空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

理性と情熱

2012年10月03日 06時29分01秒 | 思考試行

ナベツネ氏が、プライムニュースで、提言した言葉である。他に、「ポピュリズムの超克」をあげていた。政治家に対する提言ということだ。

理性がホンモノであれば、情熱がついてくるとも言った。そして、かつての政治家で彼が評価しているのは、吉田茂、中曽根康弘、三木武吉をあげた。問いに対して、即答ではなく、考えながらこたえていたのが、印象的であった。

どうやら、心酔しているという風ではなかった。自分の考えがあって、しかも、いろんな情報を仕入れながら、見解をまとめてきた新聞記者魂のようなものを感じた。

原発に対しても、ゼロはありえないとか、天皇制についても、トップに「元首」がいることを、簡単に肯定してみせた。若いころ、共産党員であったことを「反省」しているともいった。

勉強は、常にしていたとし、無駄であったとか、間違いであったというより、駄目だとおもって、カントに転向したともいった。

そして、ポピュリズムの超克については、彼が棲んでいる世界が、まさに、庶民の側ではなく、多分に支配者層からの視点、視野であって、本当に庶民のことは、解らなくなっているのだなと思わせた。

戦争については、頭から反対というのではなく、選択の対象になっていることに、注目したい。庶民の平和への無条件の願いとは違うのである。

ザックバランであるが、結構緻密である。時間をかけて、こういう番組に登場してくれれば、「民度」の向上に、相当貢献するのではないか。そして、支配層の考え方の本音の世界を、示してくれることで、民衆がどう行動すべきか、考えるべきかを示してくれることになる。


BSプライムニュース ナベツネ氏の印象

2012年10月02日 10時19分09秒 | 思考試行

言われるほど、独裁者とはみえなかった。よく、勉強しているおじいさん。しかも現役。知識は豊富で、有名政治家、官界、財界に広い人脈があり、海外の事情にも通じている。今度自民党の総裁になった、安倍さんとも、会っており、「薬が効いた」ことなどの裏事情まで知っている。

大新聞社の社主であり、主筆である。読売新聞の名物人のみならず日本の政界にかなりの影響力を持つ。若いころは、共産党員であった。そして、今は、天皇制の役割まで評価し、日本の政治制度についても、明確な意見をもっている。広い視野。

それでも、威圧的な雰囲気はない。率直で、なんでもすいすいと応えるが、中国との戦争になっても、勝てるという有力政治家の存在まで話した。名前はいえないけれどもと、いいながら、その発言をショウカイしてみせた。

ご本人は、相手は13億人もいる。勝てるはずがない、という。あらゆる可能性にその感性の対象は伸びている。話しは、多岐にわたった。消費税を導入できなかったら、日本経済は破綻していたという。その意味で、いままでの政治家が、消費税をめぐって、努力してきたことを評価する。

税金というのは、結局のところ、国民の財布の金を、政府の金に変えることにすぎないのだから、全体としてみるならば、貧乏人と金持ちがいるだけのはなしであり、単純にギリシャみたいになるというのは、どうも怪しいが、あっけらかんと言われると、なんだか説得力がある。正しいかどうかはわからない。

なかなか見応えのある番組であった。


変わらないモノはない

2012年10月01日 08時11分26秒 | 思考試行

この世のすべてのものは、必ず変化する。我々一人ひとりも、例外ではない。昨日とは違う今日の自分である。しかしながら、それは、実際の感覚とは違う。感覚では、昨日の自分と、今日の自分には、変わりがないのである。

何かことがあって、もう以前には戻れない。決定的な瞬間というものがある。中国の暴動騒ぎは、やってはいけないことに踏み切った瞬間である。その後の公式見解でも、口汚くののしってみせた。

それでも、日本は、基本的には冷静を保っている。やりかえすような妙な動きはないとみてよい。この事態を中国はどうみているのだろうか。ブログで、中国の良識派の声が紹介されてもいる。そういう人もいるだろう。暴動騒ぎに、大多数が賛成とも思えないから、それは、健全な人もいるという話である。

民度の低さを自覚した声もあるようだ。テレビは、これからの対策をとりあげて、政党の言い分を紹介している。どこかの党が一番で、あるといえるのかどうか。それは、これからの事態の推移をみなければならない。

殺しはしないまでも、中国は、今までに何度も暴力を使ってきた。言論のみでは、解決せず、集団の示威活動と、つるし上げを展開してきた。

そして、間違っていたとしても、集団での反省というのはない。逆の勢力による巻き返しがあって、事の決着をつけてきたのである。思うに、まだまだ、人類はそれほど進歩していない。低レベルにあるのである。