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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

背景がしっかりしていないと面白くない

2016年09月15日 09時07分30秒 | 思考試行

映画でも、ドラマでも、演劇でも、その筋立てが、現実にありそうなしっかりした背景を下地にしながら、奔放な飛躍があって、面白いのではないだろうか。

極悪人がいて、これが、あらゆる手練手管を動員して生き抜く、というような筋立てであっても、そこに、なぜその人間がそのようになっていったのか、どこに生きるエネルギーがあるのか、その点をしっかりしていなければ、フラフラ揺れる悪人となる。

そんな悪人もいいのだが、それならそれで、そういう位置立てが必要だ。俳優は、演技をするにあたって、その人物の正確、生い立ちを考えるという。演技する人は、その人になりきるのだから、当然それは必要だろう。

当然ながら、作家は、作品の細部にわたって、その思想が貫かれていなければならない。その思想がなんであるかが、問われる。テクニックのみで、作られたのか、あるいは、その作家の深い心持ちがあって、その発露のものなのかが問われている。

映画、「後妻業」を観ての感想である。作家になりたい、と一瞬思った。