折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

【3字体(楷書・行書・草書)千字文】を書く 第38回

2011-11-07 | 書道
      お手本 大貫思水「新版四体千字文」(日本書学館)


【読み方】

ふしゃ りょうがん          けいきん げんしょう

てんひつ りんし           きんこう じんちょう

しゃくふん りぞく          へいかい かみょう


【意味】

布は三国時代の呂布という人のことで、弓の名人であり、遼は楚王の頃の宣遼という人で手玉を取る妙手であった。嵇は晉の人・嵇康(叔夜)で琴の名手であった。阮籍は詩吟が巧みであった。

恬は秦の蒙恬のことで、はじめて筆を造った人。倫は漢の蔡倫のことで、はじめて紙を造った人。鈞は馬鈞のことで、指南車造りのうまかった人。任は任公子のことで、魚釣りのうまかった人。

前記の人々は、紛々と乱れた物事を解いて、世のために、種々の利益を与えることをその身の任とし、また前記の呂布以下の人たちは、皆芸術に達して、佳妙な力をもって利俗したのである。