折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

未だその時にあらず~見事はずれた「胸算用」

2009-09-12 | 読書
随分と古い話になるが、2年ほど前のブログに「種まき」というタイトルで投稿した。(2007・6・30「種まき」)

大要は、

読書の面白さ、楽しさ、素晴らしさを最初に教えてくれたのが、小学校高学年の時に学校の図書館から借りてきて読んだ吉川英治の『三国志』であったこと、

以後、中学、高校、大学そして社会人になってからも折に触れて「三国志」を読んだこと、

そして気が付くと息子も『三国志』にすっかり『はまって』いたこと、

このDNAはこれから先、孫にも受け継がれていってほしいこと、

そのためには、今から種まきをして置こうと思い、その手始めに横山光輝のまんが「三国志」愛蔵版全30巻を買い揃えることにした等々がその内容である。

              
              横山光輝「三国志」愛蔵版(全30巻)
              日本漫画史に燦然と輝く「金字塔」である。


時は巡って2年5カ月。

この間、「三国志」愛蔵版の最終配本があり、孫たちは小学校3年生、2年生になった。

孫たちにとっては、内容的には少々難しいかもしれないが、絵を見れば何とか理解できる年齢である。

この漫画「三国志」をステップに小学校高学年になる頃、吉川英治の「三国志」に興味を持ってくれたら、というのが小生が勝手に描いた胸算用。

そして迎えた今夏

丁度全巻揃った絶好のタイミングで孫たちがやって来た。

早速、「どうだ、面白いから読んで見な」と誘い水をかける。

すると二人の孫の反応は、「こんな長い本読むの大変だよ」と、はなはだ「迷惑」そうな顔。

その代わりと言う訳ではあるまいが、息子の方が興味津々。
全30巻を短い滞在中に読破せんとばかりの勢いで、読みふけっている。

そんな息子の様子を見ながら、小生から息子、そして孫へと愛読書が受け継がれて行って欲しいと願って播いた「種」は、「時にあらず」と地中に埋もれたままで、「胸算用」は物の見事に外れてしまったが、これにめげずに、横山光輝の漫画「三国志」愛蔵版全30巻は、播いた「種」が地中から芽を出すまで大事に保管してやろうと思い定めている次第である。

生きた教訓~苦言を呈した居合の師

2009-09-09 | 武道
先日、仲間に連れられてS大学の武道場で行われている居合の月例稽古に行った時の話である。

この日は、「段位審査会」が間近に迫っているということもあって、30名を超える人が集まった。

そして、3時間たっぷりと汗をかき、稽古が終了。

               


全員が正座して、教えていただいたそれぞれの先生方から講評を拝聴する段になった時、或る先生から厳しい叱責の声が。


皆さんが、道場に入る時に履いてきた履物だが、脱ぎっぱなしで実に見苦しい。私が修業している頃だったら、みんな外に放り投げられていた。

あなた方は、居合の礼法は恭しく、それらしくやっているが、実際の生活では履き物の脱ぎ方一つまともにできなくて、何が礼儀作法か。そんなことで、本当に居合の心がわかっていると言えるのか、居合の精神が身についていると言えるのか。稽古の中でできていても、それが実生活の中で活かされなければ、本当に居合をやっているということにはならない。


それは、当日稽古に集まった全員に猛省を促す一喝であった。

道場内は静まり返り、皆、頭を垂れてうなだれている。

八段の先生が、「居合の精神を実生活に生かすための良い教訓となった、この教訓を忘れないように」と引き取って、その場を収めた。

小生も、その「履き物の脱ぎ方さえまともにできない」一人であり、顔から火が出るほど恥ずかしい思いでいっぱいであった。

そして、この教訓の中に今回の段位審査会の「学科問題」の一つである

武道を修練する心構えとそれを如何に日常生活に活かせるか、考えを述べてください。

という出題の解答を見つけたように思った次第である。

初めてのS大学での「月例稽古」、ほろ苦くも心に残る稽古となった。

意気軒昂~大学OBサークル仲間たち

2009-09-06 | 友達・仲間
            
            「甲斐駒ケ岳」の雄姿(ゴルフの次の日の朝撮影)
            天気さえ良ければゴルフ場から「甲斐駒ケ岳」の雄姿がくっきりと望めるのだが、
            当日はあいにくの曇りで山の姿は雲の中


年1回、毎年開催される大学時代のサークル(剣道)仲間たちとのゴルフコンペ・懇親会が今年も9月4日、5日の両日山梨県にある北の杜カントリー倶楽部で行われた。


<体調もゴルフも最低>
このコンペ、指折り数えてその日が来るのを楽しみにしている催しの一つで、例年体調を整えて参加するのだが、今年は月曜日から体調を崩し、コンペ当日は体調は最低。

しかし、この機会を外してしまうと2年間も仲間たちの顔を見ることができない。それは、小生としては絶対受け入れがたいことである。
それこそ、「這って」でもで参加するぞと悲壮な覚悟である。

とは言っても、今、流行っている「新型インフルエンザ」では、仲間たちに迷惑をかけることになるので、朝、晩の検温は欠かさずに実施、その結果、35度5分~36度5分ぐらいの体温の変化であったので、新型インフルではないと「自己診断」して出かけることに。

当日は、体調は最低。
特急電車の車中では、ひたすらリクライニングで安静に努める。


そんな次第で、ゴルフの方も最低。

悪いショットは続くものの、良いショットは単発でかみ合わず、大叩きのホールがぽこ、ぽこと出て、それまで何とかボギーでしのいできた「努力」が水の泡に。

その上、晴れていれば目の前にそびえる「甲斐駒ケ岳」の雄姿も雲に隠れて、ますます気分はブルーに。

結局、成績は「ブービー・メーカー」の屈辱に甘んじることに。


<タイム・スリップ>
午後5時半から第2部と言うべき表彰式と懇親会。
ゴルフもさることながら、盛り上がりにおいてはこちらの方が一枚上?


            
            乾杯 
            久しぶりの顔合わせで盛り上がる懇親会

この会は、小生たちの1年上、3年下までのサークル仲間たちが呼び掛けに応じて、各地から集まってくる。

今年で16回目という長い歴史を有する集いである。

今年の参加者は15名。
その中に、どこで聞きつけたのか2年先輩のUさんが顔を見せてくれた。

小生が可愛がってもらった先輩の一人である。
小生にとっては、卒業以来実に43年ぶりの対面であったが、気難しそうで、頑固そうだったお顔は驚くほど変わっていなくて、すぐにUさんであるとわかった。

昼の部のゴルフ・コンペの表彰式が済むと、いよいよそれぞれの「近況大報告会」。

事前に持ち時間は、一人3分と決められていたのだが、自分の出番を「手ぐすね」引いて待っている者にとっては、制限時間など有って無いようなもの。

そろそろお酒も効いてきて、話はとかく行きつ戻りつ、そして、時々話の腰を折るような「チャチャ」が入って脱線したりと中々終わらないのだが、皆、寛容で楽しそうにその話に付き合っている。

そんな近況大報告会ならびにその後の二次会を通して特筆すべきことが一つ。

それは、この類の集まりでは必ず上位を占める「孫」、「病気」、「グチ・ボヤキ」の話が一切話題に上らなかったということである。

話題は、学生時代のサークル活動の想い出話がほとんどで、みんな若かりし青春時代にタイムスリップして、顔を輝かせて話に夢中になっている。

そんな仲間たちの「熱い語らいの光景」を見ていると「同じ釜の飯」を食った者同士の絆を強く感じるとともに、わがY大剣道部OB諸氏はいつまでも若く「意気軒昂」であると改めて意を強くした次第である。

そして、体調、ゴルフとも最低であったが、参加できて本当によかったと心からそう思った。

写真が主役VOL29「熱中!!」~孫のKちゃん、パソコンで遊ぶ

2009-09-03 | 写真が主役シリーズ

パソコンの「お絵描き」に熱中する孫のKちゃん。


こんにちは

ぼく、Kちゃんです。

いま、じいじ、ばあばのいえにきているの。

ぼく、ケータイ、デジカメ、パソコンがだいすきなの。

いま、パソコンでおえかきしてるの、じょうずにかけたよ。


間もなく3歳の誕生日を迎える孫のKちゃんは、しばしば我が家に遊びにやって来る。

この頃は、遊び方も変わってきて、親が持っている「ケータイ」、「デジカメ」、「パソコン」といった電子機器類に興味津津である。

よくかみさんのケータイに電話してくる。
どうも、ママさんのケータイを勝手に操作して掛けて来るらしい。

デジカメも、「貸して、貸して」とせがんでは、やたらとシャッターを押して、あれこれ撮りまくる。
そのポーズが様になっている。

パソコンも大好きで、「お絵描き」にセットしてやると、自分でマウスを操作しながら、色々な色を選択して、画面いっぱいに模様を描き散らしては一人悦に入っている。

そんな孫の姿を見ていると、最近の子供たちの遊びの対象が昔と隔世の感があることを痛感する。

<写真が主役シリーズ>今回は、パソコンでお絵描きに熱中している孫のKちゃんの真剣な顔が主役である。