私が何もなければ週2回通う室内プールのある市営の運動公園でし
ばらく見た記憶のない光景に接した。
当地でも20年に一度くらいは大相撲の巡業場所が回ってくる。
たった1日だけの場所であるが。
数年前に陰りを見せた大相撲もこのところ人気が回復している。
巡業場所は稽古が主体ではあるが、テレビでしか接することのでき
ない力士の生の息使いを本格的な土俵の上で見られる地方に住む者
には絶好のチャンス。
大相撲巡業といえば、はるか60年前に当地で開催されたのを授業
の一環で見たことが思い出される。当日雨の中先生に引率されて今
は郵便局や中学校の敷地になっている旧陸軍第15連隊の跡地の会
場に向かった。
ぐちゃぐちゃにぬかるんだ観客席を通って裸足の大きな体が目の前
を土俵に向かう光景が記憶に残る。当時はラジオを通してしか知ら
なかったメンコの英雄が目の前にいる。かなり興奮しただろう。
あの頃活躍していたのは羽黒山、照国、千代の山、東富士、吉葉山、
鏡里らの横綱大関。その後活躍した栃錦や若乃花はまだ小結か平幕
だったと思う。そうそう長身でアントニオ猪木のような顔つきの大
内山もいた。大相撲の人気を維持するためには地方巡業は欠かせな
い。こうして地方の相撲好きを引き付ける努力が今後も必要なので
しょう。理事長選に敗れた貴ノ花が巡業部長と聞く。
(30年以上前のヤクルトの広告)
最近スポーツ選手の賭博問題がまたまたうごめいている。選手間で
少額を掛けてのささやかな賭け事が問題化する。少々彼らに気の毒
な気もしないではない。最近の例は少額とはいえないが。
巷間庶民の楽しむ麻雀やゴルフで純粋に勝負だけでは終わらない場
面が多いと聞く。にぎりと称して現金がやり取りされているのは半
ば常識かもしれない。
賭けの対象になる試合を対象に第三者が自己責任で行う賭けや本人
が行う個人競技の結果を本人が賭けをした場合まで違法とするのは
現実とのギャップがあると思う。賭けの対象になる競技のプレイヤ
ーが胴元からの誘惑で八百長をするのは論外だが・・・
日々そのふくらみが感じられるが、艶やかな満開の時期は短く、春の雨
と風でアッという間に散ってしまう。