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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

空をみながら(18)

2007年10月12日 08時33分24秒 | 思考試行
 言動が変だというのは、自分が明らかに言ったことでも、言わないといい、それも聞いた本人に対しても、そう平気で主張する。そうしたことが、何度も積み重ならないと、その性癖を見抜くことはできない。見過ごしてしまうのである。注意して見ないとわからない。泰吉夫婦は、いわゆる孝行を、相当してきている。自分たちの楽しみを、抑制して、アチコチと、ドライブに行き、買い物に行き、お金も与えてきた。プレゼントも母の日、誕生日など、朋子は欠かさず、用意した。逆は、まずない。自分が使わなくなったコートを、朋子にプレゼントとした、それぐらいではないか。しかし、母に対する、孝行は、意味はあまりなかった。自然の中がいいだろうと、思っていたら、実は、デパチカの喧騒が好きだとか、好みのすれ違いもあるが、およそ感動、感謝ということは知らない。プレゼントされても、誰からかということには興味がない。また、世話になったときは、そのときだけで、むしろ、身近でもっとも、世話になっている者を、貶めるような物言いをし、また、無視をする。日頃、ほとんど接触のない、他の弟妹によくしてもらっている、と朋子の面前で、近くに住む自分の姉に言う。朋子がしていることには一切触れない。そういうコンジョワルなことをする。そして、その姉は、泰吉夫婦は、気が利かず、なにもしないという、認識にいたらせる。長男夫婦だから、置いてやっている。自分は自分のことを一人でやっている、ことを強調する。そして、何より、自分が、よく言われることを無常の喜びにしている風であった。