ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『コントロール』

2005-02-08 22:50:21 | 新作映画
------レイ・リオッタにウィレム・デフォー、
すごい顔合わせだにゃあ。
片方が凶悪殺人犯って、どっちが演ってるの?
「そう、そこそこ。そこがポイント。
どちらも強面、悪役顔。
脇役として個性を発揮する二人が
スクリーンで激突しているというのが、この映画の魅力。
で、正解はレイ・リオッタ。
ウィレム・デフォーは神経薬理学者を演じてる」

------『スパイダーマン』を思い出すにゃあ。
マッド・サイエンティストってこと?
「そう思わせるところがミソだね。
物語はリオッタ扮する凶悪犯リー・レイが
致死注射で処刑されるところから始まる。
ところがなぜか目が覚めて
目の前にはウィレム・デフォー演じるコープランド博士が...。
そう、彼は死んだように見せかけられていただけ。
ある医学プロジェクトに被験者として
無期限参加することを条件に、
再び生きる選択肢を彼に与えようと言うわけだ

-------ふむふむ。メディカル・サスペンスですにゃ。
「この実験と言うのは薬で被験者の激しい気性を押さえ、
脳の性質を変え、その凶暴な正確を修正しようというもの。
実際にこんなことやったら、
とんでもない人権問題になりそうだけど、
そこは映画の中。
後は、この個性派ふたりの駆け引きが始まる」

-------駆け引き?
「そうなんだ。この薬自体、まだ効用は明らかでない。
つまり、ここでリー・レイが穏やかになったとしても
薬が効いたように見せてるだけの
彼の<演技>かも知れない」

-------なんでそんなことする必要あるの?
「それは逃亡のチャンスを窺うためだね。
現に、最初はそれで博士たちがだまされる。
この駆け引きサスペンスに加え、彼を狙う暗殺者や、復讐者も現れ、
さらにサスペンスは膨らんでいく。
果たしてリー・レイの凶暴な性格はおさまったのか?
薬は彼を<コントロール>できたのか?
それとも彼の演技に博士が<コントロール>されてるのか?」

------なかなかオモシロそう。でもその割には公開規模が小さいにゃ。
(※以下、ネタバレ注)
「うん。やはりこの手の映画は地味だということになるのかもね。
監督がティム・ハンター。
『聖者の眠る街』でもそうだったけど、
職人的手堅さはあるけど、カタルシスがない。
観客がこうなってほしいというエンディングを迎えないんだ。
ただ今回は最後にとんでもないどんでん返しが待ち受けている。
でも、このどんでん返しはどうも納得がいかない。
途中の重要なエピソードとつじつまが合わないんだ。
これは公開が始まったら話すかもだけど....」

------う~ん、なんだろう?

(byえいwithフォーン)

※どきどき度
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