折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第1回

2011-02-14 | 書道



今、今年の書道教室の展示会への提出作品として、草書の『千字文』にチャレンジしている。
そこで、これを機に、これから毎週月曜日は楷書、行書、草書の3字体で千字文を少しずつ書いて、読み方とその意味を勉強して行きたいと思っている。

稚拙な筆で恐縮であるが、ご高覧いただければ幸いである。


【読み方】

てんちげんこう   うちゅうこうこう
じつげつえいしょく しんしゅくれっちょう

かんらいしょおう  しゅうしゅうとうぞう


【意味】

天は玄(くろ)く(赤みを帯びた黒)、地は黄色である。
天地四方は広大にして、過去・現在・未来と流転極まりがない。

太陽は日中を過ぎると西に傾き、月は十五夜になれば満ち、それを過ぎるとだんだん欠けて行く。
星座は広大無辺の天空に連なり広がっている。

寒さが来れば、暑さは行く。春夏秋冬、常に循環して限りがない。穀物は秋になれば収穫し、冬が来れば倉庫に貯蔵する。





【千字文とは】
千字文(せんじもん)は、子供に漢字を教えるために用いられた漢文の長詩である。四字一句の250句でなる「千字文」には1,000の異なった文字が使われている。
南朝・梁(502 - 549年)の武帝が、文章家として有名な文官の周興嗣(470 - 521年)に文章を作らせたものである。周興嗣は,皇帝の命を受けて一夜で千字文を考え,皇帝に進上したときには白髪になっていたという伝説がある。
日本でも習字の手本としても古くから親しまれてきた。

【資料】
新版四字体千字文(大貫思水箸 日本書学館)

名君の波乱万丈の生涯~韓国ドラマ『イ・サン』終わる

2011-02-14 | 映画・テレビ
2009年8月にスタートし、1年半、77回の長きにわたってNHK衛星第2で放送されてきた韓国ドラマ『イ・サン』が昨夜とうとうフィナーレを迎えた。

この間、週1回(日曜日夜9時から10時)の放送を欠かすことなく見続けた『イ・サン』ファンの一人としては、感無量なものがある。

そして、これから先、大いなる楽しみの一つが減ってしまったと言う寂しさを禁じ得ない。



ドラマ『イ・サン』のオープニングの一場面(NHKBS第2)


物語の主人公は、18世紀後期の朝鮮王朝第22代王、正祖(チョンジョ)、名はイ・サン。

人間イ・サンの人生を、実在した人物や出来事をベースに、友情や純愛のストーリーを織り交ぜながらドラマチックにつづるヒューマンストーリーである。

物語は、王位を巡る朝廷内のさまざまな権謀術数、度重なる暗殺の危機、そして、友情、約束、純愛といったおよそ考え得るハラハラ、ドキドキ、わくわくの3要素をてんこ盛りにした感のある波乱万丈の物語で、毎回、毎回それこそ手に汗を握り、胸おどらせて見入ってしまった次第である。

韓国で最高視聴率38・9%を記録したのもむべなるかなと納得する面白さであった。


何故、それほどこのドラマに『ハマって』しまったのか、勿論、上述のように文句なく面白いストーリーに魅せられたと言うのが最大の理由であるが、世の中に蔓延する閉塞感、社会の変化に手をこまねいている『リーダー不在』の現状を見るにつけ、今、もっとも求められているのは、国を導いて行く強いリーダーの存在である。

そこで、人間として多くの苦悩を抱えながらも、王としての信念を胸に、立ちはだかる幾多の障碍、困難に雄々しく立ち向かい、民のための改革に一つ一つ着実に取り組んでいくイ・サンの生きざまの中に、今の時代に必要な優れた指導者像を見出し、それが多くの人たちの共感を呼ぶことになったのではなかろうか。

国を引っ張って行く『強いリーダー待望論』、それがこのドラマの人気の根底にあるように感じたのは小生だけだろうか。


(3月27日(日)からNHK総合テレビで毎週日曜、夜11時から『イ・サン』放送するとのことです。日本語吹き替え版(60分))