ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『スパイダー・フォレスト/懺悔』

2005-01-29 23:44:47 | 新作映画
-------『スパイダー・フォレスト』.....蜘蛛の森かあ。
不気味なタイトルだにゃ。しかも『懺悔』なんて副題まで付いてる。
「う~ん。この『懺悔』って付ける意味あったのかどうか?
それはともかくフォーンの言う“不気味”なタイトルそのままに、
物語の方もかなりきてる。
話がややこしいので、少しプレスを引用するね。
『交通事故に遭い、脳の手術を受けた男カン・ミン。
14日間の昏睡の後、目を覚ました彼は、ほとんどの記憶を無くしていた。
覚えているのは、森の別荘で見た男女の他殺体だけ。
バラバラになった記憶をなんとか一つに紡ぎ、真実に迫ろうとする。
そして彼は、見知らぬ男から電話で呼び出され、
森へ行ったと言うことを思い出す…』となる。
で、ここからはこちらで補足すると、
やがて死んでいた女はカン・ミンの婚約者で、
男の方は彼の上司と言うことが分かり、
第一発見者であるカン・ミンに容疑がかけられてしまう。
そこでカン・ミンは病院を抜け出し、真相を探るべく森へ向かう」

-------ふうむミステリー・サスペンスですにゃ。
おそらく、これにサイコ的要素が絡むんでしょ。
「そうなんだね。
実はカン・ミンはテレビ・プロデューサー。
もともとは幽霊の噂がある“蜘蛛の森”に取材へ行っていたんだ。
その森の近くの写真屋でカン・ミンは情報提供者と会う。
と、そこには亡き妻そっくりの女性が.....」

-------ふぇ~っ。怖い!
「話はさらに続いていくけど、
これ以上聞いてもこんがらがるだけだからやめておくね。
で、整理すると、ここまででもすでにいくつもの謎が...。
(1)二人を殺したのは?
(2)男に電話してきたのはだれ?
(3)妻にそっくりな女性は?
といった調子で、そのパズルを解き明かすのがけっこう楽しい」

-------そうか。こういう映画って、“だれかの罠”とも考えられるし、
“男の嘘”あるいは“妄想”、さらには超常現象とも考えられるもんにゃ。
「そうなんだよね。だからこのままサスペンスでいくのか、
あるいはオカルトに転ぶのか......。
途中で、おおよその構図は見えてくるんだけど、
すべてが終わった後、それでもいくつも謎は残る」

------じゃあ、もう一回観るの?
「ビデオかDVDになったらね」
-----なんだ、それ?
「う~ん、もう一回、映画館で観ようという気にまではさせないところが、
この映画の弱さかな。『殺人の追憶』『オールド・ボーイ』ほどの衝撃はない。
それでも、このような映画を観てると、
韓国映画の底上げがかなり出来ていることを感じずにはいられないね」


(byえいwithフォーン)

※彷徨う度

人気blogランキングへ