ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

ロバにもオジロワシにも太陽光パネルを背負わせる再生可能エネルギーは人間のエゴ

2015-08-27 | 大事なこと

https://instagram.com/p/5hz9Q-E9fO/  より

トルコの半遊牧民の羊飼いは、ノートパソコンに電力を供給するために太陽の光を使用することのできる太陽電池パネルを持ち歩く「プラグアンドプレイ」ロバの助けを採用しています。

遊牧民はインターネットを使用しています。誰もが同じようにワールドワイドウェブにアクセスすることに必死で、代替エネルギー会社はそれを支援しています。

 

http://www.awassim.com/photo-gallery/%D8%AD%D9%85%D8%A7%D8%B1-%D8%A7%D9%84%D8%B7%D8%A7%D9%82%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%B4%D9%85%D8%B3%D9%8A%D8%A9  より

トルコで遠隔地に住む遊牧民 ロバの背中に装置。トルコ西部および民間企業(アナトリア)の協力で生産




(管理人より) 太古の昔から、人間は動物と共存してきましたが、これはどうなんでしょうか? 

インスタグラムでアップされていた画像ですが驚きました 太陽光パネルとバッテリーをロバに背負わせていいのでしょうか?  この画像に「いいね!」が山のようについています。

太陽光パネルはハイテク工業製品であり、発電すれば電磁波など出ます。 それをロバに背負わせるなんて!!

遊牧民だからパネルを持ち歩くということなのかもしれませんが、遊牧の暮らしをする人がそこまでしてインターネットをしなければならないのでしょうか?

むしろ彼らの文化を踏みにじる行為になると思います。

それなのに SOLAR PANEL DONKEY で画像検索 すると  こんなに出てきます。 

 

 

次はこの画像

オジロワシの衝突事故を防げ!  より

 

 風力発電のバードストライクの問題を解決しようという目的で猛禽類の生態系調査のために、小さい太陽光パネルのついた発信機を背負わされているオジロワシ。

人間にとっては「軽い」ものでも、鳥にとっては「重い」と思われます。鳥は飛ぶために骨を軽くして進化してきたのに・・・・余計な荷物を背負わされています。しかも装置自体を回収できるのでしょうか。

風力発電をなくせば、はじめから作らなければ、こんな調査はしなくて済みます。

 

次はアザラシです。アザラシの頭をご覧下さい。

アザラシが調査協力、活動範囲は極から極まで  より

 

猫の手ならぬ「アザラシの頭」を借りて解明される地球の海洋大循環  より

リンク先に発信機が 「一年に一回生え替わるアザラシの体毛と一緒に抜け落ちる」って書いてありますが、その発信機のゴミは海へ・・・・回収など不可能 ε=(・д・`*)ハァ…

CO2地球温暖化は誤りだというのに、頭にべっとり接着剤を付けられて調査に協力「させられる」アザラシ。 電波を飛ばす発信機を接着剤で付けるなんて・・・・頭が痛くなってしまうのでは?

そこまでして調べなくていいと思います。

「地球温暖化の調査のために」とか、「生態系の調査のために」といった大義名分がつけられているので、市民には気づきにくいのですが、

IT技術を使って要らない装置を開発して、動物に発信機をつけて調査研究している学者や専門家の人たちがたくさんいます。

バイオロギングで画像検索 すると ああ!なんてこと!   ペンギン ウミガメ ワニ サメ カワウソ 魚 ・・・・もうやりたい放題

 


それを、「動物の協力」「動物の助け」と言うのは違うのではないでしょうか?

人間のご都合。


生物の進化と適応の過程を忘れた科学技術は批判されるべきだと私は思っていますが、こういう調査をすることは納得がいかない。

生態学に名を借りた、ロボット技術、IT技術、再エネの利権だと私は思います。

 

あまりにも傲慢な人間。まさにこの図のとおり。☟ 人間のエゴ。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロバに発電のための太陽光パネルを背負わせることについて、「生き物にとってどうか」、「土に還るか」を考えなければならないと思うのです。

 

 

追記

ケニアのマサイ族にも再エネ☟

 

アフリカの暮らしを知る友人に聞きました☟

 

「昔は井戸、医療、識字、植林、今は再エネ。  ”◯◯が無いのは不便で可哀想” という貧困な発想が歴史と文化を踏みにじる。

ODAやJICAなどのNGOは・・・上から目線で自分たちが失ったモノを同じように奪おうとするんだ・・

海外協力のスタッフはおせっかいだよね。他所の文化を野蛮だのなんだのと。

欧米化が幸せと勘違いしている。

裏には世界企業がぼろ儲けできる仕組みが潜んでるんだが。

スタッフは気付かない。自分は良い事してると信じてる。」

 

関連記事

パーム油の為に奪われるオランウータンの命。ヤシ殻バイオマス発電をする日本。バイオマス発電の意味を問う

 


日鉄住金川崎工場の火災。解体作業ガスバーナーの火花が潤滑油の染みこんだフィルターに引火か

2015-08-27 | CBRNE災害

川崎倉庫火災 出火原因を調査

NHK神奈川

24日、川崎市の日鉄住金鋼管の川崎製造所で解体作業中の倉庫が全焼した火災で、25日午前、警察と消防は合同で出火原因を調べています。

24日午前、川崎市川崎区浮島町の日鉄住金鋼管の川崎製造所で、解体作業中の平屋建ての倉庫およそ1万平方メートルが全焼したほか、隣接する別の会社の工場の一部が焼けました。
この火災によるけが人はいませんでした。

警察と消防は出火原因を調べるため、25日午前9時すぎから、合わせて18人態勢で、火元とみられる倉庫の外にある冷却装置周辺を中心に燃え方などについて確認していました。

これまでの調べで、倉庫では24日午前中から作業員が冷却装置をガスバーナーで切断する作業を行っていて、その際、火花が飛び散り装置の内部にある可燃性のフィルターに引火した疑いがあるということです。
警察と消防は25日午後も作業員から話しを聞くなどして出火原因を調べることにしています。

08月25日 11時30分

 

 

 冷却施設の油染みフィルターに火花か…倉庫火事

読売新聞 

川崎市川崎区の鋼管メーカー「日鉄住金鋼管」川崎製造所の平屋倉庫を全焼した火災で、川崎臨港署と消防は25日、現場で実況見分を行った。

 その結果、ガスバーナーを使った解体作業中、油分が染み込んだ冷却施設のフィルターに火花が飛び、出火した可能性が高いことがわかった。

 同署などによると、火災が発生した24日は、工場閉鎖に伴い、倉庫近くにある冷却施設を、バーナーで溶断する作業が行われていた。実況見分で、燃え残った同型のフィルターを調べたところ、油分の付着が確認され、倉庫の壁や床にも潤滑油が染み込んでいた。火は風にあおられ、冷却施設から約2メートル離れた倉庫の壁に燃え移り、倉庫全体に広がったとみられる。

2015年08月25日 20時58分 

 

http://www.kanaloco.jp/article/117581  より

 

 

 

(管理人より) 燃えたフィルターの素材や潤滑油の成分など書かれていません。 産廃処理場の火災のニュースでもそうなんですが、一体どういうものが燃えて、どういう物質が環境中に出たという詳細な報道はほぼありません。

エンジニアの人なら、ある程度あたりをつけられるかもしれませんが、一般市民にはわかりません。

市民は有毒ガスが出たかどうか調べる前に、大本営発表の「有毒ガスは出ていません」だけを聞いて盲信、安心を得ようとします。

空気を汚したことを知られたくない企業と、空気が汚れたと思いたくない、知りたくない市民との共同正犯によって、大気汚染の実態は過小評価され、忘れられるように仕向けられていくのです。

火災を起こした企業の社長が市長に謝罪しても、空にばらまかれたPMは元には戻りません。

 

コンビナートで設備の老朽化や技能伝承が正しく行われていないという指摘を聞きますが、コスト削減で安全が犠牲になっているのではないかと思います。

参考☟

新日鉄住金、報告書に浮かぶ連続事故の真因  なぜ1年間で5度もトラブルが起きたのか


火災事故ではありませんが、企業城下町の宇部市では、先週こういう大変な事故が起きていました。

2015/8/19 宇部日報より


こうやって、死亡原因で聞くとよくわかりませんが、「脳みそが飛び散った」悲惨な事故だったそうです。

このような重大な労働災害のニュースも、地元の新聞は小さく扱っただけです。

宇部市内の企業の表彰の話はかなり大きく扱っており、紙面でいくと死亡事故記事の7倍はあります。

労働災害で亡くなった現場労働者の建設業者の記事が、こんなに小さい扱い・・・


 

今も、昔も、命と環境が守られているとは言えない状況がずっと続いています。

そのことに気づく人が自然破壊や環境汚染や労働災害などの情報を、しっかりと共有しない限り、これからもさらに全国で続いていくことになるでしょう。

福島原発事故はそういった延長線上にあると私は思います。


「ま、大丈夫でしょ」(楽観)

「言ったって何も変わらない、無駄」(諦観)

「大袈裟に騒ぐな」(脅し)


環境汚染を指摘すると出てくる反応。 いつでもどこでも。




日鉄住金鋼管川崎製造所の火災の黒煙を吸った人「せき込んで涙が出た」「臭いでむせた」

2015-08-27 | CBRNE災害

 

 

川崎区の工場火災 黒煙激しく一時騒然

東京新聞 2015年8月25日

川崎市川崎区浮島町で二十四日に起きた日鉄住金鋼管川崎製造所の火災。黒煙が激しく上り、一帯は一時、騒然となった。工場は閉鎖に向けて解体中だった。同日夕、市内で会見した日鉄住金鋼管の関係者は謝罪し、原因究明に乗り出す考えを示した。 (山本哲正、上條憲也、横井武昭)

 出火当時、工場から百メートルほど離れた多摩川沿いのサイクリングコースで自転車に乗っていた川崎区の男性(48)は「地震かと思うほど揺れたので、見たら工場から一瞬大きな火が見えた。黒い煙で辺りが真っ暗になり、しばらく身動きできなかった。せき込んで涙が出た」と振り返った。

 また、近所の公園から自宅に戻る途中に火災を見た同区の会社員長橋晃さん(43)は「ゴムが焼けるような臭いでむせた。すごい火事が発生したと思った」と話した。

 火災を受けて同社の中西廉平社長らは川崎市役所で会見し「住民や関係者らにご迷惑をかけたことをおわび申し上げる」と謝罪し「原因究明に協力し、二度と事故が起こらないよう対策を講じたい」と話した。

 同社によると、火災は工場の横にある鉄製の冷却施設をバーナーで溶断する際に発生。「水が入っていた容器を長年使っている間にゴミが残っていた可能性はあったかと思う」とし、何らかの引火原因があったとみて今後の調査で突き止めたいとした。

 同社によると、冷却施設と工場がパイプ類でつながり、稼働中は水が循環していた。解体のため空にしていたが、施設に付いた可燃性のフィルターに火花が燃え移った可能性などを含め「ないとは言えないので今後の調査に任せたい」とした。

 同社によると、冷却施設の解体は委託業者がこの日の朝から始めた。この業者が初期消火をしたが間に合わなかったという。隣接する工場内は十一月末の完全閉鎖に向けて設備の大半が撤去され、出火時はクレーンやケーブル類が残っていただけという。

 市消防局によると、日鉄住金鋼管は川崎製造所について、消防法に沿って防火管理者を選任し、消防計画を作っていたという、同計画には、放火防止のため資機材を整理整頓しておくといった安全対策が盛り込まれており、市消防局は、今回の火災発生時にも対策が計画通り行われていたか確認するという。

◆原因「特定できていない」 中西社長ら 一問一答

 日鉄住金鋼管の中西廉平社長らによる会見での主な一問一答は次の通り。

 -出火当時の現場の様子は。

 工場建屋と一メートル隔てた場所にある、生産時に使用する水を冷却・循環する装置を解体するため、工事業者の五人がガスで鉄製の足場と水槽を溶断していた。その作業で出火したかは特定できていない。

 -作業はいつから。

 川崎製造所では自動車用と建材用の鋼管(鉄パイプ)を生産してきたが、鹿島製造所(茨城県鹿嶋市)に集約するため六月に生産ラインを止めた。解体工事は先週はじめに始まり、溶断作業は今日から。八月末に(工場建屋からの)出荷をすべて終え、十一月末に完全閉鎖する計画だった。

 -必要な防災設備まで撤去していないか。

 それはない。

 -黒煙が上がった。何が燃えたか。

 建屋も主に鉄とスレートでできている。稼働に必要な機械や有害物質など危険物の撤去は終わっていた。現場にはまだ近づけず、状況を確認できていないが、ケーブル類は残っていた可能性がある。工場で使っていた潤滑油で床が滑りやすい状況はあったと思うが、床に油がたまっているほどではない。黒煙の原因は分かっていない。

 -社員らはどう避難したか。

 工事業者は監督者が誘導したと思う。社員は十二人。建屋内で出荷作業をしていた約半数は各自で敷地内の事務所に避難した。残りは事務所にいた。

 -初期消火はしたか。

 工事業者が消火器を使ったが消せなかった。

 -消火器は作業現場にあったか。

 そのはずだ。

 -川崎製造所は何年築か。

 昭和三十六年だ。

 -同製造所で過去に火災はあったか。

 ない。

 -延焼した花王への対応は。

 謝罪した。損害を確認して誠意をもって対応する。周辺の方々にも二十五日以降おわびしていく。

 

 


(管理人より)

工場建屋の鉄とスレートが燃えたとして、スレートにはアスベストが使われています。

http://www.asbestos-net.biz/e43.html  より 

波形スレートやスレートボードはセメントに補強繊維としてのアスベストを混ぜて板状に成形された製品で、耐火性や断熱性、耐水性、防音性に優れ、しかも安価だったため、屋根材や外壁材として日本中で大量にされてきました。

アスベストの含有率は5~15%程度のものが多く、住宅用の化粧スレート瓦と同じで、その使用重量に対するアスベストの使用量を考えると、莫大に使われたと言えます。

ちなみに大波、小波というのは波形の大きさの区別。

アスベスト含有スレート波板

 

 

 

 


アスベスト入りのスレートが燃えたらどうなるのでしょうか? 環境中にPMとして煙と一緒に飛散するかどうかわかりません。

少なくともこの煙を吸い込んでしまった人や近所の人が

 

黒い煙で辺りが真っ暗になり、しばらく身動きできなかった。せき込んで涙が出た。

ゴムが焼けるような臭いでむせた


と言っています。ほかにも吸い込んだ人もいるでしょう。 

その日の行動記録、体調記録が必要だと私は思います。




8000bq/kg以下の放射性物質を含む牧草・シイタケほだ木など530トンを一般ゴミに混ぜて燃やす仙台市

2015-08-26 | ゴミ焼却

宮城)基準以下の放射能ごみ焼却を開始 仙台市

2015年8月25日03時00分 朝日新聞

仙台市は24日、福島第一原発事故放射能汚染されたごみの本格的な焼却を始めた。シイタケのほだ木と牧草計約530トンを来年2月までに燃やし終える。不安を抱く市民の理解を得るため、市は焼却灰などの放射線量を測って公表する。

 この日は今泉(若林区)と葛岡(青葉区)、松森(泉区)の3工場に、牧草4トンが運び込まれた。通常のごみと混ぜて燃やす。

 これまで市内の畜産家9軒とシイタケ農家5軒が保管していた。早く処分するよう要望され、市は7月に試験的な焼却をして、工場付近への環境影響が十分小さいことを確かめた。

 市農業振興課の担当者は24日、松森工場近くの市民団体に呼ばれ、安全性を説明した。佐々木孝弘課長は「求めがあれば担当者が出向いて説明する」。

 放射性セシウムが1キロあたり8千ベクレル超の「指定廃棄物」は、国が造る特殊な施設に処分されるが、この濃度以下は自治体が処分を担う。県循環型社会推進課によると、県内では25市町村が約4万7千トンを抱えていて、処理を終えたのは利府町だけという。(小宮山亮磨)

 




放射性物質含む廃棄物焼却開始

08月24日 21時07分 NHK

仙台市は、原発事故で発生した放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下の「農林業系廃棄物」について、24日から本格的に焼却して処理する作業を始めました。
東京電力福島第一原発の事故で発生した放射性物質を含む牧草やきのこの原木などのうち、放射性セシウムの濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下の「農林業系廃棄物」は、市町村などが一般のごみとして処理することが法律で定められています。
農林業系廃棄物をめぐっては、震災から4年以上が過ぎて各地で腐敗が進むなどして問題になっていますが、農家がおよそ530トン分を保管する仙台市は、「試験焼却の結果、安全性が確認された」などとして、24日から本格的に廃棄物の焼却作業を始めました。
仙台市青葉区の農家では、市から委託を受けた作業員が出て、およそ2トンの牧草ロールを解体してトラックに積み込み、周辺の放射線量の値を計りました。
市によりますと、作業の前と後で空気中の放射線量の値に特に変化はなかったということです。
その後、牧草は若林区のゴミ処理施設に運ばれ、トラックの荷台から次々に降ろされていました。
焼却作業は来年2月まで市内3か所のゴミ処理施設で行われ、3つの施設であわせて1日最大8.5トンを上限に一般のゴミに混ぜて焼却されます。
仙台市は、ゴミ処理施設から出る焼却灰や、施設周辺の放射線量の値を定期的に検査して、結果をホームページなどで公表することにしています。
仙台市農業振興課の佐々木孝弘課長は「農家が生産の支障になるので困っている現状があり、焼却処理を進めている。一方で、放射性物質に対する懸念があることも承知しており、検査の数値を知らせるなど市民の不安や懸念の払拭に努めたい」と話していました。
焼却が行われるのに先だって、ゴミ処理施設の周辺の住民への説明会が開かれ、市の担当者が焼却に理解を求めましたが、出席者からは安全性への懸念や不安の声が相次ぎました。
説明会は、ゴミ処理施設の周辺に住む住民や農林業系廃棄物の焼却に反対する市民団体が開き、子どもを連れた母親やお年寄りなどおよそ50人が出席しました。
このなかで仙台市の担当者は先月行った試験焼却の際、空気中の放射線量や、灰の中の放射性物質の濃度は焼却の前と後でほとんど変わらなかったとする調査結果を説明しました。
その上で、「数値は国の基準を下回っており、安全の範囲内だと考えている」として、焼却を始めることに理解を求めました。
これに対し、出席者からは「きょうから始めるのに、きょう説明するのはおかしい」とか、「仮に事故や健康被害があった場合、誰が責任をとるのか。今からでもやめてほしい」など安全性への懸念や不安の声が相次ぎました。
市民団体の事務局長を務める広幡文さんは、「納得できない。工場の煙突から出てくるガスに放射性物質が含まれているのではないかという不安がぬぐえない。市は周辺住民の声を聞いて、しっかり説明してもらいたい」と話していました。
原発事故で発生した放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下の「農林業系廃棄物」は、ゴミ処理施設の周辺に住む住民の理解が得られないなどの理由から処理が進まず、保管の長期化によって腐敗が進んでいます。
環境省の調査によりますと、去年11月の時点で県内で「農林業系廃棄物」を保管している自治体は31市町村で、その量は4万7000トンあまりにのぼっています。
県によりますと、これまでに処理を完了させた自治体は利府町だけで、現在でもほとんどの自治体で処理が進まず、保管されたままになっているということです。

 

 

今日から焼却開始だよ! 今日集めてこの説明だよ! 

こんな馬鹿なことありますか?! こんな大事なこと・・


(管理人より)

試験焼却をする⇒一般ゴミと混ぜて燃やす⇒焼却灰などの数値はHPに載せるといったやり方は全て、震災がれきの広域処理の際のやり方と同じです。

住民説明会を焼却当日にするなんて、市民をなんだと思ってるんでしょうか?

 

8000ベクレル以下廃棄物 仙台で試験焼却

2015年07月14日火曜日 河北新報

仙台市は13日、福島第1原発事故で放射性物質に汚染された牧草とほだ木の試験焼却を始めた。環境に影響がないことが確認されれば、本格焼却を始める。
 放射性セシウムが1キログラム当たり8000ベクレル以下の牧草22.5トンとほだ木20トンが対象。通常のごみと一緒に、ごみ焼却施設の葛岡(青葉区)、今泉(若林区)、松森(泉区)の3工場で、牧草を1日計4.5トン、ほだ木を同4トン燃やす。試験焼却は17日まで。
 市内には、原発事故があった2011年度に刈り取った牧草327トンとほだ木245トンがあり、国や県の指示の下、各生産者が保管管理している。
 昨年秋の測定では、牧草の放射能レベルは最高で1キログラム当たり約5400ベクレル、平均490ベクレルだった。ほだ木は最高160ベクレル、平均135ベクレルだった。ともに最低は検出限界値未満だった。
 国は8000ベクレルを超える指定廃棄物の最終処分場建設を目指し、県などと調整を進めている。市は指定廃棄物未満の廃棄物の焼却方法で国と協議を進めてきた。国の予算が付いたため、試験焼却を始めた。
 市農業振興課の佐々木孝弘課長は「廃棄物の投入前と投入後の環境変化を調べ、異常がなければ年度内に全ての処理を終わらせたい」と話した。

 

 

農林業系廃棄物(牧草及びホダ木)の処理について

結局、試験焼却の結果が☟

保管牧草・ほだ木試験焼却における焼却灰等放射能測定結果

 

 

 


焼却灰はサンプリング。その後の焼却灰はどうするつもりなのでしょうか。 

排ガスの検査は参考になりません。


バグフィルターを素通りする放射能汚染 琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬   必見

エンジニア樗木さん「このまま全国で処理されればセシウムが飛散して大変なことになる」放射性廃棄物の焼却   必見


 

排ガス中の微小な霧状またはガス状の放射性セシウムを捕捉する方法(案)

 

焼却施設から空気中に放射性物質は放出されていないのか? 樗木博一  より 

 

一般焼却施設で震災瓦礫を焼却した場合、焼却炉(800℃)内で放出された放射性セシウム(沸点671℃、融点28℃)は気化し、冷却装置(800℃→200℃弱)で200℃弱に冷却されて、バグフィルターの前では 

①放出されたセシウムはミスト=霧状(複数個のセシウム分子が結び付いた状態)、またはガス状(融点と沸点の間の温度でも蒸気圧があるので、一部は揮発している)で排ガス中に存在することが考えられる。
②他の元素と化合して固体となっている。
③ダストに付着している。 

といったことが考えられます。 

空気の78%が比較的不活性な窒素N2 であることを考慮すると、冷却装置内で200℃弱に冷却されてからバグフィルターに入るまでの時間内に、ほとんど(実質的にすべて)のセシウムがバグフィルターに捕捉されるような大きさの化合物(固体)となっているという確証がありません。 

また、残りのすべてがダストに付着しているかということも確証がありません。霧状またはガス状のセシウムが存在する可能性があります。
微小な霧状またはガス状のセシウムが存在すれば、バグフィルターを通り抜けてしまいます。

 

 

市民が事実を知る努力をせず、こういった放射性物質を含む廃棄物を燃やす公害事業を止める方法を知ろうとしないなら、

これからも追加的な被曝は避けられないでしょう。

 

 

 

 


台風15号の太陽光パネルへの影響を見る。飛ばされて民家直撃というソーラーパネルも。

2015-08-25 | 太陽光発電は危険

 台風15号の“爪痕”各地に

0:25~

住宅を直撃したのは、太陽光発電のパネルです。

●民家の住人

「今まで聞いたことのないようなことやったですね。パネルが鉄骨のついたまま刺さっとる。家の中は全部、もう水浸し」

付近の倉庫兼工場の屋上に設置されていた太陽光発電のパネル350枚のうち、およそ150枚が、骨組みや土台ごと飛ばされました。

※ ソーラーパネル150枚吹き飛び民家に激突 柳川市 西日本新聞 2015年08月25日 14時19分

25日午前、福岡県柳川市の倉庫兼工場の屋上に設置されていたソーラーパネル約150枚が、台風15号の影響で、骨組みと土台ごと吹き飛び、近くの民家の屋根に激突した。福岡県警柳川署で被害状況を調べているが、人的被害はないもよう。


 

4:05~

 

 

https://twitter.com/papipupegoose/status/635945759116922880  より

 

https://twitter.com/HideKamaga/status/636010709243965440  より

 

https://twitter.com/yuuka9151/status/635984368507289600  より 

 

https://twitter.com/arata0915/status/636043423821094913 より

 

 https://twitter.com/Joerg_Schwarz/status/636033703496433664/photo/1  より

 

 


(管理人より) 今回の台風15号の太陽光パネルへの影響をニュースやツイッターから拾ってみました。 メディアが取り上げないものでも、当事者にとっては相当深刻な状況となっています。

おそらくもっと被害があるのではないかと思われます。 

台風 太陽光パネル 被害 で検索☟

https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8F%B0%E9%A2%A8+%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB+%E8%A2%AB%E5%AE%B3&rlz=1C1FLDB_enJP524JP587&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAkQ_AUoA2oVChMIhpmHjp_ExwIVwo2UCh0K5QTJ&biw=1680&bih=925

 でグーグルで画像を検索すると かなりの数出てきますが、最新をブログに残しておきます。

 

こうなると、すべて廃棄物=ゴミです。

参考記事☟ 

太陽光パネルのゴミの山を直視する。工業的リサイクルは環境汚染。日本も20年後こうなる。

太陽光パネルの不良率に驚く!10のうち1つが不良品?不良品も有毒ゴミになるということ 

 

これは台風15号ではありませんが、ネット上でたまたま見つけて驚いたので、転載します。

http://www.awa21.com/ikigai/2015/07/post-1996.html

台風11号の爪痕 2015年7月17日

朝起きたら大変なことに・・・
会社のお隣さんに太陽光パネル設備の建物がひっくり返って巻きついてます^^;
何十トンもの重量が建物に覆いかぶさっています。
凄い!思わず息を呑むような光景です。鉄骨が飴のように曲がっています。
裏返っているのでパネルが見えませんが一部は何百メートルも飛ばされ民家に直撃していたらしい!
近所のお知り合いだけに非常にお気の毒でお見舞い申し上げます。
巻きついたモータースのスレート建物の中には
新車の軽自動車がこの台風で避難していたのですがすべて破損したとのこと!(~_~;)

 

 

 

 

 

追記

 

台風15号の通過後に、太陽光パネルの被害のまとめが乱立していますが、その多くは、業者の施工の問題にすり替えてみたり、コメント欄で原発推進や、再エネ是々非々といった論調に誘導するものがほとんどのようです。

太陽光発電自体、再エネ自体が問題だと指摘して、今回のソーラー被害をまとめている記事は、当ブログ以外はないようです。

 

参考 関連記事

 

業者の施工のせいにしてはいけない。再エネそのものが事故の元、国策自体が自然破壊になっている

群馬で突風。一瞬にしてソーラー発電設備倒壊。太陽光パネル約2000枚がはがれてぐちゃぐちゃ、骨組み散乱。

高知県土佐清水市緑が丘のメガソーラーの為に削られた山から泥が海に流出。大岐の浜にも建設計画。

太陽光パネルは安全だと思ってる方へ見て欲しい情報(2)台風・竜巻でパネルはぶっ飛んでいます! 

自然災害で太陽光パネルはあっという間にゴミになる。それなのに何故「災害時のため」のメガソーラー?

↑宮崎豪雨、津波被災地で壊れゴミになったソーラーパネルの写真 

 

日本列島は台風の通り道。自然災害は想定しなければならない国なのに、国中にメガソーラーがある異常事態。

↑太陽光パネルの強度に言及した業者掲示板の記述を転載。相当事故があるらしく私の知り合いの太陽電池屋はやめてしましました」

 

台風の前に周辺のソーラーをチェック!あのちゃんの漫画チラシ ソーラー編 太陽光発電のヒミツ

↑ハリケーンで飛ばされたソーラーパネルの写真もあります。チラシを印刷してみんなで読みましょう。

 

【危険を承知で推進中!】資源エネ庁が原発メーカー三菱に調べさせた太陽電池モジュール廃棄物の危険性

【驚愕】30年後、日本はソーラーパネルと巨大風車のゴミ屋敷!再エネ廃棄物問題【設備には寿命】

一斉に電子廃棄物のニュース。電子ゴミはパソコンだけではない。太陽光パネルも電子廃棄物。

 

 


中国アセチレン現場検証は防護マスクにゴーグル姿。やはり現場は危険だということ。

2015-08-25 | CBRNE災害

  

 

工場火災で現場検証 (キャッシュ) NHK山口 

今月5日、山陽小野田市の「中国アセチレン」の工場で火が出て爆発した事故で、警察などはきょう火元と見られる敷地の西側を中心に現場検証を始め、事故の原因を調べています。
今月5日、山陽小野田市の「中国アセチレン」の工場で、火が出て爆発し、34歳の男性社員が顔や左手に軽いやけどを負いました。
警察と消防などは焼けたガスボンベの撤去など工場の安全が確保されたことからきょう午前9時半すぎから37人の態勢で現場検証を始めるとともに、ヘリコプターを出して上空からも敷地内の状況を詳しく調べています。
警察の調べによりますとこの工場では▼化合物と水を反応させてアセチレンガスを発生させる作業や▼ガスから不純物を取り除いたり冷却したりした上で圧縮する作業、それに▼ガスをボンベに充填する作業などあわせて6つの工程があり、作業のスペースは敷地の西側に集中しているということです。
警察などはいずれかの工程でトラブルが発生したとみて、火元と見られる敷地の西側を中心に現場検証しています。
警察などは25日も現場検証を続けるとともに工場の担当者から話を聞いて事故の原因を詳しく調べることにしています。

08月24日 12時23分

 

 

 

 

2015年8月24日 19:10 TYS

今月5日、山陽小野田市のガス製造工場で起きた爆発事故で、警察は詳しい原因を調べるため現場の実況見分を始めました。午前9時半すぎから警察と消防、それに国と県の担当者など37人で実況見分を行いました。事故は今月5日、山陽小野田市小野田の「中国アセチレン」の工場で火災が起き、およそ100本のボンベが爆発したものです。

34歳の男性作業員1人が顔などにやけどをしました。事故後、最大で120キロのアスベストが周囲に飛散した可能性があると分かりましたが、その後の調査で大気に影響がないことが確認されています。

警察の調べによりますと、工場では可燃性の「アセチレンガス」を精製していて、不純物の除去や充填作業中に爆発が起きたとみられています。

実況見分は現場の安全が確保されたことから実施されたもので、工場の管理者らの立ち会いのもと一連の作業状況を確認したということです。警察では業務上過失激発物破裂などの疑いも視野に事故の原因を調べています。

 

 

 

(管理人より) 中国アセチレン爆発現場検証のニュースは、NHK山口のローカル扱いで、台風15号のニュースであっという間に削除されていきました。

TYSのニュースでは、危険なアセチレンボンベが100本も爆発し、有毒なアスベストが120キロも飛散した可能性があるというのに、なぜか「大気に影響がない」という報道。 「人体に影響がない」とは報じていません。

現場の焼け焦げた大量のボンベを見ると本当に恐ろしいと感じます。現場周辺の木の葉も茶色く枯れているのがわかります。 

「実況見分は現場の安全が確保されたことから実施された」と、報じているのに、現場検証の人たちは、がっちり防毒マスク、ゴーグルで防護しています。

つまり現場が危険だからです。現場に落ちているアスベスト粉塵を吸い込まないように防護していると思われます。

だとすると、現場には覆いもないし周辺に粉塵が舞うのではないかと懸念します。台風の雨風で周囲に飛散したかもしれません。

結局散らばった120キロのアスベストをどのくらい回収することができたのでしょうか?☟回収出来ない分はどうなるんでしょうか?

 

それにしても地元メディアの報道はどうしてこうなんでしょうか?

テレビ山口

主要株主 山口トヨタ自動車株式会社 (16.15%)
宇部興産株式会社 (12.63%)
株式会社東京放送ホールディングス(12.63%)
株式会社毎日新聞社 (10.91%)[1]
主要子会社 株式会社tysVISION
関係する人物 中安閑一(初代社長)

 

8/25 宇部日報より

「同社によると、工場周辺に飛散したアスベストを含むボンベの内容物の回収はほぼ終了。

今後、工場再建や操業再開の予定はないという。」


アスベストは120キロもあったわけですが、結局ボンベの内容物は、どのくらいの量をを回収できたのか書かれていません。




プラントと核施設が隣り合わせの川崎市。プラント大火災の黒煙が空を汚していく。

2015-08-24 | CBRNE災害

http://www.news24.jp/articles/2015/08/24/07307732.html より

 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150824-00000034-jnn-soci より 

日鉄住金鋼管製造所で火災=羽田空港近く、けが人なし-川崎

 24日午前11時35分ごろ、川崎市川崎区浮島町の溶接鋼管大手「日鉄住金鋼管」(東京都千代田区)の川崎製造所で建屋から出火していると119番があった。解体作業中の倉庫が激しく燃え、川崎市消防局が消防車など14台を出して消火に当たった。神奈川県警によると、けが人は出ていない。

同社によると、川崎製造所では鉄製のパイプを製造していたが、6月以降、休止しているという。
 消防局などによると、解体中だった平屋建て倉庫1棟計約1万平方メートルが全焼。隣接する花王川崎工場の建屋外側に張られたパイプダクトの一部に延焼した。花王広報部によると、同工場では洗剤やシャンプーなどを製造しており、引火すると危険な化学物質などは扱っていない。工場は生産ラインを一時停止し、従業員約600人が安全な場所に避難した。

 現場は羽田空港の南西側にある工場地帯。同じ地区には石油会社の製油所や、工業アルコールを扱う工場などがある。
 国土交通省東京空港事務所によると、羽田空港の離着陸に支障はなく、通常運航している。首都高速道路は、近くを走る川崎線の上下線で、大師-川崎浮島ジャンクション間が通行止めとなった。
 現場から首都高を挟んだ反対側にある東芝浜川崎工場の男性従業員は「午前11時40分ごろ、物が燃えるような臭いがして、向かいの工場から黒煙が上がっているのに気付いた。爆発音などはしなかった」と話した。(2015/08/24-13:32)

 

 

日鉄住金鋼管の川崎製造所で火災 けが人なし

8月24日 12時49分 NHK
 
24日午前、川崎市の日鉄住金鋼管の川崎製造所の解体作業中の倉庫で火災があり、隣接する花王の川崎工場の一部にも延焼しているということです。現在、消防が消火活動を進めていますが、今のところ、逃げ遅れやけが人などの情報は入っていないということです。
24日午前11時35分すぎ、川崎市川崎区浮島町の日鉄住金鋼管の川崎製造所の解体作業中の倉庫から火が出ました。激しい炎と黒い煙が上がり、現場で消火活動を進めていますが、消防によりますと、隣にある大手日用品メーカー「花王」の川崎工場の一部にも延焼していて、従業員およそ600人が敷地内の安全な場所に避難しているということです。警察や消防によりますと、今のところ、逃げ遅れやけが人などの情報は入っていないということです。警察によりますと、火が出たのは倉庫の中にある海水をろ過するための設備とみられますが、稼働していたかどうかは分かっていないということです。日鉄住金鋼管の川崎製造所の倉庫の中にはLPガスのボンベが入っているということです。
日鉄住金鋼管のホームページによりますと、川崎製造所は敷地面積が2万800平方メートル、建屋面積が1万2000平方メートルあるということです。
炎上している工場は、羽田空港に隣接する川崎市の工場街にあり、空港の国際線ターミナルからは多摩川を挟んでおよそ1キロの距離にあります。国土交通省や航空会社によりますと、現在のところ旅客機の離着陸のルートには煙が流れていないため、視界が悪くなるなど、運航への影響はないということです。
航空各社では、今後の風向きに注意しながら、運航を続けるとしています。

日本道路交通情報センターによりますと、この火災の影響で、首都高速道路の川崎線は、正午前から川崎浮島ジャンクションと大師の間で上下線とも通行止めとなっています。

 

川崎製造所の火災、日鉄住金鋼管が謝罪

TBS系JNN 8月24日(月)18時31分配信

神奈川県川崎市で起きた大規模な工場火災で、会社側が謝罪しました。
24日午前、川崎市川崎区にある日鉄住金鋼管川崎製造所でおきた火災について、会社側が会見をし謝罪した上で、原因については「屋外にある冷却槽の解体工事中に火災が発生したとみられる」としました。
火災が起こった原因を警察と消防が調べています。(24日17:40)

 

日鉄住金鋼管社長 会見で謝罪

NHK 

日鉄住金鋼管の川崎製造所で起きた火事を受けて、日鉄住金鋼管は午後5時半すぎから川崎市役所で記者会見を開き、中西廉平社長は「この度は製造所で火災を発生させ、近隣の住民のみなさんや企業、消防、警察のみなさんに多大な迷惑おかけしたことに心よりお詫び申し上げます」述べ、謝罪しました。
会見によりますと、火事が発生した川崎製造所はことし6月に稼働を停止していて、現在は、すでに製造された鋼管の出荷を続けながら製造設備を撤去する作業などが行われていたということです。
また火事は、屋外にある冷却装置を解体するため、ガスバーナーで切断する作業をしていた際に発生したということで、鋼管を製造・保管する建物に燃え移り、その後、火が広がったということです。
製造所は、有害物質を保管していないため、今回の火事で有害物質の流出はないと説明しています。
日鉄住金鋼管によりますと、冷却装置の中に火事が起きるような物質があったのかや火が大きく燃え広がった原因は分かっていないということで、日鉄住金鋼管は今後、作業員から火事が起きた状況を聞き取るなどして、火事の原因を検証する警察や消防に協力していくことにしています。

08月24日 19時41分

 

火災は鎮火 出火原因究明へ

24日午前、川崎市の日鉄住金鋼管川崎製造所の解体作業中の倉庫が全焼する火災がありましたが、これまでに火は消し止められ、けがをした人はいないということです。
警察と消防は25日にも、現場で出火の原因を詳しく調べることにしています。
24日午前11時半すぎ、川崎市川崎区浮島町の日鉄住金鋼管の川崎製造所の解体作業中の倉庫から火が出て一時、激しい炎と黒い煙が上がりました。
消防車14台が出て消火活動を進めた結果、およそ5時間半後の午後5時に火は消し止められましたが、この火災で平屋建ての倉庫およそ1万平方メートルが全焼したほか、隣にある大手日用品メーカー「花王」の川崎工場の一部が焼けました。
この火災によるけが人はいませんでした。
警察によりますと、日鉄住金鋼管の川崎製造所の倉庫では数週間前から解体作業が行われ、24日は午前中から倉庫内の冷却装置をガスバーナーで切断しようとしたところ、装置の中に入っていた油や床にしみ出ていた油に引火したということです。
警察と消防は、消火作業が終わり次第、25日にも現場に立ち入り、出火の原因を詳しく調べることにしています。
日鉄住金鋼管の川崎製造所で起きた火事を受けて日鉄住金鋼管は午後5時半すぎ、川崎市役所で記者会見を開き、中西廉平社長は「この度は製造所で火災を発生させ、近隣の住民のみなさんや企業、消防、警察のみなさんに多大な迷惑おかけしたことに心よりおわび申し上げます」述べ、謝罪しました。
会見によりますと、火事が発生した川崎製造所はことし6月に、稼動を停止していて、現在は、すでに製造された鋼管の出荷を続けながら製造設備を撤去する作業などが行われていたということです。
また火事は、屋外にある冷却装置を解体するため、ガスバーナーで切断する作業をしていた際に発生したということで、鋼管を製造・保管する建物に燃え移り、その後、火が広がったということです。
製造所は、有害物質を保管していないため、今回の火事で有害物質の流出はないと説明しています。

08月24日 19時12分

 

 

(管理人より) 神奈川県でまた日鉄住金プラントの大規模な火災事故です。隣接する花王のプラントに類焼までしています。 消防車は14台。相模原と川崎、1日に2件も爆発や火災があるなんて・・・・

報道では、有害物質の漏洩はないと伝えていますが、本当にないのでしょうか? あの真っ黒な煙を吸い込んでいいはずがありません。

しかも、類焼した花王のプラントのとなりが、東芝の核施設。 地図

 

 

 

https://www3.toshiba.co.jp/power/pic/nuclear_laboratory.html  より

東芝  原子力技術研究所の住所:川崎市川崎区浮島町4–1

東芝臨界実験装置(NCA)

 

もしこの東芝の実験炉に類焼したら、原発事故につながり大惨事になってしまうのは当然のことです。

そうならなかったからと言って、今回のプラント火災によるガス・煙のリスクを過小評価していいことにはなりません。

煙による周辺地域の大気の汚染は明らかで、PM(微粒子)を吸い込んだことによる人体への影響ははかりしれません。

特に、神奈川県は福島第一原発事故による放射能汚染もある地域です。相模原の米軍施設の爆発の煙も、日鉄住金プラント火災からの煙も、化学物質との複合汚染になってしまうということです。

空気は追加的に汚染されます。

 

川崎市 HP より 川崎市内原子炉施設  をみてみると

 

危険なプラントと核施設が隣り合わせの町、川崎市。  施設内には放射性廃棄物が保管されていますね。核燃料もあります。

商業用原子炉だけでなく日本中にこういった核施設があります。隣接プラントの火災でも、命と環境を脅かされるという現実にもう言葉もありません。

核燃料物質を使用している事業所

 

 核物質がある事業所はもっとあります。194箇所!

核燃料物質の使用の許可を得ている事業所(平成27年7月10日現在194事業所) (上記の原子炉等規制法施行令第41条に掲げる核燃料物質を使用する事業所を除く。)【PDF:139KB】

 

 

 

 

 

 

 

 

こういった事業所の隣にプラントがあったとして、そこが大火災を起こしても、今日と同じような綱渡りみたいな状況になると思います。

 


相模原・米陸軍総合補給廠で爆発火災。爆発したボンベの中にフロンがあった。フロンは燃焼すると猛毒。

2015-08-24 | CBRNE災害

相模原・米陸軍総合補給廠で爆発火災/神奈川新聞(カナロコ)

 

米軍補給基地で爆発 倉庫1棟火災 相模原

8月24日 7時01分 NHK 

24日未明、相模原市にあるアメリカ軍の補給基地内で爆発があり、倉庫1棟で火災が発生しました。火はほとんど収まっていて、けが人はいないということで、警察や消防で詳しい状況を調べています。
24日午前0時45分、相模原市にあるアメリカ陸軍の補給基地「相模総合補給廠」の職員から「爆発があって火災が発生したもようだ」という通報が消防にありました。
また付近の住民からも「基地内から爆発音が数回聞こえた」という通報が消防などに寄せらました。
火災が起きたのは「相模総合補給廠」の敷地内にある倉庫1棟で、消防によりますと、消防車10数台が出動し、倉庫内で燃えているものが特定できなかったため放水はしなかったということですが、これまでに、火はほとんど収まっていて、平屋建ての倉庫およそ900平方メートルが全焼し、床には、金属製のボンベが散乱しているということです。
ほかの施設への延焼はなく、警察や消防によりますとけが人はいないということです。
また基地の周辺には住宅や商業施設などが建ち並んでいますが、火災のあった倉庫は基地の中心付近にあり、敷地の外まで最も近いところで500メートルほど離れていて、今のところ、住民から被害の連絡は入っていないということです。
基地を管理する在日アメリカ陸軍の関係者は消防に対して、「火災が起きた倉庫ではボンベと酸化物を保管していて、それに引火したようだ」と説明しているということで、警察や消防で詳しい状況を調べています。
相模総合補給廠とは
相模原市のホームページによりますと「相模総合補給廠」は、相模原市中央区の矢部新田と上矢部、それに小山にまたがるアメリカ軍基地で、196ヘクタール余りの敷地に、物資の保管倉庫や修理工場などの施設があるということです。基地の周辺には住宅地が立ち並んでいるほか、南側にはJR横浜線の相模原駅や矢部駅があり、西側には保育園、東側には大学や高校が隣接しています。
防衛省によりますと、基地の中には食料や日用品のような生活物資が保管されているということです。また、爆発があったのは、基地の西門から数百メートル北側の倉庫で起きたという情報があり、現在、確認を急いでいるということです。
また、神奈川県のホームページによりますと、用途は工場で、在日アメリカ陸軍基地管理本部が管理し、軍用の物資の保管や修理などの兵たん業務を行い、従業員数はことしの5月現在で562人となっています。
この基地を巡っては、これまでに、太平洋戦争当時の焼い弾が基地の中で見つかり、不発弾処理されたほか、9年前の平成18年に日米両政府が合意した在日アメリカ軍の再編計画に基づき、これまでにおよそ17ヘクタールが返還されたほか、敷地の西側の一部およそ35ヘクタールについて日本との共同使用が合意されました。



(管理人より)8月に入ってたて続けに爆発が起きています。8/5中国アセチレンガス爆発、8/13中国天津市爆発、8/24相模原米軍施設爆発。これだけ起これば異常な事態であると言わざるを得ません。

CBRNE災害によって市民の命と環境が脅かされている状況になっています。

原因がどうあれ、被害を被るのは市民です。環境が汚染されれば、空気や水を通じて晩発性の健康被害が起こる可能性もあります。

Explosion rocks US Army facility in Japan; no injuries reported  より 爆発した施設の中の様子


 

米軍関係者は以下のように言っています。

「爆発建物は、危険物の貯蔵施設に指定されていない。」

「相模倉庫は通常、弾薬や放射性物質が格納されていない」

「建物は、圧縮空気、窒素、酸素及びフロンのキャニスターを収容している」


フロンのボンベがあったようです。NHKはこのWEB記事では報じていません。(7時のテレビのNHKニュースではアナウンサーが「フロン」と言ったようです)

その他のほとんどの日本のメディアも「酸素ボンベ」と「酸化物」と報道しています。ヘリや外からの映像が主でしたが時事通信 は違いました。東京新聞も夕刊ではフロンと伝えたようです。


米軍施設で爆発火災=倉庫全焼、放水見合わせ-けが人なし、鎮火-神奈川・相模原 

24日午前0時45分ごろ、相模原市中央区にある米陸軍施設「相模総合補給廠」で「爆発音がした」と119番があった。相模原市消防局などによると、施設内の鉄筋平屋建て倉庫1棟約900平方メートルが全焼し、同7時10分ごろ鎮火した。倉庫の保管物が特定できなかったため、鎮火直前まで放水活動を見合わせた。けが人はいなかった。

神奈川県警相模原署や同消防局によると、爆発音は10回以上聞こえた。爆発はその後止まり、火勢も自然に衰えた。隣接する建物はなく、延焼はなかった。近隣の住宅などにも被害はなかった。
 現場はJR横浜線相模原駅と矢部駅の間で、線路から北に400~500メートル離れた位置にある倉庫。米軍側の説明では、倉庫内にはボンベと酸化物があったとされる。爆発時、ボンベのような物が施設外にも飛び散ったとみられている。

相模原市の消防車と救急車など計14台のほか、米軍側も消防車3台が出動した。保管物が危険な可能性があるため、放水せずに消火方法を協議。同日午前5時すぎから米軍の消防と共に調査したところ、焼け跡の床には無数の酸素ボンベが散乱していたという。
 鎮火の直前、安全を確認した上で、同市と米軍の消防車各1台で現場の燃え残りに放水し消し止めた。現場検証などは米軍が行う。
 在日米陸軍司令部によると、爆発があった建物はコンクリート構造の1階建てで、窒素や酸素、フロンなどを圧縮したボンベがあった。窓や戸が損傷したほか、天井の半分が崩れ落ちた。弾薬や放射性物質は保管していない。爆発の原因は調査中。
 相模原市などによると、相模総合補給廠は、相模原、矢部両駅間の北側全域に広がる約200ヘクタールの米陸軍施設。敷地内には物資の保管倉庫や修理工場などがある。周辺には住宅や工場などが密集し、小学校や高校、大学なども隣接している。(2015/08/24-11:52)


日本の消防車は14台出動し、鎮火までに6時間かかっています。その間にボンベが破裂し、爆発し周囲に飛び散り、中身が漏れ燃焼しているわけです。

フロンも燃焼しているかもしれません。どの程度のフロンのボンベがあったかわかりません。

 


http://www.asada.co.jp/support/manuals/item/08/04/02/fc60gs.pdf  を見ると


「フロンが燃焼するとホスゲンという猛毒が発生し、そのガスを吸い込むと大変危険」と書いてあります。


ホスゲン について 

フロン類(クロロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン)が加熱される事でも発生するので、特に冬季など暖房器具を使用する時期には中毒事故が発生しやすかった。室内の空気に塩素を含む有機性のガス、あるいは塩素と有機性のガスが存在する場合に、放電式の空気清浄機を使用すると、中毒事故が起こる可能性がある。

毒性が強く、化学兵器毒ガス窒息剤)とされている[3][4]第一次世界大戦では大量に使用された[5]。旧日本軍では「あお剤」と呼称している[6]。現在の日本では化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律の第二種指定物質・毒性物質であり、同法の規制をうける。詳細は化学兵器禁止条約を参照。

 

化学テロ・化学災害対応体制  の6pに「ホスゲン」と書いてあります。

これからこの資料に目を通しておいたほうがいいと思います 。

いつどこでこういった化学災害に巻き込まれるかわからない、そんな国になっている日本。 ε=(・д・`*)ハァ…

ホスゲンが発生していたとしたら、もう吸い込んでしまった人がいるかもしれません。わかりません。

 

危険有害性物質の安全性データシート(MSDS)

MSDS は、Material Safety Data Sheetの略であり、化学物質または製品の名称,化学式,危険性,有害性,取扱い上の注意,緊急時の措置等の情報を物質ごとに記したものです。

インターネット環境が整備された現在においては、様々な機関の MSDSを閲覧することができます。

 

 

追記


過去にもトラブル 米側に要請

 

爆発があった「相模総合補給廠」ではこれまでも、何度かトラブルがあり、地元の相模原市は管理するアメリカ軍側に改善を申し入れてきました。

平成11年には、敷地内に有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニールを含んだ廃棄物が保管されていたことが明らかになりました。
市は、敷地内にある有害物質の保管や処理の方法を速やかに情報提供することなどを求めました。
また、平成21年には施設内の工事現場で見つかった焼い弾を、市側に事前に説明をせずに爆破処分を行い、爆発音を聞いた周辺の住民からの問合せが市に相次ぐ事態となり、市は、事前の情報提供を行うよう要請しました。
相模原市によりますと、今回のような施設内での大きな爆発はこれまでになかったということです。

 

08月24日 17時03分

 

米軍に原因究明・安全対策要請

24日未明、相模原市にあるアメリカ軍の補給基地内で爆発があり、倉庫1棟が全焼しました。
警察や消防などによりますとけが人はいないということですが、地元の相模原市は、アメリカ軍に対して、原因究明に加え安全対策を徹底するよう申し入れを行いました。
24日午前0時45分ころ、相模原市にあるアメリカ陸軍の補給基地「相模総合補給廠」の敷地内にある倉庫が爆発して火災が発生し、およそ6時間半後に鎮火しましたが、平屋建ての倉庫およそ900平方メートルが全焼しました。
警察や消防によりますとけが人はなく、周辺の住宅などからも被害の報告は入っていないということです。
アメリカ陸軍の報道官は、「爆発した建物の中には圧縮した窒素、酸素、フロンなどのボンベが入っていた」と説明していて、今後は日米地位協定に基づきアメリカ軍が原因の調査などを行うことになります。
また24日午前9時すぎ、施設を管理している在日アメリカ陸軍基地管理本部のウィリアム・ジョンソン司令官から相模原市の加山市長に電話があり、今回の火災について謝罪するとともに経緯について説明があったということです。
これに対し加山市長は口頭で、早急な原因究明と安全対策を徹底するよう求める申し入れを行ったということです。
さらに相模原市は、24日午後3時半にダレル・サイズ緊急業務局長を市役所に呼び、小池副市長が、原因究明と再発防止策を求める要請文を手渡しました。

08月24日 16時34分

 
 
 
 
夕方のニュースでようやく、フロンのことを伝えましたが、燃焼したら有毒ということは言いませんでした。

市民でも調べたらすぐに気づくのに、すぐニュースで言わないなんて・・・・・なぜでしょうか?

ほかの報道もフロンが燃焼したら毒性があることを指摘しているところはありませんでした。

山陽小野田市のアセチレンガス爆発火災事故の際も、アセチレン自体が燃えた場合の危険性はついに伝えられないままでした。

 

山口県山陽小野田市 中国アセチレン工場で爆発炎上 溶接などに使われるアセチレンガスを製造




四万十川支流に重油が流出した事実に関するニュースソース

2015-08-20 | 事故

 

四万十支流に重油流出で町調査 (キャッシュ)

NHK高知 08月18日 12時33分

四万十川の支流に県の施設にある農業用タンクから大量の重油が流出し、四万十町は、重油による影響が出ていないか、18日朝から調査を行っています。

四万十町にある県立農業担い手育成センターでは、17日、センター内にある農業用タンクの配管が壊れ、およそ1900リットルの重油が四万十川の支流の黒石川や東又川に流出したことが確認されました。
四万十町では、18日朝から重油による影響が出ていないか、調査を始め、四万十川に重油が流れ出さないよう設置したフェンスや油を吸着するマットなどを職員が見回っています。
このうち四万十川の近くに設置されたフェンスの付近では、職員が川の中に入り、川の水を採取して水質に影響がないか調査していました。
県や町によりますと、これまでのところ四万十川の支流の黒石川や東又川のほか、周辺の田んぼの水路で重油の流出が確認されていますが魚などへの影響は、出ていないということです。
四万十町四万十川対策室の岡英祐室長は、「米の収穫に向けて水が必要となる時期で、これ以上流出が広がらないよう対策を進め、清流・四万十川を守っていきたい」と話しています。

 

支流とは 本流に流れ込む川のこと。http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/112632/m0u/

東又川は四万十川に流れ込む支流。

 

重油流出は工事で配管破損か (キャッシュ)

四万十川の支流に県の施設にある農業用タンクから大量の重油が流出した問題で、この施設が排水溝を作る工事を行った際に誤って地中に設置されていたタンクの配管を破損し、重油の流出を招いた可能性が高いことがわかりました。
四万十町にある県立農業担い手育成センターでは、17日、センター内にある農業用タンクの配管が壊れ、およそ1900リットルの重油が四万十川の支流の黒石川や東又川などに流出したことが確認されました。
センターが配管が壊れた原因を調べたところ、排水溝を作る工事で建設用の機械を使って地面を掘り起こした際に地中およそ50センチに埋められた配管の一部を破損した可能性が高いことがわかりました。
センターでは、重油がしみこんだ土を別の場所に移動させて流れ出ないよう保管するとともに今後、こうした事態が起きないよう工事の手順などを見直すなど再発防止に努めるとしています。
県立農業担い手育成センターの内原裕保次長は「関係者や地域の皆様にご迷惑をおかけし大変申し訳なく思っています。重油の流出が拡大しないよう対策を続けていきたい」と話しています。
四万十町によりますと、今回の重油の流出で、これまでのところ魚などへの影響は、確認されていないということです。

08月18日 18時42分

 

<重油流出>県の施設から1900リットル 四万十川支流 /高知

毎日新聞 08月19日 15:00

県は17日、県立農業担い手育成センター(四万十町黒石)から重油約1900リットルが四万十川支流・黒石川に流出したと発表した。飲み水や魚などへの影響は確認されていない。

 県によると、重油タンクと農業用ハウスの加温機をつなぐ地中の給油管の継ぎ手が外れていた。原因を調べているが「施工不良が考えられる」という。

 タンクは今年2月に完成し、今月13日に初めて重油を入れ満タンにした。給油バルブを開けた15日午後1時から漏れた可能性がある。17日午前8時20分から、タンクの重油を燃料とする別の機械を使い蒸気で土壌消毒していたところ約20分で停止し異常に気付いた。県や四万十町は下流の東又川にオイルフェンスを設置するなど拡散を防止している。【上野宏人】

 

高知県でハウス用タンク配管破損し四万十支流に重油流出

2015年08月18日08時33分  高知新聞
 17日午前9時ごろ、高知県高岡郡四万十町黒石の「高知県立農業担い手育成センター」の職員が、敷地内の重油タンク(容量1・9キロリットル)が空になり、重油が排水路を通って近くの四万十川支流・黒石川に流出しているのを見つけた。重油は約3キロ下流の東又川まで到達し、消防などがオイルフェンスや吸着マットを使って流出域の拡大防止に努めている。 

 高知県立農業担い手育成センターによると、タンクは施設内の園芸用ハウスのボイラーに重油を供給するために2015年2月に設置。8月13日に初めて容量いっぱいに給油し、15日に職員が供給用のバルブを開けたという。 

 17日、職員らがタンクとボイラーをつなぐ鉄製配管(直径2・5センチ)を確認したところ、深さ約30センチの土中で管が破損し重油が漏れていた。重油は排水路に流れ込み、黒石川に達したとみられる。 

 四万十町によると重油は、下流の東又川や川から引いた用水路にも流れ込んでいるが、17日夕現在、魚が浮くなどの被害や飲み水へ影響は確認されていないという。 

 高知県立農業担い手育成センターの石本周平所長は「タンクが完成した後の周辺工事で配管が破損した可能性がある。土中に中和剤を使うなどして重油がこれ以上川に流出しないよう対処する」としている。四万十町は18日以降に農業被害などを調査する。四万十川上流淡水漁協の池田十三生組合長は「アユ漁が最盛期で本流に流れ込んでくると、成育への影響が心配だ」と話していた。

  【写真】ハウスへの配管が破損して重油が漏れたタンク(高知県高岡郡四万十町の高知県立農業担い手育成センター)

 

 

高知サンサンテレビ  

 

RKC高知放送 

日テレニュース(8/18 9:53 高知放送)


 

 追記

四万十支流 重油漏れ1週間   NHK高知

四万十川の支流に、県の施設にある農業用タンクから重油が流出した問題から、24日で1週間になります。
これまでの県の水質検査で異常は確認されていないということです。
四万十町にある県立農業担い手育成センターでは、今月17日、センター内にある農業用タンクの配管が壊れ、およそ1900リットルの重油が四万十川の支流の黒石川や東又川に流出しました。
四万十町などでは、台風による大雨で農業用タンク周辺から重油が流れ出ないようにシートを張るなどの対策を行っているほか、県が周辺の8カ所の井戸水の水質検査を行ったところ、これまでににごりや異臭は確認されず、川の魚や周辺の農作物への影響も見つかっていないということです。
県立農業担い手育成センターの石本周平所長は「周辺住民など、多くの方に迷惑をかけ大変申し訳ありません。今後も周辺の水質への影響について検査を続けていきたい」と話していました。

08月24日 18時56分

 

石本周平所長の 「河川を通じて下流の方にも流れておりますので」という言葉が抜け落ちているWEB記事。 ニュース動画のテロップにも抜け落ちている事実。

 

 


中国メディア 「まるで爆薬庫」天津の現場倉庫に全部で40種類余りの危険物3000トンが保管されていた

2015-08-19 | 事故

天津爆発 現場の倉庫に危険物3000トン

8月18日 17時01分 NHK
 
中国の天津で起きた大規模な爆発で、現場となった倉庫には毒物のシアン化ナトリウムに加え、爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムなど、合わせて3000トンに上る危険物が保管されていたことが分かりました。地元メディアは、捜査当局が倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保したと伝えています。
中国の天津港近くにある倉庫とその周辺で12日深夜に起きた大規模な爆発では、18日までに114人の死亡が確認されています。
これまでに現場の倉庫には、およそ700トンに上る毒物のシアン化ナトリウムが保管されていたことが分かっていますが、中国メディアは公安省の幹部の話として、現場の倉庫には、これに加え爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウム800トン、硝酸カリウム500トンなど、全部で40種類余りの危険物、3000トンが保管されていたと伝えています。
また、天津の地元メディアは18日、捜査当局が発生直後の13日に、倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保していたと伝えました。
中国メディアは、身柄を確保された中に地元の公安局の元局長の息子が含まれているとも指摘しており、大惨事の背景に危険物のずさんな管理を見逃した行政と企業との癒着があったのではないかという見方が広がっています。

中国メディア 「まるで“爆薬庫”」

倉庫に保管されていたことが新たに明らかになった硝酸アンモニウムは、肥料や爆薬の原料になる危険物です。また、硝酸カリウムは、花火や爆竹などを作るために使われることがあるということです。
すでに保管が確認されていたシアン化ナトリウムも、金属のメッキ加工など工業分野で広く使われていますが、水に溶けやすく、酸と反応すると有毒で引火しやすい青酸ガスが発生する性質を持っています。
中国メディアはこの会社の倉庫について、「まるで“爆薬庫”のようだ」と伝えています。

 

中国・天津 神経ガスの成分、爆発現場付近で検出

産経新聞 8月19日(水)11時21分配信

【北京=矢板明夫】中国・天津での大規模爆発で、国営中央テレビ(CCTV)は17日夜、現場に出動した消防幹部の話として、爆発の起きた付近の大気から化学兵器のひとつ、神経ガスの成分が検出されたと伝えた。

 検出された神経ガスの詳細は明らかでない。現場の倉庫には、猛毒のシアン化ナトリウムが約700トン保管されていたことを当局が確認。報道では成分が周辺の下水道から検出されるなど、環境への放出が確実とみられ、防護装備を備えた中国軍の化学専門部隊が投入されていた。

 香港紙、文匯報(電子版)によると、北京公安消防総隊の幹部は、「シアン化ナトリウムと神経ガスの2種類の有毒な気体が前日に続き検知されている。指標としては最高の値だ」と語った。

 CCTVは、北京化工大学の化学専門家の話として、神経性ガスを一定濃度で吸い込むと、呼吸困難や心臓停止が起こり、死に至る場合もあると伝えた。

 検出された神経性ガスは、爆発が起きた倉庫に保管された化学物質が熱、または水に反応した際に発生したものとみられる。CCTVは、「倉庫に保管された危険な化学製品の種類と量はともに想像を超えており、全容を把握できていない。予想できない危険はまだ沢山ある」としている。




天津倉庫爆発 汚染物質、日本到達の可能性も 研究チームが画像分析

2015.8.18 08:00 産経新聞

山形大と東北大の研究チームが米航空宇宙局(NASA)の人工衛星MODISが撮影した画像を解析したところ、中国天津市で12日深夜に起きた大規模爆発で有害物質を含んだ汚染物質の放出が16日時点も続いている様子がわかった。日本に微小粒子状物質(PM2・5)などの大気汚染物質として風に運ばれ、到達する可能性もあるとしている。

 分析したのは山形大理学部の柳沢文孝、東北大東北アジア研究センターの工藤純一の両教授。柳沢教授は中国から流れてくるPM2・5による樹氷汚染の影響などを研究している。

 12日の衛星画像=写真(上)=では天津市付近の上空に汚染物質はほとんど確認できないが、13日=同(中)=には天津付近の港湾から渤海湾に向かって汚染物質(画面中央の黄色部分)が噴き出している様子がわかる。その後、汚染物質は朝鮮半島付近まで広がり、低気圧から伸びる前線に押される形で渤海湾から日本海方面に移動。16日=同(下)=には再び濃くなり、煙が引き続き放出されていることがうかがえるという。

 柳沢教授は「黄砂が日本に流れる春や秋と違い、今は太平洋高気圧が阻んでるが、前線に沿って日本に汚染物質が流れてくる可能性もある。大気で薄まるため、健康被害が出るような汚染物質が日本に到達するとは考えにくい。ただ、正確な汚染物質がわからず、観察していく必要がある」と話している。(杉浦美香)

 13日から16日にかけて、天津の爆発事故現場付近から拡散する汚染物質(黄色い部分)。人工衛星MODISの画像(東北大の工藤純一教授提供)

 

 

(管理人より) 大爆発が起き、化学物質が3000トンもばらまかれた天津市と日本の距離は、地図を見ると考えているよりもはるかに近いことが分かります。

日本では今もフクイチから放射能ダダ漏れ。風が吹き黄砂のように日本に化学物質が到達すれば化学物質と放射性物質の複合汚染になってしまうのではないでしょうか。

中国からの有害なPM2.5で大気が汚染され、日本で被曝している私たちにとっては、追加的な体へのダメージは避けられません。

相変わらず「大気で薄まるため」と学者に言わせているようですが、用心にこしたことはありません。

雨に濡れないように、外出時はできるだけマスクするほか市民に出来ることはないように思います。

日本政府は大本営発表してたようですが☟・・・・あとは個人の判断だと思います。空にばらまかれた毒物はもはやどうしようもないのですから。

中国政府も大本営⇒ 「神経ガス検出」を否定=中国天津市 

もう有毒な煙は流れてしまった後ですが、確認のため衛星画像を上げておきます。

http://www.citylab.com/weather/2015/08/satellites-spot-the-tianjin-explosions-foul-brown-cloud/401303/  より

NASA人工衛星テラ

 

NASA人工衛星アクア

 

 

気象衛星ひまわり8号

 

NASAの衛星写真 

 

 天津大爆発について、いろいろなこと(テロや核爆発?)がネットでは言われていますが、当ブログでは、現時点ではこれ以上の考察はしません。

 

 


中国アセチレン工場爆発火災の続報。事故翌日の8/6の工場北側のアスベストは高濃度だった事実。

2015-08-17 | 事故

アセチレンガスのボンベの中にアスベスト使用。爆発した100本のうち8割に含まれ、100m先まで石綿飛散!

山口県山陽小野田市 中国アセチレン工場で爆発炎上 溶接などに使われるアセチレンガスを製造

中国アセチレン工場爆発火災 地元紙 時系列まとめ(8/5~8/8)

 

8/5に起きた中国アセチレン工場爆発火災について当ブログでは記録してきましたが、もう完全に幕引きされています。以下のような爆発時の動画がYOUTUBEにアップされています。

かなり近い位置から撮影されていますが、アスベストなどの破片が周囲に飛散する様子がよくわかります。民家の近さにも改めて驚かされます。

これを見ると、今回の事故はもっともっと報道されなければいけないレベルの日本のNBC災害だったことがわかります。

 

 

これだけの規模の爆発事故にも関わらず、中国アセチレンはHPに、事故4日後の8/9になって以下の短いお詫び文書。

 

 NHKもローカル扱い。NHK山口に8/13に出されたニュース。あっという間に削除されましたのでキャッシュの画像のみです。☟

 

 

 

そして、8/14の宇部日報記事。数値が出ていますが、サンプリングの少なさが指摘されていません。

はり事故翌日の8/6はアスベストが高濃度という数値の結果が出ています。

事故当日はアスベスト濃度の基準値を超えていた可能性もあります。

その時に吸い込んでしまった人もいると思われます。本当はそこを言わなければいけないはずのメディア、行政、企業が何も言わずに幕引きした現実にことばもありません。

NBC災害だという認識がないのでしょう。 

 

 

地元紙は、むしろ宇部市の方が数値が高いという印象を与える記事の書き方ですね。

毒物のクリソタイルが少なくとも総量で120kgは現場周辺に飛び散ったわけですから、相当な量です。

消えてなくなるわけでないので、舞い上がったものを少しずつ肺に取り込むことになるわけです。


山口新聞 8/8 の記事は こちら  

山口新聞 8/14 の記事は こちら  工場から1.5km離れた国道190号線でもアスベストが見つかったと書いてあります

 

山口県HPに検査結果が出ています。HPには8日後に結果だけ発表されたことになります。

中国アセチレン(株)小野田工場の火災に係る周辺大気環境等の調査結果について平成27年 (2015年) 8月 13日

大気環境中アスベスト濃度等の調査結果について

 

山陽小野田市のHPには、爆発事故に関するお知らせが見当たりません。 8/5(事故) ~8/13(県のHPにはお知らせが出た)をみてもありません。

8/15の広報には世界スカウトジャンボリーに関する話題はあっても、アセチレン工場爆発事故に関するお知らせはありません。

http://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/uploaded/attachment/23062.pdf ⇒この内容に驚かされます。

マイナンバー、再エネ、プレミアム商品券の宣伝、防災に関しては自然災害にしか注意を喚起していません。



8/5にあれだけのガス爆発事故があったのに、その2日後の8/7に 3000発の花火大会をやってしまう。

大気が複合汚染になるというのに・・・

ε=(・д・`*)ハァ…

市民もエンタメのことしか頭にないということなのかもしれません。


 

 


ロケット産業の天津市の大爆発事故。危険物倉庫には爆薬・毒薬など20種類。NBC災害の凄まじさ。

2015-08-16 | 事故

(管理人より) お盆の期間中、出かけているあいだに中国の天津市で大爆発事故がありました。関連ツイートは旅先でもしていたのですが、自宅に戻りましたのでブログでまとめたいと思います。

 

 

爆発事故当初は、中国当局が、なかなか詳細を明らかにしていませんでしたが少しずつわかってきました。事故現場の恐ろしい画像はネット上にたくさん出ています。⇒こちら

最新の情報では爆発による死者はこれまでに112人。 (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150816-00000025-jij_afp-int)

昨日の段階でのニュースを引用します。

15日、中国・天津での爆発事故現場周辺で、化学物質を調べる武装警察官ら(ロイター)

死者104人に、化学物質汚染も懸念…天津爆発

2015年08月15日 23時55分 読売新聞

北京=竹腰雅彦】中国天津市で12日深夜に起きた爆発事故は15日になっても完全には鎮火せず、小規模な爆発や発火が続いた。現場周辺の住民に一時避難指示が出るなどの混乱も起きている。爆発した倉庫に保管されていた大量の化学物質の一部は周囲に飛散したとみられ、大気や水が汚染されることへの懸念も強まっている。

市政府によると15日、事故による死者は104人に達した。

 爆発した「瑞海国際物流有限公司」の倉庫は仕分け用で、中国紙・新京報によると、爆薬の原料となる硝酸カリウムや、水に触れると可燃性ガスが発生する炭化カルシウムなど16種類の取り扱いがあった。事故当時、具体的にどんな物質が保管されていたかは不明だが、中国紙・南方都市報は、河北省の化学企業が、倉庫に猛毒のシアン化ナトリウム700トンを保管していたと報じた。

 

爆発したのは、天津東疆保税港区 「瑞海国際物流有限公司の危険物倉庫」 だということがわかりました。

天津爆炸企业“瑞海物流”是个什么公司?纵深 より

同社の公式ウェブサイトによると、同社倉庫業務で取り扱われている商品は以下のとおり。 

第2類:圧縮ガス及び液化ガス(アルゴンガス、圧縮天然ガスなど)
第3類:引火性液体(エチルメチルケトン、酢酸エチルなど)
第4類:引火性固形物、自然発火物及び水反応可燃性物質(イオウ、ニトロセルロース、カーバイド、カルシウムシリコン合金など)
第5類:酸化剤及び勇気過酸化物(硝酸カリウム、硝酸ナトリウムなど)
第6類:毒物(シアン化ナトリウム、トルエンジイソシアネートなど)
第8、9類:腐蝕物、その他(ギ酸、リン酸、メタンスルホン酸、苛性ソーダ、硫化ソーダなど)


こんなにたくさんの種類の化学物質が環境中に漏洩しています。   全部調べたいけど、とりあえず有名毒物のシアン化ナトリウムから

シアン化ナトリウム

別名 青酸ナトリウム 化学的および生理的性質はシアン化カリウム(青酸カリ)に類似する。 毒物及び劇物取締法で毒物に指定されている。

経口致死量は成人の場合 200~300 mg/人 と推定されている。

 

西日本新聞(紙面)は硝酸ナトリウムや硝酸カリウムは爆弾の材料などに使われる物質で大爆発に繋がった可能性もある」と伝えています。


  より

天津市はロケット産業化基地の開発区だったということがわかります。

 「宇宙技術の平和利用の開発において世界クラスのレベル」と書いてあります。

 

私は「宇宙開発は軍事技術だ」とずっと主張してきました。それを理解した上で推進する確信犯のような人もたくさんいます。

ついにロケット産業の町でこのような大爆発事故が起き、毒物が環境中にばらまかれてしまいました。

 

ロケット打ち上げや花火を、さもいいニュースのように日本のメディアは毎回報じています。

市民に対して宇宙開発やロケット打ち上げに夢を見させるのです。実際は軍事技術。

「~の平和利用」という胡散臭い言葉に騙されてはいけません。

 

シアン化合物、拡散の恐れ=住民避難、指揮所も移動-爆発の死者100人超・天津

時事通信 2015/08/15-23:43

 【北京時事】中国天津市の危険物集積地で起きた大規模爆発で、市当局は15日、現場に強い毒性を持つシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)をはじめとする化学物質が保管されていた可能性があると発表した。新華社電によると、住民の避難所となっている付近の小学校では、風向きが変わり有害物質が拡散する恐れがあるとして住民らがバスで避難。残留している危険物の処理が大きな問題となっている。死者は104人に達した。

天津市は同日、風向きの変化を受け、指揮所や作業に当たる消防隊員らを風上に移動させた。
 市当局によると、集積地を運営する物流企業関係者の話や税関データから、現場には爆薬の原料にもなる硝酸カリウムを含む約20種類の物質があった可能性があるという。
 周辺には大量の危険物が残されているとみられる。科技日報(電子版)は現場の消防専門家の話として、シアン化ナトリウムが見つかり、多くは包装が破れた状態だと伝えた。メーカーは土壌を含め回収・処理するため専門家を派遣。観測データからは広範囲の漏えいは起きていないという。

現場には軍の化学防護部隊が入り、防護服にマスクを着けた隊員がサンプル採取などの活動を続けた。中国メディアによると、シアン化合物の解毒剤220人分を持った専門家も現地に派遣された。
 中国紙・新京報(電子版)は15日、現場の警察関係者らの話として、爆発地点から3キロ以内に避難指示が出たと伝えた。同紙によると、爆発現場で残された有害物質の処理が行われるためという。一方、市当局は住民に対する組織的な避難の指示を否定、混乱が続いている。
 現場では同日昼、爆発から約60時間ぶりにコンテナの中にいた男性が救出され、病院に運ばれた。習近平国家主席は「重要指示」を出し、最近、生産現場での事故が相次いでいると指摘。「血の教訓は極めて深刻であり、必ず心に刻まなければならない」と述べ、安全対策の徹底を訴えた。(2015/08/15-23:43)


 

 

こういった画像もツイッターにありました。https://twitter.com/sun_koubun/status/631833814948409344より

中国「核生化」救急隊出動。 核兵器、生物兵器、化学兵器の略。

人民解放軍のNBC(核・生物兵器・化学兵器)部隊が投入されています。つまり、NBC災害ということです。

このブログやツイッターでも何度も言ってきました。上の画像も防護服、防毒マスクを装着しています。

 


http://www.osaka-pgmc.com/hosp/researches/nbc/  より

NBC災害とは核(nuclear)、生物(biological)、化学物質(chemical)による特殊災害のことを言います。この中には事故からテロリズム、事件まで幅広い事象が含まれます。


山陽小野田市のアセチレン爆発火災も、天津大爆発事故もNBC災害です。その言葉自体もニュースに出てこないのが不思議です。

私たちは、いつの間にかNBC災害に巻き込まれ、被害者にも加害者にもなってしまう可能性があるということです。

もうNBC災害を超えてCBRNE災害になっていると思います。


化学 (chemical)
生物 (biological)
放射性物質 (radiological)
核 (nuclear)
爆発物 (explosive) 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000102-jijp-int.view-000 より、天津爆発事故の凄まじさ


 


日本もまさにこの状態です。 

核 (nuclear) 福島原発事故 

放射性物質 (radiological) 放射性廃棄物の焼却やリサイクル 

化学 (chemical) プラントや産廃処理場の爆発で毒性物質漏洩


CBRNE災害は他国のことじゃなくて日本でも全部起きていることです。

国と企業が、その事故を過小評価しているだけです。そして市民が大本営発表を信じているだけです。


8/14西日本新聞の1面の紙面構成をご覧下さい。 天津爆発事故と下関の花火大会が同じ紙面にある異様さ。不謹慎さすら感じます。

しかも花火大会の方の画像が大きいです。 花火を喜ぶメンタリティは、市民の火薬に対する危険という認識を低下させていると思います。

 

花火大会を考える。花火=火薬。重金属は空気中に飛散。花火工場では世界中で爆発事故が起きている事実。




 

山陽小野田市のアセチレン爆発火災も2日後に近くで花火大会をしていました。

山陽小野田市で8/5にあれだけのガス爆発事故があったのに、その2日後8/7に3000発の花火大会をやっています。

公害原因物質のアスベストが飛散していたことが周辺に知らされた日に、花火大会とは・・・・私には理解できません。

見に来ている人の多さ↓  どんなに恐ろしい爆発事故が起きても、毒物が出ても親子で花火を楽しめる神経・・・

原発事故があったというのに、まだ大本営発表を信じているんですね・・・

明日、続報をアップします。

 

ubenippo.co.jp/local/%E3%81%8





 


台風13号 台湾の風力発電の風車が根本から倒壊!「ネジが全部ない」

2015-08-08 | 事故
 
 
 11:39から  風力発電が倒壊してる様子が出ます。台中市のようです。台湾にも原発がありますが大丈夫なのでしょうか?
 
 
 
 
 
 
 
 
http://jcc.jp/news/9904312/ 
  
08/08(土) 
(BS1[BSニュース])
台風13号・台湾では死者も 
台風13号は今朝、台湾に上陸。
中部を横断して中国大陸に向け進んでいる。
各地で猛烈な風が吹き、観覧車もすごい速さで回っていた。
駅に止まっていた貨物列車は横転、風力発電のための風車も根本から倒れた。
桃園市の集落では土石流が発生。
住民は事前に避難し無事だったが、住宅10世帯余が流された。
台湾当局によると、これまでに6人が死亡、4人が行方不明、101人がけがをしている。
日本人旅行客も滞在先で足止めだ。
台湾TVBS、台湾・桃園、新北の映像。
 
 
 
 
 
 
 
 
(管理人より)
 
このニュースではブレードがどこまで飛散したかはわかりません。恐ろしい話です。 
ここで、私は勘違いしている人に言いたいと思います。こういった風力発電の事故が世界中で起きているにも関わらず、 
 
「原発じゃなくてよかった」と口走る、実に浅はかな人がいまだにいます。
 
原発の爆発が最悪なのは当たり前です。

だからといって風車の落下事故がたいしたことないように言うのは 不謹慎極まりないことです。

「よかった」なんてことはどこにもありません。

鉱物資源と化石燃料を膨大に使い、自然破壊して風車を作っておいて、倒壊して危険まで周囲に与えることの、どこがよかったなのか?

私は、そういう感覚の人が、原発の反対運動をしてることに絶望を感じています。


続きはまた。






 



 
 
 
 

中国アセチレン工場爆発火災 地元紙 時系列まとめ(8/5~8/8)

2015-08-08 | 事故

8/5  火柱が高く上がっていた。会社から慌てて逃げ出す人が見えた 

 

 8/6  一本は60m先のポンプ場のフェンスを突き抜けていた 

 

 

8/7

 

 

8/8

 

 

同社は6日午前に、県からの連絡で(アスベストの)飛散を認知。火災に追われて対応が遅くなったと説明した。


 え?県から言われるまで認知してないことになってる?

アスベストがボンベに使われてることは周知の事実にもかかわらず、8/6に認知というのは訳がわかりません。


しかも健康相談受付が8/9までというのはどういうことでしょうか?

アスベストによる健康被害は晩発性です。

120キロも撒き散らしたのですから、健康相談は継続するべきではないでしょうか?

これらの地元紙の記事の中に、アスベスト自体の危険性についての説明はありません。

「体に有毒な」としか書いてありません。

しかも、アセチレンの毒性についての説明はありません。

製品安全データシート  より


 

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アセチレンガスのボンベの中にアスベスト使用。爆発した100本のうち8割に含まれ、100m先まで石綿飛散!

山口県山陽小野田市 中国アセチレン工場で爆発炎上 溶接などに使われるアセチレンガスを製造

 
 
8/8の夜になって NHKニュースWEB 更新  
 
公害原因物質が飛散してたというのにローカル扱いとは・・・・「飛散したのは、アスベストそのものではなく」という言い回しも、かえって危険性を過小評価することにつながると思います。

物理的に、アスベストが存在し、それが舞って吸い込むことが危険なのに、それを指摘しないNHKニュース、地元メディアに驚くばかり。


 
 
 

アスベスト含む物質飛散 

NHK山口 

5日、工場で火災が起きた「中国アセチレン」は7日、宇部市の本社で会見を開き、破裂したガスボンベの一部から人体に有害なアスベストが含まれる物質が飛散したことを明らかにしました。山口県によりますと工場周辺の大気中のアスベストは基準値を下回っており、白っぽい繊維状の物質を見つけたときは決して触らずに会社や市役所に連絡するよう呼びかけています。

5日、工場で火災が起きた「中国アセチレン」は7日、宇部市にある本社で会見を開き、工場にあったおよそ1200本のガスボンベのうち、およそ100本が火災で破裂し、その一部から人体に有害なアスベストを含む白っぽい繊維状の物質が周辺に飛散したことを明らかにしました。

「中国アセチレン」は、専門の業者に依頼して飛散した白っぽい繊維状の物質の回収を進めているということです。
県によりますと飛散したのは、アスベストそのものではなく、火災のあと工場の周辺2か所で大気中のアスベストの濃度を測定した結果、いずれも基準値を下回っているということです。会社と県は周辺の住民に対して「決して触らず、会社や市役所に連絡して欲しい」と呼びかけています。
連絡先は▼「中国アセチレン」が0836-41-0111▼「山陽小野田市環境課」が0836-82-1144です。

08月07日 22時15分




 

 

 

 


アセチレンガスのボンベの中にアスベスト使用。爆発した100本のうち8割に含まれ、100m先まで石綿飛散!

2015-08-07 | 事故

  http://www.asahi.com/articles/ASH853FCPH85TZNB008.html  より

 

爆発でアスベストが飛散か 山口の工場火災で

2015.8.7 13:50 産経

山口県山陽小野田市の「中国アセチレン」の小野田工場で5日に起きた爆発火災事故で、同社は7日、工場内の多数のガスボンベが破裂し、ボンベに含まれるアスベスト(石綿)が飛び散ったとみられると発表し、謝罪した。飛散量は最大約120キロの可能性があるという。同県宇部市の本社で記者会見した。

 同社によると、工場周辺で確認された白い固形物から基準値を下回るアスベストが確認された。工場から約100メートルの場所でも同様の白い固形物が見つかっている。

 工場では爆発の危険性があるガス「アセチレン」を製造。約1200本のガスボンベがあり、うち約100本が破裂した。アスベストはガスボンベの強度を保つために使用されたとみられ、大半のものに含まれている。

 同社は周辺住民に、降灰にアスベストが含まれている可能性があるとして、触れないように注意を呼び掛け、回収作業を進めている。

 爆発火災の原因については、工場内の静電気が火元となった可能性があるとの見方を示した。

 

爆発ボンベにアスベスト、周辺に飛散か 山口のガス工場

朝日新聞デジタル 2015年8月7日14時30分

山口県山陽小野田市の中国アセチレン小野田工場で起きたガスボンベの爆発事故で、同社は7日、このボンベにアスベスト(石綿)が含まれていたことを明らかにした。周辺の空気中の濃度測定検査では、基準値以下だったという。

 同工場では5日、火災でアセチレンガスのボンベに引火し、次々と爆発する事故が発生。同社によると、この事故で約100本のボンベが爆発、うち8割程度のボンベ内に石綿が含まれていた可能性がある。

 同社が調査した結果、工場敷地の南約100メートルの地点で、石綿を含む白い固形物を発見した。山口県宇部市の健康福祉センターが6日に工場周辺で実施した検査では、空気1リットル中の石綿濃度は大気汚染防止法の基準を下回ったという。

 同社は7日の記者会見で「直ちに健康への影響はないということだが、周辺施設へ飛散している可能性もあり、全力を挙げて回収していく」と話した。

 

2015年8月7日 20:01 TYS

おととい、山陽小野田市のガス製造工場で爆発が起き1人がやけどをした事故で、健康に害のある石綿のアスベストが大量に飛散していたことが分かりました。中国アセチレンが会見で明らかにしました。この事故は、山陽小野田市にある中国アセチレンの工場で火災が発生して爆発が起き、従業員の34歳の男性が顔などにやけどをしたものです。中国アセチレンによりますと、重さが53キロのボンベおよそ100本が爆発し、工場の敷地内や周辺に飛び散りました。8割のボンベには、充填するガスを溶け込ませるためにアスベストが使われているということです。アスベストは、吸い込むと肺がんや悪性中皮腫の原因になるとされます。最大で120キロが飛び散った可能性があり、100メートル離れたところからも見つかったということです。中国アセチレンではアスベストの回収を進めていますが、白い粉や固形物を見つけた場合は触らずに、中国アセチレンや警察などに連絡するよう呼びかけています。また、現在、事故現場では可燃性物質を取り除く作業をしているため、本格的に調査を始めるのは1か月近く先になる見通しです。


 

 

 


(管理人より)

ガスボンベにアスベストが使われていて、それが爆発で飛散していたことがわかりました。

山口県山陽小野田市 中国アセチレン工場で爆発炎上 溶接などに使われるアセチレンガスを製造

この記事にも書いてありますが、爆発当日のニュースではなぜか「ガスに毒性はない」と言い切った報道がなされていました。アスベストは公害原因物質で、毒物です。

【30年後】子どもに曝露後何年もたってから大きな被害をもたらすアスベスト~原因は強力α線被ばく【死亡】

企業も自治体も消防もアスベストのことは爆発時点で知ってたはずなのに今日になって報道。アスベスト飛散のことを爆発直後」周辺住民に伝えたのでしょうか?

アスベストが飛び散ったしばらく後で伝えられても、もう外で吸い込んでしまってるかもしれません。 爆発直後に分かれば洗濯物とり込んだり、室内退避、マスクなどしたかもしれません。

直ちに健康への影響はない」なんて会見は、福島原発事故の時と同じ。晩発性の健康被害を隠蔽する言い回し。

 

追記)アスベスト対応マスク 

アス対応マスク (簡易マスクでアスは防げない)  より

アスベストは湿った状態で地面にあるうちはさほど問題ではありませんが、乾燥して細かくなって空中に飛散してしまうと、花粉などより遙かに粒子が微細で花粉用の簡易マスクではアスベストの侵入を防げません。アスベストに対応しているマスクは「使い捨てタイプ」の物であっても「粉塵・防塵」という表記の他に「性能表示」の記載があるはずです。

本当はこういうマスクを周囲にすぐ配るべきではなかったのでしょうか??

追記) 宇部日報をアップします。 周辺住民に知らされたのは8/6の夕方になってから。対応が遅いと言わざるを得ません。

どうしてもっと早く知らせなかったのでしょうか?

5日朝  爆発火災

6日夕  周辺に広報車 「白い固形物があったら触らずに通報して」

7日   周辺住民にチラシ 


 

  

TYSの夜のニュースを追記しました。なんと、本格的調査は一ヶ月先ですと!

 

ボンベにアスベストが使われていたことも知りませんでしたが、検索していて驚きました。

アセチレンガスのボンベのアスベストは問題化してたんですね、ずいぶん前から。

今から10年前の平成17年に日本産業ガス協会から厚生労働省に以下のような文書が出されています。

石綿含有製品の代替化の一層の促進についての報告 平成17年9月15日 日本産業ガス協会

 

「 固形マスにクリソタイルを使用」と書いてあります。

溶解アセチレンの特性  より

アセチレンガスは、酸素等の助燃性物質がなくても、加圧下では自己分解を起こして多量の熱を発生する活性に富んだガスですが、工業的には、アセトンまたはDMF(ジメチルフォルムアミド)を浸透させた多孔質の固形マスを詰めた容器に圧縮され、充填されています。仮に気相で分解爆発が起こっても、「溶解」された液相のガスにまでは伝わらないという、極めて高い安全性を確保した状態で流通・消費されています。


石綿(アスベスト)の性質

アスベストは、天然にできた鉱物繊維で、石綿(いしわた・せきめん)とも呼ばれています。耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等の特性に優れ安価であるため、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきました。
  しかし、空気中に飛散した石綿繊維を肺に吸入すると約20年から40年の潜伏期間を経た後に肺がんや中皮腫の病気を引き起こす確率が高いため、以前は ビル等の建築工事において、耐火被覆の目的で石綿を吹き付ける作業が行われていましたが、こうした使用は1975年に原則禁止されました。
  その後も、スレート材、ブレーキライニングなどで一部使用されていましたが、現在では、原則として製造・使用が禁止されています。

 

石綿(アスベスト)の種類

 アスベストは大きく分けて蛇紋石系と角閃石系に分けられます。綿のように柔らかい蛇紋石系クリソタイル(白石綿)は比較的毒性が弱く、一部の用途に限っては2006年まで使用が認められていましたが、2008年までには全面禁止される予定です。角閃石系クロシドライト(青石綿) は最も毒性が強いとされ、1995年から製造も使用も禁止されています。 

蛇紋石系
serpentines
クリソタイル(白石綿)
chrisotile
Mg3Si2O5(OH)4

 

 

 

「比較的毒性が弱く」なんて書いてあっても、アセチレンボンベに入ってるクリソタイルは毒物ですからね。吸い込んでから何年も経って病気になるのです。

今回の爆発事故でアスベストが飛散した地域がどの程度かわかりませんが、吸い込んだり環境中に落ちたものが風で再飛散し、吸い込むこともあるでしょう。

工場周辺に学校もあります。それなのに山陽小野田市はそれでも、HPに何も事故に関して載せていません。 市民の命や環境よりも企業が大事なのでしょうか。

山陽小野田市は硫酸町やセメント町なんていう地名があるほどの企業城下町。

どんなに空気が臭かろうが、毒物が風で舞っていようが、声を上げる市民はいないのでしょう。 

  

2008年に岩谷産業のHPにこういう文章があります。 

【溶解アセチレン容器の現状と課題】

アセチレンは分子式C2H2で、分子内に3重結合を持つ不飽和炭化水素であり、反応性が大きく極めて不安定な物質です。このため、酸素や窒素のように圧縮ガスとして充填すると、わずかなエネルギーで分解爆発を起こす可能性があります。溶解アセチレン容器とは、この不安定なガスを安定的に貯蔵するため、多孔性物質を詰めた容器に、溶剤としてアセトンまたはジメチルホルムアミドを染み込ませた容器で、ここにアセチレンを充填することで、アセチレンは溶剤に溶解し、安定的な貯蔵が可能になります。 

従来のアセチレン容器では、多孔性物質の原料の一部としてアスベストを用いておりました。これは、容器内に完全に密閉されており、使用に際して人体に影響を与えるものではないため、現在でも既存のものに限り容器の使用が認められています。しかしながら、溶解アセチレン容器は約120万本が流通されていると推定され、これらの中にはかなりの経年となったものもあり代替の要求が市場からも寄せられておりました。これらの要求に対し、国内容器メーカーの生産能力だけでは、かなりの時間が必要となることが予測されます。

 

つまり、アスベストの代替化が進まず、今でもアスベスト入りのボンベが流通していたということです。2008年までにクリソタイルの使用は全面禁止予定と書いてあるのに実際はそうなっていなかった!

そんな中での、中国アセチレン工場の爆発事故。危険がわかってて流通してたってことです。

日本産業ガス協会のHPを見てみると

溶解アセチレンの作られ方  より

Q1 造船所で鉄の厚い板をアセチレンで切断しているのを見ましたが、
このガスはどこで、どのようにつくるのですか?
A1

ガス発生器の中で、カーバイドに水をかけ、連続的にアセチレンを発生させます。


反応式:CaC2(カーバイド)+2H2O(水)→C2H2(アセチレン)+Ca(OH)2(消石灰)


理論的には、純カーバイド1kgからアセチレン366リットルを発生します。発生したガスは、水洗で不純物(消石灰、硫化水素、等)が除去され、水分を取り除いた後、ホルダーに一時貯蔵されます。
写真1カーバイドコンテナ  写真2 液体清浄機  写真3 消石灰乳タンク

   
Q2 アセチレンは燃えるガスですが、どうやってボンベに詰めるのでしょうか。
また、作業中に気をつけることは何ですか?
A2

ホルダーに貯蔵されたガスは、水封安全器や除水器、清浄器にて精製され、乾燥・圧縮等の工程を経てボンベに充填されます。

充填は、最高圧力を約2.45MPa以下で行い、充填終了後24時間静置し、15℃換算約1.5MPa以下の内圧にしてから純度分析を行い、合格したものが出荷されます。

アセチレンは、熱力学的に不安定で反応性の大きい物質なので、窒素のような中空容器に圧縮充填すると、わずかなエネルギーで爆発する危険性があります。

溶解アセチレン容器は、この危険性の大きいガスを安定に貯蔵するため、容器中に多孔物質(一般に“マス”と呼ばれる)を隙間なく充填して、これに溶剤としてアセトンを浸潤させています。この容器にアセチレンを圧縮充填すると、アセチレンは溶剤に溶解し、溶剤と多孔物質とによって安定化されて、安全に貯蔵されます。

   
Q3 溶接のとき、アセチレンはどのように使われますか?
A3

アセチレンは、酸素と混合することで約3,000℃以上の高温を得ることができるので、その特性(高温)を利用して、“溶断(切断)”や物体同士(主に鋼鉄)を溶融して結合させる“圧接”に使用されています。

 

 

金属加工に使われる溶接のアセチレンボンベは厄介な代物だということが、今回のアセチレンガス工場爆発事故で明らかになりました。

民家が密集してるところにアセチレンガス工場はありえないですね。みなさんのお近くにはありませんか? ⇒産業ガス部門の会員企業   


そして 最終的なボンベの始末は、なんと、山口県の企業のようです。 ここにアスベスト入りのボンベが集まってくるのでしょうか???

最後の容器は産廃処理業者になっています。その先は不明。その間にアスベストが漏洩とかしないんでしょうかね?わかりません。

 溶解アセチレン容器処理フロー  (一般高圧ガス容器処理)

 

山口県は、高圧ガスを製造しているおよそ200の事業者に対し、安全確保の徹底を求める要請書を出したそうです。

しかし、このニュースにはアスベストに関して一切触れられていません。


爆発事故受け県が要請書

NHK山口 

5日、山陽小野田市の「中国アセチレン」の工場で起きた火災を受けて、県は高圧ガスを製造する県内の事業者に対して、安全の確保を徹底するよう要請を出しました。
5日、山陽小野田市の「中国アセチレン」の工場で、火が出て爆発し、およそ5時間にわたって燃え続け、34歳の男性社員が顔や左手の小指に軽いやけどを負いました。この火災を受け県は、高圧ガスを製造しているおよそ200の事業者に対し、安全確保の徹底を求める要請書を出しました。
要請書では▽今回の火災がガスを充てんする準備段階で起きている可能性があることから、危険性が高いことを念頭に置き作業には細心の注意を払うことや▽装置を取り扱う際はチェックリストを使うなどして異常な状態をいち早く発見することなどを求めています。
さらに▽大きな事故が万が一起きた際には、事業所だけでの対応には限界があるため、日ごろからの訓練を通じて消防などとの連携を深めておくことも要請しています。
県は「事故が起きると周辺に甚大な影響が出るだけに改めて安全対策の徹底をお願いしたい」と話しています。

08月07日 09時23分

 




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