ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『オオカミの誘惑』

2005-01-07 23:02:13 | 新作映画
---------これってプレスによると
「隠された秘密」「最高のキス」「悲しい運命」、
そして「号泣のラスト」なんだって?
どう、泣けた?
「いやあ、そんなことはなかったね。
出演者たちがあまりにも泣いているものだから、
しらけてしまって.....。
ただ、周りのおばさまたちは
けっこうすすり泣いてたけどね」

--------おばさま?
「うん。最近の韓国映画の試写は
おばさまたちで占められていて、
どのスターがどう、あのスターがどうって話で
けっこうかまびすしいんだ」

--------ということは、この映画も
アイドルスターが出てるわけ?
「そうだね。彼のためにこそ<イケメン>という言葉は
あるのではないかと思われるほどの美形スター、
カン・ドンウォンが出ている。
ちょっと昔の沖田浩之をシャープにした感じ。
で、彼と一人の女の子を争う相手が
これまた違う意味で美形のチョ・ハンソン」

--------わかった。これは三角関係のお話だね。
「そう。そこに『隠された秘密』の味付けをし、
『悲しい運命』をまぶし、『最高のキス』シーンで飾り付け、
『号泣のラスト』へと持って行く。
これで一丁、少女漫画のできあがり」

--------ちょちょっと待ってよ。
漫画じゃないでしょ、これは?
「でも、タッチはまさに少女漫画。
大森美香さんという監督がプレスに書いてたけど、
ふたりの男の子たちは足が長くて細い。
(まさに漫画だね)。
で、ちょっと不良、自信家でプライドが高い。
でもヒロインの女の子にだけはときおり弱い自分を見せ、
しかも無条件に愛し、ピンチから救う」

--------となるとヒロインの女の子は?
「そう。等身大でないといけないから、
それほど、とびきりの美人でもない普通の子をもってきている。
(イ・チョンアさんごめんなさい)
そこに意地悪なライバルまでからんでくるんだから、
中身がないと言えばないかも。
監督は『火山高』のキム・テギュン。
最初はネガ反転やストップモーションを多用して、
どうなることかと思ったけど、
意外とそれは抑えてたけどね」

--------今日のおしゃべりも中身ないけどね。
「mmmmm.............」

(byえいwithフォーン)

※少女漫画度


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猫ニュー

『失われた龍の系譜~トレース・オブ・ア・ドラゴン』

2005-01-06 23:18:23 | 新作映画
----------年明け早々、変なの観たらしいにゃあ。
それって『アナコンダ2』?
「いや。ジャッキー・チェンのドキュメンタリー」
----------ジャッキーの子供時代といえば
『七小福』って映画もあったよね?
「うん。でもこの映画はどちらかというと、
彼の父親に重きが置かれている。
ジャッキーといえば親思いで知られてるけど、
実は父親、母親とも再婚。
それぞれ結婚前に二人の息子と二人の娘がいたというんだ」

---------分からないにゃ???????
「そう。だってジャッキー自身
このことをずっと知らされてなく
つい最近知ったと言うんだ」

---------それはショック大きいだろうにゃ。
「いや、ところが意外なことに、
本人はそれほどでもないと言うんだ。
ああいう陽性キャラだから崩せないのかもしれないけどね。
で、彼は言う。
『血は水より濃しというがそうは思えない。
自分に二人の兄がいたという実感がない。
それよりも子供時代に一緒に苦楽をともにした
サモ・ハン・キンポーやユン・ピョウの方が近い存在』と。
しかも、彼はまだ二人の兄に会ってなく、
また会いたいような素振りも全く見せないんだ」

---------でも、なんでそんなことに?
「これには中国の現代史が大きく関与している。
ジャッキーの父親は国民党のスパイだったため、
共産党の追及を逃れて身を隠し、
ついには香港へと渡ったわけだ。
最初の方は旧日本軍の残虐非道ぶりが
ジャッキーの父親の口から生々しく語られ、
正視するのが辛かったな」

--------それにしても大河ドラマって感じだにゃ。
「うん。実際に映画化の話が進んでいるらしい。
このドキュメンタリーでもニーノ・ロータばりの哀切のメロディが流れ、
まるでイタリアン・マフィアの
ファミリーものを観ているみたいだったよ」


(byえいwithフォーン)

※小説より奇なり度


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2005年1月はここから...。

2005-01-05 23:49:27 | 新作映画
-------ねえ、けっこう長く書いてないんじゃない?
みんなに忘れられてしまうんじゃにゃいの?
「嬉しいことに、みんなコメントしてくれてるし、
トラックバックも結構あるけど、
やはりそろそろ書かなきゃね。
でもまだ試写、始まってないしなあ」
--------今年のめぼしい作品とかないの?
そういうの喋ってみたら?
「いいこと言うね。よし、それで行こう。
いま予定だけはすでに20本もあるしね。
まず、今月最大の話題作は『アビエイター』
マーティン・スコセッシが再びディカプリオと組んだ話題作。
ハワード・ヒューズの生涯を描いたスコセッシお得意の実話モノ。
共演もケイト・ウィンスレットにケイト・ベッキンセール、
ジュード・ロウと超豪華。
『レーシング・ストライプス』
『ベイブ』のスタッフが再結集したアニマトロニクス。
ダスティン・ホフマンやウーピー・ゴールドバーグが出てるらしい。
アート系だとテオ・アンゲロプロスの新作が待機。
『エレニの旅』といって3時間近くもあるんだって。
『ビフォア・サンセット』
『恋人までの距離《ディスタンス》』の9年後のお話。
監督は同じくリチャード・リンクレイターなんだって
-------じゃあ、イーサン・ホークとジュリー・デルピーが出てるわけだ。
「そういうこと。
日本映画で未見なのは『ローレライ』『MAKOTO』
『あずみ2Death or Live』『いぬのえいが』

韓国映画は相変わらず多いよ。
『オオカミの誘惑』『スパイダー・フォレスト-懺悔-』
イ・ビョンホン『バンジージャンプする』

--------で、期待してるのは?
『アナコンダ2』
--------なんだ、それ(笑)

ことしもいい年でありますように。


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『インストール』

2005-01-01 22:37:22 | 新作映画
----2005年、いよいよスタート。
今日は映画の日ということで
さっそく『インストール』を観に行ってたようだけど....。
「綿矢りさの原作は読んでいないから、
映画の中身だけに絞って喋るけど、
この映画は最初に登場する菊川怜がポイント。
思わず目を瞠る60年代的原色超ミニ!
監督の片岡Kは、
そこでこの映画のトーンを高らかに(?)宣言していたね。
で、後はひたすら60年代後半から70年代前半に
雨後の竹の子のように現れた
イタリアン・セクシーコメディのノリ」

------と言ってもなんのことか分からないにゃ。
「『女性上位時代』とか『黄金の七人』とかの映画のこと。
その特徴の一つは寒色系を排したポップな映像。
女性スキャットを配した、
たゆたうような旋律の音楽が流れていることも多かったな。
この『インストール』も、
「記憶のカケラ~Voce~」というスキャットが全編を覆っていた」

---------そういうのって好きでしょう?
「うん。懐かしかったよ。
でも両者には決定的な違いがある。
イタリアン・セクシー・コメディは
カトリーヌ・スパークら女優が
意味もなく脱いでいたけど、この映画ではそんなシーンは皆無。
上戸彩らキャストのセリフだけはやたらと過激だったけどね。
でも内容が、なりすましによるエロチャットなわけだから、
それはそれで仕方ないのかも。
監督はこういうポップな手法を使うことで
映画が肉感的に生々しくなることを避けたんだろうね。
チャットの持つヴァーチャルなエロチシズムを出すにはよかったのかも。
映画自体が観客とチャットをやってるような感じになってたモノね」


         (byえいwithフォーン)

※ヴァーチャル・ピンク度


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