ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

北九州市の共産党市議団は宮城県の横田議員の質問を聴くべきだ!

2012-06-29 | 震災瓦礫問題

http://blog.canpan.info/jcpmiyagi/archive/258  より転載

6月27日、宮城県議会本会議で横田有史議員が行った一般質問のうち、がれき処理問題をとりあげた部分の大綱は以下のとおりです。

私どもは「阪神淡路大震災」から丁度十七年目に当たる、今年一月十七日に神戸市長田区を訪れ、「復興という名の地獄」とテレビで特集され、当時の貝原兵庫県知事が『「被災者の目線とのズレ」「復興特需の大企業への発注」がもたらした「創造的復興」の悲惨』と深い反省を込めて述べている現状を、つぶさに視てきました。
 その一方で五月には、一九九三年七月十二日(の深夜十時十七分)に発生した、北海道南西沖地震と津波で壊滅的被害を受けた奥尻島をたずね、町の基幹産業である「漁業の再生」、そして「働く場と住まいの再建」に、極めて"スピード感のある復興"を成し遂げてきた状況を、感動を持って視察してきました。
 こうした、相反する「復旧・復興をめぐる二つの道」の経験を踏まえて、この一年数ヶ月の「宮城の復旧・復興の実情」を見直して見ると(『復興と言う名の地獄』と称された)「阪神・淡路」を遙かに超えて、(まさにナオミ・クラインが解明した)『ショック・ドクトリン』いわゆる『惨事便乗型資本主義』の"最大の標的"とされていると言って過言ではありません。(その角度から以下・数点伺います。)

(1)「がれき処理」をめぐる根本問題と是正策について
何よりも、宮城県のがれき処理を巡る経緯は、『県民の早く処理してほしいという願い』を逆手に取った、異常極まりないものと言わざるを得ません。

第一に、①三・一一直後の三月二十八日には「三年以内の広域処理」の方針を発表。②県が、(関係市町村から)「委託」を受け、仙台市以外を四ブロックに分けて処理する。③航空写真などを元に、仙台以外のガレキの総量は千五百十五万四千㌧、処理費用は五千三百十三億円という、ブロック別に区分された「予算措置状況」のペーパーが、早々と出回る。などの事実経過が示すように、県とは全く無縁のところで策定された「処理計画」です。

 第二に、案の定、七月三十日に県庁秘書課と廃棄物対策課に届いた、「仙南の建設業者」を名乗るメールで、『環境省とスーパーゼネコンが話し合い宮城県のがれきの二次処理について割り振りを決めた』と、ブロック毎にゼネコン名を記載した談合情報が届く。その後に地元の反対などで分割されたブロックもあるが、5月25日の「気仙沼ブロックの大成」で完璧に完成。(『談合をカモフラージュするため、石巻ブロックはダミーで大成JVが入札参加する』とまで、ご丁寧に「予言」。)「調査に関係当局も動いている」と言われていますが、まさに見事な「談合ぶり」であると言わざるを得ません。

 第三に、県庁職員も「異常だ」と述べている様に、石巻の契約額一千九百二十四億円という空前絶後の大公共事業の契約をたった二日間の審議。(九月議会に追加提案された)名亘ブロックの合計一千二百億円についても、わずか半日の委員会審査など、全てが短期日の議決。「プロポーザル総合評価方式」の入札では、毎回明らかに異常な採点を行う方が居ながら、今なお、氏名を明らかにしないと言う異常さ。さらに議会には「落選したJVの提案内容」等も一切示さず(「その是非の判断もできない」状況で、)議会手続き上も許し難い暴挙と言わざるを得ません。

 第四に、「石巻ブロック」については(、約六百八十五万㌧のうち、石巻港工業団地に集められた)瓦礫の約四十万㌧を一度、船で県外に運びだし、(焼却プラントなどを建設の後一旦戻し、)第二段階で約二百五十四万㌧を県外広域処理すると言うのが鹿島の処理スキームで、(早々と全国各地と交渉しており、)そうした運送費用も含めて予定価格を積算できたのは「鹿島」しかありませんから、正に自作自演。しかも、広大すぎるエリアの石巻が、唯一「広域処理」にこだわっているのも、そうした「枠組み」を「正当化」する口実に過ぎないとさえ言われています。

 第五に、全国で四十八社、宮城では電気工事のユアテックのみ。結局、県内では一社も参加資格のない「総合評点値千五百点以上」という縛りをかけ、出資比率も五十%というのですから、全国数社のスーパーゼネコンで分け合う、完全に「地元企業を排除」する、異常な発注劇です。分離分割による地元企業の活用、さらに労働者に適正な賃金を保障する「公契約制度」の導入などにより地元経済の活性化と雇用拡大を図るべき時に、完全な逆立ちした県政と言わねばなりません。

 第六に、(広大な処理区域にブロック設定したため、)一番早く契約した石巻の場合、日量三百㌧の焼却炉を五基も全国から移設する計画で、一基目の火入れはやっと五月。全部稼働するのは八月以降。最後の気仙沼ブロックの契約はなんと今月に入ってからと言うお粗末ぶり。その一方で仙台市は約百三十五万㌧の瓦礫を三カ所に分けて処理を進め、来年5月には完了し、石巻の十万㌧を受け入れても余裕という状況。結果的に市町村単位で処理を進めている仙南ブロックはすでに七〇%以上などの処理状況を示しており、広域四ブロックと言う最初の「計画と手法」が重大な間違いであったことは明白です。

 第七に、しかも五月二十一日には、瓦礫の総量が四〇%・四百万㌧の減。広域処理要請の三百四十万㌧を大きく上回ったにもかかわらず、更に百十万㌧の県外処理が必要としていますが、そのうち可燃物と言われる七十五万㌧は県内に(仙台市の三基を含めて)二十九基も造った「仮設焼却炉」を融通して活用すれば、おつりが来るはずです。又「命の森の防潮堤」や避難高台を兼ねた「鎮魂の丘やメモリアル公園」、さらには「沈下した地盤のかさ上げ」・「石巻港の埋め立て」などに活用すれば、県内処理で完結する条件が大きく広がっていることは明らかです。

 第八に、今回のがれき処理の最大の問題は、その線量や濃度の多寡に関わらず、従来の原発関連放射能汚染物の処理―すなわち百ベクレル以上の廃棄物はドラム缶に入れ、完全密封し保管する―処理と明らかに異なる対応を推進しようとしている点です。どんなに「安全・安心」を訴えても、札幌市長の「各地域・自治体ごとに、廃棄物処理で発生する放射能・線量=通常の廃棄物が基準」という主張や新潟泉田知事の「質問」などにも、環境省は何ら応えていません。

 放射能への不安にまともに答えないまま「広域処理」をがむしゃらに進めようとしている政府の態度は、全国に限りない混乱を持ち込んでおり、直ちに是正・見直しをさせるべき現状にあると言わざるを得ません。放射能汚染を危惧する方々が全国各地に避難している状況の下で、いたずらに追い打ちをかけ、感情を逆なでするような愚かな行為は直ちにやめるべきです。

 以上指摘したような、この一年間の宮城県の瓦礫処理を巡る諸問題について、知事はどのような所見を持っているのか改めて伺うとともに、今後執り得る「是正措置」があればお答えいただきたい。
 また、私ども日本共産党は、北九州市を始め全国各地で、「広域処理」の要請を受けとめて、協力していただいている自治体・住民の皆さんに、改めて感謝の意を表するものです。
 知事としても、全国各地で瓦礫の「広域処理」の受けいれを巡って多大な「苦労」をおかけしていることについて、礼節を尽くして「感謝」と「謝意」を届けるべきです。
 同時に、瓦礫の総量が大幅に減ったもとで、宮城県の瓦礫の「広域処理」の計画を抜本的に見直し、最大限県内処理で行ない、『宮城県については「広域処理」を行なわないで済む方向』を知事が決断すべき時期だと考えますが、如何でしょうか。それとも総量が減ってもあくまで計画の見直しを行なわないつもりか。お答えください。
 「広域処理の計画見直し」が必要と認めるなら、全国の「広域処理」を要請している自治体に対しても、総量が大幅に減り、計画の見直し・県内処理努力で要請がゼロになることもありうることをきちんと伝えるべきと考えますが、如何でしょうか。明確な答弁を求めるものです。


 

ここから管理人

横田議員の見事な追求です。「安全ながれき」があると信じている思考停止の北九州市議団は今すぐ賛成を撤回すべきです。北九州市議団は共産党が追及してきた、ゼネコン丸投げの公共工事への批判を忘れたのでしょうか!原発ゼロのお題目を唱えたところで、放射性物質の危険性を過小評価しているようでは、弱者に寄り添う政党とは絶対に言えないと思います。市民は見ています。

私は、政治家、政党、公務員、命に係わる職業の人の中で、3.11以降、原発や放射性物質についての危険性を学んでいない人、危険を過小評価する人がいることが信じられない。どんなに忙しくても自分の娯楽時間をなくしてでも睡眠時間を削ってでも、危険性について徹底的に学ぶべきだし、「賛否両論あるから棚上げ」など、中途半端な立ち位置になる人もよくわからない。だったら予防原則で動くべきだ。危険性を懸念する人を「風評被害」「非国民」などというのは、ファシズムだしいじめだ。「中庸」の論理なんて、放射性物質の半減期の前には何の意味もない。がれき広域処理も、再稼働もやめるしかない。やめなければ日本人全部が内部被ばくを増やし天寿を全うすることなく早く病気になって死ぬだけだ。「みんなが、少しでも長く生き延びられる方法を知恵を絞って考えなければ日本は滅びる。

管理人感想ここまで


 

ひなん者お話の会から転載  http://www22.tok2.com/home/clionet/20120627.html

福岡県のがれき説明会に
北九州市が指示を出していた


昨日福岡県は、7月9日北九州市の担当者を招き、全市町村を対象にがれき説明会を福岡市内で開催するとした。
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20120628ddlk40040363000c.html
東日本大震災:震災がれき広域処理、来月9日に説明会 県、全市町村対象に 北九州市の事例紹介 /福岡毎日新聞 2012年06月28日 地方版

県は27日、震災がれき広域処理について、全市町村を対象とした2度目の説明会を7月9日に福岡市で開催する方針を明らかにした。既に受け入れを表明した北九州市の手法・事例を紹介し、改めて受け入れ検討を求める趣旨。同市の担当者が直接、どのように受け入れ決定に至ったかを説明する。
参加対象は北九州市を除く59市町村と18の一部事務組合。当日は、環境省が被災地の現状や国の財政支援について説明。続いて北九州市の担当者が、市独自で設定した放射線基準の考え方や市民説明会の内容、今後の処理手続きなど検討から決定までの経緯を説明する。県も国との連絡調整や個別の事情に応じた協議、住民広報の方法などの支援策を紹介する。
県によると、がれき受け入れの可否については飯塚市、豊前市と田川郡東部環境衛生施設組合(大任町、香春町、添田町、赤村)の3市・組合が既に検討を始めているという。【林田雅浩】
 
現地での処理が進み、広域処理が見直されているこの時期になぜ、福岡県内でがれき受入れ説明会なのか。
6月28日、福岡県環境部廃棄物対策課計画指導係山本さんに電話をして理由を聞きました。
その返答は、「北九州市の要望があった」「国のお金の出方が追加された」というものでした。

なんと、北九州市が指示を出していたのでした。

以下はそのやり取りです。

Q なぜ今このようなものを開くのか
A 北九州市の要望と、国のお金の出方が追加されたため
  (広域処理を受け入れる自治体へ、国から予算の追加支援 があるようなニュアンス)
 
Q 現在広域処理が必要かどうかについてはどのように認識委しているか。
A 震災廃棄物が大部減ったと言うことは承知している。
 
Q 宮城県議会が全員一致して森の防潮堤というものを推進していることを知っているか。
A 聞いたことはある。
 
Qそれを実施するとガレキが足りなくなるということは承知しているか。
A… (よく分からない)
 
Q つい最近の宮城県の状況は調査したか
A 5月下旬の処理量の減少以降は知らない
 
Q 宮城県議会が全会一致で広域処理に反対している資料を送る。(送った)
  これによると、北九州市はともかく、後は近場でやると言っている。
  それなのに、九州から更に名乗りを上げると、現場は迷惑する状況なのを理解して欲しい。
A 資料は検討する。
 
Q 資料を検討した結果、予定が変わる場合には連絡して欲しい。
A 検討します
 
 
つまり、福岡県内の他自治体にがれき説明会を開催する経緯が、孤立することを恐れた北九州市の要請であったが分かりました。
 
これらを見ると、宮城県は、北九州市の北橋市長の窮地を救うために、ガレキを搬出しようとしていることが明らかです。
現地の新聞

北九州市が「石巻を救う」のではなく、「宮城県が北橋を救う」のです。

広域処理の目的が完全に逆転しています。
 
北橋市長は、「市役所の総力を挙げてガレキ受け入れ・焼却をする」と言ってます。29日、北九州市は市災害廃棄物受入対策本部を設置。全ての部署が、がれき対策部会を持つという異常な状態です。そのために多くの職員がかりだされています。
「(役所の本来の機能を麻痺させても)メンツを守る」という宣言をしているわけです。
 
住民の声を聞いて受入れ可否を決定すると言いながら、幹部職員に対しては説明会の前に「反対派とは白刃を交えて論破する」と言い切った北橋市長。
説明会でもろくな説明が出来ず、説明会で多数集まった地域住民からの反対意見アンケートは隠したままです。
これが民主主義でしょうか?

北橋市長の「役所という組織や権力をあげて、事実上ごり押しをするぞ。自分のメンツのために」というゴリ押しの結果が、北九州市、福岡県全体の風評被害です。
彼のメンツのために、北九州市、福岡県の漁業、農業、観光業は壊滅的な打撃を受けるでしょう。
受入れ決定が風評被害を発生させるのです。
受入れなければ、風評被害は全く起きないのです。

宮城県は議会をあげて広域化に反対し、村井知事との間に大きな溝が出来ています。
ここまでして成し遂げたいこの広域化で、一体誰が得をするのでしょうか?

 


今でも致死レベルの放射線が出ていてどこが収束か!再稼働なんて狂気の沙汰「起ちなはれ!」

2012-06-28 | 再稼働反対

福島第一1号機、建屋内で過去最大の線量計測

東京電力は27日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋地下で、建屋内では過去最大の放射線量となる毎時1万300ミリ・シーベルトを計測したと発表した。 作業員の年間被曝(ひばく)限度である50ミリ・シーベルトにわずか約20秒で達し、約6分で嘔吐(おうと)などの急性症状が出る。廃炉に向け、建屋地下では汚染水の漏えい場所の特定や修復が必要だが、東電は「作業員が入れるレベルではなく、ロボットを使った難しい作業になる」と話す。 計測は、配管が通る1階の貫通口から内視鏡と線量計を入れて実施。地下階には、格納容器下部の「圧力抑制室」があるが、カメラでは損傷は確認できなかった。汚染水の深さは約5メートルで、線量は地下階に入った段階で約30倍の毎時625ミリ・シーベルトにはね上がり、汚染水の水面近くで最高を記録した。2、3号機の建屋地下階の10倍以上の線量になる。東電は「1号機は炉心損傷が最も深刻で、放射性物質が地下に多く流れ込んだ」と分析する。

2012年6月27日23時03分 読売新聞)

福島第1原発1号機、圧力抑制室周辺で毎時10シーベルト  2012/6/27 20:26  日本経済新聞

 東京電力は27日、福島第1原子力発電所1号機の格納容器下部にある圧力抑制室を収めた「トーラス室」にたまった汚染水の放射線量を測定したところ、最大で毎時10シーベルト超だったと発表した。格納容器内では2号機で毎時73シーベルトと高い数値を測定しているが、格納容器の外での実測値として過去最大レベルという。

 東電は原子炉に注水した水が格納容器からトーラス室を経由して、流出しているとみている。今回の放射線量の測定は、損傷場所の特定などに役立てるつもりだが、毎時10シーベルトは人が1時間いると高い確率で死亡する放射線量。廃炉作業が極めて難航することが改めて浮き彫りになった。

 放射線量は汚染水近くの空気中で毎時19.5ミリシーベルト~4520ミリシーベルトで、水面のすぐ真上になると毎時10.3シーベルトに達した。その後、水中では底部に近づくにつれて徐々に値は下がったが、ある地点を境に桁違いな数値に跳ね上がった。東電はこの数値について「線量計が故障したとみられる」と説明した。

 工業用内視鏡で汚染水の深さが5メートル超であることを確認した。底面などにさびのような堆積物があったが、汚染水の漏洩箇所は特定できなかった。水中が濁っており、60センチメートル先までしか内視鏡で見通せなかった。


 

上のニュースソースは本当に汚い。JCOの事故のときに大内さんが浴びた放射線量より多いにもかかわらず、なぜか、ミリ・シーベルト単位で出す。ここまできてもまだ小さく見せたいのかと呆れる。しかも、高線量を機械の故障とも受け取られない書き方。高い場合は故障。低い場合は故障じゃないって、都合が良すぎませんか?

低い線量のときには必ず出てくる飛行機とかレントゲンとかの図が、高線量のときは出てこないのはなぜでしょうか?収束もできない、がれきや、一般ごみの始末もできない状態で再稼働なんて、ふざけるな!と言いたい。

 

 

 

  「起ちなはれ!」 砂田明(1970年6月)

もし ヒトが今でも 万物の霊長やというのやったら
こんなむごたらしい毒だらけの世の中
ひっくり返さな あきまへん

なにが文明や。

蝶やトンボやホウタルや シジミやタニシやガンやツバメや 
ドジョウやメダカやゲンゴローやイモリや
数も知れん生き物ころしておいて

首はすわらん 目は見えん 耳は聞こえん
口きけん 味は分からん 手でもてん 足で歩けん
そんな そんな嬰児(ややこ)を産ませておいて

大腸菌かて住めん海にしてしもて
なにが高度成長や。なにが百年に一度の万博や。

貧乏がなんどす。え?
思いだしなはれ。
知らん人には教えてあげなはれ
お芋の葉あ食べてきたかて 生きて来たやおへんか。

そのかわりに青い空にはまぶいお陽いさん。せみしぐれの樹陰は風の涼しゅうて
あの緑の草いきれと綺麗な川と池と海と
そうや昭和20年敗戦の夏 芦屋の浜で、
ちっちゃい鯛やらフグやら手でとれた
そんな中で、なあ、人間はぎょうさんの生類といっしょに
生きておったんやて
教えてあげなはれ。思い出さんかい。

起ちなはれ。戦いなはれ。
公害戦争や。水俣戦争やでえ。
戦争のきらいなわしらのやる戦争や。
人間、最後の戦争や。
正念場や。勝たなあかん。勝ち抜かな。

負けたら・・・・・・? 負けたらやてえ
負けたら一巻のおわりや。生殺毒の地獄や。
数もしれんほどぎょうさん、お仲間の生類ころした霊長はんはな、
そのかわりに
ビニールやらギッチョギッチョした油やら、エントツやらクルマやら
テレビやら
数も知れんほどぎょうさんのガラクタのこして
この地球から
消えてしまうだけのハナシや。


福島第一原発4号機のようす(動画)見てください

2012-06-26 | 再稼働反対

 

福島第一原発ライブカメラ JNN TBS アーカイブ

4号機が危ういことはずいぶん指摘されていますが、現在どういう状態なのか、ツイッターなどで最新情報を得てないと、わからないので怖いです。ライブカメラ動画では建屋の上部(5階の柱)を壊しています)。遠くなので見えにくいですが、ものすごい量の粉塵のようなものが撒き散らされています。もちろん粉塵に人工放射性物質がついていないはずもなく、吸わないように最大限の努力が必要だと思います。風向きは海ではなく首都圏~大阪でした。本日も西日本に向いています。

作業中に建屋が傾いたりしないか心配です。4号機の建屋の上部にある使用済み燃料プールには、福島第一原発で最も多い燃料1535体が保管されています。
福島第一原子力発電所4号機における耐震安全性評価の経済産業省原子力安全・保安院への報告について|プレスリリース|東京電力  

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1205832_1834.html  より画像

2012年6月25日、東京電力は「福島第一原子力発電所4号機における耐震安全性評価」を経済産業省原子力安全・保安院へ報告したことを発表した。

この報告書で、福島第一原発4号機建屋の外壁が先月に比べ更に傾いていることを明らかとした。

 

http://www.47news.jp/47topics/e/230909.php  より

 東京電力福島第1原発の廃炉計画を検討する政府・東電中長期対策会議が25日開かれ、使用済み燃料を保管する第1原発の共用プールから12月ごろに燃料の取り出しを始め、2013年11月までに半数を終える方針を決めた。今後1~4号機の燃料プールから取り出す燃料を収めるスペースを確保する狙い。

 対策会議によると、共用プールに収容されている燃料集合体約6千体のうち約3千体を取り出す。燃料は「キャスク」と呼ばれる専用容器に入れ、さらに外側をコンクリート製容器で覆い第1原発の敷地内で保管。キャスクは燃料集合体を37~69体収められる3種類のタイプがあり、計50個用意する。

 汚染水対策として準備中の「多核種除去設備(ALPS)」については3系統のうち1系統は今年8月中に運用を始め、残り2系統も9月中に始めるとした。

 また4号機の原子炉建屋の壁面に水素爆発でできたとみられる膨らみが見つかった問題で、詳細調査の結果、最大で4・6センチ外側に膨らんでいる場所があった。これまでは最大で約3センチとしていた。

 (2012年6月25日、共同通信)

以下ツイッターで見つけた少し前の画像です。プールは むき出しですね。作業員さんの安全と、地震が来ないことをひたすら祈ります。

 

 

 

 


ドイツから日本へ脱原発のシュプレヒコール「ダメダメ原発!」

2012-06-26 | 再稼働反対

だめだめ原発 やめよう原発 あかーん原発

だめだめ六ヶ所 やめよう六ヶ所 あかーん六ヶ所

脱原発 にっぽん脱原発 希望にっぽん!

 

ドイツのみなさん、ありがとうございます。さすが、脱原発を果たした国ですね。そういえば、山本太郎さんが言ってました。

「ドイツの国会議員に聞いた。ドイツは脱原発と言っているけど、たぶん完全ではないと。市民一人一人の監視が弱まったとき、原子力村は息を吹き返す。瓦礫問題にしても、今、大丈夫だったとしても、この後は分からない状況。しっかり監視し、声をあげていかないといけない。」

普通の市民が声を上げるためには、最新の情報の共有が何より大事です。日常の生活に追いまくられて、あっというまに情勢についていけなくなっている方が結構います。ツイッターで最新情報を確認しながら、批判的にテレビ・新聞をみるのはいいと思います。どうかぜひ、ツイッターを始めてください。ブログよりは簡単です。

ツイッターはツイッターをしていない人には見れないと勘違いしている人がいます。

していなくても、注目の人のツイッターのページをパソコンのお気に入りに入れておけば、いつでも最新を見ることができますよ。

ちなみに私、oldblue管理人 のツイッターのページはこちら⇒https://twitter.com/#!/oldblue2012

講師として来ていただいた方は

小出裕章さん(ご本人のつぶやきではなく、語録)https://twitter.com/#!/koidehiroaki 小出さん情報 https://twitter.com/#!/koide_info

木下黄太さん https://twitter.com/#!/KinositaKouta

紀藤正樹さん https://twitter.com/#!/masaki_kito

他にも脱原発医師、脱原発ジャーナリスト、脱原発技術者、などチェックされてみてはいかがでしょうか?

ず~っと見てたら、よ~し私もツイッターのアカウントを取ってつぶやくぞ~という気持ちがわいてきますよ。テクニックは後回し。いいなと思ったのをリツイートしていけばあら簡単。画像も、動画も貼れますよ。

 


宮城県議会「広域処理は不要」/ 仙台市長と福岡市長との会談(動画)

2012-06-25 | 震災瓦礫問題
 
宮城県議会「広域処理は不要」
 
 
 
 
 
 
宮城県議会連絡先
電話番号 022-211-3571
FAX番号 022-211-3599
Eメール gikaigg@pref.miyagi.jp
 
 
 

 


6月22日河北新報より
「県議会VS県 次は本会議」
 
広域処理 是非に波及 がれき防潮堤譲らず
 東日本大震災で発生したがれきを防潮堤に活用する構想を進める県議会の「いのちを守る森の防潮堤」推進議員連盟と県の意見交換会が、21日、県議会棟であった。
がれきの再利用や法を盾に慎重姿勢を崩さない県に対し、県議全員で構成する議連は猛反発。批判の矛先は県が進める広域処理の是非にも及んだ。
 県側は環境生活、農林水産、土木各部の担当職員計9人が出席。コンクリートや木質のがれきは埋め立てに回さず、不足する建設資材などに再利用する方針を示した。
木質がれきは、廃棄物処理法の規制で埋め立てられないことも伝えた。
 県の「ゼロ回答」に相沢光哉会長(自民党・県民会議)は「県は国の指示に従うだけなのか」と反撃。議論を広域処理問題に広げ、「(県の試算で)がれき量は大幅に減り、広域処理は不要な状況だ。
国が『やれ』というからやているだけだ」と詰め寄った。
議連側は攻勢を強め、藤倉知格幹事長(同)は「被災県独自の処理案として国に提示したのが防潮堤構想だ。広域処理をやめ、県内で処理すべきだ」と主張した。
 横田有史氏(共産党県議団)も「がれきをどう県内で処理するかが構想の出発点。県も知恵を絞り課題を克服する道を探って欲しい」と求めた。
双方の主張は平行線をたどり、議連側は議論の場を開会中の6月定例会本会議に移すことを告げ、矛を収めた。
 
 
 
福岡市長と仙台市長が震災復興支援とがれき処理について会談しました。
 
 
福岡市民の皆さん。こんにちは、市長の島です。
仙台に行ってきました。
先日(5月24日)、ちょうど宮城と岩手に行ったときに、特に仙台から、今特に残っている大型のビルとか、こういったものをこれから、いわゆる被災建物ですね、これをこれから壊していくうえでの診断判定、補償にかかる専門職員を派遣してほしいと。これによって仙台の復興も3ヶ月早まると。こういったお話しをいただきましたんで、それはもうぜひ喜んで、職員を派遣させていただきたいと。こういった回答を持って仙台に行ってきたわけです。
同時に、がれき処理の現場にも行ってきたんですが、ちょうどゴールデンウィークの直前に行った時とは、状況が非常にいい形・いい方向に変わっていまして、(がれきの)処理が進んでいる。最新の状況では、来年の5月には、仙台はがれきの処理が終わるという話も伺いました。そうした刻々と変わる状況の中で、今、被災地としてどういった後押しが必要なのかということも、直接、仙台の奥山市長にお伺いをしてきました。
その時の様子をご覧いただきたいと思います。

-(対談映像)-
『がれき処理の支援について』
島市長
(がれきの処理は)最初年度内という話が、来年の夏には終わる。さらに、今日伺ったら5月ぐらいには終わるという・・・

奥山市長
だいぶ、先のめどが見えてまいりました。
全国的にご心配いただいている被災地のがれきの問題ですが、我々も被災地ではありますが、仙台市域内のものについて、ある一定程度のめどが見えてきたからには、やはり率先して、県内でがれきでご苦労していらっしゃる石巻さんの分を少しでも引き受けさせていただきたいということで、7月から木くずを中心に10万トンほど引き受けさせていただこうと。
『がれき処理について』
島市長
がれき処理って本当に復興の入口の入口だと思うんですけれども、そのがれき処理も被災地内で処理するのが厳しいということであれば、当然、よりエリアを広くしていく必要が
あると思うんですけれども、当然それは、被災地内でできないという話を聴いていたので、考えていたんですけれども、先ほど相沢さん(担当者)に伺っても、被災地内で処理をいわゆる来年度内っていうことにこだわらなければ、自分たちでできるという、もしくは雇用もその分確保できるっていうような話も伺ったんですが。
奥山市長
そうですね。今その辺については、やっと今年度に入ってから少しその辺が見えてきたのかなと。昨年は我々も無我夢中で、どのくらい一年でできるんだ、ということでやっていた結果、今おっしゃられたように、ある程度年限を少しずらしていけば、そこのところは可能じゃないかなと。ただ、どの程度ずらすことが可能かというのは、集団移転事業とか、その後の公園整備とか、それに対する国の事業費の付き方とかによりますので、いくつかハードルがあると思うんですね。
その辺を含めて県ともしっかりと調整していく中で、東北市長会の皆さんなんかも、できれば被災地で、現地でできるのが一番、それに越したことはない。それが難しければ県内的に支える、なかなかしかし、被災三県の中でと言ってもさすがに限界がある。東北から東京あたりまで、関東、このあたりを中心にがれき処理応援チームを組んで、いずれにしてもゴミはどんな場合でも、現地処理が一番いいことは確かなので、そういう意味では、その輪が極度に広くなりすぎないように頑張ろうっていうのが、やっぱりある程度、東北としても考えて行かなくてはねっていうことは皆さん言ってくださってるので。
『今後の支援について』
島市長
私たちとしてどういう、例えば焼却だけでも必要なのかなと思ったら、焼却は随分余裕があるようですし、そういう中でどういう支援が一番、被災者が望む、被災地が望む支援を私たちもして行きたいと思うので、どういう支援が一番望むことなのかな、という声も聴いてみたいと思ってですね。
奥山市長
がれき処理については、今、市長さんがおっしゃられましたように、がれきの県内処理が難しい部分についての可能なところでの焼却にご協力いただく、ただ、その場合には、あまりにも長距離になりますと、税の負担という問題も出ますので、なんとか身近でやりながら、その困難の度合いを考えながらやっていく。
もう一つは、私共もそうですが、がれきだけの話ではない、全体としてのさまざまなゴミ関連の清掃関係の事業もありますので、そちらの方でマンパワーで、今、大変温かいご提案をいただいたような、そういう形でのご支援をいただくことも、街として早く、その分、
土木作業、解体作業が進んでいくわけですので、色々な形でのご支援というのが、我々にとってはそれぞれにありがたいことだと思います。
島市長
そういうマンパワーであれば、それこそ政令市が、こういう時こそ、我々基礎自治体の中でも政令市が培ってきた技術が生かせるところだと思うんで、それはもう遠慮無しにおっしゃっていただけたら。同じ日本人として、頑張っていきたいと思うんでですね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今ご覧いただいたとおり、被災地の状況は刻々と変わってきている。
当然、未曾有の災害なわけで、実際にいろんなことが進んでくると分かるわけですよね。
こうした、最新の状況に合わせた支援の方法っていうのも、やっぱり最新の状況の変化に合わせて、最適化していかなければいけない。
そして、最も効率的な被災地の望む支援というのを、私たちもしていく必要があろうかと考えています。
今回、福岡市が派遣する人的支援、これによって、仙台の復興が早まる。仙台の復興が早まるということは、これは、ひいては仙台がキーステーションとなって、がれき処理に関して、県内の広域処理ということを仙台が行えるようになる。つまり、広域のがれき処理の復興が早まるということなんですよね。
まだまだ復興には長い道のりというか、実際でいくと、がれき処理は入口の入口であって、そこから本当の復興が長いわけです。ですから、その時その時の状況をしっかり被災地のニーズを聴きながら、福岡市としてできることを、やはり同じ日本人として、遠く離れている九州でもしっかり後押しをしていこうと思っていますので、市民の皆さまのご理解ご協力を、これからも引き続きよろしくお願いいたします。 
 

 
ここからは管理人
 
自治体は他の自治体に対して、抗議としては物を言わないのだということは、今回の試験焼却の件でよくわかりました。 「主体的に判断した」自治体が間違っていても、ものを言わないのはそれは違う!と思いますが、実際には沈黙が続いています。しかし、この対談の動画では、仙台市長と福岡市長が、直接的には北九州市に「広域処理やめろ」と言っていませんが、十分
「広域処理必要なし、状況に合わせて見直すべき」と指摘していると思います。
 
 
 
 

ロサンゼルス日本総領事館前で行われた大飯原発再稼働抗議集会

2012-06-24 | 再稼働反対

6月22日(金)午後3時よりロサンゼルス日本総領事館前で行われた大飯原発再稼働抗議集会。

ロサンゼルスで活動を続ける米国人団体とともに現地で暮らす日本人が参加。野­田総理大臣に当てた再稼働抗議の手紙を日本総領事館に手渡した。

抗議集会には50人程が参加した。ロサンゼルスからおよそ100㌔程南には、電力会社南カリフォルニアエジ­ソンが運営するSan Onofre原発がある。

この原発は今年1月に配管に欠陥が見つかり、現在2号機、3号機の稼働を停止しているが、安全対策がとれたとして電力会社が再稼働に向けて準備を­進めている。

日本とロサンゼルスを結ぶ共通の課題「原発再稼働」について、およそ50人が総領事館前で訴えた。 


大気の流れに国境はない。福島第一原発から流れ出た放射性物質はアメリカ西海岸にも到達している。「原発事故はもういやだ」と思う市民が国境を越えてつながり行動するしかない。

動画の最後でダイインをしている様子が流れます。


【必見】北九州市民告発「石巻市・がれきの広域処理は税の二重投資」【拡散】

2012-06-24 | 震災瓦礫問題

北九州に運ばれる予定のがれきは、宮城県石巻市の可燃性のがれき約4万トンである。しかし宮城県は、5月21日がれきの推定量の見直しを行い、約430万トン下方修正し、­石巻市も約170万トン下方修正した。
 そこで石巻市に持ってくるがれきが「現状で存在するのか?」について、市民団体「震災避難者お話会」のメンバーが中心となり調査した。
 その結果、石巻市のがれきは、現地処理の行方が決まっていたこと。もし行方が決まっているがれきを北九州市に持ってきたとき、現地処理を決めている契約に対して、違反とな­るだけでなく、がれきの処理費の2重払いになることが分かった。


 

 ひなん者お話の会より転載   http://hinanohanasi.blogspot.jp/2012_06_21_archive.html

6月21日(木)北九州市民の記者会見内容
 
 

北九州市民は、市が主催する瓦礫受入れ検討会(自治体が独自に受入れ可否を決めるのに環境省の役人がメンバー)に異議を唱え、市民による「市民検討会」を立ち上げた。
6月10日、第二回市民検討会で「宮城県石巻市のがれきは本当にあるのか?」という重大な疑惑が浮上。
市民は、急きょ、調査団を結成。
継続調査にあたっており、記者会見では、その驚きの調査結果を発表した。

斎藤弁護士は現在宮城県に出向き、現地調査を続行中。


<調査内容>

 北九州に運ばれる予定のがれきは、宮城県石巻市の可燃性のがれき3万9,500トンである。しかし宮城県は、5月21日がれきの推定量の見直しを行い、約430万トン下方修正し、石巻市も約170万トン下方修正した。
 そこで石巻市に持ってくるがれきが「現状で存在するのか?」について調査した。
その結果、石巻市のがれきは、現地処理の行方が決まっていたこと。もし行方が決まっているがれきを北九州市に持ってきたとき、現地処理を決めている契約に対して、違反となるだけでなく、がれきの処理費の2重払いになることが分かった。
<事実>
1)宮城県&石巻の状況
① 石巻のがれきは、民間企業に委託し県内処理が始まっている。
 
石巻市のがれきは、すでに宮城県によって県内処理の入札にかけられ、鹿島JVによって落札されている。鹿島JVに処理を依頼しているがれきの総量は、685,4万トンでその内訳は、以下の通り。
石巻市(581万トン)
東松山市(83、5万トン)
女川町(20、9万トン)
すでにこれは、鹿島JVが、1923億6000万円で落札している。(資料1:災害廃棄物処理業務<石巻地区>の概要)
②がれきの総量の見直しと、がれきの処理量の削減
 
がれきの総量の見直しによって、(資料2:沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況―環境省資料)
 
石巻市は、 616、3万トンから445,8万トンに
東松島市は、165,7万トンから83,8万トンに
女川町は、  44,4万トンから28,6万トンに
それぞれ下方修正された。
石巻市のがれきの総量が、445,8万トンになったが、鹿島JVに依頼していたのは、581万トンであり、145,2万トン足りない。
また3市町村のがれきの総量を合わせても、574万トンでしかなく、鹿島JVと契約した処理量685,4万トンに111,4万トン足りない。
この総量見直し資料が作成された時点で、宮城県が、鹿島JVとの契約を考えれば、石巻のがれきや女川、東松島市を加えた3市のがれきは、鹿島JVによる処理だけでも足りなくなる。
したがって、この時点で宮城県は、鹿島JVとの契約を処理量と契約金の下方修正を行う必要があった。そうしなければ、鹿島JVは、契約通りのがれきの処理をしないで、契約金を得ることになる。
 (しかし6月19日現在、宮城県は契約変更を行っていない。)
ではそうした中でなぜ、北九州に石巻からがれきが運ばれる計画が進行しているのか?石巻から北九州に回すがれきは何処にあるのか?
③ 宮城県の発表の中から抜け落ちた鹿島JVとの契約
 
がれきの総量の見直しを受けて、宮城県は今年5月21日「災害廃棄物処理対象量の見直しについて」(県受託処理分)を記者発表している。(資料3~5)この資料には、
石巻ブロックの県受託処理分の見直し前と後の数量が、
見直し前685万トン  
見直し後312万トン
と記載されている。(資料4:P5)
そしてこの見直し後の数値を基準にして、
「県受託量」-(「県内処理」+「県内拡大分」)=「広域処理量」
の計算式で広域処理量が算出されている。
石巻ブロックは、
再生利用12万トン、
焼却処理28万トン、
埋め立て処分33万トン、
合計74万トンと広域処理量が、記載されている。(資料5:P6~7)
しかし見直し前、宮城県は県が受託した685万トンを、そっくりそのまま鹿島JVに委託し、昨年の9月16日には、契約締結していたが、この点は、この報告書にはなんら触れられていない。
見直し前の685万トンですら、他の都道府県の広域化に頼ることなく、プロポーサル審査で、鹿島JVに委託していた。ところが、この報告書では、石巻ブロックのがれきから突然、広域処理するがれきが74万トンも作り出されるのである。これは一方で鹿島JVが処理予定している分を、他方で広域に回す分として2重カウントする状態になっている。
今回の場合、宮城県では、がれき量を大幅に下方修正しているため、鹿島JVとの契約を前提としても、鹿島JVが処理できる量は、下方修正される。そのため、契約変更が不可避である。そうしないと鹿島JVにそのまま予定の契約金1923億6000万円を支払うことになる。

 
ところが、今回は鹿島JVに委託していたがれきを二重にカウントして、その分を北九州他に持ってこようとしていたことが分かった。
鹿島JVは、契約処理量に満たない分は、処理することなく契約金が入ることになり、逆に県や国はその分およそ数百億円を損失するだけでなく、北九州他の自治体に運ぶ分の処理費も2重に使われることになる。
 

 

2)北九州の資料による石巻市のがれき

 

北九州市の資料は、この宮城県の資料に基づき作成されている。そのため、この資料でも石巻のがれきは、鹿島JVに委託されている点がまったく抜け落ちている。
たとえば、北九州市の「災害廃棄物の受入れの検討についてー資料1」 (平成24年5月1日)(資料6)によれば、
「2石巻市の災害廃棄物の処理の状況」として 災害廃棄物の量「推計616万トン」と記載し、石巻ブロックで広域処理が必要な量は、294万トンと記載されている。
ここでも616万トンの大半(580万トン)は、鹿島JVが落札している点の記載がなく、広域化するという294万トンは、2重カウントされている。

またその後6月に発行した北九州市のパンフレット(資料7)によれば、石巻市の312万トンを宮城県が処理を受託し、そのうち73万トンを広域処理に回そうとし、さらにそのうち28万トンが、可燃物であり、この28万トンが北九州の処理の検討対象になるとしている。

このパンフレットは、見直し後に作られたものであるが、宮城県の作成資料をそのまま点検なく作成し、すでに鹿島JVに処理委託しているがれきを北九州に運ぶ計画にしている。

 

<問題指摘>
1) 事実確認

 北九州市の資料には、広域処理を予定しているがれきは、現在(H24年6月)でも73万トンあり、その内可燃物は、28万トンあるとなっている。しかし宮城県では、石巻ブロックのがれきは、鹿島JVに落札され、しかもがれき処理量が大幅に下方修正されている中では、広域化に回す分は、計算上はない状態になっている。 

 

2) 問題点
その上で、北九州に石巻市からがれきを持ってくるとすれば、次の問題がある。
① 鹿島JVに処理依頼する量に穴が空く。
② 北九州市に持ってくる分は、税の二重投資になる。
③ しかも北九州市は、処理費が高くなる。       以上。

 


資料1:http://www.pref.miyagi.jp/shinsaihaitai/proposal/ishinomaki.pdf#search='災害廃棄物処理施設建設工事'
資料2-1:http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000113500.pdf#search='沿岸市町村災害廃棄物 4月23日'
資料2-2:http://kouikishori.env.go.jp/news/pdf/20120521c.pdf#search='沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況'
資料3~5:http://www.pref.miyagi.jp/press/pdf/120521-7.pdf#search='災害廃棄物処理対象の見直しについて'
資料6:http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000113609.pdf 北九州市災害廃棄物の受入れの検討について5月1日
資料7:http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000115681.pdf 北九州市被災地の復興のための 6月

【命にかかわる問題】昨日の官邸前 大飯原発の再稼働反対デモに40000人超え【来週も集合】

2012-06-23 | 再稼働反対

6/22(金)官邸前の再稼働反対デモに4万人を超える市民が集まりました。ユースト合計視聴者数8万人を超えました。私もIWJでリアルタイムで見てました。岩上安身さんのツイッターによると

「IWJのch5は、リアルタイムで視聴者数1万人。今、Ustreamで世界1位。Ustのトップページにも載らないし、国内視聴数ランキングにもなぜか反映されていない。残念な話。」

だそうです。ユーストですらそうなら、テレビはもっとひどいだろうと、私はNHKにこのデモを伝えるようにメールをしました。「再稼働反対!」の声を聴きながら。結局NHKは報道しなかったそうです。恐ろしい国だと思いました。ツイッターをしない人との最新情報の共有ができなくなってしまった国。地方には、NHKと自治体広報がメイン情報源という人はまだまだ多い。このデモもツイッターの呼びかけがきっかけ。どんどん人数が増えている。来週はもっとすごいことになるでしょう。

官邸が無視すればするほど民意との差は開き、市民の声は大きく熱くなる。

ツイッターより⇒『こちらでは報道しない理由については分かりませんが、報道した方がよいというお客様のご意見は上に伝えさせて頂きます』という返答。どんどん電話しよう! NHK:0570-066-066

NHKは本当にひどい。見る価値を完全に失った。紅白も、大河ドラマも色あせた。命にかかわる問題をきちんと報道しないメディアは全く価値なし。

6/22(金)報道ステーションです。消される前にご覧ください。動画が消された時のためにツイッターから引用しておきます。↓

寺島「日本が原子力発電の技術を確保した上で、どれ位の原子力エネルギーを使うか考えないと」

古舘「失礼ですが、私の考えは違っていて、これだけの事故を原発で起こしておいて、国外への売り込みも含めて、日本はどうするのか考えないといけないと思うんです。」

報ステ、ぶらさがり取材「官邸前で大規模のデモが行われていますが?」→枝野大臣「・・・・。」(無言で立ち去る)→細野大臣「ちょっと急いでますので...」だって。官邸前に集まった4万人以上の国民に対して一言のコメントもできない大臣たち。政治家としていいはずがない。

ここまで

私は、官邸前に普通の市民が再稼働反対の意思を持って集まり、大きな声をあげているのを無視する政治家はおかしいと思う。官邸前の場所も放射能で相当汚染されている。そこに、赤ちゃんを抱いたお母さんがいて再稼働に反対していた。いてもたってもいられなかったからだ。憲法25条生存権を脅かされているからだ。赤ちゃん連れはツイッター参加でも…と思ったけれど、それはそのお母さんが判断することなのだ。私も今、もし赤ちゃんを育てていたら連れてデモに行っていたと思う。自分の心の声に突き動かされていたと思う。

「原発事故はもう嫌だ」という国民の怒りの声を無視する日本。日本は 放射能汚染 レベル7の国! 人口密度や核種から、健康被害はチェルノブイリを超える可能性が指摘されている。放射能という火の粉が降りかかり、住む家が燃えているのが福島・東北・首都圏。目に見えない火は確実に人々を蝕んでいく。恐ろしい現実から目を背けさせるのがテレビのバラエティ番組、スポーツ。

「原発反対運動だけではない」という人がいまだにいるが、放射能で死んでしまえば経済も芸術も文化も全部なくなるわけです。日本だけでなく世界の問題です。地球の問題です。

今、どんなことにも優先してやらなければならないのが放射性物質の問題。これから先ずっと、選挙の毎回の争点にならなければおかしい。私は、どんなに立派なその他の政策を公約として並べていても、放射性物質の危険性を少しでも過小評価したり、原発問題はたくさんある社会問題の一つに過ぎないというスタンスの候補者には絶対に投票しない。

 

追記 報道ステーションを見られたドクターのツイッターでの感想です。引用します。私は激しく同感しました。太字は私の強調です

このドクターのプロフィール

医師/元厚生技官/東大医学部卒/米国医師取得/日本外科学会・日本消化器外科学会(指導医・専門医)日本消化器病学会・日本肝臓学会(専門医)消化器がん治療機構(暫定教育医兼がん治療医)日本化学療法学会抗菌化学療法認定医インフェクションコントロールドクター(ICD制度協議会)緩和ケア研修修了医☆日本の子供の健康を祈ります

http://www.twitlonger.com/show/i1anis

先日 報道ステーションで古舘氏が再稼働反対デモ行進を報道しましたが その後は被災地の美談で終わりました。肉親や生活の場を失い悲しみを堪え不便や不安に耐え、ひたすら健気に希望を紡いで生きようとする被災者や被害者を拡大して伝えようとします。

全くの嘘はあるまいと思いますが現場で起きていることを全て伝えているとは思えないのです。マスメディアが伝えないのは東電の悪質さだけではありません。被害を受けた人々の姿さえ正確には伝えていないと私は思います。

被災地では全ての人々が慎ましく助け合って生きているとは思えません。天災であれ人災であれ過酷な災害が人々を優しくさせ絆を強めるなどということは殆ど根拠の無いことです。被災地では孤独死が相次いでいます。自分さえ精一杯暮らしているというのに他人を救えるはずがありません。

東電や政府の対応の遅れが状況の悪化に拍車をかけています。強い者や声の大きい者が勝ち 不平不満の声さえ あげられない究極の弱者達が怒りの感情や抵抗力を喪失して自ら進んで絶望的な不利益を受け入れていくことをどうして無いと言えるでしょうか。

飯舘村の若者たちが被曝者であるにもかかわらず仕事が無い為に作業員になって行きます。マスメディアは利権と支配の構造を揺るがす本質的な事実は伝えはしません。それどころか、禁欲的で控え目で怒りを抑えて前向きに生きる理想的な被害者像を作品化します。

時には殉職した自治体職員や高濃度放射能汚染とピンハネに怯えて働く原発労働者を持ち上げて さりげなく自己犠牲を要求することさえあります。この風潮は非常に危険なモノです。戦争を煽りたて窮地に陥った挙げ句に、若者たちをおだてあげ 志願しろとたきつけ特攻隊に駆り立てた構造と全く変わっていません。

福島原発事故の状態は極めて深刻だと思います。美談を積み重ねても 作業する人間が不足するのは時間の問題です。未曾有の大事件の東電の責任(共犯を含めて)を明らかにしなければ、被災地の不幸は続き 経済弱者が作業員になる構造は変わりません。

 http://tl.gd/i1anis · Reply

 


【最新】池田こみち~がれき広域処理の現状と問題点~6.16津久見市

2012-06-19 | 震災瓦礫問題

考えよう、子どもたちの未来のために!~本当に必要な支援、震災がれきの今~
池田こみち(環境総合研究所)

5:00辺りから講演

 

 

 

 

2012年6月14日 津久見市民会館大ホールで行われた池田こみちさんの最新講演会動画です。わかりやすいです。家事の合間にどうぞ~

【当日参加された方の感想】

6月14日の津久見での池田こみちさんの講演会、非常に明快でした。

動画でごらんになるのが一番ですが、放射能・内部被曝の問題より、むしろ広域処理する「必要性」、「妥当性」、「正当性」のいずれも満たしてないことを強調されました。

必要性⇒量的に広域処理による焼却処理は全く必要なし。宮城県においては、仙台市が県内他地域の受入表明。また、防潮林(森の長城プロジェクト)に使うと足りないほど。

妥当性⇒環境面、安全面いずれも満たしていない。

正当性⇒環境省「災害瓦礫安全評価検討会」は、請求により議事録が開示されるまでかなりの時間を要した。第8~11回は議事録・録音なし。
がれき特措法は「議員立法」の顔をした強権的な官僚立法。地方自治体を国の支配下に置き、従わない者は処罰。

つまり「この問題は、放射性物質を含んでいる廃棄物処理についての安全性の面からの技術的妥当性といった問題を超えたところにこそ、本質的な課題がある。まさに、この問題を通して、日本の政策は立案のあり方、民主主義、地方自治など、あらゆる面から見えてくるこの国の抱える深刻な課題を直視することが必要である。」(資料より)

私が思うには、この手法はこれから他の問題(戦争への協力など)でも使われかねず、これを許すこと=日本の民主主義の低さの現れで、日本人は今まさに試されているのだと。
瓦礫問題は環境問題以前に、民主主義や憲法の問題です。
こうした内容を北九州市の共産党議員団に電話したところ、痛いところを突かれたようで、ウッという反応でした。しかし、しっかりした説明は全くありませんでした。
この視点が私たちにも欠けていた気がします。


【拡散】Women's "Die-In" against the Restart of Ooi Nuke Plant 福島の母等70人ダイイン、魂の叫び

2012-06-19 | 再稼働反対

 

※ダイ‐イン【die-in】犠牲者に擬して大地に横たわり抗議の表明をする示威行為。1960年代に核軍備に反対して米国の市民グループが始めた。

2012年6月7日に、福島県からの10名を含む約70名の女性が首相官邸前で大飯原発再稼働に抗議するダイ・インを行った。ダイ・インの前に福島からの10名の女性は内閣府を訪れ内閣総理大臣野田佳彦宛の要求書を提出した。

抜粋、文字おこし

汚染されたところに生きるということはとてもつらいです。私は生きる希望を失いました。でもつらいですっていうことを皆さんに伝えること、それで今生きようとしています。みなさんにこういう思いはしてほしくないです。

●東京電力福島第一原発事故の責任はだれがとったんでしょうか?だれがとりましたか?だれもとれてないと思います。「私の責任において原発を稼働させる」という野田総理の言葉を聞いたとき、私は本当に「この人は別の世界に住んでいるんだ」と思いました。一体何を言っているのか全く理解できませんでした。再稼働なんて本当にあり得ないんですよ。こらえきれない思いを押し殺して一生懸命語っている人の気持ちを心でしっかり受け止めて総理に伝えてください。

●子どもを、できるだけ安全な食事で育てたい思いまして有機農業を始めました。でも、畑も田んぼもすべて汚染されました。毎日食事の支度をしながら子どもたちに何ベクレルそういう野菜を食べさせることに非常に迷いがあります。将来何か影響が出るんじゃないかと。わかりますか!この気持。みなさんは、どのくらいフクシマにいらっしゃいましたか?どのくらい何マイクロシーベルトの空気を吸いましたか?野田さんは何回いらしたんですか?何時間過ごしたんですか?私たちは毎日毎日そこで、ヘリコプターが飛ぶたびにまた原発で何かあったんじゃないかって、畑仕事しながら本当に毎日不安でしょうがないんです。こういう状態なんですよ。フクシマの人間は。全くわかってないと思います。わかってないから大飯原発動かすなんて言えるんです。(そうですその通り)どうしてわかろうとしないんですか?フクシマを見に来ないんですか?野田首相はこの国のリーダーだそうですが、私は絶対に人間的に許せません。間違っていると思います。どうぞこのことをお伝え願いたいと思います。しっかり伝えてくださいお願いします。

●私は、もうあれから、子どものことが頭にありますから、音楽が聴けません。ずっと聴けません。精神的にも肉体的にも常に緊張した状態でいます。私自身は6月の下旬辺りから、次から次にいろんな症状が現れました。それはチェルノブイリの村々の人々と全く同じ症状があらわれています。わきの下が2日間も痛いときは気持ちも悪いです。私たちは放射線が高い時決定的な被爆をすでにしてるんです!その上に、内部被ばくを毎日させられているんです!ですから大飯原発の再稼働は絶対にしてはならないものです。準備がなくてやるということは罪があるんです。その上に事故がおこったら罪を重ねていくことなんです。フクシマが示しているんです!そのことを伝えてください。

●今、福島の女性たちのお話を聴いてすごいと思われませんでしたか?福島の女性たちはこの1年人類創生から勉強しなおしたんです。すべてを学びなおしたんです。どれほどにんげんが愚かかということを学びなおしたんです。いつもいつも争いが絶えず、その中で最悪のウランというものを掘り出し、それを私たちが使いだしてしまったということです。そのことを科学者以上にみなさん、学んでいるんですよ。私たちは命がけです。本当です。嘘だと思っていらっしゃるかもしれないんですがもう命がけで伺っています。

続きは追記します


社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)のHPをみて今更ながら驚いた!

2012-06-18 | 震災瓦礫問題

社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC) という組織があります。

JAPICの事業は、「日本創生」の理念に基づく7分野(国土・地域創生・社会・環境・防災・水環境・国際競争成長戦略)及び3エリア(関西・中部・首都圏)の活動を通じて、わが国のあるべき「経済・社会システム」と豊かな「国土づくり」を中長期的に展望し、政府等関係機関に働きかけ、国家的諸課題の解決に寄与することです。

という説明がありますが、会員名簿を見たら、しっかり名前が出てましたね。新日鉄、鹿島建設、北九州市。(赤枠) 会長は新日鉄の社長です。

北九州市は自治体です。賛助会員になっていますが、税金をつかっていいんでしょうか?

そして日本創生委員会というのを作って今年の3月にこういうものを出してます。

東日本大震災からの復興に向けて 中間とりまとめ→ http://www.japic.org/pdf_sys/20120330.pdf 

平成24 年3 月30 日 日本創生委員会 復興~未来創生特別委員会

この119ページもあるPDF資料に 早急に具現化・政策化すべき課題として、バイオマス・混合可燃系ガレキのエネルギー利用の全国展開という項目があります。図だけ抜粋して大きくしてみます。

こんなことを「勝手」にきめて提言していたなんて驚きました。 「宇部港」「北九州港」も入っていました!放射性物質のほの字もありません!

「宇部港」と書いてあるということは、宇部市でも何かしら計画がこっそり進んでいたのではなかろうかと思ってしまいます。

いくつかの緊急の提言の中でも断トツに予算が多いのが、「①ガレキ等の国直轄による一貫処理体制構築と復興資材・リサイクル材等への活用」です。

p8、p9には 「緊急プロジェクト提言をとりまとめる以前から、国直轄で実施するように提言してきたガレキ処理については、8 月12 日に成立した「ガレキ処理特別措置法」において自治体の要請により環境省が代行が可能となった。」と書いてあり、JAPICが日本創生委員会として、官邸に働きかけて、がれきを国で一括に処理するように仕組んだのだな~とわかります。

http://www.japic.org/pdf_sys%20/20110513_02.pdf    日本創生委員会第23回 

2011年4月にJAPIC環境委員長青山 俊介 氏が上のようなものを出してます。3.11以降に、こういう話し合いをしていたわけです。現地でがれき処理が進まないわけだ。以下抜粋

目的は、処分コスト削減のための廃棄物処理の出口(処分方法、処分場、資材利用、バイオマス発電活用など)の検証と、全体の処理に必要な重機台数や人員、所要期間等の試算。
復興計画につながるガレキ処理が必要。復興計画の枠組み(農林漁業の扱いも含め)をどうするのか、復興計画と合わせながら処理計画をつくらなければいけない。

Q.震災廃棄物の処理費用総額の見込みは? A.前提次第ではあるが、8000億から1兆円。現地で粗分別ができなければ1兆円を大きく上回るということもありうる。処理費用を抑える上でも、出口(利用)を含めた統合的なマネージメントが必須。

ここまで

復興=利権 って置き換えても通じますね。露骨に「出口(利用)を含めた統合的なマネージメントが必須」って言ってますもんね。

広域処理は「金のなる木」ということですね。そのために、「絆」という言葉で3月に一気にプロパガンダ。JAPICに博報堂も入ってますから簡単ですね。

 

石巻地域のガレキ処理は、鹿島建設(株)東北支店を代表とする特定JVが約2000億円で一括契約したということが以下の県議のツイートに書いてありました。

ふじおか義英長野県議の被災地視察ツイートhttp://togetter.com/li/283920

北九州の共産党議員はこのツイートをどう見るのでしょうか?議員は調査して、瓦礫受け入れを撤回するべきだと思います。

 

抜粋転載します。

●宮城県は、二次処理以降、中間処理からリサイクル、さらには最終処分場までを一括で大企業に"丸投げ”発注するやり方をとったのです。

●処理業務を、気仙沼ブロック・石巻ブロック・宮城東部ブロック・亘理名取ブロックを4つに別に分けて一括発注(亘理名取はさらに4つの地区に分割)。

鹿島・西松・大林・間組・フジタ・JFE・清水など大手ゼネコンがキレイに分担して落札しました。

●宮城県がれき処理については、ゼネコン関係者の間では〃談合〃情報も飛び交っています。

●ちなみに、石巻地域のガレキ処理は、鹿島建設(株)東北支店を代表とする特定JVが約2000億円で一括契約。

JVは9社で構成。うち7社が県外に本社のあるゼネコン。

石巻ブロックの約2,000億円のがれき処理を鹿島建設JVに一括丸投げ契約する議案をわずか二日間の議論で処理してしまう宮城県議会も異常です。

2,000億円は宮城県の年間予算額の四分の一にも匹敵する巨額なものです。

●産経ニュースの報道では、①石巻・亘理名取・宮城東部の3地区のがれき処理について、環境省と大手ゼネコンが話し合い割り振りを決めた 

②入札の根回しをしたのは国の指示を受けた宮城県幹部と明記 

③石巻地区は大手ゼネコンの鹿島建設、清水建設のJVが落札すると明記 

●ちなみに鹿島建設東北支店の責任者が「県の災害廃棄物処理対策協議会」のメンバーだそうです。

●石巻ブロックのゼネコン丸投げの発注の仕方については、国会でも問題になりました。地元業者重視などというのはウソいつわりです。

●各市町村の責任で行うべきとされている瓦礫の処理を,何故,わざわざ大きなブロックにまとめ,県に委託させようとしたのか。

そして,最も規模の大きい石巻ブロックの『一括丸投げ』に県は何故こだわったのか。ここが今大きく問われています。

●現地で説明してくれた、宮城県の横田県議は言いました。「ゼネコンによるゼネコンのための復興」だと。

 

原子力ムラで復興予算も山分け。 北九州市や石巻市が企業とつるんでやろうとしていることは、「瓦礫に金を咲かせましょう」です!

「絆」ではありません。

 http://www.japic.org/vision/nihonsousei/pdf/memberlist.pdf  日 本 創 生 委 員 会 委 員

 

 


石巻市は環境省の「汚染状況重点調査地域」に指定されているということ

2012-06-14 | 震災瓦礫問題

平成23年12月19日放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染廃棄物対策地域、除染特別地域及び汚染状況重点調査地域の指定について(お知らせ)  より抜粋転載


 

昨年12月時点で、石巻市をはじめ、今、いわゆるホットスポットと言われている市町村も、放射性物質汚染対処特措法で「汚染状況重点調査地域」に指定されていました。

留意事項として、表の下に子どもの生活環境の除染(表土の削り取り、建物の洗浄、道路側溝などの清掃、枝打ち及び落ち葉除去などの除染)を行うことが適当であることが書かれています。

石巻市は、実際は除染の専門家を派遣して手伝うことが緊急に必要な地域ということがわかります。ただし、除染は一時的なことですし、福島第一原発は収束していませんので今でも出続けている放射性物質や土壌などから舞上がる放射性物質を考えると、福島県だけでなく石巻市など「汚染状況重点調査地域」の子どもたちも本来は一刻も早く避難してほしいと思わざるを得ません。

同じように「汚染状況重点調査地域」に指定されている郡山市他に、安藤代表が6月上旬に避難の呼びかけに行きました。3家族の受け入れが決まったそうです。

大変残念で、つらいことですが石巻市の震災がれきも高濃度の汚染を受けていることは、環境省がこのような「汚染状況重点調査地域」にしたことで明らかとなりました。

こういった資料は環境省のHPの中にある膨大な資料の中に埋もれた形となっています。

一般市民は日々の労働の中で、インターネット上に掲示されたわずか1枚の資料に気付くはずもなく毎日を過ごしています。

環境省は、都合がよいことだけを並べたサイト=広域処理サイト を作り宣伝し、庶民は「絆」という美名に踊らされる・・・何ということでしょうか。

北九州市は、この資料を見ているのでしょうか?北橋市長は危険がわかっていながら、北九州市民には「安全ながれき」と偽っているのではないですか?

わかっているからご自身はN95マスクをしておられるのでしょう↓http://www.minpo.jp/globalnews/detail/2012061001001809

「絆というなら、がれきより人を受け入れてほしい、がれきは緑の防潮林に」民間だけでなく、行政が動いてほしいと心から思います。

 

 追記

ここを必ず読んでください↓

 なぜ反対派も報道も石巻市が国が指定している汚染状況重点調査地域であることを指摘しないのか

 

 


6/8の防府市のがれき受け入れ前向き報道はNHKの勝手な解釈だった!NHKは訂正を!

2012-06-12 | 震災瓦礫問題

6/8に防府市のがれき受け入れ前向きにという報道がありましたが、NHKの勝手な解釈だったそうです。

まったく、市民を何と思っているのでしょうか?そのせいで津久見市までまた、受け入れると言い出しています。

一体どれだけ、振り回すのか!防府の岡本畑さんから情報をいただきましたので抜粋転載します。(強調はoldblue管理人)


岡本畑さんブログより

問い合わせたのは、秘書室の室長(佐甲)さんです。金曜に怒って電話し、月曜までに確認してください、とした上で、月曜に改めて電話したところ、とても丁寧に説明してくださいました。

一言でいうと、NHK誤報です。誤報というか勝手な解釈ですね。「前向きに検討する」という趣旨の発言はしてませんでした。防府市役所としてはNHKにたいして、口頭ではありますが、抗議をしたとおっしゃっていました。

電話で色々と話しが出来たので、そのことをまとめて書きます。

1.がれき受け入れの撤回はしていません。

2.あくまで、現実的にかなり難しいという発言を定例記者会見で述べたまでです。

3.現在もその事に関しての認識は変わらない。前向きは間違っている。

4.市長も市も、困難な状況を共有している

5.行政報告は定例議会定例議会の間に市長がどういう事をしたかを議会に対して

 報告する趣旨で、その間の大事なことを話すものです。なので先日の記者との やりとりと若干ずれてしまうのです。 

 

とのこと。つまり、3月にやると言ってから、ほとんど前進していないので、現実難しいと思っているということでした。

では何が難しいというと、

1.焼却灰の一部を扱っている「徳山エコテック」が受け取りに難色を示している。 コンクリートの材料に使っている焼却灰の受け取りを断ったということです。 これに関しては、市としてはどうしようもないことで、県がとり合ってくれない ことには解決出来ない。

2.がれきの受入量が少なすぎる。

 週8トンでは、どうみても受け入れに多額の費用がかかる。県内の市町で一緒に行わないと 受入れできないだろう。

3.市民への説明などに多額の費用がかかるが、それ自体の賛否がある

 

以上が電話でのやりとりでした。

はっきり言って、防府市ではどうしようもないことが多いのに、県や環境省がどうもしてくれないのが現状のようです。なので・・・難しいということをはっきりとおっしゃっていました。

ここまで


いずれにしても、マスコミのひどさ、地方自治体の無責任さを感じますね。しかも、NHKの訂正記事無しとは!(呆)

NHKはきちんと訂正してください!インターネットをしない人は信じてしまいます!

6/23の藤田祐幸先生の講演会でしっかり学習することが大事ですね~


震災ガレキ「受け入れ」について医師・歯科医師からの要望書 風下の子どもをどうか守って

2012-06-09 | 震災瓦礫問題

転載  http://ameblo.jp/miyake-yohei/entry-11256082991.html

宮城県知事 村井嘉浩様
石巻市長   亀山紘様
福岡県知事 小川洋様
北九州市長 北橋健治様

震災ガレキ「受け入れ」について医師・歯科医師からの要望書
                                                                                           2012年5月
歯科医師 村上歯科医院院長    村上知行
内科医  小杉中央クリニック院長 布施純郎
内科医  北川内科クリニック院長 北川喜久雄

<はじめに>
この度の東北大震災による多数の犠牲者に対し心から追悼の意を込めるとともに、医師として人命救済を第一に考えております。また被災地において苦しむ多くの方々、避難を余儀なくされている方々の一刻も早い支援、救援を切に願っております。

<ガレキ受け入れ反対>
ガレキの広域処理は、日本全土を放射能汚染させることになります。
「ガレキを受け入れない」ことは、安全な避難場所と汚染のない野菜などの食料の供給を確保することになり、被災地の方々への支援に充分値するものと考えております。
ガレキの総量は阪神淡路大震災より少し多い程度で、被災地での処理が充分可能と考えられます。そのために国や自治体が中心となって「人」「物」「知恵」「技術」「金」の支援・補助のシステムをいち早く作るべきだと思います。

【医学的メッセージ】

福島の原発事故で最も心配されるのは、呼吸、食料、土壌の粉塵から体内に入った放射性微粒子による内部被曝です。まず疲れ、無気力から始まり、心臓病、流産、不妊、白内障、加齢現象、などを発症しついには白血病、ガンになる〔確率的〕ことが分かっています。
放射線の影響を受け易い妊婦や小児は、特に注意が必要です。また、内部被曝を考える場合には,飛程の長いガンマ線や、セシウムだけでは正確な評価はできません。体内での飛程は、アルファ線核種(ウラン、プルトニウムなど)では、30~40マイクロメーター程度。ベータ線核種(セシウム、ヨウ素、ストロンチウムなど)では、2.5ミリメートル程度と、極めて短いですが大きなエネルギーが局部に集中するため、細胞や臓器の受ける損傷は、ガンマ線の1億倍とも言われています。また、アルファ線、ベータ線の放出速度は遅いため,遺伝子の変異が緩徐に進行し、次世代,次次世代へと受け継がれる可能性も高くなります。
被曝の人体への影響については、まだ不明な点もありますが、国も国民も、現状を直視し、真実を追究する目をもたなければ5年後、10年後に数百万人という犠牲者が出る事を、チェルノブイリ原発事故から学ぶべきでしょう。


脱原発をした国ドイツでは医師がその先頭にいたそうです。

山口県の医師のみなさん、日常的にお忙しいとは思いますが、福島の子ども、九州・山口県・西日本の子どもを守るためどうか声をあげてください。

よろしくお願いします。

 

 


「政府統計の総合窓口・人口動態調査」から、平成22・23年の「月報(既報)・月次」各月の、「(保管表)死亡数,性・年齢(5歳階級)・死因簡単分類・都道府県(20大都市再掲)別」にある福島県データを用いて作成しました。
 7月以降の病死者数に大きな変化が現れています。
 通常、病死者は冬春に多く、夏秋は少ない傾向が全国的にあります。これは大人も子どもも同じです。
 しかし、2011年は夏秋の病死者数が多く、ほぼ直線的に累計数が増加しています。
 もしもこの傾向が2012年も続いた場合は、“統計上の有意差”となりうるほどのハイペースで、子どもの病死者数が増加したことが分かりました。このような現象が起こることはとても稀なことで、全国でも僅かしかありません。宮城県や岩手県では起こっていないことです。
昨年の夏以降に、福島の子どもたちの体に異変が起こっている可能性を疑わざるを得ません。
 (こどもたちを放射能から守る会・福島より)

   


CNN 米アトランティック誌 海外メディアの北九州市のがれき問題報道

2012-06-08 | 震災瓦礫問題
 
 
木下黄太さんのブログより転載↓ 
 
CNNニュースの報道内容
 
①政府はただ存在しているだけで無能(flat-out live, incompetent)
②正確な情報を開示しない
③政治が息詰まる(stalemate)ところころ首相が変わる
④(瓦礫焼却は)狂気じみている=trying to do insanity...
                                        と報道されています。

*** *** ***

福島原発事故後と津波被害のちも、まだ日本は闇の中

キャスター
「日本人の深い悲しみは怒りに変わりました。東日本大震災から1年以上がたちましたが、日本人たちは福島原発による放射線量について正確な情報を得ることが出来ないままです。東京のキョン・ラー記者­に伝えてもらいます。」

キョン・ラー記者
「福島原発の事故もその後片付けの問題があります。政府はただ存在していて無能です。どうすれば政府を信じられるのか? 日本政府は嘘を言っ­たのか、それとも情報を伏せたのか。人々が知る情報と政府が公開する情報、そして政府だけが知っている情報との間には違いがあることが分かってきました。たとえば、福島原発事故由来の瓦礫焼却の件についてもそうです。大々的な抗議デモが展開され­ました。かなりの怒りの声が上がっています。首相にアドバイスをしていた核関係の科学者 田坂広志によりますと、政府は国民に対して期待に沿った形の対応をしておらず、今でもそれは同じだということです。」

田坂広志氏
「政府を信じるには透明性が求められます。情報を提示する必要があります。しかし、国民に対する誠意のあるメッセージを出す必要があるのに、そうしていません。それが私の見解です。このようなわけで国民は政府を信じないのです」

キャスター
「日本の首相はここ5年間で6人の首相が変わりましたっけ?」

キョン・ラー記者
「そうです、5年間で6人です。行き詰まりがありながらも国はお金を保持していますが、人々の雇用はなく、政府はこのような狂気じみたことをしようとしているのです。」

 
 
 
内容要約↓
 
 
訳↓
 
Jun 4 2012 Michael McAteer

 3月11日の地震と津波で生じた2千万トンの瓦礫の処理は、日本にとって困難な問題となりつつある。
瓦礫の多くが福島原発事故で放射性物質をかぶっているというのも少なからぬ理由だ。

 なぜ日本政府が「放射性の瓦礫は拡散するよりも閉じこめるべき」というポリシーに反する決定をしたのかは、いまだはっきりしない。

 瓦礫を閉じこめることは、すでにやっかいな「汚染」と「非汚染」地域の目に見えない境界線をはっきりさせ、前者に不当な汚名を着せる。おそらくそれが広域焼却の動機の一部だろう。一つの 地域を長期の「汚染」ステータスに運命づけるよりも、日本のあらゆる地域に放射能のタブーの重荷を分担させる。みなが「汚染」されていれば、相対的に言えば、誰も汚染されていないことになる。

 政府は「震災地域からできる限り早く瓦礫を取り除く必要性」を主張するが、批判的な声は、80パーセントの瓦礫は地元で焼却され、20パーセントのみを各地の焼却炉に運ぶという政府の計画は意味をなさないと指摘する。
瓦礫を被災地域から取り除くのが目的なら、なぜ瓦礫の大部分は被災地に残されるのか?

 広域焼却が実際に必要かどうかを判断することを難しくしているのは、一つには、そのアイデアを売り込むための政府による膨大なPRキャンペーンだ。
日本の新聞はそれを普通でない動きと呼んだ。
環境省は広域焼却を売り込むのに1700万ドル以上の予算を組んだ。
屋外広告、新聞広告、テレビのコーナーなどで、「広域焼却を推進する難しさから、その必要性と緊急性について国民の理解と支援を得る必要がある」と政府は説明する。
 
ごみ焼却炉は必然的に、広い地域から集められる放射性物質の集積場所になる。
地域ごみを処理している東京の施設でさえも、環境省によれば[焼却灰が]8000 bq/kgの上限を超えたこともある。
こういったことは、さらに福島に近い地域の瓦礫を焼却すれば、危険なレベルに放射能汚染された灰ができるのではという恐れを悪化させている。
 

追記