折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「炎のコバケン」面目躍如~コバケン・ガラ

2012-03-05 | 音楽
幼なじみと毎月行くコンサート。

先月は同じ集落の幼なじみ4人が顔をそろえたが、今月はその中のKくん、Y子ちゃんが都合がつかず、U子ちゃんと二人で出かけて来た。

場所は六本木にあるサントリーホール。

彼女はサントリーホールははじめてというので地下鉄の出口で待ち合わせ、近くで一緒に昼食をしていざ会場へ。

「素敵ね!」と先ずはサントリーホールの偉容にびっくり。

チケットの手続きが遅くなって余り良い席がなかったので、U子ちゃんには申し訳なかったがちょっと値段の張るS席を取った。

前から6列目の中央からやや右の席。これまで何回かこのホールに来ているが、こんな近くの場所は初めて。

ソリスト、指揮者、弦楽群は良く見えるのだが、奥の方の管楽器や打楽器群が見えないのが少々残念である。

どうしても一度「サントリーホール」と「コバケン」(指揮者小林研一郎さんの愛称)の指揮を聴いて見たかった
というU子ちゃん、その両方が一挙にかなえられたこの日のコンサートであった。

                     当日配布されたコンサートのプログラム。

そこで毎回のことながらこの日のコンサートの感想を会話風にまとめて見た。

― 「サントリーホール」と「コバケン」両方の思いが叶った感想は

― 最高よ、満足、満足!!

― ベートーヴェンシリーズでプログラムも魅力的だったね。

― ヴァイオリン協奏曲初めて聴いたけど、生のヴァイオリンの音ってきれいね。聴き惚れちゃった。

― 前から6列目だったので音だけでなくソリストの表情までよくわかって、大枚をはたいた甲斐があった(笑)

― それにしても、コバケンさん若いソリストをうまくリードして盛り上げていたよね。

― それが後半の「運命」になると俄然「炎のコバケン」の面目躍如でオーケストラを自家薬籠中のものしてしまっていた。

― ヴァイオリン協奏曲の時とオーラが違っているように見えたわよ。

― 演奏が終わった後の「掛け声」と「拍手」すごかったね、さすが「コバケン」といった感じだった。

― 演奏の始まる前に観客に親しく話しかけたり、アンコールを演奏する前にちょっとしたコメントを言ったりとお客様を大切にするという姿勢が観客に好感されていると思うね。

― そうよね、「きょうのみなさんの思いが指揮をしている私や楽団員のうしろを押してくれて、いい演奏につながりました」というコメント、たとえお世辞でも言ってもらえるとみんな感激しちゃうわよ。

― 演奏が終わった楽団員一人ひとりを観客に紹介し、労をねぎらう。観客にも楽団員にも細かな気配りをする、中々できないわよね。

― 「大物」ぶらないのがすごいところだね。

― また機会があったらぜひ「コバケン」さんの演奏を聴きたいわ。



コバケン・ガラVOL19 プログラム
【曲目】
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
【演奏】
指揮とお話し:小林研一郎
ヴァイオリン:有希マヌエラ・ヤンケ
日本フィルハーモニー交響楽団