ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ラスト・エクソシズム』

2011-07-28 22:30:15 | 新作映画
(原題:The Last Exorcism)


----えっ?“エクソシスト”の話ニャの?
もう、いやだニャあ。
でも、これで“最後”か…。安心。
「(笑)。何言ってんの。
ハリウッドが、こんな金脈をそのままにするわけないじゃない。
まあ、それ以前に、この映画の“ラスト”は意味が違うけどね。
主人公は、コットン(パトリック・ファビアン)という名前のひとりの牧師。
彼は、父親の策略で、
天啓があったとして幼いころから牧師の仕事に携わってきた。
その中のひとつに、エクソシズム、つまりは悪魔祓いもあったわけだけど、
コットン自身は、その効果を信じちゃいない。
そんな中、ローマでエクソシスト養成を本格的に始めると聞き、
実際にはそれが何の効果もないということを暴露し、
この仕事から身を引こうとする。
つまり“最後”のエクソシズムにしようというわけだ。
かくしてコットンは
エクソシズムの真実を追うドキュメンタリー映画に協力。
彼の元に届いた、
悪魔が取りついているという少女ネル(アシュリー・ベル)のいる牧場に向かうが…

----オモシロそうだね。
でも、出演者は、あまり聞いたことがない。
「それは仕方ないよ。
これはフェイク・ドキュメンタリーだからね」

----あらら、“フェイク”って、明かしちゃっていいの?
「いやあ、そこなんだよね。
この映画のオモシロさというか
潔さは…。
ぼくが散々けなしてしまった『THE 4TH KIND フォース・カインド』みたいに、
いかにもそれが真実であるかのような言い回しはとっていない。
カメラこそ一人称で、
冒頭はインタビューから始まるけど、
これはその“POV”方式を使ったホラーというだけのこと。
つまり、それによって観客をミスリードしようなどということはせずに、
その方式で恐がってくださいと言っている。
だから、通常のドキュメンタリーではありえない、
いかにも“脚本”を練り上げて作ったという感じの
どんでん返しやショッキング演出が次々に飛び出す。
最後の方なんて、その昔に観た
ピーター・フォンダ、ウォーレン・オーツ『悪魔の追跡』
思いださないでもなかったけどね」

----でも、その方式だと、
たとえばCGなどのSFXが使いにくくて、
ショッキング演出にも限界があるのでは?
「いやいや。
ぼくもそう思っていたら、
エンドクレジットには、
延々と、ポストプロダクションに関わった人の名前が続く。
監督こそドイツの新鋭ダニエル・スタムだけど、
製作の中に、この人の名を見つけて納得。
なんと、イーライ・ロスが絡んでるんだ」

----ニャるほど。


                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「しかし、恐い映画ばかり続くのニャ」もう寝る
※日本映画では『ノロイ』に近い度

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