ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

東日本の放射能汚染焼却汚泥や浄水土が今後全国拡散されてしまう!勿来発電所石炭灰の受け入れ先続報

2013-05-23 | 三菱マテリアル汚染土問題

東日本の放射能汚染された大量のゴミ焼却灰・浄水土・下水焼却汚泥・除染土の行き場がないことはこのブログでも何度も記事にしてきました。

福島県いわき市勿来火力発電所の石炭灰は、苅田町の三菱マテリアルにも来ていた!電凸

福島県いわき市の勿来火力発電所の石炭灰を 津久見市の太平洋セメントが受け入れ

 

本来なら無人エリアを作り集中管理しなければならないレベルの廃棄物なのに、震災がれきの広域処理を露払いにして、放射能安全神話で反対住民を押さえ込み、広域にセメントを作る名目での全国拡散が始まっています。

セメント焼成過程でPMを出し、2次的な大気汚染が起こることは目に見えています。微量でもこれから日々続いていくわけです。苅田町や津久見市などをみると、セメント会社周辺住民はがれき問題の際、既に口封じ済みなんだなという状態です。

セメント協会のHPを見ていますが、以下のようなページがあります。

放射性物質が検出された下水汚泥、浄水発生土のセメント原料の利用についてhttp://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/110728.html

↑を見ると平成23年6月28日時点でセメント協会にこのような国からの要請文が出ています。http://www.jcassoc.or.jp/cement/4pdf/110728.pdf

高濃度に汚染された浄水発生土、脱水汚泥などをセメントにしろと、国を通じて、圧力をかけてきているわけです。天下り先の建設関連の「社団法人~協会」多数!、高濃度汚染された行き場のない浄水発生土、脱水汚泥を毎日出して困っている東日本の各自治体にも当然同じ通知が行っています。ちゃんと書いてあります。

国・自治体、電力会社・セメント会社という原子力ムラの身内同士でやってる事のおかしさ。
石炭灰や焼却汚泥などの放射性の産廃を広域に運び、なぜか意味のない空間線量の検査で安全だとしてセメント経由で廃棄物をうすめてロンダリング。
 
大気が放射性物質により二次汚染される事に言及する政治家や科学者はいないのでしょうか?
全国の「環境~」と名のつくところ、労働組合もなぜ、この放射性物質を混ぜるセメント焼成のことを言わないのかわかりません。
完全に公害を忘れてると思います。
チェルノブイリも、水俣病もイタイイタイ病も、福島原発事故もなかったと同じです。
 
 
いわき宮城がれき処理データサイトより

東日本大震災における災害廃棄物を原燃料とするセメントの公共事業での使用を促進するためのインセンティブ

http://www.env.go.jp/jishin/waste/ministerial_conf/conf003/mat03_2.pdf  より

 震災がれきを受け入れてセメントを作って公共工事に使えと言ってるわけです。一応期間が設定されていても、「段階的に対象地域を拡大」とありますので、いま受け入れてないセメント会社も、今後も受け入れる可能性はあると思います。加点とかペナルティで脅すなんて・・・・

浄水発生土、脱水汚泥も、東日本に人が住み続ける限りこれからも毎日出続けるわけですから、このパターンで、広域にセメント処理することが終わるはずないと思います。

 

さて、勿来発電所の石炭灰を受け入れるセメント会社ですが、確認をとりました。地図上赤丸。

 

福島県いわき市勿来火力発電所の石炭灰は、苅田町の三菱マテリアルにも来ていた!電凸  より


北海道 太平洋セメント㈱2

青森 三菱マテリアル㈱3 

岩手 三菱マテリアル㈱6  陸送

栃木 住友大阪セメント㈱12  陸送

埼玉 三菱マテリアル㈱8 太平洋セメント㈱9 陸送

茨城 日立セメント㈱11 陸送 

神奈川 太平洋セメント㈱ 地図に記載なし

兵庫 住友大阪セメント㈱18

福岡 三菱マテリアル㈱25


福島県いわき市の勿来火力発電所の石炭灰を 津久見市の太平洋セメントが受け入れ  より

大分 太平洋セメント㈱29 貨物船


http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jc.html  より


 

1

日鐵セメント㈱

室蘭

臨海

室蘭市仲町64

2

太平洋セメント㈱

上磯

臨海

北海道北斗市谷好1-151

3

三菱マテリアル㈱

青森

臨海

青森県下北郡東通村大字尻屋字八峠1

4

八戸セメント㈱

八戸

内陸

青森県八戸市大字新井田字下鷹待場7-1

5

太平洋セメント㈱

大船渡

臨海

岩手県大船渡市赤崎町字跡浜21-6

6

三菱マテリアル㈱

岩手

内陸

岩手県一関市東山町長坂字羽根堀50

7

太平洋セメント㈱

熊谷

内陸

埼玉県熊谷市大字三ケ尻5310

8

三菱マテリアル㈱

横瀬

内陸

埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270

9

太平洋セメント㈱

埼玉

内陸

埼玉県日高市原宿721

10

㈱デイ・シイ

川崎

臨海

川崎市川崎区浅野町1-1

11

日立セメント㈱

日立

内陸

茨城県日立市平和町2-1-1

12

住友大阪セメント㈱

栃木

内陸

栃木県佐野市築地町715

13

明星セメント㈱

糸魚川

内陸

新潟県糸魚川市上刈7-1-1

14

電気化学工業 ㈱

青海

内陸

新潟県糸魚川市大字青海2209

15

敦賀セメント㈱

敦賀

臨海

福井県敦賀市泉2-6-1

16

住友大阪セメント㈱

岐阜

内陸

岐阜県本巣市山口11

17

太平洋セメント㈱

藤原

内陸

三重県いなべ市藤原町東禅寺1361-1

18

住友大阪セメント㈱

赤穂

臨海

兵庫県赤穂市折方1513  

19

住友大阪セメント㈱

高知

臨海

高知県須崎市押岡123

20

㈱トクヤマ

南陽

臨海

山口県周南市御影町1-1

21

東ソー㈱

南陽

臨海

山口県周南市開成町4560

22

宇部興産㈱

宇部

臨海

山口県宇部市大字小串1978-2

23

宇部興産㈱

伊佐

内陸

山口県美祢市伊佐町伊佐4768

24

新日鐵高炉セメント㈱

小倉

臨海

北九州市小倉北区西港町16

25

三菱マテリアル㈱

九州

臨海

福岡県京都郡苅田町松原町12

26

宇部興産㈱

苅田

臨海

福岡県京都郡苅田町長浜町7

27

苅田セメント㈱

苅田

臨海

福岡県京都郡苅田町長浜町10

28

麻生セメント㈱

田川

内陸

福岡県田川市大字弓削田2877

29

太平洋セメント㈱

大分

臨海

大分県津久見市合ノ元町2-1

30

琉球セメント㈱

屋部

臨海

沖縄県名護市安和1008

  

http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jg3.html  セメント工場巡り  こちらには会社HPリンクがあります。

赤丸はあくまで、今回の勿来発電所の受け入れがわかってるところだけです。

東日本大震災における災害廃棄物を原燃料とするセメントの公共事業での使用を促進するためのインセンティブ  より

本取組の対象工場・地域

対象セメント工場対象地域対象期間
 災害廃棄物受入れ開始時期
太平洋セメント株式会社 大船渡工場 平成23年6月22日~ 岩手県 平成24年7月~平成26年3月(予定)
三菱マテリアル株式会社 岩手工場 平成24年3月1日~
八戸セメント株式会社 平成24年3月22日~
太平洋セメント株式会社 熊谷工場 平成24年9月6日~ 埼玉県 平成24年11月~平成26年3月(予定)
※埼玉県における災害廃棄物の受入れ終了に伴い、平成24年12月28日以降に新たに公告する工事に対する加点評価の取組は終了。
太平洋セメント株式会社 埼玉工場 平成24年9月6日~
三菱マテリアル株式会社 横瀬工場 平成24年9月6日~

とありますので、震災がれきを自治体の一般ゴミ焼却場で燃やす前からセメント工場で燃やしてたんだなとわかります。特に関東。今更ながら愕然とします。

「循環型社会」「エコ」という言葉を問い直す必要があると思います。

放射性物質は「循環」させちゃだめでしょう!リサイクルできないものでしょう!と思います。

なんでも工場で「品質管理できる」という考えは、私は納得いかない。それこそ傲慢だと思います。


中国の「癌症村」~毒物で水・土・空気を汚すとこうなる!日本、苅田はどうなのか考える。

2013-04-09 | 三菱マテリアル汚染土問題

 

中国のPM2.5ばかりテレビで流す日本のテレビ局にも腹が立ってはいるのですが、一定関心は集まりました。しかしこれは無視してくるだろうというのが「癌症村」。この「癌症村」というキーワードに正直ショックを受けました。中国のメディアが使った言葉らしいのですが、ついに中国の環境省もそれを公式に認めています。http://sankei.jp.msn.com/world/news/130224/chn13022417590003-n1.htm

違法廃水で発がん性の高い有害な化学品や重金属などに飲用水が汚染され、がんなどの重度疾患の患者発症率が多い地域のことを「癌症村」「がん村」という。ストレートで恐ろしい名前です。その村に住めば癌患者になるということです。水、土、空気を工場などの排水・排ガス=毒物で汚した結果、45才前後にがんなどの病気で死んでしまう村、それが癌症村の実態なのです。

 

癌症村で画像検索すると恐ろしいほど出てきます。水質汚染に関するものをそのうちのいくつかをアップします。

  

 

2011年の癌症村のニュースがネット上に残っていました。以下に添付していますが、ヒ素汚染の癌症村です。

タイトルの「日本の核汚染よりひどい」かどうかは検証の余地がありますが、他人事でなく自国の問題、自分の住む自治体の問題として考える材料となるので読んでいただきたいです。今の日本と重なります。

 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1014&f=national_1014_047.shtml


 「日本の核汚染」を考えるとまず、事故を起こした福島第一原発とその周辺の東日本汚染地域、それから、原発立地周辺地域、ケミカルプラント密集地域、いわゆる石油コンビナート地域、などは大きく見て「癌症村」に当たるのではないかと考えます。 日本列島は全て原発から160km圏内に入っているので、もはや日本中「癌症村」なのかもしれません。日本人の死亡原因を見ればわかります。ついに1位はがんです。

今の食べ物の基準値100ベクレル/kgだって東電や企業・汚染地域の生産者にとって都合よく設定されたもの。廃棄物の基準8000ベクレル/kgもそうです。3.11以前の基準から密室でいきなりゆるくされてしまったわけです。机上の計算、政治の力で決められた放射能基準。 健康被害などの実態を考慮に入れず、責任をまるなげたらい回し。

反対しようものなら、「風評被害!」「差別!」「非国民」と叫ばれてしまう・・・それでも今でも全国でお母さんたちが空気や水を守ろうと必死でたたかっています。

じつは私もプラントのたくさんの煙突から出る煙を眺めて毎日生活しています。もはや生活の一部になっているので、すっかり恐怖心が麻痺してしまっていましたが、PM(微粒子)を吸い込むことで病気の元が蓄積していることはあると思います。当市に引越ししてきて喘息が悪化したという話も聞いています。個人差はありますが、空気の綺麗なところでは起こらない病気が起きている。引き金になる場合もあるということです。宇部市の対岸では昨年から新門司の清掃工場で震災がれきが焼却されました。震災がれき本焼却が始まった時に鼻血の報告、その後、喘息悪化、じんましん、紫斑病の報告もうけています。

そして今、対岸の苅田町のセメント工場では香川県の汚染土壌(ヒ素・鉛などの重金属)がセメント焼成のためキルン炉に入れられ焼かれています。

一体どれほどの重金属化学物質の微粒子が空気中に放出されているのか目に見えないので住民にはわかりません。民間企業なので行政がすべてをチェックできていません。細かな情報公開もされていません。重金属を薄めて焼いて、空や海をゴミ捨て場にしている自治体と企業。実際自分に健康被害が起きてから気づくのでは遅いのです。

「ヒ素と放射線何比べてんねん」という、残念な中傷コメントがつきましたが、フクイチから出た人工放射性物質も重金属の微粒子ですので、ヒ素と同じく、体内に蓄積し臓器を破壊する。 放射線を出し続けるというのはタチ悪くやっかいです。両方、病気の元。放射線と言って、物質を無視しようというのはご都合的な考え。

ヒ素に関しては日本でも公害問題がありました(森永ヒ素ミルク事件、土呂久鉱山問題など)

慢性砒素中毒とはどんな病気か  と調べてみました。呼吸器、皮膚に症状が出て肺がん、皮膚がん、膀胱がんです。

 一般的には、長期にわたって、経口、経気道的に比較的少量の砒素化合物にさらされる場合に起こる慢性中毒症です。
 慢性中毒で最も重要なのは皮膚症状です。全身の皮膚に色素沈着として現れる黒くなる現象に伴い、皮膚が白くなる脱色素斑も合併してきます(砒素白斑黒皮症(ひそはくはんこくひしょう))。手のひらや足の裏などの皮膚には、角質が増えてたこ状になります(角化症)。
 長期にわたって砒素にさらされたあとには、ボーエン病皮膚がんも発生します。そのほか、鼻出血、鼻中隔穿孔(びちゅうかくせんこう)(孔(あな)があく)、しびれ感を示す末梢神経障害なども認められます。
 職業病として問題になることが多いのですが、経口的曝露による一般住民の慢性砒素中毒症もあります。多くは環境汚染により起こった事例で、近年ではタイ、インド、台湾、中国などで、砒素に汚染された井戸水による多数の中毒患者の発生が問題になっています。
 日本の一般環境の砒素汚染では、宮崎県土呂久鉱山周辺地域の住民、島根県笹ヶ谷鉱山周辺地域の住民の慢性砒素中毒症が有名です。1973(昭和48)年2月には国の「公害にかかわる健康被害に関する特別措置法」のなかに、指定疾病として慢性砒素中毒症が追加され、また旧鉱山および精錬所の労働者に関しては労働者災害補償保険法が適用されています。
 砒素を含む粉塵曝露(ふんじんばくろ)による肺がんの発生、砒素化合物の経口、経気道曝露によるボーエン病および皮膚がんの発生があり、これらは多くの疫学的研究により明らかにされています。

経気道曝露が長期に及ぶと、慢性気管支炎が起こり、また急性中毒にみられる皮膚炎とは違った部位に皮膚症状が現れます。すなわち、足の裏、手のひらを中心に角化症が認められるようになり、顔面、四肢、体幹部のとくに衣類などでの摩擦部位を中心に角化、色素異常(黒皮症と白斑)が認められ、このあとの経過で角化いぼ、ボーエン病皮膚がんになります。
 呼吸器症状および皮膚症状が現れる前後から疲労、倦怠感(けんたいかん)、めまいなどの全身症状を訴え、高度のものでは神経痛に似た疼痛やしびれ感など、末梢神経炎の症状も加わってきます。また砒素化合物、とくに三酸化砒素の高濃度曝露では、鼻中隔穿孔を起こします。金属精錬作業者には肺がんの増加が認められています。
 経口的曝露による慢性砒素中毒症では、台湾における井戸水の常用により起こった烏脚病(うきゃくびょう)(下肢の壊疽(えそ)および皮膚がん)が慢性砒素中毒ともされています。
 この場合、経気道曝露と違い、疲労、倦怠感、めまい、体重の減少などの全身症状が最初にみられ、同時に皮膚の角化症、顔面、四肢、体幹部の色素異常が認められます。
 日本では土呂久鉱害や笹ヶ谷鉱害の慢性中毒者中にボーエン病が認められ、角化、色素異常、いぼや膀胱がんがあり、また多発性であることが特徴です。

アジア砒素ネットワーク より画像 

 


苅田町でヒ素汚染土を7万トンも薄めて燃やして、何年か後にこのようなことにならないでしょうか?ならない根拠があるのでしょうか?国の基準値がもし間違っていたらどうなるのでしょうか?  中国の癌症村は周辺自治体に点在します。

つまり震災がれき問題は北九州市だけの問題ではないし、苅田汚染土問題も苅田町だけの問題ではありません。大気汚染は越境するのに、自治体は他自治体に干渉しません。同じ国内の自治体同士でなぜ、モノが言えないのか理解不能です。市民の方ではなく企業の方ばかりを向いているということでしょう。企業城下町=癌症村 では???

 「日本は経済技術大国だ」「品質管理はちゃんとしている」と思っている企業の傲慢さもあると思います。企業にとって都合のよい品質管理ならいくらでもできると思います。そうして日本でも水俣病などの公害が起こりました。基準値以内でどんどん食べて皆病気になりました。がれき受け入れ自治体の職員に水俣病の教訓は全く生かされていません。国に手を挙げて復興予算から自分の自治体に交付金を引っ張ってくるのが行政の仕事と思ってますから。市民の健康を守る仕事は後回し。指摘をおそれて、「安全だからこそ受け入れるのです」と、知見もないのに開き直る始末。私は何度もそれを聞き目撃しました。

現在、原発事故で200種類以上ある核種が東日本を中心に環境中にばらまかれ続けているというのに、国は全核種の検査も細かい土壌調査もしていない。放射性微粒子を吸い込む内部被曝が問題なのに空間線量でごまかそうとする国。品質管理も何もできてません。ねずみ一匹、もぐら一匹で日本全滅の大ピンチは今も続いています。

原発事故の問題をエネルギー問題とか経済の問題とかにしてしまっていますが、核汚染問題=公害問題です。国や自治体が防御対策せず放置してたら病人死人が出る、生き死にの問題。もう詰んでる気がしてきています。

 東日本の放射能汚染を隠して、国策で全国に汚染を拡散しようとする愚かな日本政府、もはや中国のことは言えません。日本でも声を上げる市民に不当逮捕、不当告訴をしています。

 

 

難病患者の増加も確認してください⇒http://www.nanbyou.or.jp/entry/1356

結論=日本も十分「癌症村」 

水も汚れています↓ 

 


香川汚染土受入れ問題~地元説明会はなんと1回だけ(人口36,084人中40人・区長役員のみ)

2013-03-27 | 三菱マテリアル汚染土問題

 

【管理人の感想】いろいろなものが土に染み込んでる感じがものすごくする (ಠ_ಠ) ↑ 単なる土とは思えない。

香川県豊島の汚染土壌受け入れ問題についてざっと時系列に報道と事実をざっと整理してみようと思いました。


 1/28 福岡・苅田でセメント原料化へ 香川・豊島の汚染土壌 

香川県の豊島(土庄町)に不法投棄された産業廃棄物による汚染土壌について、県は28日、福岡県苅田町にある三菱マテリアルの工場で「セメント原料化」により処理する方針を明らかにした。http://sankei.jp.msn.com/life/news/130128/trd13012812170009-n1.htm (産経ニュース)

2/6 苅田町議会厚生文教委員会での質疑(議会HPでなぜか検索不能)

瀬戸内海の香川県・豊島(てしま)(土圧町)に不法投棄された産業廃棄物による汚染土壌が、3月末から苅田町の三菱マテリアル九州工場に運び込まれ、セメントの原料とされることが決まった。香川県知事が1月末に発表したが、苅田町では町民に対してこれまで公表していない。環境への影響などについて、5日に開かれた町議会厚生文教委員会での質疑などを通して探った。【山本紀子】

受け入れまでの経過が町民に説明されていないことについて、厚生文教委員会では「住民の安全安心を守るために早急に説明を」(木原洋征委員長)といった声が相次いだ。これに対して大群(おおむれ)拓也副町長は地元の区長に経緯を説明するとした。

 また、三菱マテリアルと環境保全協定を結んでいることから「問題が起きれば指摘していく」と強調。大気汚染については町が現在、月に1度、町内12カ所で降下ばいじんを計測しており、町環境保全課は「(処理前後を比べ)、汚染がないかどうか見極めたい」としている。 http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130206ddlk40040425000c.html 毎日新聞 京築版

2/13  地元説明会(人口36,084人中 40人の説明会)を1回だけ開催

苅田町 松原公民館で地元説明会開催⇒香川県担当者複数名と苅田町の区長・役員のみ。吉広啓子町長と周辺6区の約40人の町民のみ。 

2/15  苅田町で説明会、香川県側が理解求める 

  香川県・豊島(てしま)(土庄町)に不法投棄された産業廃棄物による汚染土壌が三菱マテリアル九州工場(苅田町松原町)で処理されることになった問題で、町は13日夜、松原公民館で地元説明会を開いた。周辺6区の約40人の町民が集まり、香川県の担当者や吉広啓子町長が出席。香川県側は土壌の汚染度合が高くないことを説明し、搬入への理解と協力を求めた。

 汚染土は鉛とヒ素を含んでおり、今後4年間で推計7万トンをセメント原料化することで県と三菱マテリアルが既に同意。今月中に両者で随意契約が交わされ、3月末から搬入される計画のため、町が急きょ説明会を開いた。http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130215ddlk40040395000c.html (毎日新聞 京築版)

2/22  苅田町HPで発表

苅田町 「香川県豊島の土壌処理について 」というタイトルで2/22にHPをようやく更新。香川の発表からほぼ1ヶ月後。トップページに項目はない。特設のページではない。ごみ・し尿のページの一部。http://www.town.kanda.lg.jp/_1021/_1049/_1064/_3259.html 

2/23 三菱マテリアル、汚染土壌処理で香川県と契約 

 苅田町の三菱マテリアル九州工場は21日、香川県・豊島(てしま)の産業廃棄物による汚染土壌を引き受けセメント原料化する契約を、同県と締結した。契約金額は1トンあたり1万500円で、17年3月末まで約4年間にわたり7万トン(見込み量)を受け入れる。汚染土壌の最初の船便は3月25日に到着する。http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130223ddlk40040446000c.html  (毎日新聞 京築版)

2/25 広報かんだに掲載

苅田町 HPの内容とほぼ同じものを、街の「広報かんだ」に掲載(3ページ目)1ページ分。http://www.town.kanda.lg.jp/var/rev0/0001/5901/2013312102543.pdf

3/23 汚染土、豊島を出発 福岡の工場へ、初の県外処理 香川

【柳谷政人】土庄町・豊島に不法投棄された大量の産業廃棄物の処理で、県は23日、産廃の下から掘り出した汚染土壌650トンを船に積み、福岡県苅田町(かんだまち)の三菱マテリアル九州工場に向けて運び出した。工場で粘土などと混ぜて高温で焼いて無害化し、セメントの原料にする。豊島の汚染物を香川県外で処理するのは初めてで、2016年度までに計約7万トンを運び出す。http://digital.asahi.com/area/kagawa/articles/OSK201303230210.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_OSK201303230210 (朝日新聞)

3/26 荷揚げ作業始まる 三菱マテリアル、7万トン処理へ

香川県の豊島(てしま)に不法投棄された産業廃棄物による汚染土壌650トンが25日朝、苅田町の三菱マテリアル九州工場に到着し、荷揚げ作業が始まった。香川県との契約で今後3年半で7万トンの汚染土を同社が受け入れ、処理する。

 23日夕刻に現地を出発した輸送船は、工場内の桟橋に横付けされた。飛散防止のシートが敷き詰められた中、クレーンが次々と土を運び出していった。トラックに積み込まれた土は専用の保管庫に運び込まれ、成分調査が行われるという。

 汚染土は鉛とヒ素が一部、国の環境基準を超えることが香川県の調査で明らかになっている。同社は「汚染土は粘土の代替としてセメントの原料に用いる。1450度の炉で焼成するので有害物質は無害化され、健康に害が及ぶことはない」と説明している。【山本紀子】http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130326ddlk40040442000c.html (毎日新聞 京築版) 


 3/27 苅田町HPのトップ画面の一部分のキャプチャーです。「現在重要なお知らせはありません」というのが泣けました。香川豊島汚染土到着のニュースが十分重要なお知らせだと思います。

苅田町 環境保全課
電話 093-434-1834(ダイヤルイン)

苅田町役場に電話しました。あくまで聞き取りなので、細かいニュアンスの違いはあるかもしれませんので疑問に思った方は、お確かめください。いろんな人が電話することで対応が変わることもあるかと思います。

●この問題は香川県と福岡県は許可した三菱マテリアルの問題である。三菱マテリアルのビジネスの問題。よって、苅田町としては「サンプリング検査などきちんとしてください」というお願いしかできない。強制はできない。

●苅田町には許可権限がない。福岡県に聞いて欲しい。権限のある範囲内でやるしかない。 

●苅田町と三菱マテリアルが結んだ環境保全協定は情報公開請求してもらえれば見ることはできる。環境保全協定自体は、厳しく設定されている。

イオウ酸化物、窒素酸化物など通常の大気汚染物質の測定はする様に頼んではいる。12箇所のばいじん調査など。検査項目に鉛とヒ素は入ってないが頼んでいる。 

●「環境保全協定は誰でも見ることができるようにHPにあげないのか?」⇒今後、検討する。

●「インターネット環境にないお年寄りはデータを見れないがどうするのか?」⇒答えず。

●三菱マテリアルがどこに検査を委託するかは、苅田町は知らない。 

●データはまだない。データをどうするかまで話がいってない。苅田町HPへのデータの公表については検討する。 

●土壌受け入れのことを「広報かんだ」に載せたが、住民からの反対はなかった。 

●「大津市で住民が反対して受け入れは中止になったが苅田はどうか?」

⇒北九州市などは反対があっても受け入れした。反対があっても受け入れるということもある。ケースバイケースだ。 

●PM2.5については、タバコの煙程度という認識。 

●煙突から流れる飛散距離など試算しているか?⇒していない。 

●「煙突から出た微粒子、ばいじんが越境してほかの自治体に流れることについて考えているか?」⇒そんなことまでは想定していない。そのPMがどこから来たものかなどわからないから打つ手はない。苅田町でないかもしれない。因果関係はわからない。 

●「成分組成を分析しないのか?」⇒あくまで三菱にはお願いする立場。強制はできない。 

●「健康被害と思われる体調悪化が出たらどこに行っていけばいいのか?」⇒町役場に言ってきて欲しい。三菱マテリアルに知らせる。 


三菱マテリアルに電話しました。http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/index.html

三菱マテリアル(株) 九州工場  093-434-0081
 
●煙突の本数は4本。高さは 55m、60m、80m、80m です。

●「今までに香川を超える汚染の土をすでにセメント焼成したと報道があったが本当か?それはどこの土壌なのか?」(赤下線)

⇒本当です。JISの範囲で行われている。どこの汚泥かはお客様情報なので答えることはできません。

●「いつ行われたのか?」⇒平成22年度に福岡県から許可を得ているのでそれ以降です。

http://www.mmc.co.jp/env/04/02-c.html

 

●三菱マテリアルのHPでも検査結果を出して欲しいが可能か?⇒苅田町から要請があれば考える。

●ヒ素が含まれたセメントはどうなるのか?「無害化」という言葉の意味⇒ヒ素は染み出したりしないので人体に影響がないという意味で「無害化」と言っている。

  
 香川の汚染土以上に汚染した土ってどこから来てるんでしょうね。しかももうセメントに焼成されて(1400度)いるということで、がっかりしますが、諦めず質問したいと思います。情報をお寄せくださいませ。
 
追記
当ブログ記事についてツイッターで「説明を求めている場合か」という人がいましたが、ではこのような経過でそういうあなたは何をしますか?または何をしましたか?町民と町民以外とは出来ることも変わってきます。まずは調べることだと思ってしています。
 

苅田三菱マテリアルの測定検査を請け負う会社は九州テクノリサーチ(新日本製鐵の100%子会社)

2013-03-26 | 三菱マテリアル汚染土問題

 

 http://kawasemiblue.blog.so-net.ne.jp/2012-04-19  より画像転載

3/26 苅田三菱マテリアルに電話して質問しました。総務課の方と話しました。

 

会 社 名 (株)マテリアル九州
連 絡 先 〒800-0396
京都郡苅田町松原町12番地
T E L 093-434-0022
F A X 093-434-0282
E-Mail syama@mmc.co.jp
U R L http://www.mmc.co.jp/
所属団体 K-RIP(九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ)
設  立 平成7年5月1日
代 表 者 代表取締役 栗原 怜
資 本 金 2,000 万円
従業員数

65 人

●震災の災害廃棄物は受け入れているという報道があるがどうか?⇒化学工業日報の記事は誤り。

http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/03/2012-1227.html  にあるように九州では受け入れていないそうです。↓

●黒崎三菱マテリアルの焼却灰受け入れは、東の都市から来ていることはない。九州の自治体のもの。排水は皇后崎焼却工場で処理している。

●香川の直島三菱マテリアルから焼却灰や汚染物が来ることはないのか?⇒来ない。

●ヒ素や鉛などの重金属はどうなるのか?⇒酸化化合物としてセメントの中に取りこまれる。無害化する。JIS 日本工業規格に適合している。http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html セメント協会のHPを見て欲しい。

●排ガスはどうなっているのか?⇒九州テクノリサーチ で規制値に従って測定・検査しているので問題なし。

●ヒ素や鉛の検査を加えて欲しい⇒いま増やすようにしている。

●ダイオキシンの検査は?⇒3ヶ月ごとにしている。http://www.k-t-r.co.jp/pdf/eco01_dioxinjinsoku.pdf

●検査結果が周辺住民に知らされていない⇒苅田町がデータを持っている。

●香川県は混ぜるのは汚染土だけでないと言っているがほかに何が入るのか?⇒汚染土は粘土の代わりに入れる。ほかに建設残土、フライアッシュ、石炭灰など

●宇部興産や麻生セメントとのつながりは?⇒工場も会社も別々。作ったセメントは宇部三菱セメントという同じ販売会社で販売している。香川の汚染土は三菱マテリアルだけが受け入れている。

●排気の際に、バグフィルターはあるのか?⇒バグフィルターはない。電気集塵機のみ。

●電気集塵機からもれたばいじんが煙突から出るが、その飛距離の試算はしているか?⇒していない。降下ばいじん調査を定期的にしているが問題ない。

●燃焼すると煙突から微粒子が出る。「PM2.5」を知っているか?⇒知っている。

●煙突から出たばいじんが越境して風下の他自治体に達することはどう思うか?⇒答える立場にない。

●いつまで受け入れを続けるのか?⇒2016年末まで 3年半

●「土壌汚染対策法に基づき福岡県の許可を得て行っている。セメントは日本工業規格に適合したもの。」⇒力説

 

苅田町のHPより 地元説明会 質疑応答部分↓

 http://ameblo.jp/kitakyu-mamoru/entry-11485266321.html  より  転載   

 

 

 


【不安】苅田三菱マテリアル汚染土受け入れ問題~毒物もうすめて焼いて飛ばして?セメントに【ヒ素・鉛】

2013-03-25 | 三菱マテリアル汚染土問題

他県の産廃汚染土をわざわざ運んで、住民に知らせず焼却処理しようという三菱マテリアルはどんな会社なのかと調べていくと、もう3.11後の早い段階からいろんな汚染物引受の道筋をつけていたことがわかります。

まず2011年4月の化学工業日報。三菱マテリアルは311直後にもう災害廃棄物受け入れを宣言。

とりあえず苅田三菱マテリアルでも634万トンの災害廃棄物受け入れているということは出てます。↓   それがどうなったのかはわかりません。(T_T) 


 

4月の化学工業日報では震災廃棄物を受け入れるとしていて、2011年6月のプレスリリースで「九州工場黒崎地区における都市ごみ焼却灰のセメント資源化事業について」として、これから「北九州市の協力を得て」、焼却灰をどんどん受け入れますよと言っています。

問題は「都市部の焼却灰」とは、どこの都市のどんな汚染のある焼却灰なのかということです。汚染があったら危険な排水が海に流されてしまいます。

http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/11-0602.pdf

 

 


 http://www.local.co.jp/news-drift/01area-t.html  より

このサイトを読むと三菱マテリアルは、以前より「放射能の汚染を隠蔽する会社」「汚染された土を住民に内緒で移動させる会社」、しかも「汚染が目立たないように出来るだけ汚れたところに持っていく会社」なのだということがわかると思います。

香川県も調べてみましょう。香川の環境 HP  より 抜粋転載 http://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyo/gakushu/progam_2/program/sima/maeni/c_profile/c_profile.htm

豊島と直島は、瀬戸内海に浮かぶ、となり同士の島。

■豊島⇒戦後最大級の産業廃棄物不法投棄事件があった島

■直島⇒大正時代には、現在の三菱マテリアル直島製錬所が立地し、過去には煙害問題も。

これだけ燃やしていろいろ撒き散らせば結局何で汚染されたのかわからなくなります。健康被害が出た場合の因果関係も突き止めにくくなります。

香川県の廃棄物対策課に電話しました。http://www.pref.kagawa.jp/haitai/index.htm

要点だけ書きます。

●平成28年までに外に出すことが公害調停できまっているため苅田町にお願いした。http://www.pref.kagawa.jp/haitai/teshima/shiryo/shi-5.htm

●きちんと許可を受けた事業者(三菱マテリアル)に対し、なるべく安全に運べるように車ではなく船で瀬戸内海を通るようにした。

●苅田三菱マテリアルでは汚染土壌を水処理はしない。ほかの土と混ぜて焼却処理する。

●苅田三菱マテリアルでは、豊島の汚染土だけでなく、その他の町の工場跡地などの汚染土も処理している。豊島だけではない。

●「焼却処理した際のばいじんが飛ぶ距離の試算はしたのか?」の問いに⇒香川県ではそのような試算はしていない。福岡県の担当者も許可を出したのでそちらに聞いてほしい。

●「もし健康被害が出たら責任を取るのか」の問いに⇒因果関係が証明できない。責任はありません。

●香川県から担当者が複数名、苅田町に行き、行政、自治会の区長や役員に説明。苅田町広報誌2/25号に、汚染土壌受け入れのことを掲載してもらったが、とくに反対はなかった。ほかの自治体には行っていない。

広報2/25  より抜粋転載 ↓

 

 http://www.town.kanda.lg.jp/_1021/_1049/_1064/_3259.html  苅田町HP 香川県豊島の土壌処理について

 問い合わせ 環境保全課 電話 093-434-1834(ダイヤルイン)

http://www.town.kanda.lg.jp/var/rev0/0001/5579/2013221115910.pdf  住民説明会資料  より

 

「当該事業は国の同意を得て、支援を受けながら行われているもの」とあります。今の震災がれき広域処理と同じですね。国策だから逆らうなということです。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130128/trd13012812170009-n1.htm 産経ニュース  より

 

  

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130223ddlk40040446000c.html   より 


 契約金額は1トンあたり1万500円。2017年3月末まで約4年間にわたり7万トン燃やすのです!つまり合計7億3500万円の公共事業ということですね。経済合理性や必要性、安全性、妥当性などあるのでしょうか?少しずつ調べてみたいと思います。

 

 これから4年間もヒ素が混じった土を燃やされるんですね。香川県の行政担当者は三菱マテリアルの「無害化」を信じていました。でも拡散されたヒ素の微粒子はどうなるか答えませんでした。セメントを作る工程で公害の原因が作られるのではないかという懸念は払えません。

どうか毒物をうすめて燃やして微粒子の形で見えなくして空に拡散しないでください。お願いします。

福岡県では「復興」という名目で震災がれきが燃やされたり、「環境の再生」という名目で産廃汚染土壌のリサイクル処理が進められています。そんなふうにイケイケドンドンですすめていいのでしょうか?

「公害」を予防するという視点が行政担当者に果たしてあるのでしょうか?

豊島が現状を回復しても、汚染を移動させればまた新たに別のところに汚染地ができて、健康被害が発生したら意味ないのではないでしょうか?行政が公害を推進したことになるのではないでしょうか?重金属の汚染は拡散せずに封じ込めるのが基本なのではないかと一般人でも思います。なんで、毒物をうすめてリサイクルしなければならないのかと思います、そんなセメントで建物作ったら恐ろしいです。いつかその建物を壊せば中から毒物が出てくると思います。そのとき気づく人がいるのでしょうか?

とりあえず、私は、行政担当者の公害その他に関する知見や、企業の技術を信用できないので、もはやそらまめ君のPM2.5の数値関係なく、N95マスクをしようと思っています。


【がれきの次は】香川の産廃汚染土が苅田三菱マテリアルで焼却されてしまいます【宇部の対岸】

2013-03-24 | 三菱マテリアル汚染土問題

 

動画ニュースはこちら  http://www.47news.jp/movie/general_national/post_8670/

 


 

 

汚染土、豊島を出発 福岡の工場へ、初の県外処理 香川

【柳谷政人】土庄町・豊島に不法投棄された大量の産業廃棄物の処理で、県は23日、産廃の下から掘り出した汚染土壌650トンを船に積み、福岡県苅田町(かんだまち)の三菱マテリアル九州工場に向けて運び出した。工場で粘土などと混ぜて高温で焼いて無害化し、セメントの原料にする。豊島の汚染物を香川県外で処理するのは初めてで、2016年度までに計約7万トンを運び出す。

 県は産廃を隣の直島に運んで県の溶融炉で処理している。産廃下から見つかった有害物質を含む土壌については、民間業者に水洗浄処理を委託することにし、11年7月に大津市の業者を選んだ。しかし、環境汚染や風評被害を懸念する大津市民らの反対を受け、昨年5月に断念。処理方法を変えて今年2月に同工場と随意契約を結んでいた。

 この日は早朝から、輸送船のそばまでダンプで汚染土壌を運び、船のクレーンで積み込んでいった。船は午後3時過ぎに島を出発し、苅田町の工場には25日朝に到着する予定。

 土壌搬出を見守った廃棄物対策豊島住民会議の浜中幸三議長は「受け入れ先の企業や地元住民に感謝したい。公害調停で決めた16年度の撤去期限に向け、順調に処理が進んでほしい」と話した。工代祐司・県環境森林部長は「引き続き緊張感を持って事業を進めたい」と述べた。


香川県豊島の産廃問題 汚染土壌、セメントの原料に 苅田の三菱マテリアルで焼却  

毎日新聞 2013年02月06日 地方版

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130206ddlk40040425000c.html

瀬戸内海の香川県・豊島(てしま)(土圧町)に不法投棄された産業廃棄物による汚染土壌が、3月末から苅田町の三菱マテリアル九州工場に運び込まれ、セメントの原料とされることが決まった。香川県知事が1月末に発表したが、苅田町では町民に対してこれまで公表していない。環境への影響などについて、5日に開かれた町議会厚生文教委員会での質疑などを通して探った。【山本紀子】 

 豊島の土は、80年代に不法投棄された重金属で汚染され、香川県が処理法を探っていた。滋賀県内での水洗浄処理が地元の反対にあい、汚染土を焼いて無害化しセメントの原料にする方法を選択。この手法は10年の土壌汚染対策法の改正で認められた処理方法だ。 

 セメント化が可能な工場は全国に16カ所あるが、なぜ苅田町なのか。香川県廃棄物対策課は「瀬戸内海沿岸にあって運搬がしやすい。またアルカリ度の高い豊島の土を処理するには、かなり大きな工場をもつ三菱マテリアルが適している」と説明する。 

 苅田町環境保全課によると、汚染土壌に水銀は含まれず、PCBとダイオキシンは基準以下という。だが鉛とヒ素については、土壌溶出量(水に溶け出る量)が国の環境基準の1リットルあたり0・01ミリグラムを超えている。汚染の最大値については「鉛で12倍、ヒ素で3・4倍」と町は委員会で説明した。 

 汚染土壌10万トンのうちセメント化に適した7万トンが苅田町内で処理される。今月中に香川県と三菱マテリアルが随意契約を結び、3月25日には最初の650トンが苅田港に到着する予定だ。その後、石灰石などと混ぜて加熱処理し無害化する。

 受け入れまでの経過が町民に説明されていないことについて、厚生文教委員会では「住民の安全安心を守るために早急に説明を」(木原洋征委員長)といった声が相次いだ。これに対して大群(おおむれ)拓也副町長は地元の区長に経緯を説明するとした。 

 また、三菱マテリアルと環境保全協定を結んでいることから「問題が起きれば指摘していく」と強調。大気汚染については町が現在、月に1度、町内12カ所で降下ばいじんを計測しており、町環境保全課は「(処理前後を比べ)、汚染がないかどうか見極めたい」としている。〔京築版〕


北九州市の震災がれき焼却が3月で終わっても、今度は香川県の汚染土壌を、船でわざわざ福岡県京都郡苅田町まで運んで苅田三菱マテリアルで焼却しようとしています。山口県の皆さんはご存知でしょうか?当の苅田町住民も知らせてないのに、対岸の宇部市にお知らせがあるはずもないのですが、驚きました。

追記 2013/2/6の時点では苅田町民には知らされてなかったようですが、地元説明会を2/13に香川県の担当者が来て開いています。

滋賀県大津市が受け入れ拒否した汚染土壌です。以下をご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/hata_akio_bag/2517405.html

畑明郎先生のブログ (日本環境学会前会長・元大阪市立大学大学院教授)をどうか見てください。

 

  

 動画ニュースもう一つ

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00242736.html  より

 

「 日本最大規模の産業廃棄物が不法投棄された香川・豊島(てしま)で、産廃により汚染された土壌を福岡県で処理するための搬出作業が、23日から始まった。」って  (ToT)

苅田町と対岸宇部市の直線距離は29.368 km。障害物はありません。

新門司工場と大して変わりのない距離です。北九州市の震災がれき焼却が終わっても、対岸の民間企業でこんな汚染土壌が燃やされるなんて残念でなりません。放射性物質に限らず、汚染は拡散してはならないはずです。もはやなし崩しで産廃が運び込まれています。

「瀬戸内海沿岸にあって運搬がしやすい。かなり大きな工場をもつ三菱マテリアルが適している」という考え方がある限り、今後もっと危険な焼却灰や汚染土壌が持ち込まれる可能性もあると思います。

「薄めれば大丈夫だ、空と海はゴミ箱」と考えてるんでしょうね。大体リサイクルというのは産廃や汚染物に当てはめてはいけないはずです。  なのに多摩地域では日の出セメントがゴミ焼却灰など利用しています。日常的に化学物質のダストが環境中に放出されていると思われます。http://www.geocities.jp/eco_cement/slide.html

 

 

http://www011.upp.so-net.ne.jp/tamaaji/mechanism.html より

「風速数10センチで灰は舞いあがります。したがって私たちが感ずることが出来ない微風(風速1メートル)が吹けば大部分の灰は舞いあがり長い浮遊を始めることになります 。」と書いてあり、煙突から出た場合どのくらい飛ぶのかわかりませんが、調べていきたいと思います。

  

セメントキルン ロータリーキルン

三菱マテリアル http://www.mmc.co.jp/env/04/02-c.html

排ガスの測定結果等 http://www.mmc.co.jp/env/04/pdf/haigasu_kanda1k2012.pdf  より