折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「曼珠沙華」の一大群生地~わがふるさとの堤防を歩く

2009-09-18 | 友達・仲間
   
園児たちと曼珠沙華
ウオーキングの途中、歓声を上げて遊びまわっている保育園の園児たちに出会う。
子供たちがかぶっている帽子の赤と彼岸花の赤が自然の中でうまく調和している。


郷の名、担う川島の

その名まさしく我が郷を

巡る荒川、市野川、入間、越辺の四の川

わがふるさとで長く歌われて来た「郷歌」の一節である。

 この歌に歌われているように、わがふるさとの川島町は埼玉県のほぼ中央に位置し、北は「市野川」を境として東松山市・吉見町に、 東は「荒川」を境として北本市・桶川市・上尾市に、南は「入間川」を境として川 越市に、西は「越辺川」を境として坂戸市に接しており、まさにその名の通り“川に囲まれた島”そのものである。

標高は平均14.5mで高低差はほとんどなく、今でこそ「圏央道」川島インターチェンジの開通に伴い、インター周辺の開発が進んでいるものの、かつては見渡す限りの水田地帯であった。


            
            収穫の秋            
            堤防からは、黄金色に色ずいた水田と秩父の山並みがはるかに見渡せる。

“川に囲まれた島”は、昔から水害にたびたび見舞われ、それへの備えとして、全長30キロにわたる長大な堤防が築かれている。

秋の1日、その堤防を歩いた。

きっかけは、幼なじみのKくんからの

「元気にやってる?、ふるさとの土手に咲いている彼岸花が見頃だから見に行こうや」

と言う1本の電話。

その日は、空はあくまでも高く澄み渡り、吹く風が頬に心地よく、まさに絶好のウオーキング日和。

朝の9時半に天神橋をスタート、太郎右エ門橋までの16㎞を約5時間かけてのんびりと散策した。

Kくんが言う通り、堤防の斜面は彼岸花の一大群生地の趣を呈していた。
以下、その模様を写真で紹介したい。

          
          壮観          
          満開の彼岸花。こう言う景色が数キロにわたって延々と続いている。
          まさに壮観な眺めである。

          
          木漏れ日と曼珠沙華
          堤防のすぐ近くにあるクヌギの林の中に自生する彼岸花。
          木漏れ日を受け、光と影のコントラストが印象的であった。


今も残っている冠水橋。何とも郷愁を誘う風景である。 堤防の上はサイクリングロードとなっていて、
                                  休日には大勢の人で賑わう。

今回の堤防歩きは、全長30Kmの約半分ほど。
残りの半分の行程の中に我が実家がある。

「何とか今年中にもう一度歩いて、わがふるさとの堤防巡りを完結したいね」とKくんと約束して、この日の「ふるさとの堤防巡り」を終わった。