ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

いつも優しく行基よく 1

2016年05月13日 21時02分39秒 | ウォーキング

昔、僧というのが
国家機関で施設を作ったり、
土木工事をしたりと
大きな実績を残してきました。

なかでも、より世間に
評価されるような仕事を
残してきた人などは
「上人」と呼ばれるようになったそうです。

我々が住むこの地域にも
いろんな僧がいたそうですが、
なかでも有名な僧のひとりに
「行基」がいました。

現在の堺で生まれ、
諸国をめぐりながら
社会事業に尽くした僧です。

doironがこれまで各地あちこちを
うろうろ歩いた中でも
彼の名前は何度も登場しています。

これまでのブログでチェックしてみますと、
最近では狭山池、久米田池、
有馬温泉、花山温泉。
地蔵尊では沖向地蔵尊、立江地蔵尊。
お寺では大野の阿弥陀さん、
加茂の燈明寺などと
数えて行けばいくつも出てきます。

人々の暮らしを救い、
心を救い、民衆救済のために
彼が行った事業は多く、
そんな彼は人々から「菩薩上人」
とも呼ばれ慕われてきたと
いわれています。

そんな彼の生誕地や
事業をさらに確認してみようと、
関連地を巡る10kmほどのコースを
堺市内にとれるというので、
今回はそんな道をまた
いつも通りにひょこひょこ
歩いてきたわけです。

残っている彼の痕跡は?

そしてそれが今どうなっているのか
と訪ねて歩いた歩行の報告です。

「いつも優しく行基よく」
シリーズの始まりです。


世間がまだGWと騒いでいる土曜日の朝、
どうやら天気も落ち着きそうなので、
朝早くからスタートすることにしました。

GW、二回目のウォーキングお出かけです。

ミセスの車で光明池まで送ってもらい、
そこから泉北高速でスタートの
「深井」までガタゴト行きました。



その駅からうろうろと歩いて
阪和線の「津久野」駅へと
向かうのが今回のコースです。

午前9時過ぎにもう
深井駅に到着です。



車でこの近くを通ることは
何度もあったのですが、
電車でここまで来ることは、
もしかしたら初めてかもしれませんね~。

結構にぎやかな駅です。



コースはここから一度
東のほうへと向かいます。



最初の訪問先は、
行基が建立した「大野寺」方面です。

ここには、奈良時代の僧である彼が、
大野寺の仏塔の一つとして
建てた仏塔が再現されています。

それがこれ。



一辺が50m以上の四角形で、
13段あったものが
12段まで再現されて、
現在8m以上の仏塔(土塔)
がそびえています。

でもこんな施設は他でも
あまり見たことがないですよねえ。



はじめてこの土塔の姿を見たときは
ピラミッドか古墳のような感じを受けて、
軽いショックを受けました。

よく似た施設に奈良市の高畑町の
「頭塔」というのがあるそうですが


(ネットから)

現物は見たことがありません。

13段の上には
このモニュメントのように



八角の祠があったのでは
と言われています。

この土塔の発掘時には
たくさんの瓦が出土したことからも、
ピラミッド状に積み上げた
各階に瓦を噴いた構造に
なっていたことが分かったそうです。

その出土した瓦をよく見てみると、
塔を作るときに協力した
様々な階層や職業の人の
名前が書かれてあったそうで、
この塔は行基の60歳の時の
頃の事業だったそうですが、
瓦に刻まれた多くの人の名前や
職業によると、
彼の社会事業は幅の広い
いろんな階級の人々に
支えられたことがよくわかるそうです。

この土塔の周りをぐるっと回ってみましょう。

半分は瓦補修がされており、
残り半分はそのままにしてあります。



そしてところどころに
こうして通路が設けられ、
積み上げられた土の様子なんかが



わかるようにしてありました。

通常、仏塔といえば
「五重塔」や「十三重の塔」などの
木造建築が多いのですが、



ここのような土塔の仏塔は
希少なんだそうです。

そんな施設を眺めながらも続きます。


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