ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アナコンダ2』

2005-01-11 23:48:01 | 新作映画
-------おっ、ついに出た『アナコンダ2』。
待ちに待ってたア・ナ・コ・ン・ダ(笑)。
「うんそうだよ。アナコンダ(笑)。
こういう映画って一般的にはバカにされて、
だれからも相手にされないけど、
でも映画の本質の一つ<見世物性>を持ってると思うんだ。
だからってわけじゃないけど、ぼくにはどうしても無視できない。
だって、最初に映画を好きになった頃って、
難しい理屈も何もなく、
こんな単純な映画にハラハラドキドキしてたはずだもの」

-------おおっ、とんでもない理論武装(笑)。
「あのスピルバーグだって彼をスターにしたのは
『JAWS・ジョーズ』。
ただ、あれ以降、動物パニック映画は
彼の描き方をお手本にし、そこから抜け出せないけどね」

-------たとえば?
「最初からモンスターの全身を見せず小出しにする。
モンスターからの視点で描く。
この映画でも、スピルバーグに敬意を表して
『JAWS・ジョーズ』のテーマを流してた。
もっともさらに故きを温ねれば
ヒッチコック『鳥』に行き着くけど...」

-------じゃあ、新しいところは全くないわけ。
「いや、そういうわけでもない。
たとえば、ペットとして飼われているサルを出して、
そいつをアナコンダに襲わせたり、
あるいはそのサルの視点でアナコンダに襲われる人間を描いたり。
また、舞台は密林。加えて雨期という
人間の動きが取りにくいシチュエーションを作ってる。
しかもクライマックスは夜。視覚も効かなくなるんだ」

------その恐怖、まるでホラーだにゃ。
「レニー・ハーリンの『ディープ・ブルー』だったかな。
あれも確か密室ホラーだった。
それともう一つ、この手の映画には<お約束>がある。
つまり、メンバーがどの順番に殺されていき、
だれが最後まで生き残るか.....ということ。
だいたい、チームワークを乱す奴から殺されていく」

------たとえば?
「すぐ女に色目を使うような奴だね。
でも一番の悪は最後の最後までしぶとく生き残る」

-------えっ?
「他の連中の足をクライマックスで引っ張るために
真の悪は残しておかなきゃいけないわけだ。
まあ、こういった<お約束>を楽しみながら観ると、
この手の映画もけっこう楽しいものに変わる。
そうそう、8年前に前作『アナコンダ』を観たときに
『CGにはこんな使い方があるんだ』と、
妙な感心をしたのを覚えてるな。
もう、いまではすっかり見慣れてしまったけどね」


(byえいwithフォーン)

※B級わくわく度


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