さあ、8番熊谷寺の特徴ある
多宝塔も眺めた後は、
しっかりお参りもしましょう。
ここの本尊は「千手観世音菩薩」です。
空海さんが熊野権現にもらった
金の観音菩薩を体内に
埋め込んであるとのことです。
「おんばざらたらまきりく」と唱えます。
そしてこのお寺は眺めもいいですねえ。
四国の平野を眺める眺望を
見ているだけでも、
なんか心につらつらと
いろんな出来事が湧いて
くるような気がします。
これがお四国の遍路なんですねえ。
しっかりとお参りを終えたら、
あと残りのお寺は7寺です。
頑張って進んでいきましょう。
駐車場で車を降りると、
7寺十楽寺の山門は目の前です。
白い門と朱塗りの建物は特徴的ですねえ。
ここではこの山門を
絵にしときましょう。
絵の中に、右の方に赤い
リュックを背負った
お遍路さんが見えますねえ。
これはここで出会った、
歩きお遍路の若い女性です。
宿舎や安い宿に泊まりつつ
お遍路されているそうです。
「人生を見直しています」
といってましたが、
その若さじゃ見直すほどの
人生もなかろうに、
なんて言いませんよ。
いろいろあったんでしょう。
非常に苦労をしつつも、
きれいな女性でありました。
もう、このままずっと歩いて
八十八寺回るころには、
観音さんになっているかもしれません。
でもねえ、若い時にこんな
苦労をしていたら、
年取ったときに体がつらくても
こんなことは精神的に
乗り越えられるとついつい
無理してしまいますよ。
からだのことも考えつつ、
長く人生を楽しみたいなら、
不要な無理は
避けるようにしましょうねえ。
若い時にあまり人のやらない
変な無理をいっぱいしてきた
doiron様のご忠告ですからね。
へへ。
さて、この寺はその名前からも
わかるように、
十の楽をいただけるお寺です。
この後も「安楽寺」や「極楽寺」など
四国遍路をありがたいものだと
思わせるお寺がありますね、
四国遍路のまあこれも
一つのありがたいお参りや
と思わせるための配置なんですかねえ。
で、その「十の楽」って何?
え~っと、毎日楽しいことがあって、
金持ちになって、モテモテで、
お酒がおいしくて・・・ではないですよ。
こんな十楽、いくらでもかけますな。
でも、そうではなくて、
もっと心の奥底の十楽だそうです。
どんなんでしょうねえ。
doironのつぶらな瞳も、
キラリンと輝くんでしょうなあ。
さあ、では本殿でまず
お参りをしましょう。
ここの本尊は阿弥陀如来です。
「おんあみりたていぜいからうん」
と唱えます。
だいたい10分以内で
お参りはひと通り終わるのですが、
他の団体がお参りをしているときは、
できるだけ避けてあげた方がいいですよね。
先達さんはそんなタイミングも
いろいろと考えながら
誘導してくれるのです。
doiron達がお参りしている間、
ちらっと見てたら
さっきの歩き参りの女性も
休憩のあずま屋で
順番待ちを兼ねて
のんびり休憩しているようでしたね。
一人で何でもしているように見えて、
周りのことも気を使ってみたいなところが、
こういうお遍路の
ありがたいところの
ひとつなのかもしれません。
本殿が終わったら、
つぎは大師殿です。
この時点くらいで少し雨が
やんできましたねえ。
涼しくてなかなかいい感じです。
いっぱいのお経と
いっぱいの祈願に包まれて、
春の一日が過ぎていくのです。
このお寺は一番の霊山寺から
あるいて18kmくらいの所です。
一日で回るにはぼちぼち限界かなあ。
赤いリュックの女性の方も、
まだまだこれからですよ。
一日でひと寺も回れないところも
ありますからね、
頑張ってくださいよ~