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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

空をみながら(23)

2007年10月17日 04時58分27秒 | 思考試行
 人間には煩悩が108個あって、それは、凡人に付きまとう。仏教の教えるところである。そう言われれば、泰吉も、そのように思う。つまらないことに立腹してみたり、自分だけが、不利な扱いを受けていると、悲しんでみたり、もっと辛い立場の人も大勢いて、そのことを知っているにもかかわらず、見えない。自分のことばかり、という水準である。これは、かなり、辛い世界である。煩悩は、そのようにして、製造され、形成されるのかもしれない。世間がある程度みえて、判断できれば、自分の恵まれた位置というのは、すぐ解ることだし、感謝しなければ、罰があたるというものだ。つまらない宗教もあるから、あまり、はまり込むのは、意味がないし、害が多いけれども、祖先の人々、先達のおかげを、相当受けていることを知って、日々をすごすという風でないといけないと思うようになってきた。その意味で、仏教には、親近感を持つようになってきている。そして、自分もまた、少しでも世間様のお役に立つように、心がけるということになる。自分の行動の細部について、検証しながら、暮らすというようにすることを、課さなければと、泰吉は考えるようになってきた。反面、迷いがあって、それが、時折顔を出してくる。それもまた、真実であり、これも無視することなく、真正面から捕らえて、逃げることなく対処することも、必要なことだと思う。そこに、また、味わいの根源があるように思う。迷いや、不満も貴重な、彩りであり、人生の材料である。チェックのための試験薬ともいえる。