折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

打楽器が異彩を放つ~東京邦楽合奏団の第9回定期演奏会。

2012-07-02 | 音楽
昨日、東京邦楽合奏団の第9回定期演奏会に行って来た。

このコンサート、元勤務していた会社の後輩のKくんがこの合奏団で尺八を吹いている関係で、行き始めて今年で5年連続になる。

毎年楽しみにしているコンサートで、今回は幼なじみのKくんと二人で聴いてきた。

そこで、いつものとおり感想を会話風にまとめて見た次第である。



― オープニングの曲が美しくて、親しみやすかったので、すっと音楽の中に入っていけた。

― 2曲目も時に激しく、時に優しくと変化する海の表情をうまく表現していてわかりやすかった。

― 3曲目は三味線と打楽器が加わって前の2曲とちょっと趣が変わった。

― 三味線と打楽器のコラボが絶妙で引き込まれた。

― 三味線と打楽器の二重協奏曲といった趣だったが、存在感があったのは打楽器。

― あの打楽器の音、実にユニークだった。

― あの楽器が加わっただけで、地味な邦楽の音色がぐっと彩り豊かになり、華やかな雰囲気になった。

― この楽器、相当のすぐれものだよね。「庇を貸して母屋を取られかねない」感もなしとしない。

― 今回の出し物の目玉の一つ「ジュニアたちの邦楽体験」、大人とジュニアの混成部隊で大人のサポートをバックにジュニアたちが一生懸命弾いていた。

― 演奏が終わって小学1年生から高校1年生までの18人が舞台で紹介されていたけど、ちょっとはにかみながらも、誇らしげだった。

― 邦楽関係者としては、ファンだけでなく演奏者の底辺を広げるためにも、ジュニアへの啓蒙、育成は急務なのかもね。

― 坂田誠山さんの尺八独奏、いつ聴いても尺八という楽器の音色の多彩さ、テクニックの素晴らしさに酔いしれてしまう。

― 最後の締めの曲も打楽器が大活躍だった。聴いていてどうしても、目も耳も打楽器奏者の方に引き付けられてしまう。

― このコンサート、もう何回も来てるけど今までの中で今回が一番楽しかった。

― そうだね、いつもよりわかりやすかった。プログラムの選曲が良かったのと新しい楽器が加わってこれまでの印象が少し変わったこともあるかも。

― 5年連続で来てるので、邦楽に『慣れた』という面もあるよね。

― 来年は10周年記念ということで東京文化会館大ホールを借り切っての公演とのこと、楽しみだね。
 


東京邦楽合奏団の第9回定期演奏会プログラム

曲目

早蕨の詩(高橋雅光作曲)
(改訂)海鳴り(石井由希子作曲)
冬の一日「パートⅡ」(長沢勝俊作曲)
ジュニアの嵐☆Happiness(石井由希子作曲)
寂音(尺八独奏)―新作初演―(坂田誠山作曲)
ホタルの歌(三木稔作曲)

演奏

尺八独奏:坂田誠山、三弦:野澤徹也(特別出演)、打楽器:篠田浩美(特別出演)
東京邦楽合奏団
千葉邦楽合奏団、神奈川邦楽合奏団(友情出演)