのこと。

 まず、がれき撤去のあった日2013/8/19についてですが空間線量が上がったことを福島県放射線監視室が確認し報告しています。福島県のHPに報告資料があります。

福島第一原子力発電所周辺のモニタリングポストにおける空間線量率の一時的な上昇について

平成25年8月19日に県が設置しているモニタリングポスト(双葉町郡山局、福島第一原発から北北西へ約2.8km)において、空間線量率の一時的な上昇が確認されたことに関連し、県が実施した追加的なモニタリングの結果、原因は大気中の放射性セシウム濃度が上昇したためと考えられ、その放出源は、当時の気象条件等から、風上に位置する福島第一原子力発電所と推定しました。

第2報より 抜粋転載

 

 

がれき撤去に伴う放射性物質を含む塵は確かにプルームとなって飛散し流れていったことを示しています。「原因不明」ではありません。

周辺に住む人たちは大気浮遊じん=放射性微粒子を吸わされたということは言うまでもありません。

追加被曝させられてるのです。恐ろしい話です。

にもかかわらずフジテレビは「対応に問題無し」だけを強調テロップで流しており市民を錯誤に誘導してますので悪質です。実際の農水大臣の記者会見をみてみます。

がれき撤去によるコメ汚染問題に関しての記者とのやり取りの文字起こし抜粋↓

 平成26年7月15日(火曜日)9時00分~9時15分 於:本省会見室 http://www.maff.go.jp/j/press-conf/min/140715.html

記者:福島第一原発一号機の建屋カバーが、近く、撤去される予定になっているんですけれども、当然、あの、周辺の農作物に対する、その影響が懸念されることになるかと思うんですが、農水省としての今後の対応策などあれば。

大臣

はい。この、農林水産省としてですね、今後、行われる(東京電力福島第一原子力発電所の)一号機のがれき処理に伴う飛散防止対策ということで、この、具体的にどういう対策を行えば、飛散防止が徹底できるかと、このことについては、残念ながら、農水省に専門的な知見がないためにですね、今年の3月以降、東京電力、それから、原子力規制庁に対してですね、農産物に影響が生じないように、一号機のがれき処理に伴う飛散防止対策、これの徹底方を、依頼をしてきております。これに対してですね、東京電力からは、建屋カバーの撤去、それから、がれき処理作業、こういうものに伴う飛散リスクをですね、低下させるために、飛散防止剤の散布ですとか、それから、散水、水をまくということですね、それから、防風シート、ダストの吸引、こういったですね、対策の追加・充実を図ることによってやっていきたいということについて、農林水産省の方に説明があったと、こういうふうに聞いておりますので、しっかりと対応をしていきたいと思っております。

記者:今の質問に、ちょっと絡むんですが、あの、昨年、南相馬で、セシウムが基準を超える稲が出たことについて、農水省として3月に東電に要請なさっている、今、おっしゃったとおりだと思うんですけれども、この要請行為についてですね、まず、あの、大臣として、どういうお気持ちだったか、どう受け止めていらっしゃるかということを、初めにお伺いしたいんですけれども。

大臣

はい。この福島県の南相馬市の一部地域でですね、生産をされました(平成)25年産米で、昨年の10月に基準値超過が検出されております。で、農林水産省で調査をしたところですね、土壌からの吸収だけでなくて、放射性セシウムが稲に直接付着をした可能性が明らかになっております。昨年の8月に、福島第一原発(「東京電力福島第一原子力発電所」)における、がれき撤去作業に伴って放射性物質が飛散した事象もあったわけでございますので、農林水産省からですね、専門的知見を有する原子力規制庁に相談をいたしましたところ、原子力規制庁からは、がれき撤去による飛散との関係を含めて、現段階では原因は不明という回答が農林水産省の事務方に対してあったということで聞いております。こうしたことで、農林水産省ではですね、本年2月に、地元の南相馬市にですね、超過要因の調査結果を説明する中でですね、直接付着での汚染の可能性を示す一方で、その要因は不明でありですね、原子力規制庁や福島県と協力して、モニタリングの強化、それから、原因究明を進めると、こういう説明をしてまいりました。それから、今後のことについては、先ほどお答えをしたとおりでございますので、福島県、それから、(原子力)規制庁と連携してですね、引き続き、要因調査、モニタリングの強化を進めていきたいと考えております。

記者:地元からは、あの、なるべく早くですね、その可能性があるんであれば、あの、8月に飛んできたということを知らせてほしかったという声があがっております。あの、朝刊にも書かせていただきましたが、市長もですね、報道より早く、まあ、つまり、いち早くですね、そういう可能性を、農水省さんが考えているんであれば、知りたかったという声があがっています。こちらについて、どう受け止めていらっしゃるかということと、大臣自身、これについて、把握なさったのは何月ぐらいなのかということをお伺いしたいんですけれども。

大臣

はい。あの、コメの直接汚染の要因ですが、我々の知見というか、こういう専門的な技術は持っておりませんので、先ほど申し上げましたように、その専門的な知見を有する原子力規制庁に相談をいたしましたが、その段階で原因が不明ということで、先ほど申し上げましたようにですね、原因の解明に向けて、協力して調査やモニタリングを行うと、こういうことになったところであります。その後、農林水産省からもですね、大学等の専門家にも相談をしたところでありますが、周辺環境からの飛散などですね、様々な飛散の可能性が指摘をされておりまして、がれき処理に伴う飛散は可能性の一つであると、こういうふうに報告を受けております。したがって、そういうですね、説明を、当時の段階でですね、この、まだ、原因が特定されておりませんので、この外部から付着したと、したがって、その生育途中で入ったものでないという説明を、当時、行っていると、そういう報告はその当時に受けております。

記者:当時というのは、何月になりますでしょうか。

大臣

平成26年、今年のですね、1月、これに、汚染の原因について、原子力規制庁に相談をしております。2月にですね、「現段階としては不明」という回答ございますので、その回答を受けてですね、南相馬市にそういう説明をしているということです。

記者:すいません。大臣自身、お聞きになったのは何月なんでしょうか。

大臣

その後、あまり時間をおかずに、その時点で説明を受けているということです。

記者:3月とか、そんな感じですかね。あの、原発に行ったのは3月の3日なんです。現地に。

大臣

2月の初めには報告を受けております。

記者:最後なんですけど、あの、市長さんの方でですね、可能性があって、東電に要請した時点でですね、少なくとも知っていたかったという部分をお持ちなんですね、可能性の一つとしても、その可能性を元に農水省さんとしてアクション起こしてる時点で教えてほしかったということをおっしゃられているんですけれども、こちらについて、伝えるべきだったか、それとも、まあ、現状でよかったかという部分について、どう受け止めていらっしゃるか教えていただけないでしょうか。

大臣

はい。繰り返しにもなりますが、原子力規制庁の方に、この相談をしておりますが、がれき処理作業による飛散を含めてですね、コメの汚染との関係が不明と、こういう回答であります。したがってですね、先ほど申し上げたとおり、その事実関係としてですね、この稲、放射性物質の直接付着、したがって、外から付着してるという汚染が生じた可能性ということは、報告をしております。その要因を特定するに至っていないということで、今後、調査を行うという説明をしたということであります。一方で、その可能性があるということですので、東電(「東京電力」)に対してはですね、いずれにしても飛散防止については、しっかり、対応してもらいたいと、こういう説明をしておりますので、そういう対応をしたということでございます。

記者:東電から、去年8月に来たという可能性があって要請行為を行ったということ自体を伝えなかったことについて、不適切だと思うか、それとも、あの、よかったと、それでよかったと思うか、大臣はどちらなんでしょうか。

大臣

はい。あの、そのことについては問題なかったと思っております。

記者:それは、理由としては、あの、はっきりしていなかったから。

大臣

それは、規制庁と相談した上で、専門的な知見を持つですね、規制庁から、原因が特定できないと、こういう回答であったということです。

記者:さっきのセシウムの関係で、あの、まあ、結果的に、その南相馬市長から、まあ、あの、不信、まあ、農水省に対する不信の声があがってるんですけれども、改めて、まあ、農水省から、あの、その南相馬市の市長に対して、まあ、これから説明をするとか、そういう予定みたいなものってありますでしょうか。

大臣

あの、南相馬市はもちろんですが、地元の皆様とはですね、信頼関係をキープするというのは、大変、大事だと思っておりますので、必要があれば、いろんなレベルでのですね、説明は、引き続き、やっていきたいと思っております。

記者:今の段階では、具体的に、その、「いつ、こういう説明をする」と決まっているわけではないと。予定。

大臣

特に、はい。今の段階で、具体的に何か決まっているわけではありません。

記者:あの、必要があればというのは、じゃあ、いつ、いつの段階で必要があればということになるんでしょうか。あの、市長の方で、あの、御相談をしたいという形で、こちらにも連絡が入っていると思うんですけど。

大臣

もし、そういう御要請があれば、真摯(しんし)に対応したいと思います。

記者:18日にも説明してほしいっていう話になっています。そうしたら、18日に説明するということですかね。

大臣

あの、そういうふうに、もし、御要請があったとしたらですね、したいと思っております。

記者:今まで必要ないと思っていたけど、現地からやってほしいという声があったのでやるという理解でよろしいですか。

大臣

必要がないと思っていたこととは申し上げておりませんが。

記者

今、先ほど、問題なかったと思うとおっしゃってたと思うんですけど。

大臣

説明は、先ほど申し上げたように、報告をしておりまして、そのときに、外部付着の可能性もあるということであります。そのときのやり取りの中で、可能性について、どういうことがあるかと、当時の時点でですね、その飛散があったと、がれきの撤去においてですね、ということは、公知の事実でありましたので、別に、そのがれきの撤去によって飛散があったということ自体についてですね、知識がなかったということではなかったわけでありますので、その可能性についてはですね、この、特定できないということで、その時点の説明は、そういうことであったし、先方からも、そういう御質問もなかったと、こういうことでありますので、その時点で、どうこうということではなくて、今後、先方からですね、そういう御要請というのがあるのであれば、真摯に対応するということであります。

報道官

はい。他によろしいでしょうか。ないようでしたら、これで会見を終わります。

大臣

はい。ありがとうございます。以上

 

 

農水省がオートラジオグラフィーを使って調べ、がれき撤去によるチリの拡散が原因と推定したにも関わらず、原子力規制庁の一言で大臣が一気に「原因不明」宣言。原子力規制庁の言いなりです。

この大臣は国民の命の方を見てなくて原子力規制庁のほうを向いてるということです。こんな人間を国会議員に選んだということです。

それをマスコミが拡散。「原因がわからなかったから地元に知らせなかった。対応は問題なし」ということになっています。これからもこういうことが続くでしょうね。

二次被曝に関わる重要な情報が公開されず、気づいたときは、放射性微粒子を吸わされていたという状態です。

原発事故後も何も変わっていない日本です。このままだとまたフクイチから大量の放射性物質が漏洩していても隠蔽されるでしょうね。1号機のがれき撤去も思いやられます。

 

この一連の報道を見て、時系列に整理しました。間違ってたらすみません。

 

2013/8/19 3号機がれきを撤去  モニタリングポスト(双葉町郡山局、福島第一原発から北北西へ約2.8km)において、空間線量率の一時的な上昇が確認された 

2013/8/27 福島県ががれき撤去が原因の放射性物質の粉塵の飛散を推定

2013/10  福島県南相馬市で収穫されたコメから基準超のセシウムが検出される 

2014/1 農水省が大学などの専門家に相談

2014/1 農水省が原子力規制庁に相談

2014/2 原子力規制庁が「原因不明」と回答 2月初めに農水省の事務方に報告、大臣も確認

2014/2 農水省は地元の農業関係者の会合で「現時点で原因は不明」と説明

2014/3 農水省は気象庁に問い合わせ、「20キロ程度は飛散し得る」と回答を得る

2014/3 農水省は東電に対してがれき撤去で飛散した可能性を指摘し、防止策を要請。地元に説明せず

2014/4 東電が農水省に福島第一原発からの放射性セシウムの総放出量は最大4兆ベクレル、南相馬市にセシウムが最大で1平方センチ当たり0・04ベクレルが沈着したことを伝えた

2014/6 東電が福島県に福島第一原発からの放射性セシウムの総放出量は最大4兆ベクレル南相馬市に、セシウムが最大で1平方センチ当たり0・04ベクレルが沈着したことを伝えた

2014/7 国と東電ががれき撤去で20km飛散の恐れを地元に説明しなかったことが一斉に報道される 

2014/7 農水大臣記者会見「原因不明・対応に問題なし」


地元の人が4兆ベクレルの追加被曝、追加汚染された事実をはっきりと知らされたのは10ヶ月後だったということです。