榛名神社の奥、デレーケが基礎を作った砂防ダムの横にて
その年で!? と驚かれると思います。
当面読みたかった本を一通り読んでしまい、さてこれから何を読むかと考える。数年前に司馬遼太郎氏
著「街道をゆく」のシリーズを読んだ。このシリーズをもう一度読んでみようと思い立った。前回通り
にパソコン画面に国土地理院1/25000の地図とGoogleMapのStreetViewを開いてから机に向かう。
案内人は昭和の知性を代表する司馬氏。
初回は飛騨街道。長良川に沿って北上する。途中で郡上八幡市に寄る。街の北側の小高い丘に建つ城は
なかなか優美な姿だ。夏になると街中の支流吉田川にかかる橋から子供たちが飛び込むことでも知られ
ている。飛騨街道が蛭ケ野高原から脊梁分水嶺を越えると庄川上流に出る。まだ飛騨の国だが下ってい
くと大きなダムでできた御母衣湖のほとりを通る。ダムで沈んだ部落にあった2本の桜の大木が移植さ
れ湖畔の公園に甦っている。それらの光景をストリートビューで確認に周囲の山並みをぐるりと見渡す。
御母衣ダムあたりから街道名は白川街道と変わる。
次に案内されたのは白川郷のと特徴的な合掌作りの集落。前回は現地を見ずに画面だけだ楽しんだが、
2年前に現地に行ってきたので思いも違う。司馬氏が行ったときに比べるとかなり観光地化されており、
外国人観光客も多い。こういうの嫌う司馬氏がご存命なら嘆くだろう。司馬氏の旅の頃はなかった高速
道路が富山方面に延びており、少しの時間で富山県に入り取っ付きの菅沼集落、続いて五箇山集落と続
く。白川郷と同様に何棟もの合掌作りの民家が残されておるが、観光客はグッと減り静かな昔ながらの
佇まいが今に残る。
画面で司馬氏が書かれて地形や街の様子を確認しながらの旅なので1冊読み終わるのに半月はかかる。
前回一番印象に残った壱岐・対馬や天草の旅が待ち遠しいが、順番に回るのでここは来春になるか?
時間はたっぷりとある。のんびりと日本周遊をこれから2年程かけて楽しみたい。
さて今日は衆議院選挙の投票日。今年選挙権を持つ年齢に達した東京に住む二人の孫に解らなかったら
白票でもいいから投票所に行くようにLINEで連絡した。
自民党には非常に苦しい選挙となりそう。自公で過半数割れという結果になったとすると、選挙後に予
想される大政局。高市氏を支援または石破総理から厳しい処置をされた人達のグループと石破氏を支持
したグループが二つに割れる。更に立憲民主も野田氏を中心としたグループと共産党に親近感を持つグ
ループが分かれる。次の局面で与野党で四つに分かれた塊が石破・野田を中心としたグループにかたま
ると30年前に目指した基本部分の考えを同じくした政権交代可能な二大政党が実現するのではないか
と勝手に想像する。
従来の意味での保守、リベラルそして妥協を良しとしない共産党といったスッキリした枠組みが出来上
がる。国民民主党や維新、公明党それに保守党はどちらかに合流する。その他の泡沫的な政党は消えて
なくなる。こんな政界再編成が生きている間に見られと良いのだが・・