ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

常総市の災害廃棄物は三重中央開発が受託。水を含んだ汚泥など数万トンを最終処分。委託費用十数億円!

2016-03-14 | 常総市ソーラー問題

常総市、災害廃棄物の処理委託へ : 読売新聞 

2016/1/23

関東・東北豪雨で大量に出た災害廃棄物の最終処分について、常総市が三重県の産業廃棄物処理業者に委託することがわかった。早ければ今月中にも仮置き場からの搬出が始まる見込みで、復興に向けた動きが加速しそうだ。 市によると、豪雨被害による災害廃棄物は推計約9万3500トン。市の一般廃棄物の約5年分に相当する。このうち、市が参加する常総地方広域市町村圏事務組合と、下妻地方広域事務組合で処理しきれない数万トンを委託する。 市は当初、近隣市町村の協力を受ける「広域処理」を想定し、ごみ処理施設を持つ県内25団体と調整を続けていた。だが、水分を含んだ汚泥など分別が難しい廃棄物が多く、別の処分方法を検討。手間や費用の課題もあり、業者に委託し一括処分するのが最善と判断した。県幹部によると、委託費用は十数億円になる見通しで、このほとんどが交付税措置を含む国の予算でまかなわれるという。市担当者は「復興業務を進めるためには、廃棄物の処理が不可欠。最終処分が具体的になったことで、仮置き場の復旧作業なども進められる」と話した。 

 

(管理人より)

常総市の水害がれきを、国の税金十数億円で、三重県の産廃業者に委託することが1/23の報道で明らかになっています。

都心の川の堆積物の汚染は200~300bq/kgです。豪雨で決壊した鬼怒川の堆積物の放射能汚染がどのくらいかはわかりませんが、常総地域に流出したということは、原発事故後に川底の泥などに吸着され、たまり続けていた放射性物質が再拡散したということです。

常総地域自体にも放射能の雲が通過し、放射性物質は鬼怒川の上流にも降り注いでいます。☟

 

その泥をかぶった膨大な水害がれきを、今燃やしているのが茨城県です。 放射性廃棄物の焼却安全神話は続いています。

読売新聞の記事の中に、この水害のがれきがどの程度、放射能汚染されているかという内容の記述はいっさいありません。水分を含んだ汚泥を放射能検査したのでしょうか?

そして茨城県で処理しきれない水害がれき数万トンを委託された企業はここです。 関西で震災がれき広域処理の反対運動をした人なら知っている企業。

三重中央開発株式会社 - 大栄環境 

大栄環境グループ 第7次経営計画を発表いたしました  より引用 

2015年の関東豪雨災害においては、D.Waste-Netによる支援第一号となった市の処理業務も受託」 と書いてあります ☟赤線部分

 

2016/3/8に自社のHPに大栄環境グループ 第7次経営計画としてアップされていました。

「大栄環境グループは、関連会社含め近畿・中部圏内14カ所にリサイクルセンターを保有しており、広範囲な地域からの廃棄物の受け入れが可能です。」

とHPに書いてありますので、この中のどれかで☟、常総市の水害がれきが処理されている可能性があると思います。

三重の企業だけど、関西で処理? 


 

ここから先は、ネットだけでは調べられませんでした。 最終的に燃やされているのか、埋め立てか・・・わかりません。 

この産廃企業も、最終処分場跡地でメガソーラーやってますね。(ಠ_ಠ)

 

今度は環境省のHPで調べてみました。 D.Waste-Net(災害廃棄物処理支援ネットワーク)   より 青文字引用

メンバー (五十音順) 

支援者グループ 

  • 国立研究開発法人 国立環境研究所
  • 公益社団法人 全国都市清掃会議
  • 公益社団法人 地盤工学会
  • 一般財団法人 日本環境衛生センター
  • 一般社団法人 日本廃棄物コンサルタント協会
  • 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
  • 公益財団法人 廃棄物・3R研究財団 

(個人) 計11名(発足時の支援者グループ(個人)は、「大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会」の委員(自治体関係者等は含まない。)) 

民間事業者団体グループ 

(1)廃棄物処理事業団体

  • 一般社団法人 環境衛生施設維持管理業協会
  • 公益社団法人 全国産業廃棄物連合会
  • 一般社団法人 日本環境衛生施設工業会 

(2)建設業関連事業団体 

  • 公益社団法人 全国解体工事業団体連合会
  • 一般社団法人 日本建設業連合会 

(3)個別処理工程関連業界団体 

  • 一般社団法人 セメント協会
  • 一般社団法人 泥土リサイクル協会 

(4)輸送関連事業団体等 

  • 日本貨物鉄道株式会社
  • 日本内航海運組合総連合会
  • リサイクルポート推進協議会


廃棄物利権団体がズラリ。D.Waste-Net 自体は、大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討委員会の中で発足しています。(2015/9/16 関東・東北豪雨のすぐ後

災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)について (平成 27 年度) 

 

大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会(第1回)  2015年06月01日(月)

大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会(第2回) 2015年07月06日(月)

平成27年9月関東・東北豪雨 2015年9月9日から11日にかけて発生した

大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会(第3回) 2015年09月15日(火)

大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会(第4回) 2015年10月23日(金)

ここではじめて以下の記述が出てくる

資料7 平成27年9月関東・東北豪雨災害における災害廃棄物対策について 


 

第5回大規模災害発生時における災害廃棄物対策検討会の開催について

平成28年1月21日(木)13:30~15:30  株式会社三菱総合研究所大会議室(4階)

となっていますので、直近の検討会はこれです。一応公開だったようです。この会の仕切りも委託してるんですね。三菱に(呆)

この検討会の結果、三重の企業が常総市のがれきを処理することが決まったのではないかと思われます。

しかし、議事録等の内容が一切アップされていませんのでわかりません。


ああ、どんながれきが、どこへ運ばれたんでしょうね・・・・・   数万トン!


 

 

放射線測定器 エアカウンターS
 
エステー



常総市若宮戸地区にメガソーラー再設置!業者から住民へ謝罪なし。私有地での経済活動なら何してもいいのか

2016-03-13 | 常総市ソーラー問題

越水招いた太陽光発電施設 パネル復活 営農できぬ 心情逆なで 水害半年、茨城県常総市 

日本農業新聞 2016/3/10 

鬼怒川が決壊し、甚大な被害が出た関東・東北豪雨から10日で半年。自然堤防を掘削して発電用の太陽光パネルが設置された茨城県常総市の若宮戸地区では、掘削が越水の原因になったとして住民らが抗議を続ける中、業者がパネルの再設置を進めている。堤防がまだ建設されていないにもかかわらず、「被災者の心情を逆なでする」として、現場は行き場のない憤りを募らせている。

 ・行政の権限外 怒り 行き場なく・・

水害を機に、同地区の小林恵一さん(62)は40年以上続けた農業をやめた。越水で自宅は全壊。新調したばかりの田植え機とコンバイン、軽トラック、トラクターなど全てが水に漬かった。

助成金を考慮しても、ゼロから農機をそろえると3000万円の借金をしなければ営農を再開できないことが分かった。先祖代々の農家で耕作放棄は考えたこともなかったが、苦渋の決断だった。

昨年は2.7ヘクタールで米を作付けしたが、今年は田植え準備もしない。例年のように忙しくない春が、寂しくてならない。越水の後も、新たに設置されていくパネルを見ると悔しさが込み上げる。「農業を続けたかった。行政はなぜ、何も対応してくれないのか」

 国土交通省によると、同地区では2014年3月から太陽光発電の事業者が、高さ3メートル、幅約200メートルに及ぶ、自然堤防の役割を果たしていた土手を掘削。同省の専門家による調査では、15年9月の水害で業者が掘削した箇所から鬼怒川の水があふれ出し、同地区に押し寄せたことが判明した。

 住民らは当初から同省や市、県に工事をやめるよう抗議していたが、覆ることなくパネルは設置された。設置場所は河川法の区域外の私有地に当たり、同省には掘削を制限する権限がないためだ。

 同省は水害を受け、新たな堤防を建設する方針を示しているが、半年たっても着工していない。一方でパネルの再設置は本格化しており、業者から住民への説明や謝罪はない状況だ。

 そうした対応に憤る住民らは「常総市水害・被害者の会」を結成。メンバー170人が、太陽光発電の業者にパネル再設置をやめさせるよう、市に申し入れをしてきたが、工事は日々、進んでいるという。

 共同代表の逆井正夫さん(67)は「農地も家も元通りになっていない、堤防も建設が始まっていない中で、パネルだけが再設置される。被災者の感情を無視している」と憤る。水害の再発を恐れ、地区から引っ越した住民も出てきた。

 借金を背負って営農を再開し、3ヘクタールで米を作る小林喜美子さん(70)は「住民は誰もがこの水害は人災だと思っている。このまま泣き寝入りするしかないのかなと思うと悲しい」と明かす。

 今回のケースは法律に違反している事例ではないだけに、行政が業者を指導するのは難しいのが実態だ。同省下館河川事務所では「業者に対し、工事差し止めを求める権限はない。ただ、早急に堤防を整備する」と説明。市も「市議会で議論する。被災者の声に寄り添いたいが、私有地での経済活動を止めることはできない」と対応に苦慮している。(尾原浩子)

 

太陽光再設置中止、常総市議会に請願 被害者の会

2016年3月2日(水) 茨城新聞

関東・東北豪雨の被災者らでつくる「常総市水害・被害者の会」は1日、同市若宮戸の越水現場で進められている大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の再設置の中止と、被害住民への謝罪を事業者に求める請願書を市議会に提出した。

請願書には1033人分(同会集計)の署名を添えた。同所では一昨年、メガソーラーの設置に伴い、民間業者が自然堤防を掘削。昨年9月の豪雨で同所から水があふれ、甚大な被害が出た。 

 

太陽光パネル再設置 被災常総市民ら中止を申し入れ

2015年12月25日 東京新聞

関東・東北水害で被災した常総市民らでつくる「常総市水害・被害者の会」は二十四日、同市若宮戸地区に太陽光パネルを設置するため、自然堤防を掘削した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設業者にパネルの再設置をやめさせるよう求めて市と市議会に申し入れを行った。

 国土交通省や市によると、昨年三月以降、業者が自然堤防を高さ最大約三メートル、幅約二百メートルにわたって掘削した。水害では、掘削した箇所を鬼怒川の水が越えて市内に押し寄せた。二つある業者のうち一社は撤退する意向を示したが、もう一社はパネルを再設置する工事を進めている。

 「被害者の会」共同代表世話人の逆井(さかさい)正夫さん(67)ら四人が市役所を訪れ、高杉徹市長に申し入れ書を手渡した。高杉市長は「市民感情もあり、単なる法律論では解決しない重大な問題。早急に対応を検討していきたい」と答えた。逆井さんは「掘削が判明した昨年三月時点で、市と議会が手を打たなかったことがミス」と話した。 (増井のぞみ) 

 

関東・東北豪雨 太陽光発電、市に中止要望書 被害者の会

毎日新聞 2015年12月25日

 「常総市水害・被害者の会」の逆井(さかさい)正夫・共同代表世話人ら4人は24日、茨城県常総市若宮戸(わかみやど)の鬼怒川越水地点で太陽光発電施設の再設置を進めている業者の工事を中止させるよう求める「緊急申し入れ書」を高杉徹市長に提出した。法的問題はないとされるが、高杉市長は「法律論だけで片付く問題ではなく、住民感情もある。市内部で検討する」と述べた。

 現地では水害前に2社が太陽光発電をしていた。水害で施設が壊滅し1社は撤退したが、残る1社が再稼働を計画している。この業者が最初に施設を設置する前の昨春、堤防代わりの砂丘を崩し、そこで越水した。

 申し入れ書では「被害者はソーラーパネルを二度と見たくない。(業者の)傍若無人に憤っている。謝罪と被害の弁償も求めてほしい」と訴えている。同会は風野芳之・同市議会議長宛てにも提出し、同内容での市議会の決議を求めている。【去石信一】

 

※常総市水害・被害者の会の窓口は「常総市吉野サポートセンター」が行っています 

常総市吉野サポートセンター フェイスブックより

3月1日(火)晴れ 強風 北国などでは猛吹雪の被害・・・
どう考えても常総市は全国一と言って良い、住みよい恵まれた地域ではないかと思うのだが・・・水害がなければ・・・・
今日は「若宮戸メガソーラーの再設置を中止・撤退し、業者は『水害元凶の間違いのない一つなのだから』被害者に謝罪せよ」の請願書を提出しました。常総市議は22名いますが,この請願の紹介議員となったのはたったの3名。つくば市では筑波山メガソーラー設置反対で満場一致取り組み、茨城県も「許可しない」方針を出したというのにだ。19人の言い分はこうだ。「民有地だから法的権限がない。議員だから慎重に考えたい・・・etc
私たちは法的な問題でなく道義的責任を許せないと言っているのだ。この情勢では請願は採択されない可能性がある。
ところで,私たちの署名運動は実質8日間だった。印鑑が押された(サインだけで良いと思うが常総市では印鑑がないとカウントされない)分が950名、サインのみが122名、合計1072名の署名簿を提出できた。市議会の結果が「請願採択」『不採択」となるかはどうであれ署名運動を取り組んだ評価は ①『水害元凶の間違いのない一つなのだ』を1000人以上に知ってもらったことだけでも良かった。②被害者と支援者がこの署名簿を行動したことが主体的、物質的な力となる。③たった8日間で1000人以上の賛同者を得る行動ができるなんて凄い、と確信が持てたこと。
などではないだろうか? 主要新聞5社が取材したから明日の茨城版では紹介されることでしょう。 

 

 (管理人より)

常総市のメガソーラー問題については、ブログ記事を9つ書いています。カテゴリーに分類しています。こちら

驚くのはメガソーラーが崩壊して大量の産業廃棄物になったにも関わらず、また同じ業者がソーラーパネルを再設置していることです。その業者名も報道で明らかにされていません。

周辺住民が自治体に、ソーラーパネルの再設置をやめさせるように申し入れているのに、行政は動かず、結局、再設置工事が進んでいます。

住民の命と健康を守るのが自治体や議員の役目ではないのでしょうか?請願書の紹介議員に、たった3人しかなってくれなかったそうです。

そういう市議を選んでしまったのは市民ではありますが、それにしても、あまりの住民軽視ぶりに驚きます。

 

さて、水害があった常総市は、福島第一原発事故で放射能の雲が流れた放射能汚染地域でもあります。これは事実です。

鬼怒川の川底に溜まった放射性物質を含む土砂が、川が氾濫したことにより、畑や田んぼにばらまかれてしまったわけです。しかし今回の水害報道の中で、その事実に触れるメディアを見たことがありません。

タブー化しているのでしょうか。

そこに、メガソーラー再設置です。常総市の問題は、結果的に原発にも再エネにも、痛めつけられている状況だと言えると思います。いわば二重の災害なのです。

国策・再生可能エネルギーで、東日本にもメガソーラーなど大量に作られていますから、台風や水害によって、今後はこういった”二重の災害”が引き起こされることが懸念されます。

堤防も出来ていませんので、大雨が降ってまた鬼怒川が越水決壊すれば、再設置されたメガソーラーもまた流れてしまうのではないでしょうか。

このように☟

 

 

常総市の水害のがれきについて 次の記事に書きます。

では今日はここまで・・・


【常総市若宮戸地区】土嚢が積まれただけの応急堤防の横にまたメガソーラーを作っている事実に驚愕!

2016-01-10 | 常総市ソーラー問題

(管理人より)常総市の水害に関して国交省がまとめを出しました。

『平成27年9月関東・東北豪雨』に係る 洪水被害及び復旧状況等について 平成27年12月25日 国土交通省 関東地方整備局  です。

この中には、当時報道されていなかった現場状況の写真などが有ります。

メガソーラー建設のために自然堤防を切り崩して土嚢を積んでいた箇所の状況です。土嚢が崩れる寸前の写真☟

資料には「溢水」となっています。こんな土嚢がいかに役に立たないかわかる写真です。

 

 

そして、そのあとメガソーラーがぐちゃぐちゃになった状態はテレビやネットなどでも報道されました。当ブログでも書きました。

このあと、ソーラーパネルはゴミになり重機で山にされていました。産廃ですね。

 

そして 仮の堤防が作られました。その後、ソーラーパネルのガラス片が土の中に散乱したことで、それをボランティアが撤去するということもずっと行われています。

http://hatagaya-saisei-univ.jp/rebirth/support/index.html#20151217   より 青文字引用

豪雨災害で被害のあった常総市で引き続き復旧活動を行います。
今回の募集は、Twitterでも報告した新しい現場になります。
鬼怒川決壊で話題になった川沿いに設置されたソーラーパネルの横にある田んぼです。
洪水になり、川砂が大量に流出したためにビーチのような状態になり、ソーラーパネルも流れて埋まっているために、砂にはパネルのガラス片も混じっています。
来春にはまた田植えを希望していますが、手付かずの状態です。
かなり広い田んぼですが重機は入れられず、道具に頼らない力仕事になります。

12月23日(水・祝)9-16時
*雨天決行。暴風雨の場合は中止

 

常総市の水害に関するジャーナリストまさのあつこ氏のレポート 若宮戸 国交省が積んだ土嚢の下からの「漏水」だった  を読んで驚いたのは、「メガソーラー建設のために自然堤防を崩した」という一番の原因について追究していないことです。

NHKですら当事このように報じていました☟

 

「ソーラーパネルの設置場所でいくら高く土嚢を積んでも不十分であったであろう」という地質学者の指摘を引用しながら「築堤をしなかった国交省が悪い」という方向への誘導を見て取れます。

そもそもメガソーラー建設をしなかったら、少なくともこの箇所は「溢水」せずに済んだのにおかしな話です。

 

常総市若宮戸地区500名のうち9名のみ「説明会」、転じて1月16日に説明会 のレポートでは、堤防や治水のあり方についての話になっています。

こんなに現場取材をされているのに、メガソーラー自体の問題点などには言及していないのはなぜでしょうか?

レポートの中の現場写真より 引用青文字

無堤防地区の若宮戸。川を背に立つと3段に積まれた土嚢の向こうに被災した住宅が丸見えである(2015年12月20日筆者撮影) 

 

 無堤防区間に(管理人よりで、被災した住宅の目の前でソーラーパネルの設置工事が始まっていた。

「常総市水害被害者集会」で、ある被災者は「ソーラーパネルをもう見たくもない」と訴えた。(2015年12月20日撮影)


あの仮の堤防の大きさはこうです。前より少し大きくしただけの応急処置。これだってまた水が押し寄せれば、染み込んで崩れるでしょう。

また、懲りずに同じ場所にメガソーラーを建設しています。驚きました 

住民は「ソーラーパネルをもう見たくもない」と言っているのに、水害の原因になったメガソーラーへの批判をしないのはなぜでしょうか?

まさのあつこ氏のレポート 鬼怒川の無堤地帯「若宮戸」の溢水の真相 1~7 を 読んでみましたが、どの記事内容も、行政対応のまずさを指摘するにとどまっています。  

「ソーラーパネル設置のために、わずかに残された自然堤防が削られ、「家から川が見えるようになってしまった」と、被害住民が洪水前に起きていた状況を筆者に語った。(若宮戸にて10月13日筆者撮影)」

という写真があるにもかかわらず、そのこと自体を問題化していません。☟

 

「高度成長期後にわずかに残された鬼怒川の自然堤防は、森林伐採をした上で地面と平に削られた。「こうやって削られていったんですよ」と昨年の写真を見せてくれた風野議長(2015年10月13日、筆者撮影)」 という写真があるにもかかわらず、そのこと自体を問題化していません。☟

 

「築堤しなかった」、「住民は十分なリスク情報も整備予定も知らされず、堤防というハードウェアに関する双方向のコミュニケーションを、河川管理者は住民に対して行っていなかった」というまとめになっているのです。

行政対応、情報公開の問題だけにすり替えられているということです。

堤防自体のリスクの情報公開もそれはそれで必要ですが、その前にまず、何故このような場所にメガソーラーが作られたのか?そしてメガソーラーの建設自体が自然破壊になっているのではないかという、そこの検証が必要なのではないでしょうか?

そこをすっとばしている。

これっておかしいと思いませんか?

 

それはなぜか? 

まさのあつこ氏は、脱原発、再生可能エネルギー推進者だからです。

この一連のツイート https://twitter.com/masanoatsuko/status/585414484849590272  をみると、ため息が出ます。

この欺瞞が普通の市民にはわからないと思うと、さらに絶望的になります。

 

ちょっと有名なジャーナリストでも、このような切り口で誘導するんだなとつくづく感じました。

原発をなくしたいと思っているブログ読者の皆さん、ジャーナリストの言説も、当然注意が必要ですよ!

ほかではいかにも正しいことを叫んで、現場に入っていても、肝心なところで追求しない態度を出す。見て見ぬふりすることもあるということです。

全部がおかしいとは言いませんが要注意ということです。

 

 

有名でも何でもない単なる市民、当ブログ管理人の記事まとめ☟

 重要☟

「メガソーラーを建築基準法の適用除外にする」という規制緩和。それを決めるWGに柏木氏、飯田氏がいた事実

金沢大学の藤生助教「丘陵地を掘削したことで、そこにあふれた水が流れ込み水害が広範囲に及んだ可能性」

掘削場所に置かれた土嚢の様子。これで「堤防自体は全域にわたり同レベル」って??ありえない!

鬼怒川氾濫箇所の若宮戸地域の太陽光発電事業者は2社存在する。責任のなすり合いがはじまった。

常総市メガソーラーに最後まで反対した逆井さん「女房を守る為にも堤防を削るなとずっと戦ってきたんだ」

ソーラーパネルを設置した会社「掘削場所は別会社の持ち物で自分たちは関係ない」 報ステ

鬼怒川が決壊した常総市。無堤防の場所を掘削してメガソーラー設置した若宮戸地区は「越水」

 

 

 


「メガソーラーを建築基準法の適用除外にする」という規制緩和。それを決めるWGに柏木氏、飯田氏がいた事実

2015-09-16 | 常総市ソーラー問題

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/091300309/?P=1

 

 (管理人より)

常総市の鬼怒川沿いのソーラー問題について連日ブログを書いています。

規制緩和をして、大規模太陽光発電所をどこでも申請なしで建てていいような状態にしてしまったのは一体誰なのかを調べてみました。

「民主が~」、「○○議員が~」といった政治家だけに矛先を向けるように誘導する意見がネット上のいたるところに転がっていますが、実際こういう具体的な項目を決めているのは「有識者」と呼ばれる選ばれた専門家の人たちです。

民主党政権の平成22年2010年に行政刷新会議という機関が内閣府に置かれていました。その「事業仕分け」のようすが面白おかしくテレビに取り上げられていたことは記憶にも新しいかと思います。

行政刷新会議というのは、議長は内閣総理大臣、副議長は行政刷新担当大臣がそれぞれ務め、その他必要に応じて分科会(有識者を構成員として組織)を置いていたわけです。

その分科会は「規制・制度改革に関する分科会」という名前です。

この中にグリーンイノベーションWGというワーキンググループがあり、そこで何項目もエネルギー関連の規制緩和を検討していました。

 

規制・制度改革に関する分科会の設置について 平成 22 年3月 11 日 行 政 刷 新 会 議

各ワーキンググループの構成員は、以下のとおりとする。主査: 内閣府大臣政務官(規制改革担当)及び議長が指名する者。 構成員: 議長が指名する者 

ワーキンググループ(WG)の設置について 平成 22 年3月 11 日 行 政 刷 新 会 議

規制・制度改革に関する分科会に、下記ワーキンググループを設置する。 1.グリーンイノベーションWG 2.ライフイノベーションWG 3.農業WG

 

結局、再生可能エネルギーに関しての、いちばんはじめの規制緩和のワーキンググループ(=グリーンイノベーションWG)に誰がいたのかということです 。

規制・制度改革に関する分科会について (構成員) という資料 を見ると 

構成員の中に柏木孝夫氏と飯田哲也氏がいます。このワーキンググループで「も」いっしょだったんですね。

参考画像↓(総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会のときのもの)

山口県の脱原発市民の中には、「飯田さんはメガソーラーとか大規模な自然エネに反対しているよ」と勘違いしてる人(ネット環境にない人、ネット環境にあっても調べない人)がいるのですが、

それはそれは強力な二枚舌を地元で使ってました。 

実際は、こうして原子力推進派の柏木氏と一緒にメガソーラーや風力発電の規制緩和をしています。

大規模な自然エネルギーを推進するために、こういう”肝心な仕事”をしていたというわけです。

本当に「植民地型のメガソーラー」に反対してるならなぜ、2010年にこんな規制緩和してるんでしょうか?


 検討項目も表にしてありました。メガソーラーの建築基準確認申請の不要化(赤囲み)と書いてあります。

グリーンイノベーションWG は全部で7回会合が行われています。2010年(平成22年)原発事故が起きる前の年です。

なんかまるで準備してたみたいですよね・・・・

この会合の中でいろいろな規制緩和を具体的に決めたということです。

第4回までは同じ構成員。 下の記事概要は議事録です。会議の文字起こしになっています。今みたいに動画などはなくて文字起こしだけですが、この中に脱原発の話はありません。

ちなみに議事録の中で、柏木孝夫氏だけが構成員から「柏木先生」と呼ばれています。※官僚からも先生と言われています。

ISEPの飯田哲也氏は3回目までは出席で、4回目は欠席、資料だけとなっています。

 

第1回 平成22年 4月 5日 議事次第 議事概要(PDF形式:79KB)
第2回 平成22年 4月15日 議事次第 議事概要(PDF形式:94KB)
第3回 平成22年 4月22日 議事次第 議事概要(PDF形式:97KB)
第4回 平成22年 4月29日 議事次第 議事概要(PDF形式:93KB)
第5回 平成22年10月25日 議事次第 議事概要(PDF形式:296KB)
第6回 平成22年11月11日 議事次第 議事概要(PDF形式:298KB)
第7回 平成22年12月22日 議事次第 議事概要(PDF形式:269KB)

 

とりあえず、一番初めの会合を見ていきます。 

グリーンイノベーションWG(第1回)議事次第 平成22年4月5日(月) 17:00~19:00 永田町合同庁舎7階特別会議室

規制・制度改革に関する分科会・WG構成員名簿

検討テーマ各項目・参考資料(グリーンイノベーション)

資料の中の「慎重な意見」というところが空欄になっています。その他の検討項目には慎重な意見という欄に何らかの意見が書き込まれていますがこの項目にはありません。空欄になっています。

WGの委員は賛成しかないってこと??  

とりあえずワーキンググループの検討項目に入ってるわけですから、構成員だった人はこの項目について「関係ない」という言い逃れはできません。


 

グリーンイノベーションWG(第4回)議事次第 平成22年4月29日(木) 17:00~20:00 永田町合同庁舎1階第1共用会議室

資料3 各検討項目 対処方針シート  より

国交省からの回答 ↓

建築基準法第2条第1号において、「建築物とは土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの」と明記されている。

”太陽電池アレイを柱のみで支える構造”については、当該太陽光パネルの下部に屋内的用途が発生していない場合にあっては、当該太陽光パネルが「屋根」とみなされないため建築物には該当しない


こんなわけのわからん屁理屈考えたのが国交省です。 じゃあ、メガソーラーは建築物じゃなかったら一体何だというのでしょうか??

WGの議事録では、この国交省の回答に何やら喜んでいる感じで、その後この件に関しては何も話し合ってませんでした。

上の表の(規制緩和の)「要望へ対応した場合に生じる問題点、及び問題点に対する補完措置の有無等」のところに、国土交通省からの回答がありません。空欄となっています。

国交省は規制緩和した場合に生じる問題点を無視または考えてないんですかね 

こうして WG要望⇒国交省「建築物に該当しない」⇒一般案件で閣議決定(平成22年9月)⇒「建築基準法の適用除外」という道筋が作られたということです。

飯田氏は”用が済んだ”と見えて、第五回の会議からはWG構成員が変わっています。

平成22年の4月に集中的に4回ほどWG会合を開いて、柏木氏と飯田氏がしゃべって、菅直人首相が閣議決定し、ちゃっちゃと規制緩和する。なんか簡単で恐ろしいですね。

このように専門家が集まって、こそ~っと自分や企業に都合がいいように決めているのです。

たとえ議事録があっても、そんなものは省庁HPの山のようなPDFに埋もれて誰も見てませんからやりたい放題。

ちなみに 4回目の会議は資料だけの飯田氏。 飯田委員提出資料 より(赤色囲いは管理人による)


つまり、飯田哲也氏がWGに構成員として入り建築基準法の規制緩和をすすめたということです。個人的に資料も提出して、会議を通じて太陽光も風力も合わせたマクロの話を会議の場でしていました。

にもかかわらず、今回の大水害後、飯田哲也氏のツイッターには水害と太陽光発電所に関するツイートはありません。ISEPのHPにもなんのお知らせもありません。

これは事実です。

従ってまず「太陽光発電設備等の工作物を建築基準法の適用除外にする」という規制緩和をさせたのは、2010年にグリーンイノベーションWGにいた構成員ということになります。

 

 「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」について 平成 22 年9月 10 日 閣議決定

↑この閣議決定の中に、メガソーラーの規制緩和が入ってるということです。

 日本を元気にする規制改革100  の具体的な項目の中に

国交省 建築確認手続き等の運用改善(第二弾)及び規制改革等の要請への対応について  より 

平成22年6月に施行された建築確認手続き等の運用改善(第一弾)により、確認審査の迅速化が図られつつあるものの、建築確認・審査手続きの簡素化等については、「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」(平成22年9月閣議決定)において、「必要な見直しを検討し、平成22年度中に見直し案をとりまとめた上で、可能な限り早期に措置を講じる」こととされるなど、建築確認・審査手続き等の一層の合理化への要請に応えることが求められてきました。

 このため、「建築基準法の見直しに関する検討会」(平成22年3月~10月)における議論等も踏まえ、今般、建築基準法施行令の改正等、追加的に措置する建築確認手続き等の運用改善(第二弾)の概要をとりまとめましたので公表いたします。

 また、建築確認・審査手続きの簡素化等以外にも上記の閣議決定等においては各種規制改革等の要請に本年度中に措置を講じる等の対応が求められており、これらに係る対応の概要につきましても併せて公表いたします。

 なお、関連する建築基準法施行令のうち、構造関係規定の合理化等に係る改正については平成23年5月1日、太陽光発電設備等の工作物に関する建築基準法の適用除外に係る改正については平成23年10月1日に施行いたします。

 また、建築基準法施行規則及び関係告示等の改正・制定については平成23年5月1日、マンション建替え円滑化法における最低住宅面積の緩和に係る改正については平成24年4月1日に施行する予定です。

 

【別添2、別添5参照】

○太陽光発電設備等の工作物に関する建築基準法の適用除外

電気事業法等他法令により十分な安全性が確保される場合に建築基準法が適用される工作物から除外する

○土地に自立して設置する太陽光発電設備の取扱い

架台下を屋内的用途に供しないなど、建築物として取り扱わない要件を明確化し設置の円滑化を図る

○建築物の屋上に設置される太陽光発電設備等の建築設備の高さの算定に係る取扱い

高さに算入しても建築基準関係規定に適合することとなる太陽光発電設備等の設置を円滑化する

 

   (別添2)建築基準法施行令の一部を改正する政令(概要)

   (別添5)太陽光発電設備等に係る建築基準法の取扱いについて(技術的助言)


 

こうやって、規制緩和が決まっていったんですね・・・ε=(・д・`*)ハァ…

なんちゃら小委員会とかなんちゃらWGに委員として入って具体的なことを決めている連中というのは、最終的に市民が被る迷惑などは考えていません。

議事録を見ると、大義名分を使って巧妙に言い訳を残しながら、結局は業界に利権を誘導しているのが分かります。

「大洪水が100年に一回の天災だから~」では済まされません。

ゲリラ豪雨は毎年どこかで起こっているし、こういう台風による豪雨も今後も大いにありえます。

メガソーラーを危険な場所にも簡単に作れるような規制緩和の道筋をつけた人たちの責任は問われないのでしょうか?↓

このせいで、メガソーラーによる自然破壊が日本中で進んだのですから。

しかも、原発をなくすことにいっさいつながっていない。まあ、これだけみても再エネが原発を補完してるということはわかると思います。

 

 

 「太陽光パネルは建築物には該当しない」と回答した国交省の担当者

閣議決定した首相と閣僚(そのときは菅直人首相)

グリーンイノベーションWGの構成員   

主査  田 村 謙 治   内閣府大臣政務官

有 村 俊 秀   上智大学経済学部・准教授 同大学・環境と貿易研究センター長

安 念 潤 司   中央大学法科大学院教授

飯 田 哲 也   環境エネルギー政策研究所所長

伊 藤 敏 憲   UBS証券シニアアナリストマネージングディレクター

柏 木 孝 夫   東京工業大学統合研究院教授

澤 昭 裕     21 世紀政策研究所研究主幹

速 水 亨     速水林業代表

松 村 敏 弘   東京大学社会科学研究所教授

目加田説子   中央大学総合政策学部教授

山 崎 福 寿   上智大学経済学部教授

早稲田祐美子  弁護士

 

おまけ

飯田氏と柏木氏が、なんちゃら小委員会とかWGで、311前からずっと一緒にやってる件

平成19年 中央環境審議会地球環境部会・産業構造審議会環境部会地球環境小委員会 合同会合(第26回)議事次第・資料

 

総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会委員名簿

 


 

 


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金沢大学の藤生助教「丘陵地を掘削したことで、そこにあふれた水が流れ込み水害が広範囲に及んだ可能性」

2015-09-15 | 常総市ソーラー問題

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/091300309/?P=1  より 

 

加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所 2015/09/13 14:20
 
 
川の水が流れ込んだ鬼怒川沿いの太陽光発電所
手前が低圧連系の太陽光発電所、奥が出力1.8MWのメガソーラー。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
 

 

関東や東北では9月10日、台風18号の影響による記録的な豪雨が続き、茨城県常総市では、鬼怒川の堤防が決壊したり、堤防を越えて川の水が溢れ出る「越水」による被害が生じた。

堤防の決壊や越水は、常総市内で数カ所に及んだ。溢れ出た場所のうちの1カ所は、鬼怒川の東側に位置する若宮戸地区にある、太陽光発電所に隣接する川岸だった。

 
水没した部分もある
手前のメガソーラーのアレイは倒壊して水没している。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
 

 太陽光発電所や周辺の土地だけでなく、近隣の地域に水が流れ込んだ。太陽光発電設備は、水没・浸水した。

 この太陽光発電所に関して、元々、自然堤防の役割を担っていた丘陵部を、太陽光発電所の施工時に切り崩したことが、今回、越水を引き起こした要因の一つとなった可能性があると、複数の一般メディアが報じている。

 人工の堤防がない場所のため、自然堤防を削ったことによる洪水の危険性を、周辺住民が通報したり、市議会などで指摘されていたとしている。これに対し、削られた部分に土囊を積み上げて処置していた。

 
丘陵による自然堤防を削って施工
右奥に断面が見える丘が本来の高さ。手前左から続く、自然堤防を削って土嚢を積んだ部分と、周囲の自然堤防の高さは大きく異なる。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
 

 自然堤防の役割を担っていた丘陵部は、太陽光発電所の西側にあたる場所で、約150mにわたり、高さ約2m削られていた。現地で見ると、掘削後に積んだ土嚢と、周囲の自然堤防の高さの差は、相当に大きい。

 鬼怒川の水が溢れ出た後の2日間、晴れの日が続いたこともあり、12日午後には、この太陽光発電所では、水没・浸水したままの場所は、一部に縮小していた。

 太陽光パネルは、隣り合う形で大きく二つのエリアに設置されていた。

 一つは、川に近い西側で、出力50kW弱の三つの太陽光発電所が低圧連系している。土地区分や連系設備の状況から、いわゆる「低圧分割案件」の可能性もある。

 もう一つは、川から遠い東側で、高圧連系した出力1.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)である。

 

フェンスからパネルまで、基礎ごと押し流されて倒壊

低圧連系の太陽光発電所は、ほぼすべての設備が倒壊
フェンスから太陽光パネルまで、基礎ごと元の位置から流されている。フレームだけが架台に残り、カバーガラスやセル、バックシートが引き剥がされているパネルも多い。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)

 

鬼怒川により近いこともあって、低圧連系した太陽光発電所は、フェンスから太陽光パネルまで、あらかた基礎ごと地面から押し流され、倒壊していた。3本ある低圧連系用の電柱のうち1本も傾いていた。

 基礎は、コンクリート2次製品による置き基礎と見られる。太陽光パネルは、ソーラーフロンティア製である。

泥や草木と太陽光発電システム、防草シートまで一体となって倒壊
濁流の凄まじさを物語る。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
 

 太陽光パネルは、架台に固定されたまま元の位置から流されているものが多い。一部は、架台から外れていたり、フレームだけが架台上に残っていたりした。

 川から溢れた水は、土砂や草木を巻き込んで流れてくるため、架台やパネル、フェンスなどには泥や草木がこびり付いており、濁流の凄まじさを物語る。

 
メガソーラー側には原形をとどめているアレイも
低圧連系の発電所よりも、川から遠い位置にある。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
 

 一方、メガソーラーは、設置範囲が広いこともあり、場所によって損壊の程度は異なっている。川に近い西側では、低圧連系の太陽光発電所と同じように、フェンスから太陽光パネルまで、倒壊している設備がほとんどだった。 しかし、それ以外の場所では、水没や浸水の被害を受け、泥に埋まり草木が付着しているものの、ほとんどのパネルは架台に固定され、原型をとどめているように見える。

 メガソーラーの基礎は、スクリュー杭を採用しているとみられる。太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製だった。

 

 


 

(管理人より)太陽光発電推進の立場の日経テクノロジーの取材記事ですが、専門用語も使われ、はっきりした現場画像もあり、今までで一番わかりやすい記事となっています。

再エネ推進側らしく、記事の最後は「原形をとどめているアレイも」と締めくくっていますが、あれだけの泥水をかぶっているのですから、まず使い物にはならないでしょう。

防草シートまでぐちゃぐちゃですね。ε=(・д・`*)ハァ… 全て産業廃棄物になります。鬼怒川の底の放射性物質も付着しているでしょう。水たまりに浸かったパネルは感電の危険もあると思います。

設置業者は感電に注意して早急に撤去作業をしなければならないと思います。

 

 

さらに・・・↓ ついに、NHKも鬼怒川沿いのソーラー設置のための掘削が水害に影響していた可能性を指摘しました。

鬼怒川の水害をヘリからライブ中継している時でも、ソーラーパネルに関しては記者もアナウンサーも何も言わなかったのですが、ネット、民放が取り上げて、さらに専門家が言及したので記事になっています。夜中にWEBNEWSの記事をアップして、もう流れてしまっています。画像や動画もありません。↓

 

専門家「丘陵地掘削で水害広範囲の可能性」

9月14日 1時36分 NHK
 
鬼怒川の水があふれた茨城県常総市の若宮戸付近を金沢大学の専門家が小型の無人機「ドローン」で調査した結果がまとまり、専門家は「川のそばの丘陵地を工事で掘削したことから水害が広範囲に及んだ可能性がある」と指摘しています。
この調査は、防災が専門の金沢大学の藤生慎助教が12日、「ドローン」を使って上空から川の水があふれ出した茨城県常総市の若宮戸地区周辺を調べました。
常総市の鬼怒川沿いには太陽光発電パネルが設置されていますが、水が流れ出した周辺を上空から見ると、太陽光発電パネルと鬼怒川の間にある丘陵地が幅およそ150メートルにわたって掘削され、木々も伐採でなくなっている状況が確認できたということです。
また、掘削されず丘陵地がそのまま残っている周辺と比べると、水害の規模が広い範囲にわたっていることも分かったということです。
調査した金沢大学の藤生助教は、「丘陵地を工事で掘削したことで、そこにあふれた水が流れ込み、水害が広範囲に及んだ可能性がある。川のそばの丘陵地は自然の堤防の役割を果たしていることを忘れてはいけない」と話しています。

 

この日経BPの記事の画像は、積まれた土嚢の高さが、元々の堤防の高さよりも低いということがよく分かる画像です。

国交省のずさんな土嚢による応急対応の証拠です。フレコンバッグを2段しか積んでいないように見えます。

福島県の飯舘村でも除染廃棄物の入ったフレコンバッグが流されています。重さに違いはあれ、このような土嚢は大洪水が発生したらひとたまりもないということです。

「右奥に断面が見える丘が本来の高さ。手前左から続く、自然堤防を削って土嚢を積んだ部分と、周囲の自然堤防の高さは大きく異なる。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)」

 
 
 
 
 
そもそも、なぜこんな太陽光発電所が河川のすぐそばに建設されてしまったのかといえば、国が規制緩和したからに他なりません。
2011年2月に建築基準法の規制緩和して、さらに2011年3月11日に再エネ特措法で再エネを国策化したからです。
 
 

メガソーラーの建築確認を不要に、建基法施行令改正へ 2011/2/17

メガソーラー(大規模太陽光発電所)や風力発電機の設置を進めるため、国土交通省は建築基準法の規制を緩和する方針を固めた。2月15日に公表した建築基準法施行令の改正案で、大規模な太陽光発電設備を建設する際の建築確認を不要とすることなどを盛り込んだ。国交省は3月16日まで改正案に対する意見を受け付けている。


国土交通省 【別添2、別添5参照】

○太陽光発電設備等の工作物に関する建築基準法の適用除外

電気事業法等他法令により十分な安全性が確保される場合に建築基準法が適用される工作物から除外する

○土地に自立して設置する太陽光発電設備の取扱い

架台下を屋内的用途に供しないなど、建築物として取り扱わない要件を明確化し設置の円滑化を図る

○建築物の屋上に設置される太陽光発電設備等の建築設備の高さの算定に係る取扱い

高さに算入しても建築基準関係規定に適合することとなる太陽光発電設備等の設置を円滑化する

 

   (別添2)建築基準法施行令の一部を改正する政令(概要)

   (別添5)太陽光発電設備等に係る建築基準法の取扱いについて(技術的助言)

第2 土地に自立して設置する太陽光発電設備の取扱い 土地に自立して設置する太陽光発電設備については、太陽光発電設備自体のメンテナ ンスを除いて架台下の空間に人が立ち入らないものであって、かつ、架台下の空間を居 住、執務、作業、集会、娯楽、物品の保管又は格納その他の屋内的用途に供しないもの については、法第2条第1号に規定する建築物に該当しないものとする。



いま、この鬼怒川ソーラー問題で、いろんなブログなどSNS、掲示板、2ちゃんねる、まとめなどが出ていますが、そのほとんどが驚くような極右的な視点で誘導するように書かれています。

民主党の事業仕分けを盛り込んで揶揄してみたり、中国・韓国への差別を盛り込んでみたり、原発のほうがいいと誘導する始末。

自民党政権の時代から国と企業は再生可能エネルギーを進めています。民主党だけの責任ではありません。自民党は再生可能エネルギー賛成ですから。

そして311以降は、すべての政党が、自然エネルギー、再生可能エネルギーを推進してきたのは事実です。

「再エネは脱原発につながる」という「嘘」で自然エネルギーを進めてきた、社民、共産、緑の党も同じです。

従って規制緩和し、再生可能エネルギーで日本中が自然破壊されてしまったのはすべての政党の責任でもあるのです。

そして、そういう政治家を選んだ市民の愚かさ。判断力のなさ。

気づいた市民は、議員や政党に対して事実を突きつけてください。それぞれの党の再エネ推進政策を白紙撤回するよう要求してください。

こういったシナリオを作ってるのは官僚と企業と学者だということです。

そして、再エネ工業製品の不買をしてください。

「安倍を倒せ」と叫んで自宅でエコキュートの風呂に入っていたら無意味ということに気づけない限りは、原発はなくせないということです。

 

 

 

ここで、ざっとおさらい

 

 

山田征さんの資料より 一部追加 補填


国及び再生可能エネルギー推進者側の動き

●1994年度      太陽光発電(ソーラーパネル)設置者への補助金制度スタート

●1997年度      風力発電(風車)設置企業への補助金制度スタート

           東電による生活クラブ生協などへの「太陽光発電」普及促進のための助成金制度始まる(ソーラーパネル設置費用の一部を助成) (審査委員:山地憲治ほか)

●2008年後半    「原発に代わる自然エネルギー」という根拠のない言葉が意図的に作られ、特に反原発の運動体(グループ)などに送り込まれる。

●2009年前半    麻生政権時、「2020年までに2800万kw分のメガソーラーを設置する」という目標値が打ち出される。

●2009年11月1日  太陽光発電の余剰電力買取制度スタート (むこう10年間)

          家庭及び小さな事業所での太陽光発電の余った電気(9kwまで)をデンキ利用者が高価格で買取り負担する、というもの。

          これはこの制度が始まってから10年ではなく、パネル設置者が売電を始めてから10年ということです。

                        従って新しい設置者が出る度、そこから10年で、この制度の終わりはない、ということです。

●2009年11月6日 再生可能エネルギーの全量買取に関するプロジェクトチーム会合 有識者 (柏木孝夫・山地憲治ほか)

●2009年11月  経産省内に「次世代エネルギー社会システム協議会」を設置(メンバー:柏木孝夫、山地憲治ほか)

            目的~部課長クラス主体による「スマートグリッド関連企業開拓」 スマートグリッドビジネスの指令塔となる。

●2010年     「スマートグリッド」関連図書が続々出版される 

●2010年7月1日  一般財団法人として「低炭素投資促進機構」設立。代表:柏木孝夫

●2011年1月  「行政刷新会議」が行われる 議題「再生可能エネルギー促進による規制緩和提言」 

            ※ 参考⇒規制・制度改革に関する分科会報告書 (エネルギー) 平成24年3月26

                 エネルギー規制・制度改革アクションプラン ~グリーン成長に向けた重点28項目の実行~ (概要) 平成24年3月29日 エネルギー・環境会議

               ・対象~民有林、国有林、保安林、農地など(工場立地法含む)

               ・「ソーラーパネル」設置は緑化設備とみなす。

              工場立地法によれば敷地の1/4(25%)を緑地帯にするという義務づけがあるが、パネル設置の際は周辺の樹木を広範囲に取り除く必要があるため、

              この立地法が適用出来ないのでパネル設置を環境設備とする。

●2011年2月 建築基準法の規制緩和 大規模な太陽光発電設備を建設する際の建築確認を不要とする

●2011年3月6日 調達価格算定委員会 (買取価格を決める)はじまる (山地憲治ほか)

●2011年3月11日(午前)再生可能エネルギー特別措置法案」閣議決定

                10kw以上の営業用太陽光発電、風力発電、地熱、中小水力、バイオマス発電などによって作られた電気は、全量電気利用者が促進税として買い取り負担をする。 

●2011年3月11日(午後)東日本大震災 福島第一原発事故

●2012年3月19日 「低炭素投資促進機構」が費用負担調整機関(再エネ賦課金の集約先)の指定を受け事業を開始。 (代表:柏木孝夫)

●2012年7月1日  再生可能エネルギー特措法 施行(大飯原発再稼働)

             「固定価格買取り制度」スタート(むこう20年)(10kw以上の太陽光発電、風力、地熱、中小水力発電、バイオマス発電によるデンキの全量を買い取る)

                     これも新しい発電設備での売電が始まる度、そこから20年です。 

●2013年6月   農山漁村再生可能エネルギー法閣議決定(2013.11.22までに公布、2014.5までに施行)

                     ・全国土の12.1%(456万ha)までをこれらの設備用地とする

                     ・農地法、水利権、漁業権、保安林などの規制解除など各種転用手続きを地方行政の窓口が一括代行する、というものです。

                     



常総市若宮戸のソーラー業者「削った山に対して自然堤防だという認識がなかった」

2015-09-14 | 常総市ソーラー問題

(管理人より)モーニングバードという朝の情報番組で、常総市若宮戸地区のメガソーラー業者(大型の方)のインタビューを流していました。番組内ではB社として社名は伏せられています。

土嚢を積んだ現場の写真もTBSのニュース動画よりも、はっきり写っています。地元住民の意見も入っている動画です。

 

住民の声

「ここは若宮戸山といって大きい砂山だったんです。そもそも堤防がないんで自然堤防だったんですよね。この地区はね。その自然堤防を大切に先祖代々ずっと守り続けていたんです。ところがソーラーパネルの業者さんがソーラーパネルを設置するにあたって自然堤防を崩し始めたんで・・・

 

自然堤防を壊しちゃうと堤防がなくなりますから、こういう結果になるのは誰でも想像つきますよね。 これは2つの会社になってるんだよね。(A社は)堤防の向こう側で、最初からその辺は水が来るよって言っても、”いや来ない、大丈夫だ”ってやってた人だから何も口出さなかった。自然堤防の向こう側だったんです。」(小林康裕さん)

「太陽光パネルの設置で、あそこ削っちゃったせいだってみんな言ってますね」地元男性

「やっぱり、(自然堤防を)取って危ないなってみんな言ってますよ。取った時点でみんな言ってますから」(小林喜美男さん)

「あれよあれよという間に、あっちの奥までソーラーできちゃったんですよね。何人かで集まって見てソーラーいっぱいたってきたねって。これ以上は洪水が来たらやられるぞって心配してたんだから・・まあしゃあない・・」(門井一夫さん)



 

 

 

(管理人より) 

A社はソーラーフロンティア社製のパネルだと思われます。CIS太陽電池といって主成分に銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)を用いたパネル。インジウムセレンは毒性物質です。

パネルが水没崩壊して、周囲に散乱していますが、当該事業者は早く撤去すべきだと思います。

B社は社名が出ていないので、どのメーカーのどういうパネルかわかりません。せめて化合物系でありませんように・・・・

 

 

 

B社の言い分

「切り開いたっていうか、うちの購入した山には、山はあったんですけど、それって堤防ってことじゃないんですよ。我々の土地、購入したところに関してはそれを自然堤防っていう私たちにはその認識がなくて」

「高い山じゃなかった、砂山だったんですよ。たまたまそこにあるなんの変哲もない山だと思った」

「河川事務所に聞いたところ、ここまで水が来たことはないから何も心配ないって話だったんですよ。ここまで水が来たことはないと断言していましたので・・・」 その後土地を購入。

「山を崩していたら常総市役所の職員が来まして、近隣の人が心配していると、2mの土嚢を積ませてくれないかってことだったんですよ。国土交通省河川事務所です。それで心配が止まるならば、いくらでもよくやってくれってことを提案して、土地を貸したのですけれども・・・国土交通省、河川事務所が提案した」

「我々も国を信じていた」 「例えばここで堤防の増設とかあるんであれば協力したいと思っています」

 

 

 

記者「切り崩したであろう痕跡のある山の斜面がありまして、その高さと土嚢が積まれている2段重ねになっている高さに開きがある。」

 

 

画像で見てもグチャグチャになってるので、一体どの程度高さに違いがあったのかもわかりません。この報告もこの土嚢のあたりがぼかされています。

上空から見て凸の形に土嚢を積んでいたと思われますが、実際フレコンバッグで何個だったか、何段、何列積んだかなど、土嚢の設置状況は河川事務所に取材すればわかるかもしれないのに・・・

事業者は完成時に写真を撮っているはずなので、それを見ればわかると思うのですが・・・出さないでしょうね。

結局土嚢は国交省の指示で2mしか積んでなかったということでしょうか。

山を掘削して切り出した土の量よりも、少ない量を土嚢にして、積んだところで、強度的には掘削する以前の自然堤防と同レベルだとは到底言えないと思います。

山に根をはっていた木なども伐採しているわけですから、そこは弱くなって当然です。

心配する住民の手前、土嚢を置かせてほしいと事業者に言ったのではないかと思われても仕方がありません。やっつけで2mほど土嚢を積んで、住民をとりあえず黙らせる。

それにしてもまあ、河川周辺住民の命を預かる河川事務所の危険に対する認識が、この程度だということに驚かされます。

応急処置として土嚢を積んだのでしょうが、その間に豪雨被害があるかもしれないという考えは浮かばなかったのでしょうか?

国交省河川事務所の対応のまずさは誰の目にも明らかではないでしょうか。 

地元の人が「大切に守り続けてきた山」=自然堤防を、ソーラー業者が「なんの変哲もない砂山」と認識し、国交省がOKを出して業者が掘削し取り払ってしまうというこの異常事態。

再エネの金に目がくらむとこんなことが起こるというわかりやすい例です。

 

とうとう関係者の責任のなすり合いになっています。 言い訳の数々。今回の水害で人が亡くなっていることを考えると、きちんと行政対応の不備を認めて欲しいと思います。

そして、このような再生可能エネルギーを優遇するような法律を作って国策化した人たちに責任を取って欲しいと心から思います。

「法的には問題ない」「ソーラー自体は問題ない」という言い逃れはもうたくさんです。

 

 

この画像を見るとA社も十分削っているように思います。木を伐採して整地してるわけですから。↓

 

 


掘削場所に置かれた土嚢の様子。これで「堤防自体は全域にわたり同レベル」って??ありえない!

2015-09-13 | 常総市ソーラー問題

 

(管理人より)土嚢の様子や泥流で壊れたソーラーパネルが散乱している様子が見て取れます↓

フレコンバッグを2段ぐらいしか積んでないように見えますね。

映像では少ししか写ってませんが、土がむき出しになっている上に、1~2?列、2段?しか土嚢が積んでいないということがわかります。

せっかく取材に行ったのなら、なぜこの土嚢付近を丁寧に撮さないのか不思議です。

土嚢が崩壊して、しょぼかったことがバレたくないのかもしれません。とりあえず、まあ、参考にはなりますのでアップしました。


鬼怒川の氾濫、土手掘削 問題視の声も TBS NEWSi  2015/9/12 (12日16:49)

 

鬼怒川の氾濫をめぐっては、地元住民から「土手が掘削されたことなどに問題があったのではないか」との声が上がっています。

 「地元にとってはびっくりした。崩しているから」(近隣住民)

 国土交通省や常総市議会の議事録などによりますと、決壊した堤防のおよそ5キロ上流で、去年3月ごろ、民間の事業者が土手より宅地側にソーラーパネルを設置するために、土手の上部2メートルを長さ150メートルにわたって削り取りました。

 

関係者によると、その場所は「もともとの土手にも十分な高さがない」と、堤防の建設を求める住民もいたといいます。そこに始まった掘削・・・

  

 「山がなくなったときに、大水が来たらあふれるなという自覚は、この辺の住民はあった」(近隣住民)

土手は民有地で、国交省は「掘削は法律に違反しない」としていますが、住民の不安を受け、国交省は、掘削した場所に去年7月、土のうを設置しました。

今回の氾濫では、この場所から水があふれ、その後、5キロ下流の堤防が決壊しました。

 

 

 

 「これをきちんとやっていれば、こんな大きな被害出なかった」(坂東市 吉原英一市長)

 常総市に隣接する坂東市の吉原市長も11日、政府調査団にこのように訴えました。それに対し・・・

 「堤防自体は全域にわたり同レベルにできていた」(太田昭宏国交相)

 太田国交大臣は12日、こう話しましたが、国交省は市などの要望を受けて人工の堤防を設置するため、去年から用地買収などを進めていました。

 また国交省は、「今回の掘削と堤防の決壊に関係があるかどうかは分からない」としています。(12日16:49)

 

 

 

 


鬼怒川氾濫箇所の若宮戸地域の太陽光発電事業者は2社存在する。責任のなすり合いがはじまった。

2015-09-13 | 常総市ソーラー問題

(管理人より)

鬼怒川沿いのソーラー問題について当ブログでは、関連の事業者名を挙げてきませんでしたが、今日は当該事業者が報告書を出してきましたので、出来る範囲で検証していきたいと思います。

2ちゃんねるなどではソーラーの事業者名が早くから晒されていました。報ステの報道でも事業者名は一切流れませんでした。

グーグルの画像と、水害後の画像を見て、パネルの並べ方と規模から考えて、2箇所の事業者が違うということまでは想像がついていたのですが、当ブログでは資料がなかったので触れませんでした。

ついに当該事業者の1社  ソーラーエナジーインヴェストメント のHPのトップに大きく報告が掲げられました。

弊社が所有する「常総市若宮戸ソーラー発電所」と、鬼怒川氾濫に関する報道について(ご報告)

これを読むと、あの越水した場所にあったソーラーは、2つの事業者が関連していた模様です。川に近い方は、ソーラーエナジーインヴェストメント。もう一方はまだ事業者の名前が出てきていないようです。

この報告書に出ている図に、グーグルの元画像を右横にくっつけてみました。

左の図は「他社所有地」、「自然堤防」などの囲みに色を上からつけられて、さらに文字が乗せられて加工されているため、下の画像がわかりにくくなっているからです。

 

さらに拡大すると、ソーラーエナジーインヴェストメント所有地と隣の敷地が大型車両が通れる幅の「道筋」がついているように見えます。(黄色囲み) 

高低差を少なくして、敷地と敷地はつながっているように見えます

 

これは ソーラーエナジーインヴェストメントのソーラーの建設途中の衛星画像です。ソーラーを建設するのに資材の搬入は一体どこから行ったのでしょうか?

赤囲いの川沿いの道路か、または黄色囲いのいずれかではないでしょうか?少なくとも、トラックが通っている形跡があるように見えます。 

ソーラーエナジーインヴェストメントは、自然堤防を削っていないと言っています。

自然堤防を150m削ったのは、ソーラーエナジーインヴェストメント社の言うようにもう一方の大型のメガソーラー事業者かもしれませんが、画像からもわかるように車両分の幅の道を通じさせている可能性はあります。

2つのソーラー事業者が全く無関係というなら、あえて間にある自然堤防を切り崩す必要がないのではないでしょうか?

実際には、境界の高さ2~3メートルの自然堤防が約150メートルにわたって切り崩されたわけですが、

メガソーラー建設地に自宅が面している遠藤玲子さん(59)は「自然堤防と生い茂った木々のおかげで、2階からでも昔は鬼怒川は見えなかった」と証言されています。

さらに市議会議員の議会での質問の中に

今回、ここに上げた無堤地域の今後についてということなんですが、質問の冒頭に申し上げるわけなんですが、今回のこの事業、太陽光発電が計画されているわけでございますが、この事業に私ども地域の人も反対をしたとか反対をしようとか、そういうことの質問ではございません。むしろ地域が非常に明るくなったり、あるいはまたうっそうとしていた山がある意味じゃきれいになって明るくなるねというような考えの方もいらっしゃるわけでございまして、環境的には逆によくなるんじゃないかというようなことも含めて、喜ぶという方もいらっしゃいます。

という部分があります。

つまり「明るくなる」ということは日当たりが良くなるということです。

大型のメガソーラー事業者が自然堤防を切り崩した理由が、ひょっとすると「日当たり」のためかもしれません。

このように、市民が議員に頼んでも、議員自身が再生可能エネルギー自体に反対でない場合は、こういうふうに扱われてしまうということです。

ソーラー建設に「反対する人は何人もいた」にも関わらず、議会では賛成派の住民の意見を伝えています。 

 

 

堤防というものは、ずっとつながっていて初めて堤防の力を発揮するものです。堤防の途中が土嚢になっていたらその部分は、他の部分と比べて弱くなるということは素人でもわかります。

一度堤防を掘削して切ってしまって、土をむきだしにして道までこしらえてしまったら、応急処置でいくら土嚢を積んでもその部分が弱くなり、そこがきっかけで壊れてしまうということは十分ありえます。

 

 

この図を見ても、ソーラーエナジーインヴェストメント社のソーラー設置もある程度、整地するために所有地の表面を削ってることは明白で、土がむき出しになって弱くなっていたと思います。

越水⇒決壊する原因になった可能性もあります。

 

そしてこうなりました↓  国会議員も県議も市議も現地に視察にいくべきだし、まともなメディアなら取材に行くべきと思います。

 完全にソーラーエナジーインヴェストメント社のソーラーは水没して見えない↓

 

 

 明らかにそこだけ、自然堤防も木もなくなりスポッと切れていることがよくわかります。

 

 

追記  坂東市の吉原英一市長は、常総市の鬼怒川氾濫は自然堤防掘削が原因と認めました。↓

 

鬼怒川氾濫の“犯人”にされた会社「うちが原因ではない」

2015年9月13日 12時0分  スポーツ報知

関東・東北水害における茨城県鬼怒川の氾濫で、堤防のない常総市若宮戸地区について丘陵部を掘削して太陽光発電のソーラーパネルを設置したのが原因と報じられていることに関し12日、千葉県内の民間事業者が自社のホームページで見解を明らかにした。

 この会社は、10日に鬼怒川が氾濫した際にインターネット上などで社名を挙げられ、水害が拡大する要因を作ったとされた。だが、同社がパネルを設置した場所は、自然堤防として機能していた通称「十一面山」と呼ばれる丘陵部よりも川面に近い側であると主張。もともと平らな状態の土地で、丘陵を削った事実はないとしている。

 その上で、丘陵を切り崩したのは、この会社のすぐ隣の土地を所有する別のメガソーラー事業者であるとも指摘。この事業者とは取引関係が一切なく「川沿いにあった自然堤防を弊社が事業用地の開発のために切り崩したことから起こったとする事実とは異なる情報が散見される」と訴えている。

 若宮戸地区は昨年3月に太陽光発電事業を行うため、丘陵部の幅約150メートル、高さ2メートル部分が削られた。その後、国と協議した上で、当該部分には土のうが積まれた。11日には、同県坂東市の吉原英一市長が政府調査団に対し「常総市の一部で起きた氾濫は、民間業者が採掘したことが招いた」と話していた。

 

鬼怒川決壊、「越水破堤」か=国交省調査委が現場視察-茨城

時事通信

記録的な豪雨により鬼怒川の堤防が決壊して大きな被害が出た茨城県常総市で13日、国土交通省が設置した調査委員会が現場を視察し、あふれた川の水で堤防が浸食されて崩れる「越水(えっすい)破堤」が起きた可能性が高いと述べた。
 この日は調査委のメンバー3人が決壊現場を目視するなどの調査を実施した。その結果、越水破堤があった場合に生じる地面のくぼみが堤防の外側で見つかったという。
 調査委員の清水義彦・群馬大大学院教授(河川工学)は視察後、「生々しい現場だった。破堤による被害の大きさを実感した」と話した。(2015/09/13-16:40)

↑ メガソーラーのことには一切言及していない報道記事に違和感。  越水破堤だろうが、決壊だろうが、住民にとっては大被害、大迷惑です。

 

様々な法律を規制緩和して、「やっちゃえ」の掛け声で、国も自治体も企業も市民も生協も、日本中いたるところに太陽光発電所を作っておきながら、

災害が起きたあとに「企業が悪い」だの「事業者が悪い」だの「国の安全ルールがない」だのと、再エネを推進してきた人たちの醜い責任のなすり合いが起きています。

「ソーラー自体は悪くない」、「場所を選べ」などいまだにそういう事を言う人もいます。

ブログのアクセス解析でわかったのですが、今回のソーラー問題を、民主党批判、菅直人と孫正義批判から原発推進に持っていこうとするあきれるようなブログも存在しています。

私のブログから相当画像を引用して自分に都合がいいように記事内に並べていました。ε=(・д・`*)ハァ…

常総市の市長が脱原発派だったからだめだという主張も盛り込まれてました。

すべての政党が、再生可能エネルギーを推進しているのに何をとぼけたことを言ってるのでしょうか。政治はプロレスになってることにいい加減気づいてください。

政権が変わろうが、国と企業は原発を温存する新利権を作り出すために、官僚と柏木孝夫氏などの学者、三菱など企業が裏で太陽光発電を準備していたのですから。

参考⇒ 住宅用太陽光発電システムの 普及促進に係る調査 報 告 書

参考 ⇒太 陽 光 発 電 シ ス テ ム の 標 準 化 ワ ー キ ン グ グ ル ー プ の 進 め 方 に つ い て ( 案 )

「ソーラーが自然破壊だ」という論調から「原子力発電が最も低コストで安全でクリーンなエネルギー」という結論に持っていこうとするむちゃくちゃさには流石に驚きました。

こういう人間がいるから、「再エネはおかしい」と言うと「おまえは原発推進派か!」という人間が出てくるのです。ε=(・д・`*)ハァ…


国策再生可能エネルギーが自然破壊になってしまい、災害を拡大する要因に発展してしまった可能性があることをいまだに認めようとしない人々もいます。

 

災害が起こったからといって、後手後手でルールを作っても、今までに散々全国で規制緩和してやり散らかし、太陽光発電所や風力発電所のために行った自然破壊は元には戻せません。


これだけ大量にメガソ-ラーを作れば災害で市民が被害を受ける可能性はこれからもあるということです。

日本全国の太陽光発電所一覧地図

 

 

原発はもちろん最悪です。

だけれど「原発よりまし」と言って、それ以外の危険が有る再エネ施設を拡大していい理由にはなりません。


すでに全国で問題が起きています↓ 

 

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常総市メガソーラーに最後まで反対した逆井さん「女房を守る為にも堤防を削るなとずっと戦ってきたんだ」

2015-09-12 | 常総市ソーラー問題

 

越水「人災だ」住民反対押し切りソーラーパネル設置

2015年9月12日9時23分 紙面から 日刊スポーツ

鬼怒川から大規模な水害が発生した茨城県常総市で11日、住民の逆井(さかさい)正夫さん(67)が「これは人災だ」と訴えた。同市若宮戸地区では、昨年3月ごろから大規模太陽光発電所(メガソーラー)が建設されたことがきっかけで自然堤防が削り取られた。豪雨による濁流はその場所から越水し、住宅地をのみ込んだとみられる。

 近隣住民で最後までメガソーラーの建設に反対していたのは逆井さんだった。昨年3月ごろから常総市、国土交通省の担当者らに鬼怒川氾濫の恐れを訴えた。今回の水害では同市三坂地区の堤防が決壊し、若宮戸地区で越水が発生した。

 建設場所は私有地だったが、「生命や財産を失う不安があった。それらを守る権利が国民にはある」と声を上げ続けた。しかし、同年5月には、同市石下庁舎の職員に「何かあれば自己責任で逃げてください」と切り捨てられた。「鼻つまみ者にされたんだ」。役所に味方にされず、逆井さんは地域で孤立していった。

 高さ2~3メートルの自然堤防が約150メートルにわたって切り崩された。メガソーラー建設地に自宅が面している遠藤玲子さん(59)は「自然堤防と生い茂った木々のおかげで、2階からでも昔は鬼怒川は見えなかった」という。

 逆井さんは「本当に悔しいよ」と憤る。13年11月に病気で亡くした妻幸子さん(享年60)の遺骨は今も自宅にあった。がれきにまみれた幸子さんの車いすを手に「女房を守るためにも堤防を削るなとずっと戦ってきたんだ」と涙が噴き出た。自宅には濁流が流れ込み、妻が大好きだったバラや家庭菜園も全て流された。

 近隣住民の50代女性は建設業者に脅されたという。「危ないから山を崩さないでと言ったら『あんまり騒ぐと、ここに住めなくなるよ。いいんですか』とすごまれた」と振り返る。自宅が壊滅的被害を受けた20代女性は「住民一体となって市なり、国なり訴えたい」と怒りをあらわにした。

 削られた自然堤防の代わりには土のうが積み上げられただけだった。逆井さんは「危惧していたことが実際に起こった。こうなってからじゃないと、みんな分からねえんだ」と悔やんでも悔やみきれなかった。【三須一紀】




鬼怒川水害「太陽光事業者の掘削が要因では」 住民指摘

千葉卓朗、牛尾梓 2015年9月11日21時26分  朝日新聞

北関東や東北を中心に降った記録的な豪雨により浸水被害を受けた茨城県常総市若宮戸地区で、民間の太陽光発電事業者が鬼怒川の土手付近の掘削工事をしたことが、水害の要因になったのではないかと住民らが指摘している。川があふれた現場は工事場所周辺とみられ、地元住民は昨年から、危険性を訴えていた。

 この地区は、鬼怒川が決壊した三坂町地区の上流約5キロにあり、10日は決壊より前に越水被害を受けた。

 常総市議会の昨年5月定例会の会議録によると、若宮戸地区の鬼怒川沿いには堤防のない区間が約1キロあり、自然の土手が堤防の役割を担ってきた。昨年3月、住民からの通報で、そのうち約150メートルにわたって高さが約2メートル削られていたことがわかった。この区間は民有地で、民間の太陽光発電事業者がソーラーパネルを設置するために掘削したという。

 この地区で農業を営む小林康裕さん(66)は昨春、関東地方整備局の担当者に「何とかしないと危険だ」と電話で訴えた。地区の自治会や市議にも危険性を訴え、議会で取り上げられたという。小林さんは「不安が的中した。誰がどういう理由で、土手の掘削を認めたのか、明確にしてほしい」と憤る

 市側の指摘を受け、鬼怒川を管理する国土交通省下館河川事務所は、削られた部分に土囊(どのう)を積み上げた。その後、堤防を早急に設置するため、測量や設計を実施するなど、対策を本格化させたところだった。(千葉卓朗、牛尾梓)

 

ソーラーパネル設置のため削られた自然堤防「一番危険な場所」も土のうだけ

スポーツ報知 9月11日(金)7時5分配信

台風18号の影響による大雨で関東や東北では10日も記録的な豪雨が続き、茨城県常総市では鬼怒川の堤防が決壊した。気象庁は10日未明から順次、栃木、茨城各県に特別警報を出した。

【写真】大雨で鬼怒川の堤防が決壊し、住宅地に流れ込む大量の水

 栃木・茨城両県を襲った大雨で、鬼怒川があふれ出したとされる茨城県常総市の鬼怒川左岸にある若宮戸地区は、人工的な堤防がなく洪水の危険性が市議会などで指摘されていたことが10日、国土交通省などへの取材で分かった。鬼怒川は1級河川で国が管理している。若宮戸地区は民有地のため、堤防を造る場合、国と土地所有者の協力が必要になる。

 同省関東地方整備局河川事務所などによると、若宮戸地区では、通称「十一面山」と呼ばれる丘陵部が自然堤防の役割を果たしていた。しかし昨年3月下旬、民間事業者が太陽光発電事業を行うため、横150メートル、高さ2メートル部分を削ったという。

 住民から「採掘されている」と連絡があり、市は河川事務所に連絡。削ったことで、100年に1回起こりうる洪水の水位を下回ったため、民間事業者は大型土のうを積んで対策を施したという。

 昨年5月の常総市議会では、風野芳之市議が無堤防化の危険性を指摘したところ、市の担当者は「この地域が無堤防地区となっており、一番危険な場所と判断している」と答弁。茨城県筑西、結城、守谷3市にも同様の無堤防地区があると説明した。市側は各市町村などと連携しながら、国に堤防設置の要望をしていると説明していた。

 「無堤防」状態だったことが、今回の被害の拡大につながったかどうかについて、国交省関東地方整備局河川事務所は「因果関係は分からない」としている。

 

(管理人より) 少しずつ今回の鬼怒川の決壊に至るまでのことが明らかになってきました。ネット上で「デマだ!」と火消しがいちはやく入ったので逆に本当だろうと思ってましたが、メディアも流石に複数の住民の声を取り上げ報じています。

以下抜粋

●小林康裕さん(66) 昨春、関東地方整備局の担当者に「何とかしないと危険だ」と電話で訴えた。地区の自治会や市議にも危険性を訴え、議会で取り上げられたという。「不安が的中した。誰がどういう理由で、土手の掘削を認めたのか、明確にしてほしい」と憤る。

●逆井さん 「生命や財産を失う不安があった。それらを守る権利が国民にはある」と声を上げ続けた。しかし、同年5月には、同市石下庁舎の職員に「何かあれば自己責任で逃げてください」と切り捨てられた。「鼻つまみ者にされたんだ」。役所に味方にされず、逆井さんは地域で孤立していった。

●近隣住民の50代女性は建設業者に脅されたという。「危ないから山を崩さないでと言ったら『あんまり騒ぐと、ここに住めなくなるよ。いいんですか』とすごまれた」と振り返る。


何人も危険を指摘してメガソーラー建設に反対している人がいたんですね。


あれだけの大雨なんだから仕方がないだのなんだの言ってくる人がいましたが、住民合意もないままに民有地だからと進めさせている行政。

挙げ句に 庁舎の職員に「何かあれば自己責任で逃げてください」と切り捨てられたなんて!酷すぎる 

そして 河川事務所は「因果関係は分からない」 なんて無責任!

 

 国は市民の命を守らないということは、福島原発事故後にわかってはいましたが、そこから何ら変わっていないということです。

メガソーラーがあった若宮戸地区ですが、随分ネット上で「越水だ、決壊じゃない」などと騒いでいますが、 結局、気象庁は「越水」と発表し、内閣情報調査室が発表した地図には「決壊」と書いてあります。

 

平成27年台風第18号による大雨等に係る被災地域の加工処理画像等について 内閣情報調査室  より

地図では、若宮戸、三坂の2箇所に「決壊箇所」と書いてあります。

 

こんなに広範囲に被害が及んでしまったのです。

(追記) こちらに 地図などの詳しい情報 ⇒ 台風18号による大雨等に係る情報  国土交通省

因果関係はわからないだの、あの大雨じゃ仕方がないだの、業者が悪いだのと騒ぐ人もいますが、状況から見て、自然の堤防となっていた丘を削ったことが越水・決壊の原因になったのではないかという想像は誰でもつきます。

土嚢の方が丘よりも弱いのですから、そこが越水してしまったら次は崩れるしかないわけです。

売電利益というニンジンをぶら下げる国策再生可能エネルギーがもたらした代償は余りにも大きいと言えます。

今回のことは、反対する人がたとえ少数でも、少数の方が正しかったということを示しています。

役所に鼻つまみ者にされ、孤立させられた逆井さん。建設業者に脅された女性。市議に訴えるも止められなかった。

これは公害事業が進められるパターンです。 

これで国策再生可能エネルギーがクリーンなどではない迷惑事業だということが明白になりました。


このソーラー問題以降、今まで再エネを推進してきた人間が、今までの言説をころっと変えてみたり、各論是々非々に露骨に誘導してみたりしています。

オフグリッドならいい、地熱ならいい、原発よりましなので見守ってほしい、個人の小規模のソーラーならいいといった呆れる言い分もいまだに湧いてきています。

野立ての小規模ソーラーを並べている人も、結局、今回の水害で水没していました。流れたパネルもあるでしょう。

小規模でもメガソーラーと同じことです。投資の対象であることには変わりありませんし、パネルのゴミが出ることに変わりありません。

 

(追記) 大水害後のこの若宮都地区のメガソーラー問題について、有名な原発推進者と再エネ推進者の言説に注目してみます。結局、両者とも再エネ自体は一切否定していません。

●原発推進者 「太陽光を含めた再生可能エネルギーを振興するべきと、考えている。しかし負担の増大と環境保全、安全ルールの未整備を批判し続けてきた。また一部に公益事業を担う倫理的な資格のない、悪質な事業者が入ってくることを懸念してきた。

●再エネ推進者 「こういう記事を見ると、ぼくは太陽光発電だから、と歓迎した人たちに腹が立ちます。諸手を挙げて大賛成というのは間違いです。自然エネルギーだから良いというのは錯覚です。発電を考える前に電気需要を考え(消費量)効率よく使うにはどうしたらいいのかを考えるべきです」

 

事業者のせいにしたり、ルールのせいにしたり、オフグリッドに誘導したり・・・・

FIT=固定買取制度を否定していないのですから、この再生可能エネルギーの暴走を止められるはずもありません。

再エネ推進者は、今まで自宅にソーラーパネルを設置し、東電から2億円もらって太陽光発電を推進してきたのに、全く呆れる話です。今まで散々再エネを推進しといて今更何を言ってるのでしょうか。

こういった、日和見な迷走ぶりを見ても、再エネが原発体制を補完しているということがわかると思います。

追記↓ 

「メガソーラーを建築基準法の適用除外にする」という規制緩和。それを決めるWGに柏木氏、飯田氏がいた事実

 

当ブログ読者の皆さん、再生可能エネルギーそのものが、資源浪費、国費浪費的な事業であり、原子力ムラに利益を誘導する新たな利権であるという情報を、どうか大切な人に伝えて共有してください。

原発をやめさせるためには、再エネ工業製品(エコキュートなど)を不買し、スマートグリッド社会に反対し続けることが重要です。

そして、こういった公害事業が身の回りに起きた場合、止める方法を市民が知りましょう。

 

追記  やはり、国は市民の命を守る気がないということです↓


2015/09/12 20:55   【共同通信】

関東・東北水害で、大規模な被害が出た茨城県常総市が、鬼怒川の堤防が決壊した三坂町の8地区のうち、上三坂地区など6地区の約350世帯の住民に対し、決壊前に「避難指示」や「避難勧告」などの避難に関する情報を出していなかったことが12日、市への取材で分かった。

 また、宮城県栗原市では12日、行方不明になっていた男性1人の遺体を新たに発見した。栃木県での犠牲者も含め、一連の水害による被害は死者4人、行方不明者15人となった。

 常総市で堤防が決壊したのは、10日午後0時50分ごろ。市の避難指示が遅れたことで、被害が拡大した可能性もある。



参考 


【防災情報提供センター】 国交省が保有する 防災情報を集約したサイトです。 ネット環境になければ見ることができません。防災情報を得るにも、明らかに格差が生じています。

 

国土交通省防災情報リンク

渇水情報


ソーラーパネルを設置した会社「掘削場所は別会社の持ち物で自分たちは関係ない」 報ステ

2015-09-10 | 常総市ソーラー問題

前回の記事 

鬼怒川が決壊した常総市。無堤防の場所を掘削してメガソーラー設置した若宮戸地区は「越水」


9/10 報道ステーション より

鬼怒川ソーラーパネル設置で丘が削り取られていた場所からも氾濫




 


(管理人より) 9/10の報道ステーションの内容を画像で記録しておきます。

ソーラーパネルを設置した会社の言い分けを垂れ流してますよね。メディアはこのように報じたということです。

追加でニュース23のニュース映像から。メガソーラー以外の小さめの野立てのソーラーも、水没しています。パワコンが発火しないことを祈ります。

 


 


参考↓ 「やはり市の指定を受けた、自然保全区域としての指定を受けた場所をみんなできれいにしているんだよと、そういう大義が欲しかったんですよ。」

このように議員は大義名分のある公共工事を作りたいのだということがわかります。今回の場合は堤防工事。間に合いませんでしたが・・・・

追記

吉原光夫氏は元市議で、ソーラーパネル業者が削った山である十一面山の「十一面山平地林保全整備促進協議会」の会長です。

山を削るということがこの団体の耳に入っていないのでしょうか?そんなはずはないと思われます。

このたびのメガソーラー建設に反対した形跡がないとはどういうことなのでしょうか?

環境問題を看板にする組織が、自然破壊である太陽光発電を推進するというのは他の自治体でもよくあること。

そしてそういう組織は市から補助金をもらっています。

ここもそのようです。http://www.city.joso.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/21/12572.pdf

里山を守るという組織が、メガソーラー建設に反対しなかったんでしょうか・・・・よくわかりません。別記事にするかも。


 

常総市議会 平成26年11月定例会議(第16回会議) 本文

 ◯9番(吉原光夫君) 2点目ですけども、これからあまり大きい声を出さなくても済むと思うんですが。2点目として、十一面山についてということで質問をします。
 一つは、十一面山の自然保全区域の指定にということで質問したいと思いますが、質問に入る前に、一つ皆様方に御報告しておきたいことがございます。それは去る10月31日でございますけども、那珂市において茨城県緑化推進機構主催による茨城県森林ボランティア発表大会がありました。その中で、茨城県内から11団体ほど発表がありましたけども、その中で私どもの十一面山平地林保全整備促進協議会が発表して最高位の最優秀賞をいただくことができました。これもひとえに市や関係機関の方々の御理解と御協力があって受賞できたことであると思って、改めてこの場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。そしてまた、お忙しい中にもかかわらず、このときは農政課の山崎課長と担当の倉持係長にもわざわざ応援に来ていただきまして、本当にありがとうございました。
 それでは、早速質問に入らせていただきますけども、時間がありませんので急ぎます。前回の9月議会でも関連の質問をさせていただいたわけでございますけれども、時間切れになってしまいまして、しり切れトンボになってしまったわけでございますが、改めて質問をさせていただきます。前回は十一面山の位置づけということで質問をさせていただきまして、その答弁は、今進めている環境基本計画の中で里山の保全区域、あるいは平地林の保全区域という位置づけを考えているという答弁でございましたけども、その後の進捗状況、これをひとつお聞かせいただきたいと思います。時間がありませんので、手短にお願いします。
◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。市民生活部長。
             〔市民生活部長須藤一徳君登壇〕

◯市民生活部長(須藤一徳君) 御質問にお答えいたします。
 まず、環境基本計画の策定につきましては、平成27年度中の完成を目標として進めているところでございます。進捗状況でございますが、環境基本計画の策定の基礎となる環境意識調査のアンケートの実施をいたしまして、そのアンケート結果の集計結果をもとにして環境基本計画の素案づくりに入っていく予定でございます。
 環境基本計画の中での十一面山の位置づけについてでございますが、水と緑の環境保全の場という大きな項目の中で、自然林の保全と市民の憩いの場としての位置づけを考えております。また、十一面山の市民の森としての指定につきましては、今年度中を目標に新しい条例を制定し、指定できるよう現在協議をし、調整を行っているところでございます。
 以上でございます。

◯議長(遠藤正信君) 吉原光夫君。

◯9番(吉原光夫君) ありがとうございました。私どもはもう10年にわたって十一面山の整備をやっております。そういう中で、一番欲しかったというか、民地をただきれいにしているということじゃなくて、やはり市の指定を受けた、自然保全区域としての指定を受けた場所をみんなできれいにしているんだよと、そういう大義が欲しかったんですよ。今、部長が言われたように、今年度中にそういう指定をいたしますという言葉を今はっきり聞かせていただきまして、本当にありがとうございます。ひとつよろしくお願いしたいと思います。この件については以上で終わります。
 次の質問に移ります。
 二つ目としては、この件は6月議会の中で風野議員のほうからも質問があったかと思いますが、この地域というのは十一面山と接しております鬼怒川には堤防がございません。十一面山の自然林が堤防のかわりをしているわけでございますが、この一部分が太陽光発電を設置する業者によりまして削られてしまうということが起きております。地元住民としては非常に不安な状態に置かれているわけでございますけれども、現況としては国交省が緊急措置として土のうを積んで対応をしているというところでございますが、聞くところによりますと、早急に堤防をつくるという計画があるというようなことを耳にしておるところでございます。実際のところ、その辺はどうなっているのか、これは国交省の管轄ですから、それなりのことしか答えられないと思いますが、知っている範囲内で結構でございますので、ひとつお願いしたいと思います。

◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。都市建設部長。
             〔都市建設部長飯田昭典君登壇〕

◯都市建設部長(飯田昭典君) それでは、十一面山の築堤計画について御答弁いたします。
 鬼怒川左岸の若宮戸地区につきましては、無堤部が約1キロメートルにわたり存在し、河川区域外で民有地となっている通称十一面山の丘陵部が自然の堤防の役目を果たしております。しかしながら、ことしの3月下旬から5月にかけまして民間の太陽光発電事業者により、丘陵部の一部が延長約150メートル、高さ2メートル程度掘削されてしまいました。〔「時間がないから」と呼ぶ者あり〕──あ、はい、わかりました。それでは、現在の状況でございますが、常総市長が会長となっております鬼怒川下流改修維持期成同盟会において、今年11月18日にこの築堤工事の事業を第1番目の要望事項といたしまして、関東地方整備局及び国土交通省に対して要望活動を実施しております。現在の状況といたしましては、下館河川事務所から今年度に築堤工事の測量設計及び地質調査等を予定しているとの連絡を受けております。
 以上でございます。

◯議長(遠藤正信君) 吉原光夫君。

◯9番(吉原光夫君) 実は、この築堤に関しましては、正確な日にちはちょっと忘れましたけども、合併当時実際にあったんですね、堤防をつくるという計画はありました。それで、国交省と市と我々の協議会三者で協議をした経過がございます。それがいつの間にかなくなってしまったということだったんですが、今回の太陽光の問題があってまたそれが浮上してきたということかと思います。その築堤の協議の中では、自然環境を守るのも大事なことではあるけども、人命、財産を守るのもこれは先決だろうというようなことで、我々も了承をしたというような記憶があります。ただ、堤防をつくるに当たって、やはりこれから十一面山というのは予定では今年度中に自然保全区域となる予定でございますけども、その当時も自然を生かさなくちゃならないということで、堤防はつくっても周りの自然環境に配慮した、そういう堤防をつくってほしいということで了承した経緯がございます。例えば、堤防の上に十一面山一体を見渡せるあずまやをつくるとか、あるいは遊歩道、駐車場、そういうものをつくっていただくというような条件で前回は話がまとまったという経過がございますので、これから進めていくわけでございましょうけど、市としても当然そういう自然環境豊かな地域でございますので、堤防をつくるに当たっても、そういうふうな意見をひとつ十分に取り入れていただきながら進めるようにお願いをしたい、そんなふうに思っています。時間がありますから答弁があれば、ちょっとお願いします。

◯議長(遠藤正信君) 道路課長。

◯道路課長(柴田 稔君) 現在の状況なんですけど、まだ具体的な案が示されておりません。これからそういう案が示されてくるようになりましたら、あの地域につきましては、ほとんど民有地でございまして、用地買収が必要になってまいりますので、そういうときに当然ながら説明会もあろうかと思いますので、そのときに関しましては地権者の皆さん、この地域を保全しています十一面山保全整備協議会、そちらの皆さんとも連絡調整を図りまして、なるべく御希望に沿ったような築堤工事ということで、河川事務所のほうにもお願いしてまいりたいと思います。
 以上でございます。

◯議長(遠藤正信君) 吉原光夫君。

◯9番(吉原光夫君) わかりました。ひとつ、ただ堤防をつくるのではなくて、自然環境にマッチした堤防をつくっていただければと私は思っていますので、ひとつよろしくお願いします。どうもありがとうございました。

 


 

http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/10/kinugawa-solar_n_8115002.html  より

 

2013年12月1日時点                                                2014年3月22日

 

確かに 小高い山を削って穴を開けてそこにパネルを設置しているのがわかります。

なぜわざわざ小山を削ったのかわかりません。

小山削る⇒ソーラーパネル設置⇒無堤防⇒堤防が必要⇒応急処置として土嚢⇒堤防工事(大義名分のある) という流れかもしれません。

自然堤防のままだったら、越水しなかったかもしれません。わかりません。

 

http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/10/kinugawa-flood_n_8114720.html?utm_hp_ref=japan

 

 警告を発し続けていたのに・・・・こうなる前にやめるべきだったと私は思う。

 

当ブログ参考記事↓

鬼怒川が決壊した常総市。無堤防の場所を掘削してメガソーラー設置した若宮戸地区は「越水」

ソーラーパネルを設置した会社「掘削場所は別会社の持ち物で自分たちは関係ない」 報ステ

【文字起こし】NHK北九州ニュース「太陽光発電普及の影で」田川市小学校の太陽光パネル20m下に落下!

台風15号の太陽光パネルへの影響を見る。飛ばされて民家直撃というソーラーパネルも。

太陽光パネルのゴミの山を直視する。工業的リサイクルは環境汚染。日本も20年後こうなる。

 太陽光パネルの不良率に驚く!10のうち1つが不良品?不良品も有毒ゴミになるということ

 業者の施工のせいにしてはいけない。再エネそのものが事故の元、国策自体が自然破壊になっている

 群馬で突風。一瞬にしてソーラー発電設備倒壊。太陽光パネル約2000枚がはがれてぐちゃぐちゃ、骨組み散乱。

高知県土佐清水市緑が丘のメガソーラーの為に削られた山から泥が海に流出。大岐の浜にも建設計画。

 太陽光パネルは安全だと思ってる方へ見て欲しい情報(2)台風・竜巻でパネルはぶっ飛んでいます! 

 自然災害で太陽光パネルはあっという間にゴミになる。それなのに何故「災害時のため」のメガソーラー?  ⇒宮崎豪雨、津波被災地で壊れゴミになったソーラーパネルの写真など

  日本列島は台風の通り道。自然災害は想定しなければならない国なのに、国中にメガソーラーがある異常事態。

 ↑太陽光パネルの強度に言及した業者掲示板の記述を転載。「相当事故があるらしく私の知り合いの太陽電池屋はやめてしましました」

 台風の前に周辺のソーラーをチェック!あのちゃんの漫画チラシ ソーラー編 太陽光発電のヒミツ

 ↑ハリケーンで飛ばされたソーラーパネルの写真もあります。 漫画チラシを印刷してみんなで読みましょう。

 【危険を承知で推進中!】資源エネ庁が原発メーカー三菱に調べさせた太陽電池モジュール廃棄物の危険性

 【驚愕】30年後、日本はソーラーパネルと巨大風車のゴミ屋敷!再エネ廃棄物問題【設備には寿命】

 一斉に電子廃棄物のニュース。電子ゴミはパソコンだけではない。太陽光パネルも電子廃棄物。


 

 


鬼怒川が決壊した常総市。無堤防の場所を掘削してメガソーラー設置した若宮戸地区は「越水」

2015-09-10 | 常総市ソーラー問題

(管理人より)

9/10 栃木・茨城の大雨により鬼怒川の堤防が決壊しました。NHKではライブで現地の情報をヘリコプターから中継し続けていました。私はその様子を見ていたのですが、その際に「堤防が決壊した場所」ですというアナウンスとともに以下の映像が流れました。

メガソーラーが水没しています↓  決壊していたところは一箇所ではなかったのかもしれません。

救助の映像が出ていたところも決壊箇所でした。https://www.google.co.jp/maps/@36.0998915,139.9672758,680m/data=!3m1!1e3

他の報道によると、複数決壊箇所があるようです。決壊している複数の場所のひとつがここということになるのかもしれません。


全国的に河川沿いに作られているメガソーラーも何箇所もありますから、鬼怒川沿いにも当然ソーラーがあるだろうと思っていたら、案の定こういうことに。流されているソーラーパネルもあるかもしれません。

民家の屋根なども流されているのですから。 泥水の中に水没していますのでパネル自体は流されていなくても、もう水がひいても使い物にはならないでしょう。

地元ではないので画像から特定が難しいのですが、「茨城県常総市 三坂町 若宮戸」 で検索し、衛星画像で調べましてみました。

グーグルマップより  グーグルの更新がなされていないのでちょっと古い衛星画像だとは思いますが以下の場所かもしれません。↓ ちょうど造成している時かもしれません。

 

おそらくこの太陽光発電事業について、昨年2014年の5月に常総市議会で質問している議員がいました。

議事録から抜粋転載します。↓


常総市議会会議録 

常総市:平成26年5月定例会議(第2回会議) 本文 開催日:2014.06.02  より 抜粋転載


   〔15番風野芳之君登壇〕

◯15番(風野芳之君) 15番の風野芳之でございます。通告に基づきまして一般質問をいたします。
 きょうは傍聴の皆様は地域の皆様方でございまして、私の今回の質問に対する自治会等の皆様方も含めて傍聴、大変御苦労さまでございます。ありがとうございます。聞かせていただきますので、しっかり聞いていっていただきたいとそのように思います。
 私が今回二つほど通告をいたしました常総市若宮戸地区、一番北のほうです、この地域の鬼怒川の堤防のないところがございまして、その辺のところについてお聞きしたい。あとは、広域消防でございます。
 かつて若宮戸地区というのは、私どもが子どものころ山がございまして38メートルくらいあったというように聞いております。そんなことで大変きれいな場所でございました。昭和40年代、高度成長時代に当時良質の砂がそこから取れたものですから、砂を運び出して開発というか山が低くなっちゃったような状況でございまして、その山が鬼怒川の土手のかわりをしてみんな安心して住んでいられたというような地域でございます。昭和40年、東京オリッピックのころからでしょうか、運び出したのが。そういうことで、今ほぼ平地に近いものになっております。
 今回、ここに上げた無堤地域の今後についてということなんですが、質問の冒頭に申し上げるわけなんですが、今回のこの事業、太陽光発電が計画されているわけでございますが、この事業に私ども地域の人も反対をしたとか反対をしようとか、そういうことの質問ではございません。むしろ地域が非常に明るくなったり、あるいはまたうっそうとしていた山がある意味じゃきれいになって明るくなるねというような考えの方もいらっしゃるわけでございまして、環境的には逆によくなるんじゃないかというようなことも含めて、喜ぶという方もいらっしゃいます。3年前の大震災の後、日本のエネルギー事情というのは大変な変わりようをしておりまして、そういう中の一環でもあるのかなとそのようにも感じるところでございます。そういう状態の場所で住んでいる地域の皆さんが一番心配しているのは、鬼怒川の増水時に水が堤防のない地域、この場所から洪水のおそれはないのかということについて、これからるる一問一答式で質問をしていきたい、そのように思っているところでございます。
 この地域は、運び出した砂の残りと申しましょうか、丘のような状態、丘陵がありまして、それが今までは40年代当時の30メートルもあったときは違ってはおりますけども、今現在もある程度の高さのものはあるわけでございます。しかし、今回の状態の太陽光発電パネルの設置状況だと、これは見ますと平らに工事を進めております。そういう状況なものですから、それをぜひとも質問をしていきたいと。ただ、鬼怒川は一級河川でございまして、常総市の問題ではないだろうというようなことで、当然国交省河川のほうの問題なんだろうとそのようには感じておりますから、常総市のほうでどうするこうするということはできないし、答弁ももらえないことだろうなというようなことはよくわかっての質問でございます。ただ、常総市としてどのような要望を出し、地域の皆様方に安心して住んでいただけるか、そのようなことについて質問をいたしたいと思っているところでございます。どうぞよろしく御答弁のほどお願いいたします。

◯議長(岡野一男君) 答弁関係の方、議場にお入りください。
 これより答弁を求めます。都市建設部長。
             〔都市建設部長飯田昭典君登壇〕

◯都市建設部長(飯田昭典君) それでは、風野議員の御質問にお答えいたします。
 鬼怒川左岸の若宮戸地区につきましては、堤防が築かれていない無堤部が約1キロメートルにわたり存在しておりますが、通称十一面山の丘陵部が自然の堤防の役目を果たしておりました。御指摘の若宮戸地先におきましては、ことし3月下旬に若宮戸地区の住民の方より丘陵部の一部が掘削されているとの通報があり、現地を直ちに確認し、鬼怒川を管理している国土交通省関東地方整備局下館河川事務所へ報告したところでございます。当該地区は民有地であったため、民間事業者の太陽光発電事業により丘陵部が延長約150メートル、高さ2メートル程度掘削されたものでありました。今年度の出水対策といたしまして、下館河川事務所で検討をしていただいた結果、太陽光発電事業者の土地を借りて丘陵が崩された付近に掘削前と同程度の高さまで大型土のうを設置することとし、現在常総市とともに交渉を進めている状況であります。また、今後は下館河川事務所において築堤の事業化に向けて検討していると聞いております。
 近年は、地球温暖化が原因と思われる台風の大型化や異常気象によるゲリラ豪雨により、今まで想定されなかったような大きな災害が全国各地で発生しておりますが、そのような事象がいつどこで起きても不思議ではない状況でございます。したがいまして、市といたしましては、無堤部の築堤について一刻も早く実施するよう、国土交通省に対し市が直接、また県内の筑西市から守谷市に至る鬼怒川流域の7市町で結成している鬼怒川下流改修維持期成同盟会からも常総市長が会長となっておりますので、要望活動を今後とも実施してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) ただいま国交省との折衝をしているというお話でございますが、現在、この無堤地帯というのは下館管内から筑西市から守谷、利根川に落ちるまでの状況の中で、ここ以外にはないのかなというふうな感じもするわけでございますが、実際、常総市が把握している距離というのは何メートルくらいあるわけでしょうか。

◯議長(岡野一男君) 道路課長。

◯道路課長(柴田 稔君) ちょっと今のところ、実際には全体を把握しておりませんが、常総市内においては若宮戸地区、先ほど申し上げましたように1キロ弱程度ですか、この地域が無堤地帯となっておりまして、一番危険な区域と判断しております。あと、他市町村では筑西市、結城市の一部、守谷市のほうにも無堤部が存在してございます。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) わかりました。そうすると、常総市の中で約1キロほど無堤地帯が若宮戸地区にあるんだということのように、今御答弁いただいたわけなんですが、この状況というのは以前も合併前ですね、石下町当時のころ、ここに堤防をつくるというような話があったようにちょっと耳にしているんですが、その計画についてはあってどのようにして聞いていったのか、経過等がわかれば教えていただきたい。

◯議長(岡野一男君) 道路課長。

◯道路課長(柴田 稔君) ちょっと記録にも残されておりませんので正確なことは申し上げられませんが、先ほど答弁の中で出てまいりました鬼怒川下流改修維持期成同盟会の過去の要望を調べてみましたところ、平成13年から要望してございますので、その当時からほぼ無堤部で危険だったという判断はされているのかと思います。あと、合併前にちょっと河川事務所でも検討したような経緯はあるということだけは聞いております。
 以上でございます。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) わかりました。後日、もしそういう状況で調べられれば、いつごろ計画されてどういう経過で聞いていった話なんだというようなことも、今後のことを考えればぜひひとつお調べをいただきたい、そのように思っております。
 そうしますと、当然先ほどの部長の答弁のように、国交省のほうでは土のうを積んでいくという状況でございますが、その状態というのは今回太陽光が整備されるであろうべき民間地がござますね。その民間地のほうに設置を計画していくということでございまして、今回あれは、ちょっと私も調べたところ、道路というのは堤防分として国が所有しているものというのは、道路を挟んで道路だけがそうなんですか、それとも両側に民有地が入っちゃっていて道路だけという考え方なのか。あの道路は、当然あそこに土のう積んじゃいますと通れませんからね、あれは通行できるようにしておいていただかないと困るわけですよ。ですから、民有地のほうに土のうを積んで洪水の対策をする、そのようなことで理解をしてよろしいんでしょうか。

◯議長(岡野一男君) 道路課長。

◯道路課長(柴田 稔君) このような実態が発覚しまして、それが3月下旬だったんですが、それ以降は河川事務所、あと太陽光ソーラーの設置事業者、そちらと三者で今まで3回ほど接触をして交渉をしてまいりました。そういう中で、河川事務所のほうでは大型土のうをそこに設置するということで、太陽光の事業者のほうの御理解を得て借地するということでほぼ合意に達しているところでございます。設置する場所につきましては、河川の区域というのが今現在やっている太陽光のソーラー、さらに川寄りのところになっていまして、川の中に道路、あれが市道になっているんですが、あれから20メートルほど東側の位置が河川区域となっています。河川区域といいながら、あのところにつきましては、道路以外は全部民有地になってございます。ですから、河川事務所でも堤防を築くことになりましても、ほとんどが民有地ですから、その民有地の土地の所有者の方の協力を得られないと堤防をつくることができないというような状況ですので、今回は応急対策、間もなく台風のシーズンとかがこれから迫ってくるところでございますので、差し当たって応急対策として大型土のうを今ソーラー設置している事業者の土地、もとあった堤防上のところですか、あそこに設置させてもらうということで内諾を得ている状況でございます。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) そうですか。確認なんですけども、そうしますと、今で言えば東側、今の工事をしている、太陽光事業をしようという方の私有地の中に土のうを積ませてもらうと、そのようなことですね。ぜひともそういうことで協力をいただけるのであれば、現状と申しましょうか、今まであった山の高さと申しましょうか、丘陵の高さぐらいまではどうしてもやっておいていただかないといけないんじゃないかと、そのようにも思っておりますので、それはぜひ早急にやっていただきたい、そのように思います。
 それと、さっきゲリラ的な集中豪雨というような話で出たわけなんですが、今国交省が河川で持っている状況というのは、例えば百年に一遍の洪水を想定しているんだとか、あるいは現在何年か前に起きた洪水を基準としているんだと、そういうもののデータはしっかりと常総市はキャッチしていらっしゃるのかどうか確認をしたいと思います。

◯議長(岡野一男君) 道路課長。

◯道路課長(柴田 稔君) 鬼怒川の国の計画としての水位なんですが、それは百年に一遍達っするであろう水位、それをもとに河川計画を立ててございます。現在までは、今回削り取られた丘陵部なんですが、そこで約百年に一遍に来るであろう高さ、それを食いとめていた状態なんですが、今回削り取られたことによってそれを下回りましたので、今回は百年に一遍の水位、その辺まで土のうを積むということで河川事務所は考えているようでございます。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) 少し何となく安心したような答弁を聞いたわけなんですが、地域の皆さんは本当に心配をしております。ぜひとも早急にその高さの土のうをしっかりと積み上げてやっていただきたい、そのように思っているところでございます。また、あわせまして、高杉市長が地域の期成同盟会の会長をしているというようなことでございますので、大変心強いところもあるんですが、ぜひとも無堤地帯というものをこの常総市の中に置いておくこと自体、これがいずれにしても心配なわけですよ。ですから、この辺のところをもう一度しっかりとフォローをかけていただいて、一日も早い堤防の設置をやっていただければなとそのように思うところでございまして、市長、ちょっとお考えがあれば御答弁いただければありがたいです。

◯議長(岡野一男君) 高杉市長。
               〔市長高杉 徹君登壇〕

◯市長(高杉 徹君) 先ほど説明がありましたように、私は期成同盟会の会長をしておりますから、毎年国土交通省のほうへは要望はきちんと上げております。先ほど説明されましたように、鬼怒川については無堤のところが常総市内では先ほど言った箇所、結城、あるいは守谷にもあるわけですから、各首長とも連携をとりながら共通の要望事項として、水害の際に被害が起こらないように力強く要望をこれからもしていきたいと思っております。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) そういうことでございまして、無堤地帯そのものというのはこういう時代でございまして、いつどんな洪水が来るかわからないという時代でもございます。ぜひとも一日も早い後の対策、土のうを積んでおいてそのままで置いておくというようなことではないでしょうから。当然、土のうについては管理者が来てくれて河川は河川で管理してくれるんでしょうね。

◯議長(岡野一男君) 道路課長。

◯道路課長(柴田 稔君) 鬼怒川は一級河川でございまして、国が直接管理する直轄河川となっておりますので、今回の土のうの設置に関しましても国が設置する土のうでございます。ですから、管理については当然国がやるべきものであります。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) ありがとうございました。それで、あそこの太陽光の設置時期というのは、常総市のほうでは届け出や何かというのはキャッチしていらっしゃらないんでしょうか。稼働はいつごろからして、整備事業がいつごろ終わるのかということをお聞きできればと思っています。

◯議長(岡野一男君) 道路課長。

◯道路課長(柴田 稔君) このソーラー事業に関しましては、建築物をつくるものでもないということですので、開発とかそういう届け出は市のほうになされておりませんでした。そういうこともございまして、ちょっと把握はしてなかったんですが、土のう設置について何回か接触しておりまして、その中の話では、大体6月中くらいに整地が終わって7月から太陽光パネルを設置するという予定で聞いております。

◯議長(岡野一男君) 風野芳之君。

◯15番(風野芳之君) わかりやすい説明、答弁をいただきましてありがとうございました。いずれにしましても、いわゆるあの地域、十一面山に面した若宮戸地区というのは、先ほどもちょっと申し上げましたけども、本当に環境のいい地域でございます。しっかりとした管理をしていただきまして、住民の皆さんが安心して安全に暮らせる、そういう地域にぜひお育てをいただきたい、そのようなことを願って、きょうも自治会の方が大変心配で傍聴に来ていただいておりますので、ぜひしっかりとその件をよろしくお願いしたいと思います。
 以上で若宮戸地先の鬼怒川無堤地帯の今後についてという質問については終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。




【概要】

●2014年3月下旬に若宮戸地区の住民より、丘陵部の一部が掘削されているとの通報。

●当該地区は民有地であったため、民間事業者の太陽光発電事業により丘陵部が延長約150メートル、高さ2メートル程度掘削された。

出水対策として、太陽光発電事業者の土地を借りて丘陵が崩された付近に掘削前と同程度の高さまで大型土のうを設置することに。(河川事務所・常総市役所・太陽光発電事業者)

河川事務所は百年に一遍の水位、その辺まで土のうを積むということで考えていた。


結局、大型土のうが積まれたのか、このたびの被害との因果関係はあるのかなどは検証しなければわかりませんが、メガソーラー設置場所に浸水していることは事実です。

議事録をみるとメガソーラー建設地周辺の住民からも水害への不安の声が寄せられていたにも関わらず、国と市と業者で大型土のう程度の対応で市民を納得させていたということです。

とりあえず土のうで対応して、長期的には堤防を作ることにしていた矢先にこの状態。

議員も質問していながら、メガソーラー建設に反対しているわけではありません。

認識の甘さがはっきりとわかる議事録になっています。市民の命を預かる立場の人間が、このようなことをやっているわけです。ε=(・д・`*)ハァ…

国策再生可能エネルギーを疑いもしない、地方行政と国と業者のせいでたくさんの人の家が流されたのだとしたら・・・・

問題はそれだけではありません。

このような大雨による災害が起こるとあらゆる有害物質が流出します。東北大震災の津波の時もそうなりました。

堤防が決壊した河川流域の住宅だけでなく化学工場などに保管されている化学物質などが破損流出の恐れがあります。

※福島第一原発爆発時に茨城県に降り注いだ放射性物質も、水に流されて移動することになります。放射能汚染はまだらな状態になると思われます。

当該メガソーラーも水没していましたし、住宅が泥流で倒壊すれば、もし屋根に乗せていれば太陽光パネルも流されることになるでしょう。

NHKの上空からの映像を見ると、工場やガソリンスタンドやタンクローリーなどの危険施設、大型車や重機、なども浸水していました。↓

有毒物質や油の漏洩が懸念されます。 水と一緒に流れて田んぼや畑の土壌を汚染することになるわけです。

収穫前の稲も、様々なもので汚染された水を吸い込むことになります。

自動車などは水が引いてから、バッテリーが自然発火する恐れがあるそうです。 太陽光パネルも発火の危険があります。

参考 

【驚愕】事故情報データバンクシステムには、太陽光発電システムの火災事故等の情報が220件も?!

 

今回 栃木・茨城では住宅が浸水倒壊しているので、かなりのガレキが発生することが予想されます。津波震災がれきのことを考えると、また国は広域で処理する可能性があります。

こういう災害が起こるとあらゆるものが大量のゴミになるということです。

ソーラーパネル・テレビ・パソコンなどの電子廃棄物。

参考 必見  自然災害で太陽光パネルはあっという間にゴミになる。それなのに何故「災害時のため」のメガソーラー?

日本列島は台風の通り道。自然災害は想定しなければならない国なのに、国中にメガソーラーがある異常事態。


そして、有害な物質を含む可燃ゴミを、ゴミ焼却場で大量に燃やすという事態になるのです。

 

災害がれき、国が処理 法整備、震災が教訓 環境省方針

「鬼怒川堤防はソーラーパネル業者が削ったから決壊」という2ちゃんねるのスレッドが早速作られました。そしてそれがデマだというまとめが作られました。

国と企業にとって不都合な内容の時には2ちゃんであえて拡散させ、炎上したあとに、「デマだ」と叩いて火消しする、というパターンがここでも見られました。

「決壊じゃない」という主張や 「決壊」と「ソーラーパネル」は関係がないという主張、民主党を引き合いに出す主張など必死な書き込みが数多くみられました。

混乱させるのが目的なのかもしれません。


そうこう調べているうちに以下のような発表がありました。 

2015/09/10 06:30(更新時刻:2015/09/10 21:01) 下館河川事務所・宇都宮地方気象台・水戸地方気象台共同発表の洪水予報・水位周知河川情報発表文 が出ました。

http://www.river.go.jp/nrpc0504gDisp.do?fldForeCode=8302803200&infoKind=1&reportTime=20150910063000&reportNo=4#options   より

利根川  鬼怒川  第4号  2015/09/10 06:30
下館河川事務所・宇都宮地方気象台・水戸地方気象台共同発表
はん濫発生情報発表
鬼怒川はん濫発生情報
鬼怒川洪水予報第4号
洪水警報
平成27年09月10日06時30分発表
下館河川事務所 宇都宮地方気象台 水戸地方気象台 共同発表

(見出し)
鬼怒川では、越水が発生(レベル5)

(主 文)
鬼怒川では、常総市若宮戸地先(左岸)25.35k付近より越水しました。(レベル5)


「雨量」「水位」等の情報は、下記のサイトからもご覧いただけます。
川の防災情報
パソコンから http://www.river.go.jp/
携帯電話から http://i.river.go.jp/

気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/

問い合わせ先
水位関係:国土交通省 下館河川事務所 防災対策室 電話:0296-25-2164 (内線) 591
気象関係:気象庁 宇都宮地方気象台 電話:028-633-2767
     気象庁 水戸地方気象台 電話:029-224-1105
 
 

 

 なぜこの若宮戸地区だけ、早々と「越水」宣言が出るのかわかりません。

決壊でも、越水でも、どちらにしても、川があふれて大量に水が押し寄せてくれば被害は甚大です。

メガソーラーのための掘削が、結果的に越水を早めたり、増大させることにつながってはいなかったかということについての検証が必要です。 

 

参考記事

大量にあるので申し訳ないですが、少しずつ読んでいただけたらと思います。※管理人は原発推進派ではありません。

 

 

鬼怒川が決壊した常総市。無堤防の場所を掘削してメガソーラー設置した若宮戸地区は「越水」

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 業者の施工のせいにしてはいけない。再エネそのものが事故の元、国策自体が自然破壊になっている

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高知県土佐清水市緑が丘のメガソーラーの為に削られた山から泥が海に流出。大岐の浜にも建設計画。

 太陽光パネルは安全だと思ってる方へ見て欲しい情報(2)台風・竜巻でパネルはぶっ飛んでいます! 

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