ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『コンスタンティン』

2005-02-20 12:46:42 | 新作映画
-------先月31日に2277人目となる殿堂入りを果たしたばかり。
キアヌ・リーヴスっていまノリにノッてるよね。
「大ヒットした『マトリックス』シリーズだけでなく
『恋愛適齢期』などでの演技も高く評価されたしね。
ただ『マトリックス』でアクションの新しい方向性を打ち出した彼だけに
次はどんなアクション映画をチョイスするのか?
『コンスタンティン』は、個人的にもとても興味があったんだ」

-------予告編を観た限りでは、またダークヒロインって感じだけど。
「そうだね。今回はネオどころじゃない。
主人公のコンスタンティンは、普通の人間には見えない、
この世に属さないものたちの姿を見分けられる能力を持っている。
彼は誰にも理解してもらえない自分の能力に絶望し、かつて自殺を試みたんだ。
ところが地獄の底へ送られた上、たった2分間で生き返らせられてしまう。
自殺者の死後の行き先は地獄しかない。
そこで彼は天国へのチケットを入手しようと日々、戦い続けているんだ」

-------へえ~。これはオモシロそうだにゃあ。
で、だれと戦ってるわけ?
「この映画によると、我々が住むこの世は天国と地獄の間にあり、
そこでは神も悪魔も直接的な接触を制限されている。
代わりに彼らは“地上に影響を及ぼす者たち=ハーフ・ブリード”を送り込む。
彼らハーフ・ブリードたちは
人間に囁きかけるわことが許されているわけだけど、
ときどき人に取り憑いてしまう悪魔もいる。
コンスタンティンはそんな悪魔たちを地獄に送り返すのさ」

-------なるほど、エクソシストだにゃ。
「そうだよ。いきなり悪魔払いの儀式から始まる。
ところが今回はいつもと違う......そう感じたコンスタンティンは
謎の死を遂げた双子の妹の真相解明を求めてきた
女刑事アンジェラと共に立ち上がる----というわけだ」

-------お話はだいたい分かったから見どころをあげてよ。
「やはりこの壮大なイメージを映像化したSFXだろうね。
激しい風と灰が舞い上がり炎が吹き上がる灼熱の地獄。
その中を下級悪魔と呼ばれる
魂もなければ頭部もない悪魔が執拗に獲物を追いつめてくる。
コンスタンティンが、現世で悪魔と戦うさまざまな武器も見モノ。
十字架像から作られた『聖なるショットガン』はともかく、
『悪魔の棲む家』でキーキー鳴いてたという虫が入ってる
『スクリーチ・ビートル・ボックス』なんてのまである」

-------キアヌの演技はどうなの?
「これがまたすごい。
声がすごくしわがれていて、
こんなヒーローって見たことないって感じ」

-------それはまたなぜ?
「15の頃から1日に30本ものタバコを吸っていたため、
あと1年の命しかない進行性末期肺ガンに冒されてるんだ」

-------ちょ、ちょっと。
「コンスタンティンは医者に寿命を延ばしてくれと懇願するし、
天国へ行くことを心から切望している。
『悪いことをしちゃダメ。こうなりますよ』(笑)。ちょっと教条的。
でも雰囲気はフィルム・ノワール的なんだけどね。
と、まあいろいろと見どころを書いたけど、
まったく不満がないわけでもないんだ」

------と言うと?
「ここでは明かせない、オチとなるクライマックスの展開だね。
なんか、急に力が抜けた感じ。
SFXを含め、映像的にも力が入ってるところと、
そうでないところのムラがある。
また、キリスト教に精通してるか否かによっても、
受け止め方は違ってくると思う。
でも、トータル的には楽しめるし、
同じこの世の終末を描いた『エンド・オブ・デイズ』とは
比較にならないくらいいいよ」

      (byえいwithフォーン)

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