ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『復讐捜査線』

2011-07-07 22:39:42 | 新作映画
(原題:Edge of Darkness)


----これは、メル・ギブソンの主演作。
“完全復活!”って、どういうこと?
「(笑)この言い方って確か、
『クリフ・ハンガー』のときの
シルベスター・スタローンもそうじゃなかったかな。
この作品の場合、
メルギブの出演作は『サイン』以来、8年ぶり。
ただ、日本に限って言えば、
彼がブレイクしたのが『マッドマックス』ということもあって
アクションスターのイメージが強い。
そういう意味で今回映画には“完全”が付いたんだろうな」

----そうか。
タイトルからしてもアクションだものね。
「うん。ちょっと
チャック・ノリスっぽいけどね(笑)。
さて、物語はシンプル。
久しぶりに娘と再会したベテラン刑事トーマス・クレイブン(メルギブ)が、
その最愛の娘を自宅の玄関で、それも目の前で殺されてしまったことから、
独自に捜査を進めるというモノ」

----えっ。父親と間違われたわけじゃないんだ。
「うん。
実は、事件の陰に、
娘が勤務していた軍需産業、
そして、そこと連なる政府の裏の姿までが顔を現してくる。
しかも、それが“核”がらみとあって、
なんだか背筋が寒くなったね。
なんとガイガーカウンターまで出てくるんだ」

----ふうむ。偶然とはいえ、
ちょっと怖くなるニャ。
「実はこの映画、
『グリーンランタン』の公開も控える
マーティン・キャンベル監督作品。
『007/カジノ・ロワイヤル』などのヒットメーカーとして知らる彼だけど、
イギリス人の彼がハリウッドに招かれるきっかけとなったのが、
この映画のオリジナルであるBBC製作のミニ・シリーズ、
『刑事ロニ―・クレイブン』」

----ニャるほど、セルフ・リメイクってわけか。
「うん。それだけに余裕の演出。
昨今の映画ののように、
カーチェイスもガンファイトも
むやみに延々続くことはない。
それぞれの使い方をよく心得ている。
ここぞというときに車は登場。そしてクラッシュ。
同じく銃も、その発砲の時を無駄にはしない。
しかも、登場人物もなかなかオモシロい。
なかでも、
レイ・ウィンストンが演じるプロの始末屋ジェドバーグが見モノ。
彼の最後の行動とキメのセリフ。
これがまた今の日本の現状と見事に符合しているんだ。
この映画を観たおかげで、
最近観た他のアクション映画がかすんでしまっちゃったよ」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「一見、B級っぽいけどニャ」小首ニャ

※そこがいいのだ度

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