ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『あずみ2 Death or Love』

2005-01-27 09:36:34 | 新作映画
-------これもまた続編だ。
監督が金子修介に変わったんだよね。
「うん。前作の北村龍平ヴァージョン、
ぼくは高く買ってるんだけど、
けっこう厳しい評価も目にしたね」

------今回はどうだったの?
「製作のニュースを聞いたときからいやな予感はしたんだ。
ヒットしたから作るのかなって?
これ、残念ながらあたってたね」

------どういうこと?
「前回、あずみたちが殺すことを命じられた三人のうち、
実際に殺したのは二人。
つまり残るは一人なわけで、
普通に考えてもこれは明らかにパワーダウン。
しかも、あずみの仲間もほとんど死んでいて、
行動を一にするのは一人だけ。
そのため、金子監督も前作のような大アクションではなく
人を殺めるあずみの苦悩を中心に据えている。
でも、そのためどうにもスカッとしない映画に。
全体的に沈んだトーンになってるんだ。
もちろん、これじゃ持たないと、
栗山千明扮する伊賀者など新しいキャラを入れてはいるけど、
遠藤憲一が前作とは違う役で登場したりと、
どうも首尾一貫しない」

------他に見どころってないの?
「高島礼子の啖呵(?)かなあ。
顔をくしゃくしゃにして、
よくぞここまでやったって感じ。役のため女を捨ててる(笑)。
栗山千明は、“かわいいけど、実は.....”という彼女ならではの役柄。
あの目の強さから繰り出す殺人アクション。
彼女はこのポジションで他を寄せ付けないところまできているね。
あっ、あと前作のシーンが回想として挟み込まれるけど、
違う監督の撮ったショットを自分の作品に入れるって嫌じゃないのかな?
以前から、この手法を見るたびに気になってたんだ。
確かに、それだけのためにビッグネームを再び集めるのって
難しいのは分かるんだけど....」


       (byえいwithフォーン)

※ぼんやり度

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