なんでも解るようにしておかなければ、いい加減なことになるし、知らせなければいいとなれば、管理は杜撰なものとなり、管理者は誘惑にかられて都合のいいようにするのは、言わば当然のことである。
そのためには、自分の仕事を全部公開する。なにをどうしているのかを、常に明らかにしていくことが、結局、全体のためにもなり、自分自身のためになる。
行政などは、とりわけ地方自治の世界では、秘密にすべきことなど、およそないのではと思われるほどである。
国政においても、国益をギリギリ追及するかぎりは、秘密をもつこともやむを得ない場面はありそうだが、基本的には、そんな秘密をもたなければならないのは、そんな社会は、概ね健全ではないだろう。
利権とか、大抵は、一部の人間がうまい汁をすうべく、情報を隠したり、操作したりするのである。民主主義社会というのは、文字通り、民が主であり、支配者であったり、一部エリートのための社会ではないのである。