折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

散歩日和の1日、河川を歩き、古城を訪ねる

2012-03-16 | 日常生活

滝の城は、埼玉県所沢市 城に所在した城郭である。 同市の東端で隣接する東京都清瀬市との都県境、柳瀬川の北岸に位置し、豊かな緑に覆われた断崖の上に 曲輪や空掘り跡などが残っている。 今日では本丸跡に「城山神社」が祀られ、その南側を中心に滝の城址公園(たきのじょうしこうえん)として整備され、梅・桜の木や運動施設などが揃う公園となっている。
写真は本丸跡地



以前、友人に「柳瀬川を遡って1時間ほど歩くと「滝の城」と呼ばれる古城があり、結構いい所ですよ」と紹介されていたの思い出して、風もなく暖かい絶好の散歩日和のこの日、ぶらりと出かけて来た。

 
柳瀬川(左)。この日は、小春日和の絶好の散歩日和とあって散歩を楽しむ多くの人たちを見かけた(写真右)。

柳瀬川は我が家から歩いて30分の距離にある。桜の季節に何回か来たことがあるが、長い距離を歩いたことはなかったので、ぜひ一度歩いて見たいと思っていた。ようやくその機会が巡って来たということになる。

 
滝の城本丸跡地から見た景色。目の前に広々とした公園と柳瀬川が望める(写真左)。本丸跡地に建てられている記念碑(写真右)。

歩くこと約1時間、関越自動車道に差し掛かかり、もうすぐ目的地というところで、道が途切れていて川沿いを進めなくなる。途方に暮れているとそこにまさに救世主が。散歩中らしい。思い切って尋ねて見ると「僕もそっちの方に行きますので一緒に行きましょう」と同行してくれた。

このご仁、小生とほぼ同年輩の人で定年後は健康のため毎日15,000歩ないしは20,000歩ぐらい散歩しているとのこと。小生と同じ境遇に「息投合」、歩きながら話が弾む。何とこのご仁、たまには池袋や川越まで歩いて行くらしい。また、野火止用水を源流から河口まで6時間かけて一人で歩き通したと言う。何やかにやと話をすること30分、あっという間に目的地についた。多分、この人に出会わなかったらと思うと『出会い』の不思議さ、人情の機微をしみじみ感じた次第である。

 
三の丸跡地(写真左)。あちこちに掘られている空堀の一つ(写真右)。

中に入り、 本丸跡、二の丸・三の丸などの曲輪や複雑に張り巡らされた空堀などの跡を見て回ったが、平日のこともあってか訪れる人とてなく、ひっそりと静まり返っていたのが印象的であった。

帰りは、さすがに歩いて帰る気になれず近くにある武蔵野線を利用して帰宅した次第である。