だれもが責任をもたない構造になっているのだろうか。築地市場の移転に関して、さまざまな問題点が噴出してきた。
誰が意思決定をしたのか、議会の討議の実態はどうだったのか、チェック機能が働かないなかで、暗躍する利権構造の存在、ドンと呼ばれる人物の存在。
これは、ひとり東京都だけの問題ではないだろう。各地方でもあるだろうし、全国規模でもあるだろう。その存在が、現憲法をかえようとする存在とだぶる。
現憲法のなかで、国民の権利が大事にされているその根幹を、根こそぎ崩す自民党草案を出してきて、野党も対案を出せと、一人前の顔をする。
かれらの本音は、国民から、主権を奪い取りたいことにある。公益の名のもとに、為政者がすきにできる政治の仕組みに変えたいのである。戦争だって、できるようにしたいし、国民の権利を制限して、それこそ、昔の日本と取り戻したいと考えているようだ。
そこに日本の目指すべき道があると思っているようだ。さきの大戦で、日本はなにを学んだのだろうか。戦争は絶対にしないと決意したのである。これは、人類にとっても画期的な決意である。
この姿勢は、世界の指導者たる資格をもっているのである。