「この映画は<約束>を描いてはいても、
この映画には<約束>はない」
----なに言っているの?まるで禅問答みたいだ。
「つまり、あきれるしかないほどに
常識を超越した世界が展開するということ」
----そうか、これはファンタジーなんだ。いつの時代のお話なの?
「う~ん。この映画には歴史的な背景がまったくないんだ。
そこがこれまでアン・リーやチャン・イーモウが描いてきた武侠映画と違うところ。
チャン・ドンゴンはワーナーのアニメ、
ロードランナーのように峡谷を超スピードで駆け抜け、
セシリア・チャンを凧のように空に飛ばして走る。
暴走する猛牛のエピソードなんて
いくらCGを使っているとは言え、
どういう撮影をしたんだろうと、ただただ唖然」
----つまり『カンフーハッスル」 の「ありえね~」度を
さらに高めた映画ってわけだね。
となると、ストーリーの方は聞いても意味ないのかな?
「そんなことないよ。
じゃあ、簡単に話そうか。
まずプロローグ。
親もなく生きる術を持たない少女。
彼女は、真実の愛と引き換えにすべての男からの寵愛と、
何不自由ない暮らしを満神から約束される。
時が経ち、
成長した少女は傾城(セシリア・チャン)と呼ばれる王妃となっていた。
しかし城はいまや北の侯爵・無歓(ニコラス・ツェー)の大群が包囲。
大将軍・光明(真田広之)が王の救出に向かうことになる。
だがその途中、彼は無歓の手先・鬼狼(リウ・イェ)に襲われ、傷を負ってしまう。
そこで奴隷で俊足の昆崙(チャン・ドンゴン)が代わりに王の元へ。
ところがそこで思わぬ事態が発生してしまう
…とこういう話だ」
----なんだかシェークスピア劇のような話だね。
「うん。話を複雑にしないために、
詳しくは話さなかったけど、
映画では<PROMISE>に約束だけでなく<運命>の意味を持たせている。
満神と光明の賭け、無歓や鬼狼の隠された過去など、
映画は彼らの運命を幾重にも交わらせ、
文字どおり時空を超えた壮大な広がりを見せてゆくんだ。
そうそう、この鬼狼と言うのが無歓によって全身火だるまにされ、
彼の元に下り黒衣をまとうことで命が助かる。
ここってダース・ベイダーを連想させたな」
----リウ・イェは中国だよね。
香川照之の「故郷の香り」にも出てたっけ。
しかしそれにしても国際的な顔ぶれだね。
日本、韓国、香港…。
「そう、これを観ていると『SAYURI』のキャスティングなんて
まだ可愛いく思えてしまう。
ワイヤーワークを使ったアクションもふんだんに飛び出すけど、
主人公の光明を演じられるのは日本では真田広之だけかもね。
アクションだけではなく演技力も備わってなくてはならないわけだし…。
セシリア・チャンはギャラは関係ないと、この映画への出演を熱望し、
他の女優を蹴落とす勢いで役を獲得したと言われているけど、
初めての大胆なラブシーンに加え、
月の湖での水浴びシーンにもチャレンジ。
その意気込みを見事にフィルムに焼き付けている。
ただ、ボイスオーバーは彼女じゃないみたい。
そうそう、彼女の子役時代を演じているのは
さっき話にも出た『故郷の香り』で
香川照之の子供役を演じたグアン・シャオタン」
----えっ、スゴい繋がりだね。
真田広之とチャン・ドンゴンは自分の声なの?。
「うん。自分で吹き替えているから確認してみて。
しかしこの映画の最大の魅力はやはりそのビジュアル。
いつも思うんだけど、
これはプロダクションデザイナーの力が大きいと思う。
それをビジュアル化したのは
アン・リー『グリーン・デスティニー』のオスカー・コンビ、
ピーター・パウ(撮影)とトミー・イップ(美術)。
当のアン・リーは西部劇『ブロークバック・マウンテン』で
今年の主な映画賞の最右翼に上がっている。
これを受けてチェン・カイコーが次にどう出るか?
興味は尽きないね。
この映画だって、
チャン・イーモウの『HERO』の世界マーケットでの成功を
意識していないわけはないもの」
(byえいwithフォーン)
※飛びます飛びます度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像は中国のオフィシャルより。
この映画には<約束>はない」
----なに言っているの?まるで禅問答みたいだ。
「つまり、あきれるしかないほどに
常識を超越した世界が展開するということ」
----そうか、これはファンタジーなんだ。いつの時代のお話なの?
「う~ん。この映画には歴史的な背景がまったくないんだ。
そこがこれまでアン・リーやチャン・イーモウが描いてきた武侠映画と違うところ。
チャン・ドンゴンはワーナーのアニメ、
ロードランナーのように峡谷を超スピードで駆け抜け、
セシリア・チャンを凧のように空に飛ばして走る。
暴走する猛牛のエピソードなんて
いくらCGを使っているとは言え、
どういう撮影をしたんだろうと、ただただ唖然」
----つまり『カンフーハッスル」 の「ありえね~」度を
さらに高めた映画ってわけだね。
となると、ストーリーの方は聞いても意味ないのかな?
「そんなことないよ。
じゃあ、簡単に話そうか。
まずプロローグ。
親もなく生きる術を持たない少女。
彼女は、真実の愛と引き換えにすべての男からの寵愛と、
何不自由ない暮らしを満神から約束される。
時が経ち、
成長した少女は傾城(セシリア・チャン)と呼ばれる王妃となっていた。
しかし城はいまや北の侯爵・無歓(ニコラス・ツェー)の大群が包囲。
大将軍・光明(真田広之)が王の救出に向かうことになる。
だがその途中、彼は無歓の手先・鬼狼(リウ・イェ)に襲われ、傷を負ってしまう。
そこで奴隷で俊足の昆崙(チャン・ドンゴン)が代わりに王の元へ。
ところがそこで思わぬ事態が発生してしまう
…とこういう話だ」
----なんだかシェークスピア劇のような話だね。
「うん。話を複雑にしないために、
詳しくは話さなかったけど、
映画では<PROMISE>に約束だけでなく<運命>の意味を持たせている。
満神と光明の賭け、無歓や鬼狼の隠された過去など、
映画は彼らの運命を幾重にも交わらせ、
文字どおり時空を超えた壮大な広がりを見せてゆくんだ。
そうそう、この鬼狼と言うのが無歓によって全身火だるまにされ、
彼の元に下り黒衣をまとうことで命が助かる。
ここってダース・ベイダーを連想させたな」
----リウ・イェは中国だよね。
香川照之の「故郷の香り」にも出てたっけ。
しかしそれにしても国際的な顔ぶれだね。
日本、韓国、香港…。
「そう、これを観ていると『SAYURI』のキャスティングなんて
まだ可愛いく思えてしまう。
ワイヤーワークを使ったアクションもふんだんに飛び出すけど、
主人公の光明を演じられるのは日本では真田広之だけかもね。
アクションだけではなく演技力も備わってなくてはならないわけだし…。
セシリア・チャンはギャラは関係ないと、この映画への出演を熱望し、
他の女優を蹴落とす勢いで役を獲得したと言われているけど、
初めての大胆なラブシーンに加え、
月の湖での水浴びシーンにもチャレンジ。
その意気込みを見事にフィルムに焼き付けている。
ただ、ボイスオーバーは彼女じゃないみたい。
そうそう、彼女の子役時代を演じているのは
さっき話にも出た『故郷の香り』で
香川照之の子供役を演じたグアン・シャオタン」
----えっ、スゴい繋がりだね。
真田広之とチャン・ドンゴンは自分の声なの?。
「うん。自分で吹き替えているから確認してみて。
しかしこの映画の最大の魅力はやはりそのビジュアル。
いつも思うんだけど、
これはプロダクションデザイナーの力が大きいと思う。
それをビジュアル化したのは
アン・リー『グリーン・デスティニー』のオスカー・コンビ、
ピーター・パウ(撮影)とトミー・イップ(美術)。
当のアン・リーは西部劇『ブロークバック・マウンテン』で
今年の主な映画賞の最右翼に上がっている。
これを受けてチェン・カイコーが次にどう出るか?
興味は尽きないね。
この映画だって、
チャン・イーモウの『HERO』の世界マーケットでの成功を
意識していないわけはないもの」
(byえいwithフォーン)
※飛びます飛びます度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像は中国のオフィシャルより。
もう観られたんですか~
セシリアチャンが大好きなので、今一番観たい作品です
あ、ユマの「プロデューサーズ」も。
観るまで、えいさんの記事読まずにとっておきます
日本公開が2月なんて遅すぎですー!
ぼくはこのCGに圧倒されたのですが、
ある評論家さんのブログを拝見したら、
『キング・コング』を観た後では~
みたいな評が載っていました。
そんなに『キング・コング』はスゴいのかな。
次の3連休で行く予定です。
この後、『キング・コング]を観たら、
恐竜が大暴走。
しかも横倒し(笑)。勝負ありです。
あっ、テンプレート。
実はこれ、ハロウィン・バージョン。
ほんとうは、もっとさわやか系にしたかったんですが、
文字色まで変えなくてはいけなくなるので
近いバック色のこれにしました。
もしや?と思うことを本当にやってくれる、期待を裏切らない映像と展開でした。
セシリア・チャン、チャン・ドンゴン、リウ・イェと、他の出演作を見返したい俳優さん達と出逢えて嬉しかったです。
チェン・カイコーのおススメは
bakabrosさんのところに書く予定。
で、ここではチャン・ドンゴンを。
個人的には『友へ、チング』ですね。
ラストはゾクッときます。
ただ、ビデオ鑑賞だと
あの独特の熱気にノリにくいかも。
『ブラザーフッド』もよかったですよ。
この作品は、アクションシーンに突っ込みを入れる人も居そうですけど。コレはコレで好きです。私は、ニコラス・ツェーの公爵が気になりました。敵役でしたけどね。ヒロインのセシリア・チャンと並ぶくらい美しいと思いました。けれど、公爵の武器。扇子を投げる分にはいいのですが、あの『指し棒』みたいなの。アレには衝撃じゃなくて笑激を受けました。バラエティ番組でさんまさんが使っているヤツみたいだった。人差し指の部分を切断されて真顔で怒ってたし。こっちは笑いを堪えるのに必死でしたよ。でも、アレ欲しいです。
へへへ。我慢しきれず、さっさとTBさせていただきました。
ぼくもニコラス・ツェーですね。
まさか彼の秘密があそこにあったとは……。
この映画で牛の暴走とともに驚いた部分でした。
「ありえね~」と大笑いしても、最後にストーリーがまとまるので、かなり満足しました。
真田広之がカッコよくて、アクション俳優だったことを思い出しました。そして馬に乗れる俳優はやっぱりカッコいい。
画観てるだけでそれなりに楽しめましたけど。