はかりごとをする者はいるのだろうか。通常はいない。そこまでして、何かをしたいという考えは通常おこらない。自分の生活だけならば、それなりの準備や、環境があるのなら、それほど困難なことではないだろう。確かに時代によっては、たいへんなときがあったし、今でも、何か条件がかわれば、とても困難な状況になることはありうる。
それでも、強い意思をもって、他者を陥れるというようなはかりごとをすることは、通常考えられない。だが、それは確かにある。誰かのために、であったり、目的意識をもって、人を陥れようとする動機をもつ場合がある。どういいう信念をもっているかは問わないが、それが、自らの私怨というより、使命感のような場合には、充分起こりやすいし、その可能性は高くなる。
高畑氏の場合、不起訴となり、注目を浴びている。何らかの事実はあり、問題行動ではあったのだろうが、ここへきて陰謀説が出てきているようだ。検察が不起訴にした理由は、わからないが、非親告罪であるから、罪に値せずとしたのは、かなりの決断である。背景に何があったのか、こうした事件の中に、人間模様が浮かび上がる。