折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

ムクドリの大群、駅前の街路樹を占拠!!~『益鳥』変じて『害鳥』に

2010-08-11 | 日常生活

夕方、張りめぐらされた電線にびっしり止まったムクドリたち。
街路樹が多くあり、天敵である猛禽類(タカ等)やネコが来なくて暖かい駅前などは、ムクドリたちにとって安心して寝られるねぐらとなっている。



朝、散歩から帰って来て、シャワーを浴び一息ついてテレビを見ていると、NHKの7時台のニュースで東北の福島市でムクドリの被害と戦う様子が放映されていた。

かく言う、当市も今まさにムクドリ対策の必要性に迫られている。

実は、昨日の夕方、その現場を検分して来たばかりである。

時間は、午後6時過ぎ。
場所は、駅前通りの道路の両側にある街路樹。

どこからともなくムクドリが群れをなして集まって来て、道路沿いに張りめぐらされている電線に一斉に止まる。

どこの電線もムクドリで鈴なり状態で、ムクドリで埋め尽くされた感がある。

そのムクドリたちが、一斉に「ギャアー、ギャアー」とかまびすしく鳴きたてる。一種異様な雰囲気である。

 
街路樹の中でムクドリたちに一番人気のプラタナスの木(左)、今朝、散歩の帰りに立ち寄ったら、縁石には真新しいムクドリの糞が。


そして、夕やみが迫る頃、ケヤキやイチョウやプラタナスといった街路の木々は、ムクドリたちの場所の取り合いで騒然とする。

今朝、散歩の帰りにその場所に立ち寄って見ると、辺り一面真っ白。
ムクドリたちの『糞』である。

かつてムクドリは、果樹園の果物を食べてしまう虫たち(害虫)を食べてくれる益鳥だったが、開発などが進み、エサとなる虫たちが数を減らしたことで、本来の住処を追われて、住みついた都会では、鳴き声の騒音や糞害などの問題が発生、今や、害鳥と呼ばれてしまっている。

益鳥であったムクドリが一転、害鳥となってしまったのは、一に我々人間の側の事情であり、ムクドリに責任がある訳ではない。従って、心情的には大いに同情するが、それはそれとして、やはりあの騒音と糞害には、辟易とせざるをえないのも確かである。