俳句を初めてから、好奇心の方向が変わったというか、広がりが出てきたように思う。昔に古本屋で購入した川柳の本がでてきた。今から、24年前の出版である。
だが、内容は今でも新しいところもある。知らなかった事実もでてきた。それが、古本の川柳の本からだから驚く。
そして、うっすら感じている、この世の嘘くさいこと、うまくことをかくして、甘い汁をすう連中のこと、隠したらアカンことをかくしている人。知っている人。
そんなことが、この古本の川柳の本から溢れ出てくる。一例を出してみたい。
◇はからずも総本山の金庫見る 飯塚 敏夫(朝日せんりゅう1250選・・p161)
同年(1989年)6月横浜市のゴミ処分場で廃品の金庫に一億七千五百万円の現金があるのが発見された。所有者は聖教新聞の元専務理事と判明した。この人が総本山大石寺の土産物兼売店を出していた時の売上を新聞社の地下倉庫に入れたまま「忘れていた」ということでした。(カッコ内は筆者補筆)
驚くべき記事である。知らなかった。現金が発見されたという新聞記事は記憶にあるが、その後の事実関係は、報道されていたのだろうか。扱いはどうだったのだろうか。タブーの闇がみえる。
宗教というのは、かくも簡単に儲かるのか。