折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

『音楽』を聴くと言うよりは、『暑気払い』気分~オーディオ談笑会

2011-07-14 | オーディオ談笑会
先日、オーディオ談笑会があり、久しぶりにメンバー5人全員が集まった。

フルメンバーでの開催は、昨年の暮れ以来半年ぶりということもあり、話題には事欠かず、音楽を聴くよりもおしゃべりに熱が入り、さながら『暑気払い』のよう。

【新顔・52型3D大型テレビお披露目】 

その話題の一つが、主宰者Kさん邸の居間にどかっと鎮座する最新の52型3Dテレビ。

事前にKさんから知らされていたので、早速、Mさんが持ってきたカラヤン、ウィーンフィルがバチカンのサンピエトロ寺院でパウル2世法王出座のもとモーツアルトのミサ曲を演奏したDVD、そして、Iさんが持参した小澤征爾のニューイヤーコンサートのDVDなどを酒の肴に52型の画面の迫力を大いに楽しむ。
アルコールの消費量もうなぎ上りだ。


           パソコンを駆使して、オートグラフのスピーカボックス制作の状況を説明するIさん。

このところKさん、副業がやけに忙しいとぼやいていたが、その稼ぎがテレビに化けたかと一同納得。


【ゴール目前】

もう一つの話題は、タンノイオートグラフのスピーカボックスを製作中のIさんからの経過報告。

製作に着手してから2年余、念願の『音出し』までもう1歩、大願成就目前とのこと。
これまでの作業工程の詳細が、微に入り細に入りパソコンに記録されていて、そのパソコンを件の大型テレビにつないで進捗状況を報告。一同、それを見て『これは大変だ、よくやったよね』とか『これは分かりやすい』、『これは貴重なデータだ』など口々に感想を述べながら、しばしテレビの画面に見入った。

今年の秋頃には、完成するとのことで、もう一つのオートグラフの音が聴けそう。どんな音で鳴るのか、Kさんのオートグラフとどう違うか、今から試聴が楽しみである。


【オープンリールの音かレコードの音か】

もう古い話だが、オープンリールデッキがもてはやされていた頃、レコードの音とオープンリールテープの音を聴き比べて、どちらが良いか喧々諤々議論したのを今も良く覚えている。

先般、ネットを見ていたら、19センチ、4トラックのオープンリールテープより復刻したブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第6番『田園』と第5番『運命』のCDを見つけ早速手に入れた。


19センチ、4トラックのオープンリールテープより復刻したブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第6番『田園』と第5番『運命』のCD

今回の談笑会のオープニングは、この復刻CDと通常のCDの聴き比べでスタート。

試聴したのは『運命の』第1楽章。

最初に通常盤、次にオープンリールテープを聴いたが、テープのノイズはあるものの、音の情報量が圧倒的にオープンリールテープがまさっているのだ。余りの音に違いに、違う演奏ではないかと言う声が上がるほど。


           
ツィマーマンがピアノと指揮をしたショパンのピアノ協奏曲(左)、「マイファニーバレンタイン」が収録されているマイルス・イントーキョー(右)

【鳥肌が立つ】

次に、Iさん持参の ツィマーマンがピアノと指揮をしたショパンのピアノ協奏曲と愚弟が持ってきたマイルス・イン・トーキョーの2曲を聴く。

ピアノ協奏曲は、ツィマーマンのピアノが艶やかに美しく鳴っていたが、バックのオーケストラの音がちょっと引っ込み気味でその点が若干不満であった。

一方、マイルスデイビスの演奏した「マイファニーバレンタイン」には、ソロが鳴り出したとたんに全身に鳥肌が立つような興奮を覚える。

クラシックの音の再生を最も得意とするタンノイオートグラフが、マイルスのトランペットを生き生きと、まるで本人が目のまえで演奏しているかのように再生音だ。

まさに、圧巻!、一同、聴き終って、暫し、声なし。


今回の談笑会、おしゃべりが盛り上がって、知らぬ間に時間がたち、それぞれが聴きたいと持参した曲が次回持ち越しに。

小生が準備したサラ・ブライトマンと森 麻季、二大歌姫が歌ったNHKドラマ「坂の上の雲」のエンディング曲「Stand Alone」の聴き比べができなかったのは、いささか残念であった。

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