ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

中国でのごみ処理施設反対運動を知る。NHKは「セメント会社がゴミ焼却場を作ること」を報じない。

2015-04-13 | 被爆者、被害者、市民の声

中国のゴミ処理施設 反対住民と警察が衝突

4月8日 15時58分 NHK 

中国で、ゴミ処理施設の建設に反対する住民が政府の施設を取り囲むなどして警察と衝突し、地元政府が計画の撤回に追い込まれ、深刻化する環境汚染に対する住民の強い不満がうかがえます。

衝突が起きたのは、中国南部、広東省の羅定市で、住民によりますと、6日から7日にかけ、ゴミ処理施設の建設に反対する大勢の住民が建設予定地の工場や地元政府の施設に押しかけました。

住民は、警備にあたっていた警官隊と衝突し、子どもを含む数人がけがをしたり拘束されたりしたということです。

また、インターネット上には、参加者が工場の施設の一部や警察の車両を壊す様子とみられる写真や動画が投稿されています。

こうした状況に対して、地元政府は8日声明を出し、ゴミ処理施設の計画を撤回する決定をしたと明らかにするとともに、住民に対して過激な抗議活動をしないよう呼びかけました。

中国では、ゴミ処理施設ができれば周辺の大気や水の汚染がさらに悪化するとして、各地で大規模な抗議活動が相次いでいて、深刻化する環境汚染に対する住民の強い不満がうかがえます。

 

 (管理人より) 中国でのごみ処理施設反対運動はすごいですね!!とりあえずNHKニュースでも報じてはいますけど、なぜか画像はなし。「ネット上にある」と言ってるくせに載せてないなんて変ですね。

「住民の不満」などと、住民運動を見下したNHKの記述にも呆れます。

早速、中国事情にも廃棄物問題にも詳しいジャーナリストの山本節子さんがブログに取り上げてくださいましたので、こちらを是非どうぞ!

 

中国でごみ焼却炉計画に住民が大抗議 

中国の焼却炉「暴動」続き 

 

山本節子さんのブログ記事の中の中国語のニュースソースから、ブログ風の谷読者の方に翻訳をしていただきました。感謝です!訳文のみ掲載します。

 

广东反垃圾焚烧厂升级:万人围攻警局 中小学罢课(图)

2015-04-07 14:51:03 

広東ごみ焼却場建設反対運動がエスカレート 数万人が警察を包囲し小中学校は休校(写真)

広東省雲浮羅定市朗塘村の数万の住民が、華潤セメントがゴミ焼却場を建設することに不満を訴えた。すぐに一連の抗議行動となった。デモ隊が派出所に攻め入り、役所を包囲し、破壊し、幾台もの警察車両をひっくり返した。

また警官と衝突、現在数十人がけがをし、20名以上が逮捕された。目下、双方は対峙しており、現地の小中学校は全面休校となっている。村民たちは、役所がごみ焼却場の建設を中止するまで抗議行動を続けると宣言している。

すべての武装警察官が出動

 

朗塘鎮の村民の話によると、役所は公示も環境評価も行われていない状況下で、華潤セメントの傘下であるセメント工場とごみ焼却場建設の契約を結んでおり、計画によると、この焼却場は今年の末には完成する。「これは民意をまったく顧みず、村で人口の密集する地域に大型の生活廃棄物の焼却場を建設するということだ。」

村民によると、一度建設されてしまえば毎日300トン以上の工業廃棄物、生活廃棄物が焼却され、必ず村に毒ガスによる重篤な汚染をもたらすという。

現在、村人たちはネットで呼びかけ、清明節の際、デモ行進を行い、「子孫の代の健康を引き換えにすることはできない、農作業を一時停止し、華潤セメントが羅定を出ていくよう行動しよう!」と訴えた.

村民たちはこの呼びかけに呼応し、街頭に集まってきた。5000人近い村人が「ごみ焼却場建設反対」と書かれた横断幕を掲げ、各村から役所及び華潤セメント工場の抗議へと集合したが、

武装公安、特別警察部隊計500人以上が鎮圧のため唐辛子水、催涙弾を使用し、警棒でデモ隊を殴り、子供や老人までが見逃されることなく、数十名の村民がけがで入院し、20名を超える人が逮捕された。

憤怒した村民の抗議行動はエスカレートし、ほぼ全員の村人が道を塞ぎ、セメント工場を包囲し、役所を包囲した。

甚だしきに至っては、朗塘村の派出所といくつもの警務室に攻め入り、中を破壊し、幾台もの警察車両を打ちこわし、ひっくり返した。他の村民はセメント工場の正門に放火した。

村の幼稚園及び小中学校は昨日午後より休校し、声援を送っている。当局は周囲の地域から大量の武装警官と公安を送り、雲浮市の高速道路出入り口にバリケードを設置し、現地に入るマスコミにも厳しく取り調べを行い、進入を許さない状況だ。

当局は建設工事を暫時中止 村人はカネの受け取りを拒否

昨日夕方の発表によると、羅定市役所は、ごみ焼却場の建設を一時停止することに同意したが、村民はこの回答には満足していない。村民たちは、雲浮と羅定、両方の役所は二年前に朗塘にセメント工場ができる時、住民の同意を得ることをしなかった。今またその歴史が繰り返されそうとしている。「我々が要求しているのは中止することだ、一時中止することではない。

一時中止にすれば、若者が全員いなくなるのを待って、またこの建設工事が持ち上がる。そうなれば阻止することもできなくなるのではないか?」

また村人は、現在、華潤セメント工場が既に朗塘村に重篤な汚染をもたらし、その灰が空を覆い、騒音公害も起きていることに

「我々は絶対に悪臭に満ちた毒のごみで我々の子孫に害をもたらしてはならない」という。

  


 

ニュースソースを見ると、「セメント会社」がゴミ焼却場を建設すると書いてあります。それなのにNHKのニュースは「セメント会社」とは一言も書いていません!

海外のニュースをNHKのフィルターを通し歪めて日本に伝えているということです。

中国でセメント会社が人口密集地域にゴミ焼却場を作るということを知られたくないということでしょう。

同時にセメント焼成が廃棄物焼却と同じ危険な焼却行為であることも、日本の国民に知られたくないのだということがわかります。

震災がれき問題の際に、PM2.5を中国の大気汚染ということにすり替えて、大キャンペーンをしたのもそのため。

セメントキルンも焼却炉ですから、日本のセメント工場でも様々な廃棄物を一緒に燃やしてPM2.5の発生源となっています。

つまり、国としてはそこを最も知られたくないわけです。

今後、放射性物質を含むあらゆる廃棄物を、循環型社会推進という大義名分のもと、リサイクルと称してセメントに混ぜ込んで燃やしてしまおうという国の目論見のじゃまになるニュースだということです。

中国の反対運動を見て、日本で焼却炉やセメント焼成に対する反対運動が起きて欲しくないわけです。

NHKはいかにも住民が過激で悪いように報じていますが、ニュースソースを訳すと、警察もひどい。住民を暴力で弾圧しています。

 

まあ、国民性はさし引いたとしても、これだけの反対運動が起きるほどのことを、日本ではあちこちで進められているという現実に、もういい加減気づかなければなりません。

自治体などのゴミ焼却炉、産廃処理施設のゴミ焼却炉、下水汚泥の焼却炉、あらゆるプラント内の焼却炉、それにいま大推進されているのがバイオマス発電所、火力発電所です。

すべての焼却施設はPM2.5の発生源です。原発事故後は、大なり小なり放射性物質を含むゴミが燃やされています。

 

セメント焼成がいかに危険かわかる論文を引用しておきます。抜粋翻訳

The Health Effects of Waste Incinerators 4 th Report of the British Society for Ecological Medicine Second Edition June 2008 Moderators: Dr Jeremy Thompson and Dr Honor Anthony

廃棄物焼却炉の健康影響
英国生態医学学会 第4回報告 第2版 2008年6月

監修 ジェレミー・トンプソン博士 オナー・アンソニー博士

10-2  放射能

a) 焼却炉との関連性

英国では30以上の焼却場で放射性廃棄物を焼却する。ほとんどの国はこれをあまりにも有害であるとみなしている。米国で焼却されている放射性廃棄物の大半は、アルファ線かベータ線を放出するものである。これらのタイプの放射線はその透過力が小さい(細胞内ではアルファ粒子は数ミリメートル、ベータ粒子は数センチメートル)ため、体外ではあまり危険ではない、とはいえベータ線は皮膚を通過しうる。

焼却された場合、この比較的安全な物質は、非常に危険で不吉な汚染物質に変わる。焼却の間、数十億の放射性微粒子が形成され大気に放出されることになる。これらは不運なときにたまたま風下にいた人間により吸引され、肺と循環器を通り、細胞に入り込む可能性がある。体内に入ると、それは放射線を放出し続ける。アルファ線は非常に透過力が小さいが、多大な破壊力がある。アルファ線とベータ線のどちらも、体内の周辺細胞にとっては極めて破壊力があり発ガン性がある。放出された数十億の放射性微粒子のひとつひとつが大変現実的な危険性を表す。この物質には安全な閾値があるはずがない。この焼却方針からのリスクは明白である。

放射線は体内と体外では際だって異なるのだが、安全基準は奇妙にもこれらの違いをまったくつけていない。たとえば、ベラルは、前立腺ガンは、原子力産業に従事する労働者においてはより高いことを発見した。外部被爆に関して相関関係はなかったが、内部被曝に関しては非常に有意な相関関係があった。動物実験は、これをずっとより明確にしており、0.01ミリグレイの90を注射されたネズミは、その量がバックグランド放射線より200倍低いものであったのに、病理学上の損傷を持ったことが発見された。 より懸念されるのは、次世代以後に渡る影響もまた実証されたという事実である。 ストロンチウム90を注射された雄から二世代目のネズミは、致命的な遺伝子損傷を持ち、染色体損傷が遺伝子を通じて放射線を浴びたネズミの子孫に受け継がれたことを実証した。

多くの人々は、害を引き起こすにはいかに微少な放射能があればよいかを知れば驚くだろう。チェルノブイリ事故後に羊のストロンチウム90が検査され、その限界値は肉1キログラムについてあまりに小さくて見ることができないほどの、0,00000000019グラムであった。しかし、様々な規制は、同様に微少な量の放射性物質を含む数十億の微粒子が焼却炉から大気中に放出されるのを許可している。

これとは対照的に、自然バックグラウンドの放射能は、せいぜい小さな害しかない。たとえば、アバディーンは、自然バックグラウンドの放射線のレベルが2倍になったが、白血病やガンのリスクは全く増大しなかった。

b) 他の焼却場との関連

放射性物質を放出する焼却場周辺での白血病およびガンの発症の増大は、十分な文献がある。シースケール(*英国セラフィールド再処理施設の近くの村)公衆衛生調査は、子どもたちが他の場所におけるよりも白血病にかかる見込みが10倍、ガンになる見込みが3倍高いことを発見した。ドイツのKrummel およびGoesthact原子力施設から5キロ圏内に住む子どもたちにおける白血病の発症は、ドイツ全体よりもずっと高い。 重要なことには、白血病の最初の発症は、Krummer原発が稼働し始めて5年たってやっと現れた。ダウンレイ(Dounreay。スコットランド。1955~1994)発電所では、子どもの白血病は6倍増加し、またオルダーマストン(Aldermaston。イングランド南東部の村。英国の核兵器計画および核軍縮運動の象徴。)でも五歳未満の子どもに白血病が増大した。

白血病発症率の急上昇は、1980年代の米国マサチューセッツにおいてピルグリム原発に隣接する5つの町でも認められた。それは、その10年前、燃料棒に不具合があったための放射能放出事故に関連があると考えられた。「気象学的データは、ピルグリム原発放射能漏れで被曝した可能性が高い個人は、被曝の可能性が最も低い人たちと比べ、ほぼ4倍白血病のリスクが高いことを示した。」 

世界中の136の原発を調査した17の公式報告書に対する最近のメタ分析は、この問題をグローバルな視点で捉えた。研究者たちは、9歳未満の子どもたちにおける白血病の死亡率で21%、25歳未満においては同10%の上昇を発見した。 研究者たちは、これらの発電所からのこれまでの放出は余りに低く、スタンダード基準(単一あるいは間欠的な高レベル放射能に基づくもの)を用いては、白血病の説明ができないことに留意した。 これについて考えられる説明は内部被曝であり、それにおいては体内に取り入れられた微細な放射線量が十分ガンや白血病を引き起こすというものであろう。

このことは、放射性物質を焼却し環境中に放出する危険性についての強い警告とみなされれるべきである。ここで述べた証拠の重みは、大気中の放射能は有力な発ガン物質であり、また極めて有害となりそうであることを強く示唆する。 大気放出を許すことがそもそも無謀であるが、これを他の発ガン物質が様々に合わさったものに結合させることは無思慮である。

10.3  汚染物質の拡散

米国科学アカデミーの一組織で、米国連邦政府への勧告機関として設立された米国学術研究会議は、焼却炉により影響を受けるのは、労働者や地域住民の健康だけではないと結論づけた。より遠くに住む住民たちもまた、焼却炉の汚染物質に暴露していそうであると報告した。

米国学術研究会議は次のように発表した。「ダイオキシン、フロン、水銀のような残留性のある大気汚染物質は、広範な地域に―発生源である地元地域や国よりもずっと遠くに―拡散する可能性がある。焼却炉施設により汚染された食物は、焼却施設近辺の、あるいはそれから遠く離れた住民により消費されるだろう。

それゆえ、食料生産地での汚染物質の堆積が、食料市場への輸送によって遠く離れた地域の住民のいくらかの暴露という結果になる可能性もある。しかしながら遠距離の住民は、汚染物質の長距離移動、および焼却炉施設から遠い離れた場所での低レベル汚染物質の広範な堆積を通じて、(*発生現地の住民より)もっと暴露する見込みがある。」

米国学術研究会議はその後、あらゆる焼却炉から発生する負荷の増大は、現地のレベルを超えた慎重な熟慮に値するとの見解を発表した。これは、英国での現在の焼却炉推進政策と明らかに関係がある。重要な点は、有害な微粒子が微細であればあるほど、一般にはより有害な化学物質をもち発ガン物質が付着しており、最も遠くに伝わるという点である。

大抵の化学汚染物質は、親油性があり、それゆえ降下後に降雨により簡単に流されることはない。それらの物質が作物に突けば、食物連鎖に入っていき、そこで生物濃縮する。今日英国の食物における大抵のダイオキシンは、旧式な焼却炉から飛んできたことはすでに認められている。食物連鎖に入ることができるすべての化学物質は、遅かれ早かれ胎児や授乳中の幼児において最高の濃縮度に達することになるだろう。

大気中への汚染物質の放出が目に見えずとも悲劇的結果になることの顕著な最近の一例が、カナダ最北部の極地地帯の、Nunavut(* weblio: 1999年に創設され、唯一イヌイットによって治められる北カナダの北極領土)において見られてる。この地に住むイヌイットの母親たちは、南に住むカナダ人と比べてその母乳中のダイオキシンのレベルが2倍である、それも300マイル以内にダイオキシンの発生源が皆無であるにも関わらずにだ。

ニューヨークのクウィーンズ・カレッジの自然体系の生物学のセンターの、コモナー博士とそのチームは、コンピュータプログラムにより、北米における4,400のダイオキシン源からの放出を追跡した。この研究システムは、有害物質放出のデータと気象学的記録を結合させた。Nunavutにおける汚染の主要要素のうちには、米国の3つの自治体焼却炉があった。

 10.4 セメントキルン

このレポートは主として焼却炉に関するものであるが、焼却炉とセメントキルンを比較することは有益である。どちらも同種の有害な排出物を生産し、このレポートの多くが両方に関係するものである。セメントキルンは石灰岩地質、シェール、粘土をセメントに変える。セメントキルンは、必要な高温を生む出すため大量の燃料を要し、このためタイヤや、ゴミ焼却による燃料、ケムフューエル(化学燃料)や2次液体燃料(SLF)やリサイクル液体燃料(RLF)といった幾つかの呼び名がある工業上廃棄物、および有害廃棄物などの、非従来型の燃料を利用することになる。

しかしながら、有害廃棄物焼却炉のそれと比べて、セメントキルンの大気汚染とプラニング管理はかなり弱い。セメントキルンは、焼却炉に似て大量の有害廃棄物を生む。タイヤの焼却はダイオキシンと亜鉛を伴う排出物を生みだし、石油コークスの焼却は、バナディウムとニッケルを生む。水銀とヒ素の放出は、それらが気化するため制御できない。ダイオキシ類によるリスクは、大抵のセメントキルンがそれらを除去するのに必要な活性炭を持たないため、(焼却と比べ)かなり大きい。

PM2.5の微粒子のリスクは非常に深刻である。焼却炉から放出されるすべての微粒子の重さの限界値は、一立方メートルにつき10mgである。しかしながらセメントキルンは、1立方メートルにつき30~50mg放出することを許可されている。これは、それ自体過剰であるが、セメントキルンからの放出物の重量は、焼却炉からのそれよりも、最大で5倍大きくなる可能性がある。それゆえ、一部のセメントキルンには、通常の稼働状態にある焼却炉のそれよりも20倍過剰な微粒子と他の有毒物質の放出を生む可能性がある。さらに悪いことには、それらは焼却炉よりも貧弱な軽減装置を持ち、大抵は金属とダイオキシンの放出を減少するのに必要な活性炭を持たない。

その電気集塵機は、爆発の危険性により一酸化炭素のレベルが増大した場合、停止される必要がある。このとき、放出が緩和されなくなる。これはあるセメントキルン工場で1年に400回生じたことがある。これらの事態で放出される微粒子の量は莫大であり、測定可能な最高レベルで、1立方メートルにつき20,000mgに達する。最近の研究は、PM2.5の微粒子の些細な増大が、心臓血管系と脳血管系の死亡率を増大させるものであることを実証した、それゆえ、このレベルの放出を許可することは、ほとんど無責任である。

信じられないことには、PM2.5の微粒子は、定期的に測定されない。英国における一つのセメントキルン工場での登録慈善団体による独立検査モニタリングは、平均して15分の測定を用いて、継続的に微粒子レベルを記録してきた。彼らは微粒子が極端に上昇するのを発見したが、それは普通は夜間にピーク値になり、時には1週間に数回発生し、PM10以下の微粒子が1立方メートルにつき4500マイクログラム以上のレベルに達し、PM2.5以下の粒子が1立方メートル170マイクログラム以上に達するような状況であった。

微粒子に関する現在の科学知識では、これらのレベルは、心臓血管系の死亡を引き起こすと予想されているため、その発見は、すべてのセメントキルン周辺で独立機関によるモニタリングが緊急に必要であることを明示している。

このモニタリングは、現在のモニタリングと規制システムにおける主要な欠陥を露呈させた。有害な廃棄物の熱処理は常に極めて危険な活動であり、それゆえ入手可能なまさに最善の技術が用いられる必要がある。セメントキルンは、有害な廃棄物を安上がりに焼却するために効果的に使われつつある。悲しいことに、有害廃棄物は概して最も規制が少なく最も安い処分方法、つまり実際には最大の健康リスクと最大の環境被害を生み出す方法に行き着いてしまう。

セメントキルンの技術は、実質的には20世紀の初め以来ずっと変わらないままである。セメントキルンは効率と有害廃棄物の破壊を改善するため、最小限の程度で改造や追加改造され得るのみである。環境のための特別調査委員会は、10年以上前にセメントキルンの安全性についての調査を勧告したがこれはずっと無視されている。なぜなのか?

セメントキルンはそれゆえ、きわめて深刻な健康影響の結果を生む可能性がある。信じられないことには、これらのセメントキルンの一部には、住民の健康に大きな影響を与えると予想される町中心部に立地しているものがある。 それらがそもそも許されているという事実が驚きである。というのは、その最大の影響は不可避的に人間社会の最も脆弱な構成メンバーに、そして特に出生前の胎児に及ぼされるからである。

 

セメントは私たちの暮らしに必要なものだけれど、作るのにこれだけのリスクがあるということは日本では知られていません。

しかも、福島原発事故以降は、セメント企業が震災がれきなどの有害廃棄物をどんどん受け入れています。

 

このようにゴミ焼却というのは中国では市民がこういった抗議を展開するほどの危険な行為なのです。☟

 





 


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